JPH09148544A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH09148544A
JPH09148544A JP7329566A JP32956695A JPH09148544A JP H09148544 A JPH09148544 A JP H09148544A JP 7329566 A JP7329566 A JP 7329566A JP 32956695 A JP32956695 A JP 32956695A JP H09148544 A JPH09148544 A JP H09148544A
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JP
Japan
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address
redundant
signal
circuit
bit
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Application number
JP7329566A
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English (en)
Inventor
Toshio Sasaki
敏夫 佐々木
Toshihiro Tanaka
利広 田中
Atsushi Nozoe
敦史 野副
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良アドレスの書き換えを可能としかつ所要
素子数の削減と所要レイアウト面積の縮小とを図った冗
長切り換え回路を実現する。これにより、フラッシュメ
モリ等のチップ面積を削減し、その低コスト化を推進す
る。 【解決手段】 X系冗長切り換え回路XR等の不良アド
レスを保持する記憶素子として2層ゲート構造型の不揮
発性メモリセルMCを用いるとともに、これらのメモリ
セルMCを格子状に配置し、各行に配置されたメモリセ
ルMCの制御ゲートを相補内部アドレス信号X0*〜X
i*の対応するビットが伝達されるワード線WX0T〜
WXiTならびにWX0B〜WXiBに、また各列に配
置されたメモリセルMCのドレインをアドレス一致検出
ノードとなるビット線BR0〜BRpにそれぞれ共通結
合する。そして、これらのビット線にレベル判定回路と
なるインバータV1の入力端子を結合し、その出力信号
を反転冗長切り換え信号XR0B〜XRpBとしてXア
ドレスデコーダに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、例えば、冗長素子を備えるフラッシュメモリならび
にその冗長切り換え回路に利用して特に有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】制御(コントロール)ゲート及び浮遊
(フローティング)ゲートを有するいわゆる2層ゲート
構造型メモリセルが格子状に配置されてなるメモリアレ
イをその基本構成要素とし、記憶データを所定のブロッ
クごとにかつ電気的に一括消去し書き込みうるフラッシ
ュメモリ(フラッシュEEPROM)がある。
【0003】一方、フラッシュメモリ等のメモリ集積回
路装置の製品歩留まりを高める一つの手段として、メモ
リアレイに所定数の冗長ワード線及び冗長ビット線を設
けこれらの冗長素子を欠陥が検出されたワード線又はビ
ット線に選択的に割り当て置き換えるいわゆる欠陥救済
方式が知られており、このような欠陥救済のための冗長
切り換え回路を備えるメモリ集積回路装置が提供されて
いる。
【0004】従来のメモリ集積回路装置において、冗長
切り換え回路は、冗長ワード線又は冗長ビット線に対応
して設けられ各冗長ワード線又は冗長ビット線に割り当
てられた欠陥ワード線又は欠陥ビット線のアドレスつま
り不良アドレスを保持する冗長アドレス記憶回路と、こ
れらの冗長アドレス記憶回路に保持される不良アドレス
とメモリアクセスに際して外部から供給されるアドレス
とを比較照合し冗長ワード線又は冗長ビット線を選択的
に選択状態とする冗長アドレス比較回路とを備える。該
冗長アドレス記憶回路は、例えばポリシリコン等からな
るヒューズ手段をその記憶素子とする。周知のように、
ヒューズ手段からなる記憶素子は保持情報の書き換えが
できず、また比較的大きなレイアウトピッチを必要とす
る。これに対処するため、記憶素子としてのヒューズ手
段を2層ゲート構造型の不揮発性メモリセルに置き換
え、保持情報の書き換えと所要レイアウト面積の縮小と
を図る方法が、例えば特開平2−239500号公報等
に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、メモリ集積
回路装置の高集積化・大規模化が進む中、上記冗長切り
換え回路には次のような問題点が残されていることが本
願発明者等によって明らかとなった。すなわち、従来の
冗長切り換え回路は、例えば図7のX系冗長切り換え回
路XRに代表されるように、冗長ワード線又は冗長ビッ
ト線のそれぞれに対応して、アドレス信号のビット数に
相当するi+1個の冗長アドレス記憶回路XM00〜X
M0iならびに冗長アドレス比較回路XC00〜XC0
iを必要とし、例えばこれらの冗長アドレス比較回路の
反転出力信号C00B〜C0iB(ここで、それが有効
とされるとき選択的にロウレベルとされるいわゆる反転
信号については、その名称の末尾にBを付して表す。以
下同様)を受ける実質i+1入力のノアゲートNOG1
を必要とする。また、冗長アドレス記憶回路XM00〜
XM0iのそれぞれは、図8に例示されるように、単に
記憶素子としてのヒューズ手段が2層ゲート構造型メモ
リセルMCに置き換えられただけであって、ビットごと
に8個のMOSFET(金属酸化物半導体型電界効果ト
ランジスタ。この明細書では、MOSFETをして絶縁
ゲート型電界効果トランジスタの総称とする)を必要と
し、冗長アドレス比較回路XC00〜XC0iも4個の
MOSFETをそれぞれ必要とする。このため、メモリ
集積回路装置の高集積化・大規模化が進みアドレス信号
のビット数や冗長素子の所要数が増えるにしたがって、
冗長切り換え回路の所要素子数が増大し、その所要レイ
アウト面積が増大する。この結果、メモリ集積回路装置
のチップ面積が増大し、その低コスト化が阻害されると
ともに、結果的にその製品歩留まりが低下するものであ
る。
【0006】この発明の目的は、不良アドレスの書き換
えを可能とし、かつ所要素子数の削減と所要レイアウト
面積の縮小とを図った冗長切り換え回路を実現すること
にある。この発明の他の目的は、冗長切り換え回路を備
えるフラッシュメモリ等のチップ面積を削減し、その低
コスト化を推進することにある。
【0007】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、冗長ワード線及び冗長ビット
線等の冗長素子と冗長切り換え回路を備えるフラッシュ
メモリ等において、不良アドレスを保持する記憶素子と
して2層ゲート構造型メモリセルを用いるとともに、こ
れらのメモリセルを格子状に配置し、各行に配置された
メモリセルの制御ゲートをアドレス信号の対応するビッ
トが伝達されるワード線に、また各列に配置されたメモ
