JP4282467B2 - 像域分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、像域分離方法に関し、特に、2値画像の網点領域と文字領域とを分離する像域分離方法に関する。
網点には、サイズ変調(AM:Amplitude Modulation)型網点と、空間周波数変調(FM:Frequency Modulation)型網点とが存在する。従来、主にAM型網点を対象とする像域分離方法が提案されている。
従来のAM型網点を対象とする像域分離方法は、AM型網点の特有の性質を利用するものである。このAM型網点は、主に二つの特有の性質を有する。第1の特徴は、網点の中心が固定的な空間周波数を有することである。この固定的な周期に基づいて網点を検出する方法が存在する(例えば、特許文献1)。第2の特徴は、黒画素面積率に関し、AM型網点が多値画像の階調値を現すという性質である。網点の面積率が増加することを網点の成長といい、網点が成長率によってある一定の形を有することを網点の閉領域性質という。成長率が50%以下の場合には、黒画素の閉領域を有し、50%以上になると、網点の間が離れた白画素の閉領域を有することとなる。従来の技術では、主にこの二つの特有の性質を利用して網点を検出していた。
上述のように、従来の像域分離方法は、網点の周期性や網点特有の閉領域といった性質を検出し、大別して以下の方法によって画像を網点領域と文字領域とに分離していた。
(1) 網点の周期性を検出する方法(例えば、特許文献1)
網点の中心が一定の周期で並ぶ性質を利用し、網点の中心として検出した位置が予測した網点の中心位置と合致する場合には、検出点の中心とその近傍を網点領域とする方法である。
(2) 網点特有の閉領域を検出する方法(例えば、特許文献2)
多値画像から2値網点画像へ変換する場合には、多値画像の濃度変化に対応する網点の発生方法には設計された規則がある。一般的な設計において生成される網点の形は、特有の閉領域を保ちながら画像の濃度変化に対応して変化する。この網点の閉領域を検出することによって、網点を検出する。
(3) 網点の周期性検出と網点特有の閉領域検出との併用する方法(例えば、特許文献3)
上記(1)、(2)の二つの検出方法を併用する方法である。
特開昭63−142765公報 特開昭62−226770公報 特開平1−132294号公報
しかし、上記従来の像域分離方法のうち、網点の周期性を検出する方法では、画像を主走査方向にのみ走査するため、網点の角度が0度及び45度以外の網点領域の検出精度が極端に低いという問題があった。
また、網点の閉領域を検出する従来の方法では、網点の中心点を基にした正方形の領域を閉領域として検出するが、黒領域と白領域との割合が50%付近となる網点については、隣り合う網点との境界が不鮮明になるため、閉領域を検出することができなくなるといった問題があった。
さらに、網点の周期性を検出する方法と網点の閉領域を検出する方法とを併用する従来の方法では、各々の方法を個別に実施するよりも網点領域の検出精度は向上するが、各々の方法に特有の問題によって検出できない網点領域については、完全に補完することができないという問題があった。
また、従来の方法では、網点領域中に黒文字が混在すると、同じ文字の一部分であるにも拘らず、網点領域に近い部分は網点領域に、網点領域から遠い部分は文字領域に各々分離されてしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の像域分離方法における問題点に鑑みてなされたものであって、画像を網点領域と文字領域とに分離する精度を高め、従来の像域分離方法では正確に分離できなかった網点領域内に混在する黒文字領域や、網点領域に隣接する黒文字領域をすべて網点領域から分離することを可能とし、FM型網点にも対応することのできる像域分離方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、2値画像の網点領域と文字領域とを分離するための像域分離方法であって、白画素又は黒画素のいずれか一方を注目画素とし、該注目画素とその近傍画素(該注目画素にそのXY方向において直接隣接している4画素、及び斜め方向に隣接している4画素の計8画素)がすべて注目画素である注目画素を内部点と定義し、前記注目画素の近傍画素のすべてが非注目画素である注目画素を独立点と定義し、前記内部点及び独立点のいずれでもない注目画素を境界点と定義し、画像データ中の境界点を開始点にし、該開始点を中心点としてXY方向において所定の個数の画素からなる所定の矩形領域において、前記境界点が連続する境界線を追跡し、該所定の矩形領域内に存在する閉領域を伴う境界線を除去することにより、所定の大きさの文字領域を除去し、網点領域の境界線を確保した上で第1のマスク画像を得るステップと、前記第1のマスク画像を膨張処理した後、縮小処理を行い、網点領域を該網点領域の最も外側の網点の境界線とした第2のマスク画像を