JPH09156054A - 成形用表皮材及びそれを用いた積層成形体 - Google Patents

成形用表皮材及びそれを用いた積層成形体

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JPH09156054A
JPH09156054A JP32431695A JP32431695A JPH09156054A JP H09156054 A JPH09156054 A JP H09156054A JP 32431695 A JP32431695 A JP 32431695A JP 32431695 A JP32431695 A JP 32431695A JP H09156054 A JPH09156054 A JP H09156054A
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molding
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skin
transparent
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JP32431695A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamichi
均 中道
Hiroya Kamimura
浩也 上村
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の耐傷付き性を改良した成形用表皮材
と、この成形用表皮材を用いた積層成形体を提供する。 【解決手段】 最外層にポリアミドからなる透明表面層
21を有し、かつ、オレフィン系の樹脂及び/又はゴム
からなる表皮基材層25を有すると共に透明表面層21
と表皮基材層25との間に印刷層24を有する。透明表
面層21に使用されるポリアミドは、ナイロン6、ナイ
ロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン6と
ナイロン66の共重合体が好適であり、透明表面層21
の厚みは、5〜50μm程度に形成される。この成形用
表皮材20を真空成形法で予備賦形し、射出用成形金型
に固定して成形基材が射出成形されて積層成形体が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形基材に表面の
加飾・高機能化が可能な表皮材を積層することにより、
その意匠性・装飾性を高め高級化した成形品に係り、自
動車内装材、家電製品、化粧品ケース、家具・建材等に
使用される成形用表皮材及びそれを用いた積層成形体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂成形基材に表皮
材を積層することにより、その意匠性・装飾性を高め高
級化した成形品は広く知られており、その表皮材として
は、軟質ポリ塩化ビニルフィルム、軟質ポリ塩化ビニル
表皮層とポリプロピレン系発泡層とからなる表皮材、オ
レフィン系熱可塑性エラストマー表皮層とポリプロピレ
ン系発泡層とからなる表皮材、あるいは裏プリントした
ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが用いられて
いる。これらの表皮材が積層される成形基材の材質とし
ては、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、P
VCなどが挙げられる。
【0003】また、本発明者らは、未だ未公知である
が、さらに意匠性・装飾性を高め高級化した成形体とし
て、印刷層を有する成形用表皮材及びこの成形用表皮材
と成形基材とを積層した積層成形体を提案した。(特願
平7−225004)図11は、先に提案した積層成形
体を示す概略断面図である。表皮材16の最外層(最上
層)は透明樹脂層11で形成されている。表皮材16
は、最外層(最上層)の透明樹脂層11から下へ順にプ
ライマー層12、印刷層13、プライマー層14及び印
刷保護層15とから構成されている。この表皮材16
は、例えば、射出金型にセットされ成形基材17を射出
成形して積層成形体10が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような成形用表皮
材の素材がオレフィン系の樹脂及び/又はゴムの場合、
表面の耐傷付き性が劣り、場合によっては実用性に乏し
い。そこで、本発明者らは、表面にある特定の絞パター
ンを設けることにより、オレフィン系の樹脂及び/又は
ゴムでも表面の耐傷付き性を向上させることができるこ
とも提案している。(特願平7−184057)
【0005】しかしながら、前記のようにある特定の絞
パターンを設けても、オレフィン系の樹脂及び/又はゴ
ムの場合、表面の耐傷付き性に限界があり、用途により
実用に耐えない場合がある。
【0006】従って、本発明の目的は、成形用表皮材の
素材がオレフィン系の樹脂及び/又はゴムの場合でも、
表面の耐傷付き性が優れた成形用表皮材及び該表皮材を
