JPH11141755A - 遮熱用ホース - Google Patents

遮熱用ホース

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JPH11141755A
JPH11141755A JP30711097A JP30711097A JPH11141755A JP H11141755 A JPH11141755 A JP H11141755A JP 30711097 A JP30711097 A JP 30711097A JP 30711097 A JP30711097 A JP 30711097A JP H11141755 A JPH11141755 A JP H11141755A
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JP
Japan
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hose
cooling water
hose member
passage
outer peripheral
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JP30711097A
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Inventor
Yukihiro Kawahara
幸弘 河原
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TOYONAKA HOT KENKYUSHO KK
Original Assignee
TOYONAKA HOT KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導線や高温配管が内部に存在する遮熱用ホー
スを用い、導線に対する高周波電流の長時間通電時や、
高温配管内でのスチームの長時間流通時等においてホー
ス表面温度の上昇を確実に抑制する。 【解決手段】 遮熱用ホースを、径の異なるホース部材
により二重管構造に配設する。内側ホース部材の内部に
導線や高温配管を配置する。各ホース部材の内側に冷却
水を流し、2層の冷却水層により、外側ホース部材への
熱伝達を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温となる線材ま
たは高温流体が流通する高温配管が内部に存在する遮熱
用ホースに係り、特に、ホース表面温度の上昇を抑制す
る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば文献「機械工学便覧
(基礎編・応用編)」<社団法人日本機械学会発行(新
版6印発行日1993年7月30日>のB2−65頁に開示さ
れているような高周波溶接等に使用される装置では、導
線により高周波電流が供給される。この導線は、通電時
には高温度(例えば百数十度)になるため、表面温度の
上昇を抑制したいといった要求がある。また、配線の取
り回しを容易にするために可撓性を必要とするといった
要求もある。
【0003】このため、従来では、導線の周囲全体を弾
性を有する断熱材によって覆い、表面温度の上昇抑制と
導線の可撓性とを両立している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この導
線に長時間に亘って高周波電流を通電した場合には、導
線から断熱材への熱伝導によって断熱材自体が高温度に
なってしまい、表面温度を抑制するといった断熱材の機
能が得られなくなってしまう。
【0005】また、スチーム搬送用の配管においても、
上記と同様の要求があるが、このスチーム搬送配管の周
囲を断熱材で覆った場合でも長時間に亘って配管内にス
チームを流すと、断熱材の表面温度が高温になってしま
う。
【0006】このように、従来の構成では、長時間の使
用時において表面温度の上昇を確実に抑制するといった
ことはできていなかった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、導線に対する高周波
電流の長時間通電時や、配管内でのスチームの長時間流
通時等においてその表面温度の上昇を確実に抑制するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、高温になる線材や配管の外周側に複数の