得るステップと、前記第2のマスク画像中の境界点を開始点にし、該開始点を中心点とした所定の矩形領域において境界線を追跡し、(a)該所定の矩形領域内に存在する閉領域を前記第2のマスク画像から除去することにより誤検出された文字領域を除去して第3のマスク画像を得る、(b)前記閉領域を前記第2のマスク画像に追加することにより未検出の網点領域を補充して第3のマスク画像を得る、(c)これら両方のいずれも行わないで第3のマスク画像を得る、のいずれか一つを選択的に行うステップと、前記第3のマスク画像そのものの最外側画素を境界点とし、該境界点に対応する原画像の画素に隣接する画素(該原画像の画素にそのXY方向において直接隣接している4画素、及び斜め方向に隣接している4画素の計8画素)が黒画素の場合には、該黒画素に対応するマスク画像中の画素を拡張点とし、該拡張点を新たな境界点として前記と同様の要領で拡張点を探す操作を、新たな拡張点が見つからなくなるまで繰り返し、該操作により発見されたすべての拡張点を該第3のマスク画像に追加して第4のマスク画像を得るステップと、前記第4のマスク画像のマスクデータ画素に対応する原画像の画素を網点領域画素とし、前記マスクデータ画素に対応しない原画像の画素を文字領域画素とすることにより、前記2値画像を網点領域と文字領域とを分離するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば正確な網点領域の境界線を確保した上で、網点領域を検出し、正確な網点領域を確保することにより、網点領域中の文字の誤検出を防止し、誤検出された文字領域をマスク画像から除去し、未検出の網点領域を補充して網点の検出精度を高めることができ、網点領域と繋がった黒画素領域まで網点領域を拡張することができて網点領域をより正確かつ完全なものに近づけることができるとともに、網点の境界線の情報を画素単位で処理することによって文字の誤検出を防ぐことが可能で、FM型網点にも対応することのできる像域分離方法を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、精度が高く、網点領域内に混在する黒文字領域や、網点領域に隣接する黒文字領域をすべて網点領域から分離することができ、FM型網点にも対応することのできる像域分離方法を提供することができる。
本発明にかかる像域分離方法の全体構成について、図1のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS1において、2値原画像を入力した後、原画像の注目画素を定義し、この注目画素の8近傍画素により、境界点画素を定義する。原画像中の境界点画素を開始点にし、この開始点を中心点にして原画像中の特定追跡領域を定義する。この開始点をはじめ、定義した特定追跡領域の中で、公知の境界線追跡処理を行う。この処理を特別追跡領域付き境界線追跡法と定義する。次に、網点検出処理(ステップS2)として、追跡できた境界線をマスク画像1にマスクデータとして書き込む(ステップS3)。
次に、マスク画像1中の網点境界線を表すマスクデータに対し、3ライン画素ずつの参照メモリを使ってN回膨張処理を行う。また、膨張処理と同じように3ライン画素ずつの参照メモリを使って、N回縮小処理を行う。これは、網点領域確保処理である(ステップS4)そして、処理済みマスクデータ画素をマスク画像2に書き込む(ステップS5)。この網点領域確保処理の目的は、網点領域を領域の一番外側の網点境界線まで確保することであり、正確な網点領域を確保することにより、網点領域中の文字の誤検出を防ぐことができ、分離率を高めることができる。
次に、前の網点領域確保処理で得たマスク画像2中で、網点領域として第1種領域、誤検出した文字領域として第2種領域、未検出網点領域として第3種領域を定義する。分離率を高めるため、マスク画像2中の領域を前の特別追跡領域付き境界線追跡法と同じ方法で検出する。検出された領域から領域判別点を見つけ出し、判別点より領域の種類を判別する。判別した領域について各々の補正処理を行う。これは、網点領域の補正処理(ステップS6)である。この処理によって、誤検出された文字領域をマスク画像2から除去し、未検出網点領域を補充する。マスク画像2が網点領域補正処理を経て、マスク画像3になる(ステップS7)。
次に、マスク画像3のマスクデータ画素と原画像画素を参照することにより、拡張点画素を定義する。定義した拡張点追跡処理によって、網点領域を網点領域と繋がった黒画素領域まで拡張する。これは、網点領域拡張処理(ステップS8)である。この処理によって、網点領域全体を保つことができ、網点領域の検出をさらに高めことができ、マスク画像4を得ることができる(ステップS9)。
最後に、像域分離処理を行い、現画像をマスク画像4で網点画像と文字画像とに分離する(ステップS10)。すなわち、マスク画像4のマスクデータで原画像を分離した画像を網点画像(ステップS11)とし、マスク画像4のマスクデータを反転したデータで原画像を分離した画像を文字画像(ステップS12)とする。
