JPH09153392A - 挿入型誘導加熱コイル - Google Patents

挿入型誘導加熱コイル

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JPH09153392A
JPH09153392A JP33396795A JP33396795A JPH09153392A JP H09153392 A JPH09153392 A JP H09153392A JP 33396795 A JP33396795 A JP 33396795A JP 33396795 A JP33396795 A JP 33396795A JP H09153392 A JPH09153392 A JP H09153392A
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coil
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induction heating
type induction
heating coil
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱すべき部材に形成している細長い孔の延
長線上のスペースが小さくても、その孔内に容易に差し
込むことの可能な挿入型誘導加熱コイルを提供する。 【解決手段】 断面が細長い形状のコイル本体2を細長
いU字状とし、その先端に一対の端子部材3、3を接続
して、電源からの接続ケーブルを接続可能とし、コイル
本体2が形成するU字の間に、薄板を摺動可能に積層し
た構成の磁性体4を配置し、全体を絶縁性の保護材5で
覆って挿入型誘導加熱コイル1を形成する。この構成の
コイル本体2及び磁性体4は容易に且つ弾性的に曲げる
ことができるので、それを曲げた状態で孔に挿入するこ
とにより、孔の延長線上のスペースが小さくても挿入す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン車室
の継手フランジ等の締付け、緩めに用いられるボルトの
加熱、その他各種装置の大型ボルトの加熱、或いはボイ
ラチューブの加熱、2重管の内管加熱、小径管溶接部の
加熱等のように、加熱すべき部材に形成されている長尺
の孔内に挿入し、その孔内から部材を加熱するために使
用する挿入型誘導加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より陸用或いは舶用の蒸気タービン
の車室の横継手面等のボルトの締め、緩め時にボルトに
伸び代を生じさせるためにボルトを加熱することが行わ
れており、そのための手段として、あらかじめボルトに
中心孔を開けておき、その中心孔に抵抗線加熱によるボ
ルトヒータを挿入して加熱していた。しかしながら、抵
抗線加熱では、加熱能率が悪く、時間がかかるばかりで
なく、劣化が激しく、寿命が短いという問題があった。
また、加熱に時間がかかるため、熱伝導によってボルト
の周囲の部材も加熱されてしまい、ボルトの必要伸び代
に変化が生じて、管理が難しいという問題もあった。
【0003】この問題点を解決するものとして、高周波
誘導加熱を利用した高周波ボルトヒータが特開平6−2
03948号公報に提案されている。この公報に提案の
ものは、断面がほぼ半円形の金属パイプを細長いU字状
に折り曲げ、そのU字の内側に磁性体を配置して一体化
し、断面がほぼ円形の長い棒状としたものであり、これ
をボルトの中心孔に挿入し、通電することにより、ボル
トの長手方向の所望領域をきわめて敏速に且つ能率良く
加熱することができ、ボルトの締め、緩め作業の時間を
大幅に短縮できるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この高周波
ボルトヒータにも更に改良すべき点のあることが判明し
た。すなわち、この高周波ボルトヒータを使用する時に
は、ボルトの中心に軸線方向に形成している中心孔に対
してその一端側からボルトヒータを挿入してゆくが、従
来の高周波ボルトヒータは剛性が高く湾曲させることが
できないため、そのボルトの中心孔の延長線上に、高周
波ボルトヒータの全長を収容しうるスペースが必要であ
り、そのようなスペースを確保できない場所では使用で
きないという問題があった。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みて為された
もので、ボルト等の加熱すべき部材に形成している孔内
に挿入して使用する形式の誘導加熱コイルであって、そ
の孔の延長線上に、孔内に挿入すべき誘導加熱コイルの
全長よりも小さいスペースしか確保できない場所でも使
用可能な挿入型誘導加熱コイルを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第一の発明は、上
記問題点を解決するため、挿入型誘導加熱コイルの、加
熱すべき部材に形成している孔内に挿入させる棒状の部
分を弾性的に湾曲させることの可能な構成とし、挿入型