冷却水層を形成するように多重管構造のホース部材を設
け、各冷却水層の間に存在しているホース部材の断熱機
能によってホース外周面まで熱が伝達されることを抑制
するようにした。
【0009】具体的に、請求項1記載の発明は、高温と
なる線材が内部に存在する遮熱用ホースであって、互い
に径の異なる複数のホース部材を備えさせ、大径のホー
ス部材の内部に小径のホース部材を挿入して多重管構造
とし、各ホース部材の内側に冷却水が流通する冷却水通
路をそれぞれ形成する。また、上記線材を最も小径のホ
ース部材の内部に位置させた構成としている。
【0010】この特定事項により、線材が高温になった
場合、その熱は、最も小径のホース部材の内側を流れる
冷却水に伝達され、この冷却水は比較的高温になる。こ
の冷却水の外周側には、最も小径のホース部材を介して
外周側の冷却水の層が存在し、更にその外側には、この
外周側の冷却水の層を形成するためのホース部材が存在
している。このように冷却水層とホース部材とが外周側
に向かって交互に存在しているため、各冷却水層の間で
はホース部材が断熱層として機能することになり外周側
の冷却水への熱の伝達は僅となる。従って、最も外周側
に位置するホース部材の外周面では温度上昇は殆どなく
なる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の遮熱用ホースにおいて、ホース部材を、線材の外周面
との間で内側水通路を形成する内側ホース部材と、該内
側ホース部材の外周面との間で外側水通路を形成する外
側ホース部材とする。上記内側水通路に線材の外面に沿
って流れる内側冷却水を、外側水通路に内側ホース部材
の外周面に沿って流れる外側冷却水をそれぞれ流通させ
る構成としている。
【0012】この特定事項により、2層の水通路でもっ
て外側ホース部材の外周面の温度上昇を抑制することに
なる。従って、必要最小限の水通路を採用することで、
ホース全体の径を大幅に大きくしてしまうことなしにホ
ース外周面の温度上昇が抑制される。
【0013】請求項3記載の発明は、上述した請求項1
記載の発明と同様の構成を高温流体が流通する高温配管
に対して用いたものである。つまり、高温流体が流通す
る高温配管が内部に存在する遮熱用ホースであって、互
いに径の異なる複数のホース部材を備えさせ、大径のホ
ース部材の内部に小径のホース部材を挿入して多重管構
造とし、各ホース部材の内側に冷却水が流通する冷却水
通路をそれぞれ形成する。また、上記高温配管を最も小
径のホース部材の内部に位置させた構成としている。
【0014】この特定事項によっても、上述した請求項
1記載の発明の場合と同様の作用により、高温配管内の
高温流体の熱が、最も外周側に位置するホース部材の外
周面まで伝達されるといったことが抑制できる。
【0015】請求項4記載の発明は、上述した請求項2
記載の発明と同様の構成を高温流体が流通する高温配管
に対して用いたものである。つまり、上記請求項3記載
の遮熱用ホースにおいて、ホース部材を、高温配管の外
周面との間で内側水通路を形成する内側ホース部材と、
該内側ホース部材の外周面との間で外側水通路を形成す
る外側ホース部材とする。上記内側水通路に高温配管の
外面に沿って流れる内側冷却水を、外側水通路に内側ホ
ース部材の外周面に沿って流れる外側冷却水をそれぞれ
流通させる構成としている。
【0016】この特定事項によっても、上述した請求項
2記載の発明の場合と同様にホース全体の径を大幅に大
きくしてしまうことがなくなる。
【0017】請求項5記載の発明は、各冷却水通路に対
して冷却水を分流する接続金具の構成を具体化したもの
である。つまり、上記請求項1〜4のうち1つに記載の
遮熱用ホースにおいて、内部に冷却水導入路を有すると
共に各ホース部材が接続される接続金具を備えさせ、該
接続金具に、上記冷却水導入路と各冷却水通路とを連通
する連通孔を形成した構成としている。
【0018】この特定事項により、接続金具内部の冷却
水導入路に流入した冷却水は、各連通孔を経て冷却水通
路に分流されることになる。
【0019】請求項6記載の発明は、接続金具と各ホー
ス部材との接続状態を具体化したものである。つまり、
上記請求項5記載の遮熱用ホースにおいて、接続金具
に、各ホース部材の内径寸法に対応した円筒状の接続部
を、段部を介して冷却水の流通方向に連続形成する。ま
た、連通孔を上記段部に形成して冷却水導入路と接続部
