JPH09147170A - 硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別装置

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JPH09147170A
JPH09147170A JP21442696A JP21442696A JPH09147170A JP H09147170 A JPH09147170 A JP H09147170A JP 21442696 A JP21442696 A JP 21442696A JP 21442696 A JP21442696 A JP 21442696A JP H09147170 A JPH09147170 A JP H09147170A
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coin
magnetic coil
coil sensor
sensor
center
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JP21442696A
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Tatsuya Furui
達也 古井
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬貨の縁,中心,この中心を中心とする硬貨外
径より小径の同一円周上にある複数個所の夫々の厚みや
外径を検出し硬貨の識別精度を高める。 【解決手段】図は硬貨通路壁面上の磁気コイルセンサの
配置を示し、硬貨は通路下端面4c上を転動し矢印進行
方向に移動する。各センサS1〜S5の径は硬貨の径よ
り小さい。下端面4cの近傍のセンサS1の出力は硬貨
中心が進行方向にこのセンサS1の中心位置を通過する
時最大となり、この硬貨中心到来時点を検出する。セン
サS5はこの時点の硬貨の上端縁付近に対向し、硬貨の
外径と縁の厚みを検出する。センサS3はこの時点の特
定種類の硬貨(この例では500円)の中心に対向しそ
の厚みを検出する。センサS4−1〜S4−4はこの時
点の特定種類の硬貨の中心を中心とする硬貨外径より小
径の同一円周上にある4個所の厚みを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動販売機などで使
用され、磁気コイルセンサを用いて硬貨を識別する硬貨
識別装置、特に硬貨の識別精度をより高め得るように磁
気コイルセンサを配置してなる硬貨識別装置に関する。
なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当
部分を示す。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種の硬貨識別装置の磁気コイ
ルセンサ(単にセンサとも略す)の部分の原理的な構造
の一例を示す断面図である。同図において1は硬貨、4
は硬貨の通路、4a,4bは硬貨通路4を構成する非磁
性且つ非導電性の材料からなる、そして硬貨の面に平行
な壁の面、15はこの壁面4a,4b内に設けられたコ
イルセンサ素子である。
【0003】コイルセンサ素子15は外径が硬貨1の径
より小さい、いわゆる壺形のフェライトコア2にコイル
3を組込んで構成されている。このコイルセンサ素子1
5は壁面4a,4bのいずれか片面側に配置されたり、
又は両面側に通常互いに同軸に対向して配置されたう
え、この対向配置のコイルセンサ素子15のコイル3が
互いに同相又は逆相に結合されて1つの磁気コイルセン
サ(センサ)として作動する。そこでこの1つのセンサ
として作動する単体又は1対のコイルセンサ素子15を
改めて磁気コイルセンサ又は単にセンサSと呼ぶ。この
センサSは交番磁界を発生している。この硬貨識別装置
は硬貨1の特徴、例えば材質・大きさ(位置)・厚さな
どを抽出する。このためセンサSはこの夫々の特徴に対
して1つずつ配置され、夫々別々の検出回路に接続され
ている。
【0004】なお、センサSは硬貨の厚さの検出には通
常、硬貨の両面側に配置した対のコイルセンサ素子15
のコイル3を逆相に(つまり硬貨通路4の磁界が弱まる
