JPH09153126A - 色作成システム - Google Patents
色作成システムInfo
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- JPH09153126A JPH09153126A JP31311095A JP31311095A JPH09153126A JP H09153126 A JPH09153126 A JP H09153126A JP 31311095 A JP31311095 A JP 31311095A JP 31311095 A JP31311095 A JP 31311095A JP H09153126 A JPH09153126 A JP H09153126A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の色作成システムは、複数の絵の具を絵
筆を用いてパレット上に取り出し、他の絵の具、又必要
ならば水を加えて混合し、新たな色を作成するという大
多数の人が経験済みの手順から乖離した手順で色を作成
するため、慣れるのに時間を要する。 【解決手段】 指示ペン12による色情報の取り出し操
作、又は指示ペン12による色情報の受渡し操作夫々を
加える筆インターフェース部1と筆インターフェイス部
1に加えれた各操作量の時間積分値を求める積分・ホー
ルド回路2と複数の色情報を記憶してある色情報メモリ
4の色情報に基づいて積分・ホールド回路2から加えら
れた積分値から新たな色情報を作成する色情報作成部3
とこれらの制御を行うコントロール部5とを備える。
筆を用いてパレット上に取り出し、他の絵の具、又必要
ならば水を加えて混合し、新たな色を作成するという大
多数の人が経験済みの手順から乖離した手順で色を作成
するため、慣れるのに時間を要する。 【解決手段】 指示ペン12による色情報の取り出し操
作、又は指示ペン12による色情報の受渡し操作夫々を
加える筆インターフェース部1と筆インターフェイス部
1に加えれた各操作量の時間積分値を求める積分・ホー
ルド回路2と複数の色情報を記憶してある色情報メモリ
4の色情報に基づいて積分・ホールド回路2から加えら
れた積分値から新たな色情報を作成する色情報作成部3
とこれらの制御を行うコントロール部5とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絵の具によって絵
を描く場合の色の作成作業と対応した操作で色を作成す
る色作成システムに関する。
を描く場合の色の作成作業と対応した操作で色を作成す
る色作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は特開平2−21370号公報に開
示された従来の色作成システムを示す模式図であり、図
中50は、ペン入力が可能な表示装置を示している。表
示装置50には2次元座標軸51及び色度図52が表示
され、指示ペン53にて必要個所を指示することで表示
装置50が指示ペン53にて指示した色度座標値を読取
り、これに対応した色信号を色度座標変換部54へ出力
する。色度座標変換部54は入力された色度座標値に対
応する色信号をRGB信号に変換し、表示装置50へ出
力する。
示された従来の色作成システムを示す模式図であり、図
中50は、ペン入力が可能な表示装置を示している。表
示装置50には2次元座標軸51及び色度図52が表示
され、指示ペン53にて必要個所を指示することで表示
装置50が指示ペン53にて指示した色度座標値を読取
り、これに対応した色信号を色度座標変換部54へ出力
する。色度座標変換部54は入力された色度座標値に対
応する色信号をRGB信号に変換し、表示装置50へ出
力する。
【0003】図7は、同じく従来採用されている他の色
作成システムを示す説明図であり、図中60はペン入力
が可能な表示装置を示している。表示装置60には、C
(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ)表現法に
よるC,Y,M夫々の色相を表わす係数を夫々数値とし
て表示する数値欄61、この各数値を棒の長さとして表
示するグラフ欄62、更には新たに作成された色の表示
欄63とが用意されており、使用者が各C,Y,Mの係
数を指示すると共に、これらに対応した棒64a,64
b,64cをマウスでクリックし、これを前記グラフ欄
62上で横向きに伸縮させることで、C,Y,Mの各色
相を表す係数で規定される新たな色が表示欄63に表示
されるようにしてある。
作成システムを示す説明図であり、図中60はペン入力
が可能な表示装置を示している。表示装置60には、C
(シアン),Y(イエロー),M(マゼンタ)表現法に
よるC,Y,M夫々の色相を表わす係数を夫々数値とし
て表示する数値欄61、この各数値を棒の長さとして表
示するグラフ欄62、更には新たに作成された色の表示
欄63とが用意されており、使用者が各C,Y,Mの係
数を指示すると共に、これらに対応した棒64a,64
b,64cをマウスでクリックし、これを前記グラフ欄
62上で横向きに伸縮させることで、C,Y,Mの各色
相を表す係数で規定される新たな色が表示欄63に表示
されるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した如き
従来の色作成過程では、色を混合することで好みの色を
作成する場合に、大多数の人が経験済みである絵の具を
パレットに取り、これを混合することで色を作成すると
いう色作成行為から乖離した処理が採られており、それ
だけ不慣れな操作が要求されることとなって、例えば子
供を対象とした場合にはこの処理に慣れるまでが容易で
ないという問題があった。
従来の色作成過程では、色を混合することで好みの色を
作成する場合に、大多数の人が経験済みである絵の具を
パレットに取り、これを混合することで色を作成すると
いう色作成行為から乖離した処理が採られており、それ
だけ不慣れな操作が要求されることとなって、例えば子
供を対象とした場合にはこの処理に慣れるまでが容易で
ないという問題があった。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは複数の絵の具を夫々の
容器からパレット上に適量づつ取り出す作業、これを混
合し、また必要に応じて水で薄めることで新たな色を作
成する作業夫々に対応した操作で色の作成を可能とする
ことで、子供を含めて広い年齢層にわたって容易に操作
を習得し得るようにした色作成システムを提供するにあ
る。
あって、その目的とするところは複数の絵の具を夫々の
容器からパレット上に適量づつ取り出す作業、これを混
合し、また必要に応じて水で薄めることで新たな色を作