次に、上記各々の処理についての詳細について、図2乃至図7を参照しながら説明する。
図2(a)は、8近傍画素を説明するための図であって、同図において、画像の左肩を原点(0,0)とし、注目画素の主走査座標をi、注目画素の副走査座標をjとすると、注目画素の座標は(i,j)で表される。従来技術では、白画素または黒画素のどちらも注目画素とし、注目画素(i,j)と隣接している周辺8箇所の画素(i,j+1),(i-1,j+1),(i-1,j),(i-1,j-1),(i,j-1),(i+1,j-1),(i+1,j),(i+1,j+1)を8近傍画素と定義するが、本発明では、白画素または黒画素のどちらか一方のみを注目画素とする。すなわち、2値画像のすべての画素を注目画素と非注目画素の二種類の画素に分けることになる。
図2(b)は、従来技術の8連結の例を説明するための図である。同図に示すように、注目画素と同じ注目画素が8近傍画素であった場合に、注目画素とその8近傍画素は8連結していると定義する。
図3は、従来技術における注目画素の性質(内部点、独立点、境界点)の定義を説明するための図である。図3(a)に示すように、内部点とは、注目画素の8近傍画素がすべて注目画素である注目画素を示す。図3(b)に示すように、独立点とは、注目画素の8近傍画素がすべて非注目画素である注目画素を示す。図3(c)に示すように、境界点とは内部点でもなく独立点でもない注目画素を示す。
図4は、従来技術のチェーンコードを説明するための図である。同図に示すように、注目画素を中心とする8近傍画素の各々に割り当てた0から7までの数字をチェーンコード数という。チェーン配列Chain#X[ ], Chain#Y[ ],を使って、注目画素と近傍画素との相対座標を求めることができる。例えば、注目画素[i,j]に対して、チェーンコード数6の画素座標を求める場合には、画素座標は[i+Chain#X[6], j+Chain#Y[6 ]]であり、[i,j+1]に相当する。チェーンコード数Cが0から7まで順番に増加すると、注目画素にとって、右側の画素から反時計周りで8近傍画素の座標を求めることができる。このチェーンコードを、後ほど、特別追跡領域付き境界線追跡処理、領域追跡処理と拡張点追跡処理等において使用する。
図5は、本発明の特別追跡領域付き境界線追跡法の開始点と特別追跡領域の定義について説明するための図である。画像に対してラスタ順に走査を行い、注目画素[i,j]を検出する。もし、注目画素[i,j]が境界点の場合には、注目画素[i,j]を中心点として、横2×L個の画素、縦L個の画素の矩形領域を特別追跡領域と定義する。本発明における8連結画素の境界線追跡法は、この特別追跡領域中で行う。
まず、画像に対してラスタ順に走査を行い、注目画素[i,j]を検出する。次に、注目画素が図3に示すどの性質であるかを判別する。もし注目画素[i,j]が内部点であれば、ラスタ順の次画素から走査を継続する。注目画素が独立点であれば、注目画素の座標[i,j]に対応するマスク画像1の画素[i,j]をマスタデータに書き換える。その後、また、ラスタ順に次画素から走査を継続する。もし注目画素が境界点であれば、その注目画素[i,j]を開始点P[0]として、P[0]を中心点として特別追跡領域を作成する。特別追跡領域のサイズを横2×L個の画素、縦L個の画素の矩形画素領域とする。P[0]は、この特別追跡領域の中心点となる。
このP[0]を開始点として、従来技術の8連結画素の境界線追跡法を用いて網点境界線追跡処理を実施する。本発明の特別追跡領域付き境界線追跡法は、追跡中の境界点が特別追跡領域から外れた場合と、追跡線を構成する追跡点数が設計した範囲を超えた場合に追跡を中断する処理である。追跡できた境界線上の画素座標を配列N[ ][ ]に記憶する。追跡処理後、配列N[ ][ ]から記憶した画素の座標を取り出し、対応したマスク画像1の画素をマスクデータに書き換える。境界線追跡処理を実施した結果、マスクデータが書き換えられたマスク画像1の画素が原画像中の検出された網点の境界線上の画素を表す。境界追跡処
理の完了後、次の画素からラスタ順の走査を継続する。
次に、本発明の特別追跡領域付き境界線追跡法による網点検出処理を、図4乃至図7を参照しながら詳細に説明する。ここで、チェーンコードをC、チェーン配列をChain#X[ ]、Chain#Y[ ]、境界線上の境界点の座標を記憶する配列をN[ ][ ]、開始点をP[0]、境界点の数をn、検出しようとする網点の境界線の周囲長画素数NUMと特別追跡領域を設定する。また、網点の境界点をP[n](第n番目の画素)と定義する。
(1)ステップS21において、画像の画素をラスタスキャンして、注目画素[i,j] が独立点の場合には、ステップS32において、マスク画像の画素[i,j]をマスクデータに書き換え、追跡処理を終了する。
(2)ステップS22において、注目画素[i,j]が境界点ではない場合には、注目画素[i,j]が内部点であるとして、追跡処理を終了する。
