JP3624983B2 - 挿入型誘導加熱コイル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービン車室の継手フランジ等の締付け、緩めに用いられるボルトの加熱、その他各種装置の大型ボルトの加熱、或いはボイラチューブの加熱、2重管の内管加熱、小径管溶接部の加熱等のように、加熱すべき部材に形成されている長尺の孔内に挿入し、その孔内から部材を加熱するために使用する挿入型誘導加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より陸用或いは舶用の蒸気タービンの車室の横継手面等のボルトの締め、緩め時にボルトに伸び代を生じさせるためにボルトを加熱することが行われており、そのための手段として、あらかじめボルトに中心孔を開けておき、その中心孔に抵抗線加熱によるボルトヒータを挿入して加熱していた。しかしながら、抵抗線加熱では、加熱能率が悪く、時間がかかるばかりでなく、劣化が激しく、寿命が短いという問題があった。また、加熱に時間がかかるため、熱伝導によってボルトの周囲の部材も加熱されてしまい、ボルトの必要伸び代に変化が生じて、管理が難しいという問題もあった。
【0003】
この問題点を解決するものとして、高周波誘導加熱を利用した高周波ボルトヒータが特開平6−203948号公報に提案されている。この公報に提案のものは、断面がほぼ半円形の金属パイプを細長いU字状に折り曲げ、そのU字の内側に磁性体を配置して一体化し、断面がほぼ円形の長い棒状としたものであり、これをボルトの中心孔に挿入し、通電することにより、ボルトの長手方向の所望領域をきわめて敏速に且つ能率良く加熱することができ、ボルトの締め、緩め作業の時間を大幅に短縮できるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この高周波ボルトヒータにも更に改良すべき点のあることが判明した。すなわち、この高周波ボルトヒータを使用する時には、ボルトの中心に軸線方向に形成している中心孔に対してその一端側からボルトヒータを挿入してゆくが、従来の高周波ボルトヒータは剛性が高く湾曲させることができないため、そのボルトの中心孔の延長線上に、高周波ボルトヒータの全長を収容しうるスペースが必要であり、そのようなスペースを確保できない場所では使用できないという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたもので、ボルト等の加熱すべき部材に形成している孔内に挿入して使用する形式の誘導加熱コイルであって、その孔の延長線上に、孔内に挿入すべき誘導加熱コイルの全長よりも小さいスペースしか確保できない場所でも使用可能な挿入型誘導加熱コイルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の第一の発明は、上記問題点を解決するため、挿入型誘導加熱コイルの、加熱すべき部材に形成している孔内に挿入させる棒状の部分を弾性的に湾曲させることの可能な構成とし、挿入型誘導加熱コイルを湾曲させながら孔内に挿入させることにより、孔の延長線上に狭いスペースしかなくても、そのスペースを利用して挿入可能としたものである。
【0007】
本願の第二の発明は、上記問題点を解決するため、挿入型誘導加熱コイルの、加熱すべき部材に形成している孔内に挿入させる棒状の部分を、長手方向に複数のセグメントに分割可能な構成とし、孔内に一つのセグメントを挿入した後、そのセグメントに次のセグメントを接続して挿入するという動作を繰り返すことにより、孔の延長線上に狭いスペースしかなくても、そのスペースを利用して挿入可能としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願請求項1の発明になる挿入型誘導加熱コイルは、細長いU字状に形成された中空のコイル本体と、該コイル本体の両端にそれぞれ、電流及び冷却媒体を供給及び排出させるように接続された一対の端子部材と、前記コイル本体のU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイル本体の外側を覆うように配置された絶縁性の且つ可撓性の保護材とを具備し、前記コイル本体はそのU字面内にて容易に且つ弾性的に曲げることができるよう、U字面内の形状に関して細長い金属製の導電体より成り、前記磁性体は前記コイル本体と同じ曲げ方向に容易に且つ弾性的に曲げることができるよう複数の薄板を、各薄板がU字面に直交し且つコイル本体の長手方向に平