成する作業夫々に対応した操作で色の作成を可能とする
ことで、子供を含めて広い年齢層にわたって容易に操作
を習得し得るようにした色作成システムを提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る色作成
システムは、複数の色情報に基づいて、新たな色情報を
作成する色作成システムにおいて、複数の色夫々に関す
る色情報を格納してある色情報記憶部と、該色情報記憶
部に記憶されている色情報夫々に対応して、色情報を選
択的に取り出すべく、外部から加えられた取り出し操作
量に対応した信号を出力する複数の第1の検出手段と、
該第1の検出手段により前記色情報記憶部から取り出し
た色情報を受け渡すべく外部から加えられた色情報の受
け渡し操作量夫々に対応した信号を出力する少なくとも
1つの第2の検出手段と、前記複数の第1の検出手段か
ら選択的に信号を出力させるべく、これに取り出し操作
を加えると共に、前記第2の検出手段から信号を出力さ
せるべくこれに受け渡し操作を加える色情報操作手段
と、該第2の検出手段により受け渡された複数の色情報
に基づき、新たな色情報を算出する色情報形成部とを備
えることを特徴とする。
システムは、複数の色情報に基づいて、新たな色情報を
作成する色作成システムにおいて、複数の色夫々に関す
る色情報を格納してある色情報記憶部と、該色情報記憶
部に記憶されている色情報夫々に対応して、色情報を選
択的に取り出すべく、外部から加えられた取り出し操作
量に対応した信号を出力する複数の第1の検出手段と、
該第1の検出手段により前記色情報記憶部から取り出し
た色情報を受け渡すべく外部から加えられた色情報の受
け渡し操作量夫々に対応した信号を出力する少なくとも
1つの第2の検出手段と、前記複数の第1の検出手段か
ら選択的に信号を出力させるべく、これに取り出し操作
を加えると共に、前記第2の検出手段から信号を出力さ
せるべくこれに受け渡し操作を加える色情報操作手段
と、該第2の検出手段により受け渡された複数の色情報
に基づき、新たな色情報を算出する色情報形成部とを備
えることを特徴とする。
【0007】これによって、色情報操作手段が第1の検
出手段に加えた色情報の取り出し操作量及び色情報操作
手段から第2の検出手段に加えた色情報の受渡し操作量
から新たに色情報が自動的に作成されることとなる。
出手段に加えた色情報の取り出し操作量及び色情報操作
手段から第2の検出手段に加えた色情報の受渡し操作量
から新たに色情報が自動的に作成されることとなる。
【0008】第2の発明に係る色作成システムは、前記
色情報記憶部には色を稀釈する色稀釈情報を格納し、ま
た前記第1の検出手段の一つは、前記色情報記憶部に記
憶されている色稀釈情報を取り出すべく外部から加えら
れた取り出し操作量に対応した信号を出力する検出手段
であることを特徴とする。
色情報記憶部には色を稀釈する色稀釈情報を格納し、ま
た前記第1の検出手段の一つは、前記色情報記憶部に記
憶されている色稀釈情報を取り出すべく外部から加えら
れた取り出し操作量に対応した信号を出力する検出手段
であることを特徴とする。
【0009】これによって、色を色稀釈情報に基づいて
薄めることで新たな色を容易に作成することが可能とな
り、色作成の処理をより迅速に行い得る。
薄めることで新たな色を容易に作成することが可能とな
り、色作成の処理をより迅速に行い得る。
【0010】第3の発明に係る色作成システムは、前記
色情報は色を表現する色表現係数及び色の量を含むこと
を特徴とする。
色情報は色を表現する色表現係数及び色の量を含むこと
を特徴とする。
【0011】これによって、複数の色を混合した場合の
混合色の量及び色表現係数が直ちに得られて色の作成も
迅速に行い得る。
混合色の量及び色表現係数が直ちに得られて色の作成も
迅速に行い得る。
【0012】第4の発明に係る色作成システムは、前記
色情報作成部はK個の色を夫々量V 1 ,V2 …VK づつ
取って混合したとき、混合色の色表現係数rmix を下式
に従って算出することを特徴とする。
色情報作成部はK個の色を夫々量V 1 ,V2 …VK づつ
取って混合したとき、混合色の色表現係数rmix を下式
に従って算出することを特徴とする。
【0013】
【数2】
【0014】これによって任意の混合色を色表現係数と
して認識し、迅速,且つ正確な色の作成が可能となる。
して認識し、迅速,且つ正確な色の作成が可能となる。
【0015】第5の発明に係る色作成システムは、複数
の色情報に基づいて新たな色を作成する色作成システム
において、複数の色夫々についての色情報を記憶する色
情報記憶部と、該色情報記憶部から取り出された複数の
色情報に基づいてこれらの混合色の色情報を作成する色
情報作成部と、前記色情報記憶部から色情報を取り出
し、また前記色作成部へ色情報を受け渡す操作を行う色
情報操作手段と、該色情報操作手段による色情報の取り
出し操作、受渡し操作を検出してこれに対応する信号を
出力するインターフェイス部と、該インターフェイス部
から出力された操作量に対応する信号を時間積分してそ
の値を前記色作成部へ出力する積分・ホールド回路とを
備えることを特徴とする。
の色情報に基づいて新たな色を作成する色作成システム
において、複数の色夫々についての色情報を記憶する色
情報記憶部と、該色情報記憶部から取り出された複数の
色情報に基づいてこれらの混合色の色情報を作成する色
情報作成部と、前記色情報記憶部から色情報を取り出
し、また前記色作成部へ色情報を受け渡す操作を行う色
情報操作手段と、該色情報操作手段による色情報の取り
出し操作、受渡し操作を検出してこれに対応する信号を
出力するインターフェイス部と、該インターフェイス部
から出力された操作量に対応する信号を時間積分してそ
の値を前記色作成部へ出力する積分・ホールド回路とを
備えることを特徴とする。
【0016】これによって、色情報操作手段によってイ
ンターフェイス部に加えられた色情報の取り出し操作
量、色情報の受渡し操作量に対応した色情報が色情報記
憶部から色情報作成部に与えられ、色情報作成部はこれ
ら色情報に基づき演算を行って新たな混合色としての色
情報を作成することとなる。
ンターフェイス部に加えられた色情報の取り出し操作
量、色情報の受渡し操作量に対応した色情報が色情報記
憶部から色情報作成部に与えられ、色情報作成部はこれ
ら色情報に基づき演算を行って新たな混合色としての色
情報を作成することとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る色作成
システムの構成を示すブロック図であり、図中1は筆イ
ンターフェース部、2は積分・ホールド回路、3は色情
報作成部、4は色情報メモリ、5はコントロール部を示
