JP2722148B2 - 画像のブラシ処理方法 - Google Patents

画像のブラシ処理方法

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JP2722148B2 JP3311971A JP31197191A JP2722148B2 JP 2722148 B2 JP2722148 B2 JP 2722148B2 JP 3311971 A JP3311971 A JP 3311971A JP 31197191 A JP31197191 A JP 31197191A JP 2722148 B2 JP2722148 B2 JP 2722148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,コンピュータを用い
て画像データを修正する方法に関し、特に、ブラシ処理
と呼ばれる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の製版工程においては、カラ
ー画像を修正するためにいわゆるブラシ処理(レタッチ
処理とも呼ばれる)が行なわれる。電子ブラシは、コン
ピュータを用いた画像処理装置(レイアウトシステム)
を用いて行なわれるブラシ処理である。
【0003】電子ブラシは、ハンドレタッチにおけるエ
アブラシを電子的にシミュレートした処理であり、その
機能によってスプレーブラシ、コピーブラシなどに区分
される。スプレーブラシとは、ブラシをかけた領域にお
けるYMCKの各色の濃度を所定の値に修正する処理で
ある。また、コピーブラシとは、ディスプレイ上に表示
された画像の一部を他の位置に移植する処理である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,電子ブ
ラシの機能はレイアウトシステムによって固定されてお
り、オペレータが望む融通性に富んだブラシ処理を行う
ことができないという問題がある。
【0005】この発明は,従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、融通性に富んだ
画像修正を行なうことのできる画像のブラシ処理方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め,本発明のブラシ処理方法は、処理対象となるターゲ
ット画像を表わすターゲット画像データを準備する工程
と、時系列や移動距離系列などの所定の系列に即したブ
ラシ処理データを準備する工程と、前記ターゲット画像
上でカーソルを移動させることによって、ブラシ処理の
軌跡を指定する工程と、前記軌跡に沿った前記所定の系
列に即して前記ブラシ処理データを適用しつつ、前記タ
ーゲット画像データのブラシ処理を実行する工程と、を
備える。
【0007】前記ブラシ処理はターゲット画像の部分を
ソース画像の部分画像と合成する処理であり、工程
(a)は、前記ソース画像の画像データを準備する工程
を含み、また、工程(b)は、前記ソース画像上でカー
ソルを移動させて、前記ソース画像上におけるカーソル
の軌跡に沿った所定の系列に即して前記部分画像の画像
データを取得することによって、前記部分画像の画像デ
ータを含む前記ブラシ処理データを得る工程を含む。
【0008】
【作用】本発明の方法では、所定の系列に即したブラシ
処理データを準備し、ターゲット画像上のカーソルの軌
跡に沿った所定の系列に即してそのブラシ処理データを
適用するので、カーソルの軌跡にそって処理効果が変化
するブラシ処理を行なうことができ、融通性に富んだ画
像修正を行なうことができる。
【0009】さらに、ソース画像上でカーソルを移動さ
せることによって、ソース画像の部分画像の画像データ
を所定の系列に即して取得するので、ソース画像の部分
画像を含むブラシ処理データを所定の系列に即して容易
に準備することができる。
【0010】
【実施例】図1は,この発明の一実施例を適用してブラ
シ処理を行なう画像処理システムの構成を示すブロック
図である。この画像処理システムは、制御装置1と、制
御装置1にそれぞれ接続されたデータサンプリング装置
2と、データ記憶装置3と、端末機4と、ポインティン
グデバイス5と、外部装置とのインタフェイス6と、原
画像メモリ7と、ブラシワークメモリ8と、作業用メモ
リ9とを備えている。
【0011】制御装置1は、システム全体を制御すると
共に、後述するブラシ処理を実行するコンピュータであ
る。データ記憶装置3は、例えば磁気ディスクであり、
多数の原画像の画像データと共に、ブラシ処理に使用す
