JPH09155272A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

Info

Publication number
JPH09155272A
JPH09155272A JP32471395A JP32471395A JPH09155272A JP H09155272 A JPH09155272 A JP H09155272A JP 32471395 A JP32471395 A JP 32471395A JP 32471395 A JP32471395 A JP 32471395A JP H09155272 A JPH09155272 A JP H09155272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
substrate
coating liquid
nozzle
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32471395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Kojima
洋一 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Able Corp
Original Assignee
Able Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Able Corp filed Critical Able Corp
Priority to JP32471395A priority Critical patent/JPH09155272A/ja
Publication of JPH09155272A publication Critical patent/JPH09155272A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】厚みのより一層均一な薄膜を高精度に、容易に
かつ安価に形成する。 【構成】塗布ノズル37は第1および第2ノズル部材4
3,44の2部材からなる。第1および第2ノズル部材
43,44が互いに接合された状態では、第1凹部45
により比較的大きな第1空所Aが形成され、第2凹部4
6により第1空所Aの下方でこの第1空所Aに溝48を
介して連通する第2空所Bが形成され、更にこの第2空
所Bの下に連続して外部に開口する第3空所Cが形成さ
れている。第3空所Cの下端は塗布液2の吐出口となっ
ている。送給配管38を通して送られてくる塗布液は第
1空所45に一旦貯えられ、この第1空所45から更に
多数の溝48,48,…を通って第2空所46に溜まり、
更にそこから第3凹部47にその長手方向に沿ってほぼ
一様に浸入し、最後にこの第3凹部47の吐出口から長
手方向に沿ってほぼ一様に吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカラー液晶
テレビに使用される薄い角形ガラス等の基板に薄膜を形
成する薄膜形成装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】年々大型化しているカラー液晶テレビに
おいては、液晶のドライブ回路や赤、緑、青のカラーフ
ィルターを形成するために薄膜が多く使用されている。
この薄膜を形成する従来の方法の一つとしてスピンコー
ト法があり、このスピンコート法は基板をモータに直結
された回転テーブル上で塗布液を該基板中心部に吐出さ
せるとともに、回転テーブルを回転させることにより遠
心力を発生させ、塗布液を基板上に均一に拡げる方法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スピンコート法においては、基板が大型化しているとと
もに、その基板は形状が角形となっているものが多い。
このため、角形基板を回転させたときその基板の周辺付
近に風が発生する。そして、基板外周端部付近において
は、その風および回転時周速が中心部より大きいことに
より、塗布液が中心部より早く乾燥するようになるた
め、形成される薄膜が基板外周端部に近いほど厚くなっ
てしまうという問題がある。
【0004】また、塗布液の表面張力等によって、基板
角部付近に塗布液が集中し、この基板角部に形成される
薄膜が厚くなったり、更に塗布液がこの基板角部付近に
集中すると、表面張力が破壊され、基板裏面に塗布液が
回り込み、ごみの発生原因となるという問題があった。
【0005】更に、従来の方法では、基板の中央に吐出
する塗布液の量を、塗布液が基板の全面にムラなく行き
届くようにするために、基板に薄膜を形成するために必
要な量よりはるかに多くしなければならない。このた
め、かなり多くの量の高価な塗布液が無駄になってしま
い、コストがかなり高くなるという問題がある。
【0006】これらの問題を解決するために、従来から
