JPH09152751A - 画像形成装置に適用される濃度調整装置 - Google Patents

画像形成装置に適用される濃度調整装置

Info

Publication number
JPH09152751A
JPH09152751A JP7311891A JP31189195A JPH09152751A JP H09152751 A JPH09152751 A JP H09152751A JP 7311891 A JP7311891 A JP 7311891A JP 31189195 A JP31189195 A JP 31189195A JP H09152751 A JPH09152751 A JP H09152751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
data
document
density data
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7311891A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kiyota
宏 清田
Naoki Nakajima
直樹 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP7311891A priority Critical patent/JPH09152751A/ja
Publication of JPH09152751A publication Critical patent/JPH09152751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】原稿濃度に応じた複写濃度を変換テーブル
に基づいて取得し、当該複写濃度に応じた画像を形成す
るAEモードを設定できる複写機において、AEセンサ
から基準原稿に対応する濃度データを取得し(U3)、当該
基準濃度データが所定値以上変化したか否かを判別する
(U4)。基準原稿は一定濃度の原稿である。したがって、
基準濃度データは通常一定である。一方、AEセンサの
性能が劣化した場合等には、基準濃度データは所定値以
上変化する。基準濃度データが所定値以上変化したと判
別された場合に、ユーザによって選択された濃度調整量
の平均値に基づいて、変換テーブルが補正される(U6)。 【効果】AEセンサの性能の良否にかかわらず、ユーザ
の好みに良好に反映した複写濃度の画像を長期間にわた
って得ることができる。したがって、信頼性の向上を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像に対する
画像を形成するための複写機等の画像形成装置に適用さ
れ、形成される画像の濃度を調整するための濃度調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ装置等の画像形成
装置は、通常、転写紙に転写される画像の濃度をユーザ
側である程度自由に調整できるようになっている。すな
わち、たとえば画像形成装置の動作モードには、通常、
画像濃度を自動設定するための自動露光モード(AEモ
ード)、および画像濃度を手動で設定するためのマニュ
アルモードがある。
【0003】このうちAEモードでは、光センサである
AEセンサにより原稿濃度データを取得し、当該原稿濃
度データに対応する画像濃度データを所定の変換テーブ
ルに基づいて取得する。その後、この画像濃度データに
応じて現像バイアス等の画像形成条件を調整する。これ
により、形成される画像の濃度が自動調整される。変換
テーブルは、たとえば図9に示す特性aに相当してお
り、一般のユーザが平均的に好むと思われる濃度を基準
に設定されている。一方、画像濃度の好みには個人差が
あるから、比較的濃い画像が好みのユーザがいれば比較
的淡い画像が好みのユーザもいる。したがって、ユーザ
は、画像を好みの濃度にする場合、画像濃度を手動で設
定できるマニュアルモードを使用することになる。しか
し、マニュアルモードによる濃度設定をその都度行うの
は面倒であるので、AEモードにおいても、ユーザの好
みを反映できるようにして欲しいという要望があった。
【0004】そこで、この要望に応えるための技術が、
たとえば特開平5-333640号公報に開示されている。この
公開公報に開示されている技術では、マニュアルモード
実行時、AEセンサで取得された原稿濃度とユーザが手
動で設定した濃度とのずれ量(離散的な値を持つ。)が
求められる。これにより、ユーザの好みが調べられる。
このとき、ずれ量ごとの画像形成回数が計数される。
【0005】画像形成総回数が所定回数に達すると、当
該所定回数、およびずれ量ごとの画像形成回数に基づい
てずれ量の平均値が求められる。その後、この平均ずれ
量に基づいて変換テーブルが補正される。具体的には、
