JPH09151338A - 粉体塗料用ポリエステル樹脂及び組成物 - Google Patents

粉体塗料用ポリエステル樹脂及び組成物

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JPH09151338A
JPH09151338A JP33601595A JP33601595A JPH09151338A JP H09151338 A JPH09151338 A JP H09151338A JP 33601595 A JP33601595 A JP 33601595A JP 33601595 A JP33601595 A JP 33601595A JP H09151338 A JPH09151338 A JP H09151338A
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JP
Japan
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polyester resin
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mol
acid component
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JP33601595A
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Makiko Sakai
満喜子 坂井
Takayuki Imamura
高之 今村
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた外観及び可撓性を有する塗膜を形成す
る粉体塗料とすることができ、かつ、経済性に優れた粉
体塗料用ポリエステル樹脂を提供する。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジオー
ル成分とを主な構成成分とし、極限粘度が0.15〜0.40dl
/g、酸価が14〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂であ
って、ポリエステルを構成する全酸成分に対するテレフ
タル酸成分の割合が50〜95モル%、フタル酸成分の割合
が5〜40モル%、ポリエステルを構成する全ジオール成
分に対するエチレングリコール成分の割合が60モル%以
上、ネオペンチルグリコール成分の割合が25モル%以下
であり、フタル酸成分の全酸成分に対する割合とネオペ
ンチルグリコール成分の全ジオール成分に対する割合の
合計が20〜45モル%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた外観及び可
撓性を有する塗膜を形成する粉体塗料とすることがで
き、かつ、経済性に優れた粉体塗料用ポリエステル樹脂
及び組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は従来の溶剤型塗料と比較し
て、低公害であること、塗装直後でも利用に供し得るこ
と、比較的安価であること等の利点が認められ、家電製
品や建材等の部材の保護、装飾用塗料として急速に需要
が拡大している。なかでもポリエステル系粉体塗料は、
バランスのとれた塗膜性能を有する塗料として知られて
おり、特にエポキシ硬化型のものは、焼付け時に揮発分
が少なく、また、被塗装物との密着性が良好であるとい
う特長を有し、種々の用途に使用されている。
【0003】このような粉体塗料に用いるポリエステル
樹脂は、塗料を製造する工程で樹脂と硬化剤及び各種添
加剤を混合して溶融混練するので、硬化剤と反応しない
温度で混練できるものでなければならず、樹脂の軟化温
度は通常 150℃が上限とされている。また、熱硬化後の
塗膜に可撓性を付与するために、芳香族成分と脂肪族成
分とを適度に含有していることが好ましい。
【0004】これらの理由から、熱硬化性粉体塗料用の
ポリエステル樹脂としては、一般に、ポリエチレンテレ
フタレートに第三成分を共重合して軟化温度を低下させ
たものが広く使用されている。そして、第三成分として
は、イソフタル酸及びネオペンチルグリコールが一般に
使用されている。
【0005】また、優れた塗膜外観が要求される用途に
は、溶融時の流動性を良くし、硬化塗膜の表面の平滑性
を向上させるため、ポリエステルに長鎖脂肪族ジカルボ
ン酸や長鎖脂肪族グリコールを共重合することも行われ
ている。
【0006】しかしながら、これらの共重合成分は比較
的高価なため、樹脂及び塗料が高価になるという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた外観
及び可撓性を有する塗膜を形成する粉体塗料とすること
ができ、かつ、経済性に優れた粉体塗料用ポリエステル
樹脂及び組成物を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、次の通りである。 1.芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジオール成分とを
主な構成成分とし、極限粘度が0.15〜0.40dl/g、酸価が
14〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂であって、ポリ
