JPH09151418A - 遮音板 - Google Patents

遮音板

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JPH09151418A
JPH09151418A JP31214795A JP31214795A JPH09151418A JP H09151418 A JPH09151418 A JP H09151418A JP 31214795 A JP31214795 A JP 31214795A JP 31214795 A JP31214795 A JP 31214795A JP H09151418 A JPH09151418 A JP H09151418A
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sound insulation
frame
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insulation plate
plate
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Masaaki Takeyama
正明 竹山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮音板の落下防止を果たしながら、簡単に取
付作業ができ、且つ、美観性の向上を果たす。 【解決手段】 横方向に間隔をあけて配置してある一対
の遮音板取付用支柱1の間に嵌め入れ状態に設置自在な
額縁状の枠体3を、両支柱1に沿って配置される一対の
縦枠部3Cと、両縦枠部3Cにわたって設けられる横枠
部3A,3Bとから構成し、両支柱1に沿って各別に固
定された一対の遮音板落下防止用索条体Rを貫通させる
状態に枠体3に形成された一対の貫通部9に貫通してい
る索条体Rと、横枠部3A,3Bとの離間を許容する離
間許容手段9bを、横枠部3A,3Bの一端部に設けて
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、高速道路
の道路脇に設置して、自動車騒音等を遮音するための遮
音板に関し、更に詳しくは、横方向に間隔をあけて配置
してある一対の遮音板取付用支柱の間に嵌め入れ状態に
設置自在な額縁状の枠体を設け、前記枠体に取付自在な
遮音用薄板(例えば、ポリカーボネイト製やアクリル製
の薄板)を設け、前記両支柱に沿って各別に固定された
一対の遮音板落下防止用索条体を貫通させる一対の貫通
部を前記枠体に設けてある遮音板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遮音板としては、図7に
示すように、前記一対の貫通部20に各別に貫通させた
一対の遮音板落下防止用索条体(以後、単に縦配置索条
体という)Rにわたって連結する遮音板落下防止用第二
索条体(以後、単に横配置索条体という)21を、前記
両支柱1の間隔方向に沿う状態で枠体22内に設けてあ
るものがあり、両支柱1間に当該遮音板を配置した状態
において、枠体22に貫通させた両縦配置索条体Rに対
して前記横配置索条体21の両端部が各別に連結されて
いるように設置することによって、例えば、自動車が遮
音板に衝突して遮音板を壊した場合でも、内部に貫通さ
せた前記縦配置索条体Rと横配置索条体21とによって
遮音板が落下するのを防止できるようにしたものがあっ
た。(例えば、特開平3−191106号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遮音板
によれば、前記横配置索条体21の両端部を、前記一対
の縦配置索条体Rに各別に連結する状態に設置されるか
ら、前記横配置索条体21は、一対の縦配置索条体Rに
よって両端部を各別に支持されることになる。従って、
例えば、自動車が遮音板を突き破るような状態に衝突し
た場合、前記横配置索条体21は、自動車からの力に対
して、引張り強度で対抗する訳であるが、両端部を上述
のように支持されているから、前記自動車からの力は、
前記横配置索条体21を介してまともに両縦配置索条体
Rに作用することになる。結局、前記自動車からの力
が、前記横配置・縦配置索条体の強度より大きければ大
きい程、遮音板のみの破損におさまらず、前記縦配置索
条体や、それを取り付けてある支柱や、支柱を設けてあ
る構造体等にも悪影響を与える危険性がある。即ち、従
来の遮音板によれば、遮音板の落下防止を叶えるために
は、相当強靭な強度部材(各索条体や、支柱や、それら
の各連結部材)を使用し、且つ、大がかりな支持構造と
する必要があり、遮音板取付作業の効率が低かったり、
美観性を損なったりし易いという問題点があった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、遮音板の落下防止を果たしながら、簡単に取付作
業ができ、且つ、美観性の向上を果たし易い遮音板を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1に係わる本発明の特徴構成は、横方向