の外周側とを連通させる。更に、ホース部材を、接続部
に対して連通孔を塞ぐことのない位置に外嵌した構成と
している。
【0020】この特定事項により、接続部には、ホース
部材の接続位置としての機能と、接続金具内部の冷却水
導入路から冷却水通路へ連通孔を経て冷却水を供給する
機能とが兼ね備えられることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。以下の各実施形態では、高周波電
流用の導線(本発明でいう線材)を内装した遮熱用ホー
スとして本発明を適用した場合について説明する。
【0022】(第1実施形態) −ホースの構成説明− 図1に示すように、本形態の遮熱用ホース1は、接続金
具4、該接続金具4に接続された内側ホース部材2及び
外側ホース部材3により構成されており、これらホース
部材2,3が上記導線5の外周側に二重管構造となるよ
うに配置されて成る。
【0023】内側ホース部材2は導線(銅製)5よりも
僅かに大径に形成され、この導線5の外周面との間に管
状の通路Bを形成している。この通路Bが内側の冷却水
通路として利用される。一方、外側ホース部材3は上記
内側ホース部材2よりも僅かに大径に形成され、この内
側ホース部材2の外周面との間に管状の通路Cを形成し
ている。この通路Cが外側の冷却水通路として利用され
る。また、上記内側ホース部材2はPFA製であり、外
側ホース部材3はナイロン12製である。これら材料を
使用した理由としては、内側ホース部材2は内部の冷却
水が高温になるため、融点が高く且つ耐熱性に優れてい
ることが要求されるが、PFAはこの要求を満たすもの
であるからである。また、外側ホース部材3は外部に晒
されるため耐衝撃性及び耐候性に優れていることが要求
されるが、ナイロン12はこの要求を満たすものである
からである。また、これらホース部材2,3に適用可能
な材料としてはこれに限るものではない。
【0024】接続金具4は、内部に冷却水導入路として
の流通路Aを備えた略円筒状の部材で成る。また、接続
金具4は、図示しない電源及び冷却水供給源に接続する
円筒状の金具本体4aと、該金具本体4aよりも小径に
形成され、外側ホース部材3が接続される第1接続部4
bと、該第1接続部4bの先端側に段部8を介して隣接
され該第1接続部4bよりも小径とされて内側ホース部
材2が接続される第2接続部4cとを備えている。これ
ら各接続部4b,4cの外周面には、ホース部材3,2
の抜け止め用の凹凸部4d,4eが形成されている。更
に、この第1接続部4bと第2接続部4cとの間の段部
8には、流通路Aを外側冷却水通路Cに連通させるため
の連通孔4f,4fが周方向の4箇所に形成されてい
る。
【0025】このように構成された接続金具4に対し、
内側ホース部材2及び外側ホース部材3が接続されてい
る。内側ホース部材2は、接続金具4の第2接続部4c
に外嵌されており、その外周部が金属製バンド6によっ
て凹凸部4eに押し当てられている。また、この内側ホ
ース部材2の第2接続部4cに対する装着位置は連通孔
4f,4fを塞ぐことのない位置に設定されている。つ
まり、この内側ホース部材2は第2接続部4cの途中ま
でしか嵌め込まれていない。また、第2接続部4cの先
端部には導線5の一端が通電可能に挿入されている。こ
の導線5の挿入部分では、第2接続部4cの内周面と導
線5の外周面との間に、例えば周方向に間欠的に隙間が
形成されており、接続金具4の内部の流通路Aの冷却水
を内側冷却水通路Bに導入することを可能にしている。
【0026】一方、外側ホース部材3は、接続金具4の
第1接続部4bに外嵌されており、その外周部が金属製
バンド7によって凹凸部4dに押し当てられている。
【0027】このような各ホース部材2,3の接続状態
であるために、接続金具4の流通路Aを流れる冷却水
は、一部が第2接続部4cの内面と導線5の外周面との
間を通過して内側冷却水通路Bに流れ込み、他が連通孔
4f,4fを経て外側冷却水通路Cに流れ込む構成とな
っている。
【0028】−通電時の動作説明− 導線5に高周波電流を通電させる際には、図示しない冷
却水供給源から接続金具4の流通路Aに向かって冷却水
(例えば水道水)が供給される。
【0029】高周波電流の通電により、導線5は徐々に
温度が高くなっていき例えば100℃程度まで上昇す
る。このような状況において、接続金具4の流通路Aに
流れ込んだ冷却水は、一部が第2接続部4cの内面と導