リセルのドレインをアドレス一致検出ノードとなるビッ
ト線に共通結合する。さらに、これらのビット線を、第
1のスイッチ手段を介して書き込み回路の出力端子に結
合し、第2のスイッチ手段を介してアドレス一致検出用
のレベル判定回路の入力端子に結合し、各列に配置され
たメモリセルのソースを対応するソース線に共通結合し
た後、第3のスイッチ手段を介して回路の接地電位に結
合する。
【0009】上記した手段によれば、書き込み時におけ
るディスターブ及び誤書き込みを防止しつつ、書き換え
可能な2層ゲート構造型の不揮発性メモリセルをもとに
冗長アドレス記憶回路及び冗長アドレス比較回路を同時
に構成できるため、冗長切り換え回路の所要素子数を大
幅に削減し、その所要レイアウト面積を大幅に縮小する
ことがてきる。この結果、冗長切り換え回路を備えるフ
ラッシュメモリ等のチップ面積を削減し、その低コスト
化を推進することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
フラッシュメモリの一実施例のブロック図が示されてい
る。また、図2には、図1のフラッシュメモリに含まれ
るメモリアレイMARYの一実施例の回路図が示されて
いる。これらの図をもとに、まずこの実施例のフラッシ
ュメモリの構成及び動作の概要について説明する。な
お、図2の各回路素子ならびに図1の各ブロックを構成
する回路素子は、公知の半導体集積回路の製造技術によ
り、特に制限されないが、単結晶シリコンのような1個
の半導体基板上に形成される。また、以下の回路図にお
いて、そのチャンネル(バックゲート)部に矢印が付さ
れるMOSFETはPチャンネル型であって、矢印の付
されないNチャンネルMOSFETと区別して示され
る。
【0011】図1において、この実施例のフラッシュメ
モリは、半導体基板面の大半を占めて配置されるメモリ
アレイMARYをその基本構成要素とする。ここで、メ
モリアレイMARYは、図2に示されるように、k+1
個のメモリブロックMB0〜MBkと、欠陥救済に供さ
れる1個の冗長メモリブロックMBRとを備える。この
うち、メモリブロックMB0〜MBkは、図の水平方向
に平行して配置されるm+1本のワード線W00〜W0
mないしWk0〜Wkmと、垂直方向に平行して配置さ
れるn+1本のビット線BL0〜BLnならびにq+1
本の冗長ビット線BLR0〜BLRqとをそれぞれ含
み、これらのワード線及びビット線の交点に格子状に配
置される(m+1)×(n+q+2)個の2層ゲート構
造型メモリセルMCをそれぞれ含む。一方、冗長メモリ
ブロックMBRは、図の水平方向に平行して配置される
p+1本の冗長ワード線WR0〜WRpを含み、これら
の冗長ワード線と上記ビット線BL0〜BLnならびに
冗長ビット線BLR0〜BLRqとの交点に格子状に配
置される(p+1)×(n+q+2)個の2層ゲート構
造型メモリセルMCを含む。
【0012】メモリブロックMB0〜MBkならびにM
BRの同一列に配置されるm+1個又はp+1個のメモ
リセルMCのドレインは、対応するローカルビット線L
BLに共通結合された後、NチャンネルMOSFETN
1を介して対応するビット線BL0〜BLnならびに冗
長ビット線BLR0〜BLRqにそれぞれ共通結合され
る。また、そのソースは、対応するローカルソース線L
SLに共通結合された後、NチャンネルMOSFETN
2を介して対応するソース線SL0〜SLkならびにS
SRにそれぞれ共通結合される。一方、各メモリブロッ
クの同一行に配置されたn+q+2個のメモリセルMC
の制御ゲートは、対応するワード線W00〜W0mない
しWk0〜Wkmならびに冗長ワード線WR0〜WRp
にそれぞれ共通結合される。また、各メモリブロックを
構成するn+q+2個のMOSFETN1のゲートは、
対応するブロック選択ワード線BS0〜BSkならびに
BSRにそれぞれ共通結合され、MOSFETN2のゲ
ートは、対応するソース選択ワード線SS0〜SSkな
らびにSSRにそれぞれ共通結合される。
【0013】メモリアレイMARYのメモリブロックM
B0〜MBkを構成するワード線W00〜W0mないし
Wk0〜Wkmと、冗長メモリブロックMBRを構成す
る冗長ワード線WR0〜WRpと、各メモリブロックに
対応して設けられるブロック選択ワード線BS0〜BS
k,BSRならびにソース選択ワード線SS0〜SS
k,SSRは、その左方においてXアドレスデコーダX
Dに結合され、選択的に所定の選択レベル又は非選択レ
ベルとされる。また、メモリブロックMB0〜MBkに
対応するソース線SL0〜SLkならびに冗長メモリブ
ロックMBRに対応するソース線SLRは、その右方に
おいてソーススイッチSSに結合され、選択的に所定の
選択レベルつまり非選択レベルとされる。
【0014】XアドレスデコーダXD及びソーススイッ
チSSには、XアドレスバッファXBからi+1ビット
の選択信号つまり相補内部アドレス信号X0*〜Xi*
(ここで、例えば非反転内部アドレス信号X0T及び反
転内部アドレス信号X0Bを合わせて相補内部アドレス
信号X0*のように*を付して表す。また、それが有効
レベルとされるとき選択的にハイレベルとされるいわゆ
る非反転信号については、その名称の末尾にTを付して
表す。以下同様)が共通に供給され、X系冗長切り換え
回路XRからp+1ビットの反転冗長切り換え信号XR
0B〜XRpBが共通に供給される。また、X系冗長切
り換え回路XRには、XアドレスバッファXBから上記
相補内部アドレス信号X0*〜Xi*が供給され、デー
タ入力バッファIBからp+1ビットの入力冗長信号I
RD0〜IRDpが供給される。さらに、Xアドレスデ
コーダXDには、コマンドコントローラCCから内部制
御信号XGが供給され、XアドレスバッファXBには、
アドレス入力端子AX0〜AXiを介してXアドレス信
号AX0〜AXiが供給される。
【0015】XアドレスバッファXBは、フラッシュメ
モリが選択状態とされるとき、アドレス入力端子AX0
〜AXiを介して供給されるXアドレス信号AX0〜A
Xiを取り込み、保持するとともに、これらのXアドレ
ス信号をもとに相補内部アドレス信号X0*〜Xi*を
形成して、XアドレスデコーダXD,ソーススイッチS
SならびにX系冗長切り換え回路XRに供給する。
【0016】一方、X系冗長切り換え回路XRは、2層
ゲート構造型の不揮発性メモリセルからなる記憶素子を
含み、冗長メモリブロックMBRの冗長ワード線WR0
〜WRpに割り当てられ入力冗長信号IRD0〜IRD
pとしてデータ入力バッファIBから伝達された不良ア
ドレスを対応するメモリセルに書き込み、保持するとと
もに、これらの不良アドレスとメモリアクセスに際して
外部から供給されるXアドレス信号つまり相補内部アド
レス信号X0*〜Xi*とをビットごとに比較照合し、
両アドレスが全ビット一致したとき対応する上記反転冗
長切り換え信号XR0B〜XRpBを択一的にロウレベ
ルとする。なお、X系冗長切り換え回路XRの具体的構
成及び動作については、後で詳細に説明する。
【0017】XアドレスデコーダXDは、内部制御信号
XGのハイレベルを受けて選択的に動作状態され、Xア
ドレスバッファXBから供給される相補内部アドレス信
号X0*〜Xi*をデコードして、メモリアレイMAR
YのメモリブロックMB0〜MBkを構成するワード線
W00〜W0mないしWk0〜Wkm,ブロック選択ワ
