JPH09153469A - 半導体装置におけるシリサイド層の形成方法 - Google Patents

半導体装置におけるシリサイド層の形成方法

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JPH09153469A
JPH09153469A JP30720695A JP30720695A JPH09153469A JP H09153469 A JPH09153469 A JP H09153469A JP 30720695 A JP30720695 A JP 30720695A JP 30720695 A JP30720695 A JP 30720695A JP H09153469 A JPH09153469 A JP H09153469A
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layer
silicide
forming
metal
silicon
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JP30720695A
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Nobuyoshi Takeuchi
信善 竹内
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリサイドの膜厚を容易に制御し、シリコンで
構成される導電層のシート抵抗や導電層と他の導電層と
の間のコンタクト抵抗を低減できる半導体装置における
シリサイドの形成方法を提供する。 【解決手段】ソース領域24、ドレイン領域25および
ゲート電極15を含むシリコン基板11の全面に、Ti
層26/TiN膜27/Ti層28を順次積層する。T
i層28上にポリシリコン層29を形成する。この後、
シリコン基板11に熱処理を施す。これにより、Ti層
26と、ソース領域24、ドレイン領域25およびゲー
ト電極15との間でシリサイド反応が進行し、シリサイ
ド層32、33、34が夫々形成される。Ti層28と
ポリシリコン層29の間でシリサイド反応が進行し、シ
リサイド層35が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におけ
る低抵抗層としてのシリサイド層の形成方法に関する。
本発明は、また、低抵抗層としてシリサイド層を有する
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴い、不純物拡散
層のシート抵抗やコンタクト抵抗をより下げる必要が生
じている。この要求を満たす有力な技術がシリサイド技
術である。
【0003】シリサイド技術は、例えば、以下の通りで
ある。まず、半導体基板中に形成された不純物拡散層の
表面を露出させ、この露出面上にTi,Co,Ni等の
高融点金属を堆積させる。次いで、半導体基板に熱処理
を加える。これにより、不純物拡散層中のシリコン(S
i)と金属とが反応し、例えばTiSi2のようなシリ
サイド層が形成される。このシリサイド層が十分厚けれ
ば、シート抵抗やコンタクト抵抗が、シリサイド層がな
い場合よりも最大で1桁も下がる。このため、サブミク
ロンMOS技術では、シリサイド技術は必須となりつつ
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体素子の
微細化に伴ない、不純物拡散層の深さも浅くなってきて
いる。もしも、比較的浅い(例えば、0.2μm)の不
純物拡散層上に、シリサイド層を形成するための金属を
厚く堆積しすぎた状態(例えば、0.1μm)で熱処理
を施すと、シリサイド反応が進みすぎて、形成されたシ
リサイドがpn接合を破ってしまうということが発生す
る。このような状態では、リークが大きくなりすぎて半
導体素子として使用不可能になる。
【0005】一方、金属の膜厚を不純物拡散層の深さに
応じて薄くしたり、金属の膜厚が厚くても熱処理の時間
を短縮して、薄いシリサイド層を形成することが考えら
れる。しかしながら、この場合にはシート抵抗の低減が
不十分であり、シリサイド化のメリットが減少してしま