している。筆インターフェース部1は、絵筆に対応させ
た色情報操作手段である指示ペン12により、例えば基
本色である赤R,緑G,青B及び白色の4色、又はシア
ンC,イエローY,マゼンタM及び黒色の4色の各絵の
具容器に対応する筆検知部に加えられた筆の接触圧力,
接触時間を検出し、夫々に対応する信号を積分・ホール
ド回路2へ出力する。
基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る色作成
システムの構成を示すブロック図であり、図中1は筆イ
ンターフェース部、2は積分・ホールド回路、3は色情
報作成部、4は色情報メモリ、5はコントロール部を示
している。筆インターフェース部1は、絵筆に対応させ
た色情報操作手段である指示ペン12により、例えば基
本色である赤R,緑G,青B及び白色の4色、又はシア
ンC,イエローY,マゼンタM及び黒色の4色の各絵の
具容器に対応する筆検知部に加えられた筆の接触圧力,
接触時間を検出し、夫々に対応する信号を積分・ホール
ド回路2へ出力する。
【0018】図2は、筆インターフェース部1のブロッ
ク図であり、図中C1 ,C2 ,C3,C4 、P1 ,
P2 ,P3 、W,W/Cはいずれも絵筆に対応させた指
示ペン12による接触を検出する筆検知部を示してい
る。筆検知部C1 は、例えば基本色である赤色の絵の具
容器に対応させ、以下同様に筆検知部C2 は緑色の絵の
具容器に、筆検知部C3 は赤色絵の具容器に、筆検知部
C4 は白色の絵の具容器に夫々対応させてあって、夫々
圧力センサS1 〜S 4 を備えている。
ク図であり、図中C1 ,C2 ,C3,C4 、P1 ,
P2 ,P3 、W,W/Cはいずれも絵筆に対応させた指
示ペン12による接触を検出する筆検知部を示してい
る。筆検知部C1 は、例えば基本色である赤色の絵の具
容器に対応させ、以下同様に筆検知部C2 は緑色の絵の
具容器に、筆検知部C3 は赤色絵の具容器に、筆検知部
C4 は白色の絵の具容器に夫々対応させてあって、夫々
圧力センサS1 〜S 4 を備えている。
【0019】各筆検知部C1 〜C4 は指示ペン12をこ
れに接触させることで絵の具の色が特定され、その接触
圧力及び圧力を付与した時間に相当する信号を出力す
る。また筆検知部P1 ,P2 ,P3 は夫々絵の具が置か
れていないパレットに対応させてあり、夫々圧力センサ
S5 ,S6 ,S7 を備え、前記筆検知部C1 〜C4のい
ずれかに接触させた後の指示ペン12をこれに接触させ
ると同様に指示ペン12の接触圧力及び圧力を付与した
時間に対応する信号を出力する。
れに接触させることで絵の具の色が特定され、その接触
圧力及び圧力を付与した時間に相当する信号を出力す
る。また筆検知部P1 ,P2 ,P3 は夫々絵の具が置か
れていないパレットに対応させてあり、夫々圧力センサ
S5 ,S6 ,S7 を備え、前記筆検知部C1 〜C4のい
ずれかに接触させた後の指示ペン12をこれに接触させ
ると同様に指示ペン12の接触圧力及び圧力を付与した
時間に対応する信号を出力する。
【0020】更に、筆検知部Wは色を稀釈する水に対応
させてあり、圧力センサS8 を備え、指示ペン12をこ
れに接触させると、その接触圧力及び圧力を加えた時間
に対応する信号を出力する。筆検知部W/Cは筆から色
を除去する水及び筆をぬぐう布に対応させてあり、圧力
センサS9 を備え、指示ペン12をこれに接触させる
と、その接触圧力とは無関係に先に指示ペン12を接触
させた筆検知部C1 〜C4 のいずれかから出力された信
号を消去するための信号を出力する。前述した圧力セン
サS1 〜S8 からの各信号はマルチプレクサ11を通じ
て積分・ホールド回路2へ出力され、また圧力センサS
1 〜S9 の信号は色情報メモリ4及びコントロール部5
へ出力される。
させてあり、圧力センサS8 を備え、指示ペン12をこ
れに接触させると、その接触圧力及び圧力を加えた時間
に対応する信号を出力する。筆検知部W/Cは筆から色
を除去する水及び筆をぬぐう布に対応させてあり、圧力
センサS9 を備え、指示ペン12をこれに接触させる
と、その接触圧力とは無関係に先に指示ペン12を接触
させた筆検知部C1 〜C4 のいずれかから出力された信
号を消去するための信号を出力する。前述した圧力セン
サS1 〜S8 からの各信号はマルチプレクサ11を通じ
て積分・ホールド回路2へ出力され、また圧力センサS
1 〜S9 の信号は色情報メモリ4及びコントロール部5
へ出力される。
【0021】図3は、積分・ホールド回路2のブロック
図であり、積分演算回路21,サンプル・ホールド回路
22を備えており、圧力センサS1 〜S8 からマルチプ
レクサ11を通じて入力される圧力信号を、コントロー
ル部5からのイネーブル信号に基づき、積分演算回路2
1にて時間(圧力を加えた時間)積分し、その値をコン
トロール部5からのイネーブル信号に基づきサンプル・
ホールド回路22でサンプリングして保持すると共に、
色情報作成部3へ出力するようにしてある。
図であり、積分演算回路21,サンプル・ホールド回路
22を備えており、圧力センサS1 〜S8 からマルチプ
レクサ11を通じて入力される圧力信号を、コントロー
ル部5からのイネーブル信号に基づき、積分演算回路2
1にて時間(圧力を加えた時間)積分し、その値をコン
トロール部5からのイネーブル信号に基づきサンプル・
ホールド回路22でサンプリングして保持すると共に、
色情報作成部3へ出力するようにしてある。
【0022】図4は色情報メモリ4のメモリ領域を示す
概念図である。色情報メモリ4は、アドレス01〜09
が付与された各筆検知部夫々に対応するメモリ領域を備
えており、例えば筆検知部C1 に対応するアドレス01
が与えられたメモリ領域にはこれに対応する色情報、即
ち絵の具容器に収容されている絵の具の色を表現するた
めのcym係数値(c1 ,y1 ,m1 )、この絵の具の
取り出された量(V1)及び今タグ(指示ペン12が最
後に接触した筆検知部)、昔タグ(指示ペン12が最後
から1つ前に接触した筆検知部 ○印を付して示す)の
有無等が夫々記憶されるようになっている。なお、筆検
知部C1 〜C4 夫々に対応する絵の具容器に収容されて
いる絵の具の色を表現するためのcym係数は、夫々予
め与えられている。
概念図である。色情報メモリ4は、アドレス01〜09
が付与された各筆検知部夫々に対応するメモリ領域を備
えており、例えば筆検知部C1 に対応するアドレス01
が与えられたメモリ領域にはこれに対応する色情報、即
ち絵の具容器に収容されている絵の具の色を表現するた
めのcym係数値(c1 ,y1 ,m1 )、この絵の具の
取り出された量(V1)及び今タグ(指示ペン12が最
後に接触した筆検知部)、昔タグ(指示ペン12が最後