ード線BS0〜BSkならびにソース選択ワード線SS
0〜SSkを選択的に所定の選択レベル又は非選択レベ
ルとする。同様に、ソーススイッチSSは、相補内部ア
ドレス信号X0*〜Xi*の所定ビットをデコードし
て、メモリアレイMARYのメモリブロックMB0〜M
Bkのソース線SL0〜SLkを選択的に所定の選択レ
ベル又は非選択レベルとする。X系冗長切り換え回路X
Rから供給される反転冗長切り換え信号XR0B〜XR
pBのいずれかがロウレベルとされるとき、Xアドレス
デコーダXD及びソーススイッチSSは、相補内部アド
レス信号X0*〜Xi*のデコード動作を選択的に停止
し、メモリアレイMARYの冗長メモリブロックMBR
の対応する冗長ワード線WR0〜WRpならびにブロッ
ク選択ワード線BSR及びソース選択ワード線SSRを
選択的に所定の選択レベルとし、対応するソース線SL
Rを所定の選択レベルとする。
【0018】この実施例において、ワード線W00〜W
0mないしWk0〜Wkmならびに冗長ワード線WR0
〜WRpの書き込みつまりライトモードにおける選択レ
ベルは、特に制限されないが、内部電圧VNNつまり−
7V(ボルト)とされ、その非選択レベルは接地電位V
SSつまり0Vとされる。また、ブロック選択ワード線
BS0〜BSk及びBSRの選択レベルは、電源電圧V
CCつまり+3.3Vとされ、その非選択レベルは接地
電位VSSとされる。このとき、ソース選択ワード線S
S0〜SSk及びSSRはすべて接地電位VSSとさ
れ、ソース線SL0〜SLk及びSLRはすべて開放状
態とされる。また、書き込みを行うべきメモリセルMC
のドレインが結合されるビット線には、電源電圧VCC
のハイレベルの書き込み信号が供給され、書き込みを行
わないメモリセルMCのドレインが結合されるビット線
には接地電位VSSのロウレベルの書き込み信号が供給
される。この結果、書き込み対象となるメモリセルMC
では、その浮遊ゲートに蓄積された電子がFN(Fow
ler Nordheim:ファウラー・ノルドハイ
ム)トンネル現象によってドレイン側に引き抜かれ、そ
のしきい値電圧が1V程度に低くなって、論理“0”の
記憶データを保持するものとなる。
【0019】一方、ワード線W00〜W0mないしWk
0〜Wkmならびに冗長ワード線WR0〜WRpの消去
モードにおける選択レベルは、内部電圧VPPつまり+
12Vとされ、その非選択レベルは接地電位VSSとさ
れる。このとき、消去対象となるメモリセルMCのソー
スが結合されるソース線とその基板部つまりPウェル領
域には接地電位VSSが供給され、その他のメモリセル
MCのソースが結合されるソース線とドレインが結合さ
れるビット線はすべて開放状態とされる。この結果、消
去対象となるメモリセルMCでは、そのソース及び基板
部から浮遊ゲートに対してFNトンネル現象による電子
の注入が行われ、そのしきい値電圧は5V程度に高くな
って、論理“1”の記憶データを保持するものとなる。
【0020】さらに、ワード線W00〜W0mないしW
k0〜Wkmならびに冗長ワード線WR0〜WRpの読
み出しつまりリードモードにおける選択レベルは、電源
電圧VCCつまり+3.3Vとされ、その非選択レベル
は接地電位VSSとされる。このとき、読み出し対象と
なるメモリセルMCのドレインが共通結合されるビット
線には、+1Vのような比較的絶対値の小さな内部電圧
VRDが印加される。また、読み出し対象となるメモリ
セルMCのソースが結合されるソース線は、接地電位V
SSつまり0Vとされ、その他のメモリセルMCのソー
スが結合されるソース線は、すべて開放状態とされる。
この結果、読み出し対象となるメモリセルMCのドレイ
ンが結合されるビット線には、その保持データが論理
“0”であることを条件に、言い換えるならばそのしき
い値電圧が1V程度の小さな値であることを条件に選択
的に読み出し電流が流される。
【0021】以上のように、この実施例のフラッシュメ
モリでは、メモリアレイMARYの各メモリブロックを
構成する2層ゲート構造型メモリセルに対する記憶デー
タの書き込み及び消去がともにリーク電流の小さなFN
トンネル現象を利用して行われ、記憶データの書き込み
及び消去動作に必要な内部電圧VPP及びVNNに要求
される電流駆動能力は、比較的小さなものとされる。こ
の結果、外部から供給される電源電圧VCC及び接地電
位VSSをもとに内部電圧VPP及びVNNを形成し、
そのための電圧発生回路をフラッシュメモリ内に搭載し
て、フラッシュメモリの低消費電力化と電源電圧の単一
化を図ることができる。
【0022】次に、メモリアレイMARYのメモリブロ
ックMB0〜MBkを構成するビット線BL0〜BLn
ならびに冗長ビット線BLR0〜BLRqは、その下方
においてYスイッチYSに結合され、このYスイッチY
Sを介して16本ずつ選択的に共通データ線CD0〜C
D15に接続状態とされる。
【0023】YスイッチYSは、ビット線BL0〜BL
nならびに冗長ビット線BLR0〜BLRqに対応して
設けられるn+q+2個のスイッチMOSFETを含
む。これらのスイッチMOSFETのゲートは、順次1
6個ずつ共通結合され、YアドレスデコーダYDから対
応するビット線選択信号又は冗長ビット線選択信号が供
給される。これにより、YスイッチYSの各スイッチM
OSFETは、対応するビット線選択信号又は冗長ビッ
ト線選択信号がハイレベルとされることで16個ずつ選
択的にオン状態となり、対応する16本のビット線又は
冗長ビット線と共通データ線CD0〜CD15との間を
選択的に接続状態とする。
【0024】YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
バッファYBからj+1ビットの相補内部アドレス信号
Y0*〜Yj*が供給されるとともに、Y系冗長切り換
え回路YRからq+1ビットの反転冗長切り換え信号Y
R0B〜YRqBが共通に供給される。Y系冗長切り換
え回路YRには、YアドレスバッファYBから上記相補
内部アドレス信号Y0*〜Yj*が供給されるととも
に、データ入力バッファIBからq+1ビットの入力冗
長信号IRD0〜IRDqが供給される。さらに、Yア
ドレスデコーダYDには、コマンドコントローラCCか
ら内部制御信号YGが供給され、YアドレスバッファY
Bには、アドレス入力端子AY0〜AYjを介してYア
ドレス信号AY0〜AYjが供給される。
【0025】YアドレスバッファYBは、アドレス入力
端子AY0〜AYjを介して供給されるYアドレス信号
AY0〜AYjを取り込み、保持するとともに、これら
のYアドレス信号をもとに相補内部アドレス信号Y0*
〜Yj*を形成して、YアドレスデコーダYD及びY系
冗長切り換え回路YRに供給する。
【0026】一方、Y系冗長切り換え回路YRは、2層
ゲート構造型の不揮発性メモリセルからなる記憶素子を
含み、メモリアレイMARYの冗長ビット線BLR0〜
BLRqに割り当てられ入力冗長信号IRD0〜IRD
qとしてデータ入力バッファIBから伝達された不良ア
ドレスを対応する2層ゲート構造型メモリセルに書き込
み、保持するとともに、これらの不良アドレスとメモリ
アクセスに際して外部から供給されるYアドレス信号つ
まり相補内部アドレス信号Y0*〜Yj*とをビットご
とに比較照合し、両アドレスが全ビット一致したとき対
応する上記反転冗長切り換え信号YR0B〜YRqBを