研究開発が種々行われているが、これらの問題を十分満
足のいく程度には解決するに至っていない。このよう
に、スピンコート法では、均一な厚さの薄膜を基板上に
広く形成させることはきわめて困難であるばかりでな
く、コストの高いものとなっている。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、厚みのより一層均一な薄
膜を高精度にかつ容易に、しかも安価に形成することの
できる薄膜形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、基板に塗布液を塗布する基板
塗布装置と前記基板に塗布された前記塗布液を均一厚さ
の薄膜にするスピンコーティング装置とを少なくとも備
え、前記基板塗布装置は塗布ノズルを有しており、該塗
布ノズルは、前記塗布液が給送される、前記塗布ノズル
内の、前記塗布面の所定範囲の幅方向に延びた比較的大
きな矩形状の第1空所と、前記塗布ノズル内の、前記塗
布面の所定範囲の幅方向に延びた第2空所と、前記塗布
面の所定範囲の幅方向に形成された、前記第1空所と前
記第2空所とを連通する多数の溝と、前記第2空所から
連続して形成され、前記塗布ノズル内の、前記塗布面の
所定範囲の幅方向に延びた比較的小さな矩形状に形成さ
れ、その下端が同形状の吐出口とされている第3空所と
からなることを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明は、前記第2空所が、
断面がほぼ半円形状またはほぼ円形状に形成されている
ことを特徴としている。更に請求項3の発明は、前記塗
布ノズルが、互いに重ね合わされる第1および第2ノズ
ル部材の2部材からなり、前記第1ないし第3空所およ
び前記溝が、第1および第2ノズル部材の少なくとも一
方に形成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】このように構成された本発明においては、基板
の塗布面の所定範囲に塗布液を塗布した後、基板を回転
させて発生する遠心力により基板上の塗布液の塗布ムラ
が消滅するようになる。これにより、従来のように基板
の中央部に塗布液を吐出し、この塗布液を遠心力により
基板の全面に拡げることにより薄膜を形成する場合に比
べて、より一層均一な厚さの薄膜が、より簡単にかつ高
精度に形成されるようになる。
【0011】また、基板の塗布面の所定範囲に塗布液を
予め塗布することにより、基板に薄膜を形成するために
必要な量とほぼ同じ量の塗布液を基板に塗布すれば済む
ようになる。したがって、無駄になる塗布液の量が低減
し、その結果コストが大幅に削減されるようになる。
【0012】更に、本発明においては、塗布ノズルによ
り塗布液を塗布しているので、塗布液の塗布量を制御し
易くなる。これにより、余分な塗布液が抑制されるの
で、塗布液の使用量が低減する。特に、塗布液の吐出を
基板における塗布液の塗布領域の塗布終了位置より少し
手前で停止するようにすれば、塗布液の使用量がより一
層低減されるようになる。これにより、基板に形成され
る薄膜の厚みがより一層薄くなる。
【0013】しかも、塗布液が塗布ノズルの細長い矩形
状の吐出口の長手方向に沿ってほぼ均一に吐出されるの
で、基板全体にわたって均一な厚みの薄膜が形成される
ようになる。特に、多数の溝を通過してきた塗布液が第
2空所に一旦貯えられた後、長手方向に沿って均一に第
3空所へ浸入し、更に第3空所の吐出口から吐出される
ので、溝の影響をほとんど受けることなく、より一層効
果的に均一な厚みの薄膜が形成される。
【0014】更に基板に塗布される塗布液が空気にほと
んど影響されないので、劣化の少ない良好な塗布液が基
板に塗布されるようになる。こうして本発明において
は、薄膜がより一層薄くかつより一層均一な厚みの高品
質のものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の薄膜形成
装置の実施の形態の一例を示し、図1は基板塗布装置を
示す平面図、図2は基板塗布装置を一部切り欠いて示す
正面図、図3は基板塗布装置を示す右側面図、図4は基
板塗布装置の制御回路図、図5はこの例のスピンコーテ
ィング装置を概略的に示す図である。
【0016】本例の薄膜形成装置は、図1ないし図4に
示すように基板1に塗布液2を塗布する基板塗布装置3
と、図5に示すように基板1に塗布された塗布液2aを
均一厚さの薄膜にするスピンコーティング装置4とを備
えている。
【0017】基板塗布装置3は、基板1を載置する載置
テーブル31、この載置テーブル31を移動する移動台
32、この移動台32を移動可能に支持するフレーム3
3、この支持するフレーム33の設置されたモータ3
4、このモータ34の回転駆動力によりカップリング3
5を介して回動させられるねじ杆36、フレーム33の
上下動可能に取り付けられた塗布ノズル37、この塗布
ノズル37と塗布液貯溜槽6とを接続して塗布液貯溜槽
6の塗布液2を塗布ノズル37に送給する送給配管3