誘導加熱コイルを湾曲させながら孔内に挿入させること
により、孔の延長線上に狭いスペースしかなくても、そ
のスペースを利用して挿入可能としたものである。
【0007】本願の第二の発明は、上記問題点を解決す
るため、挿入型誘導加熱コイルの、加熱すべき部材に形
成している孔内に挿入させる棒状の部分を、長手方向に
複数のセグメントに分割可能な構成とし、孔内に一つの
セグメントを挿入した後、そのセグメントに次のセグメ
ントを接続して挿入するという動作を繰り返すことによ
り、孔の延長線上に狭いスペースしかなくても、そのス
ペースを利用して挿入可能としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本願請求項1の発明になる挿入型
誘導加熱コイルは、細長いU字状に形成された中空のコ
イル本体と、該コイル本体の両端にそれぞれ、電流及び
冷却媒体を供給及び排出させるように接続された一対の
端子部材と、前記コイル本体のU字の内側にはさまれた
磁性体と、前記コイル本体の外側を覆うように配置され
た絶縁性の且つ可撓性の保護材とを具備し、前記コイル
本体はそのU字面内にて長手方向に容易に且つ弾性的に
曲げることができるようそのU字断面に関して細長い金
属製の導電体より成り、前記磁性体は前記コイル本体と
同じ曲げ方向に容易に且つ弾性的に曲げることができる
よう複数の薄板を、各薄板がコイル本体のU字面に直交
するよう配向させ且つ相互に摺動可能に積層した構造を
有していることを特徴とするものである。
【0009】上記構成の挿入型誘導加熱コイルでは、細
長いU字状に形成されたコイル本体がそのU字断面に関
して細長い金属製の導電体より成るのでそのU字面内に
て弾性的に曲げ易く、また、前記磁性体も複数の薄板を
相互に摺動可能に積層した構成であるので弾性的に曲げ
易く、しかも、両者を曲げやすい方向が一致するように
配置しているので、結局、コイル本体とそのU字の内側
にはさまれた磁性体を全体として容易に且つ弾性的に湾
曲させることができ、加熱すべき部材に形成されている
孔の延長線上のスペースが小さい場合でもそのスペース
を利用して、孔内に挿入することができる。
【0010】ここで、前記コイル本体は、U字面を向き
合わせて並べられた円形断面の金属パイプより成る複数
のU字状コイルで構成することが好ましい。円形断面の
パイプは、偏平な断面のパイプに比べて曲げた時に局部
的な折れ曲がりを生じにくく、このため繰り返し使用に
適し、又、冷却媒体の通路が塞がってトラブルを起こす
ということが生じにくい。なお、本発明におけるU字状
のコイル本体は、その長手方向に延びる平行部分が湾曲
させやすければよいので、該平行部分のみを前記U字断
面に関して細長くする構成としてもよい。
【0011】前記した構成の挿入型誘導加熱コイルに
は、更に、前記一対の端子部材を、各端子部材同志がコ
イル本体の長手方向に相対的に移動可能なように保持す
る端子支持部材を設けることが好ましい。この端子支持
部材を設けておくと、この端子支持部材が一対の端子部
材を保持するので、端子部材間にコイル本体を破損させ
るような外力が作用するのを防ぎ、又、各端子部材に対
して電源装置からの接続ケーブルを接続する作業が容易
となり、しかも、各端子部材同志はコイル本体の長手方
向に相対的に移動できるので、コイル本体を曲げた時に
生じるコイル本体の平行部分の円弧長さのずれに応じて
各端子部材の位置が相対的にずれることができ、曲げ動
作に干渉することがない。
【0012】更に、前記磁性体を構成する複数の薄板
を、非接着性の絶縁テープでらせん状に巻いておくこと
が好ましい。この構成により、磁性体の曲げ易さを損な
うことなく、磁性体の絶縁を確保することができる。
【0013】本願請求項5の発明になる挿入型誘導加熱
コイルは、先端セグメントと、それに接続可能な1個若
しくは複数個の中間セグメントと、それに接続可能な1
個若しくは複数個の後端セグメントを具備しており、前
記先端セグメントは、略U字状に形成された中空のコイ
ルセグメントと、そのU字の内側にはさまれた磁性体
と、前記コイルセグメントの両端にそれぞれ設けられた
電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセ
グメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前
記中間セグメントは、向かい合うように配置された一対
の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた磁性体
と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの両端にそ
れぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクター
と、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体と