極性に)接続して使用され、材質の検出には同じく対の
コイルセンサ素子15のコイル3を同相に(つまり硬貨
通路4の磁界が強まる極性に)接続して使用される。ま
た、位置の検出にはコイルセンサ素子15は片面側配
置,両面側配置の何れでもよく、両面側配置の場合のコ
イル3の相互の接続方式は同相,逆相の何れの接続方式
でも使用できる。
【0005】図5は図4のセンサの回路(波形検出回
路)と出力波形の説明図である。図5においてSは図4
に述べたセンサ、16はコンデンサとアクティブ素子か
らなる回路、17は包絡線検波回路である。即ちセンサ
Sはコンデンサとアクティブ素子16と組合わされて発
振回路13を構成している。このときセンサSの発生す
る交番磁界は、硬貨1が硬貨通路4を通りセンサの間を
通過することによって変化する。その交番磁界は検出回
路14で電圧に変換され、例えば発振波形18のように
なる。その振幅を包絡線検波回路17で検波・平滑する
ことで硬貨の特徴を有した出力波形19が取出される。
【0006】図6は硬貨の識別方法の一例の説明図であ
る。図6のメモリ12には図5で述べた検出回路14の
異なる組から夫々得られる選別したい硬貨の波形のピー
ク値データ63が予め記憶されている。3組の検出回路
14は或る硬貨の通過に対して夫々波形19a,19
b,19cを出力する。マイコン11は各出力波形19
a,19b,19cの電圧値をサンプリングし、電圧の
ピーク値V1,V2,V3を検出する。そしてメモリ1
2にある各硬貨のピーク値データ63と1つずつ比較す
る。このときサンプリングした電圧ピーク値V1,V
2,V3が、夫々硬貨Aについての対応する記憶ピーク
値データa,b,cと同じか又は誤差範囲内にあった場
合、被判別硬貨1を硬貨Aであると判別する。
【0007】なお硬貨の識別方法には、以上の方法の他
にも本出願人の先願になる特願平6−305766号に
記載したマハラノビス距離を用いる方法も存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近外国との
人の交流が盛んになり、これに伴って自動販売機に外国
の類似硬貨を悪用しようとする事例も増加している。こ
のため、より識別精度の高い硬貨識別装置が求められて
いる。そこで本発明は、硬貨の到来位置,縁の厚み,中
心の厚み,硬貨の中心を中心とした硬貨の外径より小径
の同一円周上の厚み,外径を従来より高い精度で検出で
きるようにして、硬貨を従来より高い精度で識別する硬
貨識別装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の硬貨識別装置は、識別対象の硬貨
(1)が硬貨の面に平行な方向に、且つ硬貨の外周が基
面(下端面4c)に接するように移動する硬貨通路
(4)の硬貨に面する一方又は両方の壁面(4a,4
b)内に、硬貨の径より小径の、硬貨に対向する検出面
を持つコイルセンサ素子(15)を、夫々単体で又は2
つ互いにコイル(3)を同相又は逆相に接続したうえ同
軸に対向するように配置してなる磁気コイルセンサ
(S)を1又は複数備え、この磁気コイルセンサの検出
信号から(サンプリング回路111,データ処理回路1
12を介し)硬貨を識別する硬貨識別装置であって、前
記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査する
面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出面
の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面の近傍に
配置された第1の磁気コイルセンサ(S1)を備え、こ
の第1の磁気コイルセンサの検出信号から硬貨の中心が
硬貨通路の所定位置に到来したことを判別する。
【0010】また請求項2の硬貨識別装置では、請求項
1に記載の硬貨識別装置において、前記第1の磁気コイ
ルセンサは互いにコイルが逆相に接続されて、同軸に対
向配置された2つのコイルセンサ素子からなり、この第
1の磁気コイルセンサの検出信号からさらに硬貨の縁の
厚みを検出する。また請求項3の硬貨識別装置は、識別
対象の硬貨(1)が硬貨の面に平行な方向に、且つ硬貨
の外周が基面(下端面4c)に接するように移動する硬