用いた高い意匠性、装飾効果を有する積層成形体を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、表皮材の最外層(最上層)にポリアミドからなる
透明表面層を設け、かつ、オレフィン系の樹脂及び/又
はゴムからなる表皮基材層を設けると共に、最外層と表
皮基材層との間に印刷層を設けることによって、前記課
題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明の請求項1に記載の成形
用表皮材は、最外層にポリアミドからなる透明表面層を
有し、かつ、オレフィン系の樹脂及び/又はゴムからな
る表皮基材層を有する共に前記透明表面層と前記表皮基
材層との間に印刷層を有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項7に記載の積層成形
体は、最外層にポリアミドからなる透明表面層を有し、
かつ、オレフィン系の樹脂/又はゴムからなる表皮基材
層を有すると共に前記透明表面層と前記表皮基材層との
間に印刷層を有する成形用表皮材と、オレフィン系の樹
脂及び/又はゴムからなる成形基材との積層構造を有す
ることを特徴とする。
【0010】最外層にポリアミドからなる透明表面層を
設けることにより、最外層にオレフィン系の樹脂及び/
又はゴムからなる透明表面層を設けた成形用表皮材に比
べ表面の耐傷付き性が飛躍的に向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の成形用表皮材の
一実施例を示す概略的断面図である。この成形用表皮材
20の最外層(最上層)はポリアミドからなる透明表面
層21で形成されている。成形用表皮材20は、最外層
の透明表面層21から下へ順に接着剤層22、オレフィ
ン系の樹脂及び/又はゴムからなる透明中間層23、印
刷層24、及び、オレフィン系の樹脂及び/又はゴムか
らなる表皮基材層25とから構成されている。
【0012】成形用表皮材20の最外層の透明表面層2
1を形成するポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロ
ン11、ナイロン12、ナイロン66、及びナイロン6
とナイロン66の共重合体など、ポリアミド系のある程
度透明な樹脂であればいずれも使用できるが、収縮率、
吸水率、コストなどの点からナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12、ナイロン66、及びナイロン6とナ
イロン66の共重合体などが望ましい。
【0013】透明表面層21の厚みは、厳密な制限はな
いが、5〜50μm、好ましくは10〜40μmの範囲
が望ましい。透明表面層21の厚みが5μm未満の場
合、薄過ぎて透明表面層21のフィルムの加工性が劣
る。また、透明表面層21の厚みが50μmを超える
と、成形用表皮材20を作製する際、絞(しぼ)パター
ンを施す(以下、適宜、絞付けと称する)工程で絞パタ
ーンがうまく転写できないという問題や、成形用表皮材
20を真空成形等の予備賦形をする際に成形用表皮材2
0の応力が高過ぎて、型形状がきれいに転写されにくい
問題等が発生する場合がある。
【0014】透明表面層21の表面は、意匠性、耐傷付
き性等の点から絞付けすることが望ましいが、平面のま
まであってもよい。絞付け方法としては、例えば平板プ
レス機、ロールエンボス機等の公知のプレス機、エンボ
ス機を用いることができ、熱及び圧力によりエンボス版
の凹凸形状がシート上に賦形される。ロールエンボス機
による絞付け手段では、円筒状のエンボス版の凹凸形状
を熱及び圧力で表皮材に賦形することができる。凹凸形
状の他に鏡面のエンボスも含む。
【0015】成形用表皮材20の接着剤層22を形成す
る素材としては、アイオノマー系樹脂、エチレン・アク
リル酸エステル・無水マレイン酸三元共重合体などの変
性ポリオレフィン系樹脂、ウレタン系接着剤、ポリエス
テル・ウレタン系接着剤等が挙げられる。具体的には、
「ハイミラン」(三井・デュポンポリケミカル(株)
製)、「ボンダイン」(住化シーディエフ化学有限会社
販売)、「アドマー」(三井石油化学工業(株)製)、
「アドテックスER」(昭和電工(株)製)等が例示さ
れる。
【0016】接着剤層22の厚みは、特に制限はない
が、1〜50μm程度が好ましい。接着剤層22の厚み
が1μm未満の場合、薄過ぎて接着剤層22の加工性が
劣る。また、接着剤層22の厚みが50μmを超える
と、透明表面層21と接着剤層22及び透明中間層23
の合計の厚みが厚くなりすぎて、例えばインサート射出
成形時ゲート部分で表皮基材層25や印刷層24が溶融
して外観不良となる場合があり好ましくない。
【0017】成形用表皮材20のオレフィン系の樹脂及
び/又はゴムからなる透明中間層23を形成するオレフ
ィン系の樹脂及び/又はゴムとしては、熱可塑性オレフ
ィン系エラストマー、熱可塑性オレフィン系樹脂、熱可
塑性オレフィン系ゴム、又は熱可塑性オレフィン系グラ
フト共重合体の群から選ばれる少なくとも1種の重合体