行となるように配向させ且つ相互に摺動可能に積層した構造を有していることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の挿入型誘導加熱コイルでは、細長いU字状に形成されたコイル本体がそのU字面内の形状に関して細長い金属製の導電体より成るのでそのU字面内にて弾性的に曲げ易く、また、前記磁性体も複数の薄板を相互に摺動可能に積層した構成であるので弾性的に曲げ易く、しかも、両者を曲げやすい方向が一致するように配置しているので、結局、コイル本体とそのU字の内側にはさまれた磁性体を全体として容易に且つ弾性的に湾曲させることができ、加熱すべき部材に形成されている孔の延長線上のスペースが小さい場合でもそのスペースを利用して、孔内に挿入することができる。
【0010】
ここで、前記コイル本体は、U字面を向き合わせて並べられた円形断面の金属パイプより成る複数のU字状コイルで構成することが好ましい。円形断面のパイプは、偏平な断面のパイプに比べて曲げた時に局部的な折れ曲がりを生じにくく、このため繰り返し使用に適し、又、冷却媒体の通路が塞がってトラブルを起こすということが生じにくい。なお、本発明におけるU字状のコイル本体は、その長手方向に延びる平行部分が湾曲させやすければよいので、該平行部分のみを前記U字断面に関して細長くする構成としてもよい。
【0011】
前記した構成の挿入型誘導加熱コイルには、更に、前記一対の端子部材を、各端子部材同志がコイル本体の長手方向に相対的に移動可能なように保持する端子支持部材を設けることが好ましい。この端子支持部材を設けておくと、この端子支持部材が一対の端子部材を保持するので、端子部材間にコイル本体を破損させるような外力が作用するのを防ぎ、又、各端子部材に対して電源装置からの接続ケーブルを接続する作業が容易となり、しかも、各端子部材同志はコイル本体の長手方向に相対的に移動できるので、コイル本体を曲げた時に生じるコイル本体の平行部分の円弧長さのずれに応じて各端子部材の位置が相対的にずれることができ、曲げ動作に干渉することがない。
【0012】
更に、前記磁性体を構成する複数の薄板を、非接着性の絶縁テープでらせん状に巻いておくことが好ましい。この構成により、磁性体の曲げ易さを損なうことなく、磁性体の絶縁を確保することができる。
【0013】
本願請求項5の発明になる挿入型誘導加熱コイルは、先端セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数個の中間セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数個の後端セグメントを具備しており、前記先端セグメントは、略U字状に形成された中空のコイルセグメントと、そのU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイルセグメントの両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記中間セグメントは、向かい合うように配置された一対の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた磁性体と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記後端セグメントは、平行に並ぶように配置された一対の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた絶縁体と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの一端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記先端セグメントと中間セグメントと後端セグメントとをそれぞれの端部に設けているコネクターで接続することにより、前記コイルセグメントを長いU字状に接続してなるコイルを形成するように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