う。
【0006】シリサイド層が薄くなるデメリットは、多
層配線構造におけるポリシリコンで構成された配線層の
シート抵抗の低減および配線層間の接続部におけるコン
タクト抵抗の低減に問題がある。
【0007】本発明は、シリサイドの膜厚を容易に制御
し、シリコンで構成される導電層のシート抵抗や導電層
と他の導電層との間のコンタクト抵抗を低減できる半導
体装置におけるシリサイドの形成方法を提供することを
目的とする。本発明は、また、シリサイド層の膜厚の最
適化が容易な半導体装置の製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、シリ
コンで構成される導電層上にシリコンとの反応によりシ
リサイドを形成し得るシリサイド形成金属で構成される
第1金属層を形成する工程、前記第1金属層上にシリサ
イド化反応を抑制する反応抑制層を形成する工程、前記
反応抑制層上に前記シリサイド形成金属で構成される第
2金属層を形成する工程、前記第2金属層上にシリコン
層を形成する工程、および、熱処理を施して前記導電層
および前記第1金属層並びに前記第2金属層および前記
シリコン層の間でのシリサイド反応によりシリサイド層
を形成する工程を具備することを特徴とする半導体装置
におけるシリサイド層の形成方法を提供する。
【0009】本発明は、第2に、主面に互いに間隔をお
いて形成されたソース拡散層およびドレイン拡散層並び
に前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層により規
定されたチャンネル領域の上方に設けられたゲート電極
を具備するシリコン基板上に、シリコンとの反応により
シリサイドを形成し得るシリサイド形成金属で構成され
る第1金属層を形成する工程、前記第1金属層上にシリ
サイド化反応を抑制する反応抑制層を形成する工程、前
記反応抑制層上に前記シリサイド形成金属で構成される
第2金属層を形成する工程、前記第2金属層上にシリコ
ン層を形成する工程、および、前記シリコン基板に熱処
理を施して前記ソース拡散層および前記ドレイン拡散層
と前記第1金属層との間、並びに、前記第2金属層およ
びシリサイド層との間でのシリサイド反応によりシリサ
イド層を形成する工程を具備することを特徴とする半導
体装置の製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の態様】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明は、半導体装置におけるシリサイド
の形成方法である。
【0011】本発明の最初の工程では、シリコンからな
る導電層上に第1金属層を形成する。ここで第1金属層
を構成する金属は、シリコンとの反応によりシリサイド
を形成し得る金属(以下、シリサイド形成金属という)
である。このシリサイド形成金属は、例えば、高融点金
属であり、より具体的には、タングステン(W)、コバ
ルト(Co)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)から
選択される少なくとも1種である。第1金属層は、例え
ば、スパッタリング、CVDのような公知の薄膜形成技
術を用いて形成できる。
【0012】次に、第1金属層上にシリコンおよび金属
の間のシリサイド化反応を抑制する反応抑制層を形成す
る。反応抑制層は、シリコンとの間でシリサイド反応を
全く起こさないか、シリシサイド化反応を起こすが反応
性が前記金属よりも低い低抵抗材料である。反応抑制層
の一例は、金属窒化物である。この金属窒化物は、例え
ば、上述のシリサイド形成金属の窒化物であっても良
い。より具体的には、窒化チタン、窒化コバルト、窒化
ニッケル、窒化タングステンからなる群から選択される
少なくとも1種である。反応抑制層が、金属窒化物であ
る場合、第1金属層と同じ金属の窒化物である必要は必
ずしもない。反応抑制層が金属窒化物である場合、例え
ば、CVD、スパッタリングにより形成される。
【0013】次いで、反応抑制層上に第2金属層を形成
する。第2金属層は、第1金属層と同様に、シリサイド
形成金属で構成される。第1金属層および第2金属層