貨通路(4)の硬貨に面する一方又は両方の壁面(4
a,4b)内に、硬貨の径より小径の、硬貨に対向する
検出面を持つコイルセンサ素子(15)を、夫々単体で
又は2つ互いにコイル(3)を同相又は逆相に接続した
うえ同軸に対向するように配置してなる磁気コイルセン
サ(S)を1又は複数備え、この磁気コイルセンサの検
出信号から(サンプリング回路111,データ処理回路
112を介し)硬貨を識別する硬貨識別装置であって、
前記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査す
る面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出
面の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面よりの
距離が遠ざかった点に配置された第2の磁気コイルセン
サを備え、この第2の磁気コイルセンサの検出信号から
硬貨の中心が硬貨通路の所定位置に到来したことを判別
する。
【0011】また請求項4の硬貨識別装置では、請求項
2に記載の第1の磁気コイルセンサと請求項3に記載の
第2の磁気コイルセンサの両者を備えた硬貨識別装置に
おいて、前記第2の磁気コイルセンサは互いにコイルが
逆相に接続されて、同軸に対向配置された2つのコイル
センサ素子からなり、前記第1及び第2の磁気コイルセ
ンサの検出信号からさらに硬貨の外形を検出する。
【0012】また請求項5の硬貨識別装置では、請求項
1ないし4のいずれかに記載の硬貨識別装置において、
前記磁気コイルセンサとして、互いにコイルが逆相に接
続されて同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素子
からなる第3の磁気コイルセンサ(S3)を備え、この
第3の磁気コイルセンサの検出面の中心が、硬貨移動方
向において第1又は第2の磁気コイルセンサの検出面の
中心の位置に一致し、且つ前記硬貨通路の基面よりの距
離が、第1の特定の種類の硬貨(500円など)の半径
(b)に等しい点に位置してなり、第1若しくは第2及
び第3の磁気コイルセンサの検出信号から第1の特定の
種類の硬貨の中心の厚みを検出する。
【0013】また請求項6の硬貨識別装置では、請求項
1ないし5のいずれかに記載の硬貨識別装置において、
前記磁気コイルセンサとして、互いにコイルが逆相に接
続されて同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素子
からなる第4の磁気コイルセンサを複数(S4−1〜S
4−4)備え、この第4の磁気コイルセンサの検出面の
中心が、硬貨移動方向において第1又は第2の磁気コイ
ルセンサの検出面の中心の位置に一致し、且つ前記硬貨
通路の基面よりの距離が第1又は第2の特定の種類の硬
貨(500円など)の半径に等しい点を中心とするこの
半径より小さい所定の半径の円周(以下内部円周とい
う)上に位置してなり、第1若しくは第2及び第4の磁
気コイルセンサの検出信号から第1又は第2の特定の種
類の硬貨の中心を中心とする前記内部円周上の厚みを検
出する。
【0014】本発明の作用は次の如くである。即ち硬貨
が常に通路の下端面と接しながら転がって通過する通路
を用意し、この通路の下端面付近に硬貨が所定の位置に
到来したタイミングや、硬貨の縁の厚みを検出するセン
サS1を設ける。また、この通路の基面よりの距離が遠
ざかった点に硬貨が所定の位置に到来したタンミング
や、硬貨の外径を検出するセンサS5を設ける。そして
このセンサS1,S5に対し所定の位置関係を持つよう
に他のセンサS3,S4を配置し、このセンサS1,S
3,S4,S5の夫々の出力信号から硬貨の各部の厚み
及び外径を識別する。
【0015】
【発明の実施の形態】図3は本発明の一実施例としての
硬貨識別装置の機能構成図である。同図において10は
硬貨識別装置、S(S1〜S4−n(但しこの例ではn
=4))は夫々、対のコイルセンサ素子15が逆相接続
されたうえ、硬貨通路4の壁面4a,4b内に対向配置
されて構成されたセンサである。
【0016】また、11はセンサS1〜S4−nの夫々
の信号出力部に設けられた図5の検出回路14と同様な
