JP2009272665A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】操作性に優れ、かつ、色情報の抽出を効率的に行う技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、複数の彩色画像CI1をサムネイル化することによって、選択用サムネイル画像TI1を生成するとともに、彩色画像CI1に含まれる特定色の色情報を周辺色に置換した色置換画像をサムネイル化することによって、色置換サムネイル画像データTID2を生成する。そしてユーザは、表示部13に表示される画面に従って、未彩色画像MIを彩色のために必要な色情報を持つ画像を、複数の選択用サムネイル画像TI1から指定するとともに、指定した画像に対応する色置換サムネイル画像TI2から、抽出したい色情報を持つ画素を所定の操作入力により指定する。これに従って、画像処理装置1は、当該指定された画素が持つ色情報を、色置換サムネイル画像データTID2から抽出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、彩色画像から色情報を抽出する技術に関する。
マンガ(Manga)は、モノクロ(未彩色)線図の代表的なものである。マンガは、一般的に、欧米のコミック(Comic)とは異なり、日本独自の風合いを持つモノクロ線画である。すなわち、マンガでは、階調(色合い)の表現やキャラクターの感情等が、様々な網点やベタ、効果線等の模様並びに輪郭線等の描画線で表現されており、カラー表現が多いコミックとは性質が大きく異なっている。
従来より、マンガは紙上に印刷されて市場に供給されているが、カラー印刷コストがかかりすぎる等の理由から、雑誌等の巻頭カラーページ以外はモノクロでしか制作されていなかった。
しかし、携帯電話等の端末装置の通信技術の発達により、デジタル化されたマンガを、通信回線を介して購読できるサイトが急増しており、マンガを液晶モニタ等で鑑賞できる機会が増えている。それに伴い、カラー化(彩色、色付け)されたマンガの需要が大きくなっている。また、日本国外においては、モノクロマンガの文化がないため、マンガビジネスを海外展開する上では、モノクロマンガを彩色する必要がある。
ところで、デジタル化したマンガの彩色を行う場合には、例えば作品中の各オブジェクトの色情報をあらかじめカラーパッチに登録しておき、未彩色の線画を彩色する際に、登録したカラーパッチから逐一検索して、各オブジェクトを彩色する方法が行われている。
しかし、この彩色方法では、作品中に登場するオブジェクトが多数存在する場合に、カラーパッチに登録される色情報が膨大となるという問題があった。したがって、カラーパッチの登録管理作業に膨大な時間がかかる上に、ユーザがカラーパッチの膨大な色情報から必要とする色情報を取得することは困難であった。
上記の彩色方法以外としては、例えば、あらかじめ彩色を行った数ページ分の彩色画像を準備しておき、未彩色の線画を彩色する際に、彩色画像の色を基準として、彩色画像から色抽出を行いつつ、未彩色の線画を彩色する方法が考えられる。
この彩色方法では、あらかじめ準備した複数ページ分の彩色画像を参照しながら彩色を行うことができるため、膨大な色情報の登録および登録した色情報の検索といった煩雑さをなくすことができるし、また、ユーザによる塗り間違い等のミスを少なくすることもできる。
ところが、上記方法においては、あらかじめ準備する彩色画像は、通常、高解像度(例えば350ppi)の線画を彩色したものであるため、データサイズが比較的大きいものとなっている。したがって、モニタの表示上の制限やコンピュータの処理能力上の制限等といった理由から、当該彩色済み画像を参照しながら色抽出を行いつつ、未彩色の線画を彩色することは容易でない。
例えば、彩色画像全体のサイズが非常に大きいがために、モニタ上で一度に彩色画像全体を表示することができず、また、彩色画像と未彩色の画像とを同時に表示することが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、操作性に優れ、かつ、色抽出を効率的に行う技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、彩色画像から色情報を抽出する画像処理装置であって、彩色画像を表現する彩色画像データを取得する取得手段と、前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成するサムネイル化手段と、前記サムネイル画像データから、所定の操作入力に基づいて、色情報を抽出する色情報抽出手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置であって、前記サムネイル化手段は、前記彩色画像データに含まれる特定色を持つ特定画素について、当該特定色を前記特定画素の周辺に位置する周辺画素の持つ周辺色に置換することによって色置換画像とした後に、サムネイル化することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る画像処理装置であって、前記サムネイル化手段は、前記彩色画像のうち、複数の色の画素を所定の規則で空間的に分布させて色調を表現した特定領域を対象として、前記彩色画像データから複数の色を抽出するとともに、前記特定領域に対応する対応領域を、前記複数の色に含まれる各色で個別に彩色した複数のサムネイル画像データをそれぞれ生成することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明に係る画像処理装置であって、前記サムネイル化手段は、彩色画像をサムネイル化して基準サムネイル画像を生成するとともに、前記彩色画像から得られた前記色置換画像をサムネイル化して色置換サムネイル画像を生成し、前記色情報抽出手段は、第1操作入力に基づいて、複数の基準サムネイル画像から対象画像を選択した後、第2操作