上記構成の挿入型誘導加熱コイルでは、加熱すべき部材に形成している孔内に、まず先端セグメントを挿入し、その先端セグメントの大部分を前記孔内に挿入した状態で、次の中間セグメントをコネクターを利用して接続し且つ孔内に挿入し、その中間セグメントの大部分を孔内に挿入した状態で、次の中間セグメントをコネクターを利用して接続し且つ孔内に挿入し、以下同様の動作を繰り返し、最後の中間セグメントの後端に後端セグメントをコネクターを利用して接続することにより、孔内に挿入された長いU字状のコイルを形成することができ、これに冷却媒体を通しながら通電することで孔の周囲を高周波加熱することができる。また、この逆の動作で孔内から各セグメントを取り出すことができる。これらの動作を行うために孔の延長線上に必要なスペースは、先端セグメント、中間セグメント、後端セグメント等の一つのセグメントの長さよりも少し長いスペースであればよく、従って、小さいスペースしかない場所の孔に対しても長い挿入型誘導加熱コイルを挿入することができる。
【0015】
ここで、前記先端セグメント及び中間セグメントがほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有する構成とすることが好ましい。この構成とすると、先端セグメントと中間セグメントとを接続して形成したコイル本体の外周がほぼ円形となり、円形断面の孔内に挿入した状態では、孔内面に対して微小な且つほぼ均一な間隙を形成するような位置に位置させることができ、孔の周囲を効率良く且つほぼ均等に加熱することが可能となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を説明する。
図1(a)は本発明の一実施例による挿入型誘導加熱コイルを、外周の保護材のみを破断して示す概略正面図、図1(b)はその挿入型誘導加熱コイルを、曲げた状態で示す概略正面図、図2はその挿入型誘導加熱コイルの概略側面図、図3はその挿入型誘導加熱コイルの分解斜視図、図4はその挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印A−A方向に見た概略断面図、図5はその挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印B−B方向に見た概略断面図である。全体を参照符号1で示す挿入型誘導加熱コイルは、細長いU字状に形成された中空のコイル本体2と、そのコイル本体2の両端にそれぞれ、電流及び冷却媒体を供給及び排出させるように接続された一対の端子部材3と、コイル本体2のU字の内側にはさまれた磁性体4と、コイル本体2の外側を覆うように配置された絶縁性の且つ可撓性の保護材5と、一対の端子部材3を保持する端子支持部材6と、加熱すべき孔に対する挿入深さを規制するためのストッパ7等を備えている。
【0017】
コイル本体2は、図4から良く分かるように、小径の円形断面の金属パイプからなるU字状コイル2aを、U字面が向き合うように複数体並べて配置したものであり、この構成によりコイル本体2の平行部のそれぞれは、U字面内の形状(U字面に直角方向に見た形状、すなわち図1に示す形状)に関して細長さを保っており、U字面内にて容易に曲げることができる。なお、コイル本体2は金属パイプからなるU字状コイル2aを複数体並べた構成とする代わりに、図6に示すように、偏平なパイプ2bを用い、これによって平行部が、U字面内の形状に関して細長さを保ち、U字面内にて容易に曲げられるようにしてもよい。ただし、図4に示すように小径の円形断面のパイプからなるU字状コイル2aを複数体用いた方が、コイル本体2を図1(b)に示すように曲げた時に、局部的な折れ曲がりが生じにくく、従って繰り返しの使用に適し、又、内部の孔がつぶれにくく好ましい。コイル本体2は導電性の点で金属材料で作られるものであり、好ましくは銅管が使用される。
【0018】
端子部材3は、金属製の、好ましくは銅製のパイプで作られており、その一端にコイル本体2の端部がろう付け等により接続され、接続部10を形成している。更に、図5から良く分かるように、各端子部材3には片側に、先端外周にねじを切った接続口3aが形成され、その反対側に取付ねじ11が固定されている。接続口3aは電源からの接続ケーブル(図示せず)に接続するためのものであり、取付ねじ11は端子支持部材6に取り付けるためのものである。端子支持部材6は、テフロン、ベークライト等の絶縁材料で作られるもので、端子部材3の取付ねじ11を貫通させる孔を備え、その孔に取付ねじ11を貫通させ、その先端にワッシャ13、スプリングワッシャ14を介してナット15を締め込むことにより、2つの端子部材3を支持している。ここで、取付ねじ11は端子支持部材6に対して回転しうるように固定されており、このため、図1(b)に示すように、コイル本体2を湾曲させ、その曲げに応じて一対の端子部材3、3が長手方向に相対的にずれようとした際、端子支持部材6が取付ねじ11に対して回転することにより端子部材3、3の相対的なずれを許容し、曲げ動作に干渉することがない。