図9において、特性aに相当する変換テーブルが特性b
や特性cに相当する内容に補正される。このようにし
て、ユーザの好みをAEモードへ反映させるという目的
の達成が図られる。
【0006】なお、この特開平5-333640号公報に開示さ
れている技術と類似の技術としては、たとえば特開昭63
-135961 号公報および実開平4-85352 号公報に開示され
ている技術が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公開公報に開示されている技術では、次のような場合に
は上記目的を達成することが困難となる。すなわち、画
像形成総回数が所定回数に達する前に、経年変化により
AEセンサの性能が劣化したり、AEセンサやコンタク
トガラスが汚れるような場合である。
【0008】このような場合、マニュアルモード実行時
に取得される原稿濃度データは、実際の原稿濃度を正確
に表しているとは限らない。したがって、求められるず
れ量もユーザの好みを正確に反映したものでないおそれ
がある。その結果、平均ずれ量は、実際のユーザの好み
とは異なる値となる。そのため、ユーザの好みを正確に
変換テーブルに反映することができないおそれがある。
【0009】また、上述の公開公報に開示されている技
術では、あらゆる濃度の原稿をずれ量算出の対象として
いる。したがって、各原稿濃度ごとに、ずれ量ごとの画
像形成回数を計数する手段が必要である。そのため、あ
る程度大きな記憶容量を有する記憶手段が必要となる。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
変換基準である変換テーブルを用いてAEモードによる
画像形成を実行することができる場合、AEセンサの性
能の良否や汚れの存否にかかわらず、ユーザの好みを良
好に反映した変換テーブルの補正を実現できる画像形成
装置に適用される濃度調整装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の濃度調整装置は、原稿に対する画像を
形成するための画像形成装置に適用され、画像形成条件
を調整することによって、形成される画像の濃度を調整
するための濃度調整装置であって、原稿濃度に対応する
原稿濃度データを取得するための原稿濃度データ取得手
段と、手動で選択される濃度調整量に応じて画像形成条
件を調整するためのマニュアルモードと、上記原稿濃度
データ取得手段で取得される原稿濃度データに対応する
画像形成濃度を所定の変換基準に従って取得し、この画
像形成濃度に応じて画像形成条件を自動調整するための
AEモードとを選択的に設定するためのモード設定手段
と、マニュアルモード設定時における濃度調整量を記憶
するための記憶手段と、所定濃度の基準原稿の濃度に対
応する基準濃度データを、上記原稿濃度データ取得手段
を用いて取得するための基準濃度データ取得手段と、こ
の基準濃度データ取得手段によって取得される基準濃度
データが所定値以上変化したか否かを判別するための判
別手段と、この判別手段によって基準濃度データが所定
値以上変化したと判別された場合に、上記記憶手段に記
憶された濃度調整量に基づいて、上記変換基準を補正す
るための補正手段とを含むことを特徴とする。
【0011】この構成では、基準原稿の濃度に対応する
基準濃度データが取得される。当該基準濃度データは、
通常、一定値であるはずである。ところが、たとえば基
準濃度データを取得する際に用いられる原稿濃度データ
取得手段に光センサを用いる場合、光センサの性能が劣
化したり、光センサが汚れたりしたときには、基準濃度
データは所定値以上変化する。
【0012】そこで、本発明では、基準濃度データが所
定値以上変化した場合、AEモードにおいて利用される
変換基準が補正される。この補正は、マニュアルモード
設定時に設定された濃度調整量に基づいて行われる。当
該濃度調整量は、ユーザ自身が設定する量なので、ユー
ザの好みが反映した量である。したがって、光センサの
性能の良否および汚れの存否にかかわらず、ユーザの好
みを反映した変換基準の補正を実現することができる。
【0013】請求項2記載の濃度調整装置は、上記請求
項1記載の濃度調整装置であって、マニュアルモード設
定時に上記原稿濃度データ取得手段によって取得される
原稿濃度データが基準濃度データの近傍の値を有するか
否かを判断するための手段と、原稿濃度データが基準濃
度データの近傍の値を有すると判断された場合に限り、
マニュアルモード設定時における濃度調整量を上記記憶
手段に記憶させる手段とをさらに含むことを特徴とす
る。
【0014】この構成では、取得された原稿濃度データ
が基準濃度データの近傍の値を有するものである場合に
のみ濃度調整量を記憶手段に記憶させることとしてい
る。したがって、記憶手段の記憶容量の低減を図ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態が適用された複写機の内部構成を示す概