8、この送給配管38に配設されている遮断位置と連通
位置をとの二位置が設けられている常閉のソレノイドバ
ルブ39、フレーム33に設置されてテーブル31の初
期位置を検知する原点センサ40、フレーム33に設置
されてテーブル31の移動限界を検知する限界センサ4
1、および塗布液貯溜槽6内にエアを圧送する送気ポン
プ42を備えている。
【0018】図6(a)および(b)に示すように、塗
布ノズル37は第1および第2ノズル部材43,44の
2部材が互いに重ね合わされかつ接合されて形成されて
いる。図7(a)および(b)に示すように第1ノズル
部材43には、比較的深く、長手方向に所定の長さに形
成された矩形状断面の第1凹部45、第1凹部45の下
方に長手方向に第1凹部45と同じ長さに形成されたほ
ぼ半円形状断面の第2凹部46、および最下端に位置し
第2凹部46に連続して形成され、第2凹部46に深さ
より浅い深さで長手方向に第1凹部45と同じ長さに形
成された矩形状断面の第3凹部47がそれぞれ設けられ
ている。更に、第1ノズル部材43には、第1凹部45
と第2凹部46とを連通する多数の溝48,48,…が形
成されている。
【0019】一方、図6に示すように第2ノズル部材4
4には、送給配管38が接続されて塗布液が送給される
塗布液導入孔49,49が2個穿設されている。第1お
よび第2ノズル部材43,44が互いに接合されたと
き、これらの塗布液導入孔49,49は、ともに第1ノ
ズル部材43の第1凹部45に開口するように配置され
ている。
【0020】そして、これらの第1および第2ノズル部
材43,44が互いに接合された状態では、第1凹部4
5により比較的大きな第1空所Aが形成され、第2凹部
46により第1空所Aの下方でこの第1空所Aに溝48
を介して連通する第2空所Bが形成され、更にこの第2
空所Bの下に連続して外部に開口する第3空所Cが形成
されるようになる。第3空所Cの外部との開口の形状は
細長い矩形状とされており、この開口が塗布液2の吐出
口となっている。したがって、送給配管38を通して送
られてくる塗布液は第1空所45に一旦貯えられ、この
第1空所45から更に多数の溝48,48,…を通して第
2空所46に溜まり、更にそこから第3凹部47にその
長手方向に沿ってほぼ一様に浸入し、最後にこの第3凹
部47の吐出口から長手方向に沿ってほぼ一様に吐出さ
れるようにしている。
【0021】フーレム33には軸受50,51が固定さ
れており、これらの軸受50,51にねじ杆36の両端
が回動可能に支持されている。また図3に示すように、
フレーム33には、長手方向に一対のガイドレール5
2,53が固設されている。一方、移動台32には、ね
じ杆36に螺合するガイドねじ部材54が固設されてい
るとともに、一対のガイドレール52,53に沿って移
動可能にこれらのガイドレール52,53に係合支持さ
れるガイド部材54,56,57(図2および図3に図
示)が固設されている。
【0022】更に図4に示すように、本例においては電
子制御装置15には、ねじ杆36を回動するモータ3
4、塗布ノズル37を上下動するための上下動作動手段
58、送気ポンプ42を駆動するモータ59、原点セン
サ40、および限界センサ41がともに接続されてい
る。なお、60は送給配管38に設けられたフィルタで
あり、このフィルタ60は塗布液2の混在している異物
を除去するためのものである。
【0023】スピンコーティング装置4は、図5に示す
ように基板7を載置する回転テーブル4aとこの回転テ
ーブル4aを回転するモータ4bとを備えている。この
スピンコーティング装置4は、回転テーブル4aとモー
タ4bを少なくとも備えているものであれば、従来のス
ピンコート法に用いられているどのようなスピンコーテ
ィング装置も用いることができる。
【0024】次に、このように構成された本例の作用に
ついて説明する。基板1に塗布液2を塗布するにあたっ
ては、まず図1および図2に実線で示すようにテーブル
31を原点センサ40によって制御される原点位置に設
定するとともに、塗布ノズル37を高位置に設定する。
次に、基板1をその塗布面1aが上側となるようにして
テーブル31の所定位置にセットする。次に、図示しな
い操作ボタンを押すことにより、電子制御装置15が送
気ポンプ42のモータ59を回転駆動するとともに、モ
ータ34をゆっくりと回転駆動する。これにより、塗布
液貯溜装置6内の圧力が上昇するとともに、ガイドねじ
部材54が図2において左方へ移動しようとする。した
がって、図8(a)に示すように、テーブル31が左方
へゆっくりと移動する。
【0025】基板1の塗布面1aにおける塗布開始位置
1bが塗布ノズル37の直下位置、すなわち塗布ノズル
37の第3空所Cに対向する位置にくるに見合うだけ、
モータ34を回転駆動すると、電子制御装置15はソレ
ノイドバルブ39を切り換え、連通位置に設定するとと
もに上下動作動手段58を駆動する。これにより、塗布