から1つ前に接触した筆検知部 ○印を付して示す)の
有無等が夫々記憶されるようになっている。なお、筆検
知部C1 〜C4 夫々に対応する絵の具容器に収容されて
いる絵の具の色を表現するためのcym係数は、夫々予
め与えられている。
【0023】これらの筆検知部C1 〜C4 に対応する絵
の具容器に収容される絵の具の色は前述した如き基本色
とするのが普通であるが、理論上はどのような色であっ
てもよい。他の筆検知部C2 〜C4 についても略同じで
ある。
の具容器に収容される絵の具の色は前述した如き基本色
とするのが普通であるが、理論上はどのような色であっ
てもよい。他の筆検知部C2 〜C4 についても略同じで
ある。
【0024】また、パレットに対応する各筆検知部
P1 ,P2 ,P3 のメモリ領域にはパレット上には最初
は全く絵の具が置かれていない状態であるからcym係
数はいずれも0となっており、筆検知部C1 〜C4 のい
ずれかに接触させた指示ペン12を筆検知部P1 ,
P2 ,P3 のいずれかに接触させることで筆検知部C1
〜C4から取り出した色情報が筆検知部P1 ,P2 ,P
3 のいずれかに記憶される。なお、他の色情報が既に記
憶されている場合には今回入力した色情報との混合色の
cym係数及び混合色の量が記憶される。
P1 ,P2 ,P3 のメモリ領域にはパレット上には最初
は全く絵の具が置かれていない状態であるからcym係
数はいずれも0となっており、筆検知部C1 〜C4 のい
ずれかに接触させた指示ペン12を筆検知部P1 ,
P2 ,P3 のいずれかに接触させることで筆検知部C1
〜C4から取り出した色情報が筆検知部P1 ,P2 ,P
3 のいずれかに記憶される。なお、他の色情報が既に記
憶されている場合には今回入力した色情報との混合色の
cym係数及び混合色の量が記憶される。
【0025】更に、水に対応する筆検知部Wのメモリ領
域には、水自体のcym係数は全て0、また水が取り出
される際の水量は予め定義してある単位(Iwate
r)当たりで表示される。なお、水/布は筆を洗浄する
機能を意味しており、色作成には直接的には関与せず、
対応するメモリ領域には何も記憶されない。
域には、水自体のcym係数は全て0、また水が取り出
される際の水量は予め定義してある単位(Iwate
r)当たりで表示される。なお、水/布は筆を洗浄する
機能を意味しており、色作成には直接的には関与せず、
対応するメモリ領域には何も記憶されない。
【0026】図5は色情報作成部3のブロック図であ
り、アナログ乗算器31,32、アナログ加算器33,
35、アナログ除算器34及びD/A変換器36,3
7,38、A/D変換器39,40から構成されてい
る。いま、指示ペン12を筆検知部C1 〜C4 のいずれ
か1つに接触させた後、筆検知部P1 ,P2 ,P3 のい
ずれか1つに接触させ、続いて筆検知部C1 〜C4の他
の1つに接触させた後、再び前回と同じ筆検知部P1 ,
P2 ,P3 の1つと接触させた場合におけるこれらの混
合色のcym係数(これをcx,yx,mxとする)の
うちのcxを求める場合の演算過程を説明する。
り、アナログ乗算器31,32、アナログ加算器33,
35、アナログ除算器34及びD/A変換器36,3
7,38、A/D変換器39,40から構成されてい
る。いま、指示ペン12を筆検知部C1 〜C4 のいずれ
か1つに接触させた後、筆検知部P1 ,P2 ,P3 のい
ずれか1つに接触させ、続いて筆検知部C1 〜C4の他
の1つに接触させた後、再び前回と同じ筆検知部P1 ,
P2 ,P3 の1つと接触させた場合におけるこれらの混
合色のcym係数(これをcx,yx,mxとする)の
うちのcxを求める場合の演算過程を説明する。
【0027】最後に筆検知部P1 ,P2 又はP3 に取り
出された色、例えば今タグが付与されたアドレス01の
メモリ領域から取り出された色の量をIsenとする。
Isenは、乗算器31の一方の入力端に、また乗算器
31の他方の入力端には色情報メモリ4から、昔タグが
付与されたアドレス04のメモリ領域のcym係数であ
る係数c(これをcpreとする)が夫々入力され、そ
の乗算値が加算器33の一方の入力端へ入力される。
出された色、例えば今タグが付与されたアドレス01の
メモリ領域から取り出された色の量をIsenとする。
Isenは、乗算器31の一方の入力端に、また乗算器
31の他方の入力端には色情報メモリ4から、昔タグが
付与されたアドレス04のメモリ領域のcym係数であ
る係数c(これをcpreとする)が夫々入力され、そ
の乗算値が加算器33の一方の入力端へ入力される。
【0028】また、色情報メモリ4から今タグが付与さ
れているアドレス01のメモリ領域からの取出し量Ic
urと、今タグが付与されているアドレス01のメモリ
領域から取り出した色のcym係数である係数c(これ
をccurとする)とが夫々D/A変換器37,38を
経て乗算器32へ入力され、その乗算値が前記加算器3
3の他方の入力端へ入力される。加算器33はこれらの
加算値を除算器34の一方の入力端へ入力する。
れているアドレス01のメモリ領域からの取出し量Ic
urと、今タグが付与されているアドレス01のメモリ
領域から取り出した色のcym係数である係数c(これ
をccurとする)とが夫々D/A変換器37,38を
経て乗算器32へ入力され、その乗算値が前記加算器3
3の他方の入力端へ入力される。加算器33はこれらの
加算値を除算器34の一方の入力端へ入力する。
【0029】一方、IsenとIcurとは加算器35
の各一方の入力端へ入力され、該加算器35にて加算さ
れ、加算値IsenとIcurとの和が直接、色情報メ
モリ4及び色表示部へ出力する外、前記除算器34の他
方の入力端へ入力する。除算器34は加算器33の出力
を加算器35の出力で除し、下記(1)式で表されるそ
の商をA/D変換器39にてディジタル信号に変換し、
これを色情報メモリ4及び図示しない色表示部へ出力す
る。
の各一方の入力端へ入力され、該加算器35にて加算さ
れ、加算値IsenとIcurとの和が直接、色情報メ
モリ4及び色表示部へ出力する外、前記除算器34の他
方の入力端へ入力する。除算器34は加算器33の出力
を加算器35の出力で除し、下記(1)式で表されるそ
の商をA/D変換器39にてディジタル信号に変換し、
これを色情報メモリ4及び図示しない色表示部へ出力す
る。
【0030】
【数3】
【0031】前記除算器34の出力は新たに作成された
色のcym係数のうちの係数cであり、また加算器35
の出力は新たに作成された色の量である。絵の具を混ぜ
て新しい色を作るとき、何色の絵の具をどれだけ使うか
が、混合色を決定する要素である。従って、上記した色