【0019】
図1において、一対の端子部材3の間及びコイル本体2の先端部分の間には、絶縁性の保護板18が取り付けられている。この保護板18は一対の端子部材3を相互に絶縁すると共に、接続部10に過度な力が加わって破損しないように保護するためのものであり、剛性に優れた板、例えばFRP板が用いられる。一対の端子部材3の外周には適当な絶縁体(図示せず)が設けられている。
【0020】
図3、図4において、磁性体4は、複数の薄板4aを相互に摺動可能に積層し、更にその周囲を非接着性の絶縁テープ20でらせん状に巻いて一体化した構造のものである。この構成とすると、積層した薄板4a同志が滑りやすく、且つ絶縁テープ20と薄板4aとの間、及びらせん状に巻かれた絶縁テープ20同志も滑りやすいので、磁性体4を全体として、薄板4aの面に直角方向に容易に弾性的に曲げることができる。ここで、絶縁テープ20をらせん状に巻く際には、テープの側縁がオーバーラップするように巻いておく。これにより、磁性体4を曲げた際に絶縁テープ20の位置がずれても内部の薄板4aを露出させることがなく、確実な絶縁が得られる。薄板4aとしては、厚さ0.05mm程度の珪素鋼板を用いることが好ましく、また、絶縁テープ20としては、PTFEテープを用いることが好ましい。
【0021】
この磁性体4は、U字状のコイル本体2の間に、その薄板4aがU字面に直交し(図4に示す断面の線X−Xに平行で)且つコイル本体2の長手方向に平行に延びている。このため、コイル本体2の間に磁性体4をはさんだ状態でも、そのコイル本体2及び磁性体4を図1(b)に示すようにU字面内にて容易に且つ弾性的に曲げることができる。磁性体4の長さ及びコイル本体2に対する取付位置は、加熱すべき部材に形成している孔内にコイル本体2を挿入して加熱する際、所望の領域を加熱しうるように定めている。なお、コイル本体2と磁性体4の間には確実な絶縁を確保するため、らせん状に巻かれたテープ20に加えて絶縁性フィルム22(例えば、0.1mm程度の厚さのポリイミドフィルム)が配置されており、またコイル本体2のUターン部分と磁性体4の端部との間にも、確実な絶縁を確保するため、シリコンゴム等の絶縁材23(図1参照)が配置されている。
【0022】
コイル本体2の外側を覆うように配置される保護材5は、コイル本体2の間に挟んでいる磁性体4が抜け落ちないように保持すると共に、コイル本体2を加熱すべき部材の孔内に挿入した時に、そのコイル本体2を絶縁するためのものであり、絶縁性材料(例えばPTFE)で作られたチューブ、ネット、或いは絶縁性繊維(例えば、ガラス繊維、セラミック繊維)の編組等を、単独で或いは組み合わせて使用できる。
【0023】
ストッパ7は、コイル本体2を加熱すべき部材に形成した孔内に挿入する際に、その挿入深さを定めるためのもので、絶縁材料で作られており、止めねじ24によって所望の位置に固定可能としている。
【0024】
以上の構成になる挿入型誘導加熱コイル1は、コイル本体2及びその間に挟まれた磁性体4が共に同方向に曲げやすいので、図1(b)に示すように、全体を作業者が手で大きく弾性的に湾曲させることができる。図7はこの挿入型誘導加熱コイル1をボルトヒータとして使用する場合の使用例を示すもので、26は蒸気タービン車室の継手フランジ、27は中心にボルトヒータを通すための孔27aを備えたボルト、28は中心にボルトヒータを通すための孔28aを備えたナット、29は球面座金、30はナット28の上方に張り出したケーシングである。この構造ではボルト27及びその上端のナット28の上方にケーシング30が張り出しているので、ナット28の上方から真っ直ぐなボルトヒータを挿入することはできない。しかしながら、本実施例の挿入型誘導加熱コイル1は容易に曲げることができるので、図7に示すように曲げた状態で孔28a、27aに差し込んで行く。孔28a、27aに差し込まれた部分は自身の弾性より、或いは孔28a、27a内面で案内されて元の真っ直ぐな状態に戻るので、挿入型誘導加熱コイル1を必要な長さだけ差し込むことができる。図8に示すように、挿入型誘導加熱コイル1を孔28a、27aにストッパ7で定まる深さまで挿入した後、端子部材3に電源32からの接続ケーブル33を接続し、その接続ケーブル33を介して冷却媒体(水)を流すと共に適宜周波数の交流電流を通電する。これにより、主として磁性体4を配置した部分のコイル本体2(図1参照)の周囲に交番磁束が発生し、ボルト27に誘導電流が生じて急速に発熱し、数分でボルト27に熱膨張による伸びが発生する。その後、挿入型誘導加熱コイル1を引き抜き、ナット28の締め込み作業を行う。このように、本実施例の挿入型誘導加熱コイル1は、ボルト27及びナット28の上方に小さいスペースしかない場合にも、そのボルト27の孔27a内に容易に挿入して使用することができる。なお、挿入型誘導加熱コイル1に対する前記交流通電等の条件については従来技術に準じればよい。
