JPH09153782A - 半導体リレー回路 - Google Patents

半導体リレー回路

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JPH09153782A
JPH09153782A JP8072292A JP7229296A JPH09153782A JP H09153782 A JPH09153782 A JP H09153782A JP 8072292 A JP8072292 A JP 8072292A JP 7229296 A JP7229296 A JP 7229296A JP H09153782 A JPH09153782 A JP H09153782A
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JP
Japan
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normally
driving transistor
relay circuit
gate
semiconductor relay
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JP8072292A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Aizawa
吉昭 相沢
Senya Okumura
仙也 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、出力接点開閉時間の短縮を図る
ことができ、かつコストアップを招くことのない半導体
リレー回路を提供することを課題とする。 【解決手段】 この発明は、光検知素子が発光ダイオー
ドによる光信号を検知した場合には、ノーマリ・オフ型
駆動用トランジスタをOFF状態とし、光検知素子が発
光ダイオードによる光信号を検知しない場合には、ノー
マリ・オフ型駆動用トランジスタをON状態とするよう
に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を発光ダ
イオードによって光信号に変換し、その光信号を発光ダ
イオードと光結合されたフォトダイオードアレイによっ
て電気信号に変換し、その電気信号によって出力用の電
界効果トランジスタ (MOSFET) を駆動させ、出力
用接点信号を得るようにした半導体リレー回路に関し、
特に、出力接点開閉時間の短縮を図ることができる半導
体リレー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の半導体リレー回路として
は、例えば、米国特許第4227098号記載のものが
ある。
【0003】図8は、上記半導体リレー回路の回路図で
ある。図8において、この半導体リレー回路は、入力端
子7Aと7Bの間に接続された発光ダイオード1と、発
光ダイオード1と光結合されたフォトダイオードアレイ
3と、フォトダイオードアレイ3と並列的に接続された
抵抗インピーダンス要素11と、出力端子9Aと9Bの
間にドレイン及びソースがそれぞれ接続された出力用の
電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという) 5
と、から構成されている。
【0004】また、出力用MOSFETのゲートはフォ
トダイオードアレイ3のアノード側に、共通接続された
基板とソースはそのカソード側にそれぞれ接続されてい
る。
【0005】上記構成により、入力端子7Aと7Bの間
に入力電流が流れると、発光ダイオード1が光信号を発
生し、この光信号によりフォトダイオードアレイ3の両
端に光起電力が発生する。フォトダイオードアレイ3の
両端に発生した光起電力は出力用MOSFET5のゲー
ト・ソース (基板) 間に印加され、それによって、出力
用MOSFET5はON状態となる。
【0006】一方、入力端子7Aと7Bの間の入力電流
が遮断されると、フォトダイオードアレイ3による光起
電力の発生は停止する。そして、出力用MOSFET5
のゲート・ソース (基板) 間の静電容量に蓄積された電
荷は、抵抗インピーダンス要素11を介して放電され、
出力用MOSFET5はOFF状態となる。
【0007】しかしながら、上記半導体リレー回路で
は、出力用MOSFET5のゲート・ソース (基板) 間
の静電容量に蓄積された電荷を抵抗インピーダンス要素
11を介して放電させることにより、出力用MOSFE
T5をON状態からOFF状態にしているので、出力用
MOSFET5がOFF状態になるまでの時間Toff
短くするには抵抗インピーダンス要素11はできるだけ
小さい値が望ましい。
【0008】一方、出力用MOSFET5をON状態に
するときは、フォトダイオードアレイ3により発生した
光起電力は抵抗インピーダンス要素11によりバイパス
ロスしてしまうので、出力用MOSFET5がON状態
になるまでの時間Tonを短くするには抵抗インピーダン
ス要素11はできるだけ大きい値が望ましいのである。
【0009】このように、上記半導体リレー回路におい
ては、Toff とTonはトレードオフの関係にあるので、
