JP5149034B2 - 線画処理装置、プログラムおよび線画処理方法 - Google Patents

線画処理装置、プログラムおよび線画処理方法 Download PDF

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本発明は、線画を処理する線画処理技術であって、特に、線画に含まれる微小点から構成される網点を除去する技術に関する。
マンガ(Manga)は、未彩色線画の代表的なものである。マンガは、一般的に、欧米のコミック(Comic)とは異なり、日本独自の風合いを持つ(モノクロ)線画である。すなわち、マンガでは、階調(色合い)の表現やキャラクターの感情等が、様々な網点やベタ、効果線等の模様並びに輪郭線等の描画線で表現されており、カラー表現が多いコミックとは性質が大きく異なっている。
従来、マンガは紙上に印刷して市場に供給されているが、カラー印刷コストがかかりすぎる等の理由から、雑誌等の巻頭カラーページ以外はモノクロ(未彩色)でしか制作されていなかった。
しかし、携帯電話等の端末装置の通信技術の発達により、デジタル化されたマンガを、通信回線を介して購読できるサイトが急増しており、マンガを液晶モニタ等で鑑賞できる機会が増えている。それに伴い、カラー化(彩色、色付け)されたマンガの需要が大きくなっている。また、日本国外においては、モノクロマンガの文化がないため、マンガビジネスを海外展開する上では、モノクロマンガを彩色する必要がある。
モノクロマンガを彩色するための制作作業は、様々な工程から成り立っているが、主に線画から模様部分を分離する(切り抜く)工程と、当該模様部分が切り抜かれた線画に対して彩色を行う工程、あるいは当該切り抜いた模様部分に色付けして、元の線画に反映する工程とが含まれる。
図20は、線画の一部を示す図である。図20に示すように、線画では描画線と模様(網点)とが同一線上に重なっている(接している)場合がある。ここで、単純に所定の面積サイズ以下のドットを除去する処理によって、網点を形成する多数の微小点を除去した場合、描画線と当該描画線上に重なった微小点とを分離することは困難である。そこで、このような微小点を除去する手法が、特許文献1において提案されている。
具体的に、特許文献1では、線画を細線化した後、描画線上に重なった微小点STによって生じる枝部分BRを識別し、当該枝部分BRを選択的に削除している。そして細線を元の線幅に戻すことによって、描画線DL上に重なった微小点を除去している。
特開2005−31818号公報
図21は、図20に示す線画の一部を細線化した状態を示す図である。線画を細線化したとき、図21に示すように、描画線DLと微小点STとが重なっていた部分(ブロック矢印で示す)で、描画線DL由来の細線が折れ曲がってしまうという問題があった。すなわち、特許文献1に開示された技術では、当該折れ曲がった部分から突出した枝部分BRを削除することができても、当該主線の折れ曲がり部分は残ってしまう。そのため、枝部分BRを除去しても、元の線画の描画線と同様の線に戻すことはできなかった。したがって、元の線画から精密に模様(網点、トーン)部分を抽出することは困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、描画線の折れ曲がりを発生させることなく、線画から網点部分を精密に抽出する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理装置であって、2値化された線画データを取得する線画データ取得手段と、前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する閉領検出手段と、前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域を囲む前記閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に前記閉領域の外側と内側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側部分について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させて前記描画領域を内側から浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する膨張収縮手段と、前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する網点抽出手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る線画処理装置であって、前記膨張収縮手段は、前記第3変形後の前記境界線内側の描画領域部分と、前記第1変形前の前記境界線外側の描画領域部分とを合成することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る線画処理装置であって、前記閉領域検出手段によって検出された閉領域内に網点が含まれるか否かを判定する網点判定手段、をさらに備え、前記膨張収縮処理手段は、前記閉領域検出手段によって検出された閉領域のうち、前記網点判定手段によって網点が含まれると判定された閉領域について前記変形処理を行うことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る線画処理装置であって、前記閉領域検出手段は、所定の面積サイズ以下の微小点を前記線画データから除去した微小点除去データを生成する微小点除去手段と、前記微小点除去データに含まれる描画領域を所定の幅まで細らせることによって、複数の細線を含む細線化データを生成する細線化手段と、前記細線化データに含まれる複数の細線の端点と、当該端点と所定の距離基準で近接する他の細線上の点とを接続する線切れ補正手段とを含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3の発明に係る線画処理装置であって、前記閉領域検出手段は、前記線画データの所定範囲を多階調表現での中間調に変換する多階調化手段、を含み、前記網点判定手段は、前記多階調化手段によって取得される階調値の大きさに応じて、前記判定を行うことを特徴とする。