(3)ステップS22において、注目画素[i,j]が境界点の場合には、ステップS23において、注目画素[i,j]を開始点P[0]にし、開始チェーンコードCを0とする。また、境界点の数nを0とし、開始点P[0]を中心点にして特別追跡領域を設計する。
(4)ステップS24において、チェーンコードCから3を減算する。
(5)ステップS25において、チェーンコードCが0未満の場合には、ステップS26において、8を加算する。
(6)ここで、チェーンコードCが示す主走査座標 をi'、副走査をj'、チェーンコードCが示す座標を[i',j']と定義する。チェーンコード数Cを図4に示すチェーン配列Chain#X[ ] 、Chain#Y[ ]に各々代入することにより、注目画素の座標[i,j]におけるチェ−ンコードCの主走査の相対位置と副走査の相対位置とを得る。これを注目画素の座標[i,j]の主走査座標i 、副走査座標jに各々加算することにより、チェーンコードCが示す座標[i',j']を得る。
(7)ステップS28において、座標[i',j']が特別領域外に存在する場合には、追跡処理を終了する。
(8)ステップS29及びステップS30において、画素[i',j']が注目画素あるいは境界点ではない場合には、ステップS31において、新チェーンコードC=(C+1) mode 8をして、上記(6)に示した処理を行う。尚、modは剰余演算である。
(9)ステップS33において、境界点数nが周囲張画素数NUMより大きい場合には、追跡処理を終了する。
(10)ステップS33において、境界点数nが周囲張画素数NUMより小さい場合には、ステップS34において、画素[i',j']を第n番目の境界点P[n]にする。
(11)ステップS35において、画素の座標[i',j']を配列N[n][0]とN[n][1]に代入する。
(12)ステップS36において、画素[i',j']の座標と画素[i,j]の座標が一致した場合には、後述する(16)の処理を行う。
(13)ステップS36において、画素[i',j']の座標と画素[i,j]の座標が一致しない場合には、ステップS37において、境界点の数nに1を加算する。
(14)ステップS38において、画素[i',j']の座標を画素[i,j]の座標に代入する。
(15)ステップS39において、新チェーンコードC=(C+1) mode 8をして(4)の処理を行う。
(16)ステップS40において、検出された網点境界線上の境界点画素の座標を記憶した配列N[ ][ ]から第n番目の座標を取り出し、ステップS41において、この座標に位置するマスク画像1の画素をマスクデータに書き換える。
(17)ステップS42において、境界点数nから1を減算する。
(18)ステップS43において、境界点数nが0の場合には、網点の境界線の境界点をマスク画像1の書き込み処理を完了して、追跡処理を終了する。境界点数nが0ではない場合には、上記(16)の処理を行う。
次に、図8(a)、(b)を参照しながら、黒網点と白網点に対する網点検出処理について具体的に説明する。
本発明の特別追跡領域は、開始点の座標を中心とした、矩形で、一つの網点のデータがすべて追跡窓内に納まる任意の大きさの追跡窓である。同図に示した網点境界線追跡法の例では、32画素×16ラインの追跡窓を準備し、白画素を注目画素としている。図8(a)は黒網点の検出例で、黒網点と接する白画素部分を追跡する。図8(b)は白網点の検出例で、黒画素と接する白網点の内側を追跡する。
追跡点が特別追跡領域から外れるか、追跡点が開始点に戻るまで追跡は繰り返される。もし、追跡中の境界点が追跡窓から外れた場合には、追跡中の境界線は網点のものではないとして追跡を中断する。追跡点が開始点に戻る場合には、追跡線を構成する追跡点数が設定した範囲内であった場合のみ、追跡線をマスク画像1に記録する。
次に、図9乃至図12を参照しながら網点領域確保処理について説明する。
図9は、公知の8近傍膨張処理の説明図である。同図に示すとおり、3画素×3ラインの参照メモリを準備し、マスク画像1をラスタ順に走査する。マスク画像の画素を準備した3画素×3ラインの窓に代入する。窓の中央の注目画素がマスクデータである場合には、処理を行わず、出力参照画素を注目画素に代入する。注目画素が非マスクデータの場合には、窓中に一つでもマスクデータがあれば、出力参照画素をマスクデータに変更する。
図10は、従来技術の8近傍縮小処理の説明図である。同図に示す通り、3画素×3ラインの参照メモリを準備し、図9の8近傍膨張処理後の参照画素を3画素×3ラインの窓に代入する。窓中央の注目画素が非マスクデータの場合には、処理を行わず、出力参照画素を注目画素に代入する。注目画素がマスクデータの場合には、窓中に一つでも非マスクデータがあれば、出力参照画素に非マスクデータを書き込む。
次に、図11を参照しながら、本発明の特徴部分である、参照メモリを使用することによって画像データを一ラインずつ、同時にN回拡張処理をN回縮小処理ができる網点領域確保処理について説明する。