は、必ずしも同一の金属で構成されている必要はない。
【0014】さらに、第2金属層上にシリコン層を形成
する。シリコン層は、例えば、ポリシリコンまたはアモ
ルファスシリコンで構成される。
【0015】上述のようにして、導電層、第1金属層、
反応抑制層、第2金属層およびシリコン層が順次積層さ
れた積層構造に熱処理を施す。この熱処理により、導電
層および第1金属層、並びに、第2金属層およびシリコ
ン層の間でのシリサイド反応が起こる。この結果、シリ
サイドが生成する。この際、第1金属層の上および第2
金属層の下には反応抑制層が設けられている。反応抑制
層は、上述のように、シリコンとの間でシリサイド化反
応を起こさないか、シリコンとの間でシリサイド反応を
起こすがその反応性が第1金属層および第2金属層を構
成する金属よりも低い材料で構成されている。このた
め、第1金属層および第2金属層がそれぞれ導電層およ
びシリコン層と反応してシリサイド化が進行するが、第
1金属層および第2金属層が全てシリサイド化して用い
尽くされた後は、シリサイド反応は反応抑制層で停止ま
たは著しく遅くなる。従って、第1金属層および第2金
属層が全てシリサイド化すれば、シリサイド膜の膜厚は
それ以上厚くならない。このため、シリサイド膜厚は、
第1金属層および第2金属層の膜厚に依存し、熱処理の
温度および時間に依存しない。
【0016】以上説明から明らかなように、第1金属層
および第2金属層の膜厚を変更することにより、シリサ
イド層の膜厚を制御できる。例えば、第1金属層および
第2金属層の膜厚を薄くすることにより、シリサイド層
を薄く形成できる。反対に、第1金属層および第2金属
層の膜厚を厚くすることにより、シリサイド層を厚く形
成できる。また、第1金属層および第2金属層の膜厚は
別々の厚さに設定し、反応抑制層の上下に膜厚の異なる
シリサイド層を形成することができる。
【0017】上述のように、本発明の半導体装置におけ
るシリサイド層の形成方法によれば、第1金属層および
導電層並びに第2金属層およびシリコン層の間の反応に
より形成されるシリサイド層の膜厚を独立して最適化す
ることができる。
【0018】さらに、本発明のシリサイド層の形成方法
によれば、第1金属層および導電層並びに第2金属層お
よびシリコン層の間の反応により形成されるシリサイド
層と、反応抑制層とにより低抵抗層が形成される。従っ
て、MOS型トランジスタのサリサイド構造を例に挙げ
て説明すると、シリコン基板に形成された不純物導電層
上に、第1金属層、反応抑制層および第2金属層を順次
形成する際に、第1金属層を薄く形成し、シリコン基板
に形成された不純物拡散層へのシリサイドの浸食を防止
する場合、下側のシリサイド層が薄くなっても、反応抑
制層および上側のシリサイド層が厚ければ、3層全体で
低抵抗層としての実効膜厚を十分に確保できる。この結
果、不純物拡散層のシート抵抗の低減化が十分に図れる
と共に、pn接合部におけるリークを防止することがで
きる。
【0019】さらに、反応抑制層が金属窒化物である場
合、金属窒化物中の金属原子の濃度が比較的高い場合
(例えば、チタン(Ti)>50atom%)には、金
属窒化物は第1金属層および第2金属層を構成する金属
よりも反応性が低いがシリサイド化する。このため、金
属窒化物で構成される反応抑制層がシリサイド化され
る。この結果、反応抑制層をより低抵抗化できる。
【0020】反応抑制層は、導電層上に選択的に形成し
ても良い。シリコン基板にシリサイド層を薄く形成した
い領域にのみ、反応抑制層を形成する。これにより、導
電層上の反応抑制層を形成した領域では、上述のよう
に、第1金属層だけがシリサイド化して薄いシリサイド
層が形成される。一方、反応抑制層が形成されていない
領域では、第1金属層だけでなく第2金属層まで導電層
との間でシリサイド反応が起こり、厚いシリサイド層が
形成される。上側のシリコン層についても、同様に、反
応抑制層を形成した領域では薄いシリサイド層が形成さ
れ、反応抑制層が形成されていない領域では厚いシリサ
イド層が形成される。
【0021】以上説明した半導体装置におけるシリサイ
ド層の形成方法は、シリコンで構成される導電層と他の
導電層との間でのコンタクト抵抗および導電層のシート