また、請求項6の発明は、請求項の発明に係る線画処理装置であって、前記網点判定手段は、前記線画データを、前記閉領域検出手段によって検出された閉領域ごとに識別可能に表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された線画データについて、前記検出された閉領域のうちから1以上の閉領域の選択入力を受け付ける入力受付手段とを含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項3または6の発明に係る線画処理装置であって、前記網点判定手段によって網点が含まれると判定された閉領域について、当該閉領域内に含まれる網点のパターンを解析する網点解析手段と、前記網点解析手段による解析結果に基づいて、前記閉領域内の網点を、当該閉領域を形成する閉曲線上の前記境界線近辺まで拡張する網点拡張手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、コンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理を行う線画処理装置であって、2値化された線画データを取得する線画データ取得手段と、前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する閉領域検出手段と、前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域を囲む前記閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に前記閉領域の内側と外側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させる処理を少なくとも前記所定の回数分行なうことにより前記描画領域を外側へ浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する膨張収縮手段と、前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する網点抽出手段とを備える線画処理装置として機能させることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、線画処理装置が線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理方法であって、(a)線画を所定の閾値で2値化した線画データを取得する工程と、(b)前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する工程と、(c)前記(b)工程にて検出された前記閉領域を囲む閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に外側と内側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側部分について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させる処理を少なくとも前記所定の回数分行なうことにより前記描画領域を内側から浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する工程と、(d)前記(c)工程にて生成される前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する工程とを含むことを特徴とする。
第1の態様によれば、閉曲線に相当する描画領域を外側方向に膨張拡幅しておいて、その後、その内側から浸食させるため、当該内側からの浸食によって描画領域が完全に消失してしまうことを防止しつつ、描画領域の内側に存在していた(接していた)微小点からなる凹凸を除去することが可能になる。そして、しかる後に閉曲線内側の非描画領域を収縮させることにより内側方向に向けて描画領域を太らせるため、描画領域と非描画領域との領域境界の位置を復元できる。このため、描画領域(描画線)と重なった網点要素としての微小点を精密に分離することができる。
第2の態様によれば、第3変形後の前記境界線内側の描画領域部分と、第1変形前の境界線外側の描画領域部分とを合成することによって、変形処理前の網点のない描画線を構築にできる。
第3の態様によれば、網点判定手段によって閉領域内に網点が含まれるか否かを判断することによって、膨張収縮手段が変形処理するべき閉領域の数を絞り込むことができる。
第4の態様によれば、線画データから細線を取得した後に、線切れ補正を行うことによって、線画に含まれる領域を詳細に分離することができる。
第5の態様によれば、網点の特徴が反映された階調値を判定基準にすることによって、閉領域に網点が含まれるか否かを正確に、かつ、容易に判定することができる。
第6の態様によれば、線画データを閉領域ごとに識別可能に表示することによってユーザが容易に選択できるようになるため、処理すべき閉領域の見落としを減らすことができる。
第7の態様によれば、各閉領域内の網点の領域を拡張させることによって、線画から網点と描画線とを分離した後、当該網点と描画線とを再合成する際に、位置ズレが生じても目立たなくすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
[概略構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る線画処理装置1の外観図である。また、図2は、線画処理装置1の構成を示す図である。
線画処理装置1は、主にCPU10、記憶部11、入力部12、表示部13、ディスク読取部14、通信部15およびスキャナ16を備え、一般的なコンピュータとしての機能を備えている。
CPU10は、記憶部11に記憶されているプログラム2にしたがって動作することによって、各種データの演算や制御信号の生成を実行し、線画処理装置1の各構成を制御する。CPU10によって実現される機能ブロックについては後述する。
記憶部11は、CPU10の一時的なワーキングエリアとなるRAM及びハードディスクや、読み取り専用のROMを備えている(図示せず)。記憶部11は、プログラム2や各種データを記憶する記録媒体としての機能を有している。なお、プログラム2は、後述する記録媒体9からディスク読取部14を介して記憶部11に転送されてもよい。あるいは、プログラム2が通信部15を介して、記憶部11に転送されてもよい。
