JPH09154480A - 果実・野菜類の乾燥品の製造方法 - Google Patents

果実・野菜類の乾燥品の製造方法

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JPH09154480A
JPH09154480A JP34637495A JP34637495A JPH09154480A JP H09154480 A JPH09154480 A JP H09154480A JP 34637495 A JP34637495 A JP 34637495A JP 34637495 A JP34637495 A JP 34637495A JP H09154480 A JPH09154480 A JP H09154480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性食物繊維を添加することで、糖を多く
含む果実・野菜のピューレのドラム乾燥を容易にし、保
存性にすぐれた果実・野菜の乾燥品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 糖を多く含む果実・野菜のピューレに水
溶性食物繊維(グアーガム、ローカストビーンガム、タ
ラガムの各分解物)を1重量%以上5重量%以下添加す
ることで、従来大変困難であったドラム乾燥が可能とな
り、同時に保存性及び溶解性にすぐれた果実・野菜の乾
燥品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果実・野菜類の乾
燥品及びその製造法に関し、詳しくはドラム乾燥機を用
いて製造する糖、澱粉、繊維等を多く含む果実・野菜類
のピューレの乾燥品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりドラム乾燥機を用いて果実・野
菜類の乾燥を行う場合特に糖を多く含むものは、乾燥終
了の際アメ状に練った状態になり、ドラム乾燥機からの
剥離性が非常に悪くなるとともに、乾燥不足、褐変、風
味低下を引き起こす。これを防止する目的で適量加水し
希釈したのち、多量に澱粉等の賦形剤を混合して乾燥す
る方法が一般的に行われている。しかしながら、これら
の方法は賦形剤により味の劣化、香りの逸散、変色が引
き起こされることで、果実・野菜類の本来の品質から著
しく逸脱するうえに、乾燥後の吸湿が激しく、長期間に
わたる保存には明らかに不適であった。一方、特開平4
−360670において、果汁に水溶性食物繊維を含有
させ、噴霧乾燥法にて粉末化する方法が記されている
が、これによって得られた果汁粉末は、水への溶解性が
悪く、改善が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如く、
糖、澱粉、繊維等を多く含む果実・野菜類のピューレを
ドラム乾燥機を用いて、味、香り、色が損なわれておら
ず、また吸湿性が低く長期保存に対し品質の安定な、さ
らには噴霧乾燥法により得られた粉末より、溶解性に優
れたフレーク状あるいは粉末状の乾燥品の製造方法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドラム乾
燥機による果実・野菜類のピューレの乾燥品の製造方法
について鋭意検討した結果、果実・野菜類のピューレに
水溶性食物繊維を含有させた後ドラム乾燥することで、
上述の課題が解決でき、加えて水溶性食物繊維の有する
機能を付与し得ることを見いだし本発明を完成した。以
下本発明を詳述する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用する果実のピューレ
とは、ストロベリー、グレープ、アップル等の通常食用
されている果実をすりつぶして裏ごししたもので、通
常、糖度が1%以上のものが用いられ、好ましくは5〜
10%さらに好ましくは10〜15%のものがよい。そ
の製造方法については特に限定するものではないが、酵
素処理などの前処理を行ったものが好ましい。また野菜
のピューレとは、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、と
うもろこし等の通常食用されている野菜をすりつぶして
裏ごししたもので、通常は糖度が1%以上のものが用い
られ好ましくは5〜10%、さらに好ましくは10〜1
5%のものがよい。その製造方法について特に限定する
ものではないが酵素処理などの前処理を行ったものが好
ましい。ここでいう酵素処理とは常法によりすりつぶし
て裏ごしした果実・野菜を原料に、酵素(例えばセルラ
ーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、グ
ルコアミラーゼ)を単独でまたは2種以上混合して作用
させることであり、かかる酵素の添加量は原料ピューレ
に対して0.01〜0.2%が好ましく、また酵素反応
は40℃〜50℃で60分〜240分間行うと良い。ま
た、必要に応じて2種類以上の果実・野菜のピューレを
任意に混合したり、濃縮し糖度を10〜20%に調整し
ても良い。
【0006】本発明の水溶性食物繊維とは、特に限定さ
れるものではないが、好ましくはグアーガム、ローカス
トビーンガム、タラガムの各分解物を指し、これらのう
ち1種または2種以上の混合物が使用できる。これらは
人の消化酵素で消化されない難消化性の高分子多糖類
で、しかも水に無色透明に溶解して低粘度の溶液となる
もである。これらの分解物の製造方法は特に限定される
ものではないが、通常酵素分解法が用いられ、例えば水
900部(pH3.0に調整)に増粘多糖類粉末100
部と微生物由来の酵素ガラクトマンナーゼ0.1〜0.