抵抗の低減を目的とする低抵抗層の形成に応用すること
ができる。例えば、MOS型トランジスタのソース領域
およびドレイン領域とシリコンで構成された上部導電層
との間に形成される低抵抗層や、CMOS技術におけ
る、所謂、ローカル・インターコネクト(local interc
onect)での低抵抗な導電層の形成に適用できる。
【0022】また、本発明のシリサイド層の形成方法
は、不純物拡散層上に低抵抗層を形成する場合の他に、
例えば、多層配線構造を有する半導体装置において、層
間絶縁膜を介して上側および下側に夫々形成された、ポ
リシリコンで構成された配線層同士を電気的に接続する
接続部でコンタクト抵抗の低減を目的として形成される
低抵抗層の形成にも適用可能である。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1(A)〜(E)、図2(A)お
よび(B)並びに図2(A)および(B)は、本発明を
適用した半導体装置の製造方法の一実施例の各工程を示
す断面図である。図1(A)中11は、P形のシリコン
基板を示す。シリコン基板11に、選択的熱酸化法(L
OCOS法)に従って、素子分離領域であるフィールド
酸化膜12を形成する。また、フィールド酸化膜12で
規定されるアクティブ領域に、熱酸化法により、例えば
膜厚150オングストローム(A)のゲート酸化膜13
を形成する。
【0024】次いで、ゲート酸化膜13上に、例えば膜
厚3000Aのポリシリコン膜14を堆積させる。ポリ
シリコン膜14に、導電率を高めるために不純物として
リン(P)を気相拡散法に従って不純物をドープする。
【0025】この後、ポリシリコン膜14上にレジスト
パターン(図示せず)を形成し、エッチングガスとして
臭化水素ガスおよび塩素ガスを用いた反応性イオンエッ
チング(RIE)を施して、ポリシリコン膜14および
露出したゲート酸化膜13をパターニングする。この結
果、図1(B)に示すように、シリコン基板11のチャ
ンネル領域16の上側にゲート電極15が形成される。
【0026】このようにしてゲート電極15が形成され
たシリコン基板11に対して、P+イオンを低濃度で注
入して、低濃度拡散層(n-)17,18を形成する。
【0027】次に、図1(C)に示すように、シリコン
基板11上にシリコン酸化膜19をCVD法により形成
し、異方性RIEによりシリコン酸化膜19をエッチン
グする。この結果、図1(D)に示すようにゲート電極
15の側面部にスペーサー酸化膜20,21が形成され
る。
【0028】次いで、図1(E)に示すように、露出し
たシリコン基板11に対して、Asイオンを高濃度で注
入して高濃度拡散層(n+)22、23を形成し、いわ
ゆるLDD構造のソース領域24およびドレイン領域2
5を形成する。
【0029】図2(A)に示すように、ソース領域2
4、ドレイン領域25およびゲート電極15を含むシリ
コン基板11の全面に、膜厚50nm以下、具体的には
10nmのチタン層26を、スパッタリングを用いたC
VDにより形成する。次に、反応抑制層として膜厚20
nm以下、好ましくは0.5〜20nmの範囲内の窒化
チタン膜27を、チタン層26上にN2 0.5〜3
%、Ar2 97〜99.5%の反応性スパッタリング
により形成する。さらに、窒化チタン膜27上に膜厚3
0nmのチタン層28をチタン層26と同様にスパッタ
リングにより形成する。チタン層28上に、膜厚75n
mのポリシリコン層29を、ソースガスとしてシラン
(SiH4)ガスを用いたCVDにより形成する。
【0030】この後、図2(B)に示すように、ポリシ
リコン層29上に、フォトレジスト層30を形成し、通
常のフォトリソグラフプロセスに従ってゲート電極15
上に開口部31を形成する。このフォトレジスト層30
をマスクとして、ポリシリコン層29を選択的にエッチ
ングし、開口部31内のポリシリコン層29を取り除
く。エッチング終了後、フォトレジスト層30は除去す
る。
【0031】フォトレジスト層30を除去した後、シリ
コン基板11に熱処理を施す。より具体的には、窒素ま
たはアンモニア雰囲気中でRTN(Rapid thermal Nitr