off とTonを共に向上させ、高速動作を実現すること
は不可能であった。
【0010】これに対して、上記従来例の不具合を回避
する従来例の一つとしては、例えば、図9に示す米国特
許第4390790号等記載の半導体リレー回路があ
る。なお、図8に示した従来例と同一構成部分には同一
符号が付してある。
【0011】この半導体リレー回路は、図8に示した従
来例において、抵抗性インピーダンス要素11を、フォ
トダイオードアレイ3と並列的に接続されたノーマリ・
オン型駆動用トランジスタ21と、ノーマリ・オン型駆
動用トランジスタ21のゲート・ソース間に接続される
と共に、発光ダイオード1と光結合されたフォトダイオ
ードアレイ3Aと、に置き換えた構成となっている。
【0012】この半導体リレー回路では、フォトダイオ
ードアレイ3の両端に発生した光起電力が出力用MOS
FET5のゲート・ソース (基板) 間に印加する時に
は、同時にフォトダイオードアレイ3Aが発生させる光
起電力によりノーマリ・オン型駆動用トランジスタ21
のゲート・ソース間にバイアス電圧が加わるので、ノー
マリ・オン型駆動用トランジスタ21は瞬時に高インピ
ーダンス状態となる。従って、出力用MOSFET5が
ON状態になるまでの時間Tonを短くすることができ
る。
【0013】一方、出力用MOSFET5のゲート・ソ
ース (基板) 間の静電容量に蓄積された電荷をノーマリ
・オン型駆動用トランジスタ21を介して放電させる時
には、ノーマリ・オン型駆動用トランジスタ21のゲー
ト・ソース間には前記バイアス電圧が加わらないので、
ノーマリ・オン型駆動用トランジスタ21はON状態で
ある。従って、出力用MOSFET5がOFF状態にな
るまでの時間Toff を短くすることができる。このよう
に、図8に示した従来例の不具合は回避される。
【0014】しかしながら、図9に示した従来例では、
ノーマリ・オン型駆動用トランジスタ21を駆動させる
ためのみに用いられるフォトダイオードアレイ3Aが必
要となるので、スペース効率の悪化とコストアップを招
いていた。
【0015】また、上記図8に示した従来例の不具合を
回避する従来例の一つとしては、例えば、図10に示す
米国特許第4390790号等記載の半導体リレー回路
もある。なお、図8に示した従来例と同一構成部分には
同一符号が付してある。
【0016】この半導体リレー回路は、図8に示した従
来例において、抵抗性インピーダンス要素11を、フォ
トダイオードアレイ3と並列的に接続されたノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタ23と、ノーマリ・オフ型駆
動用トランジスタ23のエミッタにカソード側が、ベー
スがアノード側に接続されたダイオード25と、ノーマ
リ・オフ型駆動用トランジスタ23のベース・コレクタ
間に接続された抵抗性インピーダンス要素11と、に置
き換えた構成となっている。
【0017】この半導体リレー回路では、フォトダイオ
ードアレイ3の両端に発生した光起電力が出力用MOS
FET5のゲート・ソース (基板) 間に印加する時に
は、ダイオード25によりノーマリ・オフ型駆動用トラ
ンジスタ23のエミッタ・ベース間は逆バイアス、抵抗
性インピーダンス要素11によりコレクタ・ベース間は
順バイアスとなるので、ノーマリ・オフ型駆動用トラン
ジスタ23はOFF状態となり、一方、出力用MOSF
ET5のゲート・ソース (基板) 間の静電容量に蓄積さ
れた電荷を放電させる時には、ダイオード25及び抵抗
性インピーダンス要素11によりノーマリ・オフ型駆動
用トランジスタ23はON状態となる。
【0018】このようにすることで、図10に示した従
来例は、図8に示した従来例の不具合を回避することが
できるが、ダイオード25がフォトダイオードアレイ3
のアノード側と出力用MOSFET5のゲートの間に直
列に接続されているので、出力用MOSFET5のゲー
ト・ソース間に印加される電圧は、フォトダイオードア
レイ3の光起電力よりダイオード25によって生じる電
圧降下分だけ低い電圧となっていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図8に示した半導体リレー回路では、フォトダイオード
アレイ3の両端に発生した光起電力を出力用MOSFE
T5のゲート・ソース (基板) 間に印加する際に、抵抗
性インピーダンス要素11を介して電流が流れてしまう
ため、Toff とTonがトレードオフの関係となってしま
い、両特性を向上させて回路の高速動作を実現すること
が困難であった。
【0020】また、図9に示した半導体リレー回路で
は、ノーマリ・オン型駆動用トランジスタ21を駆動さ
せるためのみに用いられるフォトダイオードアレイ3A
が必要となるので、チップ面積が大きくなり、コストア
ップを招いていた。
【0021】さらに、図10に示した半導体リレー回路
では、ダイオード25が出力用MOSFET5のゲート
・ソース間に印加されるフォトダイオードアレイ3の光
起電力を電圧降下させてしまうので、ダイオード25を
用いない場合と同じ電圧を得るためには、フォトダイオ
ードアレイ3を構成するフォトダイオードの数を増やさ
