JPH09151595A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JPH09151595A
JPH09151595A JP33779595A JP33779595A JPH09151595A JP H09151595 A JPH09151595 A JP H09151595A JP 33779595 A JP33779595 A JP 33779595A JP 33779595 A JP33779595 A JP 33779595A JP H09151595 A JPH09151595 A JP H09151595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン系の床材であるにも拘らず接着性
及び寸法安定性が良好で、ドライメンテナンスを行って
も膨れや剥離を生じる心配がなく、艶のある表面光沢を
復元させることができ、耐傷性や耐汚染性も良好な床材
を提供する。 【解決手段】 オレフィン系樹脂を主成分とする二層以
上の積層構造を備えた床材であって、表面層2にはワッ
クスを均一に含有させ、裏面層1には無機質充填材とロ
ジンを均一に含有させると共に繊維層3を埋設して繊維
層3を裏面層1の下面に露出させた構成の床材とする。
繊維層3は、少なくとも一つの層間部や中間層の内部に
埋設してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法安定性、接着
性、メンテナンス性に優れたオレフィン系樹脂製の床材
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビルやマンションのフローリ
ングには、塩化ビニル樹脂製の床材が多用されている。
しかしながら、塩化ビニル樹脂製の床材は、火災時に有
害な塩化水素ガスを含んだ煙を多量に発生するため、人
体に悪影響を及ぼし、避難行動や消火活動を妨げるとい
う問題がある。
【0003】このため、最近ではハロゲンを含まないオ
レフィン系樹脂を主成分とした床材の研究が盛んにな
り、そのなかでも耐磨耗性、耐熱性等が比較的良好なポ
リプロピレンを主成分とする床材が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリプ
ロピレン製の床材は接着性に劣り、寸法安定性も良くな
いため、このような床材を貼付けたフロアをバフマシン
で磨く所謂ドライメンテナンスを不適正に行うと、床材
に膨れ等が生じ、剥離しやすくなるという問題があっ
た。
【0005】しかも、ポリプロピレン製の床材は、上記
のドライメンテナンスを行っても、表面光沢があまり向
上せず、また、耐傷性や耐汚染性も良くないという問題
があった。
【0006】本発明は上記の問題に対処すべくなされた
ものであって、その目的とするところは、オレフィン系
の床材であるにも拘らず接着性及び寸法安定性が良好
で、ドライメンテナンスを行っても膨れや剥離を生じる
心配がなく、艶のある表面光沢を復元させることがで
き、耐傷性や耐汚染性等も良好な床材を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の床材は、オレフィン系樹脂を主
成分とする二層以上の積層構造を備えた床材であって、
表面層にはワックスを均一に含有させてあり、裏面層に
は無機質充填材とロジンを均一に含有させると共に繊維
層を埋設して該繊維層を裏面層の下面に露出させてある
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の床材は、オレフィン系樹
脂を主成分とする二層以上の積層構造を備えた床材であ
って、表面層にはワックスを均一に含有させてあり、裏
面層には無機質充填材とロジンを均一に含有させてあ
り、少なくとも一つの層間部には繊維層を設けてあるこ
とを特徴とするものである。
【0009】更に、請求項3の床材は、オレフィン系樹
脂を主成分とする三層以上の積層構造を備えた床材であ
って、表面層にはワックスを均一に含有させてあり、裏
面層には無機質充填材とロジンを均一に含有させてあ
り、中間層には繊維層を埋設してあることを特徴とする
ものである。
【0010】そして、請求項4の床材は、上記の各床材
において、繊維層が、ガラス繊維のマット、不織布、織
布、ネットのいずれかであることを特徴とし、請求項5