択一的にロウレベルとする。なお、Y系冗長切り換え回
路YRは、X系冗長切り換え回路XRと同様な回路構成
とされるため、その具体的構成及び動作ならびに特徴に
ついては、後のX系冗長切り換え回路XRに関する詳細
な説明から類推されたい。
【0027】YアドレスデコーダYDは、内部制御信号
YGのハイレベルを受けて選択的に動作状態され、Yア
ドレスバッファYBから供給される相補内部アドレス信
号Y0*〜Yj*をデコードすることにより、メモリア
レイMARYの指定されたビット線BL0〜BLnに対
応するビット線選択信号を択一的に電源電圧VCCのよ
うなハイレベルとする。Y系冗長切り換え回路YRから
供給される反転冗長切り換え信号YR0B〜XRqBの
いずれかがロウレベルとされたとき、Yアドレスデコー
ダYDは、相補内部アドレス信号Y0*〜Yj*のデコ
ード動作を停止し、メモリアレイMARYの冗長ビット
線BLR0〜BLRqに対応する冗長ビット線選択信号
を択一的に電源電圧VCCのようなハイレベルとする。
【0028】メモリアレイMARYの指定された16本
のビット線が選択的に接続状態とされる共通データ線C
D0〜CD15は、書き込みラッチWLの対応する単位
回路の出力端子に結合されるとともに、センスアンプS
Aの対応する単位回路の入力端子に結合される。書き込
みラッチWLの各単位回路の入力端子は、データ入力バ
ッファIBの対応する単位回路の出力端子に結合され、
センスアンプSAの各単位回路の出力端子は、データ出
力バッファOBの対応する単位回路の入力端子に結合さ
れる。データ入力バッファIBの各単位回路の入力端子
は、データ出力バッファOBの対応する単位回路の出力
端子に結合された後、対応するデータ入出力端子IO0
〜IO15に結合される。
【0029】データ入力バッファIBの各単位回路は、
フラッシュメモリがライトモードで選択状態とされると
き、データ入出力端子IO0〜IO15を介して入力さ
れる書き込みデータを取り込み、書き込みラッチWLの
各単位回路に伝達する。このとき、書き込みラッチWL
の各単位回路は、データ入力バッファIBから伝達され
る書き込みデータを所定の書き込み信号とした後、共通
データ線CD0〜CD15を介してメモリアレイMAR
Yの選択された16個のメモリセルMCに書き込む。な
お、前述のように、論理“0”の書き込みデータに対応
して書き込みラッチWLの各単位回路から出力される書
き込み信号のハイレベルは、電源電圧VCCつまり+
3.3Vとされ、論理“1”の書き込みデータに対応し
て出力される書き込み信号のロウレベルは、接地電位V
SSつまり0Vとされる。
【0030】この実施例において、データ入力バッファ
IBの各単位回路は、不良アドレスの書き込みに際して
データ入出力端子IO0〜IO15から入力されるp+
1ビット又はq+1ビットの冗長データを、入力冗長信
号IRD0〜IRDpあるいはIRD0〜IRDqとし
てX系冗長切り換え回路XR又はY系冗長切り換え回路
YRに伝達する機能をあわせ持つ。
【0031】一方、センスアンプSAの各単位回路は、
フラッシュメモリがリードモードで選択状態とされると
き、メモリアレイMARYの選択された16個のメモリ
セルMCから共通データ線CD0〜CD15を介して出
力される読み出し信号を増幅して、データ出力バッファ
OBの対応する単位回路に伝達する。データ出力バッフ
ァOBの各単位回路は、図示されない出力制御信号DO
Cのハイレベルを受けて選択的に動作状態とされ、セン
スアンプSAの対応する単位回路から出力される読み出
し信号をさらに増幅して、対応するデータ入出力端子I
O0〜IO15を介してフラッシュメモリの外部に出力
する。
【0032】コマンドコントローラCCは、その内部に
コマンドレジスタ(図示しない)を含み、外部端子CE
B,OEB,LWB,UWB及びBYTBから起動制御
信号として入力されるチップイネーブル信号CEB,出
力イネーブル信号OEB,ライトイネーブル信号LWB
及びUWBならびにバイトイネーブル信号BYTBをも
とに、各種の内部制御信号を選択的に形成して、図示の
フラッシュメモリの各部に供給する。また、内部電圧発
生回路VGは、外部端子VCC及びVSSを介して外部
から供給される電源電圧VCC及び接地電位VSSをも
とに、2層ゲート構造型メモリセルMCの書き込み及び
消去動作に必要な内部電圧VPP,VNN及びVRDを
形成し、それらをXアドレスデコーダXDを含むフラッ
シュメモリの各部に供給する。
【0033】図3には、図1のフラッシュメモリに含ま
れるX系冗長切り換え回路XRの一実施例の回路図が示
され、図4には、そのリードモードにおける一実施例の
信号波形図が示されている。これらの図をもとに、この
実施例のフラッシュメモリに含まれるX系冗長切り換え
回路XRの具体的構成及び動作ならびにその特徴につい
て説明する。なお、このフラッシュメモリは、前述のよ
うに、冗長ビット線BLR0〜BLRqに対応して設け
られるY系冗長切り換え回路YRを備えるが、このY系
冗長切り換え回路はX系冗長切り換え回路XRと同様な
構成とされるため、その具体的構成等については説明を
省略する。
【0034】図3において、X系冗長切り換え回路XR
は、図の垂直方向に平行して配置される2×(i+2)
本のワード線WX0T〜WXiT,WX0B〜WXiB
ならびにWAE0〜WAE1と、水平方向に平行して配
置されるp+1本のビット線BR0〜BRpならびにこ
れらのワード線及びビット線の交点に格子状に配置され
る2×(i+2)×(p+1)個の2層ゲート構造型メ
モリセルMCを含む。このうち、同一行に配置されたp
+1個のメモリセルMCの制御ゲートは、対応するワー
ド線WX0T〜WXiT,WX0B〜WXiBならびに
WAE0〜WAE1に共通結合される。また、同一列に
配置された2×(i+2)個のメモリセルMCのドレイ
ンは、対応するビット線BR0〜BRpに共通結合さ
れ、そのソースは、対応するソース線SR0〜SRpに
共通結合される。
【0035】X系冗長切り換え回路XRは、さらにi+
2個のワード線駆動回路WDX0〜WDXiならびにW
DAEと1個のソース駆動回路SDとを含む。このう
ち、ワード線駆動回路WDX0〜WDXiならびにWD
AEの一対の出力端子は、対応する一対のワード線WX
0T,WX0BないしWXiT,WXiBならびにWA
E0,WAE1にそれぞれ結合され、ソース駆動回路S
Dの出力端子は、p+1個のNチャンネルMOSFET
N4(第3のスイッチ手段)を介してソース線SR0〜
SRpに結合される。MOSFETN4のゲートには、
内部制御信号SSが共通に供給される。また、ワード線
駆動回路WDX0〜WDXiには、相補内部アドレス信
号X0*〜Xi*がそれぞれ供給される。さらに、ワー
ド線駆動回路WDX0〜WDXiならびにWDAEに
は、内部電圧VPP及びVNNならびに電源電圧VCC
が駆動電圧として供給され、ソース駆動回路SDには、
内部電圧VPP及び電源電圧VCCが駆動電圧として供
給される。
【0036】一方、X系冗長切り換え回路XRのビット
線BR0〜BRpは、図3の左方においてNチャンネル
MOSFETN3(第1のスイッチ手段)を介して入力
冗長信号線IRD0〜IRDpつまり書き込みラッチW
L(書き込み回路)の出力端子となる共通データ線CD
0〜CDpに結合され、図3の右方においてNチャンネ