入力部12は、線画処理装置1に対してユーザの指示を入力するために使用される。すなわち、入力部12は、線画処理装置1における入力装置として機能する。具体的に入力部12は、例えばキーボードやマウス、ペンタブレット(登録商標)及び各種ボタン類などが該当する。
表示部13は、各種データを画像として画面に表示する。すなわち表示部13は、線画処理装置1における表示装置として機能する。具体的に表示部13は、例えばCRTモニタや液晶ディスプレイなどが該当するが、タッチパネルディスプレイのように、入力部12の機能を一部有しているものでもよい。
ディスク読取部14は、可搬性の記録媒体9に記憶されているデータを読み取って記憶部11に転送する装置である。すなわち、ディスク読取部14は線画処理装置1におけるデータ入力装置として機能する。
なお、本実施の形態における線画処理装置1は、ディスク読取部14としてCD−ROMドライブを備えている。しかし、ディスク読取部14はこれに限られるものではなく、例えばFDドライブ、DVDドライブ、MO装置などであってもよい。なお、ディスク読取部14が記録媒体9にデータを記録させる機能を有する場合には、ディスク読取部14に記憶部11の機能の一部を代行させることも可能である。
通信部15は、線画処理装置1と図示しない他の装置群との間でネットワークを介した通信を行うための機能を有する。
スキャナ16は、線画を読み取るための読取装置であって、多数のイメージセンサを有しており、線画をデジタルデータとして取得するための機能を有する。
図3は、線画処理装置1の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す取得部20、閉領域検出部21、網点判定部22、膨張収縮部23、網点抽出部24、網点解析部25および網点拡張部26は、主にCPU10がプログラム2に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
[取得部20]
図4は、スキャナ16によって読み取られた線画データ31の一例を示す図である。印刷基材(紙など)に印刷された線画(マンガの一部)がスキャナ16によって読み取られ、取得された線画データ31は、取得部20によって記憶部11に格納される。
なお、線画処理装置1の処理対象となる線画は、紙などに記載されたアナログ画像(原稿)の場合もあり、出版用に過去にデジタル化された画像の場合もあるが、いずれの場合も白黒2値画像(モノクロ画像)である。
アナログ画像の場合には、スキャナ16などを用いた光電読取りによってデジタル化するにあたって2値画像としての読取りでもよいが、その場合には、下記に説明する多階調化処理の前に、複数ビットを用いたモノクロ多階調(例えば4ビット=16階調、8ビット=256階調)画像表現に変換しておく。
また、最初からモノクロ多階調での画像読取りであってもよい。もっとも、多階調化処理の前段階での「多階調」は、各画素が複数ビットで表現されているというだけであり、実際には白、黒の2つのレベルが用いられているだけである。なお、本実施の形態ではビットで表現されるものとする。
なお、図4に示すように、一般的な未彩色の線画には、様々な模様(網点)がモノクロのパターンないしは絵柄として付されており、背景や物の色合い等が、網点を付着させることによって表現されている。
また、本実施の形態では、描画線や網点などを構成する画素は、「黒色(8ビット表現では階調値=255、1ビット表現では階調値=1)」の画素で、無地部分の画素は「白色(8ビット表現および1ビット表現では階調値=0)」の画素で構成されているものとして説明するが、これらは説明のために便宜的に定義されるものであり、例えば描画線等が「白色」の画素によって構成されていてもよい。
[閉領域検出部21]
閉領域検出部21は、図4に示す線画データ31に含まれる複数の閉領域を検出し、検出結果32を記憶部11に格納する機能を有する。具体的には、後述の微小点除去処理、細線化処理、多階調化処理を行うことによって、閉領域を検出する。ここで、閉領域とは、主に描画線から構成される閉曲線(直線を含む)によって、他の領域から区別される領域をいう。そして一般的な線画では、このような閉領域の内側に網点が付されている。
図5は、機能ブロックである閉領域検出部21をデータの流れとともに示す図である。閉領域検出部21は、微小点除去部211、細線化部212、線切れ補正部213、多階調化部214およびID割付部215を備える。
[微小点除去部211]
微小点除去部211は、所定の面積サイズ以下の微小点を線画データ31から除去した微小点除去データ311を生成し、記憶部11に格納する機能を有する。具体的には、線画データ31を左上から右下にかけて所定のフィルタを走査させて、基準以下の面積サイズからなる微小点を検出し、検出された微小点を削除する(微小点除去処理)。
この基準となる面積サイズとは、例えば線画データ31に含まれている網点を構成する多数の微小点の単位当たりの面積サイズ(または、それよりも若干大きい面積サイズ)である。この微小点除去処理により、線画データ31から描画線を残しつつ網点を削除することができる。ただし、図20に示すような、描画線と重なった(接している)網点の微小点については、描画線と一体化しているため、微小点除去処理によっては除去されない。
[細線化部212]
細線化部212は、記憶部11に格納されている微小点除去データ311を読み取り、微小点除去データ311に含まれる描画領域(ここでは、線画データのうちの「黒色」で表現される領域をいい、一般的には特定ビットの画素の集合をいう。)を所定の幅(ここでは、1画素幅)まで細らせ(細線化処理)、複数の細線を含む細線化データ312を生成する機能を有する。なお、細線化部212によって生成された細線化データ312は、記憶部11に格納される。この細線化処理によって、微小点除去データ311に含まれる描画線の芯線を抽出することができる。ただし、図21に示すように、描画線の微小点と重なった部分については、細線化処理の際に、描画線の芯線が微小点側に引っ張られるため、折れ曲がった線として抽出される。
[線切れ補正部213]
線切れ補正部213は、記憶部11から細線化部212によって生成された細線化データ312を読み取り、細線化データ312に含まれる複数の細線の端点(終端点)と、所定の距離基準で近接する他の細線上の点とを線で接続する(結ぶ)機能を有する(線切れ補正処理)。
この線切れ補正処理により細線の線切れを補完することによって、本来は1の領域として識別されるべき領域を、他の領域から分離した、1の閉領域とすることができる。