の床材は、表面層のワックス含有率が1〜10重量%で
あり、裏面層のロジン含有率が1〜10重量%であるこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項1〜請求項3の床材はいずれも、裏
面層に含まれるロジンが主成分のオレフィン系樹脂との
相溶性に富み、且つ、裏面層に含まれる無機質充填材と
の密着性にも優れているため、このロジンは、接着剤に
対する接着性が大きい無機質充填材をしっかりと裏面層
に保持して裏面層の脆弱化を抑制する補強作用を発揮す
る。そのため、請求項1〜請求項3の床材は、裏面層と
接着剤との接着力が高まり、市販の各種の床材用接着剤
(ゴム系、酢酸ビニル系、ウレタン系、エポキシ系、ア
クリル系等の接着剤)を用いて床地面に強固に貼付ける
ことができる。特に、請求項1の床材のように繊維層が
裏面層に埋設されて裏面層の下面に露出していると、接
着剤がこの繊維層に浸透し接着性が一層向上する。
【0012】また、請求項1〜請求項3の床材は、裏面
層、少なくとも一つの層間部、中間層のいずれかに繊維
層が埋設されているので、寸法安定性が良好である。特
に請求項4の床材のように、繊維層がガラス繊維のマッ
ト、不織布、織布、ネットのいずれかであると、その線
膨張率が小さく引張強度が大きいので、床材の寸法安定
性が顕著に向上する。
【0013】更に、請求項1〜3の床材はいずれも、表
面層に均一に含まれるワックスが分散状態で表面に露出
するので艶のある表面光沢が得られ、歩行等によって表
面光沢が低下しても、バフマシンで磨くたびに表面が僅
かに磨耗してワックスの分散した新しい研磨面が露出
し、艶のある表面光沢を復元させることができる。そし
て、このようにバフマシンで磨いても、前記のように寸
法安定性や接着性が良好で床地面と強固に接着されるた
め、床材に膨れや剥離を生じる恐れはない。従って、こ
の床材はドライメンテナンス性が抜群であり、またワッ
クスによって表面層の潤滑性が良くなるので、耐傷性や
耐汚染性も向上する。
【0014】裏面層の望ましいロジン含有率、及び表面
層の望ましいワックス含有率は、いずれも1〜10重量
%の範囲であり、この範囲でロジンとワックスをそれぞ
れ裏面層と表面層に含有させた請求項5の床材は、接着
性及びドライメンテナンス性が頗る良好である。
【0015】なお、上記の床材はいずれも、塩素原子を
含まないオレフィン系樹脂を主成分とするものであるか
ら、火災時に有害な塩化水素ガスを発生せず、安全であ
ることは言うまでもない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳述する。
【0017】図1は本発明の床材の一実施形態を示す概
略断面図であって、裏面層1と表面層2が積層一体化さ
れた二層積層構造の床材を示している。
【0018】裏面層1は、主成分のオレフィン系樹脂に
無機質充填材とロジンを均一に含有させた層であり、こ
の裏面層1には繊維層3が裏面層1の下面に露出するよ
うに埋設されている。裏面層1の好ましい厚みは1〜5
mm程度であるが、特に限定されるものではなく、繊維
層3を埋設できる厚みであればよい。
【0019】裏面層1のオレフィン系樹脂の占める割合
は15〜50重量%程度であることが望ましく、15重
量%未満では、ロジンを含有させていても裏面層1が脆
くなり、接着強度が低下する。一方、50重量%を越え
ると、樹脂分が多すぎるため、繊維層3を埋設していて
も成形時に裏面層1が収縮し、床材に反りを生じる恐れ
が出てくる。
【0020】裏面層1のオレフィン系樹脂としては、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン等が使用されるが、これらの中ではエチレン−酢
酸ビニル共重合体が好ましく、特に35〜75重量%の
酢酸ビニルを含むエチレン−酢酸ビニル共重合体は、そ
れ単独で又は他のオレフィン系樹脂と混合して極めて好
適に使用される。このようなエチレン−酢酸ビニル共重
合体を主成分とする裏面層1は柔軟性があり、極性を有
する酢酸ビニルが多く、共重合体の分子長が適当で接着
剤との相溶性に富むため、ロジンを含有させなくてもポ
リ塩化ビニルと同程度の接着強度を得ることができ、ロ
ジンを含有させると、後述するように優れた接着強度を
得ることができるからである。酢酸ビニルが35重量%
