JP2694808B2 - ソリッドステートリレー - Google Patents

ソリッドステートリレー

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JP2694808B2
JP2694808B2 JP6294843A JP29484394A JP2694808B2 JP 2694808 B2 JP2694808 B2 JP 2694808B2 JP 6294843 A JP6294843 A JP 6294843A JP 29484394 A JP29484394 A JP 29484394A JP 2694808 B2 JP2694808 B2 JP 2694808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はソリッドステートリレー
に関し、特に光結合構造を有すると共に、出力素子に電
界効果トランジスタを用いるソリッドステートリレーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる光結合構造を有し、出力素
子に電界効果トランジスタを用いるソリッドステートリ
レーは、その電界効果トランジスタの動作を制御するた
めに各種の回路が用いられている。
【0003】図13は従来の一例を示すソリッドステー
トリレーの回路図である。図13に示すように、このリ
ソッドステートリレー回路は、特開昭63−2422号
公報にも記載されているように、入力端子1,2間に接
続された発光ダイオード3と、この発光ダイオード3に
対し光結合され且つ光起電力ダイオード10からなる光
起電力ダイオードアレイ4と、リレーの出力端子7,8
間を開閉するスイッチング素子としての電界効果トラン
ジスタ(以下、MOSFETと称す)6と、このMOS
FET6のオン・オフ動作を制御するためのサイリスタ
5と、ダイオード27,28とで構成される。また、サ
イリスタ5には各電極5a〜5dを備え、MOSFET
6にもゲート,ソースおよびドレインの各電極6a〜6
cを備えている。
【0004】次に、このソリッドステートリレーの動作
について説明する。まず、入力端子1,2間に入力信号
が入力されると、発光ダイオード3が発光し、この光を
受光した光起電力ダイオードアレイ4において光起電力
が発生する。この光起電力はダイオード27,28を介
してMOSFET6のゲート6aおよびソース6b間に
印加され、MOSFET6のゲート寄生容量を充電す
る。ここで、MOSFET6のゲート電極6aの電位
が、しきい値電圧(以下、Vthと称す)を越えると、M
OSFET6のドレイン6cおよびソース6b間が非導
通状態から導通状態へ遷移し、最終的にソリッドステー
トリレーはオン状態となる。この時、ダイオード27,
28において順方向の電圧降下を生じることから、サイ
リスタ5のN極ゲート5c,P極ゲート5dは各々逆バ
イアス状態となる。すなわち、サイリスタ5は強制的に
オフ状態となり、しかもこのサイリスタ5の誤動作の可
能性は極めて低くいことから、ソリッドステートリレー
は安定したオン状態を維持する。
【0005】次に、入力電流が無くなると、発光ダイオ
ード3が消灯するので、光起電力ダイオードアレイ4で
の自己放電により光起電力ダイオードアレイ4のアノー
ド部4aおよびカソード部4b間の光起電圧(以下、V
0 と称す)は徐々に低下していく。この状態において、
かかるV0 とMOSFET6のゲート電極6aの電位差
が約0.6Vになると、サイリスタ5のアノード電極5
a,N極ゲート電極5cの各々が順バイアスになり、サ
イリスタ5はオン状態となる。その後、サイリスタ5の
自己増幅作用によりMOSFET6のゲート寄生容量に
蓄積されていた電荷が急速に放電され、ソリッドステー
トリレーは速やかにオフ状態となる。
【0006】図14は従来の他の例を示すソリッドステ
ートリレーの回路図である。このソリッドステートリレ
ーは、特願平4−39813号にもあるように、発光ダ
イオード3,光起電力ダイオードアレイ4,MOSFE
T6に加え、このMOSFET6の動作を制御するため
の制御部としてのサイリスタ5と発光ダイオード3に光
結合されたフォトトランジスタ29,30とを有する。
【0007】かかるソリッドステートリレーは、前述し
た図13の従来例と同様の動作特性を示すが、以下のよ
うな相違点がある。
【0008】まず、ソリッドステートリレーがオンする
時に、図13のソリッドステートリレーではダイオード
27,28の電圧降下によりサイリスタ5のN極ゲート
5c,P極ゲート5dに逆バイアスが印加され、これに
よりサイリスタ5のオフ状態を維持している。これに対
し、図14のソリッドステートリレーは、発光ダイオー
ド3からの光を受光したフォトトランジスタ29,30
がオン状態になると、サイリスタ5のアノード電極5a
とN極ゲート5c並びにカソード電極5bとP極ゲート
5dの各々が等電位となり、結果としてサイリスタ5が
オフ状態を維持する。
【0009】次に、ソリッドステートリレーがオフする
時、図13のソリッドステートリレーはMOSFET6
のゲートに蓄積されていた電荷をサイリスタ5の各ゲー
ト電極を介して流すことにより、サイリスタ5をオン状
態にした。これに対し、図14のリレーでは、発光ダイ
オード3が消灯すると、内部キャリアの自然消滅により
フォトトランジスタ29,30をオフ状態にするので、
サイリスタ5の各ゲートは高インピーダンス状態(サイ
リスタ5の動作感度が高い状態)となり、光起電力ダイ
オードアレイ4とMOSFET6のゲート電極6aの電
位差に関係無くサイリスタ5がオンする。
【0010】また、かかるソリッドステートリレーにお
いて、図13で示した従来例と同じ段数の光起電力ダイ
オードアレイ4を用いた場合には、光起電流が流れる経
路上にダイオード27,28が無いため、光起電力ダイ
オードアレイ4で発生した光起電圧をほとんどロスする
ことなくMOSFET6のゲート6aおよびソース6b