を有しており、前記後端セグメントは、平行に並ぶよう
に配置された一対の中空のコイルセグメントと、その間
にさまれた絶縁体と、前記一対のコイルセグメントのそ
れぞれの一端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連
通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設
けられた絶縁体とを有しており、前記先端セグメントと
中間セグメントと後端セグメントとをそれぞれの端部に
設けているコネクターで接続することにより、前記コイ
ルセグメントを長いU字状に接続してなるコイルを形成
するように構成したことを特徴とするものである。
【0014】上記構成の挿入型誘導加熱コイルでは、加
熱すべき部材に形成している孔内に、まず先端セグメン
トを挿入し、その先端セグメントの大部分を前記孔内に
挿入した状態で、次の中間セグメントをコネクターを利
用して接続し且つ孔内に挿入し、その中間セグメントの
大部分を孔内に挿入した状態で、次の中間セグメントを
コネクターを利用して接続し且つ孔内に挿入し、以下同
様の動作を繰り返し、最後の中間セグメントの後端に後
端セグメントをコネクターを利用して接続することによ
り、孔内に挿入された長いU字状のコイルを形成するこ
とができ、これに冷却媒体を通しながら通電することで
孔の周囲を高周波加熱することができる。また、この逆
の動作で孔内から各セグメントを取り出すことができ
る。これらの動作を行うために孔の延長線上に必要なス
ペースは、先端セグメント、中間セグメント、後端セグ
メント等の一つのセグメントの長さよりも少し長いスペ
ースであればよく、従って、小さいスペースしかない場
所の孔に対しても長い挿入型誘導加熱コイルを挿入する
ことができる。
【0015】ここで、前記先端セグメント及び中間セグ
メントがほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有する構
成とすることが好ましい。この構成とすると、先端セグ
メントと中間セグメントとを接続して形成したコイル本
体の外周がほぼ円形となり、円形断面の孔内に挿入した
状態では、孔内面に対して微小な且つほぼ均一な間隙を
形成するような位置に位置させることができ、孔の周囲
を効率良く且つほぼ均等に加熱することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。図
1(a)は本発明の一実施例による挿入型誘導加熱コイ
ルを、外周の保護材のみを破断して示す概略正面図、図
1(b)はその挿入型誘導加熱コイルを、曲げた状態で
示す概略正面図、図2はその挿入型誘導加熱コイルの概
略側面図、図3はその挿入型誘導加熱コイルの分解斜視
図、図4はその挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印A−
A方向に見た概略断面図、図5はその挿入型誘導加熱コ
イルを図1の矢印B−B方向に見た概略断面図である。
全体を参照符号1で示す挿入型誘導加熱コイルは、細長
いU字状に形成された中空のコイル本体2と、そのコイ
ル本体2の両端にそれぞれ、電流及び冷却媒体を供給及
び排出させるように接続された一対の端子部材3と、コ
イル本体2のU字の内側にはさまれた磁性体4と、コイ
ル本体2の外側を覆うように配置された絶縁性の且つ可
撓性の保護材5と、一対の端子部材3を保持する端子支
持部材6と、加熱すべき孔に対する挿入深さを規制する
ためのストッパ7等を備えている。
【0017】コイル本体2は、図4から良く分かるよう
に、小径の円形断面の金属パイプからなるU字状コイル
2aを、U字面が向き合うように複数体並べて配置した
ものであり、この構成によりコイル本体2の平行部はU
字断面に関して(図4に示す断面において)細長さを保
っている。なお、コイル本体2は金属パイプからなるU
字状コイル2aを複数体並べた構成とする代わりに、図
6に示すように、偏平なパイプ2bを用い、これによっ
て平行部が細長い断面形状となるようにしてもよい。た
だし、図4に示すように小径の円形断面のパイプからな
るU字状コイル2aを複数体用いた方が、コイル本体2
を図1(b)に示すように曲げた時に、局部的な折れ曲
がりが生じにくく、従って繰り返しの使用に適し、又、
内部の孔がつぶれにくく好ましい。コイル本体2は導電
性の点で金属材料で作られるものであり、好ましくは銅
管が使用される。
【0018】端子部材3は、金属製の、好ましくは銅製
のパイプで作られており、その一端にコイル本体2の端
部がろう付け等により接続され、接続部10を形成して
いる。更に、図5から良く分かるように、各端子部材3
には片側に、先端外周にねじを切った接続口3aが形成
され、その反対側に取付ねじ11が固定されている。接
続口3aは電源からの接続ケーブル(図示せず)に接続
するためのものであり、取付ねじ11は端子支持部材6
に取り付けるためのものである。端子支持部材6は、テ
フロン、ベークライト等の絶縁材料で作られるもので、