入力に基づいて、前記対象画像に対応する色置換サムネイル画像から色色情報を抽出することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像処理装置であって、前記サムネイル化手段は、複数の前記基準サムネイル画像の内容を示すための表示用画像データを生成する表示用画像データ生成手段、を含み、前記画像処理装置は、前記表示用画像データを表示する表示手段、をさらに備え、前記表示用画像データは、画像をページめくり表示させるためのデータであり、前記表示手段は、前記表示用画像データをページめくり表示することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、情報処理装置を使用して彩色画像から色情報を抽出する画像処理方法であって、前記情報処理装置が、(a)前記彩色画像を表現する彩色画像データを取得する工程と、(b)前記(a)工程にて取得した前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成する工程と、(c)前記(b)工程にて生成したサムネイル画像データから、所定の操作入力に基いて、色情報抽出する工程とを実行することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、コンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータのCPUが前記プログラムをメモリにて実行することにより、前記コンピュータを、彩色画像を表現する彩色画像データを取得する取得手段と、前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成するサムネイル化手段と、前記サムネイル画像データから、所定の操作入力に基づいて、色情報を抽出する色情報抽出手段とを備える彩色画像から色情報を抽出する画像処理装置として機能させることを特徴とする。
請求項1ないし7の発明によれば、彩色画像をサムネイル化した画像から色抽出を行うことによって、扱う画像のサイズやデータ量を少なくできるため、モニタの表示能力やコンピュータの処理能力の制限をほとんど受けることのないため、操作が容易となり、効率的に色情報の抽出を実行することができる。
また、請求項2の発明によれば、特定色を周辺色に置換した状態でサムネイル画像を生成することで、抽出を望まない特定色を除去しつつ、抽出する可能性の高い周辺色を持つ画素を相対的に増加させることができるため、色抽出を容易に行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、複数の色の画素を空間的に組合せて色調を表現した特定領域が彩色画像に含まれているときに、その対応領域を複数の色に含まれる各色で個別に彩色した複数のサムネイル画像データを生成することにより、色抽出をミスすることなく容易に実行することができる。
また、請求項4の発明によれば、複数画像の中から対象画像を選択するための選択用の画像(基準サムネイル画像)と、色抽出用の画像(色置換サムネイル画像)とをそれぞれ生成することで、複数の彩色画像から色抽出するための画像の選択と、色抽出とを容易に実行できる。
また、請求項5の発明によれば、選択するための画像(基準サムネイル画像)をめくり表示することによって、画像を表示するための領域を比較的小さくすることができるとともに、抽出したい色を持つ画像の検索を効率良く行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
<1.1. 画像処理装置1の構成および機能>
[概略構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置1の外観図である。また、図2は、画像処理装置1の構成を示す図である。
画像処理装置1は、主にCPU10、記憶部11、操作部12、表示部13、ディスク読取部14、通信部15およびスキャナ16を備え、一般的なコンピュータ(情報処理装置)としての機能を備えている。
CPU10は、記憶部11に記憶されているプログラム2にしたがって動作することによって、各種データの演算や制御信号の生成を実行し、画像処理装置1の各構成を制御する。CPU10によって実現される機能ブロックについては後述する。
記憶部11は、CPU10の一時的なワーキングエリアとなるRAM及びハードディスクや、読み取り専用のROMを備えている(図示せず)。記憶部11は、プログラム2や各種データを記憶する記録媒体としての機能を有している。なお、プログラム2は、後述する記録媒体9からディスク読取部14を介して記憶部11に転送されてもよい。あるいは、プログラム2が通信部15を介して、記憶部11に転送されてもよい。
操作部12は、画像処理装置1に対してユーザの指示を入力するために使用される。すなわち、操作部12は、画像処理装置1における入力装置として機能する。具体的に操作部12は、例えばキーボードやマウス、ペンタブレット(登録商標)及び各種ボタン類などが該当する。
表示部13は、各種データを画像として画面に表示する。すなわち表示部13は、画像処理装置1における表示装置として機能する。具体的に表示部13は、例えばCRTモニタや液晶ディスプレイなどが該当するが、タッチパネルディスプレイのように、操作部12の機能を一部有しているものでもよい。
ディスク読取部14は、可搬性の記録媒体9に記憶されているデータを読み取って記憶部11に転送する装置である。すなわち、ディスク読取部14は画像処理装置1におけるデータ入力装置として機能する。
なお、本実施の形態における画像処理装置1は、ディスク読取部14としてCD−ROMドライブを備えている。しかし、ディスク読取部14はこれに限られるものではなく、例えばFDドライブ、DVDドライブ、MO装置などであってもよい。なお、ディスク読取部14が記録媒体9にデータを記録させる機能を有する場合には、ディスク読取部14に記憶部11の機能の一部を代行させることも可能である。