図6は、線切れ補正部213による、細線L1と細線L2との間の線切れ補正を説明するための図である。線切れ補正部213は、まず、細線L1の端点P1を検出し、端点P1から所定の角度で広がるサーチエリアSA1内に存在する細線L2を検出する。そして線切れ補正部213は、細線L2上の点であって端点P1と最も近い点を点P2とし、端点P1と点P2とを直線によって接続する。ただし、当該点P2と端点P1の距離が、あらかじめ決められた基準を超えている場合には、接続を行わないものとする。これにより、細線L1と細線L2とが直線で接続される。なお、線切れ補正はもちろんこれに限られるものではなく、種々の線切れ補正の手法が適用可能である。線切れ補正処理の結果については、線切れ補正データ313として記憶部11に格納される。このように、線画データ31から細線を取得した後に、線切れ補正を行うことによって、線画に含まれる領域を詳細に分離することができる。
[多階調化部214]
多階調化部214は、線画データ31に含まれる網点部分を多階調表現での中間調に変換する機能を有する。具体的には、多階調化部214は、線画データ31と微小点除去データ311との排他的論理和をとることによって、線画データ31から多数の微小点で構成される網点の部分を抽出する。そして、多階調化部214は、得られた網点のデータ(図示せず)を縮小処理する ここで縮小処理とは、所定のサイズを持つ画素ブロック領域(例えば16×16画素)を1画素に縮小する処理であって、縮小する際に、当該画素ブロック領域に含まれる全画素(256画素)の全画素値の平均を算出し、算出される平均値を、当該画素ブロック領域に対応する縮小後の1画素の画素値とする処理をいう。
なお、収縮処理時の縮小率N(上述の説明ではN=1/16)は、
N=1/{2.0×(画像解像度)/(網点線数)}
によって算出される。なお、網点線数とは、単位間隔(たとえばセンチメートルまたはインチ)あたりの網点の線数をいう。そして網点線数の値は、処理対象の線画の中で最も使用されている網点に合わせて設定される。ただし、縮小率Nの算出法は、これに限定されるものではなく、例えばユーザによって適宜設定されるようにしてもよい。
多階調化部214によって網点部分のデータが縮小処理されると、元の線画に含まれていた網点領域は、空間的に平滑化されて、中間調(階調値=0〜255)へと多階調化された画素のデータが生成される。なお、生成されたデータは、当該縮小率と同じ割合だけ拡大処理され、元のサイズ(線画データ31のサイズ)に復元される。
さらに、多階調化部214は、縮小処理によって多階調化されたデータをさらに平均化処理する。平均化処理とは、所定のフィルタ(平均化フィルタ)を使用することによって、平均化フィルタのサイズ(m×m画素)と同一の画素ブロック領域の各画素の値を、当該画素ブロック領域内に含まれる全画素の値の平均値とする処理をいう。
なお、平均化フィルタのサイズ(m×m画素)は、
m=2.0×(画像解像度)/(網点線数)
によって算出される。そして網点線数の値は、処理対象の線画の中で最も使用されている網点に合わせて設定される。ただし、平均化フィルタのサイズ(m×m画素)の算出法は、これに限定されるものではなく、ユーザにより適宜設定されるようにしてもよい。
図4に示す線画に付されていた網点は、縮小処理によって既に平滑化されているが、さらにこの平均化処理を行うことによって、より均一化された(ぼかされた)多階調化データ314を取得することができる。取得された多階調化データ314は、記憶部11に格納される。
なお、本実施の形態では、多階調化部214は、上述のように縮小処理および平均化処理をすることによって網点領域部分を多階調化するとしているが、どちらか一方の処理をする構成であってもよい。また、ノイズを除去する処理(いわゆるメディアンフィルタ処理等)が多階調化データ314に対してさらに行われてもよい。
[ID割付部215]
ID割付部215は、線切れ補正データ313に含まれている閉領域(細線化された閉曲線(閉ループ)によって囲まれる領域)にそれぞれID番号を割付ける機能を有する。そしてID割付部215は、ID番号を割付けた閉領域を構成する細線化された閉曲線の画素の位置データ((x,y)の2次元形式で表現されるデータ)と、当該閉領域の内側に含まれる各画素の階調値(=0〜255)の平均値とが、ID番号に対応づけられて記憶部11の検出結果32に格納される。なお、閉曲線の画素の位置データには、線切れ補正部213によって補完された画素部分の位置データが別途含まれている。
図7は、検出結果32のデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、検出結果32では、線画データ31から抽出された閉領域に関する情報が、「ID番号」、「閉曲線画素」、「平均階調値」の項目ごとに記述される。なお、「ID番号」は、ID割付部215が割付けた閉領域のID番号であり、「閉曲線画素」は、閉領域を形成する細線化された閉曲線の画素の位置データ、「平均階調値」は、閉領域の内側の画素と対応する多階調化データ314の部分の階調値の平均を示している。ID割付部215は、このような検出結果32を生成して、記憶部11に格納する。
[網点判定部22]
再び図3に戻って、網点判定部22は、閉領域検出部21によって検出された各閉領域内に、網点が含まれるか否かを判定して、当該結果(判定結果33)を記憶部11に格納する機能を有する。より具体的には、網点判定部22は、記憶部11に格納されている検出結果32を読み出し、ID番号の順に、「平均階調値」を参照する。そして、所定の閾値よりも大きい値を有する閉領域については、網点が含まれているというように判定する。網点判定部22は、網点が含まれると判定した閉領域について、その閉領域の「ID番号」と、「閉曲線画素」とを検出結果32から抽出し、判定結果33として記憶部11に格納される。
なお、網点判定部22は、網点が含まれると判定された閉領域の「ID番号」のみを取得し、当該情報のみを判定結果33として記憶部11に格納する構成であってもよい。または、網点が含まれると判定された閉領域について、検出結果32にフラグを設定することによって、判定結果33を追記する構成でもよい。
[膨張収縮部23]
図8は、機能ブロックである膨張収縮部23をデータの流れとともに示す図である。