まず、膨張処理の回数Nと同じ縮小処理回数Nを定義により、参照メモリ(2×N)個を準備する、各々の参照メモリは、画像副走査の3ライン分の画素数を持つエリアにする。
次に、膨張と縮小処理を行う前に、参照メモリ1〜2Nまでの画素データについて、第1ラインデータを第2ラインにシフトさせる。また、第0ラインデータを第1ラインデータにシフトさせ、元の第2ラインデータを捨てる。
膨張処理対象になるマスク画像1のデータをライン単位で、順番に参照メモリ1の第0ラインに代入する。膨張処理では、一画素ずつ、一ライン単位で行う。1回目の膨張処理した結果を参照メモリ2の第0ラインに書き込む。また、参照メモリ2に対し、第2回目の膨張処理を行う。その結果を参照メモリ3の第0ラインに書き込む。この膨張処理を繰り返し、N回膨張処理を行った結果を参照メモリN+1に書き込む。第1回目の縮小処理は参照メモリN+1を参照し、結果を参照メモリN+2の第0ラインに書き込む。この縮小処理をN回繰り返し、最後の第N回縮小処理の結果を出力データにし、マスク画像2に書き込む。このN回膨張処理とN回縮小処理は、参照メモリ1〜2×N(参照メモリの総ライン数は3×(2×N)になる)まで使うことによって、画像の膨張処理と画像の縮小処理のメモリ数を最低限に納めることができ、画像処理の高速化もできる。この処理は、網点領域確保処理である。
図11に示したように、マスク画像1中の網点境界線を表すマスクデータ画素をN回の膨張処理とN回の縮小処理によって、網点領域を表すマスクデータ領域になる。尚、マスクデータ領域では、網点領域の最外側の網点境界線まで正確に、融合することができる。
本発明では、隣あう網点境界線のマスクデータが融合するまでの任意の回数8近傍膨張処理を繰り返す。この処理によって、網点検出処理で検出された網点境界線のマスクデータ画素が網点領域を表すマスクデータ領域とすることができる。
本発明では、8近傍膨張処理の回数と同じ回数、8近傍縮小処理を繰り返す。膨張処理によって拡張した網点領域では、縮小処理によって元の網点領域最外側の網点境界線の輪郭まで、縮小した。但し、膨張処理によって繋がった網点領域内部のマスクデータ画素は、そのまま網点領域になっている。本処理の結果作成されたマスクデータはマスク画像2として記録する。
本発明にかかる網点領域確保処理では、膨張・縮小処理を任意の回数行うことができ、膨張処理及び縮小処理を同一回数行うことも、膨張処理を行う回数と縮小処理を行う回数とが一致しなくともよい。
図12は、網点領域確保処理の実施例の説明図である。図12(a)のマスク画像1(境界線データ)に対して図11に示すN回8近傍拡張処理とN回8近傍縮小処理を行うと、図12(b)に示すマスク画像2に変化する。
次に、図13、図14及び図15を用いて網点領域補正処理について説明する。
図13は、マスク画像2の3種類の領域を説明する図である。マスク画像2の中には、3種類のマスクデータ領域がある。この3種類の領域を、各々第1種類領域、第2種領域、及び第3種領域として定義する。第1種領域はある大きさ以上の領域を持つ網点領域である。第2種領域は網点領域として誤検出された領域で、文字と文字との間にはある間隔があり、前の膨張処理と縮小処理によって隣あう境界線が繋がらない文字領域として、除去する必要がある領域である。第3種類領域は網点領域として検出できなかった領域で、網点領域に追加する必要がある領域である。
次に、図14のフローチャートを使って、領域追跡処理について説明する。
注目画素は、マスク画像2中のマスクデータ画素であることを定義し、図4のチェーンコードを用いる。そして、マスク画像2をラスタスキャンする。[i,j]は、画素が画像に存在する座標である。
(1)ステップS51において、注目画素[i,j]が独立点の場合には、画素[i,j]のマスクデータを除去して、追跡を終了する。
(2)ステップS52において、注目画素[i,j]が境界点ではない場合には、追跡処理を終了する。
(3)ステップS53において、追跡用パラメータを設定する。注目画素[i,j]を開始点P[0]とする。開始点P[0]を中心点して、特定追跡領域を設定する。開始点P[0]の座標[i,j]を中心の横2×L縦Lの特定追跡領域とする。チェーンコード数Cを0とする。追跡された領域の最左点、最右点、最上点、最下点の端点座標を定義する。チェーン配列Chain#X[ ] と Chain#Y[ ]を定義する。さらに、領域の周囲長画素数NUMを定義する。
(4)ステップS54において、チェーンコードCから3を減算する。
(5)ステップS55において、チェーンコードCが0未満の場合には、ステップS56において、8を加算する。