ization)を行う。この熱処理により、図3(A)に示す
ように、第1のチタン層26と、ソース領域24、ドレ
イン領域25およびゲート電極15との間でシリサイド
反応が進行し、シリサイド層32、33、34が夫々形
成される。また、第2のチタン層28とポリシリコン層
29の間でシリサイド反応が進行し、シリサイド層35
が形成される。シリサイド層35の表面は、ポリシリコ
ン層29が窒化されて形成された窒化シリコン層36で
覆われる。この熱処理工程において、図2(B)に示す
開口部31内にあるチタン層28は全て窒化して窒化チ
タン層27と一体化した。
【0032】次いで、NH4OHでエッチングを行い、
未反応のチタン層26および窒化チタン層27を除去す
る。この後、通常のプロセスに従って、層間絶縁膜、上
部配線層等を形成し、最終的に半導体装置を得る。
【0033】ここで、未反応の窒化チタン層26を除去
することにより、図3(B)に示すように、スペーサー
酸化膜20,21とシリサイド層35とにより囲まれた
窪み40,41が形成される。次いで行われる層間絶縁
膜の形成工程において、層間絶縁膜が窪み40,41の
奥まで形成されず、ボイド部分として残留してしまう可
能性がある。ボイド部分が残留すると水分や薬液がボイ
ド部分に残留し、シリコン等の腐食が発生するおそれが
ある。そこで、窪み40,41の奥まで層間絶縁膜が充
填されるように層間絶縁膜を形成することが好ましい。
具体的には、ソースガスとして、ノンドープ酸化膜の場
合にはSiH4、Si26等、PSGの場合にはSiH4
/PH3等、BSGの場合にはSiH4/B26等、BP
SGの場合にはSiH4/PH3/B26等、AsSGの
場合にはSiH4/AsH3等を用いて、350〜450
℃のプラズマCVDまたは400〜500℃の常圧CV
Dにより、層間絶縁膜を形成することにより、窪み4
0,41の奥まで層間絶縁膜を充填することが可能であ
る。
【0034】以上説明したように、本実施例の半導体装
置の製造プロセスでのシリサイド層の形成方法によれ
ば、熱処理してシリサイド層を形成する場合、第1のチ
タン層26の上および第2のチタン層28の下には反応
抑制層として窒化チタン層27が設けられている。窒化
チタン層27は、窒素原子の含有濃度が高い場合には、
シリコンとの間でシリサイド化反応を起こさない。この
ため、第1のチタン層26がソース領域24およびドレ
イン領域25と夫々反応してシリサイド化が進行する
が、チタン層26が全てシリサイド化して用い尽くされ
た後は、シリサイド反応は窒化チタン層27で停止す
る。従って、チタン層26が全てシリサイド化すれば、
シリサイド層32、33の膜厚はそれ以上厚くならな
い。しかも、シリサイド層32、33の膜厚は、チタン
層26、26の膜厚に依存して熱処理の温度および時間
に依存しない。
【0035】このように、チタン層26の膜厚を変更す
ることでシリサイド層32、33の膜厚を制御できるこ
とから、チタン層26の膜厚を適宜設定することによ
り、ソース領域24およびドレイン領域25に形成され
るシリサイド層32、33のシリコン基板11の表面か
らの深さD1(図4参照)を最適化できる。チタン層2
6の膜厚を十分に薄くすることにより、シリサイド層3
0、31の深さD1をソース領域24およびドレイン領
域25において接合部リークが発生しない程度に薄くす
ることができる。具体的には、ソース領域24およびド
レイン領域25の深さD2に対し、チタン層26の膜厚
をD2/2.25以下に設定することにより、シリサイ
ド層32、33の深さD1を接合深さ以下に抑えること
ができる。この結果、シリサイド層32、33の過度の
浸食により接合部リークが発生するのを防止できる。
【0036】本実施例のシリサイド層の形成方法によれ
ば、シリサイド層32、33、窒化シリコン層27およ
びシリサイド層34の3層により低抵抗層が形成され
る。従って、上述のようにチタン層26を薄く形成し、
ソース領域24およびドレイン領域25へのシリサイド
の浸食を防止する場合、窒化チタン層27の下側のシリ
サイド層32、33が薄くなるが、窒化チタン層27お
よび上側のシリサイド層34が十分に厚ければ、3層全
体で低抵抗層としての実効膜厚を十分に確保できる。こ
