JPH09152544A - 操作環の負荷可変装置 - Google Patents

操作環の負荷可変装置

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JPH09152544A
JPH09152544A JP7312504A JP31250495A JPH09152544A JP H09152544 A JPH09152544 A JP H09152544A JP 7312504 A JP7312504 A JP 7312504A JP 31250495 A JP31250495 A JP 31250495A JP H09152544 A JPH09152544 A JP H09152544A
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JP
Japan
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operating ring
voltage
load
rotation speed
torque
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JP7312504A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Arima
洋文 有馬
Takayuki Uchiyama
貴之 内山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作環の負荷を使用者の好みに合わせて可変す
ることができ、且つ、操作環の負荷が温度によって変動
するのを防止することができる操作環の負荷可変装置を
提供する。 【解決手段】レンズ鏡筒に設けられた操作環1と、出力
側の回転軸が操作環1に連動するトルクダンパー2と、
トルクダンパー2の入力側の回転軸を回転駆動するステ
ップモータ6と、操作環1の回転速度及び回転方向を検
出する回転速度/方向検出部4と、MPU8とを備えて
いる。トルクダンパー2は入力側の回転軸と出力側の回
転軸との相対回転速度に応じたトルクを出力する。MP
U8は回転速度/方向検出部4で得られた結果に基づき
ステップモータ6を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TVカメラ等に用
いるレンズ鏡筒の操作環の負荷可変装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、TVカメラ等においては、レ
ンズ鏡筒の操作環を回転させることにより、レンズを動
かしてフォーカシング又はズーミングを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のレン
ズ鏡筒では、機械可動部分に注入するグリースの粘性に
よって、操作環の負荷を調節している。このため、操作
環の負荷を使用者個々の好みに合わせるには、機械可動
部分に注入されているグリースの種類を変更しなければ
ならない。しかしながら、一旦機械可動部分に注入され
たグリースを他のものに入れ替えるには、レンズ鏡筒を
解体しなければならず、多大な労力と時間を要するとい
う問題がある。したがって、使用者の好みに合わせて操
作環の負荷を可変することが事実上困難であり、快適な
撮影環境を実現する障害になっていた。
【0004】また、グリースの粘性は温度に依存するた
め、温度環境によって操作環の負荷が変動してしまうと
いう問題もある。
【0005】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、操作環の負荷を使用者の好みに合わせて可変す
ることができ、且つ、操作環の負荷が温度によって変動
するのを防止することができる操作環の負荷可変装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の操作環の負荷可変装置は、レンズ鏡筒に設け
られた操作環と、前記操作環の回転速度及び回転方向を
検出する検出手段と、前記操作環の負荷を使用者の任意
設定により入力する入力部と、前記操作環を回転駆動す
る駆動手段と、前記検出手段によって検出された前記操
作環の回転速度及び回転方向と、前記入力部に入力され
た操作環の負荷とに応じて、前記駆動手段を制御する制
御手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0007】ここで、操作環の負荷とは、使用者が操作
環を回転させるのに要するトルクのことである。
【0008】また、操作環とは、レンズを動かしてフォ
ーカシング又はズーミングを行うためのものである。使
用者は、操作環を回転させることにより、フォーカシン
グ又はズーミングを行う。
【0009】駆動手段には、例えばDCモータやステッ
プモータが用いられる。
【0010】制御手段は、例えば使用者が操作環の回転
速度に関わらず操作環の負荷が常に一定になるように設
定した場合には、操作環の負荷が常に一定になるように
駆動手段を制御する。また、例えば、使用者が操作環の
回転速度に比例して操作環の負荷が増加するように設定
した場合には、操作環の回転速度に応じて操作環の負荷
が増加するように駆動手段を制御する。
【0011】また、本発明の他の操作環の負荷可変装置
は、レンズ鏡筒に設けられた操作環と、二つの回転部を
有し、一方の回転部が前記操作環と連動するトルク発生
手段と、前記トルク発生手段の他方の回転部を回転駆動
する駆動手段と、前記操作環の回転速度及び回転方向を
検出する検出手段と、前記検出手段によって得られた結
果に基づき前記駆動手段を制御する制御手段と、を具備
し、前記トルク発生手段が、前記二つの回転部の相対回
転速度に応じたトルクを前記操作環に付与することを特
徴とするものである。
【0012】ここで、トルク発生手段には、例えばトル
クダンパーが用いられる。トルクダンパーは、入力した
トルクを軽減して出力するものであり、取り出されるト