液貯溜装置6内の塗布液2が塗布液貯溜装置6内の圧力
により送給配管38および塗布液導入孔49を通って第
1空所A内に流入し、貯えられる。第1空所A内に貯え
られた塗布液2は、更に多数の溝48,48,…を通って
第2空所B内にその長手方向に浸入し、この第2空所B
内に充填される。更に第2空所B内の塗布液2は第3空
所C内にその長手方向に沿ってほぼ一様に浸入、充填す
るようになる。すなわち、多数の溝48を通って浸入し
てくる塗布液2は、第2空所B内で一旦ほぼ充填されて
から第3空所Cに浸入するようになるので、第3空所C
の長手方向に沿ってほぼ均一に浸入して、第3空所C内
にほぼ均一に充填される。
【0026】また、図8(b)に示すようにテーブル3
1が更に左方へ移動して基板1の塗布面1a上の塗布開
始位置1bが塗布ノズル37の真下にくると、塗布ノズ
ル37が下動し、その先端と塗布面1aとの間がきわめ
て微少な所定の間隙に設定保持される。これにより、塗
布ノズル37から吐出する塗布液2による塗布が、基板
1の塗布面1a上に塗布開始位置1bより図1に示す塗
布液2の塗布領域の幅にわたって開始される。
【0027】次に、図8(c)に示すように塗布終了位
置1cより所定の距離だけ前のソレノイドバルブオフ位
置1dが塗布ノズル37の第3間隙Cに対向する位置に
くると、電子制御装置15はソレノイドバルブ39をオ
フにして遮断位置に切り換える。これにより、塗布ノズ
ル37の第1間隙Aには塗布液2はもはや導入されな
い。一方、ソレノイドバルブ39が遮断しても、第3間
隙C内には塗布液2が残存しているので、この第3間隙
C内に残存する塗布液2がソレノイドバルブオフ位置1
dから塗布終了位置1cにかけて塗布されるようにな
る。このとき、ソレノイドバルブ39が閉じていて新し
い塗布液2は導入されないが、塗布液2の粘性等により
第3間隙C内に残存する塗布液2は基板1に引き出され
るようになるので、基板1に確実に塗布されるようにな
る。
【0028】こうして、図8(d)に示すように基板1
の塗布面1aへの塗布液2aの塗布が完了する。基板1
のこの状態では、図9に示すように塗布開始位置1bか
ら塗布終了位置1cにわたる、基板1の塗布面1aの所
定範囲の塗布領域に、塗布液2bが塗布されている。そ
の場合、基板1の前後端の所定幅eの領域および左右端
の所定幅fの領域には、塗布液2bが塗布されなく、基
板1の塗布面1aに塗布液2bが塗布される所定範囲の
塗布領域の中心は、基板1の塗布面1aのほぼ中心に位
置している。塗布液2bが塗布される所定範囲の塗布領
域の面積は、基板1の塗布面1aの面積の約50〜60
%以上が望ましいが、これに限定されることはない。
【0029】このように塗布液2aが基板1の塗布領域
に塗布された時点では、第3間隙C内には塗布液2がほ
とんどなくなっている。しかも、前述のように塗布ノズ
ル37には新しい塗布液2が導入されないことから、塗
布液2は第3間隙C内に浸入しない。これにより、塗布
液2は第1、第2間隙A,Bおよび溝48内にのみ残存
するようになり第3間隙C内には残存しない。したがっ
て、空気が塗布液2に及ぼす影響はきわめて小さくな
る。
【0030】次いで、塗布ノズル37が上昇位置に設定
される。移動台32は塗布ノズル37を通った後所定の
位置(図1および図2に二点鎖線で示す)にくると限界
センサ41により検知され、限界センサ41からの検知
信号により電子制御装置15がモータ34を停止する。
次に、こうして塗布液2aが塗布された基板1は移動台
32から取り上げられて、同図(e)に示すようにスピ
ンコーティング装置4の回転テーブル4aに載置された
後、回転テーブル4aとともに回転される。こうして、
図10に示すように塗布液2aが塗布面1aの全面にほ
ぼ均一に塗布された基板1が得られるようになる。
【0031】一方、基板2が移動台32から取り上げら
れると、図示しない基板検知センサがこれを検知し、基
板検知センサからの検知信号により電子制御装置15が
モータ34を逆方向に回転駆動する。これにより、移動
台32は原点位置の方へ移動して、移動台32が原点位
置(図1及び図2に実線で示す)にくると原点センサ4
0により検知され、原点センサ40からの検知信号によ
り電子制御装置15がモータ34を停止する。
【0032】次に、新しい基板1をその塗布面1aが上
側となるようにしてテーブル31の所定位置にセットす
る。以後、前述と同様の作動を繰り返す。その場合、基
板1に塗布される塗布液2aは溝48から新たに第2お
よび第3間隙B,C内に浸入したものであり、空気の影
響の少ない塗布液となっている。
【0033】このように構成された本例の薄膜形成方法
では、塗布ノズル37の細長い矩形状の吐出口から塗布
液2を吐出して基板1に塗布しているので、塗布液2の
塗布量が制御し易い。したがって、基板1に吐出される
塗布液2の余分量を抑制することができるので、塗布液
2の使用量を大幅に低減することができる。特に、塗布
