JPH09147226A - 飲料製造装置 - Google Patents

飲料製造装置

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JPH09147226A
JPH09147226A JP7309547A JP30954795A JPH09147226A JP H09147226 A JPH09147226 A JP H09147226A JP 7309547 A JP7309547 A JP 7309547A JP 30954795 A JP30954795 A JP 30954795A JP H09147226 A JPH09147226 A JP H09147226A
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JP
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beverage
extraction
waste
sensor
hot water
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JP7309547A
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English (en)
Inventor
Noriko Morita
紀子 森田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の提供指示により飲料を製造して送出す
る飲料製造装置において、飲料提供の際、飲料送出経路
に残っていた飲料の残液が混入してしまうという問題が
あり、これを防ぐためには残液を廃棄するための専用の
廃棄駆動装置を設けなければならずコストアップしてし
まうという課題が存在する。 【解決手段】 残液を廃棄するための廃棄管路45を設
け、この廃棄管路45の開閉をペーパーフィルタ43を
移動送出するための駆動モータ80の駆動力を用いて行
えるように廃棄処理装置8を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料からコーヒ
ー、紅茶、ウーロン茶或いは日本茶等を抽出してカップ
販売する自動販売機等に使用される飲料製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の飲料製造装置において、飲料提
供の際、抽出器や飲料送出管路に残っていた前回提供分
の飲料の残液が混入してしまうという問題が生じてい
た。特に提供の頻度が少ない場合には時間経過で残液が
変質してしまうため、提供する飲料にこの残液が混入し
た場合には風味を低下させるという不都合が生じてい
た。
【0003】そこで出願人は、先に出願した特開平5−
274546に示した如く、抽出した飲料を送出する経
路に排出弁を設け、飲料送出時にこの排出弁を開閉制御
して、残液を排出可能に構成することにより、提供する
飲料に残液が混入しないようにして上記不都合を解消し
たものを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平5−274546に示される飲料製造装置によ
れば、提供する飲料に残液が混入しないという効果を得
るために、前記排出弁を開閉する専用の駆動装置を新た
に設けなければならず、その分装置全体のコストが増加
してしまうという課題が存在していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、所定の提供指示により飲料を製造して送出する飲料
製造装置において、原料と湯を混合するとともに混合し
た液をフィルタにより濾過して飲料を抽出する抽出装置
と、抽出された飲料を廃棄するための廃棄管路と、前記
フィルタを移動送出するための駆動モータと、前記廃棄
管路を開閉する管路開閉手段とを備え、前記管路開閉手
段の駆動を前記駆動モータの駆動力を用いて行うように
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の飲料製造装置を自動販売機に用いた場合を例に説明
する。この飲料製造装置は、例えばコーヒー等の飲料を
調理して、商品購入者にカップで提供するようにしたも
のであり、図1はその飲料の調理部の構成を示す説明図
である。同図に示すように、この調理部1は、給水され
た水を加熱して湯を貯蔵する湯タンク21と、湯タンク
21から供給された湯と例えばコーヒー原料の粉末等を
収納した粉末原料タンク11からの原料を混ぜ合わせ飲
料を抽出する抽出装置4と、抽出された飲料に加える添
