JPH0915113A - 検体吸引装置 - Google Patents
検体吸引装置Info
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- JPH0915113A JPH0915113A JP16525295A JP16525295A JPH0915113A JP H0915113 A JPH0915113 A JP H0915113A JP 16525295 A JP16525295 A JP 16525295A JP 16525295 A JP16525295 A JP 16525295A JP H0915113 A JPH0915113 A JP H0915113A
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Abstract
クトで確実に検体の飛散を阻止する。 【構成】 サンプリングノズル1の外周に所定の間隙部
6を有して外管2が配設されている。外管2の側壁には
通気孔8が穿設され、密封検体容器33の栓体35を貫
通した状態で前記間隙部6を介して密封検体容器33の
内外が連通するようになっている。また、前記密封検体
容器33を位置決めする容器ホルダ14の下面には栓体
35に当接した状態で、前記通気孔8を外気に連通する
凹部15が形成されている。
Description
た血液等の検体を、栓体に検体吸引針を突き刺すことに
より密封状態のまま吸引できる検体吸引装置に関するも
のである。
防止するため、密封検体容器を密封状態としたままサン
プリングノズルをゴム栓に突き刺すことにより検体を吸
引するようにしている。ところが、前記密封検体容器の
内部は減圧又は加圧状態であるので、検体の吸引をスム
ーズに行なうことができないという問題があり、この問
題を解決すべく、従来から次のような手段がとられてい
る。
吸引孔の外に小孔を設け、ゴム栓に突き刺した状態で吸
引孔と小孔で密封検体容器の内外を連通するようにした
もの(実開平1─168868号公報等参照)や、
(2)ゴム栓に等圧管を突き刺し、一旦内部を大気圧と
した後、サンプリングノズルにより検体を吸引するよう
にしたもの(実開平2─2670号公報参照)や、
(3)密封検体容器の内外を連通する連通管をサンプリ
ングノズルと共にゴム栓に突き刺し、サンプリングノズ
ルによる吸引と同時にポンプにより連通管を介して空気
を供給し、内部が負圧になることを防止することによ
り、検体の吸引を効率的かつ高精度に行うことができる
ようにしたもの(特開平4─221741号公報参照)
等がある。
(1)の手段では、サンプリングノズル自身に設けた吸
引孔と小孔によって密封検体容器の内外を連通するため
に、サンプリングノズルを検体を吸引できる位置だけで
なく、吸引孔、小孔がゴム栓を挟んで位置するように途
中で一旦停止可能としなければならない。このため、サ
ンプリングノズルの駆動機構が複雑になり、コストアッ
プを招来する。また、一旦検体の吸引が開始されると、
密封検体容器内外の連通状態は解除されてしまうので、
検体が吸引されるに従って内圧が下がることになり、ス
ムーズな吸引が行えず、所望の吸引精度が得られない。
て密封検体容器内を大気圧にしているが、前記(1)の
手段同様、サンプリングノズルにより検体の吸引が開始
されると、検体の吸引に従って徐々に内圧が下がるの
で、スムーズな吸引ができず、やはり所望の吸引精度が
得られない。また、ゴム栓にサンプリングノズルを突き
刺す際、周囲の温度変化等により密封検体容器の内圧が
大気圧以上に上昇することがあり、検体が噴き出して周
囲が汚染される。
連通管及びポンプにより常に一定圧に維持されるが、ポ
ンプの駆動を検体の吸引に合わせて制御する必要がある
ので、構成が複雑となり、コストアップを招来する。ま
た、ポンプ等により占有スペースが大きくなる。
な構成で密封検体容器の内圧を常に大気圧に維持して吸
引精度を高めると共に、検体の飛散を阻止することので
きる検体吸引装置を提供することを目的とする。
て外筒体を配設することにより2重管構造としたもの
が、実公平4─898号公報に開示されているが、この
ものは、サンプリングノズルをゴム栓に突き刺す場合、
外筒体により内筒体の損傷を防止しようとしたものであ
る。また、前記間隙部は洗浄水を供給するために設けた
もので、外気に連通する手段は全く考慮されていない。
したがって、ゴム栓に両筒体を突き通した状態では、密