ルクは入力側の回転軸と出力側の回転軸との相対回転速
度に比例する。
【0013】制御手段は、トルク発生手段の二つの回転
部の相対回転速度が一定になるように駆動手段を制御す
るか、または、操作環の回転速度に応じてトルク発生手
段の二つの回転部の相対回転速度が変わるように駆動手
段を制御することが好ましい。尚、操作環の回転速度に
応じてトルク発生手段の相対回転速度が変わるように駆
動手段を制御するときには、操作環の回転速度が所定値
以下のときに、トルク発生手段の回転部を操作環と同方
向に回転させるように駆動手段を制御してもよい。
【0014】また、本発明の更に他の操作環の負荷可変
装置は、レンズ鏡筒に設けられた操作環と、二つの回転
部を有し、一方の回転部が前記操作環と連動するトルク
発生手段と、前記トルク発生手段の他方の回転部を回転
駆動する駆動手段と、前記操作環の回転方向及び回転速
度に応じた電圧を発生する第一の電圧発生手段と、前記
駆動手段の回転方向及び回転速度に応じた電圧を発生す
る第二の電圧発生手段と、前記第一の電圧発生手段で発
生した電圧と前記第二の電圧発生手段で発生した電圧と
をそれぞれに所定の重みをつけて加算する重み付き加算
手段と、を具備し、前記トルク発生手段が前記二つの回
転部の相対回転速度に応じたトルクを前記操作環に付与
するものであり、前記駆動手段が前記重み付き加算手段
で加算された電圧に基づいて、前記他方の回転部の回転
方向及び回転速度を制御するものであることを特徴とす
るものである。
【0015】ここで、重み付き加算手段は、例えば差動
増幅器を用いて構成される。尚、重み付き加算手段は、
第一の電圧発生手段で発生した電圧と第二の電圧発生手
段で発生した電圧とを加算する際の重みを可変すること
ができるものであることが好ましい。
【0016】また、第一の電圧発生手段は、例えば操作
環と連動するポテンショメータと、ポテンショメータで
発生した電圧の交流成分を抽出するフィルタと、フィル
タで抽出された電圧を増幅する増幅器と、を備えて構成
される。
【0017】駆動手段には、例えばDCモータが用いら
れる。DCモータは入力電圧の大きさに応じて回転方向
及び回転速度を変える。
【0018】第二の電圧発生手段には、例えばタコジェ
ネレータが用いられる。尚、駆動手段にDCモータを用
いる場合、DCモータは回転速度に比例して入力電流が
増減するので、DCモータの入力電流に応じた電圧を発
生する電圧発生部と、この電圧発生部で発生した電圧を
増幅する増幅器とを用いることにより、DCモータの回
転方向及び回転速度に応じた電圧を発生させることがで
きる。ここで、電圧発生部としては、DCモータの入力
電流が流れる負荷抵抗を回路素子のうちの一つとするブ
リッジ回路等が考えられる。
【0019】
【作用】本発明の操作環の負荷可変装置は、前記の構成
により、使用者が操作環を回すと、検出手段によって操
作環の回転速度と回転方向とが検出される。制御手段
は、検出手段によって検出された結果にもとづいて、操
作環の負荷が入力部に入力された使用者の好みの値とな
るように、駆動手段を制御する。これにより、操作環の
負荷を使用者の好みに合わせることができる。また、レ
ンズ鏡筒の機械可動部分に注入されるグリースの粘性に
依存することなく操作環の負荷を変えるので、操作環の
負荷が温度によって変動するのを防止することができ
る。
【0020】また、本発明の他の操作環の負荷可変装置
は、前記の構成により、使用者が操作環を回すと、検出
手段によって操作環の回転速度と回転方向とが検出され
る。制御手段は、検出手段によって検出された結果に応
じて、トルク発生手段の二つの回転部の相対回転速度が
予め使用者の好み等に合わせて設定された操作環の負荷
に応じた値となるように、駆動手段を制御する。このよ
うに、トルク発生手段の相対回転速度を制御することに
より、操作環の負荷を使用者の好みに合わせて可変する
ことができる。
【0021】また、本発明の更に他の操作環の負荷可変
装置は、前記の構成により、重み付き加算手段が、第一
の電圧発生手段で発生した操作環の回転方向及び回転速
度に応じた電圧と、第二の電圧発生手段で発生した駆動
手段の回転方向及び回転速度に応じた電圧とを、それぞ
れに所定の重みを付けて加算する。そして、駆動手段
は、この加算した電圧に基づいて、トルク発生手段の他
方の回転部を制御する。したがって、上述した重みを適
当な値に設定することにより、トルク発生手段の二つ回
転部の相対回転速度を制御することができるので、操作
環の負荷を使用者の好みに合わせて可変することができ
る。
【0022】尚、本発明の更に他の操作環の負荷可変装
置に用いる重み付き加算手段を差動増幅器を用いて構成
した場合、マイクロプロセッサ等に組み込まれた制御プ
ログラムを用いて駆動手段を制御する場合に比べて、駆
動手段の制御を速やかに行うことができる。また、装置
全体を小さくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一実施形態に
ついて図1乃至図3を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の第一実施形態である操作環
の負荷可変装置の概略ブロック図、図2は図1に示す装
置に用いるトルクダンパーの特性図、図3は図1に示す
装置の動作を説明するためのフロー図である。
【0025】本実施形態である操作環の負荷可変装置
は、図1に示すように、操作環1と、トルク発生手段で
あるトルクダンパー2と、検出手段であるエンコーダ3
及び回転速度/方向検出部4と、駆動手段であるドライ
バ5及びステップモータ6と、トルク設定部7と、制御
手段であるマイクロプロセッサユニット(MPU)8
と、を備えている。
【0026】操作環1は、レンズを動かしてフォーカシ
ング又はズーミングを行うためのものであり、図示して
いないが、レンズ鏡筒に設けられている。使用者は、操
作環1を回転させることにより、フォーカシング又はズ
ーミングを行う。
【0027】トルクダンパー2は、入力したトルクを軽
減して出力するものである。トルクダンパー2によって