に間隔をあけて配置してある一対の遮音板取付用支柱の
間に嵌め入れ状態に設置自在な額縁状の枠体を、前記両
支柱に沿って配置される一対の縦枠部と、両縦枠部にわ
たって設けられる横枠部とから構成し、前記両支柱に沿
って各別に固定された一対の遮音板落下防止用索条体を
貫通させる状態に前記枠体に形成された一対の貫通部に
貫通している前記索条体と、前記横枠部との離間を許容
する離間許容手段を、前記横枠部の一端部に設けてある
ところにある。
【0006】請求項2に係わる本発明の特徴構成は、前
記離間許容手段を、前記横枠部に形成した貫通部を離間
方向に沿って開口させた切欠で構成してあるところにあ
る。
【0007】〔作用及び効果〕請求項1に係わる本発明
の特徴構成によれば、額縁状の枠体を、一対の縦枠部と
横枠部とから構成し、前記枠体に形成された一対の貫通
部に貫通している索条体と、前記横枠部との離間を許容
する離間許容手段を、前記横枠部の一端部に設けてある
から、前記離間許容手段を設けてある横枠部の一端部に
おいては、固定側に位置する索条体に対して横枠部が離
間することができる。従って、例えば、自動車等が遮音
板に衝突して、その衝撃力が遮音板に作用した場合、横
枠部は、その一端部で索条体と離間して外れ、支持され
ている他端部の索条体周りに移動して逃げ、衝突による
力がまともに作用するのを回避することが可能となる。
そして、遮音板が前記支柱から外れたにしても、横枠部
は、他端部において索条体で支持されるから落下するこ
とは防止できる。その結果、遮音板や前記索条体や支
柱、及び、それらの各連結部材等に大きな部材力が作用
することを防止でき、それぞれの部材強度を必要最小限
度に抑えた設定にすることが可能となり、材料の選択範
囲が広がると共に、ごつごつしたデザインではなく、美
観性に富んだ外観に構成することもできるようになる。
そして、例えば、一般的に強度が低いとされる軽量の材
料を使用することもでき、その結果、遮音板の取付作業
をスムースに行い、作業効率の向上を図ることも可能と
なる。更には、枠体をスマートな形状にできることによ
って、枠体の開口面積を大きくとれ、例えば、薄板に透
光性板を使用する場合には、より視界の確保を図りやす
くなる。
【0008】請求項2に係わる本発明の特徴構成によれ
ば、前記離間許容手段を、前記横枠部に形成した貫通部
を離間方向に沿って開口させた切欠で構成してあるか
ら、単純な構造によって上述の作用効果を叶える遮音板
を形成することが可能となり、コストアップを防止する
ことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1は、高速道路の側部に立設してある遮
音壁Wを示している。この遮音壁Wは、道路の長手方向
に沿って間隔をあけて且つ隣接する溝部Mが互いに対向
する姿勢に立設してあるH型鋼製の複数の遮音板取付用
支柱(以後、単に支柱という)1間に、複数の遮音板P
を上下に積み重ねた状態に嵌め入れて構成してある。ま
た、遮音壁Wには、この他に、前記支柱1間に設置され
た遮音板Pが支柱1から外れて落下するのを防止するた
めのワイヤロープ(索条体の一例)Rを設けてあり、前
記ワイヤロープRは、前記支柱1に沿う状態に、前記遮
音壁Wの左右両端部に挿通させて、両端部を遮音壁固定
側に固定してある。
【0011】前記遮音板Pは、遮音用薄板(以後、単に
薄板という)2を設け、前記薄板2を支持する額縁状の
枠体3を設け、前記枠体3との間に前記薄板2を挟持固
定するための押縁(押付部材の一例)4を設けて構成し
てある。
【0012】前記薄板2は、ポリカーボネイト製の可撓
性透光板で形成してあり、前記枠体3の枠組内に保持さ
れる。従って、通行車両からの視界を確保しながら遮音
を叶えることができるものである。
【0013】前記枠体3は、アルミニウムによって形成
してあり、図2・3・4に示すように、枠組内方側に段
部を設けた中空の角柱からなる上フレーム(横枠部の一
例)3A及び下フレーム(横枠部の一例)3B及び一対
の側フレーム(縦枠部の一例)3Cによって構成してあ
る。前記各フレーム3A,3B,3Cには、前記押縁4
を取り付けるための固定部5と、前記固定部5に取り付
けた押縁4との間で挟み込む状態に前記薄板2を保持す
る支持部6とが各別に設けてある。また、隣接する各フ
レームどうしの接合は、図2に示すように、側フレーム
3Cの側面板部7に上フレーム3A・下フレーム3Bの
端縁部をそれぞれ押し当てた状態で、側面板部の外方側
からタッピングネジ8で止めて接合してある。一方、上
フレーム3A・下フレーム3Bの両端部、及び、側フレ
ーム3Cの中空部には、前記ワイヤロープRを貫通させ
る貫通部9をそれぞれ設けてある。前記上フレーム3A
・下フレーム3Bに形成してある貫通部9には、一端部
に形成した貫通孔9aと、他端部に形成した切欠(離間
許容手段の一例)9bとがあり、前記貫通孔9aに前記
ワイヤロープRが挿通されている状態においては、ワイ
ヤロープRと上フレーム3A・下フレーム3Bとは分離
しない。また、前記切欠9bにおいては、ワイヤロープ
Rに対する上フレーム3A・下フレーム3Bの離間を、