端子部材3の取付ねじ11を貫通させる孔を備え、その
孔に取付ねじ11を貫通させ、その先端にワッシャ1
3、スプリングワッシャ14を介してナット15を締め
込むことにより、2つの端子部材3を支持している。こ
こで、取付ねじ11は端子支持部材6に対して回転しう
るように固定されており、このため、図1(b)に示す
ように、コイル本体2を湾曲させ、その曲げに応じて一
対の端子部材3、3が長手方向に相対的にずれようとし
た際、端子支持部材6が取付ねじ11に対して回転する
ことにより端子部材3、3の相対的なずれを許容し、曲
げ動作に干渉することがない。
【0019】図1において、一対の端子部材3の間及び
コイル本体2の先端部分の間には、絶縁性の保護板18
が取り付けられている。この保護板18は一対の端子部
材3を相互に絶縁すると共に、接続部10に過度な力が
加わって破損しないように保護するためのものであり、
剛性に優れた板、例えばFRP板が用いられる。一対の
端子部材3の外周には適当な絶縁体(図示せず)が設け
られている。
【0020】図3、図4において、磁性体4は、複数の
薄板4aを相互に摺動可能に積層し、更にその周囲を非
接着性の絶縁テープ20でらせん状に巻いて一体化した
構造のものである。この構成とすると、積層した薄板4
a同志が滑りやすく、且つ絶縁テープ20と薄板4aと
の間、及びらせん状に巻かれた絶縁テープ20同志も滑
りやすいので、磁性体4を全体として、薄板4aの面に
直角方向に容易に弾性的に曲げることができる。ここ
で、絶縁テープ20をらせん状に巻く際には、テープの
側縁がオーバーラップするように巻いておく。これによ
り、磁性体4を曲げた際に絶縁テープ20の位置がずれ
ても内部の薄板4aを露出させることがなく、確実な絶
縁が得られる。薄板4aとしては、厚さ0.05mm程
度の珪素鋼板を用いることが好ましく、また、絶縁テー
プ20としては、PTFEテープを用いることが好まし
い。
【0021】この磁性体4は、U字状のコイル本体2の
間に、その薄板4aがコイル本体2の断面のX−X(図
4参照)に平行に配置されて長手方向に延びている。こ
のため、コイル本体2の間に磁性体4をはさんだ状態で
も、そのコイル本体2及び磁性体4を図1(b)に示す
ように容易に且つ弾性的に曲げることができる。磁性体
4の長さ及びコイル本体2に対する取付位置は、加熱す
べき部材に形成している孔内にコイル本体2を挿入して
加熱する際、所望の領域を加熱しうるように定めてい
る。なお、コイル本体2と磁性体4の間には確実な絶縁
を確保するため、らせん状に巻かれたテープ20に加え
て絶縁性フィルム22(例えば、0.1mm程度の厚さ
のポリイミドフィルム)が配置されており、またコイル
本体2のUターン部分と磁性体4の端部との間にも、確
実な絶縁を確保するため、シリコンゴム等の絶縁材23
(図1参照)が配置されている。
【0022】コイル本体2の外側を覆うように配置され
る保護材5は、コイル本体2の間に挟んでいる磁性体4
が抜け落ちないように保持すると共に、コイル本体2を
加熱すべき部材の孔内に挿入した時に、そのコイル本体
2を絶縁するためのものであり、絶縁性材料(例えばP
TFE)で作られたチューブ、ネット、或いは絶縁性繊
維(例えば、ガラス繊維、セラミック繊維)の編組等
を、単独で或いは組み合わせて使用できる。
【0023】ストッパ7は、コイル本体2を加熱すべき
部材に形成した孔内に挿入する際に、その挿入深さを定
めるためのもので、絶縁材料で作られており、止めねじ
24によって所望の位置に固定可能としている。
【0024】以上の構成になる挿入型誘導加熱コイル1
は、コイル本体2及びその間に挟まれた磁性体4が共に
同方向に曲げやすいので、図1(b)に示すように、全
体を作業者が手で大きく弾性的に湾曲させることができ
る。図7はこの挿入型誘導加熱コイル1をボルトヒータ
として使用する場合の使用例を示すもので、26は蒸気
タービン車室の継手フランジ、27は中心にボルトヒー
タを通すための孔27aを備えたボルト、28は中心に
ボルトヒータを通すための孔28aを備えたナット、2
9は球面座金、30はナット28の上方に張り出したケ
ーシングである。この構造ではボルト27及びその上端
のナット28の上方にケーシング30が張り出している
ので、ナット28の上方から真っ直ぐなボルトヒータを
挿入することはできない。しかしながら、本実施例の挿
入型誘導加熱コイル1は容易に曲げることができるの
で、図7に示すように曲げた状態で孔28a、27aに
差し込んで行く。孔28a、27aに差し込まれた部分
は自身の弾性より、或いは孔28a、27a内面で案内
されて元の真っ直ぐな状態に戻るので、挿入型誘導加熱
コイル1を必要な長さだけ差し込むことができる。図8
に示すように、挿入型誘導加熱コイル1を孔28a、2
7aにストッパ7で定まる深さまで挿入した後、端子部
材3に電源32からの接続ケーブル33を接続し、その
接続ケーブル33を介して冷却媒体(水)を流すと共に