図外の検出回路から検波平滑波形を入力し、硬貨の識別
処理を行うマイコンである。そして111はこのマイコ
ン11の機能の一部を分担する部分機能部としてのサン
プリング回路で、各センサS1〜S4−nからの検波平
滑波形をサンプリングして取込む。また、112は同じ
くマイコン11の部分機能部としてのデータ処理回路
で、サンプリング回路111でサンプリングしたセンサ
S1〜S4−nの信号から硬貨1の位置,厚み,外径を
求め、硬貨1に対する識別結果113を出力する回路で
ある。
【0017】図1は硬貨通路4の壁面4a又は4b上に
おけるセンサS1〜S4−n(但しn=4)の配置を示
す側面図であり、同図の4cは硬貨1が矢印で示す硬貨
進行方向に向って硬貨通路4を転道落下する際の硬貨の
転道面となる硬貨通路4の下端面である。ここでセンサ
S1は、硬貨を走査する面積が最大時でもセンサS1自
体の検出面の面積未満になるように、通路4の下端面4
cの近傍に配置されている。
【0018】またセンサS5は、この硬貨識別装置の識
別対象の全ての種類の硬貨(500円,100円,50
円,10円)に対して、走査する面積が最大時でもセン
サS5の検出面の面積未満になるように、通路4の上方
の下端面4cより距離aの位置に、且つセンサS5の中
心の硬貨進行方向の位置がセンサS1の中心位置と一致
するように配置されている。
【0019】センサS3は、500円硬貨の中心を走査
するように、センサS3の中心の硬貨通路下端面4cか
らの距離(高さ)bが500円硬貨の半径に等しくなる
ように、且つ硬貨進行方向にはセンサS3の中心がセン
サS1及びS5の中心と同じ位置となるように配置され
ている。センサS4−1〜S4−4は、500円硬貨の
中心を中心としたこの硬貨の半径bより小さい半径cの
同一円周上の厚みを検出できるように、センサS4−1
〜S4−4の中心がセンサS3の中心を中心とした半径
cの同一円周上にあるように配置されている。
【0020】図2(A)〜(G)は、夫々硬貨1の位置
と各センサS1,S3,S4−1〜S4−4,S5から
得られ、サンプリング回路111に入力される信号波形
との関係を示した図である。各センサS1〜S5の信号
は、当該のセンサが走査する領域の硬貨1の厚みとこの
センサが硬貨1を走査する面積に比例する。なお図2の
横軸xは、硬貨進行方向における硬貨1の中心とセンサ
S1の中心との間の距離である。距離xの符号は、硬貨
1の中心がセンサS1の中心より左側にあるときを負、
右側にあるときを正としている。また、図2(A)〜
(G)の縦軸は、各センサの信号を0〜1に正規化して
プロットしたものである。
【0021】次に図2の各センサの信号について説明す
る。 ・センサS1の信号(図2(A))について:センサS
1の信号は、硬貨1の通過に伴い、次のように変化す
る。硬貨識別装置を側面から(図1のように)見て、硬
貨通路下端面4c上を転動して移動する硬貨1とセンサ
S1が最初に外接するまでは、センサS1の信号は変化
しない。
【0022】硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1とセ
ンサS1が最初に外接してから、硬貨1の中心の硬貨進
行方向の位置がセンサS1の中心と一致するまでは、セ
ンサS1が硬貨1を走査する面積は増加するので、セン
サS1の信号は増加する。硬貨1の中心の硬貨進行方向
の位置がセンサS1の中心と一致してから、硬貨識別装
置を側面から見て硬貨1とセンサS1が再び外接するま
では、センサS1が硬貨1を走査する面積は減少するの
で、センサS1の信号は減少する。
【0023】硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1とセ
ンサS1が再び外接した後は、センサS1の信号は変化
しない(上記 の時と同じ値になる)。即ち、硬貨1の
中心とセンサS1の中心の硬貨進行方向の位置が一致す
る時、センサS1の信号は最大となる。また、センサS
1の検出面の半径は硬貨1の半径より小さいので、硬貨
1の中心とセンサS1の中心の硬貨進行方向の位置が一
致した時のセンサS1が硬貨1を走査する面積は、硬貨
1の半径によらずほぼ一定となる。ここで、センサS1
は硬貨1の縁のみを走査するので、センサS1の信号の