間に印加することができるという利点がある。
【0011】図15は従来のまた別の例を示すソリッド
ステートリレーの回路図である。このソリッドステート
リレーは、特願平4−332642号にもあるように、
サイリスタ5のオン・オフ動作をより安定化させること
を目的に、図14で示した従来例のサイリスタ5のゲー
ト間にゲートリーク素子31(例えば、抵抗,ダイオー
ド)を接続した構成となっている。
【0012】かかるソリッドステートリレーも前述した
図13,図14のリレーと同様の動作特性を示すもので
あるが、このソリッドステートリレーがオフ動作する
時、すなわちサイリスタ5がオンする時に、ゲートリー
ク素子31を介しMOSFET6のゲート寄生容量に蓄
積されていた電荷が流れるため、サイリスタ5のオン動
作が容易になる。従って、この例では図13で示したリ
レーに比べ、オフ動作特性の安定性を向上させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のソリッ
ドステートリレーは、以下の様な各種の欠点がある。
【0014】まず、図13の従来例において、入力信号
が数十μA程度の微少信号の時、即ち光起電力ダイオー
ドアレイでの光起電力の発生量が少ない時には、光起電
力ダイオードアレイの自己放電が遅延してしまい、ソリ
ッドステートリレーのターンオフ時間を大きくするとい
う欠点がある。
【0015】また、光起電力ダイオードアレイとMOS
FETのゲートおよびソース間で形成される経路、すな
わち光起電流が流れる経路上にダイオードを配置するた
め、ダイオードで発生した電圧降下分だけ光起電圧をロ
スしてしまうという欠点もある。例えば、図13の従来
例では、約1.2Vのロスが生じる。
【0016】次に、図14の従来例は、上述のダイオー
ドでの電圧降下による問題を解消することを目的として
改良されたものであるが、ソリッドステートリレーのオ
フ動作時にフォトトランジスタのベースに蓄積された電
荷の放電が充分でない場合があり、オフ動作が不安定に
なるという問題がある。
【0017】さらに、図15の従来例は、上述のリレー
のオフ動作を安定化させる目的で改良されたものである
が、ゲートリーク素子を抵抗で形成した場合には数MΩ
〜数十MΩの高抵抗が必要となる。このため、その抵抗
を形成するための面積が大きくなり、これによりチップ
コスト(チップ面積の拡大化)が高くなるという問題が
ある。
【0018】また、かかるゲートリーク素子にダイオー
ドやトランジスタ等を用いた場合には、ダイオードやト
ランジスタ等のリーク量のコントロールが非常に難し
く、量産性に適していないという問題がある。
【0019】本発明の第一の目的は、光起電力ダイオー
ドで発生した光起電力をロスすること無くMOSFET
のゲートに印加させるとともに、安定したオン・オフ動
作を実現することのできるソリッドステートリレーを提
供することにある。
【0020】また、本発明の第二の目的は、MOSFE
Tのオン・オフ動作を制御する制御部を従来例(例え
ば、サイリスタ+ダイオード×2p、或はサイリスタ+
フォトトランジスタ×2p+ゲートリーク素子)と同等
以下の面積で形成できるソリッドステートリレーを提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のソリッドステー
トリレーは、入力信号により発光する半導体発光素子
と、前記半導体発光素子からの光を受光した光起電力を
発生する光起電力ダイオードアレイと、スイッチング素
子とし前記光起電力ダイオードアレイで発生した前記光
起電力により駆動される電界効果トランジスタと、前記
電界効果トランジスタの動作を制御するサイリスタ並び
にゲート制御用光起電力ダイオードアレイとを有して構
成される。
【0022】また本発明のソリッドステートリレーは、
入力信号により発光する半導体発光素子と、前記半導体
発光素子からの光を受光し光起電力を発生する光起電力
ダイオードアレイと、スイッチング素子として前記光起
電力ダイオードアレイで発生した前記光起電力により駆
動される電界効果トランジスタと、前記電界効果トラン
ジスタの動作を制御するサイリスタ並びにフォトトラン
ジスタと、前記フォトトランジスタの動作を制御する抵
抗とを有して構成される。
【0023】
【作用】本発明のソリッドステートリレーにおいては、
半導体発光素子の発光の有無により光起電力を発生し、
サイリスタの動作を制御するゲート制御用光起電力ダイ
オードアレイが設けられている。かかるソリッドステー
トリレーは、MOSFETと、このMOSFETを駆動
する光起電力ダイオードアレイとで形成した光起電流が
流れる経路上にダイオード等の電圧降下を生じる素子を
接続していないため、光起電圧のロスが少なくなる。ま
た、フォトトランジスタ等を用いてサイリスタの動作制
御を行う場合に比べ、MOSFETを駆動する光起電力
ダイオードアレイと、サイリスタの動作制御をするゲー
ト制御用光起電力ダイオードアレイとが同様の残留電荷
の放電特性を有していることから、サイリスタの動作制
御が均一になり、安定したソリッドステートリレーのオ
フ動作を実現できる。さらに、かかるソリッドステート
リレーは、半導体発光素子とは異る、もう一つの半導体
発光素子を用い、ゲート制御用光起電力ダイオードアレ
イのオン・オフを制御することにより、リレーの動作特
性の調整が可能となる。
【0024】また、本発明のソリッドステートリレー
は、半導体発光素子の発光の有無により駆動されるフォ
トトランジスタと、このフォトトランジスタの動作を制
御する抵抗とが設けられている。かかるソリッドステー
トリレーは、MOSFETと、このMOSFETを駆動
する光起電力ダイオードアレイとで形成した光起電流が
流れる経路上には、フォトトランジスタの動作を制御す
るための抵抗が形成されているが、この抵抗は数十Ω〜
数百Ωの抵抗値であるので、ダイオード等で生じた電圧
降下分(約0.6V)に比べ光起電圧のロスを低減でき