液2の吐出を基板1における塗布液2の塗布領域の塗布
終了位置1cより少し手前で停止しているので、塗布液
2の使用量をより一層低減することができるようにな
る。これにより、基板1に形成される薄膜の厚みをより
一層薄くすることができる。
【0034】しかも、塗布液2は塗布ノズル37の細長
い矩形状の吐出口の長手方向に沿ってほぼ均一に吐出さ
れるので、基板1の全体にわたって均一な厚みの薄膜を
形成することができる。特に本例においては、多数の溝
48,48,…を通過してきた塗布液2を第2凹部46に
一旦貯えた後、長手方向に沿って均一に第3凹部47へ
浸入させ、更に第3凹部47の吐出口から吐出するよう
にしているので、溝48の影響をほとんど受けることな
く、より一層効果的に均一な厚みの薄膜を形成すること
ができる。
【0035】更に基板1の塗布される塗布液2が空気に
ほとんど影響されないので、劣化の少ない良好な塗布液
2を基板1に塗布することができる。こうして、本例に
より形成された薄膜は高品質のものとなる。
【0036】図11は本発明の実施の形態の他の例に使
用される塗布ノズル37を示す断面図である。
【0037】前述の例においては、第1凹部45、第2
凹部46、第3凹部47および溝48がともに第1ノズ
ル部材43のみに設けられているが、この例において
は、図11に示すようにこれらの凹部45,46,47お
よび多数の溝48,48,…が第1ノズル部材43に設け
られているばかりでなく、各凹部45,46,47および
多数の溝48,48,…と同形状の各凹部45′,46′,
47′および多数の溝48′,48′,…が第2ノズル部
材44にも設けられている。その場合、第1および第2
ノズル部材43,44が重ね合わされたとき、各凹部4
5′,46′,47′および多数の溝48′,48′,…は
それぞれ各凹部45,46,47および多数の溝48,4
8,…に対向するようにされている。そして、第1およ
び第2ノズル部材43,44が重ね合わされた状態で
は、第1および第3凹部45,45′;47,47′によ
って形成される空所A,Cは断面がほぼ矩形状となり、
第2凹部46,46′によって形成される空所Bは断面
がほぼ円形状となっている。
【0038】この例の他の構成は、前述の例のそれと同
じである。
【0039】また、この例の作用効果も、同様に前述の
例のそれらと同じである。
【0040】なお、各凹部45′,46′,47′および
多数の溝48′,48′,…は、第2ノズル部材44のみ
に設けるようにすることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、基板の塗布面の所定範囲の塗布領域に塗布液
を予め塗布した後、基板を回転させて発生する遠心力に
より基板上の塗布液の塗布ムラを消滅するようにしてい
るので、従来に比べて、より一層均一な厚さの薄膜を、
より簡単にかつ高精度に形成することができる。
【0042】また、基板の塗布面の所定範囲の塗布領域
に塗布液を予め塗布することにより、基板に薄膜を形成
するために必要な量とほぼ同じ量の塗布液を基板の所定
の範囲に塗布すれば済むようにしているので、無駄にな
る塗布液の量を低減でき、その結果コストを大幅に削減
できるようになる。
【0043】更に、本発明によれば、塗布液を吐出する
ことにより基板に塗布しているので、塗布液の塗布量を
制御し易い。したがって、基板に吐出される塗布液の余
分量を抑制することができるので、塗布液の使用量を大
幅に低減することができる。特に、塗布液の吐出を基板
における塗布液の塗布領域の塗布終了位置より少し手前
で停止しているので、塗布液の使用量をより一層低減す
ることができるようになる。これにより、基板に形成さ
れる薄膜の厚みをより一層薄くすることができる。
【0044】しかも、塗布液を塗布ノズルの細長い矩形
状の吐出口の長手方向に沿ってほぼ均一に吐出している
ので、基板全体にわたって均一な厚みの薄膜を形成する
ことができる。特に多数の溝を通過してきた塗布液を第
2凹部に一旦貯えた後、長手方向に沿って均一に第3凹
部へ浸入させ、更に第3凹部の吐出口から吐出するよう
にしているので、溝の影響、および第1凹部と溝とにお
ける圧力変動の影響をほとんど受けることなく、より一
層効果的に均一な厚みの薄膜を形成することができる。
【0045】更に基板に塗布される塗布液が空気にほと
んど影響されないので、劣化の少ない良好な塗布液を基
板に塗布することができる。
【0046】こうして本発明によれば、薄膜をより一層
薄くかつより一層均一な厚みの高品質のものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜形成装置の実施の形態の一例に
用いられる基板塗布装置を示す平面図である。
【図2】 図1に示す例の基板塗布装置を部分的に切り
欠いて示す正面図である。
【図3】 図1に示す例の基板塗布装置を示す右側面図
である。
【図4】 図1に示す例の塗布液の供給制御回路を示す
図である。