線5の外周面との間を通過して内側冷却水通路Bに流れ
込む。また、他の冷却水は、連通孔4f,4fを経て外
側冷却水通路Cに流れ込む(図1の矢印参照)。つま
り、冷却水は、内側及び外側の各冷却水通路B,Cに分
流して各々を流通することになる。即ち、高温度の導線
5の外周側には、内側冷却水通路Bを流れる内側冷却
水、内側ホース部材2、外側冷却水通路Cを流れる外側
冷却水、外側ホース部材3が外周側に向かって順に存在
していることになる。このため、導線5が発する熱は内
側冷却水に伝達され、該内側冷却水は比較的高温にな
る。しかし、この内側冷却水の熱は、該内側冷却水と外
側冷却水との間に存在する内側ホース部材2が断熱層と
して機能することによって、外側冷却水には殆ど伝達し
ない。従って、外側冷却水の温度上昇は僅かであり、更
に、この僅かに温度上昇した外側冷却水の外側には外側
ホース部材3が存在しているので、この外側ホース部材
3の外周面は殆ど温度上昇することはない。
【0030】このように、本形態によれば、遮熱用ホー
ス1を二重管構造で成し、各ホース部材2,3の内側に
冷却水を流すことで遮熱用ホース1の外周面の温度上昇
を大幅に低減することが可能である。また、各ホース部
材2,3の内側には冷却水が流れているのみであって、
厚肉の断熱部材などを介在させるものではないので、遮
熱用ホース1全体として良好な可撓性を得ることもでき
る。
【0031】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について説明する。本形態は、接続金具4に対する
導線5の接続状態の変形例であって、その他の構成は上
述した第1実施形態と同様である。従って、ここでは、
接続金具4に対する導線5の接続状態についてのみ説明
する。
【0032】図2に示すように、本形態に係る遮熱用ホ
ース1では、導線5の先端部に銅管で成る圧着部材10
が取り付けられている。この圧着部材10は導線5の先
端部を覆うように取り付けられており、かしめ加工によ
り僅かに変形された状態で接続金具4の第2接続部4c
の内面に圧接されている。これにより、図3(図2のII
I-III線に沿った断面図)に示すように、第2接続部4
cの内面と圧着部材10の外面との間に隙間Dが形成さ
れ、この隙間Dが接続金具4の流通路Aと内側冷却水通
路Bとを連通する通路として形成されている。また、こ
の通路Dに対応する第2接続部4cの内面部分には略半
円状に切り欠かれた切り欠き部4gが形成され通路Dの
面積を拡大している。
【0033】このような構成によっても、上述した第1
実施形態の場合と同様に冷却水が流れ、遮熱用ホース1
の外周面の温度上昇を低減することが可能となる。ま
た、流通路Aと内側冷却水通路Bとを連通する通路Dを
確実に確保できるため、内側冷却水通路Bでの冷却水の
流量が十分に得られ、該内側冷却水通路Bの冷却水の温
度の上昇も抑えられることになり、遮熱用ホース1の外
周面の温度上昇を大幅に低減できる。
【0034】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について説明する。本形態は、接続金具4の変形例
であって、その他の構成は上述した第1実施形態と同様
である。従って、ここでは、接続金具4の構成について
のみ説明する。
【0035】図4及び図5に示すように、本形態に係る
接続金具4はアウタ部材11とインナ部材12とからな
り、これらが一体的に溶接されて構成されて成る(図6
参照)。アウタ部材11は内部に冷却水の流通路Aを備
えた略円筒状の部材で成り、外周面に外側ホース部材3
を係止するための凹凸部4dが形成されている。また、
このアウタ部材11の内部では、軸線方向の略中間部分
が僅かに小径に形成されている。これにより、この小径
部分11aの端部(図4の右側端部)に、インナ部材1
2の先端を当接するための段部11bが形成されてい
る。また、このアウタ部材11には、この段部11bに
おいて、その内外を連通する第1連通孔4fが形成され
ている。
【0036】一方、インナ部材12は、外径寸法がアウ
タ部材11の内径寸法に略一致した管状の部材で成り、
外周面に内側ホース部材2を係止するための凹凸部4e
が形成されている。また、このインナ部材12の長手方
向の中央部分には、該インナ部材12の内外を連通する
第2連通孔12aが形成されている。
【0037】このインナ部材12がアウタ部材11に挿