【0025】
以下に上記実施例の挿入型誘導加熱コイル1の具体的な寸法の1例を示す。
コイル本体2の長さ(接続部10から先端までの長さ):580mm
コイル本体2の構成:外径3mmの銅管×4本
磁性体4の構成:厚さ0.05mm×幅13mm×長さ500mmの珪素鋼板を50枚積層し、その外周をPTEFテープでらせん状に包装
保護材5:外径16mm×肉厚1.0mm×長さ550mmのPTFEチューブ
この挿入型誘導加熱コイル1を手で図1(b)に示すように曲げたところ、半径500mm程度に容易に且つ弾性的に曲げることができた。
【0026】
次に、本発明の第二の実施例を説明する。図9は第二の実施例による挿入型誘導加熱コイルの概略正面図である。全体を参照符号41で示す挿入型誘導加熱コイルは、先端セグメント42と、それに接続された中間セグメント43と、それに接続された後端セグメント44と、その後端セグメント44に取り付けられたストッパ45等を有している。
【0027】
この先端セグメント42は図10に示すように、略U字状に形成された中空のコイルセグメント46と、その間にはさまれた磁性体47と、略U字状のコイルセグメント46の両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクター48Aと、コイルセグメント46の外周に設けられた絶縁体(図示せず)等を有し、一体として取り扱い可能としたものである。コイルセグメント46は銅等の導電体で作られ、断面が円弧と弦で囲まれた部分円状をなしており、図10(b)から良く分かるように、先端セグメント42全体として略円形断面を形成している。磁性体47の材質、形態は特に制限されず、例えば、珪素鋼板等を積層したもの、珪素鋼粉末を固めたもの等任意である。コイルセグメント46の外周に設ける絶縁体は、コイルセグメント46の外周に固着して設けたもの(例えば溶射等によって固着したアルミナ系のセラミックス)でもよいし、或いはコイルセグメント46及び磁性体47全体を包囲するように設けた絶縁性のテープ、フィルム、チューブ(例えば、ガラステープ、PTFEチューブ等)でもよい。先端セグメント42の外径は、加熱効率を考慮し、この挿入型誘導加熱コイル41を挿入する孔27a(図14参照)の内径よりわずかに(1〜2mm程度)小さく設定している。また、先端セグメント42の長さは、図14において、ナット28の上方の空間を利用して孔28aに挿入しうる長さに定められるものであり、例えば、110mm程度に選定される。
【0028】
先端セグメント42の上端に設けているコネクター48Aは、中間セグメント43の下端に設けているコネクター48B(図11参照)と接続可能なものである。このコネクター48A、48Bとしては、電流及び冷却媒体を連通させることができるように接続可能な構成のものを適宜使用可能であり、本実施例では図13に示すように、黄銅等の導電体で作られたホースユニオンが使用されている。すなわち、一方のコネクター48Aは、先端に外ねじ48aを、根元に六角部48bを有しており、他方のコネクター48Bは、袋ナット48cを有しており、その袋ナット48cを外ねじ48aに締め込むことにより、図13(b)に示すように連結でき、袋ナット48cを緩めることにより、図13(a)に示すように外すことができる。
【0029】
中間セグメント43は、図11に示すように、向かい合うように配置された一対の中空のコイルセグメント52と、その間にさまれた磁性体53と、一対のコイルセグメント52の両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクター48A、48Bと、コイルセグメント52の外周に設けられた絶縁体(図示せず)とを有し、コイルセグメント52と磁性体53を接着するとか、全体を絶縁体で巻くとかすることにより一体化したものである。この中間セグメント43のコイルセグメント52も、先端セグメント42のコイルセグメント46と同一断面を有しており、中間セグメント43の断面形状及び断面寸法も先端セグメント42とほぼ同一である。また、磁性体53、絶縁体も先端セグメント42の磁性体47、絶縁体と同様である。コイルセグメント52の両端に設けられるコネクターとしては、下端に、先端セグメント42の上端のコネクター48Aに接続可能なコネクター48Bが用いられ、上端に、そのコネクター48Bに接続可能なコネクター48Aが用いられる。従って、中間セグメント43は先端セグメント42の上に接続可能であると共に、その中間セグメント43の上に別の中間セグメント43を接続することが可能である。