からなることが望ましい。
【0018】熱可塑性オレフィン系エラストマーとして
は、特公昭53−21021で公知のエチレン−α−
オレフィン共重合ゴムの部分架橋物とオレフィン系樹脂
との逐次混練混合物、特公昭53−34210で公知
のエチレン−α−オレフィンとオレフィン系樹脂との同
時混練部分架橋物、特公昭62−59139で公知の
エチレン−α−オレフィン共重合ゴムとエチレン系樹脂
との部分架橋物、ゴム状物及びオレフィン系樹脂との混
合物等が例示される。
【0019】熱可塑性オレフィン系樹脂としては、エ
チレン、プロピレン、又は炭素数4〜10のα−オレフ
ィン、例えば、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン
等の単独重合体又は共重合体、エチレン又はプロピレ
ンを主成分とし、これらと共重合し得る他のモノマー
(例えば、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル)との共重合体等が例示される。
【0020】熱可塑性オレフィン系ゴムとしては、エチ
レン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−
非共役ジエン共重合ゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴ
ム、プロピレン−1−ブテン共重合ゴム、水添スチレン
−ブタジエン共重合ゴム等が例示される。熱可塑性オレ
フィン系グラフト共重合体としては、エチレン・プロピ
レン共重合ゴムとアクリロニトリル・スチレンのグラフ
ト共重合体、エチレン・プロピレン共重合体とアクリロ
ニトリル・スチレンのグラフト共重合体等が例示され
る。
【0021】透明中間層23の厚みは、特に制限はない
が、5〜50μm程度が好ましい。透明中間層23の厚
みが5μm未満の場合、薄過ぎて透明中間層23の加工
性が劣る。また、透明中間層23の厚みが50μmを超
えると、透明表面層21と接着材層22及び透明中間層
23の合計の厚みが厚くなりすぎて、例えばインサート
射出成形時ゲート部分で表皮基材層25や印刷層24が
溶融して外観不良となる場合があり好ましくない。
【0022】成形用表皮材20の印刷層24を形成する
インキとしては、展色剤に塩素化オレフィン系樹脂をト
ルエン、MEK等の有機溶剤に溶かした溶液を使用した
インキ等が最も好ましいが、通常の着色インキの他に、
パール顔料インキやビーズ顔料インキ等を使用すること
もできる。印刷層24の形成方法としては、表皮基材層
25の表面(成形基材27と接しない面)にグラビア印
刷、オフセット印刷、オフセットグラビア印刷、シルク
スクリーン印刷等の印刷手段によって形成する方法の他
に転写手段を用いて形成する方法も適用できる。印刷層
24は、格子模様、水玉模様、抽象柄、あるいは石目
柄、木目柄等の天然物の柄、文字、記号等から任意のパ
ターンを選定して形成することができる。
【0023】印刷層24と表皮基材層25との密着性を
向上させるために、表皮基材層25の印刷面に予め、コ
ロナ放電処理、プライマー処理を施してもよい。層間剥
離防止、接着性向上の目的で使用されるプライマー層を
構成する素材としては、塩素化処理した熱可塑性オレフ
ィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂
を主成分とし、これに必要に応じてイソシアネート等の
硬化剤や充填剤等を添加した溶液等を使用できる。印刷
層24と透明中間層23との密着性を向上させるため
に、透明中間層23の裏面にも予め、コロナ放電処理、
プライマー処理を施してもよい。印刷層24は1層のみ
に限定されず、複数の印刷層、例えば、異なる色調、異
なる素材のインキからなる複数の印刷層を有していても
よい。高い意匠性を表現するためには2層、3層等多層
にする方が好ましい。
【0024】成形用表皮材20の表皮基材層25を形成
するオレフィン系の樹脂及び/又はゴムは、熱可塑性オ
レフィン系エラストマー、熱可塑性オレフィン系樹脂、
熱可塑性オレフィン系ゴム、又は熱可塑性オレフィン系
グラフト共重合体の群から選ばれる少なくとも1種の重
合体からなることが好ましいが、その中でもとりわけ、
ハード成分としての(A)熱可塑性オレフィン系樹脂
と、ソフト成分としての(B)スチレン系共重合体との
ブレンドタイプのオレフィン系樹脂組成物が望ましい。
【0025】ハード成分としての(A)熱可塑性オレフ
ィン系樹脂とは、プロピレン、エチレン、又は炭素数4
〜10のα−オレフィン、例えば、ブテン−1、4−メ
チル−1−ペンテン等の単独重合体又は共重合体等が例
示される。ポリプロピレンの場合には、加工性、メルト
フローレート、曲げ弾性率、融点、透明性、及び結晶性
などの点から目的に応じて任意に選定すればよいが、特
にプロピレンを主成分とするエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体が好適である。このようなポリプロピレン
のメルトフローレート(JIS K6758)は0.3