適宜周波数の交流電流を通電する。これにより、主とし
て磁性体4を配置した部分のコイル本体2(図1参照)
の周囲に交番磁束が発生し、ボルト27に誘導電流が生
じて急速に発熱し、数分でボルト27に熱膨張による伸
びが発生する。その後、挿入型誘導加熱コイル1を引き
抜き、ナット28の締め込み作業を行う。このように、
本実施例の挿入型誘導加熱コイル1は、ボルト27及び
ナット28の上方に小さいスペースしかない場合にも、
そのボルト27の孔27a内に容易に挿入して使用する
ことができる。なお、挿入型誘導加熱コイル1に対する
前記交流通電等の条件については従来技術に準じればよ
い。
【0025】以下に上記実施例の挿入型誘導加熱コイル
1の具体的な寸法の1例を示す。 コイル本体2の長さ(接続部10から先端までの長
さ):580mm コイル本体2の構成:外径3mmの銅管×4本 磁性体4の構成:厚さ0.05mm×幅13mm×長さ
500mmの珪素鋼板を50枚積層し、その外周をPT
EFテープでらせん状に包装 保護材5:外径16mm×肉厚1.0mm×長さ550
mmのPTFEチューブ この挿入型誘導加熱コイル1を手で図1(b)に示すよ
うに曲げたところ、半径500mm程度に容易に且つ弾
性的に曲げることができた。
【0026】次に、本発明の第二の実施例を説明する。
図9は第二の実施例による挿入型誘導加熱コイルの概略
正面図である。全体を参照符号41で示す挿入型誘導加
熱コイルは、先端セグメント42と、それに接続された
中間セグメント43と、それに接続された後端セグメン
ト44と、その後端セグメント44に取り付けられたス
トッパ45等を有している。
【0027】この先端セグメント42は図10に示すよ
うに、略U字状に形成された中空のコイルセグメント4
6と、その間にはさまれた磁性体47と、略U字状のコ
イルセグメント46の両端にそれぞれ設けられた電流及
び冷却媒体連通用のコネクター48Aと、コイルセグメ
ント46の外周に設けられた絶縁体(図示せず)等を有
し、一体として取り扱い可能としたものである。コイル
セグメント46は銅等の導電体で作られ、断面が円弧と
弦で囲まれた部分円状をなしており、図10(b)から
良く分かるように、先端セグメント42全体として略円
形断面を形成している。磁性体47の材質、形態は特に
制限されず、例えば、珪素鋼板等を積層したもの、珪素
鋼粉末を固めたもの等任意である。コイルセグメント4
6の外周に設ける絶縁体は、コイルセグメント46の外
周に固着して設けたもの(例えば溶射等によって固着し
たアルミナ系のセラミックス)でもよいし、或いはコイ
ルセグメント46及び磁性体47全体を包囲するように
設けた絶縁性のテープ、フィルム、チューブ(例えば、
ガラステープ、PTFEチューブ等)でもよい。先端セ
グメント42の外径は、加熱効率を考慮し、この挿入型
誘導加熱コイル41を挿入する孔27a(図14参照)
の内径よりわずかに(1〜2mm程度)小さく設定して
いる。また、先端セグメント42の長さは、図14にお
いて、ナット28の上方の空間を利用して孔28aに挿
入しうる長さに定められるものであり、例えば、110
mm程度に選定される。
【0028】先端セグメント42の上端に設けているコ
ネクター48Aは、中間セグメント43の下端に設けて
いるコネクター48B(図11参照)と接続可能なもの
である。このコネクター48A、48Bとしては、電流
及び冷却媒体を連通させることができるように接続可能
な構成のものを適宜使用可能であり、本実施例では図1
3に示すように、黄銅等の導電体で作られたホースユニ
オンが使用されている。すなわち、一方のコネクター4
8Aは、先端に外ねじ48aを、根元に六角部48bを
有しており、他方のコネクター48Bは、袋ナット48
cを有しており、その袋ナット48cを外ねじ48aに
締め込むことにより、図13(b)に示すように連結で
き、袋ナット48cを緩めることにより、図13(a)
に示すように外すことができる。
【0029】中間セグメント43は、図11に示すよう
に、向かい合うように配置された一対の中空のコイルセ
グメント52と、その間にさまれた磁性体53と、一対
のコイルセグメント52の両端にそれぞれ設けられた電
流及び冷却媒体連通用のコネクター48A、48Bと、
コイルセグメント52の外周に設けられた絶縁体(図示
せず)とを有し、コイルセグメント52と磁性体53を
接着するとか、全体を絶縁体で巻くとかすることにより
一体化したものである。この中間セグメント43のコイ
ルセグメント52も、先端セグメント42のコイルセグ
メント46と同一断面を有しており、中間セグメント4
3の断面形状及び断面寸法も先端セグメント42とほぼ
同一である。また、磁性体53、絶縁体も先端セグメン
ト42の磁性体47、絶縁体と同様である。コイルセグ
メント52の両端に設けられるコネクターとしては、下
端に、先端セグメント42の上端のコネクター48Aに
接続可能なコネクター48Bが用いられ、上端に、その
コネクター48Bに接続可能なコネクター48Aが用い