入され、該インナ部材12の先端がアウタ部材11の上
記段部11bに当接した位置でこの両者が溶接されて一
体化されることにより接続金具4が構成される(図6参
照)。
【0038】このように構成された接続金具4に対する
各ホース部材2、3の接続状態は上述した第1実施形態
の場合と略同様である。また、インナ部材12に対する
導線5の接続状態は、該導線5の全周がインナ部材12
の内周全体に隙間なく嵌め込まれている。また、インナ
部材12の第2連通孔12aから内側冷却水通路Bへの
冷却水の流出を行うために、例えば、インナ部材12の
外周面には図示しない凹部が形成され、この凹部と内側
ホース部材2との間の空間を経て導線5の外周側空間で
ある内側冷却水通路Bへ冷却水を流出するようになって
いる。
【0039】このような構成によっても、上述した第1
実施形態の場合と同様に冷却水が内側冷却水通路B及び
外側冷却水通路Cに分流し、遮熱用ホース1の外周面の
温度上昇を低減することが可能となる。
【0040】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について説明する。本形態も接続金具4の変形例で
あり、その他の構成は上述した第3実施形態と同様であ
る。
【0041】図7に示すように、本形態におけるアウタ
部材11の流通路Aは上流側が上方に屈曲されており、
冷却水の供給源により上方から冷却水が供給されるよう
になっている。その他の構成及び冷却水流通動作は上述
した第3実施形態と同様である。
【0042】尚、上述した各実施形態では、高周波電流
用の導線を内装した遮熱用ホース1について説明した
が、内部にスチームが流れる高温配管に対して内側ホー
ス部材及び外側ホース部材を適用し、上記と同様にして
遮熱用ホースの外周面の温度上昇を低減するようにして
もよい。
【0043】また、遮熱用ホースとしては、二重管構造
のものに限らず、三重管以上のもの、つまり、冷却水通
路を3層以上設けるような構成としてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1及び3記載の発明で
は、高温になる線材や高温配管の外周側に複数の冷却水
層を形成するように多重管構造のホース部材を設け、各
冷却水層の間に存在しているホース部材の断熱機能によ
ってホース外周面まで熱が伝達されることを抑制するよ
うにしている。このため、例えば、線材に高周波電流を
長時間に亘って通電した場合や、高温配管内にスチーム
を長時間に亘って流通させた場合等においてホースの表
面温度の上昇を確実に抑制することができる。
【0045】請求項2及び4記載の発明では、ホースを
二重管構造とし、内側冷却水と外側冷却水との2層の冷
却水層によってホースの表面温度の上昇を抑制するよう
にしている。このため、ホース全体の径を比較的小径に
確保しながらホース表面温度を低く維持できる。従っ
て、上述した請求項1及び3記載の発明に係る効果を確
保しながらもホースの設置スペースの小型化を図ること
ができて、遮熱ホースの実用性の向上を図ることができ
る。
【0046】請求項5及び6記載の発明は、各冷却水通
路に対して冷却水を分流する接続金具の構成を具体化し
ている。これにより、各冷却水通路への冷却水の供給を
確実に行うことができる。特に、請求項6記載の発明で
は、ホース部材を接続するための接続部を有効に利用し
て冷却水通路への冷却水の流路を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における遮熱用ホースを示す断面
図である。
【図2】第2実施形態における遮熱用ホースを示す断面
図である。
【図3】図2のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】第3実施形態におけるアウタ部材を示す断面図
である。
【図5】第3実施形態におけるインナ部材を示す断面図
である。
【図6】第3実施形態におけるアウタ部材とインナ部材
とを組み付けた状態を示す断面図である。
【図7】第4実施形態におけるアウタ部材を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 遮断用ホース 2 内側ホース部材 3 外側ホース部材 4 接続金具 4b 第1接続部 4c 第2接続部 4f,12a 連通孔 5 導線(線材) A 流通路(冷却水導入路) B 内側冷却水通路 C 外側冷却水通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温となる線材が内部に存在する遮熱用