通信部15は、画像処理装置1と図示しない他の装置群との間でネットワークを介した通信を行う。画像処理装置1は、当該ネットワークを介することによって、各種データを取得することができる。
スキャナ16は、線画を読み取るための読取装置であって、多数のイメージセンサを有しており、アナログの線画をデジタルデータとして取得する機能を有する。
図3は、画像処理装置1の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す画像取得部21、サムネイル化部22、色情報抽出部23および彩色処理部24は、主にCPU10がプログラム2に従って動作することにより実現される機能ブロックである。なお、本実施の形態における画像処理装置1は、以下に説明する各機能ブロックの働きにより、あらかじめ彩色処理を行った画像(彩色画像)をサムネイル化して得たサムネイル画像から色情報を抽出し、当該抽出した色情報に基づいて未彩色の画像(未彩色線画)を彩色する。
[画像取得部21]
画像取得部21は、未彩色画像MIを表現する未彩色画像データMIDを取得する。また、画像取得部21は、複数ページ分の未彩色画像MIの一部のページを彩色した彩色画像CI1を表現する彩色画像データCID1を取得する。
これらの画像データの取得については、具体的には、印刷基材(紙等)に印刷された複数ページの線画(マンガの一部)をスキャナ16によって読取ってデジタル化したものを未彩色画像データMIDとして記憶部11に格納する。また、複数ページの未彩色画像データMIDのうちの一部をユーザが所定のソフトウエアを利用して彩色することにより、彩色画像データCID1を生成する。
なお、この彩色処理は、例えばオペレータが彩色する色と領域とを、所定の操作入力により指定し、逐一彩色することにより実行される。このようにして得られる彩色画像CI1は、色情報を有する基準画像となる。
また、未彩色画像データMIDおよび彩色画像データCID1の取得方法は、上記のものに限られるものではなく、例えば記録媒体9に記録されている未彩色画像データMIDあるいは彩色画像データCID1をディスク読取部14により読取ることで取得されてもよいし、ネットワークを介して取得されてもよい。
画像処理装置1の処理対象となる線画は、紙等に記載されたアナログ画像(原稿)の場合のほか、過去にデジタル化された画像の場合もあるが、いずれの場合も白黒画像であるものとして説明する。
アナログ画像の場合には、スキャナ16などを用いた光電読取りによってデジタル化するにあたって2値画像としての読取りでもよいが、その場合には、下記に説明する彩色処理の前に、複数ビットを用いたカラー多階調画像表現(例えばR(赤)G(緑)B(青)の信号値を各8ビットで表現、すなわち1画素当たり24ビットで表現)の画像に変換しておく。もちろん、最初からカラー多階調での画像読取りであってもよい。
また、本実施の形態では、線画中の描画線等を構成する画素は「黒色」の画素で、無地部分の画素は「白色」の画素で構成されているものとして説明するが、これらは説明のために便宜的に定義されるものであり、例えば描画線等が「白色」の画素によって構成されていてもよい。
[サムネイル化部22]
サムネイル化部22は、主に縮小処理部221、表示用画像データ生成部222および色置換部223を備え、彩色画像データCID1についての画像をサムネイル化する機能を有する。ここでのサムネイル化とは、具体的には、オリジナルの画像データ(例えば350ppi,3500×5000画素)を、縮小処理することによって、サムネイル画像データ(例えば200×300画素程度)を得ることをいう。
なお、本実施の形態における画像処理装置1では、サムネイル化部22は、複数の彩色画像CI1の中からユーザが抽出したい色情報を持つ対象画像を選択するための選択用サムネイル画像(基準サムネイル画像)TI1と、色情報を抽出するための色置換サムネイル画像TI2とをそれぞれ表現するデータ(選択用サムネイル画像データTID1,色置換サムネイル画像データTID2)を生成する。
[縮小処理部221]
縮小処理部221は、画像取得部21によって取得したオリジナルの彩色画像データCID1を、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等の種々の縮小化手法を選択的に用いることでサムネイル化する。本実施の形態では、縮小処理部221は、彩色画像データCID1をそのまま縮小加工して得た画像データを、選択用サムネイル画像データTID1として記憶部11に格納する。
なお、上記の縮小化の際に、所定サイズの画素ブロック内に含まれる複数の画素が持つ階調値の中から中央値(メディアン値)を抽出し、当該画素ブロックの位置に対応する縮小画像の画素の階調値を当該中央値とする処理を実行してもよい。
[表示用画像データ生成部222]
表示用画像データ生成部222は、縮小処理部221が生成した複数ページ分の選択用サムネイル画像データTID1の内容を示すための表示用画像データDIDを生成する。本実施の形態では、表示用画像データDIDは、画像をページめくり表示させるためのデータである。すなわち、表示用画像データDIDは、各ページ(1枚分の選択用サムネイル画像TI1)が順次めくられていく様子を表示するために必要な、一種のアニメーションを構成する画像データである(図10参照)。表示用画像データ生成部222は、選択用サムネイル画像データTID1を加工して生成した表示用画像データDIDを記憶部11へ格納する。
[色置換部223]
色置換部223は、オリジナルの彩色画像データCID1に含まれる特定色を持つ特定画素について、当該特定色を特定画素の周辺に位置する周辺画素の持つ周辺色に置換することによって色置換画像とする。具体的には、例えば、彩色画像データCID1の画面全体のうちの黒の階調値(=RGB(0,0,0))を持つ特定画素の階調値を、黒以外の階調値を持つ画素であって、特定画素の周辺で近接する周辺画素の階調値に置換する。なお、特定画素と近接画素との間の距離は、所定の値以内に設定される。