るブラシ処理データを格納する。端末機4はCRT41
とキーボード42とを有している。ポインティングデバ
イス5は、例えばマウス、トラックボール、および電子
ペンとデジタイザなどである。原画像メモリ7、ブラシ
ワークメモリ8、作業用メモリ9は、それぞれRAMで
ある。原画像メモリ7は画像データを一時的に記憶し、
ブラシワークメモリ8はブラシ処理に使用されるブラシ
処理データを、また、作業用メモリ9はその他のデータ
をそれぞれ一時的に記憶する。
【0012】図2は、実施例におけるブラシ処理の手順
を示すフローチャートである。また、図3と図4は、こ
の実施例で使用されるソース画像IMsとターゲット画
像IMtとを示す概念図である。ソース画像IMsは虹
色の帯状領域の画像であり、ターゲット画像IMtは人
物の画像である。この実施例におけるブラシ処理では、
ソース画像IMsの複数の部分画像(以下では「サンプ
ル画像」呼ぶ)を時系列的にサンプリングし、これら複
数のサンプル画像をターゲット画像IMtの上に時系列
的に配列して合成する。
【0013】図2のステップS1では、オペレータの指
示に従って、制御装置1がソース画像IMsをデータ記
憶装置3から読出して原画像メモリ7に格納するととも
に、ソース画像IMsをCRT41に表示する。
【0014】ステップS2では、オペレータがCRT4
1上のメニュー(図示せず)からサンプリングモードを
選択し、CRT41に表示されたソース画像IMsを見
ながらポインティングデバイス5を移動させることによ
って、ソース画像IMsの部分画像をサンプリングす
る。図3には、サンプリングに使用されるカーソルC1
と、その軌跡を示している。カーソルC1は、サンプリ
ングされる部分画像の形状を示しており、例えば255
×255画素の正方形状を有している。オペレータが、
例えばポインティングデバイス5としてのマウスのボタ
ンを押し続けながらマウスを移動させると、データサン
プリング装置2が所定のサンプリング周期でカーソルC
1の位置の部分画像をサンプリングする。なお、サンプ
リング周期は、サンプリングの開始前にオペレータが指
定するようにしてもよい。
【0015】サンプリングの結果、図5に示すように、
所定の周期の各時刻t(=t10、t11、…t20)
において、次の4つのブラシ処理データが得られる。 (a)サンプル画像データIsm(t):カーソルC1
で規定されるサンプル画像を表わす画像データ。 (b)フィルタ形状データSf(t):円、正方形、星
形などのフィルタの形状を指定するデータ。ここで、フ
ィルタとは、サンプリング画像をターゲット画像IMt
に合成する際に用いられる空間フィルタ(または、空間
オペレータとも呼ばれる)である。フィルタのデフォー
ルトの形状としては、例えば、円が用いられる。なお、
ブラシ処理におけるフィルタ形状は、ブラシ形状とも呼
ばれる。
【0016】(c)フィルタレベル分布F(r,t):
フィルタの内部における合成比率の値の分布形状を規定
するデータ。 (d)フィルタサイズR(t):フィルタの大きさを規
定するデータ。通常は、サンプル画像の大きさに相当す
るサイズを示すデータがデフォールトとされている。フ
ィルタの形状が円の時にはフィルタサイズRは円の半径
を示し、フィルタの形状が正方形の時にはフィルタサイ
ズRは正方形の一辺の1/2の長さを示す。
【0017】図6は、サンプリングされたブラシ処理デ
ータの関係を示す説明図である。、フィルタ形状データ
Sf及びフィルタサイズRによって規定されるフィルタ
の幅は、サンプル画像の幅よりも小さいのが普通であ
る。フィルタレベル分布F(r,t)は、フィルタの中
心からの距離rをパラメータとしてフィルタ内の各画素
の合成比率を表わす。ここで、距離rはフィルタサイズ
Rの距離を1として規格化された相対距離である。
【0018】なお、図5からも解るように、この実施例
においては、サンプル画像データIsm(t)の他のブ
ラシ処理データSf、F、Rにはデフォールト値が採用
されており、時刻tに依らずに一定値となっている。上
述の4種類のブラシ処理データは、ステップS3におい
てデータ記憶装置3に格納される。
【0019】ステップS4では、ブラシ処理データを変
更するか否かがオペレータによって指定される。この
時、例えば、CRT41上に4種類のブラシ処理データ
Ism、Sf、F、Rをそれぞれ変更するための4つの
モードと、データを変更しないモードの合計5つのモー
ドが表示される。ブラシ処理データ変更のモードを選択
すると、ステップS5〜S7が実行される。ここでは、