略図である。この複写機は、コンタクトガラス1に載置
された原稿Dに対応する画像を複写紙Pに複写するため
のもので、光学系2および画像形成部3を備えている。
原稿Dは、コンタクトガラス1上に設けられたストッパ
10に沿って載置される。
【0016】光学系2は、光源20、反射鏡21,2
2,23,24およびレンズ25を備えている。このう
ち、光源20および反射鏡21,22,23は、図にお
いて左右方向に移動可能にされており、複写開始前は図
の実線で示すホームポジションに停止されている。光源
20から発生する光は、コンタクトガラス1を通過して
原稿Dで反射される。反射光は、反射鏡21,22,2
3によって反射され、レンズ25を介してさらに反射鏡
24で反射され、画像形成部3の感光体30に導かれ
る。複写が開始すると、光源20および反射鏡21,2
2,23は、図面において右方向に移動される。これに
より、原稿Dの光学走査が達成される。
【0017】レンズ25の近傍には、AEセンサ26が
備えられている。AEセンサ26は、入射光量に応じた
アナログ信号を出力する。原稿Dからの反射の光量は、
原稿Dの濃度に応じて異なる。したがって、AEセンサ
26から出力されるアナログ信号は原稿濃度に対応す
る。コンタクトガラス1に対して光源20等の原稿露光
時の上流側のキャビネット27には、その下側面に、基
準原稿28が固定されている。基準原稿28は、所定濃
度の画像が下面全体に形成されたものである。基準原稿
28には、たとえば変色が少なく、かつユーザが頻繁に
使用すると思われる濃度のものが使用される。
【0018】光源20および反射鏡21,22,23
は、ホームポジションから破線で示す位置まで移動可能
にされている。これにより、基準原稿28で反射した光
をAEセンサ26に導くことができる。画像形成部3
は、ドラム状の感光体30を備えている。感光体30
は、矢印で示す回転方向Aに沿って回転可能にされてい
る。感光体30の周囲には、回転方向Aに沿って、メイ
ンチャージャ31、現像器32、転写チャージャ33、
分離チャージャ34、除電器35およびクリーニング装
置36が順に配置されている。
【0019】複写が開始されると、感光体30の表面が
メインチャージャ31によって一様に帯電される。帯電
後に感光体30の表面に光学系2から反射光が導かれる
と、この反射光によって電荷が除去され、原稿画像に対
応する静電潜像が感光体30の表面に形成される。この
とき、反射光の光量が多いほど除去される電荷量も多く
なる。
【0020】静電潜像は、現像器32の現像ローラ32
aの働きによってトナー像に可視化される。具体的に
は、トナーが現像ローラ32aの回転によって静電潜像
に付着される。このトナー像は、転写チャージャ33の
働きにより複写紙Pに転写される。現像ローラ32aに
印加されている現像バイアス値の大小に応じて付着トナ
ー量が異なる。また、感光体30の表面の電荷の量に応
じても付着トナー量が異なる。したがって、複写紙Pに
形成される画像の濃度は、現像バイアス値および光源2
0の光量に応じて決定される。
【0021】トナー像が転写された後の複写紙Pは、分
離チャージャ34の働きによって感光体30から分離さ
れる。分離後の複写紙Pは、定着装置(図示せず。)で
トナー像が定着された後、機外に排紙される。画像形成
後の感光体30に残留している電荷およびトナーは、そ
れぞれ除電器35およびクリーニング装置36によって
除去され、次の複写動作に備えられる。
【0022】図2は、上記複写機の主要部の電気的構成
を示すブロック図である。この複写機は、当該複写機の
制御中枢として機能するCPU40を備えている。CP
U40は、CPU40は、ROM41に格納されている
プログラムに従い、種々の処理を実行する。RAM42
は、ワークエリアとして使用されるものである。CPU
40には、AEセンサ26から出力される原稿濃度に対
応したアナログ信号が与えられるようにされている。よ
り具体的には、AEセンサ26から出力されるアナログ
信号をアナログ/ディジタル(A/D)変換器43でデ
ィジタルデータに変換した値(以下「原稿濃度データ」
という。)がI/Oポート44を介して与えられる。原
稿濃度データは、たとえば電圧で表現され、所定範囲
(たとえば0(V)〜5(V))内の値をとる。
【0023】CPU40にはまた、操作部45からの出
力がI/Oポート44を介して与えられるようにされて
いる。操作部45には、複写開始を指示するためのスタ
ートキー45a、モード設定キー45bおよび濃度選択
キー45cが備えられている。モード設定キー45b
は、マニュアルモードおよびAEモードを手動で選択す
るためのもので、押圧するたびにいずれかのモードを設
定することができる。CPU40は、モード設定キー4
5bで設定されたモードに対応する処理を実行する。
【0024】マニュアルモードとは、ユーザが手動で選