加原料であるクリームを収納したクリームキャニスタ6
と、添加原料である砂糖を収納した砂糖キャニスタ7
と、飲料に砂糖及びクリーム及び抽出装置4からの抽出
飲料を混合するミキシングボウル30と、カップCを供
給するカップ供給装置10と、抽出装置4に空気を送り
込むエアポンプ5と、抽出滓を除去するとともに廃棄を
制御する廃棄処理装置8と、飲料製造過程で生じた廃液
やカップCからこぼれでた飲料などを受け入れる廃液バ
ケツ13と、カップCからこぼれでた飲料などを廃液バ
ケツ13へと導くカップ廃液管路9と、氷あり飲料を選
択したときにカップC内に氷を供給するための氷供給装
置12とを備えている。
【0007】飲料供給部3は、商品を利用者に提供する
部分であり、本実施の形態においては、ミキシングボウ
ル30を介して、カップ供給装置10から供給されたカ
ップCに飲料を供給する部分である。なお、砂糖やクリ
ーム等の添加原料を用いないときには、ミキシングボウ
ル30を介すことなく直接カップCに導く管路(図示せ
ず)を設けておくことによりカップCに直接飲料を供給
することも考えられる。
【0008】給水部2は、水道の水を貯蔵するシスター
ン14と、シスターン14の下流側に設けられ、シスタ
ーン14の水を加圧して給水パイプ17を介して自動販
売機内の各部に供給する水ポンプ(メインポンプ)15
と、給水された水を冷却して希釈水として冷却パイプ1
8を介してカップCに供給する冷却水タンク16と、給
水された水を加熱して湯を貯蔵する湯タンク21とを備
えている。給水部2では、水道から給水された水を一旦
シスターン14に貯水した後、水ポンプ15が、貯水し
た水を加圧して、湯タンク21、冷却水タンク16内の
冷却パイプ18に供給している。湯タンク21は、給水
された水をヒータ22で加熱して90度以上の湯を作
り、これを貯蔵する。湯タンク21に貯蔵された湯は、
湯弁23を介して、後述する抽出装置4に給湯される。
また、冷却水タンク16には、冷却装置60によって冷
却した水が貯水してあり、冷却水タンク16内に蛇行状
に配設した冷却水パイプ18の中に、供給された水を通
過させることにより、希釈水弁19を介して、冷却した
希釈水をカップCに供給する。
【0009】抽出装置4は、図2に示す如く、粉末原料
と湯とを受け入れる混合室40と、粉末原料と湯との混
合液を攪拌して飲料を抽出する抽出室41と、混合室4
0と抽出室41間の開閉弁として作用する抽出弁47
と、抽出された飲料を受けるための飲料受42と、飲料
を濾過するためのペーパーフィルタ43とを備えてい
る。混合室40は、上部に開口部を設けており上部から
湯及び粉末原料が供給される。抽出室41は、混合室4
0に連なり、供給された粉末原料と湯から飲料を抽出す
る。抽出室41は、下部が開口しており、飲料受42の
間にペーパーフィルタ43を挟み込めるようになってお
り、ペーパーフィルタ43によって混合液を瀘過するこ
とにより、飲料を抽出し、抽出した飲料を飲料受42に
供給する。飲料受42内の販売飲料は飲料供給パイプ4
4を介してミキシングボール30に導かれる。なお、抽
出装置4は、複数杯の飲料を一度に抽出することも可能
な様に各構成部品の容量が設定されている。
【0010】抽出装置4より廃液バケツ13へと導かれ
ている廃棄管45は、可撓性のある素材により形成さ
れ、廃棄処理装置8により押圧変形されるか否かにより
開閉を行っている。なお、ここで示す可撓性のある素材
とは、シリコンチューブのように押圧変形後の復元力に
優れた素材である。このような可撓性のチューブを用い
ることにより、チューブを変形させることによって管路
を開閉することが可能となるのである。
【0011】エアポンプ5は上部空気弁51、下部空気
弁52を介して抽出装置4に空気を送り込むように構成
されている。廃棄処理装置8は、図10に示す如く装置
の動力源である駆動モータ80と、ペーパーフィルタ4
3を送るためのフィルタ送りローラ81及びガイドロー
ラ82と、廃棄管45を固定板46との連携で押圧閉止
するための可動板83と、可動板83を回動自在に軸支
する支軸84と、可動板83を回動させるための押圧カ
ム85と、廃棄処理装置8の駆動位置を検出するための
センサ86、87及びセンサ板88、89とにより構成
されており、フィルタ送りローラ81はその円周上に切
欠部を有し、また押圧カム85はその円周上に突出部を
有したものである。フィルタ送りローラ81と押圧カム
85とセンサ板88、89は図10に示すように駆動軸
801に固定されており、それぞれ所定の角度にセット
されている。これにより、駆動モータ80の回転がフィ
ルタ送りローラ81と押圧カム85とセンサ板88、8