2部添加混合し、40〜45℃で6〜24時間酵素を作
用させその後90℃で15分間加熱して酵素を失活させ
る。さらに、濾過分離にて不純物を除去した後、減圧濃
縮し固形分20%の分解液を340〜635部を得て、
さらにこれをスプレードライヤーで噴霧乾燥し68〜1
27部の粉末状の水溶性食物繊維を得ることができる。
水溶性食物繊維の分解率の上限は、食物繊維の定義に適
合する方法、すなわち酵素重量法にて測定した場合、食
物繊維として定量される範疇にあるものを指し、下限に
ついては5重量%水溶液の粘度がB型粘度計25℃、3
rpmの条件で100cps以下、好ましくは50cp
s以下のものを指す。
【0007】ここで言う酵素重量法とは、脱水・脱脂し
た試料をアミラーゼ、プロテアーゼ、アミログルコシダ
ーゼ等の酵素で分解処理した後、80%アルコールで沈
殿させ補集する方法を指す。(文献、Prosky,
L.:J.Assoc.Off.Anal.Che
m.,67,1044,1984) 水溶性食物繊維の果実・野菜類のピューレへの添加量は
1重量%以上5重量%以下が好ましい。10重量%以上
の添加は、果実・野菜類の本来の味、香り、色を損ない
品質を低下する場合があり好ましくない。また、必要に
応じて、澱粉、デキストリン、乳糖などの併用も効果的
であるが、その添加量については果実・野菜類の本来の
品質を損なわないようにするために、10重量%以下が
好ましい。本発明におけるドラム乾燥機とは、液体また
はペースト状の被乾燥物を、蒸気または電気等を熱媒体
として用いたドラムの表面に薄く膜状に付着させて乾燥
させるものをいい、シングルドラム乾燥機、ダブルドラ
ム乾燥機、真空ドラムドライヤー等の機種があるが、特
に限定されるものではない。乾燥時のドラム表面温度は
50℃から150℃、ドラムクリアランスは0.1mmか
ら1.0mm、ドラム接触時間は30秒か03分程度が好
ましいが、機種により条件を設定する必要がある。
【0008】また本発明における溶解性の評価方法は、
300ml容のビーカーに20℃に調整した200ml
の水を入れ、これに20gの果実・野菜類の乾燥粉末ま
たはフレークを加えマグネチックスターラー(東洋製作
所製)にて20分間攪拌(攪拌スピード300rpm)
した後、この溶液を濾過(濾紙No.2)する。この濾
液の可溶性固形分を屈折計(アタゴN−1)にて測定
し、値の高いものを溶解性が良いと判断する。本発明に
おいて果実・野菜類のピューレに水溶性食物繊維を添加
する事でドラム乾燥時にスムーズに乾燥がなされしかも
低吸湿性である理由は、水溶性食物繊維が高分子であり
皮膜形性能が高いことが考えられる。以下、実施例を挙
げて本発明を具体的に説明するが、これによって限定さ
れるものではない。
【0009】
【実施例】
実施例1 ストロベリーピューレ(糖度10%)100部にグアー
ガム分解物5部をミキサーにより十分混合溶解する。脱
気した後この混合物をダブルドラム乾燥機にてシート状
に乾燥し、さらに粉砕機を通してフレーク状の、さらに
必要に応じてふるい機を通して粉末状のストロベリー乾
燥品15部を得ることができた。(ドラム表面温度12
0℃、ドラムクリアランス0.3mm、ドラム接触時間2
分10秒)。このストロベリー乾燥品は本来のストロベ
リーの味、香り、色を十分に残したものであった。グア
ーガム分解物の調製は次のように実施した。水900部
にクエン酸を加えてpH3.0に調整した。これにAs
perugillus属の産生するガラクトマンナナー
ゼ0.2部とグアーガム粉末100部を添加混合して4
0から45℃で24時間酵素をさせた。反応後90℃、
15分間加熱して酵素を失活させた。そして濾過分離し
て不純物を除いて得られた透明な溶液を減圧濃縮し、グ
アーガム分解物(固形分20%)340部を得た。この
溶液の固形分中の水溶性食物繊維含有量(酵素重量法に
よる)は90%、5%水溶液の粘度は42cpsであっ
た。さらにこのグアーガム分解物溶液をスプレードライ
ヤーにて噴霧乾燥乾燥し、グアーガム分解物の粉末68
部を得た。得られたストロベリーのフレークまたは粉末
を、温度25℃、相対湿度70%の条件下で1ヶ月放置
して安定性を調べたところ、吸湿による固結は見られ
ず、外観も褐変のない良好なものであった。