る。また、この抵抗によりソリッドステートリレーがオ
ン・オフ動作をする時、すなわちサイリスタがオン・オ
フ動作をする際に、フォトトランジスタの動作をコント
ロールしているため、サイリスタの動作特性が均一にな
り、安定したソリッドステートリレーの動作を実現でき
る。さらに、かかるソリッドステートリレーは、サイリ
スタ並びにフォトトランジスタとこれを制御する抵抗で
構成される制御部を形成するために必要な面積は、従来
の制御部を形成するために必要な面積と同等以下で実現
できるので、チップコストの低減を実現でき、経済性に
優れたソリッドステートリレーを提供することができ
る。しかも、半導体素子とは異る、もう一つの半導体発
光素子を用い、フォトトランジスタを駆動することによ
り、ソリッドステートリレーの動作特性の調整が可能と
なる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0026】図1は本発明の第一の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図1に示すように、
本実施例のソリッドステートリレーは、入力信号を供給
する入力端子1(+)および2(−)間に接続された発
光ダイオード3と、光起電力ダイオードアレイ4と、N
チャンネルエンハンスメント型MOSFET6と、制御
部を構成するサイリスタ5並びにこのサイリスタ5のゲ
ート制御用光起電力ダイオード9とを備えている。
【0027】ここで、光起電力ダイオードアレイ4は、
そのアノード部電極4aから一つ目の光起電力ダイオー
ド10のカソード電極10aにおいて、サイリスタ5の
N極ゲート電極5cと、ゲート制御用光起電力ダイオー
ド9のアノード電極9aとが接続されている。また、光
起電力ダイオードアレイ4のアノード部電極4aと、M
OSFET6のゲート電極6aと、ゲート制御用光起電
力ダイオード9のカソード電極9bとが接続され、さら
に光起電力ダイオードアレイ4のカソード電極4bと、
サイリスタ5のカソード電極5bと、MOSFET6の
ソース電極6b(MOSFET6のバックゲート電極)
および出力端子8(−)とが接続されている。なお、こ
のMOSFET6のドレイン電極6cは出力端子7
(+)に接続される。
【0028】次に、かかるソリッドステートリレーの動
作に関し、図2を用いて説明する。
【0029】図2は図1における入力信号およびMOS
FETの各部電圧を表わす波形図である。図2に示すよ
うに、ここでは入力信号11に対するMOSFET6の
ゲート・ソース間電圧(VGS)波形12とドレイン・ソ
ース間電圧(VDS)波形13とを表わす。
【0030】まず、時刻t0の時には入力信号11が無
いため、ソリッドステートリレーはオフ状態であり、M
OSFET6のゲート6aおよびソース6b間電圧(V
GS)は0Vであり、出力端子7,8間電圧、すなわちド
レイン6cおよびソース6b間電圧(VDS)は負荷電圧
DDと等しくなっている。
【0031】次に、時刻t1において入力信号11が供
給されると、光起電力ダイオードアレイ4とゲート制御
用光起電力ダイオード9とで同時に光起電力が発生す
る。この時、ゲート制御用光起電力ダイオード9で発生
している光起電力と、光起電力ダイオードアレイ4のア
ノード部電極4aから一つ目の光起電力ダイオード10
で発生している光起電力とは同等であることから、サイ
リスタ5のアノード電極5aおよびN極ゲート5c間に
は、サイリスタ5を駆動し得る電位差が発生しない。こ
のため、サイリスタ5はオフ状態を維持し、光起電力ダ
イオードアレイ4で発生した光起電力により、MOSF
ET6のゲート寄生容量(入力容量:以下、CISS と略
す)が充電されていく。
【0032】次に、時刻t2においてCISS が充電され
るにしたがい、VGSがMOSFET6のゲートしきい値
電圧(Vth)を越えると、MOSFET6のドレイン6
cおよびソース6b間がオン状態に推移していく。この
後、MOSFET6のゲート電極6aの電圧は、ミラー
効果によりある一定時間、ほぼ同じ値に安定し、MOS
FET6のドレイン6cおよびソース6b間のオン抵抗
が低下するに連れ、VDSがなだらかに低下していく。
【0033】続いて、時刻t3において、MOSFET
6のドレイン6cおよびソース6b間が完全にオン状態
となると、再びゲート電極6aの電位が上昇し始め、最
終的には時刻t4の時点で、VGSは光起電力ダイオード
アレイ4で発生している光起電圧値とほぼ等しい電圧値
となる。
【0034】次に、時刻t5の時に入力信号が無くなる
と、光起電力ダイオードアレイ4の自己放電によりアノ
ード部電極4aおよびカソード部電極4b間電圧が低下
していくため、ゲート制御用光起電力ダイオード9のア
ノード電極9aおよびカソード電極9b間の電位差が拡
大する。この時、光起電力ダイオードアレイ4の光起電
力ダイオード10のカソード電極10aと、MOSFE
T6のゲート電極6aとの電位差が約0.6Vになる
と、サイリスタ5のアノード電極5aおよびN極ゲート
電極5c間が順バイアスとなり、サイリスタ5がオンす
る。その後は、CISS に蓄積されていた電荷が、サイリ
スタ5の自己増幅作用により急速に放電させられる。
【0035】続いて、時刻t6の時点において、CISS
からの電荷の放電に伴い、MOSFET6のゲート電極
6aの電位がVthまで低下すると、ミラー効果によりV
DSが負荷電圧VDDと等しくなるまでの時間、MOSFE
T6のゲート電極6aの電位は、ほぼ一定の電位を維持
する。その後は、サイリスタ5の放電によりVGSが急激
に低下し、これに伴ってMOSFET6のドレイン6c
およびソース6b間はオフ状態に推移し、時刻t7の時
にはVDSが負荷電圧VDDが等しくなり、ソリッドステー
トリレーはオフ状態となる。
【0036】図3は本発明の第二の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図3に示すように、