取り出されるトルクは、図2に示すように、入力側の回
転軸と出力側の回転軸との相対回転速度に比例する。
尚、トルクダンパー2の入力側の回転軸はステップモー
タ6と、そしてトルクダンパー2の出力側の回転軸は操
作環1と、それぞれ連動して回転するように連結されて
いる。したがって、出力側の回転軸の回転方向及び回転
速度は操作環1の回転方向及び回転速度と、また入力側
の回転軸の回転方向及び回転速度はステップモータ6の
回転方向及び回転速度と、それぞれ等しい。
【0028】エンコーダ3は、使用者によって操作され
る操作環1の動きを電気信号に変換する。回転速度/方
向検出部4は、エンコーダ3からの信号に基づき操作環
1の回転方向と回転速度とを検出する。ドライバ5は、
マイクロプロセッサユニット8からの制御信号を増幅し
てステップモータ6に出力する。これにより、ステップ
モータ6を回転駆動する。
【0029】トルク設定部7には、図2に示すような、
トルクダンパー2の入力側と出力側との相対回転速度
と、トルクダンパー2の出力側に発生するトルクとの関
係を表すテーブルが記憶されている。また、トルク設定
部7は、このテーブルに基づき、トルクダンパー2の出
力側に発生させるべきトルクに応じた相対回転速度を抽
出する。ここで、トルクダンパー2の出力側に発生させ
るべきトルクとは、使用者が入力装置等によって設定し
た操作環1の負荷(使用者が操作環1を回転させるのに
必要とするトルク)から、操作環1とトルクダンパー2
との接続を解除した状態で操作環1を回転させるのに必
要とするトルクを引いたトルク値のことである。たとえ
ば、使用者が設定した操作環1の負荷をT1[g・c
m]、操作環1とトルクダンパー2との接続を解除した
状態で操作環1を回転させるのに必要とするトルクをT
2[g・cm]とした場合、トルクダンパー2の出力側
に発生させるべきトルクは、T1−T2[g・cm]と
なる。トルク設定部7は、トルクダンパー2の出力側に
発生させるべきトルクがX1[g・cm]である場合、
図2に示す情報が記憶されたテーブルから相対回転速度
N1[rps]を抽出する。
【0030】マイクロプロセッサユニット8は、回転速
度/方向検出部4で検出された操作環1の回転方向及び
回転速度と、トルク設定部7で抽出された相対回転速度
とに基づき、ステップモータ6の回転速度を算出する。
たとえば、回転速度/方向検出部4で検出された操作環
1の回転方向及び回転速度が右回りにS1[rps]、
トルク設定部7で抽出された相対回転速度がN1[rp
s]であるとすると、マイクロプロセッサユニット8
は、ステップモータ6がN1−S1[rps]の回転速
度で左回りに回転するように、ドライバ5に制御信号を
出力する。尚、制御信号は、ステップモータ6の回転方
向を制御するための信号と、回転速度を制御するための
パルス信号とから成り立っている。
【0031】次に、図3に示すフローに基づき本実施形
態の動作について説明する。尚、図3に示すフローは、
マイクロプロセッサユニット8に記憶された制御プログ
ラムにしたがって処理される。先ず、マイクロプロセッ
サユニット8は、トルク設定部7で抽出された相対回転
速度N1[rps]を入力し(step1)、その後、
回転速度/方向検出部4で検出された操作環1の回転方
向及び回転速度S1[rps]を入力する(step
2)。 次に、マイクロプロセッサユニット8
は、パルス信号のパルス間隔とステップモータ6の回転
速度との関係を表すテーブルが記憶されたメモリから、
N1[rps]に対応するパルス間隔PN1[μs]
と、S1[rps]に対応するパルス間隔PS1[μ
s]とを読み出す(step3)。
【0032】次に、マイクロプロセッサユニット8は、
ステップモータ6を回転駆動するパルス信号のパルス間
隔PW[μs](=PS1−PN1)を算出する(st
ep4)。そして、内蔵のカウンタでPW[μs]経過
するのをカウントし(step5)、PW[μs]経過
したときに、パルスと回転方向に関する信号とをドライ
バ5に出力する(step6)。ドライバ5は、マイク
ロプロセッサユニット8から送られてきた信号を増幅し
てステップモータ6を回転駆動する。
【0033】step1〜step6の処理は、繰り返
し行われる。これにより、トルクダンパー1の入力側と
出力側との相対回転速度は、トルク設定部7で抽出した
相対回転速度N1[rps]と常に等しくなるように制
御される。
【0034】本発明の第一実施形態では、使用者が操作
環1を回すと、回転速度/方向検出部4によって操作環
1の回転速度と回転方向とが検出される。マイクロプロ
セッサユニット8は、回転速度/方向検出部4によって
検出された操作環1の回転速度と回転方向に基づいて、
トルクダンパー2の入力側と出力側との相対回転速度が
トルク設定部7で抽出された相対回転速度と等しくなる
ように、ステップモータ6を制御する。
【0035】このように、第一実施形態によれば、トル
クダンパー2の入力側と出力側との相対回転速度が常に
一定となるようにステップモータ6を制御することによ
り、トルクダンパー2は、図2に示すように、入力側と
出力側との相対回転速度に応じたトルクを出力するの
で、操作環1の回転速度に関わらず操作環1の負荷を一
定にすることができる。
【0036】また、第一実施形態によれば、トルクダン
パー2の入力側と出力側との相対回転速度がトルク設定
部7で抽出された相対回転速度、すなわち、予め使用者
の好み等に合わせて設定された操作環1の負荷に応じた
相対回転速度と等しくなるようにステップモータ6を制
御しているので、操作環1の負荷を使用者の好みに合わ
せて可変することができる。
【0037】さらに、第一実施形態によれば、レンズ鏡
筒の機械可動部分に注入されるグリースの粘性に依存す
ることなく操作環1の負荷を設定することができるの
で、操作環1の負荷が温度によって変動するのを防止す
ることができる。
【0038】尚、本実施形態において、回転速度/方向
検出部4の検出感度(分解能)を高くした場合、例えば