まず、ブラシ処理データを変更しない場合について説明
し、その後、ブラシ処理データを変更するモードを選択
した場合について説明する。
【0020】ブラシ処理データが変更されない時には、
ステップS4からステップS8に移行し、ターゲット画
像IMt(図4)がデータ記憶装置3から読出されて原
画像メモリ7に書き込まれる。そして、ステップS9で
は、オペレータがポインティングデバイス5を用いてタ
ーゲット画像IMt上にブラシの軌跡を描くことによっ
てブラシ処理の実行を指示する。図4には、ポインティ
ングデバイス5で描かれたブラシの軌跡が図示されてい
る。なお、ブラシの軌跡を描く際には、CRT41上に
ブラシの形状(すなわちフィルタの形状)が表示され
る。
【0021】ステップS10では、制御装置1によって
ブラシ処理が自動的に実行される。まず、ブラシ処理デ
ータがデータ記憶装置3から読出されてブラシワークメ
モリ8に書き込まれる。そして、このブラシ処理データ
に従ってターゲット画像IMtにサンプル画像が合成さ
れる。すなわち、サンプル画像データIsm(図5)
が、次式に従って原画像メモリ7に格納されたターゲッ
ト画像IMtと合成され、合成後の画像データIMbが
作成される。 IMb=IMt・F(r,t)+Ism・{1−F(r,t)} …(1) この際、サンプル画像データIsmの中でフィルタ内の
領域の画像データのみが合成処理に用いられ、原画像メ
モリ7内に格納されたターゲット画像データが修正され
る。図7は、こうして得られた修正後の画像を示してお
り、人物の絵柄の上に虹の絵柄が合成されている。
【0022】従来のブラシ処理によって図7のような画
像を作成しようとする場合には、上述の各時刻t10〜
t20のサンプル画像と同じ画像をオペレータが1つず
つ指定してメモリに格納し、その後、ターゲット画像I
Mtの上で各サンプル画像の位置をオペレータが1つず
つ指定するという煩雑な作業が必要であった。これに対
して、上記実施例の方法では、ソース画像の上でカーソ
ルを移動させ、次に、ターゲット画像の上で再度カーソ
ルを移動させるだけでよいので、作業がきわめて簡単で
ある。しかも、カーソルの軌跡に沿ってブラシ処理の内
容が変化するので、よりクリエイティブなブラシ処理を
行なうことが可能である。更に、ソース画像上でのカー
ソルの軌跡と、ターゲット画像上でのカーソルの軌跡を
相互に無関係に描けるので、ブラシ処理の内容を変化さ
せる上で融通性が高いという利点もある。
【0023】ステップS11では、更にブラシ処理を行
なうか否かが指定される。ブラシ処理を再度行なう時に
は、ステップS4に戻る。
【0024】以上のように、この実施例では、時系列的
にサンプリングしたブラシ処理データに基づいて合成処
理を行なう。したがって、ソース画像上でのカーソルの
軌跡や移動速度、および、ターゲット画像上でのカーソ
ルの軌跡や移動速度などを変化させることによって、変
化に富んだブラシ処理を行なうことができるという利点
がある。
【0025】次に、ステップS5〜S7においてブラシ
処理データを変更する場合について説明する。ステップ
S5では、ステップS4で変更の対象として選択された
ブラシ処理データが、制御装置1によってデータ記憶装
置3から読出されてブラシワークメモリ8に格納され
る。また、そのデータの内容がCRT41に表示され
る。図8は、フィルタ形状データSfで表わされるフィ
ルタ形状の時間変化がCRT41に表示された様子を示
す説明図である。ただし、この図では、時刻t10とt
20以外のサンプリング時刻におけるフィルタ形状の図
示を省略している。
【0026】図8の画面の下部には、選択し得るフィル
タ形状のアイコン(図記号)が表示されている。オペレ
ータは、この画面を見ながらステップS6においてフィ
ルタ形状を変更する。例えば、時刻t20のフィルタ形
状を変更する時には、まず、ポインティングデバイス5
をもちいて時刻t20の位置を指定する。この結果、例
えば図9に示すように、時刻t20が選択されたことが
マーク(図9では、黒色の逆三角形)によって表示され
る。つぎに、アイコンの1つをポインティングデバイス
5で選択することによって時刻t20のフィルタ形状が
変更される。図9は、円形から正方形に変更する場合の
例である。
【0027】制御装置1は、時刻t10とt20との間
における各時刻において、時刻t10とt20のフィル
タ形状を補間する。図10は、時刻t15におけるフィ
ルタ形状(円形と正方形の中間的な形状)を示してい
る。時刻t10におけるフィルタ形状(この場合は円