なければならず、そのため図9に示した半導体リレー回
路と同様にコストアップを招いていた。
【0022】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、その目的は、出力接点開閉時間の短縮を図ること
ができ、かつコストアップを招くことのない半導体リレ
ー回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、入力信号により光信号を発生する発光ダ
イオードと、前記光信号を受光して光起電力を発生する
フォトダイオードアレイと、前記フォトダイオードアレ
イの一端にゲートが接続され、他端にソース又は基板が
接続された出力用電界効果トランジスタと、前記出力用
電界効果トランジスタのゲートに第1の通電電極が接続
され、ソース又は基板に第2の通電電極が接続されたノ
ーマリ・オフ型駆動用トランジスタと、前記ノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタの制御電極と第1の通電電極
の間に接続された抵抗性インピーダンス要素と、前記ノ
ーマリ・オフ型駆動用トランジスタの制御電極と第2の
通電電極の間に接続された光検知素子とを有することを
特徴とする。
【0024】ここで、前記ノーマリ・オフ型駆動用トラ
ンジスタは、通常、バイポーラトランジスタで構成され
るが、より少ない、出力用MOSFETに蓄積された電
荷による電流により、ノーマリ・オフ型駆動用トランジ
スタのON状態を保持することができる点で、電界効果
トランジスタで構成されることが好ましい。
【0025】また、前記光検知素子は、通常、フォトト
ランジスタで構成されるが、確実にノーマリ・オフ型駆
動用トランジスタのOFF状態を保持することができる
点で、フォトダイオードで構成されることが好ましい。
【0026】上記構成によれば、前記光検知素子が、発
光ダイオードによる光信号を検知した場合にはノーマリ
・オフ型駆動用トランジスタをOFF状態とし、発光ダ
イオードによる光信号を検知しない場合にはノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタをON状態とするので、出力
用MOSFETのゲート・ソース (基板) 間を充電する
時には、充電のためのフォトダイオードアレイの光起電
力による電流を増大させることができ、出力用MOSF
ETのゲート・ソース (基板) 間に蓄積された電化を放
電させる時には、ON状態であるノーマリ・オフ型駆動
用トランジスタを介して大電流を流すことができ、出力
用MOSFETのToff とTonを共に短縮することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。なお、上記従来例と同一構成
部分には同一符号が付してある。
【0028】第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0029】図1において、この半導体リレー回路は、
入力端子7Aと7Bの間に接続された発光ダイオード1
と、発光ダイオード1と光結合されたフォトダイオード
アレイ3と、フォトダイオードアレイ3と並列的に接続
されたノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15と、ノ
ーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15のベース (制御
電極) とノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15のコ
レクタ (第1の通電電極) の間に接続された抵抗性イン
ピーダンス要素11と、ノーマリ・オフ型駆動用トラン
ジスタ15のベース (制御電極) とノーマリ・オフ型駆
動用トランジスタ15のエミッタ (第2の通電電極) の
間に接続されたフォトトランジスタ13(光検知素子)
と、出力端子9Aと9Bの間にドレイン及びソースがそ
れぞれ接続された出力用の電界効果トランジスタ5と、
から構成されている。
【0030】また、出力用MOSFET5のゲートはフ
ォトダイオードアレイ3のアノード側に、共通接続され
た基板とソースはフォトダイオードアレイ3のカソード
側にそれぞれ接続されている。
【0031】ここでは、ノーマリ・オフ型駆動用トラン
ジスタ15としては、通常のnpn型バイポーラトラン
ジスタが使用されている。
【0032】次に、この半導体リレー回路の動作につい
て説明する。
【0033】入力端子7Aと7Bの間に入力電流が流れ
ると、発光ダイオード1が光信号を発生し、この光信号
によりフォトダイオードアレイ3の両端に光起電力が発
生する。そして、フォトダイオードアレイ3の両端に発
生した光起電力は出力用MOSFET5のゲート・ソー
ス (基板) 間に印加され、そのゲート・ソース (基板)
間の充電を行う。
【0034】この時、フォトダイオードアレイ3の両端
に光起電力が発生するのと同時にフォトトランジスタ1
3が発光ダイオード1の光信号によりON状態となる。
そして、フォトダイオードアレイ3の両端に発生した光
起電力による電流の一部は抵抗性インピーダンス要素1