られる。従って、中間セグメント43は先端セグメント
42の上に接続可能であると共に、その中間セグメント
43の上に別の中間セグメント43を接続することが可
能である。
【0030】中間セグメント43の長さも、図14にお
いて、ナット28の上方の空間を利用して孔28aに挿
入しうる長さに定められるものである。また、この中間
セグメント43と先端セグメント42とが発熱領域とな
るので、加熱すべき領域の長さに応じて中間セグメント
43の使用個数及び長さが定められる。この中間セグメ
ント43の長さとしては、例えば、90mm程度に選定
される。
【0031】後端セグメント44は、図12に示すよう
に、中間セグメント43の磁性体53に代えて薄い絶縁
体56を用いた以外は、中間セグメント43と同様な構
造であり、一対のコイルセグメント52と、その両端に
設けられたコネクター48A、48Bと、コイルセグメ
ント52の外周に設けられた絶縁体(図示せず)等を有
している。一対のコイルセグメント52の間に配置され
る絶縁体56としては、厚さ1mm程度のマイカ板が好
適である。この後端セグメント44は、中間セグメント
43に対する通電及び冷却媒体の連通のために設けたも
のであり、接続に必要な長さに応じて、長さ及び使用個
数が定められる。
【0032】次に、上記構成の挿入型誘導加熱コイル4
1の使用方法を、図14に示す蒸気タービン車室の継手
フランジ26のボルト27の加熱を例にとって説明す
る。なお、ここで使用している符号は、図7に示す符号
と同一である。まず、上端のナット28に形成している
孔28a内に、上方から先端セグメント42を挿入し、
その先端セグメント42の大部分を孔28a内に挿入し
た状態で、中間セグメント43をコネクター48A、4
8Bを利用して接続する。次いで、接続した中間セグメ
ント43を孔28a内に挿入し、その上端に次の中間セ
グメント43を接続する。以下同様の動作を行って、中
間セグメント43を接続して行き、その後、後端セグメ
ント44を接続し、ストッパ45で位置が規制されるま
で、挿入型誘導加熱コイル41を孔28a、27a内に
挿入する。これにより、図9に示すように、先端セグメ
ント42、中間セグメント43、後端セグメント44が
接続され、各コイルセグメント46、52を長いU字状
に接続してなるコイルが形成され、その先端セグメント
42及び中間セグメント43が、図14に示すボルト2
7の孔27a内の加熱すべき領域に位置することとな
る。その後、後端セグメント44の上端のコネクター4
8Aに電源からの接続ケーブル(図示せず)を接続し、
その接続ケーブルを介して冷却媒体(水)を流すと共に
適宜周波数の交流電流を通電する。これにより、主とし
て、中間セグメント43及び先端セグメント42の周囲
に交番磁束が発生し、ボルト27に誘導電流が生じて急
速に発熱し、数分でボルト27に熱膨張による伸びが発
生する。その後、ナット28の締め込み作業を行う。締
め込み作業終了後、適当な時期に挿入型誘導加熱コイル
41を抜き出す。この抜き出し動作は先に行った動作の
逆を行えばよい。
【0033】このように、本実施例の挿入型誘導加熱コ
イル41は、ボルト27及びナット28の上方に小さい
スペースしかない場合にも、小さいスペースを利用し
て、そのボルト27の孔27a内に容易に出し入れする
ことが可能である。更に、この実施例の挿入型誘導加熱
コイル41は、湾曲させる必要がないので、個々のセグ
メント42、43、44は剛性が大きくてもよく、この
ため、内径の大きい孔に挿入して加熱する用途に好適で
ある。
【0034】以下に上記実施例の挿入型誘導加熱コイル
41の具体的な寸法の1例を示す。 加熱対象 孔27a、27bの内径:58mm 孔27a、27bの全長:950mm 孔28aの上方の有効スペース長さ:約180mm 挿入型誘導加熱コイル41 先端セグメント42及び中間セグメント43の外径:5
0mm 先端セグメント42の長さ(コネクターを含まず):1
10mm 中間セグメント43の長さ(コネクターを含まず):
90mm 中間セグメント43の使用個数:3個 有効加熱長さ(先端セグメント42及び中間セグメント
43の接続状態での全長):500mm 後端セグメント44の長さ(コネクターを含まず):1
35mm 後端セグメント44の使用個数:2個 後端セグメント44の接続状態での全長(リード長
さ):300mm
【0035】なお、上記実施例では、挿入型誘導加熱コ
イル1、41をボルト27の加熱に用いる場合を説明し
たが、この挿入型誘導加熱コイル1、41の加熱対象は
ボルトに限らず、管等の内面からの加熱に用いてもよい
ことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願請
求項1の発明になる挿入型誘導加熱コイルは、細長いU
字状に形成したコイル本体の断面を細長い形状とし、し
かもそのコイル本体間にはさんだ磁性体を、複数の薄板
を相互に摺動可能に積層した構成としたことにより、挿
入型誘導加熱コイルを全体として、前記コイル本体の長