使用者が操作環1を反転させたようなときでも、操作環
1に所定の負荷を与えることができるようにステップモ
ータ6の回転方向を素早く反転させることができる。
【0039】次に、本発明の第二実施形態について図4
を参照して説明する。
【0040】図4は本発明の第二実施形態である操作環
の負荷可変装置の概略ブロック図である。尚、本実施形
態において本発明の第一実施形態と同一の機能を有する
ものには、同一の符号又は対応する符号を付すことによ
り、その詳細な説明を省略する。
【0041】本実施形態である操作環の負荷可変装置
は、図4に示すように、操作環1と、トルクダンパー2
と、検出手段であるポテンショメータ31と、A/Dコ
ンバータ32と、駆動手段であるドライバ51及びDC
モータ61と、トルク設定部7と、マイクロプロセッサ
ユニット(MPU)81と、D/Aコンバータ82と、
F/V変換器83と、比較アンプ84と、を備えてい
る。
【0042】ポテンショメータ31は、操作環1と連動
するように接続されており、操作環1の位置に応じた電
圧信号を出力する。A/Dコンバータ32は、ポテンシ
ョメータ31によって得られたアナログの電圧信号をデ
ジタル信号に変換する。
【0043】マイクロプロセッサユニット81は、A/
Dコンバータ32からのデジタル信号に基づき操作環1
の回転方向及び回転速度を算出すると共に、この回転方
向及び回転速度とトルク設定部7で抽出された相対回転
速度とに基づき、DCモータ31の回転速度を算出す
る。そして、算出したDCモータ31の回転速度に基づ
いて、DCモータ31の制御信号を出力する。
【0044】D/Aコンバータ82は、マイクロプロセ
ッサユニット81から送られてきたデジタルの制御信号
をアナログの電圧信号に変換する。F/V変換器83
は、DCモータ31の回転速度を検出し、この回転速度
を電圧信号に変換する。比較アンプ84は、D/Aコン
バータ82からの電圧信号とF/V変換器83からの電
圧信号とを比較して、両者が一致するようにDCモータ
31を制御する。
【0045】次に、本実施形態の動作について説明す
る。先ず、マイクロプロセッサユニット81は、A/D
コンバータ32によってデジタル信号に変換されたポテ
ンショメータ31の電圧値を所定のサンプリング間隔で
読み込み、連続して読み込まれた電圧信号の変動を検出
することにより、操作環1の回転方向及び回転速度を算
出する。次に、マイクロプロセッサユニット81は、こ
の回転方向及び回転速度に基づき、トルクダンパー2の
入力側と出力側との相対回転速度がトルク設定部7で抽
出された相対回転速度と等しくなるDCモータ31の回
転方向及び回転速度を算出する。そして、算出したDC
モータ31の回転速度に基づいて、DCモータ31の制
御信号を出力する。
【0046】次に、D/Aコンバータ82は、マイクロ
プロセッサユニット81からのデジタルの制御信号をア
ナログの電圧信号に変換して比較アンプ84に入力す
る。比較アンプ84は、F/V変換器83からの電圧信
号がD/Aコンバータ82からの電圧信号と一致するよ
うに、ドライバ51を介してDCモータ31を制御す
る。このようにして、DCモータ31の回転方向及び回
転速度をマイクロプロセッサユニット81で算出した回
転方向及び回転速度に合わせる。
【0047】上記の動作を繰り返し行うことにより、ト
ルクダンパー1の入力側と出力側との相対回転速度は、
トルク設定部7で抽出した相対回転速度と常に等しくな
るように制御される。本発明の第二実施形態では、使用
者が操作環1を回すと、マイクロプロセッサ81は、ポ
テンショメータ31からの信号に基づいて操作環1の回
転速度と回転方向とを算出し、その後、算出した操作環
1の回転速度と回転方向に基づいて、トルクダンパー2
の入力側と出力側との相対回転速度がトルク設定部7で
抽出された相対回転速度と等しくなるように、DCモー
タ61を制御する。
【0048】このように、第二実施形態によれば、トル
クダンパー2の入力側と出力側との相対回転速度が常に
一定となるようにDCモータ61を制御することによ
り、操作環1の回転速度に関わらず操作環1の負荷を一
定にすることができる。その他の効果は、本発明の第一
実施形態と同様である。
【0049】次に、本発明の第三実施形態について図5
及び図6を参照して説明する。
【0050】図5は本発明の第三実施形態である操作環
の負荷可変装置の動作を説明するための図、図6は本実
施形態装置における操作環の回転速度と負荷との関係を
示す図である。尚、本実施形態において本発明の第一実
施形態と同一の機能を有するものには、同一の符号又は
対応する符号を付すことにより、その詳細な説明を省略
する。また、本実施形態装置の概略ブロック図は図1に
示す第一実施形態のものと基本的に同様であるので省略
する。
【0051】本実施形態装置は、操作環1の回転速度に
応じて操作環1の負荷を可変するものである。本実施形
態装置では、マイクロプロセッサは図6に示す(a),
(b),(c),(d)の特性を得ることができるよう
にプログラムされている。また、トルク設定部には、図
6に示す(a),(b),(c),(d)の各特性を実
現するために、操作環1の回転速度とトルクダンパー2
の相対回転速度との関係を表すテーブルが図6に示す
(a)〜(d)の各モード毎に記憶されている。これ等
のテーブルは、図2に示すトルクダンパー2の相対回転
速度と発生トルクとの関係に基づいて求められる。
【0052】以下に、図5に示すフローに基づき本実施
形態の動作について説明する。
【0053】先ず、マイクロプロセッサユニットは、回
転速度/方向検出部4で検出された操作環1の回転方向
及び回転速度S2[rps]を入力し(step1)、
その後、入力装置等により予め使用者によって選択され
たトルク設定部内のテーブルから、操作環の回転速度S
2[rps]に対応するトルクダンパー2の相対回転速
度N2[rps]を読み込む(step2)。
【0054】次に、マイクロプロセッサユニットは、パ
ルス信号のパルス間隔とステップモータ6の回転速度と