    ホースであって、 互いに径の異なる複数のホース部材を備え、大径のホー
    ス部材の内部に小径のホース部材が挿入されて多重管構
    造とされ、各ホース部材の内側には冷却水が流通する冷
    却水通路がそれぞれ形成されており、 上記線材は最も小径のホース部材の内部に位置している
    ことを特徴とする遮熱用ホース。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遮熱用ホースにおいて、 ホース部材は、線材の外周面との間で内側水通路を形成
    する内側ホース部材と、該内側ホース部材の外周面との
    間で外側水通路を形成する外側ホース部材であり、 上記内側水通路には線材の外面に沿って流れる内側冷却
    水が、外側水通路には内側ホース部材の外周面に沿って
    流れる外側冷却水がそれぞれ流通することを特徴とする
    遮熱用ホース。
  3. 【請求項3】 高温流体が流通する高温配管が内部に存
    在する遮熱用ホースであって、 互いに径の異なる複数のホース部材を備え、大径のホー
    ス部材の内部に小径のホース部材が挿入されて多重管構
    造とされ、各ホース部材の内側には冷却水が流通する冷
    却水通路がそれぞれ形成されており、 上記高温配管は最も小径のホース部材の内部に位置して
    いることを特徴とする遮熱用ホース。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の遮熱用ホースにおいて、 ホース部材は、高温配管の外周面との間で内側水通路を
    形成する内側ホース部材と、該内側ホース部材の外周面
    との間で外側水通路を形成する外側ホース部材であり、 上記内側水通路には高温配管の外面に沿って流れる内側
    冷却水が、外側水通路には内側ホース部材の外周面に沿
    って流れる外側冷却水がそれぞれ流通することを特徴と
    する遮熱用ホース。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち1つに記載の遮熱用
    ホースにおいて、 内部に冷却水導入路を有すると共に各ホース部材が接続
    される接続金具を備え、該接続金具には、上記冷却水導
    入路と各冷却水通路とを連通する連通孔が形成されてい
    ることを特徴とする遮熱用ホース。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遮熱用ホースにおいて、 接続金具には、各ホース部材の内径寸法に対応した円筒
    状の接続部が段部を介して冷却水の流通方向に連続形成
    されており、 連通孔は、上記段部に形成されて、冷却水導入路と接続
    部の外周側とを連通しており、ホース部材は、接続部に
    対して連通孔を塞ぐことのない位置に外嵌されているこ
    とを特徴とする遮熱用ホース。
JP30711097A 1997-11-10 1997-11-10 遮熱用ホース Withdrawn JPH11141755A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6691412B2 (en) * 1999-12-30 2004-02-17 Tokai Rubber Industries, Ltd. Hose-connector assembly including outer rubber protector tube which covers entire length of inner resin tube, and method of producing the same
KR100592852B1 (ko) 2004-05-13 2006-06-23 엘에스전선 주식회사 초전도 케이블용 접속함
CN104716469A (zh) * 2015-04-09 2015-06-17 麦特汽车服务股份有限公司 一种通水电缆及其组装方法
CN110131489A (zh) * 2018-02-09 2019-08-16 科力科华(武汉)科技有限公司 一种密封组装的循环抽吸设备

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