未満の共重合体は、柔軟性や接着性が今一歩であり、酢
酸ビニルが75重量%より多い共重合体は、耐水性や耐
アルカリ性が良くないのであまり好ましくない。
【0021】上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体を他
のオレフィン系樹脂と混合して使用する場合は、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体の混合比率を30重量%以上と
することが望ましい。混合比率が30重量%未満では裏
面層1が硬く脆くなり、接着性の顕著な向上を図ること
が難しくなる。
【0022】裏面層1に含有させる無機質充填材の種類
は特に限定されないが、炭酸カルシウムや水酸化アルミ
ニウムの粉末が適しており、特に10μm以下の平均粒
径を有する混練性の良い微粉末が好適に使用される。水
酸化アルミニウム粉末は熱分解によって水を放出する優
れた難燃剤であるから、これを炭酸カルシウム粉末と混
合して裏面層1に含有させると、裏面層1の難燃性が向
上する。
【0023】裏面層1の無機質充填材の含有率は50〜
85重量%の範囲内とすることが望ましい。無機質充填
材の含有率は接着強度と相関性があり、裏面層1が脆弱
化しなければ、含有率が高くなるほど裏面層1の接着強
度が向上する傾向がある。無機質充填材の含有率が50
重量%未満では、裏面層1の接着強度を顕著に向上させ
ることが難しく、一方、85重量%より多くなると、ロ
ジンを含んでいても裏面層1の脆弱化を充分抑制できな
いため、やはり接着強度を顕著に向上させることが困難
となる。
【0024】この裏面層1に含まれるロジンは、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系樹脂との相
溶性が良く、無機質充填材との密着性にも優れるため、
無機質充填材を裏面層1にしっかり保持して裏面層1の
脆弱化を抑制する補強剤として働くものであり、このロ
ジンがないと裏面層1の接着強度も機械的強度も顕著に
向上させることが困難である。このようなロジンを裏面
層1に含有させると、その補強作用によって裏面層1の
機械的強度が向上し、無機質充填材が上記のように85
重量%程度まで含まれていても、裏面層1の脆弱化を抑
制することができるので、裏面層1の接着強度を大幅に
向上させることが可能となる。
【0025】ロジンの含有率は1〜10重量%程度が適
当であり、1重量%未満では裏面層1の脆弱化を充分に
抑制し難いため、接着力を顕著に向上させることが困難
となる。一方、10重量%より多量に含有させても、接
着力の向上が一定の限度以上には認められず、かえって
抗張力の低下や色相の不安定化など他の物性に悪影響を
与えることになる。
【0026】この裏面層1に埋設される繊維層3として
は、線膨張率が小さく引張強度の大きいガラス繊維から
成るマット、不織布、織布、ネット等が好適に使用され
る。このような繊維層3が裏面層1に埋設されて裏面層
1の下面に露出していると、接着剤がこの繊維層3に浸
透して裏面層1の接着性が一層向上し、また床材の寸法
安定性も顕著に向上する。なお、繊維層3としては有機
繊維から成る不織布や紙なども使用可能であり、これら
を裏面層1に埋設しても接着性を顕著に向上させること
ができる。
【0027】床材の表面層2は、主成分のオレフィン系
樹脂に無機質充填材とワックスを均一に含有させた層で
あり、その好ましい厚みは1.0〜5.0mm程度であ
るが、特に限定されるものではない。
【0028】表面層2のオレフィン系樹脂としては、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン等が使用され、好ましくはポリエチレンとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を7:3〜4:6の重量比で混
合したものが使用される。ポリエチレンの混合比が上記
の範囲を上回ると、表面層2が硬く脆くなり、逆に上記
の範囲を下回ると、表面層2が柔軟になって耐へこみ性
や耐摩耗性の低下を招く恐れが出てくる。特に、35重
量%以下の酢酸ビニルを含むエチレン−酢酸ビニル共重
合体とポリエチレンとを上記の混合比で混合したもの
は、表面層2のオレフィン系樹脂として極めて好適であ
る。前者のポリエチレンは、硬度や衝撃強度と伸び等と
の性質のバランスが良く、後者のエチレン−酢酸ビニル