形)がフィルタの中心からのベクトル群V10で表わさ
れ、また、時刻t20におけるフィルタ形状がベクトル
群V20で表わされるとする。このとき、時刻t10と
t20との間の各時刻Tにおけるフィルタ形状を表わす
ベクトル群Vtは、例えば、次式で表わされるほか、時
刻tを変数とする高次の関数として表わすことができ
る。 Vt=T・(V20−V10)/(t20−t10)+t10 …(2)
【0028】こうしてブラシ処理データが変更される
と、変更されたブラシ処理データがステップS7におい
てデータ記憶装置3に格納される。そして、前述したス
テップS8以降の処理が実行されてブラシ処理が行なわ
れる。
【0029】図11と図12は、フィルタ形状が一定の
場合(図8)と、フィルタ形状を時間変化させた場合
(図10)におけるブラシ処理の様子をそれぞれ示す説
明図である。図11では、始点Psから終点Peまでの
ジグザグな軌跡に沿って円形のフィルタでブラシ処理を
行なっている。図12では、始点Psにおけるフィルタ
は円形であり、終点Peにおけるフィルタは正方形にな
っている。これらのフィルタの軌跡(ブラシの軌跡)に
そって、サンプル画像がソース画像と合成されている。
【0030】ブラシ処理データを変更する他の例として
は次のようなものがある。図13は、フィルタサイズR
を変更する方法を示す説明図である。この図では、オペ
レータがポインティングデバイス5をもちいて時刻t1
5の位置を指定し、この時刻のフィルタサイズRを0と
指定している。この結果、開始時刻t10での値、時刻
t15での値、および終了時刻t20での値を結んだ直
線に沿ってフィルタサイズRが変化する。図14は、こ
のようなフィルタを用いたブラシ処理の様子を示す説明
図である。フィルタサイズRを変化させると、ブラシの
軌跡上においてサンプル画像とソース画像の合成部分の
形状を変化に富んだものにすることができる。
【0031】図15は、フィルタレベル分布Fのフィル
タレベル最大値を時間変化させた場合を示す説明図であ
る。フィルタレベル最大値とは、フィルタレベル分布F
の中での最大値(図6の例ではフィルタの中心の合成比
率の値)をいう。図15のようにフィルタレベル最大値
を変化させるには、例えば、黒丸の点をCRT41上で
ポインティングデバイス5を用いて指定し、高次関数な
どを用いた補間計算によってこれらの黒点を滑らかに接
続するようにすればよい。フィルタレベル最大値を変化
させると、フィルタ内の他の合成比率の値がフィルタレ
ベル最大値の変化に比例して変化する。このように、フ
ィルタレベル最大値を変化させると、ターゲット画像上
のブラシの軌跡において、ある部分ではサンプル画像が
強く現われ、また、他の部分ではサンプル画像よりもタ
ーゲット画像が強く現われるという効果を発揮すること
ができる。
【0032】図16は、トーンカーブを変化させる場合
を示している。トーンカーブは、サンプル画像の入力時
の色の濃度と出力時の色の濃度との関係を示すカーブで
あり、YMCKの各色ごとにそれぞれ定義される。ここ
で、入力時の濃度とはサンプリング時のサンプル画像デ
ータによって表わされる濃度であり、出力時の濃度とは
合成時(ブラシ処理実行時)のサンプル画像データによ
って表わされる濃度である。トーンカーブを変化させる
と、ターゲット画像上のブラシの軌跡に沿って、合成さ
れた画像が明るくなったり暗くなったりする効果や、色
相が黄色から赤色、青色に順次変化したりするような効
果を発揮することができる。
【0033】以上のように、ステップS6においてブラ
シ処理データに変更を加えることによって、ブラシ処理
の内容を変化に富んだものにすることができ、よりクリ
エイティブなブラシ処理を行なうことが可能になる。
【0034】なお,この発明は上記実施例に限られるも
のではなく,その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり,例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0035】(1)ポインティングデバイス5の電子ペ
ンとして、その押圧(筆圧)によってその出力信号の強
度を変化させることができるものがある。このような電
子ペンを使用してフィルタサイズRまたはフィルタレベ
ル最大値を調節するようにしてもよい。このような筆圧
応答型の電子ペンを用いるようにすれば、オペレータは
電子ペン1本でカーソルの位置とフィルタサイズRまた
はフィルタレベル最大値を同時に調節することができる
ので、作業効率が向上するという利点がある。