膨張収縮部23は、主に外側膨張部231、内側膨張部232、内側収縮部233および合成部234を備える。膨張収縮部23は、記憶部11に格納されている線画データ31と判定結果33とを参照し、閉領域内に含まれる網点を精密に除去する機能を有する。具体的には、膨張収縮部23は、閉領域を形成する閉曲線(描画線)上の境界線を規定し、境界線外側の描画領域(「黒色」画素の集合)を膨張させた(第1変形)後、境界線内側の非描画領域(「白色」画素の集合)を膨張(第2変形)および収縮(第3変形)させる変形処理を行う。
なお、膨張処理とは、例えば「黒色」の描画領域を膨張させる場合、2値画像における「白色」の注目画素の8近傍に、1つでも「黒色」の画素があれば、その注目画素を「黒色」の画素とする処理を、所定の回数行う処理をいう。ただし、注目画素の8近傍を識別して処理するものに限られず、例えば4近傍を識別して処理するものであっても良い。
また、収縮処理とは、例えば「白色」の描画領域を縮小させる場合、2値画像における「白色」の注目画素の8近傍に、1つでも「黒色」の画素があれば、その画素を「黒色」の画素とする処理を、所定回数行う処理をいう。ただし、注目画素の8近傍を識別して処理するものに限られず、例えば4近傍を識別して処理するものであっても良い。
ここで、図9ないし図13を参照しつつ、膨張収縮部23の処理内容を具体的に説明する。
図9は、内部に網点を有する閉領域の一例を示す図である。網点判定部22によって網点が含まれると判定された閉領域において、当該閉領域を形成する(囲む)閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域(描画線DL)の内側には、図9に示すように、多数の微小点STから構成される網点が存在している。なお、本実施の形態では、膨張収縮部23は、網点判定部22によって内部に網点が含まれると判定された閉領域について変形処理を行うものとするが、これに限られるものではなく、閉領域検出部21において検出された全ての閉領域に対して変形処理を行う構成としてもよい。
図10は、図9に示す描画線DLの一部を示す拡大図である。図10に示すように、描画線DLの一部は、複数の微小点STと接している(すなわち、微小点STの構成画素が、描画線DLの構成画素と連結している)。この様な閉領域について、まず膨張収縮部23は、描画線DL上に境界線BLを規定する。この境界線BLについては、描画線DL上の線であることが望ましく、ここでは、描画線DLの外周部分の線(外郭線)から所定画素数分だけ内側に存在する連結画素からなる1画素幅の線を境界線BLとして規定する。なお、当該描画線DLでは、前述の線切れが発生している場合も考慮し、線切れ補正部213で追加された線をさらに境界線BLに接続させる処理を行う。このようにして境界線BLが規定されると、閉領域に含まれる描画領域(描画線DLと微小点STとで構成される領域)を、外側の描画領域と、内側の描画領域とに区別することができる。
図11は、外側膨張部231が図10に示す外側の描画領域を膨張処理した様子を示す図である。外側膨張部231は、境界線BLよりも外側の描画領域を、所定の回数だけ膨張処理する。この膨張処理の回数は、処理対象の線画の中の網点の中で、微小点のサイズが最も大きい網点に合わせて設定され、具体的には、当該網点を構成する微小点の直径が基準となる。例えば、図10に示す微小点STが最も大きいサイズであって、微小点STの縦の画素数がW1、横の画素数がW2(ただし、W1>W2とする。)とすると、外側膨張部231は、画素数W1分(あるいはそれを超える回数分)、膨張処理する(第1変形)。なお、境界線BLの内側に関しては、例えば、第1変形の後、元の内側の画像部分が転写されることによって、第1変形前の描画状態が維持できる。これにより、描画線DLの外周部分が外側(境界線BLと反対側)へ進出した状態の描画データが取得される。
図12は、内側膨張部232が図11に示す内側の非描画領域(「白色」の画素)を膨張処理した様子を示す図である。内側膨張部232は、境界線BLよりも内側にある非描画領域を所定の回数分膨張させて、第1変形によって幅が広げられた描画領域(閉曲線を画素集合の帯として表現した領域)を内側から浸食させる(第2変形)。なお、この所定の回数は、前述の外側膨張部231の膨張処理の回数(W1)と同じであるものとするが、これに限られるものではなく、少なくとも着目した閉領域内の網点を構成する微小点STを除去できる回数であればよい。
このように、閉曲線に相当する描画領域を外側方向に膨張拡幅しておいて(第1変形)、その後、当該描画領域をその内側から浸食させるため(第2変形)、当該内側からの浸食によって描画領域が完全に消失してしまうことを防止しつつ、図12に示すように、描画領域の内側に存在していた(接していた)微小点STからなる凹凸を除去することが可能になる。
図13は、内側収縮部233が図12に示す内側の非描画領域を収縮処理した様子を示す図である。内側収縮部233は、第2変形後の境界線BLよりも内側の非描画領域を所定の回数分、収縮させる処理を行う(第3変形)。この収縮処理の回数は、内側膨張部232が膨張させる回数と同じ(ここでは回数W1)とされる。この収縮処理によって、図12に示すように、第2変形後の閉曲線に相当する描画領域を内側へ広げ戻される。
図14は、合成部234が描画線DLを再構築した様子を示す図である。合成部234は、図10に示す、元の線画データ31から、描画線DLの境界線BLよりも外側の描画領域部分と、内側収縮部233によって取得される描画データ(図13を参照)のうちの境界線BLよりも内側の描画領域とを合成する。これにより、図14に示すように、描画線DLの内側の微小点STと、描画線DL上に重なっていた微小点STとが精密に除去された描画領域(描画線)のデータを取得することができる。このようにして取得された描画データは、膨張収縮データ34として記憶部11に格納される。
さらに膨張収縮部23は、網点判定部22によって網点が含まれると判定された閉領域について、上述の処理を繰り返し行うことにより、元の線画データ31から網点を除去する。
[網点抽出部24]
再び図3に戻って、網点抽出部24は、線画データ31と、膨張収縮部23により生成された膨張収縮データ34との排他的論理和をとることによって、線画データ31に含まれる網点データ35を取得する機能を有する。網点抽出部24は、膨張収縮部23によって網点が精密に除去された膨張収縮データ34に基づいて網点データ35を生成するため、線画データ31から網点を忠実に抽出することができる。なお、生成された網点データ35は、記憶部11に格納される。