共重合体は、結晶化度が低く加工性や寸法安定性が良い
ため、これらの混合樹脂を使用すると、床材に極めて適
合した物性の表面層2を形成することができる。
【0029】また、表面層2に含有させる無機質充填材
としては、前述の裏面層2に含有させる無機質充填材と
同じものが使用される。
【0030】上記のワックスは、優れたドライメンテナ
ンス性を付与して表面光沢を顕著に向上させるために表
面層2に含有させるものであり、例えば低分子量ポリエ
チレン、脂環式飽和炭化水素、石油樹脂などが単独で又
は2種以上混合して使用される。このようなワックスを
表面層2に含有させると、ワックスが分散状態で表面に
露出するため艶のある表面光沢が得られると共に、ワッ
クスの潤滑性により表面層2の耐傷性や耐汚染性も向上
することになり、歩行等によって表面光沢が低下して
も、バフマシンで磨くたびに表面が僅かに磨耗してワッ
クスの分散した新しい研磨面が露出するため、艶のある
表面光沢を復元させることが可能となる。そして、この
ようにバフマシンで磨いても、この床材は前述したよう
に寸法安定性や裏面層1の接着性が良好で床地面と強固
に接着されるため、床材に膨れや剥離を生じる恐れはな
い。従って、この床材は、ドライメンテナンス性が抜群
である。
【0031】表面層2のワックスの含有率は1〜10重
量%の範囲内とするのが望ましく、1重量%未満の場合
は、表面層2をバフマシンで磨いても表面光沢が顕著に
向上し難く、耐傷性、耐汚染性等の向上も殆ど見られな
い。一方、10重量%を上回る場合は、耐汚染性が再び
低下し、力学的性質や耐熱性、耐候性等も低下するよう
になるので、やはり満足な床材を得ることが困難とな
る。ワックスのより好ましい含有率は1〜7重量%の範
囲である。
【0032】また、表面層2のオレフィン系樹脂の含有
率は25〜40重量%の範囲内とすることが望ましく、
無機質充填材の含有率は57〜72重量%の範囲内とす
ることが望ましい。オレフィン系樹脂が25重量%より
少なく無機質充填材が72重量%より多くなると、表面
層1が脆弱化して割れやすくなり、逆に、オレフィン系
樹脂が40重量%より多く無機質充填材が57%より少
なくなると、表面層1の難燃性が低下して燃えやすくな
るといった不都合を生じる。
【0033】なお、この表面層2の下面(裏面)に種々
の模様を印刷したり、表面層2と裏面層1との層間部に
模様フィルムを挟んで模様付きの床材とする場合には、
無機質充填材を含有させないで表面層2を透明にすれば
よい。また、必要とあれば、表面層2に過酸化系の架橋
剤、ビスアマイド等の滑剤、フェノール系の酸化防止
剤、ベンゾフェノン系の光安定剤など、各種の添加剤を
含有させてもよく、同様に裏面層1にもこれらの添加剤
や顔料等の着色剤を含有させてもよい。添加剤や着色剤
の含有率は多くても1重量%迄であり、通常は0.5重
量%以下である。
【0034】図2は本発明の床材の他の実施形態を示す
概略断面図であって、この床材は裏面層1と中間層4と
表面層2をこの順で積層一体化した三層積層構造を有し
ており、表面層2と中間層4との層間部には繊維層3が
設けられている。
【0035】中間層4はオレフィン系樹脂に無機質充填
材を含有させたもので、必要に応じて前述の各種の添加
剤や着色剤を1重量%以下(通常は0.5重量%以下)
の割合で含有させてもよい。中間層4のオレフィン系樹
脂としては、前述した裏面層1や表面層2のオレフィン
系樹脂と同様のものが使用され、無機質充填材も前述し
た無機質充填材と同様のものが使用される。
【0036】中間層4の無機質充填材の含有率は、裏面
層1の無機質充填材の含有率と同様にしてもよいが、こ
の中間層4にはロジンが含まれないので、含有率の上限
を80重量%程度まで下げて中間層の脆弱化を防止する
ことが望ましい。また、中間層4の好ましい厚みは1〜
5mm程度であるが、特に限定されるものではない。図
2に示す床材は、表面層2と中間層4の層間部に繊維層
3を設けているが、繊維層3は裏面層1と中間層4の間
に設けてもよく、要するに、少なくとも一つの層間部に
繊維層3を設けるようにすればよい。このように少なく
とも一つの層間部に繊維層3を設けていれば、繊維層3
によって床材の寸法安定性を向上させることができるか
らである。
【0037】尚、裏面層1や表面層2の構成は、前述し
た図1の床材のものと同様であり、繊維層3も同様のも