の表現する色表現係数であるcym係数の係数c,y,
m及び夫々の色の量が求まれば、新たな混合色を特定す
ることが可能となる。
色のcym係数のうちの係数cであり、また加算器35
の出力は新たに作成された色の量である。絵の具を混ぜ
て新しい色を作るとき、何色の絵の具をどれだけ使うか
が、混合色を決定する要素である。従って、上記した色
の表現する色表現係数であるcym係数の係数c,y,
m及び夫々の色の量が求まれば、新たな混合色を特定す
ることが可能となる。
【0032】ちなみに混合すべき第1の色と第2の色の
各量V1 ,V2 の色表現係数(説明を簡単にするためこ
れをr1 (c1 ,g1 ,m1 )、r2 (c2 ,g2 ,m
2 )で示すと混合色の色表現係数rmix (c12,g12,
m12)とは次の関係式で表される。 rmix =(V1 ・r1 +V2 ・r2 )/(V1 +V2 ) これを一般化してk個の色(色表現係数r1 ,r2 …r
K )夫々をV1 ,V2…VK づつ取って混合したときの
混合色の色表現係数rmix は下式で表される。
各量V1 ,V2 の色表現係数(説明を簡単にするためこ
れをr1 (c1 ,g1 ,m1 )、r2 (c2 ,g2 ,m
2 )で示すと混合色の色表現係数rmix (c12,g12,
m12)とは次の関係式で表される。 rmix =(V1 ・r1 +V2 ・r2 )/(V1 +V2 ) これを一般化してk個の色(色表現係数r1 ,r2 …r
K )夫々をV1 ,V2…VK づつ取って混合したときの
混合色の色表現係数rmix は下式で表される。
【0033】
【数4】
【0034】なお、筆検知部C1 とC2 から絵の具を夫
々量V1 ,量V2 としたときV1 =2,V2 =1だけ取
り出して混合した場合と、V1 =6,V2 =3だけ取り
出して混合した場合とでは混合色のcym係数は同じで
ある。ちなみに、Isen=V1 =2、Icur=V2
=1のときは (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(2・cpre+1・ccur)/(2+1) =(2・cpre+1・ccur)/3 Isen=V1 =6、Icur=V2 =3のときは (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(6・cpre+3・ccur)/(6+3) =(6・cpre+3・ccur)/9 =(2・cpre+1・ccur)/3 となり、V1 =2、V2 =1の場合とV1 =6、V2 =
3とした場合の混合色のcym係数は同じとなる。
々量V1 ,量V2 としたときV1 =2,V2 =1だけ取
り出して混合した場合と、V1 =6,V2 =3だけ取り
出して混合した場合とでは混合色のcym係数は同じで
ある。ちなみに、Isen=V1 =2、Icur=V2
=1のときは (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(2・cpre+1・ccur)/(2+1) =(2・cpre+1・ccur)/3 Isen=V1 =6、Icur=V2 =3のときは (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(6・cpre+3・ccur)/(6+3) =(6・cpre+3・ccur)/9 =(2・cpre+1・ccur)/3 となり、V1 =2、V2 =1の場合とV1 =6、V2 =
3とした場合の混合色のcym係数は同じとなる。
【0035】次に本発明システムを用いて任意の色を作
成する手順を実際の絵の具を混合して新たな色を作成す
る場合に合わせて説明する。まず、指示ペン12である
筆の動作を、これによる絵の具又は水を取る作業「取
る」と、絵の具又は水をパレットに置く作業「置く」
と、筆を洗う作業「洗浄」の3つに分けて説明する。夫
々の動作で行われる処理を表1(a),(b),(c)
に示す。表1(a),(b),(c)はcym係数の内
のc係数を対象とした場合のみを記述しているが、y,
m係数についても同様である。
成する手順を実際の絵の具を混合して新たな色を作成す
る場合に合わせて説明する。まず、指示ペン12である
筆の動作を、これによる絵の具又は水を取る作業「取
る」と、絵の具又は水をパレットに置く作業「置く」
と、筆を洗う作業「洗浄」の3つに分けて説明する。夫
々の動作で行われる処理を表1(a),(b),(c)
に示す。表1(a),(b),(c)はcym係数の内
のc係数を対象とした場合のみを記述しているが、y,
m係数についても同様である。
【0036】
【表1】
【0037】いま、筆検知部C1 から色情報(CYM表
現によるcym係数をc1 ,y1 ,m1 とする)を量V
1 だけ、また筆検知部C2 から色情報(CYM表現によ
るcym係数はc2 ,y2 ,m2 とする)を量V2 だけ
夫々筆検知部P1 と対応するパレットに取り出し、両者
を混ぜ合わせて新たな色を作る場合を示す。 A)指示ペン12を筆検知部C1 に押し付け、筆検知部
C1 から所定の色の絵の具を量V1 だけ取る。
現によるcym係数をc1 ,y1 ,m1 とする)を量V
1 だけ、また筆検知部C2 から色情報(CYM表現によ
るcym係数はc2 ,y2 ,m2 とする)を量V2 だけ
夫々筆検知部P1 と対応するパレットに取り出し、両者
を混ぜ合わせて新たな色を作る場合を示す。 A)指示ペン12を筆検知部C1 に押し付け、筆検知部
C1 から所定の色の絵の具を量V1 だけ取る。
【0038】コントロール部5から積分・ホールド回路
2へのイネーブル信号がハイに、また今タグが筆検知部
C4 に、昔タグが筆検知部C3 に付されている状態にお
いて、指示ペン12を筆検知部C1 に押し付けた結果、
表1(a)により、 今タグが筆検知部C1 に、昔タグが筆検知部C4 に
夫々付される。 積分・ホールド回路2による指示ペン12の圧力、
即ち筆圧が積分される。その値をIsen=V1 とす
る。 積分・ホールド回路2でIsen=V1 がホールド
される。 イネーブル信号がローになる。
2へのイネーブル信号がハイに、また今タグが筆検知部
C4 に、昔タグが筆検知部C3 に付されている状態にお
いて、指示ペン12を筆検知部C1 に押し付けた結果、
表1(a)により、 今タグが筆検知部C1 に、昔タグが筆検知部C4 に
夫々付される。 積分・ホールド回路2による指示ペン12の圧力、
即ち筆圧が積分される。その値をIsen=V1 とす
る。 積分・ホールド回路2でIsen=V1 がホールド
される。 イネーブル信号がローになる。
【0039】B)指示ペン12を筆検知部P1 に押し付
け、取り出した絵の具を量V1 だけ置く。表1(b)に