ルMOSFETN5(第2のスイッチ手段)を介してレ
ベル判定回路を構成するインバータV1(論理ゲート)
の入力端子に結合される。これらのインバータV1の入
力端子は、プリチャージ手段となるNチャンネルMOS
FETN6を介して電源電圧VCCに結合されるととも
に、Nチャンネル型のディスチャージMOSFETN7
を介して接地電位VSSに結合される。また、その出力
信号は、反転冗長切り換え信号XR0B〜XRpBとし
て、XアドレスデコーダXD及びソーススイッチSSに
供給される。MOSFETN3及びN5のゲートには、
内部制御信号WS及びBSがそれぞれ共通に供給され
る。また、プリチャージMOSFETN6のゲートには
内部制御信号PRが共通に供給され、ディスチャージM
OSFETN7のゲートには内部制御信号DSが共通に
供給される。
【0037】実施例のフラッシュメモリは、図4に示さ
れるように、ライトイネーブル信号LWB及びUWBが
ハイレベルとされたままチップイネーブル信号CEBが
ロウレベルとされることで、リードモードの選択状態と
される。このとき、アドレス入力端子AX0〜AXiに
は、Xアドレスxfを指定する組み合わせでXアドレス
信号AX0〜AXiが供給されるとともに、所定のタイ
ミングで出力イネーブル信号OEBがロウレベルとされ
る。フラッシュメモリでは、チップイネーブル信号CE
Bのロウレベルを受けてまず内部制御信号BSがハイレ
ベルとされるとともに、内部制御信号PRが一時的にハ
イレベルとされる。また、内部制御信号PRがロウレベ
ルに戻された時点で内部制御信号SSがハイレベルとさ
れ、やや遅れてXアドレスデコーダXDに供給される前
記内部制御信号XGがハイレベルとされる。そして、チ
ップイネーブル信号CEBがハイレベルに戻されたのを
受けて内部制御信号SS及びXGがロウレベルに戻され
るとともに、内部制御信号DSが一時的にハイレベルと
され、さらにこの内部制御信号DSがロウレベルに戻さ
れたのを受けて内部制御信号BSがロウレベルに戻され
る。
【0038】一方、X系冗長切り換え回路XRを構成す
る2×(i+2)×(p+1)個のメモリセルMCは、
予め記憶データの一斉消去が行われることで論理“0”
の記憶データを保持するものとされ、1Vのような比較
的低いしきい値電圧を持つものとされる。かかるメモリ
セルMCは、また、各ワード線を単位とする記憶データ
の書き込みが選択的に行われることで選択的に論理
“1”の記憶データを保持するものとされ、選択的に5
Vのような比較的高いしきい値電圧を持つものとされ
る。メモリセルMCの消去動作は、ワード線WX0T〜
WXiT,WX0B〜WXiBならびにWAE0〜WA
E1に、対応するワード線駆動回路WDX0〜WDXi
ならびにWDAEから内部電圧VNNつまり−7Vの駆
動電圧が一斉に供給され、ソース線SR0〜SRpに、
ソース駆動回路SDから電源電圧VCCつまり+3.3
Vの駆動電圧が供給される。これにより、すべてのメモ
リセルMCは、その浮遊ゲートに蓄積された電子がFN
トンネル現象によってソース側に引き抜かれるために1
Vのような比較的低いしきい値電圧を持つものとされ、
これによって論理“0”の記憶データを保持するものと
される。
【0039】次に、メモリセルMCへの書き込み動作
は、指定されたワード線WX0T〜WXiT,WX0B
〜WXiBならびにWAE0〜WAE1に、対応するワ
ード線駆動回路WDX0〜WDXiならびにWDAEか
ら択一的に内部電圧VPPつまり+12Vの駆動電圧が
供給され、その他のワード線に接地電位VSSつまり0
Vの駆動電圧が供給される。このとき、ビット線BR0
〜BRpには、入力冗長信号IRD0〜IRDpとして
選択的に電源電圧VCCつまり+3.3Vのようなハイ
レベルあるいは接地電位VSSのようなロウレベルの書
き込み信号が供給される。また、ソース線SR0〜SR
pには、ソース駆動回路SDから接地電位VSSつまり
0Vの駆動電圧が一斉に供給される。この結果、対応す
るワード線が内部電圧VPPの選択レベルとされかつ対
応するビット線にハイレベルの書き込み信号を受けるメ
モリセルMCは、そのドレイン・ソース間のチャンネル
に発生したホットエレクトロンが浮遊ゲートに注入され
て5Vのような比較的高いしきい値電圧を持つものとさ
れ、論理“1”の記憶データを保持するものとされる。
また、対応するビット線にロウレベルの書き込み信号を
受けるメモリセルMCでは、そのドレイン・ソース間に
チャンネルが形成されず、そのしきい値電圧は1Vのよ
うな低い値のままとされる。
【0040】なお、この実施例において、ワード線WX
0T〜WXiTならびにWX0B〜WXiBに結合され
るメモリセルMCに対する記憶データの書き込みは、行
方向に隣接する2個を対として相補的に行われ、ワード
線WAE0及びWAE1に結合されるメモリセルMCに
対する記憶データの書き込みは、隣接する2個を対とし
て同一内容で行われる。これにより、ワード線WX0T
〜WXiTならびにWX0B〜WXiBに結合されるメ
モリセルMCは、各列に配置された2×(i+1)個を
単位としていわゆる冗長アドレス記憶回路として作用
し、反転冗長切り換え信号XR0B〜XRpBつまりは
メモリアレイMARYの冗長ワード線WR0〜WRpに
割り当てられた不良アドレスを保持する。また、ワード
線WAE0及びWAE1に結合されるメモリセルMC
は、各列に配置された2個を単位として反転冗長切り換
え信号XR0B〜XRpBつまりはメモリアレイMAR
Yの冗長ワード線WR0〜WRpに不良アドレスが割り
当てられたかどうかを判定するためのいわゆる冗長イネ
ーブル回路として作用し、両メモリセルMCの保持デー
タがともに論理“1”であることを条件に、対応する反
転冗長切り換え信号XR0B〜XRpBを選択的にイネ
ーブル状態とする。
【0041】上述の構成のように、冗長イネーブル回路
となるメモリセルMCが2個設けられいわゆるフェイル
セーフ方式を採ることで、X系冗長切り換え回路XRの
信頼性が高められる。また、X系冗長切り換え回路XR
を構成するワード線が相補内部アドレス信号X0*〜X
i*の非反転及び反転信号に対応して設けられること
で、冗長アドレス記憶回路として作用するメモリセルM
Cの出力はいわゆる3値レベルとなり、これによってX
系冗長切り換え回路XRの冗長切り換え動作を安定化す
ることができる。なお、上記フェイルセーフ方式は、素
子数の増大を許容できる限りにおいて、不良アドレスの
各ビットごとに採ることもできる。また、メモリセルM
Cに対する不良アドレスの書き込みは、上記のようにワ
ード線WX0T〜WXiT,WX0B〜WXiBを単位
として選択的に行われるが、不良アドレス自体は入力冗
長信号IRD0〜IRDpとして列方向への広がりを持
つため、実際の書き込みに際してはデータの行列入れ換
えが必要となる。
【0042】次に、X系冗長切り換え回路XRにおける
メモリセルMCの読み出し動作つまり冗長切り換え動作
を説明する。フラッシュメモリがリードモードで選択状
態とされこれに応じて内部制御信号BSがハイレベルと
されると、X系冗長切り換え回路XRではMOSFET
N5が一斉にオン状態となり、ビット線BR0〜BRp
と対応するレベル判定回路との間が接続状態とされる。
また、内部制御信号PRがハイレベルである間、MOS
FETN6が一斉にオン状態となり、ビット線BR0〜