9に伝達されそれぞれの部材が同時に回転する。
【0012】図20は上記構成を統括制御する制御装置
のブロック図を示したものであり、選択スイッチ24の
操作により、制御装置25は各構成を制御して販売動作
を行う。次に、抽出及び抽出後処理の動作について図2
乃至図10を用いて説明する。まず、抽出待機状態は図
2に示す如く、抽出装置4内に原料や湯は存在せず、抽
出弁47は開放されており、抽出室41と飲料受42は
離れた状態にある。エアポンプ5は駆動しておらず、上
部空気弁51と下部空気弁52及び飲料供給弁48は開
いた状態になっている。また、廃棄処理装置8のフィル
タ送りローラ81及び押圧カム85は図2に示す位置で
停止しており、可動板は押圧カムの突出部以外の領域と
当接しているため、廃棄管45は押圧変形されずに管路
は開放された状態にある。また、このときセンサ86、
87とセンサ板88、89は図3に示す位置関係にあ
り、センサ板88の突片部がセンサ86の溝部内に位置
している。センサ86、87は凹形状の光電スイッチで
あり、凹形状溝部内に図示しない発光部と受光部を有
し、溝部内に光を遮断するものが存在して発光部の光が
受光部に届かない場合はON状態となるものである。す
なわち、図3に示した位置関係においては、センサ86
がONセンサ87がOFFの状態である。
【0013】制御装置25はこのセンサ86、87のO
N/OFFの状態を基に廃棄処理装置8の制御を行う。
なお、本廃棄処理装置8は自動販売機の動作状態が抽出
待機状態ではセンサ86がON、センサ87がOFF、
後述する攪拌及び濾過状態ではセンサ86がOFF、セ
ンサ87がONとなるように構成されている。次に、選
択スイッチ24により販売指示が送られると、制御装置
25は抽出動作を開始する。
【0014】抽出動作は、まず図示しない抽出駆動モー
タにより抽出装置4の抽出室41が下降して、抽出室4
1の下端部がペーパーフィルタ43を介して図4に示す
如く飲料受42に圧接する。次いで、湯弁23、粉末原
料タンク11がほぼ同時に運転を開始する。湯弁23は
所定量の湯を、粉末原料タンク11は所定量の粉末原料
を、それぞれ混合室40を介して抽出室41に供給す
る。そして抽出室41で粉末原料と湯との混合液の攪拌
工程を開始する。
【0015】図4は抽出室41内の混合液を空気により
攪拌している状態を示す。すなわち制御装置25はエア
ポンプ5を駆動し、上部空気弁51を閉じ、下部空気弁
52を開き、さらに飲料供給弁48を閉じることにより
飲料受42に空気を送り込む。この空気はその気圧によ
りペーパーフィルタ43を通過して抽出室41内に流入
させる。この空気が抽出室41内の混合液中を通過する
際、その気泡の流れが混合液を攪拌するように作用す
る。これにより、コーヒー原料の湯への溶け出しが加速
されるため、短時間で濃いコーヒーを抽出することが可
能となる。
【0016】所定時間攪拌が行われると、ペーパーフィ
ルタ43を介しての濾過を行う。この濾過工程では、制
御装置25は図6に示す如く、抽出駆動モータ(図示せ
ず)により抽出弁47を閉じ、上部空気弁51を開き、
下部空気弁52を閉じてエアポンプ5からの空気は抽出
室41上部より送り込まれるようにする。またこのとき
飲料供給弁48は開放する。これにより抽出室41内の
気圧が増加して、混合液は抽出室41下面に位置するペ
ーパーフィルタ43側に押し下げられるので、短時間で
コーヒー滓とコーヒーに分離され効率よく濾過される。
【0017】待機状態からこの攪拌、濾過工程に移行す
る過程において廃棄処理装置8の駆動軸801は図2の
待機位置から図4、図6に示す状態まで反時計回り(図
4の矢印方向)に60゜回転する。これにより同軸上の
センサ板88、89は図5、図7に示す位置まで回転す
る。このときセンサ86がOFFセンサ87がONの状
態となる。なお、攪拌から濾過の工程中は廃棄処理装置
8は動作しない。この攪拌、濾過工程では図4、図6に
示す如く、押圧カム85の突出部が可動板83を廃棄管
45側に付勢するため、廃棄管45は可動板83と固定
板46とで押圧変形され、管路は閉止される。すなわち
抽出されたコーヒーは飲料受42を介して飲料供給パイ
プ44側に流れミキシングボール30に供給される。ミ
キシングボール30には必要に応じて砂糖キャニスタ7
やクリームキャニスタ6から砂糖やクリームが投入され
コーヒーと混合され、この後コーヒーはカップCに供給
される。
【0018】なお、待機時(図2)から濾過時(図6)
までの工程において廃棄処理装置8の駆動軸は60゜回
転するが、フィルタ送りローラ81はペーパーフィルタ