【0036】(2)上記実施例では、図5に示すように
サンプリング時にはサンプル画像データIsmのみを時
系列的に取得し、その他のブラシ処理データは一定値で
あるとしていた。しかし、サンプリング時にフィルタサ
イズRやフィルタレベル最大値の時間変化をオペレータ
が入力するようにしてもよい。フィルタサイズRやフィ
ルタレベル最大値の時間変化を入力するための入力装置
としては、可変抵抗器などのボリュームデバイスや、上
述の筆圧応答形電子ペンなどを用いることができる。
【0037】(3)上記実施例では、ブラシ処理データ
を時系列的なデータとしていたが、カーソルの軌跡に沿
った移動距離系列的なデータとしてもよい。すなわち、
ブラシ処理データは、時系列や移動距離系列などの所定
の系列に即したデータとして構成すればよい。
【0038】(4)ソース画像の上でカーソルを移動さ
せることによってサンプル画像を取得する代わりに、時
系列や移動距離系列に関係なく取得した複数のサンプル
画像に時刻や移動距離を割り当てることによって、所定
の系列に即したブラシ処理データを準備するようにして
もよい。
【0039】(5)ブラシ作成時にブラシ処理データに
名前(ラベル)を付けてデータ記憶装置3に格納してお
き、ブラシ処理データの修正処理やブラシ処理(画像修
正処理)を行なう際に、ラベルを指定して所望のブラシ
処理データを読出すようにしておいてもよい。図17
は、ブラシ処理データにラベルを付ける場合のブラシ処
理データの作成手順を示すフローチャートであり、ま
た、図18はブラシ処理データの変更手順、図19はブ
ラシ処理の手順を示すフローチャートである。
【0040】図17のステップS11、S12、S14
は、図2のステップS1、S2、S3とそれぞれ同じ処
理である。図17のステップS13では、ステップS1
2でサンプリングしたブラシ処理データにオペレータが
名前(ラベル)をつける。これは、キーボード42から
ラベルを打ち込むことによって実行される。ステップS
14では、ラベルが付されたブラシ処理データがデータ
記憶装置3に格納される。一度に複数種類のブラシ処理
データを作成したい場合には、ステップS15からステ
ップS11に戻り、ステップS11〜S14を再度実行
する。この際、各ブラシ処理データごとに異なる名前を
つけておけば、所望のブラシ処理データをデータ記憶装
置3からいつでも読み出すことができる。
【0041】図18のブラシデータ変更処理では、まず
ステップS21においてオペレータがブラシ処理データ
のラベルを指示する。ステップS22は、図2のステッ
プS5と同じ処理であり、指示されたラベルのブラシ処
理データが制御装置1によってデータ記憶装置3から読
出されてブラシワークメモリ8に格納され、また、その
データの内容がCRT41に表示される。ステップS2
3は図2のステップS6と同じ処理であり、前述したよ
うにブラシ処理データが変更される。ステップS24で
は、変更したブラシ処理データにラベルが付けられる。
このラベルは変更前のラベルと同じでもよく、また、違
う名前でもよい。ステップS25は、図2のステップS
7と同じ処理であり、変更後のブラシ処理データがデー
タ記憶装置3に格納される。ただし、ステップS24に
おいて変更前と同じラベルが変更後のブラシ処理データ
に付けられたときには、変更後のブラシ処理データがデ
ータ記憶装置3に格納されるのと同時に、変更前のブラ
シ処理データが消去される。
【0042】図19のステップS31は、図2のステッ
プS8と同じ処理であり、ターゲット画像IMtが原画
像メモリ7に格納される。ステップS32においてオペ
レータがブラシ処理データのラベルを指示すると、デー
タ記憶装置3からブラシ処理データが読出され、ブラシ
ワークメモリ8に書き込まれる。ステップS33、S3
4は図2のステップS9、S10とそれぞれ同じであ
り、前述したようにブラシ処理(画像修正処理)が実行
される。ブラシ処理データの種類を変更して再度ブラシ
処理を実行したい場合には、ステップS35からステッ
プS32に戻り、ステップS32〜S34を実行する。
【0043】以上のように、ブラシ処理データにラベル
をつけて記憶するようにすれば、オペレータが複数のブ
ラシ処理データの中から所望のデータを選択してブラシ
処理を行なうことができるので、ブラシ処理の内容が豊
富になり、ブラシ処理の融通性をさらに高めることがで
きるという利点がある。また、ブラシ処理データの作成
と、ブラシ処理データの変更と、ブラシ処理による画像
の修正とをそれぞれ独立した作業として実行することが