エステルを構成する全酸成分に対するテレフタル酸成分
の割合が50〜95モル%、フタル酸成分の割合が5〜40モ
ル%、ポリエステルを構成する全ジオール成分に対する
エチレングリコール成分の割合が60モル%以上、ネオペ
ンチルグリコール成分の割合が25モル%以下であり、フ
タル酸成分の全酸成分に対する割合とネオペンチルグリ
コール成分の全ジオール成分に対する割合の合計が20〜
45モル%であることを特徴とする粉体塗料用ポリエステ
ル樹脂。 2.上記のポリエステル樹脂にエポキシ系硬化剤を配合
した粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】本発明のポリエステル樹脂において、酸成
分は、芳香族ジカルボン酸成分を主体とするものである
が、全酸成分に対し、テレフタル酸成分が50〜95モル
%、フタル酸成分が5〜40モル%となるようにすること
が必要である。テレフタル酸成分の割合が50モル%未満
であると、ポリエステル樹脂を粉体としたときブロッキ
ングを起こし易くなったり、硬化塗膜の機械的強度が低
下したりして好ましくない。一方、テレフタル酸成分が
95モル%を超えると、適切な軟化温度と良好な溶融流動
性を有するポリエステル樹脂が得られない。
【0011】フタル酸成分の原料としては、無水フタル
酸及び/又はフタル酸を用いることができるが、コスト
面で無水フタル酸を用いるのが好ましい。
【0012】また、アルコール成分は、脂肪族ジオール
成分とを主体とするものであるが、全ジオール成分に対
し、エチレングリコール成分が60モル%以上、ネオペン
チルグリコール成分が25モル%以下となるようにするこ
とが必要である。エチレングリコール成分が60モル%未
満であると、ポリエステル樹脂を粉体としたときブロッ
キングを起こし易くなると共に、比較的高価な他のジオ
ールを多量に用いることが必要になり、コストの点か
ら、好ましくない。また、ネオペンチルグリコール成分
が25モル%を超えると、コスト高となって、好ましくな
い。
【0013】また、全酸成分に対するイソフタル酸の割
合と全ジオール成分に対するネオペンチルグリコール成
分の割合の合計が20〜45モル%となるようにすることが
必要である。この合計量が20モル%に満たないと、ポリ
エステル樹脂の軟化温度が高くなり、塗料製造時の混練
温度を高くすることが必要となって、混練中に樹脂と硬
化剤との反応が進む場合がある。その結果、塗膜の平滑
性や機械的強度が低下したり、樹脂の微粉砕化が困難に
なる傾向がある。一方、この合計量が45モル%を超える
と、ポリエステル樹脂を粉体としたときブロッキングを
起こし易くなり、好ましくない。
【0014】本発明のポリエステル樹脂において、テレ
フタル酸成分及びフタル酸成分と共に用いる他のジカル
ボン酸成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸などの芳香族ジカルボン酸成分、アジピン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸成分
が挙げられるが、なかでもイソフタル酸成分が好まし
い。また、ジカルボン酸成分と共に、ポリエステル樹脂
をゲル化させない範囲で、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸などの三価以上のカルボン酸成分を併用することが
できる。
【0015】また、本発明のポリエステル樹脂におい
て、エチレングリコール成分及びネオペンチルグリコー
ル成分と共に用いる他のジオール成分としては、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールなどの脂肪族又は脂環式ジオール成
分、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールSのエチレンオキサイド付加物などの芳香
族基を有するジオール成分が挙げられる。また、ジオー
ル成分と共に、ポリエステル樹脂をゲル化させない範囲
で、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトールなどの三価以上のアルコール成分を併用する
ことができる。
【0016】さらに、必要に応じて、4−ヒドロキシ安
息香酸、ε−カプロラクトンなどのオキシカルボン酸成
分を少量併用してもよい。
【0017】本発明のポリエステル樹脂は、極限粘度が
0.15〜0.40dl/g、好ましくは0.20〜0.35dl/gの範囲のも
のである。極限粘度が0.15dl/gに満たないと、樹脂及び
樹脂組成物の耐ブロッキング性が低下したり、塗膜の機
械的強度が低下する傾向にあり、極限粘度が0.40dl/gを
超えると、樹脂の粉砕性が悪くなる傾向がある。
【0018】また、本発明のポリエステル樹脂は、酸価
が14〜100mgKOH/g、好ましくは25〜60mgKOH/g の範囲の
ものである。酸価が14mgKOH/g に満たないと、塗膜の表
面に大きな凹凸が生じて平滑性が低下する傾向にあり、
酸価が100mgKOH/gを超えると、塗膜の機械的強度が低下
する傾向にある。
【0019】さらに、本発明のポリエステル樹脂は、軟
化温度が50〜150 ℃の範囲のものが好ましい。軟化温度
が50℃に満たないと、粉体化した樹脂や樹脂組成物が凝
集して固化し易く、耐ブロッキング性が劣る傾向にあ