択した濃度調整量に応じて画像形成条件を調整するため
のモードである。画像形成条件には、現像ローラ32a
(図1参照。)への現像バイアス値および光源20への
印加電圧値が含まれる。濃度調整量の設定には、濃度選
択キー45cが用いられる。濃度選択キー45cの操作
により、複数段階(たとえば7段階)のうちの任意の1
つの濃度調整量を選択できる。
【0025】AEモードとは、原稿濃度に応じた適切な
複写濃度を自動的に設定し、当該複写濃度に応じて画像
形成条件を調整するためのモードである。複写濃度の設
定は、原稿濃度データを適切な複写濃度データに変換す
るための変換基準を与える変換テーブルに基づいて行わ
れる。変換テーブルは、たとえば図3に示すように、A
Eセンサ26への入射光量に対応する原稿濃度と複写濃
度との対応関係を示すもので、一般のユーザが平均的に
好むと思われる濃度を基準にして作成されたものであ
る。この変換テーブルは、不揮発性RAM46に記憶さ
れている。
【0026】不揮発性RAM46は、図4に示すよう
に、上記変換テーブルの他に、基準濃度データおよび比
較基準量を記憶するための記憶領域を有している。基準
濃度データは、基準原稿28(図1参照。)を読み取る
際にAEセンサ26から出力されるアナログ信号に対応
するデータで、後述する補正判断処理において取得され
るものである。比較基準量は、後述する補正判断処理に
おいて用いられるデータで、従前の変換テーブル補正時
に取得された基準濃度データに相当する。
【0027】不揮発性RAM46は、また、カウンタC
1 ,C2 ,・・・,Cn (以下総称するときは「カウン
タC」という。)として利用する記憶領域を有してい
る。カウンタCは、選択され得る濃度調整量ごとにそれ
ぞれ対応付けられて設けられており、対応する濃度調整
量が選択された回数を記録するためのものである。図2
に戻って、CPU40は、操作部45等からの出力に基
づいて、I/Oポート44を介して、光学系2および画
像形成部3を制御する。また、CPU40は、AEセン
サ26および操作部45から与えられる各出力に基づい
て、I/Oポート44を介して、現像バイアス制御部4
7およびランプ電圧制御部48を制御する。
【0028】現像バイアス制御部47は、現像ローラ3
2aに印加される現像バイアス値を設定するためのもの
である。ランプ電圧制御部47は、光源20(図1参
照。)に印加する電圧値を制御するためのものである。
印加電圧値の大小により光源20の光量が定まる。図5
は、CPU40で実行される処理を説明するためのフロ
ーチャートである。ユーザは、複写開始に先立って、原
稿Dをコンタクトガラス1に載置し、モード設定キー4
5bによりマニュアルモードまたはAEモードのいずれ
かを設定する。マニュアルモードを設定した場合には、
濃度選択キー45cにより所望の濃度調整量を選択す
る。その後、スタートキー45aを押圧して複写開始を
指示する。
【0029】CPU40は、スタートキー45aの押圧
に応答して、設定モードがマニュアルモードであるか否
かを判別する(ステップS1)。その結果、マニュアル
モードではないと判別されると、設定モードはAEモー
ドであると判断し、AEモードによる濃度調整のための
処理を実行する(ステップS8)。図6は、AEモード
による濃度調整のための処理を説明するためのフローチ
ャートである。この処理では、まず、コンタクトガラス
1に載置された原稿Dが仮読取りされる(ステップT
1)。仮読取りは、原稿Dの濃度を単に取得するために
行われるもので、複写のための読取りではない。
【0030】原稿Dの仮読取りの際には、原稿Dからの
反射光がAEセンサ26に入射し、AEセンサ26から
原稿濃度に対応するアナログ信号が出力される。当該ア
ナログ信号は、A/D変換器43で原稿濃度データに変
換された後、I/Oポート44を介してCPU40に与
えられる。CPU40は、原稿濃度データが与えられる
と、不揮発性RAM46から変換テーブルを読み出し、
この読み出された変換テーブルに基づいて、原稿濃度デ
ータに対応する複写濃度データを取得する(ステップT
2)。その後、取得された複写濃度に応じた濃度調整を
実行する(ステップT3)。具体的には、取得された複
写濃度に応じて、現像バイアス制御部47の現像バイア
ス値を変更したり、ランプ電圧制御部48の印加電圧値
を変更したりする。これにより、AEモードによる濃度
調整が達成される。
【0031】図5に戻って、その後、光学系2および画
像形成部3を制御し、原稿Dの複写のための読取りが行
われる(ステップS9)。その結果、感光体30に複写
濃度に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、
さらに、複写濃度に応じたトナー像に可視化され、転写
紙Pに転写される。これにより、AEモードによる複写
動作が達成される。