BRpは、図4に示されるように、すべて電源電圧VC
Cのような初期レベルにプリチャージされる。そして、
内部制御信号PRがロウレベルとされ内部制御信号SS
がハイレベルとされた時点で、MOSFETN6がオフ
状態となり、代わってMOSFETN4が一斉にオン状
態となって、ソース線SR0〜SRpが一斉に接地電位
VSSつまり0Vのロウレベルとされる。
【0043】このとき、ワード線駆動回路WDX0〜W
DXiには、XアドレスバッファXBからメモリアクセ
スに際して外部から供給されたアドレスつまり相補内部
アドレス信号X0*〜Xi*が供給される。したがっ
て、ワード線WX0T〜WXiTは、相補内部アドレス
信号X0*〜Xi*の対応するビットが論理“1”であ
ることを条件に選択的に電源電圧VCCつまり+3.3
Vのようなハイレベルとされ、ワード線WX0B〜WX
iBは、対応するビットが論理“0”であることを条件
に選択的にハイレベルとされる。また、上記説明から明
らかなように、ワード線WX0T〜WXiTに結合され
るメモリセルMCは、不良アドレスの対応するビットが
論理“1”であることを条件にそのしきい値電圧が選択
的に5Vのような比較的高い値とされ、ワード線WX0
B〜WXiBに結合されるメモリセルMCは、対応する
ビットが論理“0”であることを条件にそのしきい値電
圧が選択的に5Vのような比較的高い値とされる。な
お、冗長イネーブル回路に対応するワード線WAE0及
びWAE1は、常に同時にハイレベルとされ、これらの
ワード線に結合されるメモリセルMCは、対応する冗長
ワード線WR0〜WRpがいずれかの欠陥ワード線に割
り当てられ使用状態にあるとき、そのしきい値電圧が選
択的に5Vのような比較的高い値とされる。
【0044】従って、各列に配置された2×(i+2)
個のメモリセルMCは、相補内部アドレス信号X0*〜
Xi*の対応するビットと予め書き込まれた不良アドレ
スの対応するビットが一致せずあるいは対応する冗長ワ
ード線WR0〜WRpが使用状態にないことを条件に選
択的にオン状態となり、電源電圧VCCにプリチャージ
されたビット線BR0〜BRpのハイレベルを接地電位
VSSのようなロウレベルに引き抜く。これにより、ビ
ット線BR0〜BRpは、図4のビット線BRsに例示
されるように、対応する冗長ワード線WR0〜WRpが
使用状態にありかつ対応する列に予め書き込まれた不良
アドレスとメモリアクセスに際して外部から供給された
アドレスつまり相補内部アドレス信号X0*〜Xi*と
が全ビット一致することを条件に選択的にハイレベルの
ままとされ、これを受けて対応する反転冗長切り換え信
号XRsBがロウレベルのままとされる。この反転冗長
切り換え信号XRsBのロウレベルは、内部制御信号X
Gがハイレベルとされた時点でXアドレスデコーダXD
において判定され、これによって対応する冗長ワード線
WRsが択一的にハイレベルの選択状態とされる。
【0045】以上のように、この実施例のフラッシュメ
モリでは、冗長ワード線及び冗長ビット線に対応して設
けられるX系冗長切り換え回路XR及びY系冗長切り換
え回路YRが、格子状に配置された2層ゲート構造型メ
モリセルMCを中心に構成され、各列に配置された所定
数のメモリセルのドレインが共通結合されるビット線
は、言わばアドレス一致検出ノードとなって、対応する
レベル判定回路とともに実質的な冗長アドレス比較回路
を構成する。この結果、この実施例のフラッシュメモリ
では、冗長切り換え回路の所要素子数を大幅に削減し、
その所要レイアウト面積を大幅に縮小することが可能と
なり、これによってフラッシュメモリのチップ面積を削
減し、その低コスト化を推進することができるものとな
る。なお、この実施例では、冗長切り換え回路を構成す
る2層ゲート構造型メモリセルへの記憶データの書き込
みがチャンネルホットエレクトロン注入によって行わ
れ、その際のリーク電流が比較的大きくなるものである
が、メモリセルのビット数が少ないため、フラッシュメ
モリの低消費電力化及び電源電圧の単一化は、実質的に
妨げとならない。
【0046】図5には、図1のフラッシュメモリに含ま
れるX系冗長切り換え回路XRの第2の実施例の回路図
が示され、図6には、このX系冗長切り換え回路XRを
含むフラッシュメモリの一実施例の部分的な配置図が示
されている。なお、この実施例のX系冗長切り換え回路
XRは、前記図3の実施例を基本的に踏襲するものであ
るため、以下ではこれと異なる部分についてのみ説明を
追加する。
【0047】図5のX系冗長切り換え回路XRは、(r
+1)/2個のワード線駆動回路WPD1ないしWPD
rと1個のワード線駆動回路WPAEとを含む。これら
のワード線駆動回路には、フラッシュメモリの図示され
ないXプリデコーダから、前記相補内部アドレス信号X
0*〜Xi*を所定ビットずつ組み合わせてデコードし
て得られるプリデコード信号XP0〜XPrがそれぞれ
2ビットずつ供給される。また、これらのワード線駆動
回路は、前記図3のワード線駆動回路WDX0〜WDX
iならびにWDAEと同様な構成とされ、対応する2ビ
ットのプリデコード信号の論理レベルに応じてそれぞれ
2本のワード線WXP0及びWXP1ないしWXPr−
1及びWXPrならびにWAE0及びWAE1を選択的
にハイレベル又はロウレベルとする。これにより、反転
冗長切り換え信号XR0B〜XRpBは、対応する冗長
ワード線WR0〜WRpが使用状態にありかつプリデコ
ード信号XP0〜XPrと対応する列に配置された所定
数の2層ゲート構造型メモリセルMCに予め書き込まれ
た不良アドレスとが全ビット一致することを条件に選択
的にロウレベルのままとされ、これを受けて対応する冗
長ワード線WR0〜WRpが選択的にハイレベルとされ
る。
【0048】大容量フラッシュメモリ等のメモリ集積回
路装置では、XアドレスデコーダXD等のアドレスデコ
ーダが相補内部アドレス信号X0*〜Xi*によって直
接駆動されるようにされるよりも、相補内部アドレス信
号を所定ビットずつ組み合わせてデコードして得られる
プリデコード信号によって駆動される構成の方が、動作
速度を向上させ、回路素子数を低減させる上で好都合で
ある。この実施例のように、X系冗長切り換え回路XR
をプリデコード信号により駆動し、実際のXアドレスデ
コーダXDの駆動形態と一致させる構成をとることによ
り、図6に例示されるように、X系冗長切り換え回路X
RをXアドレスデコーダXDの一部とみなして効率的に
配置することが可能となり、これによってフラッシュメ
モリのチップ面積をさらに縮小することができるものと
なる。
【0049】以上の実施例により得られる作用効果は次
の通りである。すなわち、 (1)冗長ワード線及び冗長ビット線等の冗長素子と冗
長切り換え回路を備えるフラッシュメモリ等において、
不良アドレスを保持するための記憶素子として2層ゲー
ト構造型の不揮発性メモリセルを用いるとともに、これ
らのメモリセルを格子状に配置し、各行に配置されたメ
モリセルの制御ゲートをアドレス信号の対応するビット
が伝達されるワード線に、また各列に配置されたメモリ
セルのドレインをアドレス一致検出ノードとなるビット
線に共通結合することで、書き換え可能な2層ゲート構
造型メモリセルによって冗長アドレス記憶回路及び冗長
アドレス比較回路を同時に構成することができるという
効果が得られる。 (2)上記(1)項により、冗長切り換え回路の所要素