の関係を表すテーブルが記憶されたメモリから、N2
[rps]に対応するパルス間隔PN2[μs]と、S
2[rps]に対応するパルス間隔PS2[μs]とを
読み出す(step3)。
【0055】次に、マイクロプロセッサユニットは、ス
テップモータ6を回転駆動するパルス信号のパルス間隔
P W[μs](=PS2−PN2)を算出する(st
ep4)。そして、内蔵のカウンタでP W[μs]経
過するのをカウントし(step5)、P W[μs]
経過したときに、パルスと回転方向に関する信号とをド
ライバ5に出力する(step6)。ドライバ5は、マ
イクロプロセッサユニットから送られてきた信号を増幅
してステップモータ6を回転駆動する。
【0056】step1〜step6の処理は、繰り返
し行われる。これにより、トルクダンパー2の入力側と
出力側との相対回転速度は、操作環1の回転速度に比例
して大きくなるように制御される。
【0057】このように、第三実施形態によれば、トル
クダンパー2の入力側と出力側との相対回転速度が操作
環1の回転速度に比例して大きくなるようにステップモ
ータ6を制御することにより、操作環1の回転速度に比
例して操作環1の負荷を増加させることができる。これ
により、使用者は操作環1をより自然な感覚で操作する
ことができる。特に、使用者が、トルク設定部に記憶さ
れたテーブルから図6に示す(d)の特性を実現するた
めのテーブルを選択したときには、操作環1の起動負荷
が軽減されるので、使用者は操作環1をより快適に操作
することができる。尚、操作環1の起動負荷の軽減は、
操作環1の回転速度が所定値以下の時に、ステップモー
タ6を操作環1の回転方向と同方向に回転させればよ
い。本実施形態のその他の効果は、第一実施形態のもの
と同様である。
【0058】尚、第三実施形態では、第一実施形態装置
のマイクロプロセッサの制御プログラムとトルク設定部
に記憶する情報とを変更したものについて説明したが、
第二実施形態装置のマイクロプロセッサの制御プログラ
ムとトルク設定部に記憶する情報とを同様に変更したも
のでもよい。
【0059】次に、本発明の第四実施形態について図7
乃び図8を参照して説明する。
【0060】図7は本発明の第四実施形態である操作環
の負荷可変装置の概略ブロック図、図8は図7に示す装
置の操作環の回転速度と負荷との関係を示す図である。
尚、本実施形態において本発明の第一実施形態と同一の
機能を有するものには、同一の符号又は対応する符号を
付すことにより、その詳細な説明を省略する。
【0061】本実施形態である操作環の負荷可変装置
は、図7に示すように、操作環1と、トルク発生手段で
あるトルクダンパー2と、駆動手段であるドライバ91
及びDCモータ92と、第一の電圧発生手段40と、第
二の電圧発生手段であるタコジェネレータ50と、重み
付き加算手段60と、を備えている。
【0062】トルクダンパー2の入力側の回転軸はDC
モータ92と、そしてトルクダンパー2の出力側の回転
軸は操作環1と、それぞれ連動して回転するように連結
されている。したがって、出力側の回転軸の回転方向及
び回転速度は操作環1の回転方向及び回転速度と、また
入力側の回転軸の回転方向及び回転速度はDCモータ9
2の回転方向及び回転速度と、それぞれ等しい。
【0063】第一の電圧発生手段40は、ポテンショメ
ータ41と、コンデンサ42と、差動増幅器43と、抵
抗44a、44bとを有する。ポテンショメータ41は、
操作環1と連動するように接続されており、操作環1の
位置(回転数と回転角度)に応じた電圧を発生する。本
実施形態では、操作環1を最も左に回した状態(左に回
し切った状態)で発生する電圧を基準としたときに、操
作環1を右に回すにつれて発生する電圧が高くなるよう
に設定している。コンデンサ42は、ポテンショメータ
41から送られてくる電圧信号の直流成分を除去して、
交流成分即ち操作環1の回転方向及び回転速度を表す成
分を抽出する。差動増幅器43は、コンデンサ42で抽
出された電圧を抵抗44a、44bで定まる増幅度で反転
増幅する。差動増幅器43は、非反転端子に電圧Vcom
が入力されているので、出力される電圧はVcom+Vsで
表すことができる。ここで、差動増幅器43の出力電圧
がVcomより高いとき、すなわちVsが正のときは、操作
環1が左回りに回っていることを、また差動増幅器43
の出力電圧がVcomより低いとき、すなわちVsが負のと
きは、操作環1が右回りに回っていることを示す。ま
た、Vsの絶対値は操作環1の回転速度を示す。
【0064】タコジェネレータ50は、DCモータ92
と連動するように接続されており、DCモータ92の回
転方向と回転速度に応じた電圧を発生する。本実施形態
では、タコジェネレータ50の出力電圧がVcom+Vtで
表すことができるように設定している。ここで、タコジ
ェネレータ50の出力電圧がVcomより高いとき、すな
わちVtが正のときは、DCモータ92が左回りに回っ
ていることを、またタコジェネレータ50の出力電圧が
Vcomより低いとき、すなわちVtが負のときは、DCモ
ータ92が右回りに回っていることを示す。また、Vt
の絶対値はDCモータ92の回転速度を示す。
【0065】重み付き加算手段60は、差動増幅器61
と、可変抵抗62と、抵抗63a、63bとを有する。差
動増幅器61は、第一の電圧発生手段4の出力電圧Vco
m+Vsとタコジェネレータ50の出力電圧Vcom+Vsと
を、それぞれに可変抵抗62及び抵抗63a、63bで定
まる所定の重みを付けて加算する。可変抵抗62をR
v、抵抗63a、63bをそれぞれR1、R2で表した場
合、差動増幅器61は、非反転端子に電圧Vcomが入力
されているので、出力される電圧はVcom−R2(Vs/
Rv+Vt/R1)で表すことができる。
【0066】ドライバ91は、重み付き加算手段60の
出力電圧をパワー増幅して、DCモータ92を回転駆動
する。ここで、DCモータ92は、重み付き加算手段6
0の出力電圧がVcomより低いとき、すなわちR2(Vs
/Rv+Vt/R1)が正のときは、左回りに回転する。ま