[網点解析部25]
網点解析部25は、網点判定部22によって網点が含まれると判定された閉領域について、当該閉領域内に含まれる網点のパターンを解析する機能を有する。網点解析部25が解析した結果(解析結果36)については、記憶部11に格納される。ここで、網点解析部25の機能について、図15を参照しつつ説明する。
図15は、網点解析部25による解析処理について説明するための図である。まず、網点解析部25は、記憶部11に格納されている判定結果33を参照し、網点が含まれていると判定された閉領域を選択する。そして、当該閉領域の重心の位置(あるいは閉領域内の任意の位置)に対応する線画データ31の画素を選択する。
次に、網点解析部25は、当該選択した画素に近接する「黒色」の画素を線画データ31内で検索する。網点解析部25は、「黒色」の画素を検出すると、当該「黒色」の画素が属する微小描画領域(微小点ST0)の中心画素C0を選択する。そして網点解析部25は、中心画素C0から所定の距離の範囲内にある微小描画領域(ただし、微小点ST0を除く。)を検出する。なお、この検出する範囲の距離は、ユーザによって適宜決定されてもよいし、一定値であってもよい。
図15に示す例では、この処理により、微小点ST1ないし6の微小描画領域が検出される。そして網点解析部25は、中心画素C0と検出された各微小点ST1ないし6の中心画素C1ないし6との距離r1ないし6を測定する。そして網点解析部25は、中心画素C1ないしC6のうちのそれぞれ隣り合う中心画素間の中心画素C0回りの回転角度を算出する。具体的に、図15に示す例では、網点解析部25は、隣り合う中心画素C1,C2についての回転角度は角度θ1、隣り合う中心画素C2,C3についての回転角度は角度θ2、というようになる。
次に、網点解析部25は、距離r1ないし6のそれぞれを比較する。仮に、距離r1ないし6のそれぞれが所定の距離基準によって近似していると判定される場合には、網点解析部25は、中心画素C0ないし6の属する微小点ST0ないし6は規則性のある網点パターンであるとして、解析した閉領域のID番号情報とともに、微小点ST0ないし6の描画領域情報(各微小点のサイズ情報、配置位置情報(例えば距離r1ないし6、角度θ1ないし6))を解析結果36として記憶部11に格納する。
一方、距離r1ないし6を比較した結果、いずれも近似しないと判定される場合には、網点解析部25は、当該閉領域に含まれる網点は規則性のない(不規則な)パターンであることを、閉領域のID情報とともに解析結果36として記憶部11に格納する。
[網点拡張部26]
再び図3に戻って、網点拡張部26は、網点解析部25が生成する解析結果36に基づいて、閉領域内の網点を、当該閉領域を形成する閉曲線上の前記境界線BL近辺まで拡張する機能を有する。網点拡張部26の具体的な処理については、図16ないし図18を参照しつつ説明する。
図16は、網点データ35の一例を示す図である。なお、図16では、描画線DLを破線で示しているが、描画線DLと微小点STとが重なる部分では、微小点STの一部が抽出されている。網点拡張部26は、このような網点データ35に含まれる網点を、解析結果36を参照しつつその網点を拡大させる。はじめに、網点解析部25によって規則的なパターンの網点であると判定された閉領域についての処理を説明する。
図17は、図16に示す網点データ35の網点領域の一部を拡張させる様子を示す図である。網点拡張部26は、解析結果36を参照して、規則的なパターンの網点であると判定された閉領域を選択する。そして、当該選択された閉領域の境界線BLの内側に近接して存在する微小点STaを検出する。なお、本実施の形態では、網点解析部25によって解析結果36に登録されている網点パターンの中心の微小点ST0とほぼ同程度のサイズのものを微小点STaとして検出している。
微小点STaを選択すると、網点拡張部26は、解析結果36に登録されている網点パターンデータ(ここでは、微小点ST0ないし6から構成される)を、微小点STaの位置と中心の微小点ST0とが一致するようにして、網点データ35に転写する(図17)。図17中、黒色で塗りつぶされているように、網点パターンデータが転写されることによって、境界線BL付近まで網点が拡張された網点拡張データ37が取得される。
次に、網点解析部25によって、網点が不規則なパターンであると判定された閉領域についての網点拡張部26による網点領域の拡張処理について説明する。
図18は、網点が不規則なパターンであると判定された閉領域の網点領域を拡張させる様子を示す図である。網点が不規則なパターンの閉領域である場合、網点解析部25は、描画線DLに接している微小点STを検出し、当該微小点STと描画線DLとが接している点を、境界線BL側(図18中、矢印で示す方向)へ所定画素数分(例えば、2画素分)だけ微小点STを拡大させる。あるいは、微小点STと描画線DLとが接する線と直角に交わる方向、かつ、外側の方向へ所定画素数分拡張させる。なお、設定される拡張方向はこれに限られるものではなく、適宜設計変更が可能である。
網点拡張部26は、以上のような処理を描画線DLと接している全ての微小点STについて行うことにより、網点が拡張された網点拡張データ37を取得することができる。仮に膨張収縮部23により描画線が補正された際に、補正後の描画線と網点との間に隙間が発生した場合であっても、上述のように網点部分を拡張させておくことによって、描画線と網点とを再合成した際に、当該隙間を目立たなくさせることができる。
以上が、線画処理装置1が備える機能ブロックの説明である。線画処理装置1は、上述の処理を各機能ブロックにより実行することによって、線画データ31から、膨張収縮データ34、網点データ35および網点拡張データ37が取得し、線画から網点と描画線とを抽出することができる。
なお、詳細は省略するが、線画処理装置1では、膨張収縮データ34と網点拡張データ37に含まれる描画部分をレイヤー化した画像を取得することが可能であり、ユーザが入力部12を介して所定の指示を与えることによって、各レイヤー画像に含まれる閉領域および閉領域内の網点部分の色付けや、網点の削除等の操作を容易に行うことができる。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、網点判定部22は、線画の各閉領域に網点が含まれるか否かを自動的に判定し、含まれると判定された閉領域のID情報を判定結果33として出力していたが、網点判定部22の構成はこれに限られるものではない。なお、ここでは、第1の実施の形態と同様の構成については、適宜同符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、網点判定部22は、ユーザの指定した閉領域について、網点があるものと判定する。そこで、ユーザが閉領域を容易に指定できるようにするため、網点判定部22は、線画データ31を、検出結果32に基づいて各閉領域を塗り分けた状態で表示部13に表示させる。