り、一方、軟化温度が 150℃を超えると、塗料製造時の
混練温度を高くすることが必要となり、混練中に樹脂と
硬化剤との反応が進み、結果として塗膜の平滑性や機械
的強度が低下する傾向がある。
【0020】上記の条件を満足するポリエステル樹脂
は、前記のような酸成分及びアルコール成分(それらの
エステル形成性誘導体を含む)を原料とし、常法によっ
て、 200〜280 ℃の温度でエステル化又はエステル交換
反応を行った後、5hPa 以下の減圧下、温度 200〜300
℃、好ましくは 230〜290 ℃で重縮合反応を行って高重
合度のポリマーとし、さらにカルボン酸成分を添加して
解重合反応を行う方法で調製することができる。
【0021】なお、エステル化、エステル交換反応及び
重縮合反応において、公知の反応触媒などを用いること
ができる。
【0022】本発明のポリエステル樹脂は、ポリエステ
ル樹脂のカルボキシル基と反応する官能基を持つ硬化剤
を配合して粉体塗料とされる。硬化剤としては、エポキ
シ系硬化剤が好ましく用いられる。エポキシ系硬化剤と
しては、エピ・ビス型エポキシ樹脂やノボラック型エポ
キシ樹脂があり、具体例としては、チバガイギー社製の
「アラルダイド AER 6003 」、「アラルダイド AER 601
4 」、東都化成社製の「エポトート YD-127 」、「エポ
トート YD-128 」、「エポトート YD-014 」、ダウ社製
の「ダウエポキシ DER-330」、「ダウエポキシ DER-33
1」、「ダウエポキシ DER-664」などがある。
【0023】硬化剤の使用量は、ポリエステル樹脂のカ
ルボキシル基量にほぼ対応する官能基量、好ましくは
0.8〜1.2 倍当量の範囲とするのが適当である。
【0024】本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、上記の
ようなポリエステル樹脂と硬化剤とをニーダ又はロール
を用いて、温度70〜150 ℃で混練することにより調製す
ることができる。
【0025】なお、本発明の樹脂組成物には、必要に応
じて公知の硬化触媒、レベリング剤、その他の添加剤、
顔料などを配合することができる。
【0026】
【実施例】次に、実施例によって、本発明を具体的に説
明する。なお、実施例中の特性値等は次の方法で求め
た。 (a) テレフタル酸成分及びフタル酸成分の共重合割合
(TPA共重合率及びPA共重合率) 樹脂をメタノール分解した後、ガスクロマトグラフ法で
テレフタル酸成分及びフタル酸成分の量を求め、全酸成
分に対するモル%で表した。 (b) エチレングリコール成分及びネオペンチルグリコー
ル成分の共重合割合(EG共重合率及びNPG共重合
率) 樹脂をメタノール分解した後、ガスクロマトグラフ法で
エチレングリコール成分及びネオペンチルグリコール成
分の量を求め、全グリコール成分に対するモル%で表し
た。 (c) 極限粘度 フェノールとテトラクロルエタンとの等重量混合物を溶
媒とし、温度20℃で測定した。 (d) 酸価 樹脂をジオキサンと水との容量比10/1の混合液に溶解
し、30分間加熱還流した後、水酸化カリウムメタノール
溶液で滴定して求めた。 (e) 軟化温度 60〜100 メッシュの大きさに粉砕した樹脂を直径 2.5m
m、長さ 150mmの有底ガラス管に30mmの高さまで充填
し、樹脂充填部を油浴中に浸漬して、1℃/分の速度で
昇温し、液化し始める温度を目視で求め、軟化温度とし
た。 (f) 平滑性 塗膜の平滑性の良否を目視で判定した。 (g) 耐衝撃性 JIS K 5400に準じ、直径 1.27cm 、0.5kg の球を使用し
て求めた。(30cm以上のものが合格である。) (h) 耐ブロッキング性 140 メッシュのふるいを通過した塗料組成物を10cm×3
cmφの試験管に高さ5cmまで充填し、40℃の恒温器中に
72時間放置した後、ブロッキングの有無を目視で判定し
た。ブロッキングのないものを○、ブロッキングのある
ものを×とした。 (i) エリクセン JIS Z 2247に準じて求めた。
【0027】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1及び表2に示した原料化合物を、表1及び表2に示
した量(モル部)でエステル化反応槽に仕込み、圧力 2
532hPa G、温度 200〜260 ℃で4時間エステル化反応を
行った。得られたエステル化物を重縮合反応槽に移送し
た後、三酸化アンチモンを4×10-4モル/酸成分1モル
添加し、0.4hPaに減圧し、 280℃で4時間重縮合反応を
行い、極限粘度0.45dl/gのポリエステルを得た。次い
で、このポリエステルに、表1及び表2に示した解重合
剤を表1に示した量(モル部)で添加し、常圧下、 250
℃で2時間解重合反応を行い、表1及び表2に示す特性
値のポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹
脂に、エピ・ビス型エポキシ樹脂系硬化剤:チバガイギ
ー社製「アラルダイド AER 6003 」又は東都化成社製の
「エポトート YD-128」、イミダゾール系硬化触媒:四
国化成社製「キュアゾールC11Z」、ブチルポリアクリレ
ート系レベリング剤:バスフ社製「アクロナール4F」、
ベンゾイン及びルチル型二酸化チタン顔料:石原産業社
製「CR-90 」 を表1及び表2に示す量(重量部) で添
加し、FM10B 型ヘンシェルミキサー(三井三池製作所