(6)ステップS57において、チェーンコードCが示す主走査座標 をi' 、副走査をj'、チェーンコードCが示す座標を[i',j']と定義する。チェーンコード数Cを図4に示すチェーン配列Chain#X[ ] 、Chain#Y[ ]に各々代入することにより、注目画素の座標[i,j]におけるチェ−ンコードCの主走査の相対位置と副走査の相対位置とを得る。これを注目画素の座標[i,j]の主走査座標i 、副走査座標jに各々加算することにより、チェーンコードCが示す座標[i',j']を得る。
(7)ステップS58において、座標[i',j']が特定追跡領域外にある場合には、この領域を第1種領域(ステップS60)として、追跡処理を終了する。
(8)ステップS59において、画素[i',j']が注目画素ではない場合、及び画素[i',j']が注目画素であって、ステップS61において、境界点ではない場合には、ステップS62において、新チェーンコードC=(C+1)mode 8 にして上記(6)の処理を行う。
(9)一方、ステップS59において、画素[i',j']が注目画素であって、ステップS61において、境界点である場合には、ステップS63において、境界点数nに1を加算する。
(10) ステップS65において、境界点数nが周囲長画素数NUMより大きい場合には、追跡処理を終了する。
(11) ステップS66において、座標[i',j']の画素を境界線上第n番目境界点P[n]にする。
(12) ステップS67において、座標[i',j']により追跡される領域の境界線上の最左点、最右点、最上点、最下点の端点座標を演算する。
(13) ステップS68において、境界点P[n]と開始点P[0]が一致した場合には、下記(15)の補正処理を行う。
(14) ステップS69において、座標[i',j']を座標[i,j]に代入する。ステップS70において、新チェーンコードC=(C+1)mode 8して上記(4)の処理を行う。
(15) ステップS71において、境界線上の最左点、最右点、最上点、最下点の端点座標により、端点の内側に隣接した領域の最左点、最右点、最上点、最下点の判別点座標を演算する。
(16) ステップS72において、境界線上の最左点、最右点、最上点、最下点の端点座標により補正処理用の矩形補正領域Rの左上点、右上点、左下点、右下点の座標を演算する。
(17) ステップS73において、4つの判別点画素がすべてマスクデータの場合には、領域を第2種領域(ステップS74)と判断する。そうではない場合には、第3種領域(ステップS76)として、下記の(19)の処理を行う。
(18) 上記(16)で得た補正処理用の矩形補正領域R内のすべての画素について、補正処理による除去処理を行う(ステップS75)。すなわち、マスクデータを元の画素データに書き換えるように処理する。そして、下記(20)の処理を行う。
(19)上記(16)で得た補正処理用の矩形補正領域Rの内すべての画素について、補正処理による追加処理を行う(ステップS77)。すなわち、画素をマスクデータに書き換える。そして、下記(20)の処理を行う。
(20)ステップS78において、補正処理の結果を検証するため、補正処理領域の最左点画素に戻して上記(2)の処理を行う。
上記処理において、境界線の周囲長画素の総数のしきい値NUMは、512を基準とするが、画像線密度や線数等の情報により最適な数に変更することも可能である。
網点領域補正処理とは、マスク画像2をラスタ順で画素を取り出して、図14乃至図16に示す処理で補正し、マスク画像3として記録する処理である。網点領域補正処理では、まず、本発明が設定した特定追跡領域を用いた特別追跡領域付き領域追跡法を用いてマスク画像2中の領域境界線を検出する。マスク画像2の領域境界線検出における特定追跡領域は、新聞記事部の横4文字、縦2文字が入るほどの画像サイズの窓で、256画素×128ラインを目安とするが、原画像の線密度等の情報を参照して追跡窓のサイズを変更することも可能である。
次に、検出した領域の4つの判別点から、領域の種類を判別する。判別した領域の種類により、各々の補正処理を行う。補正処理した後、補正処理領域の最左点画素に戻して、同じラスタスキャンする。これは、もし、領域の判別が誤っても、再スキャンによって、検証することができ、検証することによって、エラーを改めることができる。また、検出された文字領域は種々な形を有する。
検出された4つの判別点がすべて追跡できた領域内に存在するとは限らない。この場合には、まず、第3種領域として追加処理する。追加処理によって、元の文字領域は一画素を膨らんだ矩形領域になる(一画素を膨らむ理由は、横や縦等1ラインしかない文字領域に対し、最低3ラインまで領域を確保することによって、判別点がすべて追加した矩形領域に存在するためである)。補正領域の最左端点に戻って、同様の領域追跡処理を行う。誤って追加処理した文字領域の場合には、再追跡処理によって、4つの判別点が補正処理領域に存在するため、最終的第2種領域として除去処理を行う。図17は、網点領域補正処理の説明図である。
次に、本発明の網点領域拡張処理について説明する。網点領域拡張処理は、網点と文字との境界が不明確な黒文字領域をすべて網点領域に拡張する処理で、マスク画像3と原現画像とを参照し、拡張したマスク画像をマスク画像4として記録する。