1及びフォトトランジスタ13を介して流れる。このた
め、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15のベース
・エミッタ間にはノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ
15がON状態となる電圧がバイアスされることはない
ので、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15はOF
F状態である。
【0035】従って、フォトダイオードアレイ3の両端
に発生した光起電力による電流は、ノーマリ・オフ型駆
動用トランジスタ15のコレクタ・エミッタ間を介して
流れることはなく、その大部分は出力用MOSFET5
のゲート・ソース (基板) 間の静電容量を充電する電流
となるので、出力用MOSFET5を短時間でON状態
とすることができる。
【0036】一方、入力端子7Aと7Bの間の入力電流
が遮断されると、フォトダイオードアレイ3による光起
電力の発生は停止し、出力用MOSFET5のゲート・
ソース (基板) 間の静電容量に蓄積された電荷の放電が
行われる。
【0037】この時、同時にフォトトランジスタ13は
OFF状態となるが、このため、出力用MOSFET5
のゲート・ソース (基板) 間の静電容量に蓄積された電
荷によりノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15のベ
ース・エミッタ間が順方向にバイアスされ、ノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタ15はON状態となり、コレ
クタ・エミッタ間には、ベース・エミッタ間に流れる電
流のhFE (電流増幅率) 倍の電流が流れることになる。
【0038】従って、出力用MOSFET5のゲート・
ソース (基板) 間の静電容量に蓄積された電荷は、ノー
マリ・オフ型駆動用トランジスタ15を介して速やかに
放電されることとなり、出力用MOSFET5を短時間
でOFF状態とすることができる。
【0039】第2の実施の形態 図2は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0040】この実施の形態は、上記第1の実施の形態
の構成に加えて、抵抗11Aをフォトトランジスタ13
のゲート・エミッタ間に接続した構成としたものであ
る。
【0041】このような構成によれば、フォトトランジ
スタ13のゲート・エミッタ間に蓄積された電荷を急速
に放電することができるので、フォトトランジスタ13
のON状態からOFF状態への変化速度が速くなり、結
果として、出力用MOSFET5をさらに短時間でOF
F状態とすることができる。
【0042】第3の実施の形態 図3は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0043】本発明の実施の形態は、上記第1の実施の
形態において、フォトトランジスタ13 (光検知素子)
を、フォトダイオード17 (光検知素子) に置き換えて
おり、フォトダイオード17のカソード側をノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタ15のゲート (制御電極)
に、アノード側をエミッタ (第2の通電電極) にそれぞ
れ接続した構成となっている。
【0044】このような構成であるので、入力端子7A
と7Bの間に入力電流が流れると、発光ダイオード1の
光信号によりフォトダイオードアレイ3の両端に光起電
力が発生するが、同時にフォトダイオード17の両端に
も光起電力が発生する。
【0045】この時、フォトダイオード17の両端に発
生した光起電力はノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ
15のベース・エミッタ間を逆方向にバイアスするの
で、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15は確実に
OFF状態となる。
【0046】従って、フォトダイオードアレイ3の両端
に発生した光起電力による電流は、ノーマリ・オフ型駆
動用トランジスタ15のコレクタ・エミッタ間を介して
流れることはなく、その大部分は出力用MOSFET5
のゲート・ソース (基板) 間の静電容量を充電する電流
となるので、出力用MOSFET5を短時間でON状態
とすることができる。
【0047】一方、入力端子7Aと7Bの間の入力電流
が遮断されると、フォトダイオード17は通常のダイオ
ードとして動作するようになる。このため、出力用MO
SFET5のゲート・ソース (基板) 間の静電容量に蓄
積された電荷の放電が行われる際には、フォトダイオー
ド17は逆方向にバイアスされるので、ノーマリ・オフ
型駆動用トランジスタ15のベース・エミッタ間には蓄
積された電荷により順方向のバイアスが印加され、ノー
マリ・オフ型駆動用トランジスタ15はON状態とな
る。
【0048】従って、出力用MOSFET5のゲート・
ソース (基板) 間の静電容量に蓄積された電荷は、ノー