子数を大幅に削減し、その所要レイアウト面積を大幅に
縮小できるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、フラッシュメ
モリ等のチップ面積を削減し、その低コスト化を推進で
きるという効果が得られる。
【0050】(4)上記(1)項ないし(3)項におい
て、各列のメモリセルのドレインが共通結合されるビッ
ト線を、第1のスイッチ手段を介して書き込み回路の出
力端子に結合し、第2のスイッチ手段を介してレベル判
定回路の入力端子に結合するとともに、各列に配置され
たメモリセルのソースを、対応するソース線に共通結合
した後、第3のスイッチ手段を介して回路の接地電位に
結合することで、2層ゲート構造型メモリセルのドレイ
ン及びソースを列ごとに分離し、書き込み時におけるデ
ィスターブや誤書き込みを防止できるという効果が得ら
れる。 (5)上記(1)項ないし(4)項において、フラッシ
ュメモリ等のメモリアレイを構成する2層ゲート構造型
メモリセルに対する記憶データの書き込み及び消去をと
もにFNトンネル現象により行い、冗長切り換え回路を
構成する2層ゲート構造型メモリセルに対する記憶デー
タの書き込みをチャンネルホットエレクトロン注入によ
りまたその消去をFNトンネル現象により行うことで、
冗長切り換え回路の書き込み・消去制御を簡素化しつ
つ、フラッシュメモリ等の低消費電力化及び電源電圧の
単一化を図ることができるという効果が得られる。
【0051】(6)上記(1)項ないし(5)項におい
て、冗長切り換え回路のワード線をメモリアクセスに際
して外部から供給されるアドレス信号の非反転及び反転
信号に対応して設けることで、冗長切り換え回路の冗長
アドレス記憶回路となるメモリセルの出力レベルを3値
化し、冗長切り換え回路の冗長切り換え動作を安定化す
ることができるという効果が得られる。 (7)上記(1)項ないし(6)項において、予めメモ
リセルに書き込まれた不良アドレスとメモリアクセスに
際して外部から供給されるアドレス信号を所定ビットず
つ組み合わせてデコードして得られるプリデコード信号
をもとに冗長切り換え回路のアドレス比較動作を行うこ
とで、冗長切り換え回路のデコード形態を通常のアドレ
スデコーダに合わせ、冗長切り換え回路を効率的に配置
して、フラッシュメモリ等のチップ面積をさらに削減で
きるという効果が得られる。 (8)上記(1)項ないし(7)項において、冗長切り
換え回路の冗長イネーブル回路を構成するワード線を二
重化しあるいはメモリアクセスに際して外部から供給さ
れるアドレス信号の各ビットを複数のワード線に供給す
ることで、冗長切り換え回路による実質的なアドレス比
較動作をフェイルセーフ化し、フラッシュメモリ等の信
頼性を高めることができるという効果が得られる。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1及び図2において、フラッシュメモリは、メモ
リアレイMARYを構成する全メモリセルの記憶データ
を一度に消去するためのチップ消去モードを備えること
ができるし、そのメモリアレイMARYも複数のサブメ
モリアレイに分割することができる。フラッシュメモリ
は、×8ビット又は×32ビット等、任意のビット構成
を採ることができるし、そのブロック構成や電源電圧及
び各内部電圧の極性及び絶対値ならびに組み合わせ等
は、この実施例による制約を受けない。
【0053】図3ないし図5において、ビット線BR0
〜BRpのプリチャージ後の初期レベルは、電源電圧V
CCより低い所定のレベルに設定できるし、プリチャー
ジを実施するタイミングも任意に設定することができ
る。さらに、X系冗長切り換え回路XRの具体的構成や
MOSFETの導電型ならびにメモリセルの書き込み及
び消去方法等は、これらの実施例による制約を受けな
い。
【0054】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるフラ
ッシュメモリに適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、例えば、ダイナミック型R
AM(ランダムアクセスメモリ)及びスタティック型R
AM等の各種メモリ集積回路やこのようなメモリ集積回
路を内蔵する論理集積回路装置等にも適用できる。この
発明は、少なくとも冗長素子と冗長切り換え回路を備え
る半導体装置に広く適用できる。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、冗長ワード線及び冗長ビッ
ト線等の冗長素子と冗長切り換え回路を備えるフラッシ
ュメモリ等において、不良アドレスを保持するための記
憶素子として2層ゲート構造型の不揮発性メモリセルを
用いるとともに、これらのメモリセルを格子状に配置
し、各行に配置されたメモリセルの制御ゲートをアドレ
ス信号の対応するビットが伝達されるワード線に、また
各列に配置されたメモリセルのドレインをアドレス一致
検出ノードとなるビット線に共通結合することで、書き
換え可能な2層ゲート構造型メモリセルによって冗長ア
ドレス記憶回路及び冗長アドレス比較回路を同時に構成
することができる。これにより、冗長切り換え回路の所
要素子数を大幅に削減し、その所要レイアウト面積を大
幅に縮小できるため、冗長切り換え回路を備えるフラッ
シュメモリ等のチップ面積を削減し、その低コスト化を
推進することができる。
【0056】冗長切り換え回路の各列に配置されたメモ
リセルのドレインが共通結合されるビット線を、第1の
スイッチ手段を介して書き込み回路の出力端子に結合
し、第2のスイッチ手段を介してアドレス一致検出用の
レベル判定回路の入力端子に結合するとともに、各列に
配置されたメモリセルのソースを対応するソース線に共
通結合した後、第3のスイッチ手段を介して回路の接地
電位に結合することで、2層ゲート構造型メモリセルの
ドレイン及びソースを列ごとに分離し、書き込み時にお
けるディスターブ及び誤書き込みを防止することができ
る。
【0057】メモリアレイを構成する2層ゲート構造型
メモリセルへの記憶データの書き込み及び消去をともに
FNトンネル現象により行い、冗長切り換え回路を構成
する2層ゲート構造型メモリセルに対する記憶データの
書き込みをチャンネルホットエレクトロン注入によりま
たその消去をFNトンネル現象により行うことで、冗長
切り換え回路の書き込み・消去制御を簡素化しつつ、フ
ラッシュメモリ等の低消費電力化を図り、その電源電圧
の単一化を図ることができる。
【0058】冗長切り換え回路のワード線をメモリアク
セスに際して外部から供給されるアドレス信号の非反転
及び反転信号に対応して設けることで、冗長切り換え回
路の冗長アドレス記憶回路となるメモリセルの出力レベ
ルを3値化し、冗長切り換え回路の冗長切り換え動作を
安定化することができる。
【0059】冗長切り換え回路のメモリセルに予め書き
込まれた不良アドレスと、メモリアクセスに際して外部
から供給されるアドレス信号を所定ビットずつ組み合わ
せてデコードして得られるプリデコード信号とをもとに
冗長切り換え回路のアドレス比較動作を行うことで、冗
長切り換え回路のデコード形態を通常のアドレスデコー
ダに合わせ、冗長切り換え回路を効率的に配置して、フ
ラッシュメモリ等のチップ面積をさらに削減することが