43に対してその切欠部の領域が回転するため、ペーパ
ーフィルタ43は送られない。抽出が完了すると、図8
の如く抽出室41は図示しない駆動モータにより上方に
持ち上げられた後、処理モータ80が駆動して押圧カム
85を図6に示す位置よりさらに反時計回り(図8の矢
印方向)に300゜回転させて図2に示される待機状
態、すなわち図3に示されるセンサ86がON、センサ
87がOFF状態位置にもどす。この間、押圧カム85
の突出部が可動板83を固定板46方向に押しつけなが
ら回転通過し、その後廃棄管45は自体の復元力により
再び開放するので、抽出装置4等に残留するコーヒーは
廃棄管45を介して廃液バケツ13に廃棄される。これ
と同時にフィルタ送りローラ81も反時計回り(図8の
矢印方向)に300゜回転してガイドローラ82と共に
ペーパーフィルタ43を挟み込んで送り出す。この際ペ
ーパーフィルタ43上の抽出滓は使用済みのペーパーフ
ィルタ43とともに抽出装置4外に送出される。
【0019】このように一連の飲料抽出動作中に毎回残
液廃棄処理が行われるため、飲料購入者に前回の提供分
の飲料の残液が混入することを防ぐことができ、長時間
経過して変質した残液や種類の異なる飲料の残液の混入
による風味の低下を防ぐことができる。さらにペーパー
フィルタ43の送出と廃棄管45の開閉の駆動を1つの
モータで行える構成にしたため、装置のコストを削減で
きるものである。
【0020】なお、本実施例のようにエアーポンプ5に
よる気圧を用いた抽出方式を用いた場合には、飲料供給
パイプ44は上方に傾斜させて配設しても飲料を送出す
ることが可能である。この場合は図8、図17に示され
る廃棄処理時において、飲料供給パイプ内の残液もその
傾斜により廃棄管へ流れるようになるため、提供飲料へ
の残液の混入をよりいっそう防止できるようになる。
【0021】この場合、本廃棄処理装置8の構成によれ
ば、抽出待機状態では廃棄管45は開放された状態であ
るので、飲料供給パイプ44が長く管路中に付着してい
た残液が流れ落ちてくるのに時間がかかる場合において
も抽出待機時間の間に廃棄することができ、飲料供給パ
イプ44内の残液の廃棄が確実である。次に、図11乃
至図19を用いて、廃棄処理装置8の他の構成(以下例
2の廃棄処理装置8とする)による実施の形態を示す。
【0022】抽出装置4より廃液バケツ13へと導かれ
ている廃棄管45aは、金属や硬質樹脂等の硬質材料に
より形成され、廃液バケツ13に対向した開口部を例2
の廃棄処理装置8に設けられた後述するゴム栓によりそ
の開閉を行う。廃棄処理装置8は、装置の動力源である
駆動モータ80と、ペーパーフィルタ43を送るための
フィルタ送りローラ8a及びガイドローラ8bと、廃棄
管45aの開口部を開閉するためのゴム栓8f及び可動
板8cと、可動板8cを回動自在に軸支する支軸8d
と、可動板8cを回動させるための押圧カム8eと、廃
棄処理装置8の駆動位置を検出するためのセンサ8g及
びセンサ板8hとにより構成されており、押圧カム8e
はその外周に切欠部を有したものである。フィルタ送り
ローラ8aと押圧カム8eとセンサ板8hは、図19に
示すように、駆動軸801に固定されており、それぞれ
所定の角度にセットされている。これにより、駆動モー
タ80の回転がフィルタ送りローラ8aと押圧カム8e
とセンサ板8hに伝達されそれぞれの部材が同時に回転
する。
【0023】まず、抽出待機状態は図11に示す如く、
抽出装置4内に原料や湯は存在せず、抽出弁47は開放
されており、抽出室41と飲料受42は離れた状態にあ
る。エアポンプ5は駆動しておらず、上部空気弁51と
下部空気弁52は開いた状態になっており、飲料供給弁
48も開いている。また、例2の廃棄処理装置8のフィ
ルタ送りローラ8a及び押圧カム8eは図11に示す位
置で停止しており、可動板8cに取り付けられたゴム栓
8fはバネ8iの張力により廃棄管45a方向に付勢さ
れているために廃棄管45aの開口部は閉じた状態であ
る。また、このときセンサ8gとセンサ板8hは図11
に示す位置関係にあり、センサ板8hの突片部がセンサ
8gの溝部内に位置しており、センサ8gはONの状態
である。
【0024】制御装置25はこのセンサ8gのON/O
FFの状態を基に廃棄処理装置8の制御を行う。なお、
本例2の廃棄処理装置8は自動販売機の動作状態が抽出
待機状態、攪拌状態、濾過状態ではセンサ8gがONの
状態となるように構成されている。すなわち、廃棄処理
工程以外ではセンサ8gは常にONの状態となるように
構成されている。
【0025】次に、選択スイッチ24により販売指示が
送られると、制御装置25は抽出動作を開始する。ま