【図6】 図1に示す例の塗布ノズルを示し、(a)は
正面図、(b)は(a)におけるVIB-VIB線に沿う断面
図である。
【図7】 図6に示す塗布ノズルの第1ノズル部材を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるVIIB-VII
B線に沿う断面図である。
【図8】 この例における薄膜形成装置により基板に薄
膜を形成する方法を説明する図である。
【図9】 この例により塗布液が所定の範囲に塗布され
た基板を示す図である。
【図10】この例により塗布液が塗布された基板を示す
図である。
【図11】本発明の他の例の塗布ノズルを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基板、1a…塗布面、1b…塗布面1aの塗布開始
位置、1c…塗布面1aの塗布終了位置、2…塗布液、
2a…基板1に塗布された塗布液、3…基板塗布装置、
4…スピンコーティング装置、4a…回転テーブル、4
b…モータ、15…電子制御装置、31…載置テーブ
ル、32…移動台、33…フレーム、34…モータ、3
6…ねじ杆、37…塗布ノズル、38…送給配管、39
…ソレノイドバルブ、40…原点センサ、41…限界セ
ンサ、42…送気ポンプ、43…第1ノズル部材、44
…第2ノズル部材、45…第1凹部、46…第2凹部、
47…第3凹部、48…溝、49…塗布液導入孔、5
0,51…軸受、52,53…ガイドレール、54…ガイ
ドねじ部材、55,56,57…ガイド部材、58…上下
動作動手段、A…第1空所、B…第2空所、C…第3空
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜形成装置の実施の形態の一例に
用いられる基板塗布装置を示す平面図である。
【図2】 図1に示す例の基板塗布装置を部分的に切り
欠いて示す正面図である。
【図3】 図1に示す例の基板塗布装置を示す右側面図
である。
【図4】 図1に示す例の塗布液の供給制御回路を示す
図である。
【図5】 図1に示す例のスピンコーティング装置を示
す図である。
【図6】 図1に示す例の塗布ノズルを示し、(a)は
正面図、(b)は(a)におけるVIB−VIB線に沿
う断面図である。
【図7】 図6に示す塗布ノズルの第1ノズル部材を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるVIIB
−VIIB線に沿う断面図である。
【図8】 この例における薄膜形成装置により基板に薄
膜を形成する方法を説明する図である。
【図9】 この例により塗布液が所定の範囲に塗布され
た基板を示す図である。
【図10】この例により塗布液が塗布された基板を示す
図である。
【図11】本発明の他の例の塗布ノズルを示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1…基板、1a…塗布面、1b…塗布面1aの塗布開始
位置、1c…塗布面1aの塗布終了位置、2…塗布液、
2a…基板1に塗布された塗布液、3…基板塗布装置、
4…スピンコーティング装置、4a…回転テーブル、4
b…モータ、15…電子制御装置、31…載置テーブ
ル、32…移動台、33…フレーム、34…モータ、3
6…ねじ杆、37…塗布ノズル、38…送給配管、39
…ソレノイドバルブ、40…原点センサ、41…限界セ
ンサ、42…送気ポンプ、43…第1ノズル部材、44
…第2ノズル部材、45…第1凹部、46…第2凹部、
47…第3凹部、48…溝、49…塗布液導入孔、5
0,51…軸受、52,53…ガイドレール、54…ガ
イドねじ部材、55,56,57…ガイド部材、58…
上下動作動手段、A…第1空所、B…第2空所、C…第
3空所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に塗布液を塗布する基板塗布装置と
    前記基板に塗布された前記塗布液を均一厚さの薄膜にす
    るスピンコーティング装置とを少なくとも備え、前記基
    板塗布装置は塗布ノズルを有しており、該塗布ノズル
    は、前記塗布液が給送される、前記塗布ノズル内の、前
    記塗布面の所定範囲の幅方向に延びた比較的大きな矩形
    状の第1空所と、前記塗布ノズル内の、前記塗布面の所
    定範囲の幅方向に延びた第2空所と、前記塗布面の所定
    範囲の幅方向に形成された、前記第1空所と前記第2空
    所とを連通する多数の溝と、前記第2空所から連続して
    形成され、前記塗布ノズル内の、前記塗布面の所定範囲
    の幅方向に延びた比較的小さな矩形状に形成され、その
    下端が同形状の吐出口とされている第3空所とからなる
    ことを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2空所は、断面がほぼ半円形状ま