できる。
【0060】冗長切り換え回路の冗長イネーブル回路を
構成するワード線を二重化しあるいはメモリアクセスに
際して外部から供給されるアドレス信号の各ビットを複
数のワード線に伝達することで、冗長切り換え回路によ
るアドレス比較動作をフェイルセーフ化し、フラッシュ
メモリ等の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたフラッシュメモリの一実
施例を示すブロック図である。
【図2】図1のフラッシュメモリに含まれるメモリアレ
イの一実施例を示す回路図である。
【図3】図1のフラッシュメモリに含まれるX系冗長切
り換え回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図4】図1のフラッシュメモリのリードモードの一実
施例を示す信号波形図である。
【図5】図1のフラッシュメモリに含まれるX系冗長切
り換え回路の第2の実施例を示す回路図である。
【図6】図5のX系冗長切り換え回路を含むフラッシュ
メモリの一実施例を示す部分的な基板配置図である。
【図7】従来のフラッシュメモリに含まれるX系冗長切
り換え回路の一例を示すブロック図である。
【図8】図7のX系冗長切り換え回路に含まれる冗長ア
ドレス記憶回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
MARY・・・メモリアレイ、XD・・・Xアドレスデ
コーダ、SS・・・ソーススイッチ、XB・・・Xアド
レスバッファ、XR・・・X系冗長切り換え回路、YS
・・・Yスイッチ、YD・・・Yアドレスデコーダ、Y
B・・・Yアドレスバッファ、YR・・・Y系冗長切り
換え回路、WL・・・書き込みラッチ、SA・・・セン
スアンプ、IB・・・データ入力バッファ、OB・・・
データ出力バッファ、CC・・・コマンドコントロー
ラ、VG・・・内部電圧発生回路。MC・・2層ゲート
構造型メモリセル、W00〜W0mないしWk0〜Wk
m・・・ワード線、WR0〜WRp・・・冗長ワード
線、BL0〜BLn・・・ビット線、BLR0〜BLR
q・・・冗長ビット線、LBL・・・ローカルビット
線、SL0〜SLk,SLR・・・ソース線、LSL・
・・ローカルソース線、BS0〜BSk,BSR・・・
ブロック選択ワード線、SS0〜SSk,SSR・・・
ソース選択ワード線。WX0T〜WXiT,WX0B〜
WXiB,WXP0〜WXPr,WAE0〜WAE1・
・・ワード線、BR0〜BRp・・・ビット線、SR0
〜SRp・・・ソース線、WDX0〜WDXi,WDA
E,WPD0〜WPDr,WPAE・・・ワード線駆動
回路、SD・・・ソース駆動回路、IRD0〜IRDp
・・・入力冗長信号、XR0B〜XRpB・・・反転冗
長切り換え信号。XEN0,XM00〜XM0i・・・
冗長アドレス記憶回路、XC00〜XC0i・・・冗長
アドレス比較回路。N1〜N7・・・NチャンネルMO
SFET、P1〜P4・・・PチャンネルMOSFE
T、G1〜G2・・・相補ゲート、V1〜V2・・・イ
ンバータ、NOG1・・・ノア(NOR)ゲート。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択信号の各ビットが伝達されるワード
    線と、その制御ゲートが対応する上記ワード線に結合さ
    れる不揮発性メモリセルと、上記不揮発性メモリセルの
    ドレインが共通結合されるビット線と、その入力端子が
    上記ビット線に結合されその出力信号が冗長素子への実
    質的な切り換え信号となるレベル判定回路とを含む冗長
    切り換え回路を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体装置は、複数の冗長素子を含
    み、上記不揮発性メモリセルは、その各列を上記冗長素
    子のそれぞれに対応させるべく格子状に配置されるもの
    であって、上記レベル判定回路は、上記不揮発性メモリ
    セルの各列に対応して設けられるものであることを特徴
    とする請求項1の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記半導体装置は、FNトンネル現象に
    より記憶データの書き込み及び消去を行う2層ゲート構
    造型メモリセルが格子状に配置されてなるメモリアレイ
    を備えるフラッシュメモリであり、上記不揮発性メモリ
    セルは、チャンネルホットエレクトロン注入により記憶
    データの書き込みを行いFNトンネル現象により消去を
    行う2層ゲート構造型メモリセルであり、上記ビット線
    は、第1及び第2のスイッチ手段を介して対応する書き
    込み回路の出力端子及び対応する上記レベル判定回路の
    入力端子にそれぞれ結合され、各列に配置される上記不
    揮発性メモリセルのソースは、対応するソース線に共通
    結合された後、第3のスイッチ手段を介してソース駆動
    回路の出力端子に結合されるものであって、上記レベル
    判定回路は、対応するビット線を所定の初期レベルとす
    るためのプリチャージ手段と、その入力端子が対応する
    ビット線に結合される論理ゲートとを含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記選択信号は、その各ビットが非反転
    及び反転信号からなる相補アドレス信号であって、上記
    ワード線は、上記相補アドレス信号の各ビットの非反転
    及び反転信号に対応して設けられるものであることを特
    徴とする請求項1,請求項2又は請求項3の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 上記選択信号は、アドレス信号を所定ビ
    ットずつ組み合わせてデコードすることにより得られる
    プリデコード信号であることを特徴とする請求項1,請
    求項2又は請求項3の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記選択信号の各ビットは、それぞれ複
    数のワード線に共通に伝達されるものであることを特徴
    とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4又は請
    求項5の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006024342A (ja) * 2004-06-08 2006-01-26 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置、不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法、メモリカード及びicカード
KR100641081B1 (ko) * 1998-10-29 2007-12-04 주식회사 하이닉스반도체 플레쉬 메모리의 리페어회로
CN113569517A (zh) * 2021-06-29 2021-10-29 南方电网科学研究院有限责任公司 一种减小列冗余替换电路面积的电路及芯片

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