明らかな如く 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部C1 に
付される。 色情報メモリ4から読み出した結果、現在筆検知部
P1 ではcym係数、量のいずれも0であるから、Ic
ur=0、ccur=0、cpre=c1 となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(V1 ・c1 +0・0)/(V1 +0) =V1 ・c1 /V1 =c1
け、取り出した絵の具を量V1 だけ置く。表1(b)に
明らかな如く 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部C1 に
付される。 色情報メモリ4から読み出した結果、現在筆検知部
P1 ではcym係数、量のいずれも0であるから、Ic
ur=0、ccur=0、cpre=c1 となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) =(V1 ・c1 +0・0)/(V1 +0) =V1 ・c1 /V1 =c1
【0040】この値をccur、つまり筆検知部P1 上
に置かれた色のcym係数のうちの係数cとして書き込
む。 Isen+Icur =V1 +0 =V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に置かれた絵の
具の量として書き込む。
に置かれた色のcym係数のうちの係数cとして書き込
む。 Isen+Icur =V1 +0 =V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に置かれた絵の
具の量として書き込む。
【0041】C)筆を筆検知部W/Cの筆検知部に押し
付け、筆を洗う。筆が筆検知部W/Cの筆検知部に押し
付けられる結果、表1(c)により、 今タグが筆検知部W/Cに、昔タグが筆検知部P1
に夫々付される。 イネーブル信号がハイになる。
付け、筆を洗う。筆が筆検知部W/Cの筆検知部に押し
付けられる結果、表1(c)により、 今タグが筆検知部W/Cに、昔タグが筆検知部P1
に夫々付される。 イネーブル信号がハイになる。
【0042】D)指示ペン12を筆検知部C2 に押し付
け、量V2 だけ取る。筆検知部C1 に押し付けられる結
果、表1(a)に示す如く、 今タグが筆検知部C2 に、昔タグが筆検知部W/C
に夫々付される。 積分・ホールド回路2で筆圧が積分される。その値
をIsen=V2 とする。 積分・ホールド回路2内でIsen=V2 が、ホー
ルドされる。 イネーブル信号がローになる。
け、量V2 だけ取る。筆検知部C1 に押し付けられる結
果、表1(a)に示す如く、 今タグが筆検知部C2 に、昔タグが筆検知部W/C
に夫々付される。 積分・ホールド回路2で筆圧が積分される。その値
をIsen=V2 とする。 積分・ホールド回路2内でIsen=V2 が、ホー
ルドされる。 イネーブル信号がローになる。
【0043】E)指示ペン12を筆検知部P1 に接触さ
せ、取り出した絵の具を置く。表1(b)に示す如く、 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部C2 に
夫々付される。 色情報メモリ4からの読み出しによりIcur=V
1 、ccur=c1 、cpre=c2 となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(I
sen+Icur)=(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/
(V2 +V1 ) この値をccur、つまり筆検知部P1 上に置かれた色
の係数cとして色情報メモリ4へ書き込む。 Isen+Icur=V2 +V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に取り出された
絵の具の量として色情報メモリ4へ書き込む。
せ、取り出した絵の具を置く。表1(b)に示す如く、 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部C2 に
夫々付される。 色情報メモリ4からの読み出しによりIcur=V
1 、ccur=c1 、cpre=c2 となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(I
sen+Icur)=(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/
(V2 +V1 ) この値をccur、つまり筆検知部P1 上に置かれた色
の係数cとして色情報メモリ4へ書き込む。 Isen+Icur=V2 +V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に取り出された
絵の具の量として色情報メモリ4へ書き込む。
【0044】以上5つの操作により、筆検知部P1 上の
絵の具の係数cは(V2 ・c2+V 1 )/(V2 +
V1 )に、量はV2 +V1 になる。つまり、筆検知部P
1 に筆検知部C1 の絵の具を量V1 、筆検知部C2 の絵
の具を量V2 だけ取り、混ぜ合わせた新たな色が作られ
たことになる。次に、筆検知部P1 に取り出されている
色を水で薄める場合について述べる。このときの操作
は、次の如くになる。 F)指示ペン12を筆検知部W/Cに押し付け、これを
洗う。 G)指示ペン12を筆検知部Wに押し付け、水をIwa
terだけ取る。 H)指示ペン12を筆検知部P1 に押し付け、水をIw
aterだけ置く。
絵の具の係数cは(V2 ・c2+V 1 )/(V2 +
V1 )に、量はV2 +V1 になる。つまり、筆検知部P
1 に筆検知部C1 の絵の具を量V1 、筆検知部C2 の絵
の具を量V2 だけ取り、混ぜ合わせた新たな色が作られ
たことになる。次に、筆検知部P1 に取り出されている
色を水で薄める場合について述べる。このときの操作
は、次の如くになる。 F)指示ペン12を筆検知部W/Cに押し付け、これを
洗う。 G)指示ペン12を筆検知部Wに押し付け、水をIwa
terだけ取る。 H)指示ペン12を筆検知部P1 に押し付け、水をIw
aterだけ置く。
【0045】これらの3つの操作で、どのように筆検知
部P1 の色が水で薄められるかを説明する。 I)指示ペン12を筆検知部W/Cに押し付け、残留色
情報を消去する。指示ペン12が筆検知部W/Cに押し
付けられる結果、表1(c)に明らかな如く 今タグが筆検知部W/Cに、昔タグが筆検知部P1
に夫々付される。 イネーブル信号がハイになる。