ず、図示しない抽出駆動モータにより抽出装置の抽出室
41が下降して、抽出室41の下端部がペーパーフィル
タ43を介して飲料受42に圧接する。次いで、湯弁2
3、粉末原料タンク11がほぼ同時に運転を開始する。
湯弁23は所定量の湯を、粉末原料タンク11は所定量
の粉末原料を、それぞれ混合室40を介して抽出室41
に供給する。そして抽出室41で粉末原料と湯との混合
液の攪拌工程を開始する。
【0026】図13は抽出室41内の混合液を空気によ
り攪拌している状態を示す。すなわち制御装置25はエ
アポンプ5を駆動し、上部空気弁51を閉じ、下部空気
弁52を開いて飲料受42に空気を送り込む。また、こ
のとき飲料供給弁48を閉じ、飲料受42内の空気はペ
ーパーフィルタ43を通過して抽出室41内に流入させ
る。この空気が抽出室41内の混合液中を通過する際、
その気泡の流れが混合液を攪拌するように作用する。こ
れにより、コーヒー原料の湯への溶け出しが加速される
ため、短時間で濃いコーヒーを抽出することが可能とな
る。
【0027】所定時間攪拌が行われると、ペーパーフィ
ルタ43を介しての濾過を行う。この濾過工程では、制
御装置25は図13に示す如く、抽出駆動モータ(図示
せず)により抽出弁47を閉じ、上部空気弁51を開
き、下部空気弁52を閉じてエアポンプ5からの空気は
抽出室41上部より送り込まれるようにする。また、こ
のとき飲料供給弁48は開放する。これにより抽出室4
1内の気圧が増加して、混合液は抽出室41下面に位置
するペーパーフィルタ43側に押し下げられて効率よく
コーヒー滓とコーヒーに分離され濾過される。
【0028】濾過されたコーヒーは飲料受42を介して
飲料供給パイプ44側に導かれミキシングボール30に
供給される。そしてミキシングボール30には必要に応
じて砂糖キャニスタ7やクリームキャニスタ6から砂糖
やクリームが投入されコーヒーと混合される。この後コ
ーヒーはカップCに供給される。待機状態からこの図1
3、図15に示す攪拌、濾過工程に移行する過程におい
ては例2の廃棄処理装置8は動作せず図11の待機状態
と同じ位置(センサ8gがONの位置)である。すなわ
ち、廃棄管45aはゴム栓8fを閉じたままであり、ペ
ーパーフィルタ43も送られない。勿論この間センサ板
8hも図12、図14、図16に示す如く回転しない。
【0029】抽出が完了すると、図17の如く抽出室4
1は図示しない駆動モータにより上方に持ち上げられた
後、処理モータ80が駆動して押圧カム8eを待機位置
より反時計回り(図17の矢印方向)に360゜回転す
る。すなわち再び待機位置(センサ8gがONの位置)
になるまで回転する。この回転の途中において図17に
示す如く押圧カム8eの円弧部が可動板8cに当接して
ゴム栓8fを廃棄管45aより離すように作用するの
で、この際廃棄管45aは開口し抽出装置等に残留する
残液が排出される。このとき同軸上のフィルタ送りロー
ラ8aも同様に360゜回転してガイドローラ8bと共
にペーパーフィルタ43を挟み込んで送り出す。この際
ペーパーフィルタ43上の抽出滓は使用済みのペーパー
フィルタ43とともに抽出装置4外に送出される。な
お、この回転の途中ではセンサ8gはOFFの状態であ
り、制御装置25はセンサ8gのON/OFFの状態に
基づき廃棄処理装置8の状態を認識しながら制御を行
う。
【0030】このように、図19に示す例2の廃棄処理
装置8の構成を用いた場合には廃棄管45aが開放され
ている時間(廃棄処理を行う時間)は短くなるが、セン
サ8gが一つで済むとともに処理モータの360゜回転
のみの動作で一連の処理動作が行えるので、制御が簡素
化でき、故障要因が少なくなるという長所を有する。な
お、本実施の形態では、抽出装置4内にエアーポンプ5
で空気を送り込み、飲料の攪拌及び抽出を行う例につい
て説明したが、空気を送り込まなくても抽出時間は長く
なるが一連の飲料抽出廃棄動作は可能である。このと
き、エアーポンプ5、上部空気弁51、下部空気弁5
2、飲料供給弁46が不用となり装置構成及び制御を簡
素化することができる。このように、本発明はエアーポ
ンプ5を用いた構成に限られたものではない。
【0031】また、エアーポンプ用いる構成においても
図4、図13に示すエアーによる攪拌を行わない場合に
は、上部空気弁51、下部空気弁52、飲料供給弁46
および下部空気弁52を介して飲料受け42部に空気を
送り込むための配管を削除して構成することができる。
また、本実施の形態ではコーヒーの抽出装置を例に説明
したが、紅茶、緑茶など、他の抽出飲料の抽出装置にも
利用できることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、提供