まず、図18を参照しながら、網点領域拡張処理における境界点と拡張点を定義する。
網点領域拡張処理では、マスクデータを注目画素として8近傍画素を調査する。8近傍画素のいずれかがマスクデータではない場合には、この注目画素は境界点と定義する。すなわち、境界点というのは、マスク画像3中の網点領域最外側画素のことである。
境界点を注目画素とした8近傍画素がマスクデータではない場合には、その画素と同じ座標に位置する原画像の画素が黒画素であるとき、この座標を拡張点と定義する。言い代えれば、マスク画像中の網点領域境界点と隣接した非マスクデータ画素[i.j]が同じ座標[i,j]の原画像の画素が黒画素の場合には、このマスク画像中の画素[i,j]を拡張点という。
次に、図19のフローチャートを参照しながら、網点領域拡張処理について説明する。ここでも、図4のチェーンコードを用いる。
(1)ステップS81において、チェーンコードCを0にする。また、検出された拡張点数kを0にする。拡張点が存在する矩形領域Rと矩形領域R1を定義する。領域RとR1は、一回拡張追跡処理ですべて検出された拡張点が含まれた最小矩形領域である。また、チェーン配列Chain#X[ ]とChain#Y[ ]を定義する。
(2)マスク画像をラスタスキャンして、ステップS82において、画素[i,j]が境界点ではない場合には、追跡処理を終了する。
(3)ステップS82において、画素[i,j]が境界点の場合には、ステップS83において、チェーンコードCが示す主走査座標 をi' 、副走査をj'、チェーンコードCが示す座標を[i',j']と定義する。チェーンコード数Cを図4に示すチェーン配列Chain#X[ ] 、Chain#Y[ ]に各々代入することにより、注目画素の座標[i,j]におけるチェ−ンコードCの主走査の相対位置と副走査の相対位置とを得る。これを注目画素の座標[i,j]の主走査座標i 、副走査座標jに各々加算することにより、チェーンコードCが示す座標[i',j']を得る。
(4)ステップS84において、画素[i',j']が拡張点ではない場合には、下記(8)の処理を行う。
(5)ステップS84において、画素[i',j']が拡張点の場合には、ステップS89において拡張点数kに1を加算し、チェーンコードCを0にする。
(6) 次に、ステップS90において、座標[i',j']から矩形領域R0の領域を演算する。領域R0は、すべて検出された拡張点が存在する最小の矩形領域である。
(7)ステップS91において、画素[i',j']をマスクデータに書き換える。画素[i,j]がマスクデータ画素になり、画素[i,j]は、拡張点でなくなり、次の境界点になる。ステップS92において、座標[i',j']を座標[i,j]に代入し、上記(3)の処理を行う。
(8) ステップS85において、チェーンコードCに1を加算する。
(9) ステップS86において、チェーンコードCが8より小さい場合には、上記(3)の処理を行う。
(10)ステップS87において、検出された拡張点数kが0の場合には、追跡処理を終了する。
(11)ステップS88において、拡張点数kを0とする。また、チェーンコードCを0とする。
(12)ステップS93において、矩形領域R0中で、左上端点画素からラスタスキャンする。ここで、座標[ii,jj]は、領域R0内の左上から右下まで、ラスタスキャンする場合の領域R0内の画素座標である。
(13)ステップS94において、画素[ii,jj]が境界点ではない場合には、下記(20)の処理を行う。
(14)ステップS95において、チェーンコードCをチェーン配列Chain#X[C],とChain#Y[C]に代入して、画素[ii,jj]の8近傍画素の座標[ii',jj']を求める。
(15)ステップS96において、 画素[ii',jj']が拡張点ではない場合には、下記(20)の処理を行う。
(16)ステップS96において、 画素[ii',jj']が拡張点の場合には、ステップS101において、拡張点数kを1を加算する。また、チェーンコードCを0とする。
(17)ステップS102において、 座標[ii',jj']から検出された拡張点が存在する最小の矩形領域R1を演算する。
(18)ステップS103において、画素[ii',jj']をマスクデータに書き換える。
(19)ステップS104において、座標[ii',jj']を座標[ii,jj]に代入して上記(14)の処理を行う。
(20)ステップS97において、チェーンコードCに1を加算する。ステップS98において、Cが8より小さい場合には、上記(14)の処理を行う。
(21)ステップS99において、矩形領域R0内の画素をスキャンが終了しない場合には、ステップS100において、次の画素をスキャンして上記(14)の処理を行う。
(22)ステップS105において、拡張点数kが0の場合には、追跡処理を終了する。