このソリッドステートリレーは、前述した第一の実施例
のソリッドステートリレーにおいて、サイリスタ5のP
極ゲート電極5d側に、もう一つのゲート制御用光起電
力ダイオード14を付加した構成になっている。かかる
ソリッドステートリレーでは、もう一つのゲート制御用
光起電力ダイオード14のカソード電極14bと、サイ
リスタ5のP極ゲート電極5dと、光起電力ダイオード
アレイ4のカソード部電極4bから一つ目の光起電力ダ
イオード15のアノード電極15aとを接続し、さらに
光起電力ダイオードアレイ4のカソード部4bと、ゲー
ト制御用光起電力ダイオード14のアノード電極14a
と、MOSFET6のソース電極6bとを接続してい
る。なお、その他については第一の実施例のソリッドス
テートリレーと全く同様の構成および接続となってい
る。
【0037】この第二の実施例のソリッドステートリレ
ーの入力端子1,2間に入力信号が入力されると、光起
電力ダイオードアレイ4,ゲート制御用光起電力ダイオ
ード9,14において光起電力が発生する。この時、も
う一つのゲート制御用光起電力ダイオード14により、
サイリスタ5のN極ゲート電極5dにおいてもN極ゲー
ト5dおよびカソード電極5b間がショート状態となる
ため、前述した第一の実施例に比べ、サイリスタ5は強
いオフ状態になり、このため、第二の実施例のソリッド
ステートリレーはより安定したオン状態を維持する。
【0038】次に、入力電流がなくなると、サイリスタ
5のN極ゲート電極5c,P極ゲート電極5dは各々順
バイアス状態となるので、サイリスタ5は強いオン状態
となり、ソリッドステートリレーは急速にオフ状態に推
移する。
【0039】今まで述べたように、かかる第二の実施例
のソリッドステートリレーでは、サイリスタ5の各々の
ゲート電極5c,5dの電位を制御するため、第一の実
施例に比べ、ノイズ等に対し安定性の高い動作特性を得
られる。
【0040】図4は本発明の第三の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図4に示すように、
本実施例は前述した図1のリレー回路において、サイリ
スタ5のN極ゲート電極5cに接続されるゲート制御用
光起電力ダイオード9を、光起電力ダイオードを直列に
2段接続したゲート制御用光起電力ダイオードアレイ1
6に置き換えたものである。この実施例では、ゲート制
御用光起電力ダイオードアレイ16のアノード部電極1
6aと、光起電力ダイオードアレイ4のアノード部電極
4aから二つ目の光起電力ダイオード17のカソード電
極17aと、サイリスタ5のN極ゲート電極5cとを接
続し、さらにゲート制御用光起電力ダイオードアレイ1
6のカソード部電極16bと、光起電力ダイオードアレ
イ4のアノード部電極4aと、サイリスタ5のアノード
部電極5aとを接続している。なお、その他の素子につ
いては、前述した第一の実施例の各素子と同様である。
【0041】本実施例は、リレーのオフ時に、光起電力
ダイオードアレイ4のカソード部電極4aから2段に接
続された光起電力ダイオード10,17の自己放電によ
る電圧低下を使用することにより、サイリスタ5のオフ
動作の向上を意図したものである。
【0042】図5は本発明の第四の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図5に示すように、
本実施例は前述した図3のリレー回路において、第三の
実施例と同様に、ゲート制御用光起電力ダイオード9,
14を、各々ゲート制御用光起電力ダイオードアレイ1
6,18に置き換えたものである。この実施例ではゲー
ト制御用光起電力ダイオードアレイ18のアノード部電
極18aと、光起電力ダイオードアレイ4のカソード部
電極4bと、サイリスタ5のカソード電極5bとを接続
するとともに、ゲート制御用光起電力ダイオードアレイ
18のカソード部電極18bと、光起電力ダイオードア
レイ4のカソード部電極4bから二つ目の光起電力ダイ
オード19のアノード電極19aと、サイリスタ5のP
極ゲート電極5dとを接続する。なお、その他の素子お
よび接続については、前述した第三の実施例のソリッド
ステートリレーと同様である。
【0043】本実施例のオン・オフ動作は、これまで述
べてきた各々の実施例と同様の特性であるが、特にオフ
動作の場合、サイリスタ5のN極ゲート電極5c,P極
ゲート電極5dが各々光起電力ダイオード2段分の残留
電圧の低下により制御されているので、これまでに述べ
た実施例の中では最も安定したオフ動作特性を示すもの
である。
【0044】図6は本発明の第五の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図6に示すように、
本実施例は発光ダイオード3,光起電力ダイオードアレ
イ4,Nチャンネルエンハンスメント型MOSFET6
と、制御部を構成するサイリスタ5,npn型フォトト
ランジスタ20およびこのフォトトランジスタ20の動
作をコントロールする抵抗21とで構成している。
【0045】ここで、光起電力ダイオードアレイ4のア
ノード部電極4aと、npn型フォトトランジスタ20
のエミッタ電極20bと、抵抗21の一方の端子とを接
続するとともに、npn型フォトトランジスタ20のベ
ース電極20aと、抵抗21のもう一方の端子と、サイ
リスタ5のアノード電極5aと、MOSFET6のゲー
ト電極6aとを接続する。また、光起電力ダイオードア
レイ4のカソード部電極4bと、サイリスタ5のカソー
ド電極5bと、MOSFET6のソース電極6bと、出
力端子(−)8とを接続する。
【0046】さらに、光起電力ダイオードアレイ4とn
pn形フォトトランジスタ20は、発光ダイオード3と
光結合された構造とし、抵抗21の抵抗値は100Ω程
度に設定している。
【0047】次に、かかるソリッドステートリレーの動
作について説明する。なお、MOSFET6の電圧波形
は、前述した図2を援用する。
【0048】まず、時刻t0の時には入力信号が無いた