    たはほぼ円形状に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布ノズルは、互いに重ね合わされ
    る第1および第2ノズル部材の2部材からなり、前記第
    1ないし第3空所および前記溝は、第1および第2ノズ
    ル部材の少なくとも一方に形成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の薄膜形成装置。
JP32471395A 1995-12-13 1995-12-13 薄膜形成装置 Pending JPH09155272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32471395A JPH09155272A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 薄膜形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32471395A JPH09155272A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 薄膜形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21942297A Division JPH1071358A (ja) 1997-08-14 1997-08-14 薄膜形成装置用塗布ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09155272A true JPH09155272A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18168882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32471395A Pending JPH09155272A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 薄膜形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09155272A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11274071A (ja) * 1998-01-19 1999-10-08 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 塗布用ノズル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11274071A (ja) * 1998-01-19 1999-10-08 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 塗布用ノズル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007283181A (ja) 塗布方法と塗布装置並びに液晶ディスプレイ用部材の製造方法
JPH09155272A (ja) 薄膜形成装置
JP2886803B2 (ja) 薄膜形成装置およびこの装置を用いた薄膜形成方法
JPH1071358A (ja) 薄膜形成装置用塗布ノズル
JP2001174819A (ja) 塗布膜形成方法及び液晶装置の製造方法、並びに成膜装置
JP5329837B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
JPH1157533A (ja) 薄膜形成装置用塗布ノズルおよびこの塗布ノズルを用いた薄膜形成装置
JP3753336B2 (ja) 薄膜形成装置
JPH04171072A (ja) 塗布方法およびその装置
JP2649952B2 (ja) 溶融体又は液体の塗布方法とその装置
JP2000280454A (ja) スクリーン印刷装置
JPH0938554A (ja) 硬基板塗布方法および装置
JP3779388B2 (ja) 硬基板塗布方法および装置
JPH0938552A (ja) 硬基板塗布方法および装置
JPH09216205A (ja) 板材のパテ補修機におけるパテ剤塗着装置
JP3722452B2 (ja) 硬基板塗布装置およびその制御方法
JP2001179157A (ja) 液体の塗布ノズル及び塗布装置及び塗布方法
JPH0246730A (ja) 塗布膜形成用ディスペンサ
JPH0929149A (ja) 枚葉型塗布装置
JP2689187B2 (ja) 反応型ウレタンホットメルト接着剤の塗布装置
JP3532684B2 (ja) 缶蓋のシーリングコンパウンド塗布装置
JP2003033698A (ja) 液体塗布装置及び塗布方法
JP2823173B2 (ja) 硬基板塗布装置
JPH081065A (ja) 表面処理装置
JPH06233953A (ja) 液晶表示素子の製造装置