〜30g/10min.より好ましくは0.3〜9g/
10min.のものが望ましい。
【0026】ポリエチレンの場合には、耐衝撃強度、透
明性に優れた低密度ポリエチレン、又は機械的特性、耐
熱安定性に優れた高密度ポリエチレンが好適であり、こ
れらは単独又は併用して使用することができる。これら
のポリエチレンでは、例えば、溶融温度が70〜140
℃程度が好ましく、またメルトフローレート(JISK
6760)が0.3〜30g/10min.より好まし
くは0.3〜10g/10min.のものが望ましい。
ポリブテンとしては、溶融温度が70〜140℃程度が
好ましく、またメルトフローレート(JIS K676
0)が0.3〜30g/10min.より好ましくは
0.3〜10g/10min.のものが望ましい。
【0027】ハード成分としての(A)熱可塑性オレフ
ィン系樹脂は、上記した熱可塑性オレフィン系樹脂の2
種又は3種以上の混合物の方が望ましい。この混合物と
しては、ポリプロピレンを必須成分とし、これに他の熱
可塑性オレフィン系樹脂としてポリエチレン及び/又は
ポリブテンを混合することが望ましい。また、ポリプロ
ピレン100重量部に対するポリエチレン及び/又はポ
リブテンの混合割合は1〜100重量部、好ましくは1
〜75重量部、さらに好ましくは1〜50重量部であ
る。ポリプロピレン100重量部に対してポリエチレン
及び/又はポリブテンの混合割合が、100重量部を越
えると成形用表皮材全体の引っ張り強度や伸び率が落ち
るため好ましくない、1重量部未満だと加工性が落ち好
ましくない。
【0028】ソフト成分としての(B)スチレン系共重
合体とは、スチレン系ブロック共重合体、スチレン系ラ
ンダム共重合体等が挙げられる。スチレン系ブロック共
重合体としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、
スチレン−SBRブロック共重合体、スチレン−SBR
−スチレンブロック共重合体等が例示される。スチレン
系ランダム共重合体としては、スチレンとブタジエンの
ランダム共重合体等が挙げられる。これらのスチレン系
共重合体は、水添してあるものが望ましいが、必ずしも
すべての二重結合が飽和されていなくてもよい。
【0029】ハード成分としての(A)熱可塑性オレフ
ィン系樹脂に対するソフト成分としての(B)スチレン
系共重合体の混合割合は、1〜200重量部:1〜20
0重量部、好ましくは50〜150重量部:10〜80
重量部、さらに好ましくは80〜120重量部:20〜
60重量部である。ハード成分としての(A)熱可塑性
オレフィン系樹脂に対するソフト成分としての(B)ス
チレン系共重合体の混合割合が、200重量部を越える
と柔らかすぎて加工性が低下するため好ましくなく、1
重量部未満だと結晶性が高過ぎて加工性が低下し好まし
くない。
【0030】表皮基材層25の厚みは、特に制限はない
が、0.1〜1.0mm程度である。表皮基材層25は
透明乃至半透明でもよいし、不透明でもよい。成形基材
の色を生かしたい時には、透明乃至半透明にする。成形
基材の色にかかわらず、積層成形体表面に所望の色調を
付与したい場合には、表皮基材層25を所望の色調に着
色することができる。
【0031】また、本発明における透明表面層21、接
着材層22、透明中間層23、及び表皮基材層25に
は、必要に応じて任意の成分を添加することができる。
任意成分としては、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、難燃剤、充填剤、酸化防止剤、耐光安定剤、着色剤
等を挙げることができる。
【0032】図2は、本発明の積層成形体の一実施例を
示す概略的断面図である。成形基材27を形成するオレ
フィン系の樹脂及び/又はゴムとしては、前記表皮基材
層25と同様に、熱可塑性オレフィン系エラストマー、
熱可塑性オレフィン系樹脂、熱可塑性オレフィン系ゴ
ム、又は熱可塑性オレフィン系グラフト共重合体の群か
ら選ばれる少なくとも1種の重合体からなることが、成
形用表皮材20との接着性の点で望ましい。成形基材2
7の厚みは、成形できる厚みであれば特に制限はない
が、0.5〜8.0mm、好ましくは、1.0〜5.0
mm程度である。
【0033】本発明の成形用表皮材20の一製造例を述
べると、始めに透明表面層21、接着剤層22、及び透
明中間層23の3層構造のフィルムを、3層共押出しの
インフレーション法により形成する。その際、リングダ
イの径と膨張したチューブフィルムの径をできるだけ近
い値として、できるだけフィルムに延伸がかからないよ
うにする。また、この段階では、透明表面層21の表面
にはまだ絞付けは施されていない。得られたチューブフ
ィルムは、巻取り前に両端をカットして、チューブ状か
ら平板のフィルムにして巻き取る。
【0034】また、表皮基材層25を構成するフィルム
は、カレンダー法あるいはTダイの押出し法によって成
形する。その後、表皮基材層25の表面(成形基材と接
しない面)にグラビア印刷により印刷層24を形成す
る。次いで、透明表面層21、接着剤層22、及び透明