【0030】
中間セグメント43の長さも、図14において、ナット28の上方の空間を利用して孔28aに挿入しうる長さに定められるものである。また、この中間セグメント43と先端セグメント42とが発熱領域となるので、加熱すべき領域の長さに応じて中間セグメント43の使用個数及び長さが定められる。この中間セグメント43の長さとしては、例えば、90mm程度に選定される。
【0031】
後端セグメント44は、図12に示すように、中間セグメント43の磁性体53に代えて薄い絶縁体56を用いた以外は、中間セグメント43と同様な構造であり、一対のコイルセグメント52と、その両端に設けられたコネクター48A、48Bと、コイルセグメント52の外周に設けられた絶縁体(図示せず)等を有している。一対のコイルセグメント52の間に配置される絶縁体56としては、厚さ1mm程度のマイカ板が好適である。この後端セグメント44は、中間セグメント43に対する通電及び冷却媒体の連通のために設けたものであり、接続に必要な長さに応じて、長さ及び使用個数が定められる。
【0032】
次に、上記構成の挿入型誘導加熱コイル41の使用方法を、図14に示す蒸気タービン車室の継手フランジ26のボルト27の加熱を例にとって説明する。なお、ここで使用している符号は、図7に示す符号と同一である。まず、上端のナット28に形成している孔28a内に、上方から先端セグメント42を挿入し、その先端セグメント42の大部分を孔28a内に挿入した状態で、中間セグメント43をコネクター48A、48Bを利用して接続する。次いで、接続した中間セグメント43を孔28a内に挿入し、その上端に次の中間セグメント43を接続する。以下同様の動作を行って、中間セグメント43を接続して行き、その後、後端セグメント44を接続し、ストッパ45で位置が規制されるまで、挿入型誘導加熱コイル41を孔28a、27a内に挿入する。これにより、図9に示すように、先端セグメント42、中間セグメント43、後端セグメント44が接続され、各コイルセグメント46、52を長いU字状に接続してなるコイルが形成され、その先端セグメント42及び中間セグメント43が、図14に示すボルト27の孔27a内の加熱すべき領域に位置することとなる。その後、後端セグメント44の上端のコネクター48Aに電源からの接続ケーブル(図示せず)を接続し、その接続ケーブルを介して冷却媒体(水)を流すと共に適宜周波数の交流電流を通電する。これにより、主として、中間セグメント43及び先端セグメント42の周囲に交番磁束が発生し、ボルト27に誘導電流が生じて急速に発熱し、数分でボルト27に熱膨張による伸びが発生する。その後、ナット28の締め込み作業を行う。締め込み作業終了後、適当な時期に挿入型誘導加熱コイル41を抜き出す。この抜き出し動作は先に行った動作の逆を行えばよい。
【0033】
このように、本実施例の挿入型誘導加熱コイル41は、ボルト27及びナット28の上方に小さいスペースしかない場合にも、小さいスペースを利用して、そのボルト27の孔27a内に容易に出し入れすることが可能である。更に、この実施例の挿入型誘導加熱コイル41は、湾曲させる必要がないので、個々のセグメント42、43、44は剛性が大きくてもよく、このため、内径の大きい孔に挿入して加熱する用途に好適である。
【0034】
以下に上記実施例の挿入型誘導加熱コイル41の具体的な寸法の1例を示す。
▲1▼ 加熱対象
孔27a、27bの内径:58mm
孔27a、27bの全長:950mm
孔28aの上方の有効スペース長さ:約180mm
▲2▼ 挿入型誘導加熱コイル41
先端セグメント42及び中間セグメント43の外径:50mm
先端セグメント42の長さ(コネクターを含まず):110mm
中間セグメント43の長さ(コネクターを含まず): 90mm
中間セグメント43の使用個数:3個
有効加熱長さ(先端セグメント42及び中間セグメント43の接続状態での全長):500mm
後端セグメント44の長さ(コネクターを含まず):135mm
後端セグメント44の使用個数:2個
後端セグメント44の接続状態での全長(リード長さ):300mm