手方向に、容易に弾性的に湾曲させることができ、加熱
すべき部材に設けている孔の延長線上の有効スペースが
小さくても、その小さいスペースを利用して、その孔内
に挿入することができ、加熱すべき部材を誘導加熱によ
り敏速に且つ効率良く加熱することができるという効果
を有している。
【0037】ここで、前記コイル本体を、U字面を向き
合わせて並べられた円形断面の金属パイプより成る複数
のU字状コイルで構成しておくと、コイル本体を曲げた
時に局部的な折れ曲がりを生じにくく、このため繰り返
し使用に適し、又、冷却媒体の通路が塞がってトラブル
を起こすということを回避できるという効果が得られ
る。
【0038】更に、前記一対の端子部材を各端子部材同
志がコイル本体の長手方向に相対的に移動可能なように
保持する端子支持部材を設けておくと、各端子部材に対
して電源側の端子を接続する作業が容易となり、しか
も、端子部材同志はコイル本体の長手方向に相対的に移
動できるので、コイル本体を曲げた時にその曲げに応じ
て端子部材同志が相対的にずれることができ、曲げ動作
に干渉することがないという効果が得られる。
【0039】更に、前記磁性体を構成する複数の薄板
を、非接着性の絶縁テープでらせん状に巻いた構成とし
ておくと、磁性体の曲げ易さを損なうことなく、磁性体
の絶縁を確保することができるという効果が得られる。
【0040】本願請求項5の発明になる挿入型誘導加熱
コイルは、先端セグメントと、それに接続可能な1個若
しくは複数個の中間セグメントと、それに接続可能な後
端セグメントとを有する構成としたことにより、先端セ
グメント、中間セグメント、後端セグメントを次々と接
続しながら、加熱すべき部材に形成している孔内に挿入
することができ、そのため、孔の延長線上に小さいスペ
ースしかない場合でも、その小さいスペースを利用して
孔内に挿入することができ、且つ接続した状態では長い
U字状のコイルを構成できるの、加熱すべき部材を誘導
加熱により敏速に且つ効率良く加熱することができると
いう効果を有している。
【0041】ここで、前記先端セグメント及び中間セグ
メントをほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有する構
成としておくと、円形断面の孔内に挿入した状態では、
孔内面に対して微小な且つほぼ均一な間隙を形成するよ
うな位置に位置させることができ、孔の周囲を効率良く
且つ比較的均等に加熱することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例による挿入型誘導加
熱コイルを、外周の保護材のみを破断して示す概略正面
図 (b)はその挿入型誘導加熱コイルを、曲げた状態で示
す概略正面図
【図2】図1に示す挿入型誘導加熱コイルの概略側面図
【図3】図1に示す挿入型誘導加熱コイルの分解斜視図
【図4】図1に示す挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印
A−A方向に見た概略断面図
【図5】図1に示す挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印
B−B方向に見た概略断面図
【図6】本発明の他の実施例における図4と同一部分の
断面図
【図7】図1に示す挿入型誘導加熱コイル1を、蒸気タ
ービン車室の継手接続用のボルト27に挿入する状態を
示す概略断面図
【図8】挿入型誘導加熱コイル1をボルト27内の所定
位置まで挿入し通電する状態を示す概略断面図
【図9】本発明の他の実施例による挿入型誘導加熱コイ
ルの概略正面図
【図10】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの先端セグ
メント42を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)
は概略断面図
【図11】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの中間セグ
メント43を示す概略斜視図
【図12】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの後端セグ
メント44を示す概略斜視図
【図13】図9に示す挿入型誘導加熱コイルに用いてい
るコネクター48A、48Bを示すもので、(a)は外
した状態を示す概略断面図、(b)は連結した状態を示
す概略断面図
【図14】図9に示す挿入型誘導加熱コイル1を、蒸気
タービン車室の継手接続用のボルト27に挿入する状態
を示す概略断面図
【符号の説明】
1、41 挿入型誘導加熱コイル 2 コイル本体 2a U字状コイル 3 端子部材 4 磁性体 4a 薄板 5 保護材 6 端子支持部材 7 ストッパ 18 保護板 20 絶縁テープ 22 絶縁性フィルム 26 継手フランジ 27 ボルト 27a 孔 28 ナット 30 ケーシング 42 先端セグメント 43 中間セグメント 44 後端セグメント 46、52 コイルセグメント 47、53 磁性体 56 絶縁体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い孔内に挿入してその周囲を誘導加