中間層23の3層構造のフィルムと、印刷層24を有す
る表皮基材層25とを、ラミネートエンボス(貼り合わ
せ同時絞付け)を行って一体化し成形用表皮材20を得
ることができる。
【0035】このラミネートエンボスを行なう時、貼り
合わせと同時に成形用表皮材20の透明表面層21の表
面に絞付けを行うが、絞パターンは、皮絞、泥目絞、布
目絞等の凹凸形状を任意に形成することができる。ま
た、凹凸形状を形成するかわりにフラットロールを用い
て鏡面加工を行うこともできる。
【0036】エンボス時における成形用表皮材の熱条件
は、主に透明表面層21及び表皮基材層25の熱変形温
度と溶融温度との間の温度範囲で加熱し、エンボス版を
成形用表皮材の透明表面層21の表面に押圧して賦形し
た後、冷却する。透明表面層21を形成するポリアミド
は、表皮基材層25を形成するオレフィン系の樹脂及び
/又はゴムに比べ熱変形温度と溶融温度が高いので、絞
付け時の加熱は表皮基材層25側よりも透明表面層21
側の温度を高めに設定する。加熱方法としては、例え
ば、温風吹き付け、加熱板による伝導熱、赤外線照射、
誘導加熱等の方法が用いられる。絞パターンは、印刷層
24を設けた部分面のみに設けてもよく、また、透明表
面層21の全面に設けてもよい。
【0037】成形用表皮材20は、必要に応じて予め真
空成形、圧空成形、プレス成形などにより予備賦形して
おき、射出成形金型にセットされ、成形基材27が射出
成形され、積層成形体26が得られる。
【0038】図3は、本発明の成形用表皮材の他の例を
示す概略的断面図、図4は、図3の成形用表皮材を用い
た積層成形体の概略的断面図であり、図1及び図2に示
す実施例と異なる点は、透明印刷ベース層36を有し、
この透明印刷ベース層36の表面及び裏面に印刷層34
Aと34Bが形成されていることである。透明印刷ベー
ス層36は、図1における表皮基材層25と同様なオレ
フィン系の樹脂及び/又はゴムを使用することができ
る。
【0039】透明印刷ベース層36の厚みは、10〜1
00μm程度が好ましい。透明印刷ベース層36の厚み
が10μm未満の場合、透明印刷ベース層36の加工性
が劣る。また、透明印刷ベース層36の厚みが100μ
mを超えると、透明表面層31と接着剤層32と透明中
間層33及び透明印刷ベース層36の合計の厚みが厚く
なりすぎて、例えば、インサート射出成形時ゲート部分
で表皮基材層35や印刷層34Bが溶融して外観不良と
なる場合があり、好ましくない。図3の実施例におい
て、場合によっては、印刷層34Aを設けなくともよ
い。その場合でも、透明印刷ベース層36があるため、
図1の実施例に比べ深みのある意匠性を表現することが
できる。
【0040】図5は、本発明の成形用表皮材の更に他の
例を示す概略的断面図、図6は、図5の成形用表皮材を
用いた積層成形体の概略的断面図であり、図3及び図4
に示す実施例と異なる点は、透明印刷ベース層46の表
面及び裏面に施す印刷層44Aと印刷層44Bの形成方
法にある。透明印刷ベース層46は、図1における表皮
基材層25と同様なオレフィン系の樹脂及び/又はゴム
を使用することができ、印刷層44Aと印刷層44Bの
インキ成分等は、図1における印刷層のインキ成分と同
様なものを使用することができる。
【0041】透明印刷ベース層46の厚みは、10〜1
00μm程度が好ましい。透明印刷ベース層46の厚み
が10μm未満の場合、透明印刷ベース層46の加工性
が劣る。また、透明印刷ベース層46の厚みが100μ
mを超えると、透明表面層41と接着剤層42と透明中
間層43及び透明印刷ベース層46の合計の厚みが厚く
なりすぎて、例えば、インサート射出成形時ゲート部分
で表皮基材層45や印刷層44Bが溶融して外観不良と
なる場合があり、好ましくない。
【0042】図7は、本発明の成形用表皮材の他の実施
例を示す概略的断面図、図8は図7の成形用表皮材を用
いた積層成形体の概略的断面図である。図1〜図6に示
す実施例と異なる点は、ポリオレフィン系発泡層66を
有することである。ポリオレフィン系発泡層66として
は、プロピレン系樹脂(例えば、ホモポリプロピレン、
プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−
エチレンブロック共重合体)及び/又はエチレン系樹脂
(例えば、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン)等のオレフィン系樹脂を主に配合された発泡体等が
好ましい。
【0043】ポリオレフィン系発泡層66の圧縮硬さ
は、0.5〜2.1kgf/cm2 (JIS K 67
67)が好ましい。圧縮硬さが0.5kgf/cm2
りも小さいと、ポリオレフィン系発泡層66を表皮基材
層65と貼り合わせる際にポリオレフィン系発泡層66
が潰れるため好ましくなく、一方、圧縮硬さが2.1k
gf/cm2 よりも大きいと、積層成形体67の感触が
硬くなり好ましくない。
【0044】また、ポリオレフィン系発泡層66の発泡
倍率は5〜30倍、好ましくは10〜25倍が望まし