【0032】一方、上記ステップS1での判別の結果、
マニュアルモードであると判別されると、CPU40
は、ユーザによって濃度選択キー45cで選択された濃
度調整量を取得し、RAM42にいったん記憶する(ス
テップS2)。また、取得した濃度調整量に応じた現像
バイアス値変更等の濃度調整を実行する(ステップS
3)。これにより、マニュアルモードによる濃度調整が
達成される。
【0033】その後、光学系2および画像形成部3を制
御し、原稿Dの読取りを開始する(ステップS4)。そ
の結果、感光体30に濃度調整量に応じた静電潜像が形
成され、当該静電潜像がさらに濃度調整量に応じたトナ
ー像に可視化されて転写紙Pに転写される。これによ
り、マニュアルモードによる複写動作が達成される。ま
た、原稿Dの読取りの際には、その反射光はAEセンサ
26に入射する。その結果、原稿濃度データがCPU4
0に与えられる(ステップS5)。CPU40は、原稿
濃度データが与えられると、当該原稿濃度データが不揮
発性RAM46に記憶されている基準濃度データに近い
値を有するか否かを判別する(ステップS6)。
【0034】その結果、原稿濃度データが基準濃度デー
タに近い値を有していないと判別された場合には、この
処理は終了する。一方、原稿濃度データが基準濃度デー
タに近い値を有していると判別された場合には、上記ス
テップS2でRAM42に記憶された濃度調整量に対応
するカウンタCのカウント値をインクリメントする(ス
テップS7)。濃度調整量は、ユーザの意思で選択され
るものである。したがって、上述の処理を繰り返すこと
により頻繁に選択される濃度調整量を知ることができ
る。すなわち、ユーザの好みを調べることができる。
【0035】このように、本実施形態では、取得された
原稿濃度データが基準濃度データに近い値を有する場合
に限って濃度調整量に対応するカウンタCのカウント値
をインクリメントしている。したがって、各原稿濃度ご
とに、ずれ量ごとの画像形成回数を計数する手段が必要
な従来技術に比べて、記憶容量の低減を図ることができ
る。
【0036】図7は、CPU40において実行される補
正判断処理について説明するためのフローチャートであ
る。補正判断処理は、ユーザの好みを反映させるために
変換テーブルを補正すべきか否かを判断する処理であ
る。CPU40は、この複写機の電源をオン/オフする
メインスイッチ(MSW)がオンされたか否かを判別し
ている(ステップU1)。その結果、MSWがオンされ
たと判別されると、光学系2を制御し、光源20等をホ
ームポジションより基準原稿28の設置位置まで移動さ
せる。そして、基準原稿28を読み取らせる(ステップ
U2)。その結果、当該基準原稿28の濃度に対応する
基準濃度データがCPU40に与えられる(ステップU
3)。
【0037】CPU40は、基準濃度データが与えられ
ると、当該基準濃度データが比較基準量から所定値(た
とえば0.5(V)〜1.0(V))以上変化したか否かを判別する
(ステップU4)。比較基準量とは、上述したように、
従前の変換テーブル補正時に取得された基準濃度データ
に相当する。基準濃度データは、基準原稿28の濃度に
対応するデータである。一方、基準原稿28は、上述の
ように、一定濃度であって、かつ変色しにくいものであ
る。したがって、基準濃度データは、基本的には、ほぼ
一定値となるはずである。しかし、AEセンサ26の性
能が経年変化等により劣化したり、AEセンサ26が汚
れたりした場合には、基準濃度データは、たとえば0.5
(V)〜1.0(V)以上変化する。すなわち、ステップU4の
判別処理によって、AEセンサ26の性能が劣化したか
否か等を調べている。
【0038】上記ステップU4での判別の結果、基準濃
度データが比較基準量から所定値以上変化していないと
判別されると、当該基準濃度データを不揮発性RAM4
6に記憶する(ステップU5)。一方、ステップU4で
の判別の結果、基準濃度データが所定値以上変化したと
判別されると、AEセンサ26の性能が劣化している、
またはAEセンサ26が汚れていると判断し、変換テー
ブルを補正するための変換テーブル補正処理を実行する
(ステップU6)。
【0039】図8は、変換テーブル補正処理を説明する
ためのフローチャートである。この処理において、CP
U40は、不揮発性RAM46内の全カウンタCのカウ
ント値を読み出し、平均濃度調整量を求める(ステップ
V1)。具体的には、カウンタCのカウント値をインク
リメントした総回数と、各カウント値および濃度調整量
の積を互いに加算した値との比率を求めることにより、
平均濃度調整量を求める。これにより、ユーザの平均的
な好みの複写濃度を得ることができる。
【0040】その後、この取得された平均濃度調整量に
基づいて、変換テーブルを補正する(ステップV2)。
具体的には、図9に示すように、平均濃度調整量に基づ
いて、元の特性aに相当する内容から特性dまたは特性