マリ・オフ型駆動用トランジスタ15を介して速やかに
放電されることとなり、出力用MOSFET5を短時間
でOFF状態とすることができる。
【0049】また、本実施の形態は、光検知素子として
上記フォトダイオード17を利用することで以下のよう
な効果を有している。
【0050】ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15
をOFF状態にする際に、上記第1の実施の形態 (第2
の実施の形態) ではフォトトランジスタ13をON状態
にすることにより、上記第3の実施の形態ではフォトダ
イオード17により光起電力を発生させることにより行
っている。
【0051】従って、第1の実施の形態では、ノーマリ
・オフ型駆動用トランジスタ15のベース・エミッタ間
を完全に逆方向バイアスしていることにはならず、例え
ば発光ダイオード1からの光信号が弱くなったりする
と、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ15のベース
・エミッタ間に電流が流れ、ノーマリ・オフ型駆動用ト
ランジスタ15がON状態となってしまう可能性があ
る。
【0052】一方、第3の実施の形態では、ノーマリ・
オフ型駆動用トランジスタ15のベース・エミッタ間を
フォトダイオード17が発生する光起電力により逆方向
バイアスされるので、確実にノーマリ・オフ型駆動用ト
ランジスタ15のOFF状態を保持することができるの
である。
【0053】第4の実施の形態 図4は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0054】この実施の形態は、上記第3の実施の形態
において、出力用MOSFET5を、出力用MOSFE
T5A及び5Bに置き換えており、出力用MOSFET
5Aと5Bが逆直列に接続した構成となっている。
【0055】このような構成であるので、AC信号を制
御することができる。
【0056】第5の実施の形態 図5は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0057】この実施の形態は、上記第3の実施の形態
において、バイポーラトランジスタで構成されたノーマ
リ・オフ型駆動用トランジスタ15を、MOSFETで
構成されたノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ19に
置き換えており、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ
19がフォトダイオードアレイ3と並列的に接続された
構成となっている。
【0058】このような構成においては、バイポーラト
ランジスタにベースと比較して、MOSFETのゲート
の入力インピーダンスが高いことから、より少ない、出
力用MOSFET5に蓄積された電荷による電流によ
り、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタ19のON状
態を保持することができる。これにより出力用MOSF
ET5に蓄積された電荷を急速に放電することができ
る。
【0059】第6の実施の形態 図6は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【0060】この実施の形態は、上記第3の実施の形態
に、入力端子7Cと7Dの間に接続された発光ダイオー
ド1Aを加え、発光ダイオード1Aとフォトダイオード
17が光結合する構成となっている。
【0061】このような構成であるので、入力端子7A
・7B間と入力端子7C・7D間の両方に入力電流が流
れた場合のみ、出力用MOSFET5がON状態となる
ので、2つの入力の論理積を出力することができる。
【0062】第7の実施の形態 本実施の形態は、上記第1〜第6の実施の形態におい
て、抵抗性インピーダンス成分11を、接合型電界効果
トランジスタ (Junction Field Effect Transistor、J
−FET) 27に置き換えた構成としたものであり、例
えば、図7は、上記第2の実施の形態において、抵抗性
インピーダンス成分11をJ−FET27に置き換えた
半導体リレー回路の構成を示す回路図である。
【0063】抵抗性インピーダンス成分11は、上述し
たように、バイパス電流を制限するために設けられてお
り、そのインピーダンスは10MΩ程度の極めて高いも
のが要求される。そのため、その長さがチップのユーテ
ィリティに影響を及ぼしてしまう可能性も考えられる。
そこで、本実施の形態のように、J−FET27をイン
ピーダンス成分とすることにより、小さい面積で容易に
高いインピーダンスを得ることができ、かつ、安定的な
電流制限特性を得ることができる。
【0064】なお、上述した第1〜第7の実施の形態に
係る半導体リレー回路においては、フォトダイオードア
レイ3に発生する光起電力を出力用MOSFET5のゲ
ート・ソース (基板) 間に直接印加することができる。
【0065】従って、例えば図10に示した従来例と同
じ特性の出力用MOSFET5を本発明の実施の形態に
使用した場合、出力用MOSFET5がON状態となる