い。発泡倍率が5倍よりも小さいと、積層成形体67の
感触が硬くなり好ましくなく、一方、発泡倍率が30倍
よりも大きくなると、発泡層のみが柔らかくなりすぎて
積層成形体67としては底つき感が出て感触が好ましく
ない。さらにポリオレフィン系発泡層66は、成形用表
皮材中、最も成形基材側に位置するように設けられてい
ることが望ましい。
【0045】ポリオレフィン系発泡層66の厚みは、
0.1〜20mm、好ましくは0.5〜5mm程度の範
囲で選定されてよい。このようなポリオレフィン系発泡
層66に使用される材料としては、PPAM(東レ
(株)製)、PPSM(東レ(株)製)等が挙げられ
る。成形用表皮材60中にポリオレフィン系発泡層66
を有することにより極めて良好な感触を有することにな
る。
【0046】
【実施例】
(実施例1)図1に示す成形用表皮材20の層構成 透明表面層21:ナイロン6、厚み20μm、表面に木
目調絞付き 接着材層22 :「アドテックスER」(昭和電工
(株)製)、厚み20μm 透明中間層23:プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレンランダム共重合体、厚み20μm 印刷層24 :茶色の着色インキで木目を印刷 表皮基材層25:(プロピレンを主成分とするエチレン
−プロピレンランダム共重合体/ポリプテン/水添スチ
レン−ブタジエン共重合ゴム)配合系、厚み200μ
m、茶色に着色
【0047】図2に示す積層成形体26の製造方法 前記成形用表皮材20を真空成形法で予備賦形し、射出
成形用金型に固定して成形基材27としてプロピレン系
樹脂(プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン
ブロック共重合体)を用いて射出成形し、積層成形体2
6を得た。積層成形体の評価 得られた積層成形体26の表面は、耐傷付き性に優れて
おり、鉛筆硬度(JIS K−5400 鉛筆ひっかき
試験)も2H程度である。また、積層成形体26を目視
で観察したところ、表面に印刷層24にて形成した通り
の美麗な木目模様が観察された。
【0048】(実施例2)図3に示す成形用表皮材30の層構成 透明表面層31:ナイロン6とナイロン66の共重合
体、厚み50μm、表面に細かい幾何学絞付き 接着剤層32 :ウレタン系接着剤、厚み2μm 透明中間層33:プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレン共重合体、厚み50μm 印刷層34A:ライトグレー系インキにて抽象柄を印刷 印刷層34B :シルバーメタリック調インキにて抽象
柄を印刷 表皮基材層35:(プロピレンを主成分とするエチレン
−プロピレンブロック共重合体/低密度ポリエチレン/
水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体)配合系、
厚み250μm、グレー系に着色 透明印刷ベース層36:(プロピレンを主成分とするエ
チレン−プロピレンランダム共重合体/ポリブテン/水
添スチレン−ブタジエン共重合ゴム)配合系、厚み10
0μm
【0049】図3に示す成形用表皮材30の製造方法 始めに、透明表面層31及び透明中間層33を、別々に
Tダイによる押出し法により形成した。その際、できる
だけ延伸させないようにした。次いで、透明中間層33
の表面にグラビアロールコーティングによりウレタン系
接着材を塗布・乾燥し、透明表面層31をドライラミネ
ートした。この段階では、透明表面層31の表面にはま
だ絞付けは施されていない。次に、表皮基材層35及び
透明印刷ベース層36を別々にカレンダー法により形成
した。その際、できるだけ延伸させないようにした。そ
の後、透明印刷ベース層36の表面及び裏面に抽象柄を
グラビア印刷により形成した。次いで、透明表面層3
1、接着剤層32、及び透明中間層33の3層構造のフ
ィルムと、印刷層34A及び印刷層34Bを有する透明
印刷ベース層36と、表皮基材層35とをラミネートエ
ンボス(貼り合わせ同時絞付け)を行って一体化し成形
用表皮材30を得た。絞パターンには、細かい幾何学絞
を用いた。
【0050】図4に示す積層成形体37の製造方法 Tダイの押出し機により、3mm厚みでプロピレンを主
成分とするエチレン−プロピレンブロック共重合体にグ
レー系着色剤5重量%を添加した材料を押出ししなが
ら、前記成形用表皮材30を貼り合わせ、積層成形体3
7を得た。この積層成形体37を、その後さらに圧空成
形し、電気製品のハウジング材を得た。積層成形体の評価 得られた積層成形体37の表面は、耐傷付き性に優れて
おり、鉛筆硬度(JIS K−5400 鉛筆ひっかき
試験)も2H程度である。また、積層成形体37を目視
で観察したところ、表面に印刷層34A及び34Bにて
形成した通りの美麗な抽象柄が観察された。
【0051】(実施例3)図5に示す成形用表皮材40の層構成 透明表面層41:ナイロン6、厚み10μm、表面は鏡
面 接着剤層42 :「アドマー」(三井石油化学工業