図19は、ユーザが閉領域を選択するときの、表示部13の画面の例を示す図である。なお、図19では、4つの閉領域が、それぞれ赤、青、緑および黄で塗り分けられている様子を示している。このように線画データ31が、閉領域ごとに色で塗り分けられた状態で表示部13に表示されるため、ユーザは1の閉領域を容易に識別することができる。なお元の線画データ31が保持している網点についても表示部13に表示されている(図示せず)。
このような像が表示されている状態で、ユーザは、選択ボタン41を入力部12のマウス等によって選択する。そしてユーザは、網点が含まれていることが視認される閉領域を選択する。なお、図示を省略するが、選択された閉領域については、非選択の閉領域を区別するためのフラグ等が設定される。そしてユーザがOKボタン42を押すことにより、閉領域の選択モードが終了する。
そして、閉領域の選択モードが終了すると、網点判定部22は、ユーザによって選択された全ての閉領域を、判定結果33として記憶部11に格納する。以降のデータの処理については、第1の実施の形態と同様である。
このように、本実施の形態では、膨張収縮部23や網点拡張部26が処理するための閉領域を、ユーザが選択することができるため、処理すべき閉領域の見落としを減らすことができる。また、ユーザが閉領域を選択するモードと、第1の実施の形態のような自動的に閉領域を選択するモードとが組み合わさった処理を網点判定部22が行うことによって、処理すべき閉領域を効率良く選出することができる。
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
また、第2の実施の形態では、網点判定部22は、閉領域ごとに色分けされた線画データ31を表示部13に表示させると説明したが、これに限られるものではなく、例えば、「ID番号」そのものを線画データ31上に重ねて表示することによって、閉領域ごとに識別可能とされてもよい。
また、上記実施の形態では、網点解析部25は、線画データ31と膨張収縮データ34とに基づいて生成される網点データ35に対して解析処理を行うと説明したが、これに限られるものではない。すなわち、網点抽出部24が、微小点除去部211により生成される微小点除去データ311(図5参照)と、線画データ31との排他的論理和をとることによっても網点のみのデータ(ただし、描画線に重なっている(接している)微小点STは含まれない。)を取得することも可能である。また、このようにして得られた網点のデータに基づいて、網点解析部25が、各閉領域に含まれる網点パターン(特に微小点のサイズ)を解析しておくこともできる。これにより、膨張収縮部23がこの解析結果を基にして、閉曲線に相当する描画領域を膨張させるサイズを、閉領域ごとに設定することも可能となる。
また、上記実施の形態では、線画処理装置1の各処理機能が、ソフトウェア的に実現されるが、各処理部を専用の回路に置き換えて構成することによって、ハードウェア的に線画処理機構が実現されてもよい。
そして、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
本発明に係る第1の実施の形態における線画処理装置の外観図である。 線画処理装置の構成を示す図である。 線画処理装置の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。 スキャナによって読み取られた線画データの一例を示す図である。 機能ブロックである閉領域検出部をデータの流れとともに示す図である。 線切れ補正部による、細線と細線との間の線切れ補正を説明するための図である。 検出結果のデータ構造の一例を示す図である。 機能ブロックである膨張収縮部をデータの流れとともに示す図である。 内部に網点を有する閉領域の一例を示す図である。 図9に示す描画線の一部を示す拡大図である。 外側膨張部が図10に示す外側の描画領域を膨張処理した様子を示す図である。 内側膨張部が図11に示す内側の非描画領域(「白色」の画素)を膨張処理した様子を示す図である。 内側収縮部が図12に示す内側の非描画領域を収縮処理した様子を示す図である。 合成部が描画線を再構築した様子を示す図である。 網点解析部による解析処理について説明するための図である。 網点データ35の一例を示す図である。 図16に示す網点データの網点領域の一部を拡張させる様子を示す図である。 網点が不規則なパターンであると判定された閉領域の網点領域を拡張させる様子を示す図である。 ユーザが閉領域を選択するときの、表示部の画面の例を示す図である。 線画の一部を示す図である。 図20に示す線画を細線化した状態の一部を示す図である。
符号の説明
1 線画処理装置
10 CPU
11 記憶部
12 入力部
13 表示部
16 スキャナ
2 プログラム
20 取得部
21 閉領域検出部
211 微小点除去部
212 細線化部
213 線切れ補正部
214 多階調化部
215 ID割付部
22 網点判定部
23 膨張収縮部
231 外側膨張部
232 内側膨張部
233 内側収縮部
234 合成部
24 網点抽出部
25 網点解析部
26 網点拡張部
31 線画データ
311 微小点除去データ
312 細線化データ
313 線切れ補正データ
314 多階調化データ
32 検出結果
33 判定結果
34 膨張収縮データ
35 網点データ
36 解析結果
37 網点拡張データ

Claims (9)

  1. 線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理装置であって、
    2値化された線画データを取得する線画データ取得手段と、
    前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する閉領域検出手段と、