の結果、半導体装置においてシート抵抗の低減化が十分
に図れると共に、pn接合部におけるリークを防止する
ことができる。
【0037】また、窒化チタン層27中のチタン原子の
濃度が比較的高い場合には、窒化チタン層27はチタン
層26、28よりも反応性が低いがシリサイド化する。
このため、ソース領域23およびドレイン領域22の上
側の窒化チタン層27が全てシリサイド化される。この
結果、低抵抗層のより一層の低抵抗化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は、本発明を適用した半導体装
置の製造方法の一実施例の各工程を示す断面図。
【図2】(A)〜(B)は、本発明を適用した半導体装
置の製造方法の一実施例の各工程を示す断面図。
【図3】(A)〜(B)は、本発明を適用した半導体装
置の製造方法の一実施例の各工程を示す断面図。
【図4】本発明を適用した半導体装置の製造方法により
作られた半導体装置の要部を示す断面図。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…フィールド酸化膜、13…
ゲート酸化膜、14,29…第1ポリシリコン膜、15
…ゲート電極、16…チャンネル領域、17,18…低
濃度拡散層、20,21…スペーサー酸化膜、22,2
3…高濃度拡散層、24…ソース領域、25…ドレイン
領域、26,28…チタン層、27…窒化チタン層、2
9…ポリシリコン層、30…フォトリソグラフ層、3
2,33,34…シリサイド層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンで構成される導電層上にシリコ
    ンとの反応によりシリサイドを形成し得るシリサイド形
    成金属で構成される第1金属層を形成する工程、 前記第1金属層上にシリサイド化反応を抑制する反応抑
    制層を形成する工程、 前記反応抑制層上に前記シリサイド形成金属で構成され
    る第2金属層を形成する工程、 前記第2金属層上にシリコン層を形成する工程、およ
    び、 熱処理を施して前記導電層および前記第1金属層並びに
    前記第2金属層および前記シリコン層の間でのシリサイ
    ド反応によりシリサイド層を形成する工程を具備するこ
    とを特徴とする半導体装置におけるシリサイド層の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 導電層がシリコン基板に形成された不純
    物拡散層である請求項1記載の半導体装置におけるシリ
    サイド層の形成方法。
  3. 【請求項3】 反応抑制層がシリサイド形成金属の窒化
    物である請求項1記載の半導体装置におけるシリサイド
    層の形成方法。
  4. 【請求項4】 主面に互いに間隔をおいて形成されたソ
    ース拡散層およびドレイン拡散層並びに前記ソース拡散
    層および前記ドレイン拡散層により規定されたチャンネ
    ル領域の上方に設けられたゲート電極を具備するシリコ
    ン基板上に、シリコンとの反応によりシリサイドを形成
    し得るシリサイド形成金属で構成される第1金属層を形
    成する工程、 前記第1金属層上にシリサイド化反応を抑制する反応抑
    制層を形成する工程、 前記反応抑制層上に前記シリサイド形成金属で構成され
    る第2金属層を形成する工程、 前記第2金属層上にシリコン層を形成する工程、およ
    び、 前記シリコン基板に熱処理を施して前記ソース拡散層お
    よび前記ドレイン拡散層と前記第1金属層との間、並び
    に、前記第2金属層およびシリサイド層との間でのシリ
    サイド反応によりシリサイド層を形成する工程を具備す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP30720695A 1909-11-30 1995-11-27 半導体装置におけるシリサイド層の形成方法 Pending JPH09153469A (ja)

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