め、ソリッドステートリレーはオフ状態であり、MOS
FET6のゲート電極6aおよびソース電極6b間電圧
(VGS)は0Vであり、出力端子7,8間、すなわちM
OSFET6のドレイン電極6cおよびソース電極6b
間電圧(VDS)は負荷電圧VDDと等しくなっている。
【0049】次に、時刻t1において、入力信号が入力
されると、発光ダイオード3が発光し、光起電力ダイオ
ードアレイ4において光起電力が発生し、npn型フォ
トトランジスタ20がオンする。ここで、光起電力ダイ
オードアレイ4で発生した光起電力は、抵抗21を介し
MOSFET6のゲート寄生容量(CISS )を充電す
る。この際、5.0〜10.0μA程度の光起電流が抵
抗21を流れるため、抵抗21において0.5〜1.0
mV程度の電圧降下を生じる。加えて、npn型フォト
トランジスタ20がオンしているので、サイリスタ5の
アノード電極5aおよびN極ゲート電極5c間には、サ
イリスタ5を駆動し得る電位差が無い(ショート状態に
近い弱い逆バイアス状態)ので、サイリスタ5はオフ状
態を維持している。
【0050】次に、時刻t2において、CISS が充電さ
れるに従い、VGSがMOSFET6のゲートしきい値電
圧(Vth)を越えると、MOSFET6のドレイン6c
−ソース6b間がオン状態に推移していく。この後、M
OSFET6のゲート電極6aの電圧は、ミラー効果に
よりある一定時間、ほぼ同じ値に安定し、MOSFET
6のドレイン6cおよびソース6b間のオン抵抗が低下
するに連れ、VDSがなだらかに低下していく。
【0051】続いて、時刻t3において、MOSFET
6のドレイン6cおよびソース6b間が完全にオン状態
になると、再びゲート電極6aの電位が上昇し始め、最
終的には時刻t4の時点で、VGSは光起電力ダイオード
アレイ4で発生している光起電圧値V0とほぼ等しい電
圧値となる。
【0052】しかる後、時刻t5の時に入力信号が無く
なると、光起電力ダイオードアレイ4の自己放電により
アノード部電極4aおよびカソード部電極4b間電圧が
低下していくため、CISS に蓄積されていた電荷の放電
が始まる。このとき、npn型フォトトランジスタ20
は残留電荷により感度の高い状態になっており、CISS
からの電荷が抵抗21を通ることにより、npn型フォ
トトランジスタ20のベース20aおよびエミッタ20
b間が順バイアスとなるので、npn型フォトトランジ
スタ20は再びオンする。ここで、サイリスタ5のアノ
ード電極5aからN極ゲート電極5c間を通り放電電流
が流れ、続いてサイリスタ5がオンする。その後は、サ
イリスタ5の自己増幅作用により、CISS に蓄積されて
いた電荷が急速に放電させられる。
【0053】続いて、時刻t6の時点において、CISS
からの電荷の放電に伴い、MOSFET6のゲート電極
6aの電位がVthまで低下すると、ミラー効果によりV
DSが負荷電圧VDDと等しくなるまでの時間、MOSFE
T6のゲート電極6aの電位はほぼ一定の電位を維持す
る。その後は、サイリスタ5の放電によりVGSが急激に
低下し、これに伴ってMOSFET6のドレイン6cお
よびソース6b間はオフ状態に推移する。このため、時
刻t7の時にはVDSが負荷電圧VDDに等しくなり、ソリ
ッドステートリレーはオフ状態となる。
【0054】図7は本発明の第六の実施例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。図7に示すように、
本実施例は、前述した図6のnpn型フォトトランジス
タ20のエミッタ電極20bコレクタ電極20cを、各
々反転させて接続したものであり、その他の素子および
接続は同様である。
【0055】本実施例も前述した第五の実施例と同様の
動作原理となっているが、オフ動作時、すなわちサイリ
スタ5がオンする際に、図6の第五の実施例の場合はn
pn型フォトトランジスタ20がサイリスタ5のゲート
電流を流れやすくしていたのに対し、本実施例において
は、サイリスタ5のゲート電流を抑制する方向に働くた
め、サイリスタ5の効率を低下させている。要するに、
本実施例ではソリッドステートリレーのオフ動作の遅延
化を意図したものである。
【0056】図8は図6および図7のMOSFETにお
ける応答波形図である。図8に示すように、入力信号1
1に対する図6のMOSFET6における応答波形22
と図7のMOSFETにおける応答波形23とは、ター
ンオン時間22a,23aについてみると同様である
が、ターンオフ時間22b,23bおよびターンオフデ
ィレイ時間22c,23cについては異っている。すな
わち、図7の実施例は図6の実施例に比べ、ターンオフ
ディレイ時間23cが遅延することから、ターンオフ時
間23bについても長くなっている。
【0057】図9は本発明の第七の実施例を示すソリッ
ドステートリレーを回路図である。図9に示すように、
本実施例は図6のnpn型フォトトランジスタ20に代
えてpnp型フォトトランジスタ24を用いたものであ
る。このソリッドステートリレーは、光起電力ダイオー
ドアレイ4のアノード部電極4aとpnp型フォトトラ
ンジスタ24のベース電極24aと抵抗21の一方の端
子とを接続するとともに、pnp型フォトトランジスタ
24のエミッタ電極24bと抵抗21のもう一方の端子
とサイリスタ5のアノード電極5aとを接続し、さらに
サイリスタ5のN極ゲート電極5cとpnp型フォトト
ランジスタ24のコレクタ電極24cとを接続してい
る。その他の素子および接続については、図6あるいは
図7と同様である。なお、本実施例の動作特性について
は、前述した図6の実施例とほぼ同じ動作特性であるた
め、説明を省略する。
【0058】図10は本発明の第八の実施例を示すソリ
ッドステートリレーの回路図である。図10に示すよう
に、本実施例は図7の実施例と同様に、pnp型フォト
トランジスタ24のエミッタ電極24b,コレクタ電極
24cを、各々反転させて接続したものであり、図7と
同様ソリッドステートリレーのオフ動作特性の調整を意