eに相当する内容にシフトされる。これにより、変換テ
ーブルの補正が達成される。その後、比較基準量をこの
変換テーブル補正時に取得された基準濃度データに更新
する(ステップV3)。次回の補正判断処理では、この
比較基準量を基準にして補正すべきか否かが判断され
る。
【0041】以上のように本実施形態によれば、AEセ
ンサ26の性能が劣化したり、AEセンサ26が汚れた
りしていると判断された場合に、変換テーブルが補正さ
れるので、AEセンサ26の性能の良否および汚れてい
るか否かにかかわらず、ユーザの好みを複写濃度に良好
に反映させることができる。そのため、良好な複写画像
の提供を長期間にわたって維持できる。よって、信頼性
の向上を図ることができる。
【0042】本発明の実施の形態の説明は以上のとおり
であるが、本発明は上述の実施形態に限定されるもので
はない。たとえば上記実施形態では、基準濃度データを
得るために基準原稿28を複写機に固定しているが、た
とえば基準原稿は通常の原稿Dと同じようなものであっ
てもよい。すなわち、たとえばMSW(メインスイッ
チ)をオンして電源をオンした際、基準原稿をコンタク
トガラス1に載置した状態でスタートキー45aが押圧
されたことに応答して、基準濃度データを得るようにし
てもよい。
【0043】この構成によれば、基準原稿28を備える
必要がないので、複写機の構成の簡素化を図ることがで
きる。また、取得される基準濃度データには、コンタク
トガラス1の汚れが加味される。したがって、コンタク
トガラス1の汚れにかかわらず、ユーザの好みを複写画
像に良好に反映させることができる。また、上記実施形
態では、本発明を複写機に適用した場合について説明し
ているが、本発明は、たとえばファクシミリ装置のよう
な他の画像形成装置にも広く適用することができる。
【0044】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で種々の設計変更を施すことは可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基準原稿
濃度に対応する基準濃度データが所定値以上変化した場
合に、変換基準が補正される。したがって、たとえば基
準濃度データを取得する際に用いられる原稿濃度データ
取得手段として光センサを用いた場合、当該光センサの
性能の良否および汚れの存否にかかわらず、ユーザの好
みを反映した変換基準の補正を実現することができる。
そのため、良好な画像を長期間にわたって形成すること
ができる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、取得
された原稿濃度データが基準濃度データの近傍の値を有
するものである場合にのみ濃度調整量を記憶手段に記憶
させているので、各原稿濃度ごとに複数の画像形成回数
計数手段を設ける必要がなく、記憶手段の記憶容量の低
減を図ることができる。そのため、構成の簡素化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された複写機の内部
構成の一部を示す概略図である。
【図2】上記複写機の電気的構成の主要部を示すブロッ
ク図である。
【図3】変換テーブルを示す図である。
【図4】不揮発性RAMのメモリマップを示す図であ
る。
【図5】モード対応処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】AEモード濃度調整処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】補正判断処理を説明するためのフローチャート
である。
【図8】変換テーブル補正処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】変換テーブルの補正を具体的に説明するための
図である。
【符号の説明】
26 AEセンサ D 原稿 40 CPU 45 操作部 45b モード設定キー 45c 濃度選択キー 46 不揮発性RAM 47 現像バイアス制御部 48 ランプ電圧制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に対する画像を形成するための画像形
    成装置に適用され、画像形成条件を調整することによっ
    て、形成される画像の濃度を調整するための濃度調整装
    置であって、 原稿濃度に対応する原稿濃度データを取得するための原
    稿濃度データ取得手段と、 手動で選択される濃度調整量に応じて画像形成条件を調
    整するためのマニュアルモードと、上記原稿濃度データ
    取得手段で取得される原稿濃度データに対応する画像形
    成濃度を所定の変換基準に従って取得し、この画像形成
    濃度に応じて画像形成条件を自動調整するためのAEモ
    ードとを選択的に設定するためのモード設定手段と、 マニュアルモード設定時における濃度調整量を記憶する