【0035】
なお、上記実施例では、挿入型誘導加熱コイル1、41をボルト27の加熱に用いる場合を説明したが、この挿入型誘導加熱コイル1、41の加熱対象はボルトに限らず、管等の内面からの加熱に用いてもよいことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本願請求項1の発明になる挿入型誘導加熱コイルは、細長いU字状に形成したコイル本体を、そのU字面内の形状に関して細長い金属製の導電体で形成し、しかもそのコイル本体間にはさんだ磁性体を、複数の薄板を相互に摺動可能に積層した構成としたことにより、挿入型誘導加熱コイルを全体として、容易に弾性的に湾曲させることができ、加熱すべき部材に設けている孔の延長線上の有効スペースが小さくても、その小さいスペースを利用して、その孔内に挿入することができ、加熱すべき部材を誘導加熱により敏速に且つ効率良く加熱することができるという効果を有している。
【0037】
ここで、前記コイル本体を、U字面を向き合わせて並べられた円形断面の金属パイプより成る複数のU字状コイルで構成しておくと、コイル本体を曲げた時に局部的な折れ曲がりを生じにくく、このため繰り返し使用に適し、又、冷却媒体の通路が塞がってトラブルを起こすということを回避できるという効果が得られる。
【0038】
更に、前記一対の端子部材を各端子部材同志がコイル本体の長手方向に相対的に移動可能なように保持する端子支持部材を設けておくと、各端子部材に対して電源側の端子を接続する作業が容易となり、しかも、端子部材同志はコイル本体の長手方向に相対的に移動できるので、コイル本体を曲げた時にその曲げに応じて端子部材同志が相対的にずれることができ、曲げ動作に干渉することがないという効果が得られる。
【0039】
更に、前記磁性体を構成する複数の薄板を、非接着性の絶縁テープでらせん状に巻いた構成としておくと、磁性体の曲げ易さを損なうことなく、磁性体の絶縁を確保することができるという効果が得られる。
【0040】
本願請求項5の発明になる挿入型誘導加熱コイルは、先端セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数個の中間セグメントと、それに接続可能な後端セグメントとを有する構成としたことにより、先端セグメント、中間セグメント、後端セグメントを次々と接続しながら、加熱すべき部材に形成している孔内に挿入することができ、そのため、孔の延長線上に小さいスペースしかない場合でも、その小さいスペースを利用して孔内に挿入することができ、且つ接続した状態では長いU字状のコイルを構成できるの、加熱すべき部材を誘導加熱により敏速に且つ効率良く加熱することができるという効果を有している。
【0041】
ここで、前記先端セグメント及び中間セグメントをほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有する構成としておくと、円形断面の孔内に挿入した状態では、孔内面に対して微小な且つほぼ均一な間隙を形成するような位置に位置させることができ、孔の周囲を効率良く且つ比較的均等に加熱することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例による挿入型誘導加熱コイルを、外周の保護材のみを破断して示す概略正面図
(b)はその挿入型誘導加熱コイルを、曲げた状態で示す概略正面図
【図2】図1に示す挿入型誘導加熱コイルの概略側面図
【図3】図1に示す挿入型誘導加熱コイルの分解斜視図
【図4】図1に示す挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印A−A方向に見た概略断面図
【図5】図1に示す挿入型誘導加熱コイルを図1の矢印B−B方向に見た概略断面図
【図6】本発明の他の実施例における図4と同一部分の断面図
【図7】図1に示す挿入型誘導加熱コイル1を、蒸気タービン車室の継手接続用のボルト27に挿入する状態を示す概略断面図
【図8】挿入型誘導加熱コイル1をボルト27内の所定位置まで挿入し通電する状態を示す概略断面図
【図9】本発明の他の実施例による挿入型誘導加熱コイルの概略正面図
【図10】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの先端セグメント42を示すもので、(a)は概略斜視図、(b)は概略断面図
【図11】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの中間セグメント43を示す概略斜視図