部P1 の色が水で薄められるかを説明する。 I)指示ペン12を筆検知部W/Cに押し付け、残留色
情報を消去する。指示ペン12が筆検知部W/Cに押し
付けられる結果、表1(c)に明らかな如く 今タグが筆検知部W/Cに、昔タグが筆検知部P1
に夫々付される。 イネーブル信号がハイになる。
【0046】J)指示ペン12を筆検知部Wに押し付
け、水をIwaterだけ取る。指示ペン12が筆検知
部Wに押し付けられる結果、表1(c)に示す如く、 今タグが筆検知部Wに、昔タグが「水/布」W/C
に夫々付される。 積分・ホールド回路2で指示ペン12による接触圧
力を時間積分する。その値をIsen=Iwaterと
する。 積分・ホールド回路2でIsen=Iwater
が、ホールドされる。 イネーブル信号がローになる。
け、水をIwaterだけ取る。指示ペン12が筆検知
部Wに押し付けられる結果、表1(c)に示す如く、 今タグが筆検知部Wに、昔タグが「水/布」W/C
に夫々付される。 積分・ホールド回路2で指示ペン12による接触圧
力を時間積分する。その値をIsen=Iwaterと
する。 積分・ホールド回路2でIsen=Iwater
が、ホールドされる。 イネーブル信号がローになる。
【0047】K)指示ペン12を筆検知部P1 の筆検知
部に押し付け、水を量Iwaterだけ置く。指示ペン
12が筆検知部P1 に押し付けられる結果、表1(b)
に示す如く、 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部Wに夫
々付される。 色情報メモリ4からの色表現係数の読み出しと、筆
検知部Wのcym係数が0であることから、Icur=
V2 +V1 、ccur=(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/
(V2 +V 1 )、cpre=0となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) ={Iwater・0+(V2 +V1 )・(V2 ・c2 +V1 ・c1 ) /(V2 +V1 )}/{Iwater+(V2 +V1 )} =(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/(Iwater+V2 +V1 ) この値をccur、つまり筆検知部P1 に取り出された
色のcym係数における係数cとして書き込む。 Isen+Icur =Iwater+(V2 +V1 ) =Iwater+V2 +V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に取り出された
絵の具の量として書き込む。
部に押し付け、水を量Iwaterだけ置く。指示ペン
12が筆検知部P1 に押し付けられる結果、表1(b)
に示す如く、 今タグが筆検知部P1 に、昔タグが筆検知部Wに夫
々付される。 色情報メモリ4からの色表現係数の読み出しと、筆
検知部Wのcym係数が0であることから、Icur=
V2 +V1 、ccur=(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/
(V2 +V 1 )、cpre=0となる。 (Isen・cpre+Icur・ccur)/(Isen+Icur) ={Iwater・0+(V2 +V1 )・(V2 ・c2 +V1 ・c1 ) /(V2 +V1 )}/{Iwater+(V2 +V1 )} =(V2 ・c2 +V1 ・c1 )/(Iwater+V2 +V1 ) この値をccur、つまり筆検知部P1 に取り出された
色のcym係数における係数cとして書き込む。 Isen+Icur =Iwater+(V2 +V1 ) =Iwater+V2 +V1 この値をIcur、つまり筆検知部P1 に取り出された
絵の具の量として書き込む。
【0048】以上3つの操作により、筆検知部P1 に取
り出された色のcym係数における係数cは(V2 ・c
2 +V1 ・c1 )/(Iwater+V2 +V1 )に、
また量はIwater+V2 +V1 になる。つまり、筆
検知部P1 上では筆検知部C1 の絵の具を量V1 ,筆検
知部C2 の絵の具を量V2 だけ取り、混ぜ合わせ、且つ
水で薄めた色が作られたこととなる。
り出された色のcym係数における係数cは(V2 ・c
2 +V1 ・c1 )/(Iwater+V2 +V1 )に、
また量はIwater+V2 +V1 になる。つまり、筆
検知部P1 上では筆検知部C1 の絵の具を量V1 ,筆検
知部C2 の絵の具を量V2 だけ取り、混ぜ合わせ、且つ
水で薄めた色が作られたこととなる。
【0049】
【実施例】いま、或る色(c1 =30,y1 =60,m
1 =120,V1 =1)に対して水(VW =2)を混ぜ
合わせた後におけるcym係数の一例を示すと次の如く
である。
1 =120,V1 =1)に対して水(VW =2)を混ぜ
合わせた後におけるcym係数の一例を示すと次の如く
である。
【0050】
【数5】
【0051】新たな色の色表現係数c:y:m=1:
2:4となる。これは水を混合しても色の種類(色相)
は変わらないが、水を加えるとcym係数は夫々小さく
なっているから色は薄まることとなる。なお、稀釈の度
合いの決定は何ら上記の方法に限るものではなく、例え
ばVWの値(上記実施例では2)で、cymの各係数値
を除することにより求めてもよい。
2:4となる。これは水を混合しても色の種類(色相)
は変わらないが、水を加えるとcym係数は夫々小さく
なっているから色は薄まることとなる。なお、稀釈の度
合いの決定は何ら上記の方法に限るものではなく、例え
ばVWの値(上記実施例では2)で、cymの各係数値
を除することにより求めてもよい。
【0052】
【発明の効果】第1の発明にあっては、色情報操作手段
にて第1の検出手段に色情報の取り出し操作を加えた
後、この色情報操作手段を第2の検出手段に色情報の受
渡し操作を加えることを繰り返すことで色情報形成部に
より第2の検出手段を通じて複数の色情報を加え合せて
混合色の色情報を直ちに作成することが出来る。
にて第1の検出手段に色情報の取り出し操作を加えた
後、この色情報操作手段を第2の検出手段に色情報の受
渡し操作を加えることを繰り返すことで色情報形成部に
より第2の検出手段を通じて複数の色情報を加え合せて
混合色の色情報を直ちに作成することが出来る。
【0053】第2の発明にあっては、色稀釈情報と用い
ることで、色の濃淡を簡単に調節することが可能とな
る。
ることで、色の濃淡を簡単に調節することが可能とな
る。
【0054】第3の発明にあっては、色表現係数及び色
の量を用いることでより正確な混合色情報の作成が可能
となる。
の量を用いることでより正確な混合色情報の作成が可能