    ための記憶手段と、 所定濃度の基準原稿の濃度に対応する基準濃度データ
    を、上記原稿濃度データ取得手段を用いて取得するため
    の基準濃度データ取得手段と、 この基準濃度データ取得手段によって取得される基準濃
    度データが所定値以上変化したか否かを判別するための
    判別手段と、 この判別手段によって基準濃度データが所定値以上変化
    したと判別された場合に、上記記憶手段に記憶された濃
    度調整量に基づいて、上記変換基準を補正するための補
    正手段とを含むことを特徴とする濃度調整装置。
  2. 【請求項2】マニュアルモード設定時に上記原稿濃度デ
    ータ取得手段によって取得される原稿濃度データが基準
    濃度データの近傍の値を有するか否かを判断するための
    手段と、 原稿濃度データが基準濃度データの近傍の値を有すると
    判断された場合に限り、マニュアルモード設定時におけ
    る濃度調整量を上記記憶手段に記憶させる手段とをさら
    に含むことを特徴とする請求項1記載の濃度調整装置。
JP7311891A 1995-11-30 1995-11-30 画像形成装置に適用される濃度調整装置 Pending JPH09152751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7311891A JPH09152751A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 画像形成装置に適用される濃度調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7311891A JPH09152751A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 画像形成装置に適用される濃度調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09152751A true JPH09152751A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18022664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7311891A Pending JPH09152751A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 画像形成装置に適用される濃度調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09152751A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112988A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112988A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4542985A (en) Image formation apparatus
JPS6051105B2 (ja) 自動画質制御複写機
GB2103543A (en) Image forming apparatus
US4657377A (en) Image formation apparatus with variable density control
US4811047A (en) Image forming apparatus with means for recognizing an original condition
JPH09152751A (ja) 画像形成装置に適用される濃度調整装置
JPS59198474A (ja) 複写装置
JPS6129504B2 (ja)
US5392097A (en) Image processing apparatus
JP2622501B2 (ja) 複写機の濃度調整装置
JPH0519143B2 (ja)
JP2600244B2 (ja) 作像装置の原稿サイズ検知装置
JPS59157663A (ja) 画像記録制御方法
JP2796024B2 (ja) 複写機
JP2796025B2 (ja) 複写機
JPS61129659A (ja) 複写機
JPS59198473A (ja) 複写装置
JPH06178099A (ja) 画像形成装置
JP3038004B2 (ja) 電子写真装置
JP3053347B2 (ja) 画像形成装置
JP2555559B2 (ja) 現像剤供給量制御方法
JPH0532748B2 (ja)
JP2708792B2 (ja) 電子写真装置
JPH0466030B2 (ja)
JPS59123857A (ja) 画像再生制御装置