できるので、各作業をまとめて行なうこと等によって、
作業効率を向上させることができるという利点もある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように,発明によれば、
所定の系列に即したブラシ処理データを準備し、ターゲ
ット画像上のカーソルの軌跡に沿った所定の系列に即し
てそのブラシ処理データを適用するので、カーソルの軌
跡にそって処理効果が変化するブラシ処理を行なうこと
ができ、融通性に富んだ画像修正を行なうことができる
という効果がある。
【0045】また、ソース画像上でカーソルを移動させ
ることによって、ソース画像の部分画像の画像データを
所定の系列に即して取得するようにするので、ソース画
像の部分画像を含むブラシ処理データを所定の系列に即
して容易に準備することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用する画像処理システムの
構成を示すブロック図。
【図2】実施例におけるブラシ処理の手順を示すフロー
チャート。
【図3】実施例で使用されるソース画像を示す概念図。
【図4】実施例で使用されるターゲット画像を示す概念
図。
【図5】各時刻におけるブラシ処理データの内容を示す
説明図。
【図6】サンプリングされたブラシ処理データの関係を
示す説明図。
【図7】ブラシ処理後の画像を示す概念図。
【図8】CRTに表示されたフィルタ形状の時間変化を
示す説明図。
【図9】フィルタ形状の変更方法を示す説明図。
【図10】変更されたフィルタ形状を示す説明図。
【図11】フィルタ形状が一定の場合のブラシ処理の様
子を示す説明図。
【図12】フィルタ形状を時間的に変化させた場合のブ
ラシ処理の様子を示す説明図。
【図13】フィルタサイズを変更方法を示す説明図。
【図14】図13で指定されたサイズのフィルタを用い
たブラシ処理の様子を示す説明図。
【図15】フィルタレベル最大値を時間変化させる場合
を示す説明図。
【図16】トーンカーブを変化させる場合を示す説明
図。
【図17】ブラシ処理データにラベルを付ける場合のブ
ラシデータの作成手順を示すフローチャート。
【図18】ブラシ処理データの変更手順を示すフローチ
ャート。
【図19】ブラシ処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 制御装置 2 データサンプリング装置 3 データ記憶装置 4 端末機 5 ポインティングデバイス 6 インタフェイス 7 原画像メモリ 8 ブラシワークメモリ 9 作業用メモリ 41 CRT 42 キーボード C1 カーソル F フィルタレベル分布 IMs ソース画像 IMt ターゲット画像 Ism サンプル画像データ Pe 終点 Ps 始点 R フィルタサイズ Sf フィルタ形状データ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを処理することによって画像
    のブラシ処理を行なう方法であって、 (a)処理対象となるターゲット画像を表わすターゲッ
    ト画像データを準備する工程と、 (b)時系列や移動距離系列などの所定の系列に即した
    ブラシ処理データを準備する工程と、 (c)前記ターゲット画像上でカーソルを移動させるこ
    とによって、ブラシ処理の軌跡を指定する工程と、 (d)前記軌跡に沿った前記所定の系列に即して前記ブ
    ラシ処理データを適用しつつ、前記ターゲット画像デー
    タのブラシ処理を実行する工程と、を備え 前記ブラシ処理は、ターゲット画像の部分をソース画像
    の部分画像と合成する処理であり、 工程(a)は、前記ソース画像の画像データを準備する
    工程を含み、また、 工程(b)は、前記ソース画像上でカーソルを移動させ
    て、前記ソース画像上におけるカーソルの軌跡に沿った
    所定の系列に即して前記部分画像の画像データを取得す
    ることによって、前記部分画像の画像データを含む前記
    ブラシ処理データを得る工程を含む、 ことを特徴とする
    画像のブラシ処理方法。
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CYBER TOOL BOOKS 2 THE SUPER PAINT 活用術、小河原 正隆著、佐久書房、P.262−267、1991年1月21日初版第1刷発行。

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