図したものである。
【0059】図11は本発明の第九の実施例を示すソリ
ッドステートリレーの回路図である。図11に示すよう
に、本実施例は前述した図6のソリッドステートリレー
に、pnp型フォトトランジスタ25および抵抗26を
付加した回路であり、光起電力ダイオードアレイ4のカ
ソード部電極4bとpnp型フォトトランジスタ25の
エミッタ電極25bと抵抗26の一方の端子とを接続す
るとともに、pnp型フォトトランジスタ25のベース
電極25aと抵抗26のもう一方の端子とサイリスタ5
のカソード電極5bとを接続し、さらにサイリスタ5の
P極ゲート電極5dとpnp型フォトトランジスタ25
のコレクタ電極25cとを接続して構成される。
【0060】かかる本実施例の基本動作については、図
6で述べたものとほぼ同様の動作特性を示し、異なる点
はサイリスタ5の各ゲートを制御することにより、より
安定した動作特性(オフ動作)を得られる。
【0061】図12は本発明の第十の実施例を示すソリ
ッドステートリレーの回路図である。図12に示すよう
に、本実施例は図11で説明したpnp型フォトトラン
ジスタ25のエミッタ電極25b,コレクタ電極25c
を反転接続したものである。このソリッドステートリレ
ーはオフ動作の時、すなわちサイリスタ5がオンする時
に、サイリスタ5の各ゲート電流を流れ易くするように
接続したものであり、これまで述べてきた実施例の中で
も最も安定した動作特性を示すものである。
【0062】上述した第一乃至第十の実施例において
は、発光手段としての発光ダイオード3を1つにし、光
起電力ダイオードアレイ4,ゲート制御用光起電力ダイ
オード9,ダイオードアレイ16あるいはフォトトラン
ジスタ20等を駆動するものとして説明したが、発光ダ
イオード3を複数個備え、それぞれ光起電力ダイオード
アレイ4と、光起電力ダイオード9などとを別々に駆動
してもよいことは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のソリッド
ステートリレーは、光起電力ダイオードアレイで発生し
た光起電力をMOSFETの駆動に供給する際、ダイオ
ード等での電圧降下に比べ、光起電圧のロスを低減(0
〜数mV)できるため、光起電力ダイオードアレイの段
数を減らすことが可能になり、これにより光起電力ダイ
オードアレイを形成するために必要な面積を縮小すると
ともに、チップコストの低減(チップ面積縮小化)を実
現できるという効果がある。
【0064】また、本発明は電気的特性が光起電力ダイ
オードアレイと同等のゲート制御用光起電力ダイオード
或はゲート制御用光起電力ダイオードアレイを使用する
か、もしくはフォトトランジスタおよび抵抗を用いるこ
とにより、サイリスタのゲート制御を安定して行えるの
で、安定した動作特性(特に、オフ動作)を保証できる
という効果がある。
【0065】また、本発明は光起電力ダイオードアレイ
と光結合された発光ダイオード等の半導体発光素子とは
異なる半導体発光素子に、サイリスタのゲートを制御す
る光起電力ダイオードもしくはフォトトランジスタを光
結合させ、各々の半導体発光素子への入力信号を制御す
ることにより、動作特性を調整できるという効果があ
る。
【0066】また、本発明はMOSFETの動作を制御
するサイリスタ,フォトトランジスタや抵抗からなる制
御部において、フォトトランジスタ等の動作を制御する
抵抗を数十Ωから数百Ωの値に設定することにより、安
定したサイリスタ制御を行うことができ、しかもこの抵
抗を形成するために必要な面積はフォトトランジスタ1
個分程度で充分である。従って、本発明はかかる抵抗を
ポリシリコン等の光透過性の物質で形成した場合には、
サイリスタやフォトトランジスタの上部に形成すること
ができるので、制御部を構成するために必要な面積を従
来と同等以下の面積で実現でき、チップコストの低減を
図れるという効果もある。
【0067】さらに、本発明はサイリスタの各々のゲー
トに接続されるフォトトランジスタの型式(npn型或
はpnp型)あるいはフォトトランジスタの接続方法を
選択することにより、ソリッドステートリレーの動作特
性(特に、オフ動作特性)を任意に調整可能であるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図2】図1における入力信号およびMOSFETの各
部電圧を表わす波形図である。
【図3】本発明の第二の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図4】本発明の第三の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図5】本発明の第四の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図6】本発明の第五の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図7】本発明の第六の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図8】図6および図7のMOSFETにおける応答波
形図である。
【図9】本発明の第七の実施例を示すソリッドステート
リレーの回路図である。
【図10】本発明の第八の実施例を示すソリッドステー
トリレーの回路図である。
【図11】本発明の第九の実施例を示すソリッドステー
トリレーの回路図である。
【図12】本発明の第十の実施例を示すソリッドステー
トリレーの回路図である。
【図13】従来の一例を示すソリッドステートリレーの
回路図である。
【図14】従来の他の例を示すソリッドステートリレー
の回路図である。
【図15】従来のまた別の例を示すソリッドステートリ
レーの回路図である。
【符号の説明】