(23)ステップS105において、拡張点数kが0ではない場合には、ステップS106において、拡張点数kを0とする。また、領域R1の座標を領域R0の座標に代入して、上記(13)の処理を行う。
次に、上記網点領域拡張処理の原理について説明する。
(5)の処理における注目画素の8近傍画素中の拡張点の追跡は、常に、チェーンコード0の画素から始める。すなわち、注目画素と隣接する右の画素から、反時計周りで走査する。
(9)の処理では、注目画素が境界点であるとき、注目画素の8近傍画素中、新しい拡張点がない場合には、追跡処理を終了する。
(10)の処理では、新しい拡張点が見つからない場合、追跡を終了する。そうではない場合には、領域R0中の見つかった拡張点の隣の8近傍画素中に、まだ、見つけていない拡張点がある可能性がある。そのため、その領域R0内で再追跡する。もし、新しい拡張点がない場合には、拡張点数kが0なので、追跡を終了する。kが0ではない場合は、再追跡する。
(17)の処理では、新たに見つかった拡張点の隣は、まだ、見つかっていない拡張点がある可能性があるので、次の追跡用領域を記憶する。
(23)の処理では、新しい拡張点が存在する領域R1を追跡領域R0に代入して、追跡を開始する。
最後に、以上の本発明の網点領域拡張処理方法で作成されたマスク画像4を原画像に適応することで、原画像を網点領域と文字領域とに分割する。
本発明にかかる像域分離方法の全体構成を示すフローチャートである。 8近傍画素と8連結の説明図である。 注目画素の性質の説明図である。 本発明にかかるチェーンコードの説明図である。 特別追跡領域付き境界線追跡の開始点と特定追跡領域の説明図である。 特別追跡領域付き境界線追跡法のフローチャートである。 特別追跡領域付き境界線追跡法のフローチャートである。 特別追跡領域付き境界線追跡説明図である。 画像の膨張処理の説明図である。 画像の縮小処理の説明図である。 参照メモリを用いた膨張処理と縮小処理の説明図である。 網点領域確保処理の結果説明図である。 マスク画像3中の3種類の領域の説明図である。 領域境界線追跡手順のフローチャートである。 領域境界線追跡手順のフローチャートである。 領域境界線追跡手順のフローチャートである。 第2種領域類及び第3種領域の補正処理の説明図である。 拡張点の定義を説明するための図である。 網点領域の拡張処理のフローチャートである。 網点領域の拡張処理のフローチャートである。

Claims (1)

  1. 2値画像の網点領域と文字領域とを分離するための像域分離方法であって、
    白画素又は黒画素のいずれか一方を注目画素とし、該注目画素とその近傍画素(該注目画素にそのXY方向において直接隣接している4画素、及び斜め方向に隣接している4画素の計8画素)がすべて注目画素である注目画素を内部点と定義し、前記注目画素の近傍画素のすべてが非注目画素である注目画素を独立点と定義し、前記内部点及び独立点のいずれでもない注目画素を境界点と定義し、
    画像データ中の境界点を開始点にし、該開始点を中心点としてXY方向において所定の個数の画素からなる所定の矩形領域において、前記境界点が連続する境界線を追跡し、該所定の矩形領域内に存在する閉領域を伴う境界線を除去することにより、所定の大きさの文字領域を除去し、網点領域の境界線を確保した上で第1のマスク画像を得るステップと、
    前記第1のマスク画像を膨張処理した後、縮小処理を行い、網点領域を該網点領域の最も外側の網点の境界線とした第2のマスク画像を得るステップと、
    前記第2のマスク画像中の境界点を開始点にし、該開始点を中心点とした所定の矩形領域において境界線を追跡し、(a)該所定の矩形領域内に存在する閉領域を前記第2のマスク画像から除去することにより誤検出された文字領域を除去して第3のマスク画像を得る、(b)前記閉領域を前記第2のマスク画像に追加することにより未検出の網点領域を補充して第3のマスク画像を得る、(c)これら両方のいずれも行わないで第3のマスク画像を得る、のいずれか一つを選択的に行うステップと、
    前記第3のマスク画像そのものの最外側画素を境界点とし、該境界点に対応する原画像の画素に隣接する画素(該原画像の画素にそのXY方向において直接隣接している4画素、及び斜め方向に隣接している4画素の計8画素)が黒画素の場合には、該黒画素に対応するマスク画像中の画素を拡張点とし、該拡張点を新たな境界点として前記と同様の要領で拡張点を探す操作を、新たな拡張点が見つからなくなるまで繰り返し、該操作により発見されたすべての拡張点を該第3のマスク画像に追加して第4のマスク画像を得るステップと、
    前記第4のマスク画像のマスクデータ画素に対応する原画像の画素を網点領域画素とし、前記マスクデータ画素に対応しない原画像の画素を文字領域画素とすることにより、前記2値画像を網点領域と文字領域とを分離するステップとを有することを特徴とする像域分離方法。
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