封検体容器の内圧を大気圧とすることはできず、検体の
吸引精度を高めるという問題は解決されていない。
め、第1の発明に係る検体吸引装置では、密封検体容器
を密封する栓体を貫通して内部に収容される検体を吸引
するサンプリングノズルと、該サンプリングノズルの外
周に所定の間隙部を有して配設される外管とで構成され
る検体吸引針を備えた検体吸引装置において、前記外管
の側壁に通気孔を穿設したものである。
栓体に当接して密封検体容器を位置決めすると共に、当
接面に凹所を有する容器ホルダと、前記サンプリングノ
ズルを保持するノズルホルダと、前記外管を保持する外
管ホルダと、前記容器ホルダ、前記ノズルホルダ及び前
記外管ホルダを昇降させ、降下時には容器ホルダを密封
検体容器の栓体に当接させた後、サンプリングノズル、
外管の順で栓体を貫通させる連動手段とを備え、前記外
管が栓体に貫通した状態では、サンプリングノズルと外
管の間隙部、通気孔、凹所を介して密封検体容器の内外
が連通するようにしたものである。
ンプリングノズル及び外管を突き刺すと、間隙部、通気
孔を介して密封検体容器の内外は連通状態となる。
手段は各ホルダを降下させることにより、まず、栓体に
容器ホルダを当接させて位置決めする。そして、この位
置決め状態で、栓体にサンプリングノズルが突き刺さ
り、その後、外管によってその穴が広げられることにな
る。栓体に外管が貫通すれば、間隙部、通気孔、凹所を
介して密封検体容器の内外が連通する。
添付図面に従って説明する。
ノズル1と外管2とで構成される2重管構造の検体吸引
針3を有し、この検体吸引針3は吸引針昇降機構により
昇降駆動するようになっている。
体35を貫通できるように先端が尖っている。また、こ
のサンプリングノズル1の先端側には側方に開口する吸
引孔4が穿設されることにより、栓体35に突き刺す際
の目詰まりが回避される構造となっている。前記吸引孔
4からはポンプ5の駆動により検体が吸引され、図示し
ない分析装置に供給されるようになっている。
ズル1の周囲に所定の間隙部6を介して配設されてい
る。この間隙部6には、検体の吸引後、ポンプ7の駆動
により図示しない洗浄水供給装置から洗浄水が供給さ
れ、前記サンプリングノズル1を洗浄できるようになっ
ている。前記外管2の下端部は尖っており、前記サンプ
リングノズル1と略同一角度に形成されている。また、
外管2の中間部には通気孔を構成するスリット8が形成
されている。このスリット8は外管2の上下方向に延
び、側方に開口している。
るようになっている。すなわち、図示しない装置本体に
は断面略コ字形の昇降部材9が昇降自在に設けられてい
る。昇降部材9の天井部10の自由端は下方に延設さ
れ、当接部11となっている。また、昇降部材9の側面
部12の中央縁部には側方に突起13が突設されてい
る。さらに、昇降部材9の底面部14には前記外管2が
挿通する逃がし孔14aが穿設され、底面側には逃がし
孔14aが連通し、側方にも開口する凹所15が形成さ
れている。この底面部14は下記する密封検体容器33
の上方開口部に嵌合した栓体35の上面に当接する容器
ホルダを構成し、密封検体容器33を位置決めする。
れ、このモータ16はプーリ17を介してプーリ17,
18間に架け渡されたベルト19を駆動するようになっ
ており、ベルト19にはノズルホルダ20が固定されて
いる。
出片21,22が突設されている。上方側突出片21
は、前記昇降部材9の天井部10とはスプリング23に
よって連結され、図1に示す上昇位置では、このスプリ
ング23の付勢力により、ノズルホルダ20の上端部が
前記昇降部材9の当接部11に当接するようになってい
る。また、上方側突設片21には前記サンプリングノズ
ル1の上端部が固定されている。
4に示すように、上下方向に貫通孔22aと、前記サン
プリングノズル1が挿通する貫通孔22bとが穿設され
ると共に、側方から前記貫通孔22aに連通する貫通孔
22cが形成されている。また、下方側突出片22の側
面には支軸24を中心として板状のレバー25が回動自
在に設けられている。レバー25は、図3(a)及び図
4(a)に示すように、前記貫通孔22cを閉塞する範
囲で回動するようになっており、上方側突出片21との
接触面には逃がし凹部26を有している。
7が摺動自在に挿通している。テンションロッド27の
途中には円周上に係合溝28が形成され、前記下方側突
出片22の貫通孔22c内に配設したボール29が係脱