このように、彩色画像データCID1が表現する彩色画像CI1に含まれる特定色を周辺色に置換することで、一定サイズ以上の大きさの黒色の画素集合でベタ塗りされた部分は残しつつ、一定サイズに満たない黒色の画素集合を周辺色に置き換えることができる。したがって、色情報を抽出するための色置換サムネイル画像データTID2は、不要な色(特定色)をもつ画素が減少し、抽出する可能性の高い色(周辺色)を持つ画素が相対的に増加した画像を表現するため、色抽出を行いやすい画像データとなっている。
上記の色置換処理により得られた色置換画像の画像データは、縮小処理部221によってサムネイル化され、色置換サムネイル画像データTID2として記憶部11に格納される。なお、各色置換サムネイル画像データTID2は、色置換処理する前の元の彩色画像データCID1をそのままサムネイル化した選択用サムネイル画像データTID1と関連づけられて、記憶部11に格納される。この関連付けは、例えば共通の識別情報を持たせること等によって実現されてもよいが、これに限られるものではなく、その他の種々の手法によって実現されてもよい。
[色情報抽出部23]
色情報抽出部23は、主に表示制御部231を備え、サムネイル化部22により生成されたサムネイル画像データから、ユーザの所定の操作入力に基づいて、色情報を抽出する機能を有する。
[表示制御部231]
表示制御部231は、表示用画像データDIDの記述に基づいて、複数の選択用サムネイル画像TI1をめくり表示するための表示用画像データDIDを記憶部11から取得し、表示部13に表示させた画像選択画面W1の中で、複数の選択用サムネイル画像TI1をめくり表示させる。換言すれば、表示制御部231は、選択用サムネイル画像TI1をユーザに提示する機能を有する。
詳細については、後述するが、画像選択画面W1が表示された状態で、ユーザの操作入力(第1操作入力)に基いて、1の選択用サムネイル画像TI1(基準サムネイル画像)が選択されると、表示制御部231は、引き続き色情報抽出画面W2を表示部13に表示させる。
この色情報抽出画面W2では、先に選択された選択用サムネイル画像TI1に対応する色置換サムネイル画像TI2がユーザに提示される。したがって、ユーザは、表示された色置換サムネイル画像TI2を参照しながら、所定の操作入力(第2操作入力)によって、抽出すべき色を指定することができる。その結果、色情報抽出部23は指定された色情報を色置換サムネイル画像データTID2から抽出し、色情報を記述した抽出色情報SCIを記憶部11に格納する。
[彩色処理部24]
彩色処理部24は、抽出色情報SCIを参照し、記述されている色情報で未彩色画像MIを彩色する機能を有する。具体的には、色情報抽出画面W2とは別に表示された未彩色画像MIの一部の領域(閉領域)をユーザが指定し、当該領域内部を抽出色で彩色することにより彩色処理が実行される。そして彩色処理部24は、彩色処理を終えた彩色済み画像を表現するデータ(彩色済み画像データCID2)を記憶部11に格納する。
以上が、本実施の形態における画像処理装置1が備える各機能ブロックの説明である。次に、画像処理装置1の動作について説明する。
<1.2. 画像処理装置1の動作>
図4は、画像処理装置1の主な動作の流れを示す図である。なお、以下に説明する画像処理装置1の動作は、特に断らない限り、CPU10の制御により実現されるものである。
画像処理装置1は、各種設定情報等の読込みを行った後、未彩色画像データMIDおよび彩色画像データCID1を取得する(ステップS1、ステップS2)。なお、本実施の形態では、各画像データは、350dpiの高解像度で取得され、例えば3500×5000画素で表現されるものとするが、もちろんこれに限られるものではない。
図5は、複数ページ分の未彩色画像MIの例を示す図である。また、図6は、図5に示す未彩色画像MIの一部を色づけした彩色画像CI1の例を示す図である。
図5に示す未彩色画像MIを表現する未彩色画像データMIDは、紙媒体等に記載された複数ページからなる一連のマンガをスキャナ16により読取ってデジタル化したものである。また、図6に示す彩色画像CI1を表現する彩色画像データCID1は、取得した複数ページ分の未彩色画像データMIDのうちの一部を、所定のソフトウエアを用いてユーザが色付けを行って得られるものである。
再び図4に戻って、各画像データを取得すると、画像処理装置1は、彩色画像データCID1の全てをサムネイル化して選択用サムネイル画像データTID1を生成し、表示用画像データDIDを生成する(ステップS3)。
図7は、図6に示す彩色画像CI1を表現する彩色画像データCID1をサムネイル化した選択用サムネイル画像TI1の例を示す図である。本実施の形態における画像処理装置1は、複数ページ部の彩色画像データCID1を縮小処理することによって、例えば、200×300画素程度の選択用サムネイル画像TI1(TI1a,TI1b・・・)をそれぞれ生成する。
なお、図7に示す例では、識別を容易化するために、各選択用サムネイル画像TI1a,TI1bに「0001」,「0002」といった連番の識別情報を付与している。そして、画像処理装置1は、これら生成した選択用サムネイル画像TI1を順次めくり表示するための表示用画像データDIDを生成する。
再び図4に戻って、表示用画像データDIDを生成した画像処理装置1は、引き続き、色置換サムネイル画像データTID2を生成する(ステップS4)。より具体的には、図8を参照しつつ説明する。
図8は、画像処理装置1の色置換サムネイル画像データTID2の生成の流れを示す図である。まず、画像処理装置1は、色置換処理を行うべき1の彩色画像データCID1を複数の彩色画像データCID1の中から選択する(ステップS41)。