1,2 入力端子 3 発光ダイオード 4 光起電力ダイオードアレイ 5 サイリスタ 6 Nチャンネルエンハンスメント型MOSFET 7,8 出力端子 9,14 ゲート制御用光起電力ダイオード 10,15,17,19 光起電力ダイオード 16,18 ゲート制御用光起電力ダイオードアレイ 20,24,25 フォトトランジスタ 21,26 抵抗

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号により発光する少なくとも1個
    以上の半導体発光素子と、前記1個以上の半導体発光素
    子からの光を受光し光起電力を発生する光起電力ダイオ
    ードアレイと、前記光起電力ダイオードアレイで発生し
    た前記光起電力により駆動される電界効果トランジスタ
    と、前記電界効果トランジスタをオフさせるためのサイ
    リスタを備えたソリッドステートリレーにおいて、前
    記サイリスタを制御するための少なくとも一つ以上の光
    起電力ダイオードを備え且つ前記1個以上の半導体発光
    素子からの光を受光し光起電力を発生するゲート制御用
    光起電力ダイオードアレイ手段を有し、前記電界効果ト
    ランジスタのゲート電極と前記光起電力ダイオードアレ
    イのアノード部電極と前記サイリスタのアノード電極お
    よび前記ゲート制御用光起電力ダイオードアレイ手段の
    カソード部電極とを接続するとともに、前記サイリスタ
    のN極ゲート電極,P極ゲート電極のうちの前記N極ゲ
    ート電極と前記ゲート制御用光起電力ダイオードアレイ
    手段のアノード部電極と前記光起電力ダイオードアレイ
    のアノード部電極から前記ゲート制御用光起電力ダイオ
    ードアレイ手段での光起電圧分と同等の段数になる光起
    電力ダイオードのカソード電極とを接続し、前記電界効
    果トランジスタのソース電極,バックゲート電極と前記
    光起電力ダイオードアレイのカソード部電極および前記
    サイリスタのカソード電極とを接続することを特徴とす
    るソリッドステートリレー。
  2. 【請求項2】 前記ゲート制御用光起電力ダイオードア
    レイ手段とは異なる別のゲート制御用光起電力ダイオー
    ドアレイ手段を設け、前記サイリスタの前記N極ゲート
    電極,P極ゲート電極のうちの前記P極ゲート電極と前
    別のゲート制御用光起電力ダイオードアレイ手段のカ
    ソード部電極と前記光起電力ダイオードアレイのカソー
    ド部電極から前記別のゲート制御用光起電力ダイオード
    アレイ手段での光起電圧分と同等になる段数の光起電力
    ダイオードのアノード電極とを接続するとともに、前記
    電界効果トランジスタのソース電極と前記光起電力ダイ
    オードアレイのカソード部電極と前記サイリスタのカソ
    ード電極と前記別のゲート制御用光起電力ダイオードア
    レイ手段のアノード部電極とを接続した請求項1記載の
    ソリッドステートリレー。
  3. 【請求項3】 前記半導体発光素子を1個で形成したと
    き、前記光起電力ダイオードアレイと前記ゲート制御用
    光起電力ダイオードアレイ手段とを前記1個の半導体発
    光素子からの光を受光することにより光起電力を発生す
    る請求項1記載のソリッドステートリレー。
  4. 【請求項4】 前記半導体発光素子を複数個で形成した
    とき、前記光起電力ダイオードアレイと前記ゲート制御
    用光起電力ダイオードアレイ手段とを各々異る半導体発
    光素子からの光を受光することにより光起電力を発生す
    る請求項1記載のソリッドステートリレー。
  5. 【請求項5】 前記ゲート制御用光起電力ダイオードア
    レイ手段は、複数個の光起電力ダイオードを直列接続に
    より構成した請求項1記載のソリッドステートリレー。
  6. 【請求項6】 入力信号により発光する少なくとも1個
    以上の半導体発光素子と、前記1個以上の半導体発光素
    子に光結合された光起電力ダイオードアレイと、前記光
    起電力ダイオードアレイで発生した光起電力により駆動
    される電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジ
    スタをオフさせるためのサイリスタとを備えたソリッド
    ステートリレーにおいて、前記サイリスタを駆動制御す
    るために前記サイリスタのN極ゲート電極,P極ゲート
    電極のうちの前記N極ゲート電極と前記光起電力ダイオ
    ードアレイのアノード部電極との間に接続され且つ前記
    1個以上の半導体発光素子からの光を受光し光起電力を
    発生するフォトトランジスタと、前記フォトトランジス
    タの動作を制御するための抵抗とを有し、前記フォトト
    ランジスタのエミッタ電極と前記光起電力ダイオードア
    レイの前記アノード部電極と前記抵抗の一方の端子とを
    接続するとともに、前記フォトトランジスタのコレクタ
    電極と前記サイリスタの前記N極ゲート電極とを接続し
    且つ前記フォトトランジスタのベース電極と前記抵抗の
    他方の端子と前記サイリスタのアノード電極と前記電界
    効果トランジスタのゲート電極とを接続し、前記光起電
    力ダイオードアレイのカソード部電極と前記サイリスタ
    のカソード電極と前記電界効果トランジスタのソース電
    極およびバックゲート電極とを接続したことを特徴とす
    るソリッドステートリレー。
  7. 【請求項7】 前記フォトトランジスタはnpn型フォ
    トトランジスタを用い、前記フォトトランジスタの前記
    エミッタ電極と前記コレクタ電極とを置換えて接続した
    請求項6記載のソリッドステートリレー。
  8. 【請求項8】 前記フォトトランジスタはpnp型フォ
    トトランジスタを用い、前記フォトトランジスタの前記
    ベース電極と前記光起電力ダイオードアレイの前記アノ
    ード部電極との間に接続していた前記抵抗を、前記フォ