(株)製)、厚み10μm 透明中間層43:プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレンブロック共重合体、厚み20μm 印刷層44A :淡色系黄色インキにて石目柄を印刷 印刷層44B :グレー系インキにて石目柄を印刷 表皮基材層45:(プロピレンを主成分とするエチレン
−プロピレンランダム共重合体/ポリブテン/水添スチ
レン−ブタジエン共重合体)配合系、厚み200μm
ライトグレー系に着色 透明印刷ベース層46:(プロピレンを主成分とするエ
チレン−プロピレンブロック共重合体/高密度ポリエチ
レン/水添スチレン−ブタジエン共重合体)配合系、厚
み50μm
【0052】図5に示す成形用表皮材40の製造方法 始めに、表皮基材層45及び透明印刷ベース層46を別
々にカレンダー法により形成した。次いで、表皮基材層
45にグラビア印刷により印刷層44Bを設け、その後
透明印刷ベース層46とラミネートエンボス(貼り合わ
せ同時絞付け)を行った。このエンボスにより透明印刷
ベース層46に形成された凹部内にワイピングインキを
充填させ印刷層44Aを形成させた。次に、透明表面層
41、接着剤層42、及び透明中間層43の3層構造の
フィルムを、3層共押出しインフレーション法により形
成した。この段階では、透明表面層41の表面にはまだ
絞付けは施されていない。その後、透明表面層41、接
着剤層42、及び透明中間層43の3層構造のフィルム
と、印刷層44A及び44Bを有する透明印刷ベース層
46と表皮基材層45の貼り合わせ品とをさらにラミネ
ートエンボス(貼り合わせ同時絞付け)を行って一体化
し成形用表皮材40を得た。絞付けは、鏡面絞とした。
【0053】図6に示す積層成形体47の製造方法 成形用表皮材40を真空成形法で予備賦形し、射出成形
用金型のキャビティ型に固定して成形基材48としてプ
ロピレン系樹脂(プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレンランダム共重合体)を用いて射出成形し、積
層成形体47を得た。積層成形体の評価 得られた積層成形体47の表面は、耐傷付き性に優れて
おり、鉛筆硬度(JIS K−5400 鉛筆ひっかき
試験)も2H程度である。また、積層成形体47を目視
で観察したところ、表面に印刷層44A及び44Bで形
成した通りの美麗な木目模様が観察された。
【0054】(実施例4)図7に示す成形用表皮材60の層構成 透明表面層61:ナイロン6、厚み25μm、表面は鏡
面 接着剤層 62:「ボンダイン」(住化シーディエフ化
学有限会社販売)、厚み、25μm 透明中間層63:低密度ポリエチレン、厚み25μm 印刷層 64:光輝性顔料を用いたシルバーメタリッ
ク調インキにて抽象柄を印刷 表皮基材層65:(ミラストマー8030N/ウルトゼ
ックス2021L)配合系、厚み400μm、ブルー色
に着色 ポリオレフィン系発泡層66:ポリオレフィン系樹脂発
泡層、発泡倍率20倍厚み2mm
【0055】図7に示す成形用表皮材の製造方法 始めに透明表面層61、接着剤層62、及び透明中間層
63の3層構造のフイルムを、3層共押出しのインフレ
ーション法により形成した。その際できるだけフイルム
に延伸がかからないようにした。表皮基材層65を構成
するシートは、Tダイの押出し法にて成形した。その
後、表皮基材層65の表面(成形基材と接しない面)に
グラビヤ印刷により印刷層64を形成した。次いで透明
表面層61、接着剤層62、及び透明中間層63の3層
構造のフイルムと印刷層64を有する表皮基材層65
と、ポリオレフィン系発泡層66とを、ラミネートエン
ボス(貼り合わせ同時絞付け)を行って一体化し成形用
表皮材60を得た。
【0056】図8に示す積層成形体の製造方法 前記成形用表皮材60を真空成形法で予備賦形し、射出
成形用金型に固定して成形基材68としてプロピレン系
樹脂(プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン
ブロック共重合体)を用いて低圧射出成形し、積層成形
体67を得た。 積層成形体の評価 得られた積層成形体67の表面は、耐傷付き性に優れて
おり、鉛筆硬度(JIS K−5400 鉛筆ひっかき
試験)も2H程度である。また、積層成形体67を目視
で観察したところ、表面に印刷層64にて形成した通り
の美麗な木目模様が観察された。
【0057】(比較例1)図9に示す成形用表皮材50の層構成 透明表面層51:プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレンランダム共重合体、厚み120μm、表面に
木目調絞付き 印刷層52 :茶色の着色インキ(インキの主要樹脂
に塩素化PP系樹脂を使用)で木目を印刷 表皮基材層53:プロピレンを主成分とするエチレン−
プロピレンブロック共重合体、130μm
【0058】図9に示す成形用表皮材50の製造方法 始めに、透明表面層51及び表皮基材層53を、別々に
Tダイによる押出し法により形成した。その際、できる
だけ延伸させないようにした。次いで、表皮基材層53
の表面にグラビア印刷により印刷層52を設けた。次