1の彩色画像データCID1を選択すると、画像処理装置1は、選択した画像データが表現する彩色画像CI1中の、描画線の色(例えば黒色)等の抽出することのない不要な特定色を持つ特定画素の階調値を、当該画素の周辺に位置する周辺画素が持つ周辺色の階調値に置換する(ステップS42)。
より具体的には、色置換部223がまず不要な色を持つ特定画素を彩色画像データCID1から検出し、以下の条件を満たす周辺画素を検出する。
(1)特定画素から4方向(あるいは8方向)の向きに位置する。
(2)特定画素から所定の範囲内にある。
(3)特定色とは異なる色(周辺色)を持つ。
これらの条件を満たす周辺画素を検出すると、色置換部223は、各特定画素の特定色を、該当する周辺画素の持つ周辺色に置換する。
このような色置換処理を実行すると、画像処理装置1は、色置換を行った色置換画像データをサムネイル化することで、色置換サムネイル画像データTID2の生成を行う(ステップS43)。そして、画像処理装置1は、他に色置換処理を行うべき彩色画像データCID1があるか否かを判定する(ステップS44)。この判定は、例えば色置換処理を終えた彩色画像データCID1についてはフラグを設定しておき、判定の際にフラグの有無を参照することで実行することができる。
なお、同一の彩色画像データCID1から生成した選択用サムネイル画像データTID1と、色置換サムネイル画像データTID2は、共通する識別情報(例えば、「0001」等の番号)を含むようにファイル名が付与されることで、対応付けがなされる。
処理すべき彩色画像データCID1が残存している場合(ステップS44にてYES)、画像処理装置1は、再びステップS41に戻り、以降の動作を繰り返して行う。一方、全ての彩色画像データCID1について、色置換処理が終了した場合(ステップS44にてNO)、画像処理装置1は、色置換サムネイル画像データTID2の生成を終了する。
再び図4に戻って、色置換サムネイル画像データTID2の生成を終えると、画像処理装置1は、複数の選択用サムネイル画像TI1の中からからユーザが未彩色画像MIの彩色のために抽出したい色情報を持つ画像(基準サムネイル画像)の選択を行う(ステップS5)。より詳細には、図9を参照しつつ説明する。
図9は、画像処理装置1による、複数の選択用サムネイル画像TI1から色を抽出すべき1の画像を選択する流れを示す図である。まず、画像処理装置1は、ステップS3にて生成した選択用サムネイル画像TI1をめくり表示するための表示用画像データDIDを取得する(ステップS51)。
表示用画像データDIDを取得すると、画像処理装置1は、表示制御部231によって、画像選択画面W1を表示部13に表示する(ステップS52)。画像選択画面W1については、図10を参照しつつ説明する。
図10は、画像選択画面W1の例を示す図である。図10に示すように、本実施の形態における画像選択画面W1には、選択用サムネイル画像TI1をめくり表示するための画像表示領域R1と、ページ送り状態を操作するための操作ボタンを配置する領域R2とが主に設けられる。
本実施の形態における画像処理装置1では、画像表示領域R1に、表示用画像データDIDに基づいて、選択用サムネイル画像TI1の2つ分が左右に並べられて表示される。そして、左側に表示される選択用サムネイル画像TI1aは、所定の時間の間、静止状態で表示される。
一方、右側に表示される選択用サムネイル画像TI1bは、選択用サムネイル画像TI1aの次ページの画像であり、表示開始直後は左側の選択用サムネイル画像TI1aと同様にその全部が表示されるが、時間の経過とともに、左側へめくられるようにして表示される。
すなわち、選択用サムネイル画像TI1bは、その横方向のサイズが徐々に縮小されていき、そして画像がほぼ確認できない状態(例えば、画像の横方向のサイズがほぼ1画素)となると、選択用サムネイル画像TI1aが選択用サムネイル画像TI1bに置き換えられて表示される。その後右側部分には、次の選択用サムネイル画像TI1が表示される。
なお、本実施の形態では、所定の時間の経過とともに画像が次々とめくり表示されるが、領域R2に設けられた停止ボタンや早送り・巻き戻しボタンをクリックすることで、めくり表示を停止させたり、めくり表示の速度を調整したりすることが可能である。
このように、複数の選択用サムネイル画像TI1をめくり表示することで、複数の選択用サムネイル画像TI1の全てを並列的に並べて表示する場合に比べて、画像表示領域R1を小さくすることができる。また、静止表示されている左側の画像を確認しながら、次の画像(右側の画像)を確認することができるので、ユーザが色抽出を行いたい画像の検索を効率良く行うことができる。
再び図9に戻って、表示部13に画像選択画面W1を表示されると、ユーザは、画像表示領域R1にめくり表示される複数の選択用サムネイル画像TI1の中から、ユーザが抽出したい色情報を持つ画像を、所定の操作入力(第1操作入力)を行うことで指定する(ステップS53)。
より具体的にはこの指定処理は、例えば、ユーザが操作部12のマウスを使用して、画像表示領域R1にめくり表示される選択用サムネイル画像TI1上にポインタPを配置し、所定のクリック動作を行うことで実行される。あるいは、ユーザが領域R2に配置された停止ボタンにポインタPを合わせて所定のクリック動作を行うことで、画像の指定が実行される。
ユーザにより、1の選択用サムネイル画像TI1の指定がなされると、画像処理装置1は、これを認識し、指定された画像を表現する選択用サムネイル画像データTID1を選択する。
再び図4に戻って、選択用サムネイル画像データTID1を選択すると、画像処理装置1は、色置換サムネイル画像TI2から色情報の抽出を行う(ステップS6)。色情報の抽出については、図11を参照しつつ説明する。
図11は、画像処理装置1による色置換サムネイル画像TI2からの色情報の抽出の流れを示す図である。ステップS5にて、ユーザが色を抽出したい1の選択用サムネイル画像データTID1を選択すると、画像処理装置1は、当該選択された画像データに対応する色置換サムネイル画像TI2を記憶部11から取得する(ステップS61)。そして、画像処理装置1は、表示制御部231により表示部13に色情報抽出画面W2を表示する(ステップS62)。