【0010】実施例2 えびすかぼちゃのピューレ(糖度15%)100部を5
0℃に保温した後、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペク
チナーゼ、アミラーゼ、グルコアミラーゼを各0.02
部添加し適度に攪拌しながら120分間酵素処理を行
う。この酵素処理品(糖度18%)100部にグアーガ
ム分解物5部及び分枝デキストリン3部を加え、ミキサ
ーにて十分混合溶解する。脱気した後この混合物をダブ
ルドラム乾燥機にてシート状に乾燥し、さらに粉砕機を
通してフレーク状の、さらに必要に応じてふるい機を通
して粉末状のかぼちゃ乾燥品28部を得ることができ
た。(ドラム表面温度120℃、ドラムクリアランス
0.5mm、ドラム接触時間2分15秒)。このかぼちゃ
の乾燥品は本来のかぼちゃの味、香り、風味を十分に残
したものであった。得られたかぼちゃのフレークまたは
粉末を、実施例1と同様な方法で安定性を調べたとこ
ろ、吸湿による固結は見られず外観も褐変のない良好な
ものであった。
【0011】実施例3 にんじんのピューレ(糖度7%)100部を50℃に保
温した後、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナー
ゼ、アミラーゼ、グルコアミラーゼを各0.02部添加
し適度に攪拌しながら120分間酵素処理を行う。この
酵素処理品(糖度9%)70部とりんごのピューレ(糖
度15%)の混合品にローカストビーンガム分解物5部
を加え、ミキサーにて十分混合溶解する。脱気した後こ
の混合物をダブルドラム乾燥機にてシート状に乾燥し、
さらに粉砕機、ふるい機を通してフレーク状又は粉末状
の乾燥品15部を得ることができた。(ドラム表面温度
120℃、ドラムクリアランス0.3mm、ドラム接触時
間2分10秒)。このにんじんとりんごの混合物の乾燥
品は双方の本来の味、香り、風味を十分に残したもので
あった。
【0012】ローカストビーンガム分解物の調製は次の
ように実施した。水900部にクエン酸を加えてpH
3.0に調整し、これにAsperugills属の産
生するガラクトマンナナーゼ0.2部とローカストビー
ンガム粉末100部を添加混合して40〜45℃で6時
間酵素を作用させた。反応後90℃、15分間加熱して
酵素を失活させた。そして濾過分離して不純物を除き、
ローカストビーンガム分解物溶液(固形分10%)63
5部を得た。この溶液の固形分中の水溶性食物繊維含有
量(酵素重量法による)は91%、5%水溶液の粘度は
92cpsであった。さらにこのローカストビーンガム
分解物溶液をスプレードライヤーにて噴霧乾燥し、ロー
カストビーンガム分解物の粉末63部を得た。得られた
りんごとにんじんの混合物のフレークまたは粉末を、実
施例1と同様な方法で安定性を調べたところ、吸湿によ
る固結は見られず、外観も褐変のない良好なものであっ
た。
【0013】比較例1 ストロベリーピューレ(糖度10%)にグアーガム分解
物を添加しない以外は、実施例1と同様の条件でドラム
乾燥を実施したところ、ドラム表面でストロベリーピュ
ーレがアメ状に練った状態になり、ドラムからの剥離が
極めて困難で、乾燥も十分ではなかった。 比較例2 ストロベリーピューレ(糖度10%)にグアーガム分解
物を添加する代わりに、澱粉10部を添加し均一に混合
溶解した後ドラム乾燥を実施したところ、ストロベリー
乾燥品を20部得ることができたが、風味、色調の面で
グアーガム分解物を含有させたものに比べ、評価の低い
ものであった。
【0014】比較例3 ストロベリーピューレ(糖度10%)にグアーガム分解
物を添加する代わりに、グアーガム未分解物5部を添加
したところ、極めて高粘度となり、ドラム乾燥機にて乾
燥する以前の段階で不適であった。 比較例4 ストロベリー果汁(糖度10%)100部にグアーガム
分解物溶液(糖度20%)10部を混合し、常法により
噴霧乾燥してストロベリー果汁粉末10.8部を得た。
【0015】試験例1 実施例1により得られたストロベリー粉末と比較例4に
より得られたストロベリー粉末各20gを各々20℃に
調整した水200mlに加え、マグネチックスターラー
にて20分間攪拌した。この溶液を濾過し(濾紙No.