    熱するために使用する挿入型誘導加熱コイルであって、
    細長いU字状に形成された中空のコイル本体と、該コイ
    ル本体の両端にそれぞれ、電流及び冷却媒体を供給及び
    排出させるように接続された一対の端子部材と、前記コ
    イル本体のU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイ
    ル本体の外側を覆うように配置された絶縁性の且つ可撓
    性の保護材とを具備し、前記コイル本体はそのU字面内
    にて長手方向に容易に且つ弾性的に曲げることができる
    ようそのU字断面に関して細長い金属製の導電体より成
    り、前記磁性体は前記コイル本体と同じ曲げ方向に容易
    に且つ弾性的に曲げることができるよう複数の薄板を、
    各薄板がU字面に直交するよう配向させ且つ相互に摺動
    可能に積層した構造を有していることを特徴とする挿入
    型誘導加熱コイル。
  2. 【請求項2】 前記コイル本体が、U字面を向き合わせ
    て並べられた円形断面の金属パイプより成る複数のU字
    状コイルで構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の挿入型誘導加熱コイル。
  3. 【請求項3】 更に前記一対の端子部材を保持する端子
    支持部材が設けられており、その端子支持部材は、前記
    一対の端子部材の各端子部材同志がコイル本体の長手方
    向に相対的に移動可能なように保持していることを特徴
    とする請求項1又は2記載の挿入型誘導加熱コイル。
  4. 【請求項4】 前記磁性体を構成する複数の薄板を、非
    接着性の絶縁テープでらせん状に巻いていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載の挿入型誘導
    加熱コイル。
  5. 【請求項5】 細長い孔内に挿入してその周囲を誘導加
    熱するために使用する挿入型誘導加熱コイルであって、
    先端セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数
    個の中間セグメントと、それに接続可能な1個若しくは
    複数個の後端セグメントを具備しており、前記先端セグ
    メントは、略U字状に形成された中空のコイルセグメン
    トと、そのU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイ
    ルセグメントの両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却
    媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外
    周に設けられた絶縁体とを有しており、前記中間セグメ
    ントは、平行に並ぶように配置された一対の中空のコイ
    ルセグメントと、その間にさまれた磁性体と、前記一対
    のコイルセグメントのそれぞれの両端にそれぞれ設けら
    れた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイ
    ルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有してお
    り、前記後端セグメントは、平行に並ぶように配置され
    た一対の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた
    絶縁体と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの一
    端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネ
    クターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶
    縁体とを有しており、前記先端セグメントと中間セグメ
    ントと後端セグメントとをそれぞれの端部に設けている
    コネクターで接続することにより、前記コイルセグメン
    トを長いU字状に接続してなるコイルを形成するように
    構成したことを特徴とする挿入型誘導加熱コイル。
  6. 【請求項6】 前記先端セグメント及び中間セグメント
    がほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有していること
    を特徴とする請求項5記載の挿入型誘導加熱コイル。
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