【図12】図9に示す挿入型誘導加熱コイルの後端セグメント44を示す概略斜視図
【図13】図9に示す挿入型誘導加熱コイルに用いているコネクター48A、48Bを示すもので、(a)は外した状態を示す概略断面図、(b)は連結した状態を示す概略断面図
【図14】図9に示す挿入型誘導加熱コイル1を、蒸気タービン車室の継手接続用のボルト27に挿入する状態を示す概略断面図
【符号の説明】
1、41 挿入型誘導加熱コイル
2 コイル本体
2a U字状コイル
3 端子部材
4 磁性体
4a 薄板
5 保護材
6 端子支持部材
7 ストッパ
18 保護板
20 絶縁テープ
22 絶縁性フィルム
26 継手フランジ
27 ボルト
27a 孔
28 ナット
30 ケーシング
42 先端セグメント
43 中間セグメント
44 後端セグメント
46、52 コイルセグメント
47、53 磁性体
56 絶縁体

Claims (6)

  1. 細長い孔内に挿入してその周囲を誘導加熱するために使用する挿入型誘導加熱コイルであって、細長いU字状に形成された中空のコイル本体と、該コイル本体の両端にそれぞれ、電流及び冷却媒体を供給及び排出させるように接続された一対の端子部材と、前記コイル本体のU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイル本体の外側を覆うように配置された絶縁性の且つ可撓性の保護材とを具備し、前記コイル本体はそのU字面内にて容易に且つ弾性的に曲げることができるよう、U字面内の形状に関して細長い金属製の導電体より成り、前記磁性体は前記コイル本体と同じ曲げ方向に容易に且つ弾性的に曲げることができるよう複数の薄板を、各薄板がU字面に直交し且つコイル本体の長手方向に平行となるように配向させ且つ相互に摺動可能に積層した構造を有していることを特徴とする挿入型誘導加熱コイル。
  2. 前記コイル本体が、U字面を向き合わせて並べられた円形断面の金属パイプより成る複数のU字状コイルで構成されていることを特徴とする請求項1記載の挿入型誘導加熱コイル。
  3. 更に前記一対の端子部材を保持する端子支持部材が設けられており、その端子支持部材は、前記一対の端子部材の各端子部材同志がコイル本体の長手方向に相対的に移動可能なように保持していることを特徴とする請求項1又は2記載の挿入型誘導加熱コイル。
  4. 前記磁性体を構成する複数の薄板を、非接着性の絶縁テープでらせん状に巻いていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の挿入型誘導加熱コイル。
  5. 細長い孔内に挿入してその周囲を誘導加熱するために使用する挿入型誘導加熱コイルであって、先端セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数個の中間セグメントと、それに接続可能な1個若しくは複数個の後端セグメントを具備しており、前記先端セグメントは、略U字状に形成された中空のコイルセグメントと、そのU字の内側にはさまれた磁性体と、前記コイルセグメントの両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記中間セグメントは、平行に並ぶように配置された一対の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた磁性体と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの両端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記後端セグメントは、平行に並ぶように配置された一対の中空のコイルセグメントと、その間にさまれた絶縁体と、前記一対のコイルセグメントのそれぞれの一端にそれぞれ設けられた電流及び冷却媒体連通用のコネクターと、前記コイルセグメントの外周に設けられた絶縁体とを有しており、前記先端セグメントと中間セグメントと後端セグメントとをそれぞれの端部に設けているコネクターで接続することにより、前記コイルセグメントを長いU字状に接続してなるコイルを形成するように構成したことを特徴とする挿入型誘導加熱コイル。
  6. 前記先端セグメント及び中間セグメントがほぼ同一寸法の且つほぼ円形の断面を有していることを特徴とする請求項5記載の挿入型誘導加熱コイル。
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