製)でドライブレンドした後、PR-46 型コ・ニーダ(ブ
ッス社製)を用いて 110℃で溶融混練し、冷却、粉砕
後、 140メッシュの金網で分級して、粉体塗料を得た。
ただし、比較例2では、溶融混練及び粉砕が困難で、粉
体塗料とすることができなかった。得られた粉体塗料を
リン酸亜鉛処理鋼板上に静電塗装して、 180℃×20分間
焼付けを行った。塗膜の性能を評価した結果を表1及び
表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、優れた外観及び可撓性
を有する塗膜を形成する粉体塗料とすることができ、か
つ、経済性に優れた粉体塗料用ポリエステル樹脂及び組
成物が提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、全酸成分に対するフタル酸の割合と
全ジオール成分に対するネオペンチルグリコール成分の
割合の合計が20〜45モル%となるようにすることが必要
である。この合計量が20モル%に満たないと、ポリエス
テル樹脂の軟化温度が高くなり、塗料製造時の混練温度
を高くすることが必要となって、混練中に樹脂と硬化剤
との反応が進む場合がある。その結果、塗膜の平滑性や
機械的強度が低下したり、樹脂の微粉砕化が困難になる
傾向がある。一方、この合計量が45モル%を超えると、
ポリエステル樹脂を粉体としたときブロッキングを起こ
し易くなり、好ましくない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明のポリエステル樹脂は、ポリエステ
ル樹脂のカルボキシル基と反応する官能基を持つ硬化剤
を配合して粉体塗料とされる。硬化剤としては、エポキ
シ系硬化剤が好ましく用いられる。エポキシ系硬化剤と
しては、エピ・ビス型エポキシ樹脂やノボラック型エポ
キシ樹脂があり、具体例としては、チバガイギー社製の
アラルダイト AER 6003 」、「アラルダイト AER 601
4 」、東都化成社製の「エポトート YD-127 」、「エポ
トート YD-128 」、「エポトート YD-014 」、ダウ社製
の「ダウエポキシ DER-330」、「ダウエポキシ DER-33
1」、「ダウエポキシ DER-664」などがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1及び表2に示した原料化合物を、表1及び表2に示
した量(モル部)でエステル化反応槽に仕込み、圧力 2
532hPa G、温度 200〜260 ℃で4時間エステル化反応を
行った。得られたエステル化物を重縮合反応槽に移送し
た後、三酸化アンチモンを4×10-4モル/酸成分1モル
添加し、0.4hPaに減圧し、 280℃で4時間重縮合反応を
行い、極限粘度0.45dl/gのポリエステルを得た。次い
で、このポリエステルに、表1及び表2に示した解重合
剤を表1に示した量(モル部)で添加し、常圧下、 250
℃で2時間解重合反応を行い、表1及び表2に示す特性
値のポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹
脂に、エピ・ビス型エポキシ樹脂系硬化剤:チバガイギ
ー社製「アラルダイト AER 6003 」又は東都化成社製の
「エポトート YD-128」、イミダゾール系硬化触媒:四
国化成社製「キュアゾールC11Z」、ブチルポリアクリレ
ート系レベリング剤:バスフ社製「アクロナール4F」、
ベンゾイン及びルチル型二酸化チタン顔料:石原産業社
製「CR-90 」 を表1及び表2に示す量(重量部) で添
加し、FM10B 型ヘンシェルミキサー(三井三池製作所
製)でドライブレンドした後、PR-46 型コ・ニーダ(ブ
ッス社製)を用いて 110℃で溶融混練し、冷却、粉砕
後、 140メッシュの金網で分級して、粉体塗料を得た。
ただし、比較例2では、溶融混練及び粉砕が困難で、粉
体塗料とすることができなかった。得られた粉体塗料を
リン酸亜鉛処理鋼板上に静電塗装して、 180℃×20分間
焼付けを行った。塗膜の性能を評価した結果を表1及び
表2に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸成分と脂肪族ジオー
    ル成分とを主な構成成分とし、極限粘度が0.15〜0.40dl
    /g、酸価が14〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂であ
    って、ポリエステルを構成する全酸成分に対するテレフ
    タル酸成分の割合が50〜95モル%、フタル酸成分の割合
    が5〜40モル%、ポリエステルを構成する全ジオール成
    分に対するエチレングリコール成分の割合が60モル%以
    上、ネオペンチルグリコール成分の割合が25モル%以下
    であり、フタル酸成分の全酸成分に対する割合とネオペ
    ンチルグリコール成分の全ジオール成分に対する割合の
    合計が20〜45モル%であることを特徴とする粉体塗料用
    ポリエステル樹脂。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル樹脂にエポ
    キシ系硬化剤を配合した粉体塗料用ポリエステル樹脂組
    成物。
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