電圧をゲート・ソース間に印加するためには、図10に
示す従来例ではダイオード25によって生じる電圧降下
分を考慮してフォトダイオードアレイ3を構成するフォ
トダイオードの数を増やす必要がある。一方、本実施の
形態では、光信号を検知してノーマリ・オフ型駆動用ト
ランジスタ15 (又はノーマリ・オフ型駆動用トランジ
スタ19) がON状態となるのを阻止する光検知素子
(フォトトランジスタ13又はフォトダイオード17)
を別途必要とするが、この光検知素子は、フォトダイオ
ードアレイ3を構成するフォトダイオードと比べて小さ
な面積で作製することができるので、結果的にはチップ
面積を小さくすることができる。特に、フォトダイオー
ドアレイ3を構成するフォトダイオードの数が少ない場
合 (出力用MOSFET5として、ON状態となる電圧
(しきい値電圧) の低いものが使用される場合) に顕著
な効果を発揮する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
検知素子が発光ダイオードによる光信号を検知した場合
には、ノーマリ・オフ型駆動用トランジスタをOFF状
態とすることにより、フォトダイオードアレイの光起電
力による大部分の電流で出力用MOSFETのゲート・
ソース (基板) 間を充電することができるので、出力用
MOSFETのTonを短縮することができる。
【0067】また、光検知素子が発光ダイオードによる
光信号を検知しない場合には、ノーマリ・オフ型駆動用
トランジスタをON状態とすることにより、ON状態で
あるノーマリ・オフ型駆動用トランジスタを介して大電
流を流して出力用MOSFETのゲート・ソース (基
板) 間に蓄積された電荷を放電することができるので、
出力用MOSFETのToff を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る半導体リレー
回路の構成を示す回路図である。
【図8】従来の半導体リレー回路の一例を示す回路図で
ある。
【図9】従来の半導体リレー回路の他の例を示す回路図
である。
【図10】従来の半導体リレー回路の他の例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1、1A 発光ダイオード 3、3A フォトダイオードアレイ 5、5A、5B 出力用MOSFET 7A,7B、7C、7D 入力端子 9A、9B、9C 出力端子 11、11A 抵抗性インピーダンス要素 13 フォトトランジスタ 15、19、23 ノーマリ・オフ型駆動用トランジス
タ 17 フォトダイオード 21 ノーマリ・オン型駆動用トランジスタ 25 ダイオード 27 接合型電界効果トランジスタ (J−FET)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号により光信号を発生する発光ダ
    イオードと、前記光信号を受光して光起電力を発生する
    フォトダイオードアレイと、前記フォトダイオードアレ
    イの一端にゲートが接続され、他端にソース又は基板が
    接続された出力用電界効果トランジスタと、前記出力用
    電界効果トランジスタのゲートに第1の通電電極が接続
    され、ソース又は基板に第2の通電電極が接続されたノ
    ーマリ・オフ型駆動用トランジスタと、前記ノーマリ・
    オフ型駆動用トランジスタの制御電極と第1の通電電極
    の間に接続された抵抗性インピーダンス要素と、前記ノ
    ーマリ・オフ型駆動用トランジスタの制御電極と第2の
    通電電極の間に接続された光検知素子とを有することを
    特徴とする半導体リレー回路。
  2. 【請求項2】 前記ノーマリ・オフ型駆動用トランジス
    タは、バイポーラトランジスタで構成されることを特徴
    とする請求項1記載の半導体リレー回路。
  3. 【請求項3】 前記ノーマリ・オフ型駆動用トランジス
    タは、電界効果トランジスタで構成されることを特徴と
    する請求項1記載の半導体リレー回路。
  4. 【請求項4】 前記光検知素子は、フォトトランジスタ
    で構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体リ
    レー回路。
  5. 【請求項5】 前記光検知素子は、フォトダイオードで
    構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体リレ
    ー回路。
JP8072292A 1995-09-29 1996-03-27 半導体リレー回路 Pending JPH09153782A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020201996A1 (de) 2020-02-18 2021-08-19 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Leistungs-Feldeffekttransistor

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