    トトランジスタの前記ベース電極と前記サイリスタの前
    記アノード電極,前記電界効果トランジスタの前記ゲー
    ト電極との間に接続し、前記フォトトランジスタの前記
    エミッタ電極を前記サイリスタの前記アノード電極に
    続した請求項6記載のソリッドステートリレー。
  9. 【請求項9】 前記半導体発光素子を1個で形成したと
    き、前記光起電力ダイオードアレイと前記フォトトラン
    ジスタとを前記1個の半導体発光素子に光結合され、前
    記半導体発光素子からの光を受光することにより前記光
    起電力ダイオードアレイにおいて光起電力を発生すると
    ともに、前記フォトトランジスタを駆動する構成とした
    請求項6記載のソリッドステートリレー。
  10. 【請求項10】 前記半導体発光素子を複数個で形成し
    たとき、前記光起電力ダイオードアレイと前記フォトト
    ランジスタとは前記半導体発光素子のうちのそれぞれ異
    半導体発光素子に光結合される請求項6記載のソリッ
    ドステートリレー。
  11. 【請求項11】 前記フォトトランジスタは、pnp型
    フォトトランジスタを用い、前記フォトトランジスタの
    前記エミッタ電極と前記コレクタ電極とを置換えて接続
    した請求項8記載のソリッドステートリレー。
  12. 【請求項12】 入力信号により発光する少なくとも1
    個以上の半導体発光素子と、前記1個以上の半導体発光
    素子に光結合された光起電力ダイオードアレイと、前記
    光起電力ダイオードアレイで発生した光起電力により駆
    動される電界効果トランジスタと、前記電界効果トラン
    ジスタをオフさせるためのサイリスタとを備えたソリッ
    ドステートリレーにおいて、前記サイリスタを駆動制御
    するために前記サイリスタのN極ゲート電極,P極ゲー
    ト電極のうちの前記N極ゲート電極と前記光起電力ダイ
    オードアレイのアノード部電極との間にコレクタ電極,
    エミッタ電極が接続され且つ前記1個以上の半導体発光
    素子からの光を受光し光 起電力を発生する第1のフォト
    トランジスタと、前記第1のフォトトランジスタの動作
    を制御するために前記第1のフォトトランジスタの前記
    エミッタ電極とベース電極間へ接続された第1の抵抗
    と、前記サイリスタの駆動を制御をするために前記サイ
    リスタの前記P極ゲート電極と前記光起電力ダイオード
    アレイの前記カソード部電極との間にコレクタ電極,エ
    ミッタ電極が接続され且つ前記1個以上の半導体発光素
    子からの光を受光し光起電力を発生する第2のフォトト
    ランジスタと、前記第2のフォトトランジスタの動作を
    制御するために前記第2のフォトトランジスタの前記エ
    ミッタ電極とベース電極間へ接続された第2の抵抗とを
    有し、前記第2のフォトトランジスタの前記ベース電極
    と前記サイリスタの前記カソード電極と前記電界効果ト
    ランジスタの前記ソース電極および前記バックゲート電
    極とを接続し、前記第1のフォトトランジスタの前記ベ
    ース電極と前記サイリスタの前記アノード電極と前記電
    界効果トランジスタの前記ゲート電極とを接続したこと
    を特徴とするソリッドステートリレー。
  13. 【請求項13】 前記第1のフォトトランジスタはnp
    n型フォトトランジスタを用い且つ前記第2のフォトト
    ランジスタはpnp型フォトトランジスタを用い、前記
    第2のフォトトランジスタの前記エミッタ電極と前記コ
    レクタ電極とを置換えて接続した請求項12記載のソリ
    ッドステートリレー。
  14. 【請求項14】 前記第1のフォトトランジスタはnp
    n型フォトトランジスタを用い且つ前記第2のフォトト
    ランジスタはpnp型フォトトランジスタを用い、前記
    第2の抵抗を前記サイリスタの前記カソード電極と前記
    ベース電極間へ接続替えし且つ前記第2のフォトトラン
    ジスタの前記エミッタ電極を前記サイリスタの前記カソ
    ード電極へ接続した請求項12記載のソリッドステート
    リレー。
  15. 【請求項15】 前記第2のフォトトランジスタにおけ
    る前記コレクタ電極を前記サイリスタの前記P極ゲート
    から前記サイリスタの前記カソード電極へ且つ前記エミ
    ッタ電極を前記光起電力ダイオードアレイの前記カソー
    ド電極部から前記サイリスタの前記P極ゲートへそれぞ
    れ接続替えし、前記第2の抵抗を前記第2のフォトトラ
    ンジスタの前記ベース電極と前記サイリスタの前記カソ
    ード電極間に接続するとともに、前記ベース電極を前記
    光起電力ダイオードアレイの前 記カソード電極に接続し
    た請求項12記載のソリッドステートリレー。
  16. 【請求項16】 前記半導体発光素子を1個で形成した
    とき、前記光起電力ダイオードアレイと前記第1,第2
    のフォトトランジスタとを前記1個の半導体発光素子
    光結合され、前記1個の半導体発光素子からの光を受光
    することにより前記光起電力ダイオードアレイで光起電
    力を発生する一方、前記第1,第2のフォトトランジス
    タを駆動する請求項12記載のソリッドステートリレ
    ー。
  17. 【請求項17】 前記半導体発光素子を複数個で形成し
    たとき、前記光起電力ダイオードアレイと前記第1,
    2のフォトトランジスタは、各々異る半導体発光素子と
    光結合され、前記異る半導体発光素子からの光を受光す
    ることによりそれぞれ駆動される請求項12記載のソリ
    ッドステートリレー。
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