た、重み付き加算手段6の出力電圧がVcomより高いと
き、すなわちR2(Vs/Rv+Vt/R1)が負のときは、
右回りに回転する。また、DCモータ92は、R2(V
s/Rv+Vt/R1)の絶対値に比例して、回転速度を増減
する。
【0067】次に、本実施形態の動作について説明す
る。
【0068】先ず、使用者が操作環1を回すと、第一電
圧発生手段40が操作環1の回転速度及び回転方向に応
じた電圧Vcom+Vsを出力する。一方、タコジェネレー
タ50は、DCモータ92の回転速度及び回転方向に応
じた電圧Vcom+Vtを出力する。
【0069】次に、重み付き加算手段60は、第一の電
圧発生手段40の出力電圧Vcom+Vsとタコジェネレー
タ50の出力電圧Vcom+Vtとを、それぞれに所定の重
みを付けて加算する。そして、この加算した電圧Vcom
−R2(Vs/Rv+Vt/R1)を出力する。
【0070】次に、ドライバ91は、重み付き加算手段
60の出力電圧Vcom−R2(Vs/Rv+Vt/R1)をパ
ワー増幅して、DCモータ92に入力する。DCモータ
92は、R2(Vs/Rv+Vt/R1)の符号及び絶対値に
応じた回転方向及び回転速度で回転する。
【0071】尚、上述したように、タコジェネレータ5
0の出力電圧Vcom+Vtは、DCモータ92の回転方向
及び回転速度に応じて出力される。したがって、DCモ
ータ92の回転速度が変わると、タコジェネレータ50
の出力電圧Vcom+Vtが変わるので、重み付き加算手段
60の出力電圧Vcom−R2(Vs/Rv+Vt/R1)も変
わってくる。これにより、DCモータ92の回転速度が
再度変わる。そして、DCモータ92は、最終的に、第
一の電圧発生手段40の出力電圧Vcom+Vs、すなわち
操作環1の回転速度で定まる所定の速度で回転する。こ
こで、所定の速度とは、重み付き加算手段60の出力電
圧Vcom−R2(Vs/Rv+Vt/R1)によって設定され
るDCモータ92の回転速度が、重み付き加算回路手段
60に入力されたタコジェネレータ50の出力電圧Vco
m+Vtが示すDCモータ92の回転速度と一致する速度
のことである。この所定の速度は、第一発生手段40の
出力電圧Vcom+Vt、すなわち操作環1の回転速度に比
例して可変する。また、この可変の割合は、重み付き加
算手段60の可変抵抗62、抵抗63a、63bによって
定まる。
【0072】次に、トルクダンパー2は、操作環1に連
動する入力側と、DCモータ92に連動する出力側との
相対回転速度に応じたトルクを操作環1に伝える。これ
により、操作環1に負荷を与える。
【0073】本実施形態の装置では、トルクダンパー2
の入力側の回転軸を回転駆動するDCモータ92の回転
方向及び回転速度は、操作環1の回転方向及び回転速度
と、重み付き加算手段60の重みによって定まる。した
がって、本実施形態によれば、可変抵抗62の抵抗値を
変えて上記の重みを適当な値に設定することにより、操
作環1の回転速度に比例して、トルクダンパー2の入力
側と出力側との相対回転速度を変えることができる。こ
こで、トルクダンパー2は、図2に示すように、入力側
と出力側との相対回転速度に比例してトルクを出力する
ので、操作環1の負荷を使用者の好みに合わせて可変す
ることができる。たとえば、図8に示す(a)、(b)、
(c)の各特性は、可変抵抗62の抵抗値を変えること
により、容易に実現することができる。
【0074】また、本実施形態によれば、図8に示すよ
うに、操作環1の回転速度に比例して、操作環1の負荷
を増減させることができる。これにより、使用者は操作
環1をより自然な感覚で操作することができる。
【0075】さらに、本実施形態によれば、DCモータ
92を、差動増幅器61を用いて構成された重み付き加
算手段60の出力電圧に基づいて制御している。したが
って、DCモータ92をマイクロプロセッサ等に組み込
まれた制御プログラムにより、ソフトウエア的に制御す
る場合に比べて、DCモータ92の制御を速やかに行う
ことができる。また、装置全体を小さくすることができ
る。その他の効果は、第一実施形態のものと同様であ
る。
【0076】次に、本発明の第五実施形態について図9
を参照して説明する。
【0077】図9は本発明の第五実施形態である操作環
の負荷可変装置の概略ブロック図である。尚、本実施形
態において本発明の第四実施形態と同一の機能を有する
ものには、同一の符号又は対応する符号を付すことによ
り、その詳細な説明を省略する。
【0078】本実施形態の操作環の負荷可変装置が第四
実施形態のものと異なる点は、タコジェネレータ50に
代えて第二の電圧発生手段70を用いたことである。そ
の他の構成は、第四実施形態のものと同様である。
【0079】第二の電圧発生手段70は、ブリッジ抵抗
71a、71b、71cと、差動増幅器72と、抵抗73
a、73b、73c、73dと、を有する。ブリッジ抵抗7
1a〜71cは、DCモータ92の入力電流が流れる負荷
抵抗Riと共にブリッジ回路を構成している。DCモー
タ92は、回転方向によって入力電流の流れる向きが変
わる。また、回転速度に比例して入力電流が増減する。
したがって、図9に示すように、DCモータ92の負荷
抵抗Riを用いてブリッジ回路を構成することにより、
ブリッジ回路のノードN1、N2からDCモータ92の
回転方向及び回転速度に応じた電圧を取り出すことがで
きる。差動増幅器72は、ブリッジ回路のノードN1、
N2から取り出された電圧を抵抗73a〜73d で定ま
る増幅度で増幅する。ここで、差動増幅器72は、非反
転端子に電圧Vcomが入力されているので、出力される
電圧はVcom+Vtで表すことができる。ここで、差動増
幅器72の出力電圧がVcomより高いとき、すなわちVt
が正のときは、DCモータ92が左回りに回っているこ
とを、また差動増幅器72の出力電圧がVcomより低い
とき、すなわちVtが負のときは、DCモータ92が右
回りに回っていることを示す。また、Vtの絶対値はD
Cモータ92の回転速度を示す。
【0080】本実施形態の動作は、第二の電圧発生手段