となる。
【0055】第4の発明にあっては、多数の色を混合し
た場合にもこれらの混合色を正確に作成することが可能
となる。
た場合にもこれらの混合色を正確に作成することが可能
となる。
【0056】第5の発明にあっては、色情報操作手段に
よりインターフェイス部を通じてインターフェイス部の
取り出し、受渡しを行い、色情報記憶部に格納されてい
る複数の色情報に基づいて色情報作成部により混合色の
正確な色情報作成が可能となり、絵の具で混合色を作成
するのと同様の感覚で色の作成を行うことが出来て、操
作になじみ易く、操作の習得を容易に行える等本発明は
優れた効果を奏する。
よりインターフェイス部を通じてインターフェイス部の
取り出し、受渡しを行い、色情報記憶部に格納されてい
る複数の色情報に基づいて色情報作成部により混合色の
正確な色情報作成が可能となり、絵の具で混合色を作成
するのと同様の感覚で色の作成を行うことが出来て、操
作になじみ易く、操作の習得を容易に行える等本発明は
優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る色作成システムの構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】筆インターフェース部のブロック図である。
【図3】積分・ホールド回路のブロック図である。
【図4】色情報メモリの概念図である。
【図5】色情報作成部のブロック図である。
【図6】従来の色作成システムの構成を示す模式図であ
る。
る。
【図7】従来の他の色作成システムを示す説明図であ
る。
る。
1 筆インターフェース部 2 積分・ホールド回路 3 色情報作成部 4 色情報メモリ 5 コントロール部
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の色情報に基づいて、新たな色情報
を作成する色作成システムにおいて、 複数の色夫々に関する色情報を格納してある色情報記憶
部と、 該色情報記憶部に記憶されている色情報夫々に対応し
て、色情報を選択的に取り出すべく、外部から加えられ
た取り出し操作量に対応した信号を出力する複数の第1
の検出手段と、 該第1の検出手段により前記色情報記憶部から取り出し
た色情報を受け渡すべく外部から加えられた色情報の受
け渡し操作量夫々に対応した信号を出力する少なくとも
1つの第2の検出手段と、 前記複数の第1の検出手段から選択的に信号を出力させ
るべく、これに取り出し操作を加えると共に、前記第2
の検出手段から信号を出力させるべくこれに受け渡し操
作を加える色情報操作手段と、 該第2の検出手段により受け渡された複数の色情報に基
づき、新たな色情報を算出する色情報形成部とを備える
ことを特徴とする色作成システム。 - 【請求項2】 前記色情報記憶部には色を稀釈する色稀
釈情報を格納し、また前記第1の検出手段の一つは、前
記色情報記憶部に記憶されている色稀釈情報を取り出す
べく外部から加えられた取り出し操作量に対応した信号
を出力する検出手段であることを特徴とする請求項1記
載の色作成システム。 - 【請求項3】 前記色情報は色を表現する色表現係数及
び色の量を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の
色作成システム。 - 【請求項4】 前記色情報作成部はK個の色を夫々量V
1 ,V2 …VK づつ取って混合したとき、混合色の色表
現係数rmix を下式に従って算出することを特徴とする
請求項3記載の色作成システム。 【数1】 - 【請求項5】 複数の色情報に基づいて新たな色を作成
する色作成システムにおいて、 複数の色夫々についての色情報を記憶する色情報記憶部
と、 該色情報記憶部から取り出された複数の色情報に基づい
てこれらの混合色の色情報を作成する色情報作成部と、 前記色情報記憶部から色情報を取り出し、また前記色作
成部へ色情報を受け渡す操作を行う色情報操作手段と、 該色情報操作手段による色情報の取り出し操作、受渡し
操作を検出してこれに対応する信号を出力するインター
フェイス部と、 該インターフェイス部から出力された操作量に対応する
信号を時間積分してその値を前記色作成部へ出力する積
分・ホールド回路とを備えることを特徴とする色作成シ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31311095A JPH09153126A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 色作成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31311095A JPH09153126A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 色作成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09153126A true JPH09153126A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18037269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31311095A Pending JPH09153126A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 色作成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09153126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018101254A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | Necプラットフォームズ株式会社 | 調色情報提供装置、調色情報提供方法及び調色情報提供プログラム |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31311095A patent/JPH09153126A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018101254A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | Necプラットフォームズ株式会社 | 調色情報提供装置、調色情報提供方法及び調色情報提供プログラム |
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