する飲料に前回提供分の飲料の残液が混入することを防
ぐことができる。すなわち長時間経過して変質した残液
や種類の異なる飲料の残液の混入による風味の低下を防
ぐことができる。これととともに、この残液廃棄処理専
用の動力発生装置が不用であるため、装置コストを低減
できる。さらに動力発生装置が少ない分、制御部が簡素
化されるので故障の発生要因が減少し装置全体の信頼性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部構成を示す説明図である。
【図2】本発明の抽出装置と廃棄処理装置の飲料抽出待
機時の説明図である。
【図3】図2の状態における廃棄処理装置のセンサとセ
ンサ板の位置関係を示した図である。
【図4】本発明の抽出装置と廃棄処理装置の飲料攪拌時
の説明図である。
【図5】図4の状態における廃棄処理装置のセンサとセ
ンサ板の位置関係を示した図である。
【図6】本発明の抽出装置と廃棄処理装置の飲料濾過時
の説明図である。
【図7】図6の状態における廃棄処理装置のセンサとセ
ンサ板の位置関係を示した図である。
【図8】本発明の抽出装置と廃棄処理装置のフィルタ送
り時の説明図である。
【図9】図8の状態における廃棄処理装置のセンサとセ
ンサ板の位置関係を示した図である。
【図10】本発明の廃棄処理装置の構成を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の抽出装置と例2の廃棄処理装置の飲
料抽出待機時の説明図である。
【図12】図11の状態における例2の廃棄処理装置の
センサとセンサ板の位置関係を示した図である。
【図13】本発明の抽出装置と例2の廃棄処理装置の飲
料攪拌時の説明図である。
【図14】図13の状態における例2の廃棄処理装置の
センサとセンサ板の位置関係を示した図である。
【図15】本発明の抽出装置と例2の廃棄処理装置の飲
料濾過時の説明図である。
【図16】図15の状態における例2の廃棄処理装置の
センサとセンサ板の位置関係を示した図である。
【図17】本発明の抽出装置と例2の廃棄処理装置のフ
ィルタ送り時の説明図である。
【図18】図17の状態における例2の廃棄処理装置の
センサとセンサ板の位置関係を示した図である。
【図19】本発明の例2の廃棄処理装置の構成を示す説
明図である。
【図20】本発明の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
4 抽出装置 8 廃棄処理装置 43 ペーパーフィルタ 45 廃棄管 80 駆動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の提供指示により飲料を製造して送出
    する飲料製造装置において、原料と湯を混合するととも
    に混合した液をフィルタにより濾過して飲料を抽出する
    抽出装置と、抽出された飲料を廃棄するための廃棄管路
    と、前記フィルタを移動送出するための駆動モータと、
    前記廃棄管路を開閉する管路開閉手段とを備え、前記管
    路開閉手段の駆動を前記駆動モータの駆動力を用いて行
    うことを特徴とする飲料製造装置。
JP7309547A 1995-11-28 1995-11-28 飲料製造装置 Pending JPH09147226A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH114768A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Sanyo Electric Co Ltd 飲料抽出装置
JP2006095317A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Delos Vending Machine Co Ltd コーヒーマシンの抽出シリンダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH114768A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Sanyo Electric Co Ltd 飲料抽出装置
JP2006095317A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Delos Vending Machine Co Ltd コーヒーマシンの抽出シリンダ

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