70がDCモータ92の回転速度及び回転方向に応じた
電圧Vcom+Vtを出力する点を除いて、第四実施形態の
ものと基本的に同様である。したがって、本実施形態の
動作の詳細な説明を省略する。
【0081】本実施形態の装置では、トルクダンパー2
の入力側を回転駆動するDCモータ92の回転方向及び
回転速度は、操作環1の回転方向及び回転速度と、重み
付き加算手段60の重みによって定まる。したがって、
本実施形態によれば、可変抵抗62の抵抗値を変えて上
記の重みを適当な値に設定することにより、操作環1の
回転速度に比例して、トルクダンパー2の入力側と出力
側との相対回転速度を変えることができる。ここで、ト
ルクダンパー2は、図2に示すように、入力側と出力側
との相対回転速度に比例してトルクを出力するので、操
作環1の負荷を使用者の好みに合わせて可変することが
できる。その他の効果は、第四実施形態のものと同様で
ある。
【0082】本発明は、上記の各実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能で
ある。たとえば、上記の各実施形態では、駆動手段とし
てステップモータ又はDCモータを用いたものについて
説明したが、本発明に用いる駆動手段は、トルク発生手
段であるトルクダンパーの入力側の回転軸を回転駆動さ
せることができるものであればよい。
【0083】また、上記の各実施形態において、使用者
がトルク設定部に任意の操作環の負荷を設定するための
入力装置は、操作環の負荷を段階的に可変できるもので
あってもよいし、また無段階的に可変できるものであっ
てもよい。この入力装置は、例えば可変抵抗を用い、使
用者が入力した操作環の負荷に応じた電圧をトルク設定
部へ出力するように構成することにより、実現される。
尚、操作環の負荷を段階的に可変できるようにする場
合、入力装置の入力部として例えばディップスイッチを
用いることが好ましい。また、操作環の負荷を無段階的
に可変できるようにする場合、入力装置の入力部として
例えばロータリスイッチを用いることが好ましい。
【0084】さらに、上記の各実施形態において、レン
ズ鏡筒をサーボ動作させる際に、駆動手段を操作環1と
連動するアイドルギアに連結させてもよい。これによ
り、駆動手段によって操作環1を直接回転駆動すること
ができるので、本発明の装置を実現するために新たにD
Cモータを設ける必要がなくなる。したがって、レンズ
鏡筒の部品点数の増加を抑えることができる。
【0085】また、本発明の装置に用いる操作環の回転
方向及び回転速度の検出手段は、上記の各実施形態のも
のに限定されるものではない。
【0086】さらに、本発明は、トルクダンパーの入力
側の回転軸と出力側の回転軸との相対速度を制御するこ
とにより、トルクダンパーの出力側に連結された操作環
の負荷を可変するものであれば、上記の各実施形態に示
すものに限定されない。また、トルクダンパーを介在さ
せることなく、直接駆動手段によって操作環を回転駆動
することにより操作環に負荷を与えるようにしてもよ
い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の操作環の
負荷可変装置によれば、前記の構成によって、操作環の
負荷が入力部に入力された使用者の好みの値となるよう
に、駆動手段を制御するので、操作環の負荷を使用者の
好みに合わせることができる。また、レンズ鏡筒の機械
可動部分に注入されるグリースの粘性に依存することな
く操作環の負荷を変えるので、操作環の負荷が温度によ
って変動するのを防止することができる。
【0088】また、本発明の他の操作環の負荷可変装置
によれば、前記の構成によって、トルク発生手段の二つ
の回転部の相対回転速度を制御することにより、操作環
の負荷を使用者の好みに合わせて可変することができ
る。
【0089】また、本発明の更に他の操作環の負荷可変
装置は、前記の構成により、トルク発生手段における一
方の回転部の回転方向及び回転速度が、トルク発生手段
の他方の回転部と連動する操作環の回転方向及び回転速
度と、重み付き加算手段の重みとにより定まるので、重
み付き加算手段の重みを適当な値に設定することによ
り、トルク発生手段の二つの回転部の相対回転速度を制
御することができ、これにより、操作環の負荷を使用者
の好みに合わせて可変することができる操作環の負荷可
変装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である操作環の負荷可変
装置の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す装置に用いるトルクダンパーの特性
図である。
【図3】図1に示す装置の動作を説明するためのフロー
図である。
【図4】本発明の第二実施形態である操作環の負荷可変
装置の概略ブロック図である。
【図5】本発明の第三実施形態である操作環の負荷可変
装置の動作を説明するための図である。
【図6】第三実施形態における操作環の回転速度と負荷
との関係を示す図である。
【図7】本発明の第四実施形態である操作環の負荷可変
装置の概略ブロック図である。
【図8】図7に示す装置の操作環の回転速度と負荷との
関係を示す図である。
【図9】本発明の第五実施形態である操作環の負荷可変
装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 操作環 2 トルクダンパー 3 エンコーダ 4 回転速度/方向検出部 5,51,91 ドライバ 6 ステップモータ 7 トルク設定部 8,81 マイクロプロセッサユニット 31,41 ポテンショメータ 32 A/Dコンバータ 40 第一の電圧発生手段 42 コンデンサ 43、61、72 差動増幅器 44a、44b、63a、63b、71a、71b、71c、