図12は、色情報抽出画面W2の例を示す図である。本実施の形態における色情報抽出画面W2には、画像を表示するための画像表示領域R1およびページ送りの操作ボタンが配置される領域R2のほか、ポインタPの配置位置の画素および当該画素の8近傍の画素(すなわち、計9画素)の色を表示する拡大表示領域R3と、ユーザが選択した画素の色を表示する色表示領域R4と、拡大表示領域R3の中央に表示された色(すなわち、ポインタPが指し示す画素が持つ色)の階調値情報を表示する階調値表示領域R5とが主に設けられている。
色情報抽出画面W2の画像表示領域R1には、色情報を抽出するための色置換サムネイル画像TI2が表示される。この状態で、ユーザは所定の操作入力(第2操作入力)を実行することにより、色置換サムネイル画像TI2の中から、抽出したい色を持つ画素を指定する。画素が指定されると、色情報抽出部23は、これを認識して、当該色情報を色置換サムネイル画像データTID2から抽出する(ステップS63)。
例えば図12に示す例では、ステップS5において選択用サムネイル画像TI1aがユーザによって指定され、これに対応する色置換サムネイル画像TI2aが画像表示領域R1に表示される。この状態で、ユーザは、例えば操作部12のマウスを使用してポインタPを抽出したい色を持つ画素上に配置する。
このとき、ユーザは、ポインタPが指し示す画素と当該画素の8近傍の画素の持つ色と、ポインタPが指し示す画素が持つ色の階調値情報とを、拡大表示領域R3、色表示領域R4および階調値表示領域R5等でリアルタイムに確認することができるため、抽出したい色を持つ画素を正確に指定することができる。
なお、色情報抽出画面W2では、ユーザは、例えば操作部12の上下左右の方向キーを使用して、拡大表示領域R3に表示された計9つの画素の色の中から、所望する色を選択することも可能となっている。したがって、ユーザがポインタPによって抽出したい色を持つ画素の位置を指し示すことが困難な場合であっても、当該画素を容易に指定することができる。なお、上記のような方向キー以外にも、ユーザがポインタPを拡大表示領域R3に表示される色の位置に合わせて所定のクリック動作をすることにより、画素を指定する構成としてもよい。
また、拡大表示領域R3に表示する拡大画素の数は、ここに示したものに限られるものではなく、ポインタPが指し示す画素の周辺の画素を拡大表示するように構成されればよい。
以上のようにして色置換サムネイル画像TI2の中から抽出したい色を持つ画素が指定されると、画像処理装置1はこれを認識し、色置換サムネイル画像データTID2からRGBの階調値で表現される色情報を抽出する。そして、当該色情報が記述された抽出色情報SCIは、記憶部11に格納される。
再び図4に戻って、色情報を抽出すると、画像処理装置1は、彩色処理部24により、ステップS1にて取得した未彩色画像データMIDに対して、抽出色情報SCIに記述された色情報に基づいて、抽出した色(抽出色)で彩色を実行する(ステップS7)。より詳細には、ユーザが所定の操作入力によって、抽出色で彩色したい領域を指定することで、彩色処理部24が当該領域を抽出色で彩色する。なお、彩色処理された彩色済み画像データCID2は、記憶部11に格納される。
彩色処理を終えると、画像処理装置1は、抽出すべき色が存在するか否かを判定する(ステップS8)。この判定は、例えば抽出すべき色があるか否かをユーザに問いかけるウインドウをポップアップ表示し、それに対するユーザの入力に基づいて実行することができる。
色情報をさらに抽出する場合(ステップS8にてYES)、画像処理装置1は、再びステップS5に戻り、以降の動作を繰り返して行う。一方、抽出すべき色情報がない場合(ステップS8にてNO)、画像処理装置1は、ユーザからの指示等に基づいて、動作を終了する。
以上のように、本実施の形態における画像処理装置1は、彩色された画像データから色抽出を直接行うことによって、膨大な色情報の登録作業や必要な色情報の検索など、煩雑な色管理を行うことなく、未彩色の画像を彩色することができる。
また、本実施の形態における画像処理装置1は、オリジナルの彩色画像CI1から色情報を抽出するのではなく、彩色画像CI1をサムネイル化した画像から色抽出を行うことによって、モニタの表示能力やコンピュータの処理能力の制限をほとんど受けることがないため、操作性に優れており、効率的な彩色処理を実行することができる。また、本実施の形態では、色抽出のための画面を小さく表示することができるため、未彩色の画像を彩色するのに必要なスペースを、表示部13の画面上に容易に確保することができる。
また、本実施の形態における画像処理装置1は、抽出しない特定色を周辺色に置換した色置換サムネイル画像TI2を生成することによって、抽出しない特定色を持つ画素を少なくできるとともに、抽出する可能性の高い周辺色を持つ画素を相対的に増加させることができるため、色抽出を容易に行える構成となっている。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、1種類の彩色画像データCID1から1種類の色置換サムネイル画像データTID2を生成し、色抽出を行うものとして説明したが、色抽出方法はこれに限られるものではない。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、適宜同符号を付し、説明を省略する。
一般に、モノクロのマンガでは、領域の内部に所定パターンの網点が貼付されることによって、その色調が表現されるが、当該網点が貼付された領域内部について、網点とそれ以外の部分を異なる色によって彩色する場合がある。
図13は、第2の実施の形態における彩色画像CI1aを示す図である。図13に示す彩色画像CI1aには、立方体のオブジェクトの一面に網点が貼付された網点領域TRが含まれている。