に、透明表面層51と、印刷層52を有する表皮基材層
53とをラミネートエンボス(貼り合わせ同時絞付け)
を行って一体化し成形用表皮材50を得た。絞パターン
には、木目調絞を用いた。
【0059】図10に示す積層成形体54の製造方法 前記成形用表皮材50を真空成形法で予備賦形し、射出
成形用金型に固定して成形基材55としてプロピレン系
樹脂(プロピレンを主成分とするエチレン−プロピレン
ブロック共重合体)を用いて射出成形し、積層成形体5
4を得た。積層成形体の評価 得られた積層成形体54の表面は、印刷層52にて形成
した通りの美麗な木目模様が観察されたが、鉛筆硬度
(JIS K−5400 鉛筆ひっかき試験)はB程度
で、使用部位により実用に耐えない場合が生じた。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、成形用表
皮材の表面の耐傷付き性に優れており、この成形用表皮
材を用いた積層成形体は、高い意匠性、装飾効果を長期
にわたり維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用表皮材の一実施例を示す概略的
断面図である。
【図2】図1の成形用表皮材を用いた積層成形体の概略
的断面図である。
【図3】本発明の成形用表皮材の他の実施例を示す概略
的断面図である。
【図4】図3の成形用表皮材を用いた積層成形体の概略
的断面図である。
【図5】本発明の成形用表皮材の更に他の実施例を示す
概略的断面図である。
【図6】図5の成形用表皮材を用いた積層成形体の概略
的断面図である。
【図7】本発明の成形用表皮材の更に他の実施例を示す
概略的断面図である。
【図8】図7の成形用表皮材を用いた積層成形体の概略
的断面図である。
【図9】比較例としての成形用表皮材の例を示す概略的
断面図である。
【図10】図9の成形用表皮材を用いた積層成形体を示
す概略的断面図である。
【図11】先に提案した積層成形体を示す概略的断面図
である。
【符号の説明】
20,30,40,60 成形用表皮材 21,31,41,61 透明表面層 22,32,42,62 接着剤層 23,33,43,63 透明中間層 24,34B,44A,44B,64 印刷層 25,35,45,65 表皮基材層 26,37,47,67 積層成形体 36,46 透明印刷ベース層 66 ポリオレフィン系発泡層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 33/00 B32B 33/00 (C08L 23/16 53:02)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層にポリアミドからなる透明表面層
    を有し、かつ、オレフィン系の樹脂及び/又はゴムから
    なる表皮基材層を有すると共に前記透明表面層と前記表
    皮基材層との間に印刷層を有することを特徴とする成形
    用表皮材。
  2. 【請求項2】 ポリアミドが、ナイロン6、ナイロン1
    1、ナイロン12、ナイロン66、及びナイロン6とナ
    イロン66の共重合体から選ばれる請求項1に記載の成
    形用表皮材。
  3. 【請求項3】 最外層のポリアミドからなる透明表面層
    の厚みが、5〜50μmである請求項1に記載の成形用
    表皮材。
  4. 【請求項4】 オレフィン系の樹脂及び/又はゴムから
    なる表皮基材層が、ハード成分としての(A)熱可塑性
    オレフィン系樹脂と、ソフト成分としての(B)スチレ
    ン系共重合体とのブレンドタイプのオレフィン系樹脂組
    成物を材質としたことを特徴とする請求項1に記載の成
    形用表皮材。
  5. 【請求項5】 ソフト成分としての(B)スチレン系共
    重合体が、水添スチレン系ブロック共重合体及び/又は
    水添スチレン系ランダム共重合体からなる請求項4に記
    載の成形用表皮材。
  6. 【請求項6】 最内層にオレフィン系の樹脂及び/又は
    ゴムからなるオレフィン系発泡層を有する請求項1に記
    載の成形用表皮材。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の成形用表皮材とオレフ
    ィン系の樹脂及び/又はゴムからなる成形基材との積層
    構造を有することを特徴とする積層成形体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278107A (ja) * 1997-04-08 1998-10-20 Jsr Corp 多層ブロー成形品
JP2011094314A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Nichiha Corp 建築板
WO2015119116A1 (ja) * 2014-02-06 2015-08-13 住友ベークライト株式会社 積層フィルム

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