するようになっている。このボール29は前記貫通孔2
2cにレバー25の平坦面が位置する場合には貫通孔2
2a内に突出してテンションロッド27の係合溝28に
係合し(図3(b)参照)、逃がし凹部26が位置する
場合にはこの逃がし凹部26に移動して前記係合溝28
から離脱するようになっている(図4(b)参照)。
ド27の係合溝28に係合した状態で貫通孔22cがレ
バー25の平坦面で閉塞されていれば、テンションロッ
ド27と下方側突出片22とが一体的に移動することに
なる。また、レバー25が回動し、その逃がし凹部26
が貫通孔22cに位置すれば、ボール29はテンション
ロッド27の係合溝28から逃がし凹部26内に移動可
能となり、テンションロッド27は貫通孔22a内を摺
動し、下方側突出片22に対して昇降自在となる。
記外管2を保持する外管ホルダ30が固定されている。
この外管ホルダ30には段付き孔31が穿設され、その
小径部31aには前記サンプリングノズル1が隙間なく
摺動自在に挿通し、大径部31bには前記外管2の上端
部が固定されている。前記外管ホルダ30と前記昇降部
材9の底面部14とはスプリング32によって連結さ
れ、図1では引っ張られた状態となっている。
体容器33内に収容した血液等の検体の吸引に使用され
る。密封検体容器33は、試験管等の容器本体34と、
その上方開口部を密封状態で閉塞するゴム栓等の栓体3
5とからなり、栓体35に前記検体吸引針3が突き刺さ
るようになっている。
作業について説明する。
人手を介して検体吸引針3の下方に密封検体容器33を
配置する。この場合、図1に示すように、ノズルホルダ
20を上昇させ、サンプリングノズル1、外管2、昇降
部材9の全てを密封検体容器33の上方に位置させてお
く。
り、ノズルホルダ20を降下させる。ノズルホルダ20
の降下に伴ってサンプリングノズル1、外管2、昇降部
材9は一体的に降下する。昇降部材9は底面部14が栓
体35に圧接することにより、密封検体容器33を位置
ずれしないように押え付けて停止する。ノズルホルダ2
0はスプリング23の付勢力に抗して降下を続け、サン
プリングノズル1及び外管2が密封検体容器33の栓体
35に突き刺さる。このように、密封容器本体33を昇
降部材9の底面部14で位置決めし、外径の小さいサン
プリングノズル1の先端から先に栓体35に突き刺した
後、外管2の先端でその穴を押し広げるので、両者をス
ムーズに栓体35に貫通させることができる。
レバー25が昇降部材9の突起13に当接して図1中矢
印a方向に回動し、突起13を通過した時点の回動位置
で、下方側突出片20の貫通孔22bに対して逃がし凹
部26が位置決めされる。これにより、ボール29は、
図4(b)に示すように、テンションロッド27の係合
溝28から離脱可能となり、ノズルホルダ20が降下し
ても外管2はそれ以上降下しない。このとき、外管2の
下端開口部が密封検体容器33の内部に開口し、スリッ
ト8が昇降部材9の凹所15内に開口することにより、
密封検体容器33の内外が連通される。外管2の位置が
上下に多少ずれていても、前記スリット8が上下に所定
長さを有するため、確実に前記凹所15に開口させるこ
とができる。したがって、例えば、密封検体容器33の
大気圧より高い場合には、外管2を介して大気に開放さ
れる。また、前記スリット8から検体が噴き出したとし
ても、昇降部材9の底面部14に設けた凹所15に滞留
することになり、飛散することはない。
ると、サンプリングノズル1のみが降下を続け、その先
端が検体の液面下の容器本体34に接触しない所定位置
まで降下したところでモータ16をオフ状態とする。そ
こで、ポンプ5を駆動することにより検体の吸引を開始
する。このとき、前述のように、外管2によって密封検
体容器33の内外が連通されているので、内部が負圧と
なることがなく、スムーズに検体を吸引することがで
き、吸引精度が向上する。
置にて検体の成分分析等の所定の分析を行う一方、モー
タ16を反対方向に回転駆動してノズルホルダ20を上
昇させる。レバー25は矢印a方向に回動したままであ
るので、テンションロッド27と下方側突出片22とが
相対的に移動し、サンプリングノズル1のみが上昇す
る。そして、レバー25が突起13に当接して矢印b方
向に回動し、逃がし凹部26側に逃げていたボール29
が、丁度その位置まで降下してきたテンションロッド2
7の係合溝に係合することにより、外管2は外管ホルダ