73a、73b、73c、73d 抵抗 50 タコジェネレータ 60 重み付き加算手段 62 可変抵抗 70 第二の電圧発生手段 82 D/Aコンバータ 83 F/V変換器 84 比較アンプ 92 DCモータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒に設けられた操作環と、 前記操作環の回転速度及び回転方向を検出する検出手段
    と、 前記操作環の負荷を使用者の任意設定により入力する入
    力部と、 前記操作環を回転駆動する駆動手段と、 前記検出手段によって検出された前記操作環の回転速度
    及び回転方向と、前記入力部に入力された操作環の負荷
    とに応じて、前記駆動手段を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする操作環の負荷可変装置。
  2. 【請求項2】 レンズ鏡筒に設けられた操作環と、二つ
    の回転部を有し、一方の回転部が前記操作環と連動する
    トルク発生手段と、前記トルク発生手段の他方の回転部
    を回転駆動する駆動手段と、前記操作環の回転速度及び
    回転方向を検出する検出手段と、前記検出手段によって
    得られた結果に基づき前記駆動手段を制御する制御手段
    と、を具備し、 前記トルク発生手段は、前記二つの回転部の相対回転速
    度に応じたトルクを前記操作環に付与することを特徴と
    する操作環の負荷可変装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記相対回転速度が一
    定になるように前記駆動手段を制御することを特徴とす
    る請求項2記載の操作環の負荷可変装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記操作環の回転速度
    に応じて前記相対回転速度が変わるように前記駆動手段
    を制御することを特徴とする請求項2記載の操作環の負
    荷可変装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記操作環の回転速度
    が所定値以下のときに、前記トルク発生手段の入力側を
    前記操作環と同方向に回転させるように前記駆動手段を
    制御することを特徴とする請求項4記載の操作環の負荷
    可変装置。
  6. 【請求項6】 レンズ鏡筒に設けられた操作環と、二つ
    の回転部を有し、一方の回転部が前記操作環と連動する
    トルク発生手段と、前記トルク発生手段の他方の回転部
    を回転駆動する駆動手段と、前記操作環の回転方向及び
    回転速度に応じた電圧を発生する第一の電圧発生手段
    と、前記駆動手段の回転方向及び回転速度に応じた電圧
    を発生する第二の電圧発生手段と、前記第一の電圧発生
    手段で発生した電圧と前記第二の電圧発生手段で発生し
    た電圧とをそれぞれに所定の重みをつけて加算する重み
    付き加算手段と、を具備し、 前記トルク発生手段は、前記二つの回転部の相対回転速
    度に応じたトルクを前記操作環に付与するものであり、 前記駆動手段は前記重み付き加算手段で加算された電圧
    に基づいて、前記他方の回転部の回転方向及び回転速度
    を制御するものであることを特徴とする操作環のトルク
    負荷可変装置。
  7. 【請求項7】 前記重み付き加算手段は、差動増幅器を
    用いて構成されていることを特徴とする請求項6記載の
    操作環の負荷可変装置。
  8. 【請求項8】 前記重み付き加算手段は、前記所定の重
    みを可変することができるものであることを特徴とする
    請求項6又は7記載の操作環の負荷可変装置。
  9. 【請求項9】 前記第一の電圧発生手段は、前記操作環
    と連動するポテンショメータと、前記ポテンショメータ
    で発生した電圧の交流成分を抽出するフィルタと、前記
    フィルタで抽出された電圧を増幅する増幅器と、を有す
    るものであることを特徴とする請求項6、7又は8記載
    の操作環の負荷可変装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段は、DCモータであるこ
    とを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の操作環の
    負荷可変装置。
  11. 【請求項11】 前記第二の電圧発生手段は、タコジェ
    ネレータであることを特徴とする請求項6、7、8、9
    又は10記載の操作環の負荷可変装置。
  12. 【請求項12】 前記第二の電圧発生手段は、前記DC
    モータの入力電流に応じた電圧を発生する電圧発生部
    と、前記電圧発生部で発生した電圧を増幅する増幅器
    と、を有することを特徴とする請求項11記載の操作環
    の負荷可変装置。
  13. 【請求項13】 前記電圧発生部は、前記DCモータの
    入力電流が流れる負荷抵抗を回路素子のうちの一つとす
    るブリッジ回路であることを特徴とする請求項12記載
    の操作環の負荷可変装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10043924B4 (de) * 1999-09-07 2009-04-02 Fujinon Corp. Vorrichtung zur manuellen und automatischen Betätigung eines Linsentubus
US8149656B2 (en) 2004-12-20 2012-04-03 Pioneer Corporation Switch device, information processing device, and reproduction device
JP2013050686A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Fujifilm Corp レンズ装置

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