前記切欠の切欠方向に沿って許容することができる。ま
た、一対の側フレーム3Cは、前記ワイヤロープRを中
空部(貫通部9)に挿通してある状態においては、ワイ
ヤロープRから外れない。従って、遮音壁Wに、例え
ば、自動車が衝突して、図5に示すように、遮音板Pが
分解しても、側フレーム3Cは、各ワイヤロープRに外
嵌したまま保持され、上フレーム3A・下フレーム3B
は、それぞれ、切欠9bとワイヤロープRとの嵌合が外
れ、前記衝突による衝撃をかわすと共に、前記貫通孔9
aに挿通させたワイヤロープRに外嵌したまま保持さ
れ、落下するのを防止することが可能となる。尚、前記
上フレーム3A・下フレーム3Bの前記貫通孔9aの周
囲部は、厚肉形成して、貫通孔9aが裂けることに対す
る補強を図ってある。
【0014】前記押縁4は、前記各フレーム3A,3
B,3Cに各別に対応する上押縁4Aと、下押縁4B
と、一対の側押縁4Cとからなり、それぞれ、前記枠対
3の固定部5にネジ止めできるように構成してある(図
2参照)。また、上押縁4Aには、予め、前記薄板2の
上縁部をボルト止めして一体化してあり、枠体3への薄
板2の着脱時に、不用意に薄板2が撓むのを阻止して、
取扱性を向上させてある。一方、下押縁4B、及び、一
対の側押縁4Cは、前記固定部5にネジ止めすることに
よって、薄板2の縁部を前記支持部6との間で挟持する
ことができる。但し、この挟持機構においては、前記薄
板2に大きな外力が作用した場合には、薄板2が抜け出
るのを許容できるから、その外力による衝撃をかわし
て、薄板2の損傷を最小限にくい止めることができる。
【0015】従って、本実施形態の遮音板によれば、例
えば、前記遮音板Pに自動車が衝突して、その力で遮音
板Pがバラバラに破損したとしても、前記各ワイヤロー
プRによって各部材は前記支柱1につなぎ止められた状
態となり、落下するのを防止することが可能となる。
【0016】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。 〈1〉 前記遮音板Pは、先の実施形態で説明した形状
・構造・材質に限るものではなく、例えば、枠体を合成
樹脂で構成してあれば、軽量化を図ることが可能とな
り、遮音板取付作業性を向上させることができる。更に
は、自動車の衝突等の外力を受けた時に、積極的に分解
しやすい構造(例えば、各フレームどうしを嵌合のみで
連結しておく)としておくことで、外力に対する無理な
抵抗を回避して、良好な衝撃吸収を果たすことができ
る。 〈2〉 また、遮音板Pは、先の実施形態で説明した横
枠部3A,3Bに貫通部9を形成して構成してあるもの
に限るものではなく、例えば、図6に示すように、両縦
枠部3Cにのみ貫通部9を設け、前記横枠部3A,3B
を、その一端部は一方の縦枠部3Cに対して容易に外れ
やすい状態(例えば、ほぞ嵌合)に連結し、他端部をも
う一方の縦枠部3Cに剛に連結してあるものであっても
よい。 〈3〉 前記索条体は、先の実施形態で説明したワイヤ
ロープに限るものではなく、例えば、帯状バネ板やスプ
リング等の弾性部材を使用すれば、より一層、衝撃吸収
効果を発揮することが可能となる。また、炭素繊維や硝
子繊維から構成したロープであってもよい。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮音板の設置状況を表す斜視図
【図2】遮音板を示す斜視図
【図3】遮音板の板面に沿った横方向視の断面図
【図4】遮音板の上面視断面図
【図5】遮音板の変形状態を示す上面視説明図
【図6】別実施形態の遮音板を示す斜視図
【図7】従来の遮音板を示す断面図
【符号の説明】
1 支柱 2 薄板 3 枠体 3A 横枠部 3B 横枠部 3C 縦枠部 9 貫通部 9b 離間許容手段 R 索条体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に間隔をあけて配置してある一対
    の遮音板取付用支柱(1)の間に嵌め入れ状態に設置自
    在な額縁状の枠体(3)を設け、前記枠体(3)に取付
    自在な遮音用薄板(2)を設け、前記両支柱(1)に沿
    って各別に固定された一対の遮音板落下防止用索条体
    (R)を貫通させる一対の貫通部(9)を前記枠体
    (3)に設けてある遮音板であって、 前記枠体(3)を、前記両支柱(1)に沿って配置され
    る一対の縦枠部(3C)と、両縦枠部(3C)にわたっ
    て設けられる横枠部(3A),(3B)とから構成し、前
    記貫通部(9)に貫通している前記索条体(R)と前記
    横枠部(3A),(3B)との離間を許容する離間許容手
    段(9b)を、前記横枠部(3A),(3B)の一端部に
    設けてある遮音板。
  2. 【請求項2】 前記離間許容手段(9b)は、前記横枠
    部(3A),(3B)に形成した貫通部(9)を、離間方
    向に沿って開口させた切欠で構成してある請求項1に記
    載の遮音板。
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