図14は、図13に示す彩色画像CI1aに含まれる網点領域TRを示す図である。図14に示すように、本実施の形態では、網点領域TRのうち、網点をRGB(255,255,0)の色(以下、網点色という。)で彩色され、それ以外の部分をRGB(100,255,0)の色(以下、領域色という。)で彩色を行っている。すなわち、網点領域TRは、複数の色(ここでは2色)の画素を所定の規則で空間的に分布させて色調が表現された特定領域となっている。
ここで、図13に示すような彩色画像CI1aについて、この網点領域TRの網点色、あるいは領域色の抽出を容易にするため、本実施の形態では、色抽出用の画像(色置換サムネイル画像TI2)を生成する際に、サムネイル化後の網点領域TRに対応する領域(対応領域RR)を、網点色および領域色のそれぞれで個別に彩色した色置換サムネイル画像データTID2が生成される。換言すれば、色置換部223は、網点色を領域色に置換した画像と、領域色を網点色に置換した画像とを生成する。
図15は、図13に示す彩色画像CI1aから生成した色置換サムネイル画像TI2b,TI2cを示す図である。図15に示すように、本実施の形態では、色置換部223は、彩色画像CI1aから、対応領域RRを領域色で彩色した色置換サムネイル画像TI2bを表現するデータと、網点色で彩色した色置換サムネイル画像TI2cを表現するデータとをそれぞれ生成する。
図16は、色情報抽出画面W2aを示す図である。色情報抽出画面W2aには、第1の実施の形態における色情報抽出画面W2に、さらにモード選択するためのモード選択ボタン配置領域R6が設けられている。
例えば、ユーザがモード1を選択すると、彩色画像CI1aをそのまま色置換処理してサムネイル化した色置換サムネイル画像TI2が画像表示領域R1に表示される。また、ユーザがモード2を選択すると、図15に示す色置換サムネイル画像TI2b(対応領域RRが領域色で彩色された画像。)が表示され、さらにユーザがモード3を選択すると、図15に示す色置換サムネイル画像TI2c(対応領域RRが網点色で彩色された画像。)が表示される。
例えば、ユーザが、対応領域RRから領域色を抽出したい場合には、モード2を選択することによって、対応領域RRから領域色を容易に抽出することができる。また、ユーザが網点色を抽出したい場合には、モード3を選択することによって、対応領域RRから色を容易に抽出することができる。
このように、本実施の形態における画像処理装置1は、彩色画像CI1aの網点領域TRのような複数の色を所定の規則で分布させて色調で表現した特定領域を対象に、複数の色を予め抽出しておき、サムネイル化部22が備える色置換部223によって、彩色画像データCID1から色置換サムネイル画像データTID2を生成する際に、当該特定領域に対応する領域を複数の色(あるいは複数の色に含まれる各色)で個別に彩色したサムネイル画像データを生成する。
このように画像処理装置1を構成することによって、ユーザが特定領域から色を抽出したい場合に、各色をミスすることなく容易に抽出することができる。
なお、彩色画像CI1aにおける特定領域の設定は、ユーザが予め登録するように構成してもよいし、例えば網点領域TRのような色分布に規則性を持つ領域を自動的に認識して特定領域を設定するように構成してもよい。
また、本実施の形態における画像処理装置1は、上述のような網点が付された領域を特定領域に設定する場合に限らず、例えばグラデーションにより色調が表現された領域を特定領域に設定した場合にも有効である。
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、第1の実施の形態では、色置換部223が1色の特定色を周辺色に置換する場合を説明したが、これに限られるものではなく、2色以上の特定色を周辺色に置換するものとしてもよい。また、置換する特定色を予めユーザが設定するものではなく、例えば彩色画像CI1内で比較的濃い色を自動的に特定色に設定するなど、ユーザが条件を設定することで、特定色を設定するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、縮小処理部221による彩色画像CI1の縮小率を一定としているが、もちろんユーザにより適宜変更できるように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、彩色画像データCID1のそれぞれから色置換サムネイル画像データTID2を生成するものとして説明したが、もちろんこれに限られるものではない。例えば、複数の選択用サムネイル画像TI1の中からユーザが指定した1の画像に対応する彩色画像データCID1から、色置換サムネイル画像データTID2を生成するように構成してもよい。この場合には、生成する色置換サムネイル画像データTID2の数を減らすことができるため、画像処理装置1の処理速度を速めることができる。
また、上記実施の形態では、色置換サムネイル画像TI2から色抽出を行うものとして説明したが、もちろんこれに限られるものではなく、例えば選択用サムネイル画像TI1から色抽出を行うように構成してもよい。この場合は、色置換サムネイル画像データTID2を生成する必要がなくなるため、画像処理装置1の処理速度を格段に早めることができる。ただし、選択用サムネイル画像TI1は、抽出を望まない色を保持したままの画像であるため、色抽出のし易さの点では、上記実施の形態の方が有効である。
また、上記実施の形態では、めくり表示により選択用サムネイル画像TI1を表示していたが、スライドショー的に表示がなされてもよい。また、従来のように、複数の選択用サムネイル画像TI1を並列的に配置して、ユーザが選択できるように構成してもよい。
また、本発明は、マンガのようなモノクロの画像を彩色する場合に限られるものではなく、その他様々な画像(例えば、写真やイラスト等)の彩色を行う際にも有効である。