30、テンションロッド27を介してノズルホルダ20
と共に上昇する。その後、ノズルホルダ20の上端部が
昇降部材9の当接部11に当接し、サンプリングノズル
1、外管2、昇降部材9は一体的に上昇して密封検体容
器33から離間する。こうして1工程が終了すれば、モ
ータ7を駆動して間隙部6に洗浄液を供給することによ
りサンプリングノズル1の洗浄を行なう。
昇降部材9の底面部14の底面を栓体35に当接させる
ことにより密封検体容器33を位置決めしているので、
サンプリングノズル1及び外管2をスムーズに栓体35
に突き刺すことができる。特に、サンプリングノズル
1、外管2の順で徐々に穴径を広げるようにして突き刺
すようにしているので、栓体26に無理なく貫通させる
ことができる。また、外管2には上下に延びるスリット
8が形成されているため、外管2の最下点の位置精度が
それ程要求されない。したがって、前記レバー25によ
る簡単な構造のクラッチ機構が採用可能である。
発明に係る検体吸引装置によれば、外管には上下に延び
るスリットによって通気孔が形成されているので、外管
による栓体の突き刺し位置が多少ずれても、確実に密封
検体容器の内外を連通することができる。したがって、
このような簡単な構造で、密封検体容器内を大気圧とす
ることができ、検体の吸引をスムーズに行わせ、検体の
吸引精度を高めることが可能となる。
連動手段により容器ホルダを栓体に当接させた後、サン
プリングノズル及び外管を順次栓体に突き刺すことがで
きるので、無理なくスムーズにこの突き刺し作業を行な
うことができる。また、栓体に容器ホルダが当接した状
態で、密封検体容器の内外が連通するので、たとえ密封
検体容器から検体が噴き出したとしても、その検体は外
管の側壁に設けた通気孔を介して容器ホルダの凹部内に
排出され、飛散することがない。したがって、検体によ
る汚染が防止可能である。
上昇している状態を示す概略図である。
概略図である。
の断面図(b)である。
の断面図(b)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 密封検体容器を密封する栓体を貫通して
内部に収容される検体を吸引するサンプリングノズル
と、該サンプリングノズルの外周に所定の間隙部を有し
て配設される外管とで構成される検体吸引針を備えた検
体吸引装置において、 前記外管の側壁に通気孔を穿設したことを特徴とする検
体吸引装置。 - 【請求項2】 前記栓体に当接して密封検体容器を位置
決めすると共に、当接面に凹所を有する容器ホルダと、 前記サンプリングノズルを保持するノズルホルダと、 前記外管を保持する外管ホルダと、 前記容器ホルダ、前記ノズルホルダ及び前記外管ホルダ
を昇降させ、降下時には容器ホルダを密封検体容器の栓
体に当接させた後、サンプリングノズル、外管の順で栓
体を貫通させる連動手段とを備え、 前記外管が栓体に貫通した状態では、サンプリングノズ
ルと外管の間隙部、通気孔、凹所を介して密封検体容器
の内外が連通するようにしたことを特徴とする請求項1
に記載の検体吸引針装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16525295A JP3512526B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 検体吸引装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0915113A true JPH0915113A (ja) | 1997-01-17 |
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ID=15808784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16525295A Expired - Fee Related JP3512526B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 検体吸引装置 |
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JP3512526B2 (ja) | 2004-03-29 |
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