    前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域を囲む前記閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に前記閉領域の外側と内側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側部分について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させる処理を少なくとも前記所定の回数分行なうことにより前記描画領域を内側から浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する膨張収縮手段と、
    前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する網点抽出手段と、
    を備えることを特徴とする線画処理装置。
  2. 請求項1に記載の線画処理装置であって、
    前記膨張収縮手段は、
    前記第3変形後の前記境界線内側の描画領域部分と、前記第1変形前の前記境界線外側の描画領域部分とを合成することを特徴とする線画処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の線画処理装置であって、
    前記閉領域検出手段によって検出された閉領域内に網点が含まれるか否かを判定する網点判定手段、
    をさらに備え、
    前記膨張収縮処理手段は、
    前記閉領域検出手段によって検出された閉領域のうち、前記網点判定手段によって網点が含まれると判定された閉領域について前記変形処理を行うことを特徴とする線画処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の線画処理装置であって、
    前記閉領域検出手段は、
    所定の面積サイズ以下の微小点を前記線画データから除去した微小点除去データを生成する微小点除去手段と、
    前記微小点除去データに含まれる描画領域を所定の幅まで細らせることによって、複数の細線を含む細線化データを生成する細線化手段と、
    前記細線化データに含まれる複数の細線の端点と、当該端点と所定の距離基準で近接する他の細線上の点とを接続する線切れ補正手段と、
    を含むことを特徴とする線画処理装置。
  5. 請求項3に記載の線画処理装置であって、
    前記閉領域検出手段は、
    前記線画データの所定範囲を多階調表現での中間調に変換する多階調化手段、
    を含み、
    前記網点判定手段は、
    前記多階調化手段によって取得される階調値の大きさに応じて、前記判定を行うことを特徴とする線画処理装置。
  6. 請求項3に記載の線画処理装置であって、
    前記網点判定手段は、
    前記線画データを、前記閉領域検出手段によって検出された閉領域ごとに識別可能に表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された線画データについて、前記検出された閉領域のうちから1以上の閉領域の選択入力を受け付ける入力受付手段と、
    を含むことを特徴とする線画処理装置。
  7. 請求項3または6に記載の線画処理装置であって、
    前記網点判定手段によって網点が含まれると判定された閉領域について、当該閉領域内に含まれる網点のパターンを解析する網点解析手段と、
    前記網点解析手段による解析結果に基づいて、前記閉領域内の網点を、当該閉領域を形成する閉曲線上の前記境界線近辺まで拡張する網点拡張手段、
    をさらに備えることを特徴とする線画処理装置。
  8. コンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
    線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理を行う線画処理装置であって、
    2値化された線画データを取得する線画データ取得手段と、
    前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する閉領域検出手段と、
    前記閉領域検出手段によって検出された前記閉領域を囲む前記閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に前記閉領域の内側と外側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させる処理を少なくとも前記所定の回数分行なうことにより前記描画領域を外側へ浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する膨張収縮手段と、
    前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する網点抽出手段と、
    を備える線画処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 線画処理装置が線画から複数の微小点で構成される網点を分離する線画処理方法であって、
    (a) 線画を所定の閾値で2値化した線画データを取得する工程と、
    (b) 前記線画データから、閉曲線で囲まれた1以上の閉領域を検出する工程と、
    (c) 前記(b)工程にて検出された前記閉領域を囲む閉曲線を画素集合の帯として表現した描画領域について、前記描画領域に沿って前記描画領域上に規定した境界線を基準に外側と内側とをそれぞれ定義したとき、前記描画領域のうち前記境界線よりも外側部分について、前記網点を構成する微小点のうち最大の直径分以上膨張させる処理を所定の回数行なう第1変形と、前記第1変形の後に前記境界線よりも内側にある白色の画素である非描画領域を膨張させる処理を少なくとも前記所定の回数分行なうことにより前記描画領域を内側から浸食させる第2変形と、前記第2変形の後に前記非描画領域を収縮させる処理を前記所定の回数行なうことにより前記描画領域を内側へ広げ戻す第3変形とを含んだ変形処理を行うことによって、前記境界線内側の網点が除去された網点除去済データを生成する工程と、
    (d) 前記(c)工程にて生成される前記網点除去済データと、前記線画データとに基づいて、網点データを抽出する工程と、
    を含むことを特徴とする線画処理方法。
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