また、上記実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の外観図である。 画像処理装置の構成を示す図である。 画像処理装置の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。 画像処理装置の主な動作の流れを示す図である。 複数ページ分の未彩色画像の例を示す図である。 図5に示す未彩色画像の一部を色づけした彩色画像の例を示す図である。 図6に示す彩色画像を表現する彩色画像データをサムネイル化した選択用サムネイル画像の例を示す図である。 画像処理装置の色置換サムネイル画像データの生成の流れを示す図である。 画像処理装置による、複数の選択用サムネイル画像から色を抽出すべき1の画像を選択する流れを示す図である。 画像選択画面の例を示す図である。 画像処理装置による色置換サムネイル画像からの色情報の抽出の流れを示す図である。 色情報抽出画面の例を示す図である。 第2の実施の形態における彩色画像を示す図である。 図13に示す彩色画像に含まれる網点領域を示す図である。 図13に示す彩色画像から生成した色置換サムネイル画像を示す図である。 色情報抽出画面を示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
10 CPU
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
2 プログラム
21 画像取得部
22 サムネイル化部
221 縮小処理部
222 表示用画像データ生成部
223 色置換部
23 色情報抽出部
231 表示制御部
CID1 彩色画像データ
CID2 彩色済み画像データ
CI1,CI1a 彩色画像データ
DID 表示用画像データ
MI 未彩色画像
MID 未彩色画像データ
SCI 抽出色情報
TI1,TI1a,TI1b 選択用サムネイル画像
TID1 選択用サムネイル画像データ
TI2,TI2a,TI2b,TI2c 色置換サムネイル画像
TID2 色置換サムネイル画像データ
TR 網点領域(特定領域)
W1 画像選択画面
W2,W2a 色情報抽出画面

Claims (7)

  1. 彩色画像から色情報を抽出する画像処理装置であって、
    彩色画像を表現する彩色画像データを取得する取得手段と、
    前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成するサムネイル化手段と、
    前記サムネイル画像データから、所定の操作入力に基づいて、色情報を抽出する色情報抽出手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記サムネイル化手段は、
    前記彩色画像データに含まれる特定色を持つ特定画素について、当該特定色を前記特定画素の周辺に位置する周辺画素の持つ周辺色に置換することによって色置換画像とした後に、サムネイル化することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    前記サムネイル化手段は、
    前記彩色画像のうち、複数の色の画素を所定の規則で空間的に分布させて色調を表現した特定領域を対象として、前記彩色画像データから複数の色を抽出するとともに、
    前記特定領域に対応する対応領域を、前記複数の色に含まれる各色で個別に彩色した複数のサムネイル画像データをそれぞれ生成することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記サムネイル化手段は、
    彩色画像をサムネイル化して基準サムネイル画像を生成するとともに、前記彩色画像から得られた前記色置換画像をサムネイル化して色置換サムネイル画像を生成し、
    前記色情報抽出手段は、
    第1操作入力に基づいて、複数の基準サムネイル画像から対象画像を選択した後、第2操作入力に基づいて、前記対象画像に対応する色置換サムネイル画像から色色情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置であって、
    前記サムネイル化手段は、
    複数の前記基準サムネイル画像の内容を示すための表示用画像データを生成する表示用画像データ生成手段、
    を含み、
    前記画像処理装置は、
    前記表示用画像データを表示する表示手段、
    をさらに備え、
    前記表示用画像データは、画像をページめくり表示させるためのデータであり、
    前記表示手段は、前記表示用画像データをページめくり表示することを特徴とする画像処理装置。
  6. 情報処理装置を使用して彩色画像から色情報を抽出する画像処理方法であって、前記情報処理装置が、
    (a) 前記彩色画像を表現する彩色画像データを取得する工程と、
    (b) 前記(a)工程にて取得した前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成する工程と、
    (c) 前記(b)工程にて生成したサムネイル画像データから、所定の操作入力に基いて、色情報抽出する工程と、
    を実行することを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータのCPUが前記プログラムをメモリにて実行することにより、前記コンピュータを、
    彩色画像を表現する彩色画像データを取得する取得手段と、
    前記彩色画像データについて、サムネイル化することによってサムネイル画像データを生成するサムネイル化手段と、
    前記サムネイル画像データから、所定の操作入力に基づいて、色情報を抽出する色情報抽出手段と、
    を備える彩色画像から色情報を抽出する画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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