2)その可溶性固形分を屈折計(アタゴN−1)にて測
定したところ、実施例1により得られたストリベリー粉
末を溶解したものの固形分は9.3%であったのに対
し、比較例4により得られたストロベリー粉末を溶解し
たものの固形分は7.8%であった。これより明らかな
ように、実施例1により得られたストロベリー粉末の溶
解性が比較例4により得られたストロベリー粉末の溶解
性より優れている。
【0016】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げると次のようになる。 (1)果実・野菜のピューレに水溶性食物繊維を含有さ
せた後、ドラム乾燥機にて乾燥することを特徴とする果
実・野菜の乾燥品の製造方法。 (2)果実のピューレが、ストロベリー、グレープ、ア
ップル等の通常食用されている果実をすりつぶして裏ご
ししたものである前記(1)記載の製造方法。 (3)野菜のピューレが、にんじん、かぼちゃ、ほうれ
ん草、とうもろこし等の通常食用されている野菜をすり
つぶして裏ごししたものである前記(1)記載の製造方
法。 (4)果実・野菜のピューレの糖度が1%以上である前
記(1),(2),(3)記載の製造方法。 (5)果実・野菜のピューレの糖度が5〜20%以上で
ある前記(1),(2),(3)記載の製造方法。 (6)果実・野菜のピューレの糖度が10〜15%以上
である前記(1),(2),(3)記載の製造方法。
【0017】(7)果実・野菜のピューレが、セルラー
ゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、グル
コアミラーゼ等の酵素を単独でまたは混合して作用させ
た酵素処理品である前記(1),(2),(3),
(4),(5),(6)記載の製造方法。 (8)水溶性食物繊維がグアーガム、ローカストビーン
ガム、タラガムの各分解物の群から選ばれた水溶性食物
繊維の1種または2種以上である前記(1),(2),
(3),(4),(5),(6),(7)記載の製造方
法。 (9)水溶性食物繊維が、Asperugillus属
の生産するガラクトマンナナーゼで処理されたものであ
る前記(1),(2),(3),(4),(5),
(6),(7),(8)記載の製造方法。 (10)ドラム乾燥機が、熱媒体として蒸気または電気
等を使用する、シングルドラム乾燥機、ダブルドラム乾
燥機、真空ドラムドライヤー等である前記(1),
(2),(3),(4),(5),(6),(7),
(8),(9)記載の製造方法。 (11)果実・野菜のドラム乾燥品の形状が、シート
状、フレーク状、粉末状及びこれらの混合物を示す前記
(1),(2),(3),(4),(5),(6),
(7),(8),(9),(10)記載の製造方法。 (12)グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム
の分解物の粘度が100cp以下である前記(1),
(2),(3),(4),(5),(6),(7),
(8),(9),(10),(11)記載の製造方法。 (12)グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム
の分解物の粘度が50cp以下である前記(1),
(2),(3),(4),(5),(6),(7),
(8),(9),(10),(11)記載の製造方法。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、水溶性食物繊維を添加
してドラム乾燥品を製造することに関し、次のような特
徴を挙げることができる。 (1)水溶性食物繊維を添加することで、今日まで適性
の乏しかった特に糖を多く含む果実・野菜類のドラム乾
燥が可能となる。 (2)水溶性食物繊維の添加量が、従来の澱粉等の添加
量に比べ著しく少量で済むため、果実・野菜類の本来の
味、香り、風味を損なわずに乾燥品を得ることができ
る。 (3)吸湿性が低くなるため、乾燥品の固結が防がれ、
長期にわたり品質が安定化する。 (4)高分子多糖類で皮膜されるため、保存中の褐変、
味、香りの劣化が防止できる。 (5)ドラム乾燥機で乾燥したものは、噴霧乾燥機で乾
燥したものに比べ、溶解性が大幅に改善される。 (6)水溶性食物繊維が添加されるため、この果実・野
菜類の乾燥品に食物繊維の有する機能を付与することが
できる。 以上のように、本発明はドラム乾燥の用途を拡大すると
ともに、乾燥品の品質及び保存性、安定性等の改善に効
果が大であり、食品産業の発展におおいに貢献できるも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果実・野菜のピューレに水溶性食物繊維
    を含有させた後、ドラム乾燥機にて乾燥することを特徴
    とする果実・野菜の乾燥品の製造方法。
  2. 【請求項2】 水溶性食物繊維が、グアーガム、ローカ
    ストビーンガム、タラガムの各分解物の群から選ばれた
    水溶性食物繊維の1種または2種以上である請求項1記
    載の製造方法。
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