のであるので、説明を省略する。
【0038】このような構成の床材は、繊維層3が裏面
層1の下面に露出していないので、前述した図1の床材
に比べると接着性がやや低下するが、裏面層1にはロジ
ンが均一に含有されているため、やはり優れた接着性を
有しており、しかも、前述した床材と同様に寸法安定性
が良く、バフマシンによるドライメンテナンス性も抜群
である。
【0039】図3は本発明の床材の更に他の実施形態を
示す概略断面図であって、この床材は裏面層1と中間層
4と表面層2をこの順で積層一体化した三層積層構造を
有しており、中間層4の内部に繊維層3が埋設されてい
る。
【0040】このように、繊維層3は中間層4の内部
(換言すれば床材の中央部)に埋設すると、繊維層2に
よって寸法安定性が向上すると共に、床材の表面側と裏
面側の熱伸縮のバランスがとれるので、床材に反りが発
生するのを防止することができる。
【0041】尚、裏面層1、表面層2、中間層4の構成
は、前述した図1の床材のものと同様であり、繊維層3
も同様のものであるので、説明を省略する。
【0042】以上、二層積層構造又は三層積層構造の実
施形態を挙げて本発明の床材を説明したが、本発明の床
材はこれらの実施形態のみに限定されるものではなく、
例えば四層以上の多層構造にしたり、エンボス加工等に
よって表面に凹凸模様等を施すなど、種々の変更態様を
許容し得るものである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の床材は、オレフィン系樹脂を主成分とする床材である
にもかかわらず寸法安定性が良好で優れた接着性を有す
るため、市販の床材用接着剤を用いて床地面に強固に貼
付けることができ、しかもドライメンテナンス性が抜群
で艶のある表面光沢を長期間に亘って維持することがで
き、ドライメンテナンスにより膨れや剥離を生じる心配
がなく、耐傷性、耐汚染性等も良好であるといった顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の一実施形態を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明の床材の他の実施形態を示す概略断面図
である。
【図3】本発明の床材の更に他の実施形態を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 裏面層 2 表面層 3 繊維層 4 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/20 B32B 27/20 Z 27/32 27/32 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂を主成分とする二層以上
    の積層構造を備えた床材であって、表面層にはワックス
    を均一に含有させてあり、裏面層には無機質充填材とロ
    ジンを均一に含有させると共に繊維層を埋設して該繊維
    層を裏面層の下面に露出させてあることを特徴とする床
    材。
  2. 【請求項2】オレフィン系樹脂を主成分とする二層以上
    の積層構造を備えた床材であって、表面層にはワックス
    を均一に含有させてあり、裏面層には無機質充填材とロ
    ジンを均一に含有させてあり、少なくとも一つの層間部
    には繊維層を設けてあることを特徴とする床材。
  3. 【請求項3】オレフィン系樹脂を主成分とする三層以上
    の積層構造を備えた床材であって、表面層にはワックス
    を均一に含有させてあり、裏面層には無機質充填材とロ
    ジンを均一に含有させてあり、中間層には繊維層を埋設
    してあることを特徴とする床材。
  4. 【請求項4】繊維層が、ガラス繊維のマット、不織布、
    織布、ネットのいずれかである請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の床材。
  5. 【請求項5】表面層のワックス含有率が1〜10重量%
    であり、裏面層のロジン含有率が1〜10重量%である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の床材。
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