最大値は、主に硬貨1の縁の厚みに比例する。
【0024】・センサS3の信号(図2(C))につい
て:センサS3の信号は、硬貨1の通過に伴い、次のよ
うに変化する。硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1と
センサS3が最初に外接するまでは、センサS3の信号
は変化しない。硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1と
センサS3が最初に外接してから最初に内接するまで
は、センサS3が硬貨1を走査する面積は増加するの
で、センサS3の信号は増加する。
【0025】硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1とセ
ンサS3が最初に内接してから再び内接するまでは、セ
ンサS3が硬貨1を走査する面積は変化しないので、セ
ンサS3の信号は、センサS3が走査する領域の硬貨1
の厚みのみに比例する。硬貨識別装置を側面から見て、
硬貨1とセンサS3が再び内接してから再び外接するま
では、センサS3が硬貨1を走査する面積は減少するの
で、センサS3の信号は減少する。
【0026】硬貨識別装置を側面から見て、硬貨1とセ
ンサS3が再び外接してからは、センサS3の信号は変
化しない(上記 の時と同じ値になる)。 ・センサS4−1〜S4−4の信号(図2(D)〜
(G))について:センサS4−1〜S4−4の信号と
硬貨1の位置の関係は、センサS3の場合と同様であ
る。
【0027】・センサS5の信号(図2(B))につい
て:センサS5の信号と硬貨1の位置の関係は、センサ
S1の場合と同様であり、硬貨1の中心とセンサS5の
中心の硬貨進行方向の位置が一致した時に、センサS5
の信号は最大となる。ここで、センサS5が硬貨1を走
査する面積は、硬貨1の半径に比例する。
【0028】センサS5は硬貨1の縁のみを走査するの
で、センサS5の信号の最大値は硬貨の縁の厚みと半径
に比例する。本発明の硬貨識別装置は、センサS1の信
号が最大の時の、センサS1,センサS3,センサS4
−1〜S4−4,センサS5の信号から硬貨の位置,厚
み,外径を検出して、硬貨1を識別する。
【0029】即ち請求項1に関わる発明では、センサS
1の信号が最大の時、硬貨進行方向については、硬貨1
の中心がセンサS1の中心と一致していると判断する。
また請求項2に関わる発明では、センサS1の信号の最
大値から硬貨1の縁の厚みを求め、硬貨1を識別する。
また請求項3に関わる発明では、センサS5の信号が最
大の時、硬貨進行方向については、硬貨1の中心がセン
サS5の中心と一致していると判断する。
【0030】また請求項4に関わる発明では、センサS
1とS5の信号の最大値から硬貨1の外径を求め、硬貨
1を識別する。また請求項5に関わる発明では、硬貨1
が特定の種類のもの(本実施例では500円)であれ
ば、センサS1又はS5の信号が最大の時のセンサS3
の信号から硬貨1の中心の厚みを求め、硬貨1を識別す
る。
【0031】また請求項6に関わる発明では、硬貨1が
特定の種類のもの(本実施例では500円)であれば、
センサS1又はS5の信号が最大の時のセンサS4−1
〜S4−4の信号から硬貨1の中心を中心とした硬貨の
外径より小径の同一円周上の4個所の厚みを求め、硬貨
1を識別する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば硬貨が通路の下端面を転
動しつつ移動するように構成して、この通路下端面の近
傍に硬貨の中心位置の到来を検出するセンサS1を設
け、さらにこのセンサS1の位置を基準にして硬貨の中
心位置の到来検出時に、特定金種の硬貨の中心,この中
心を中心とするこの硬貨の外径より小径の同一円周上に
ある複数個所,硬貨の上端縁付近となる位置に夫々硬貨
の面に対向するセンサS3,S4−1〜S4−4,S5
を設け、硬貨のこれらのセンサS3〜S5との対向部の
厚みや外径を検出し得るようにしたので、硬貨を従来よ
り高い精度で識別する硬貨識別装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのセンサ配置を示す側
面図
【図2】図1の各センサの硬貨の通過に伴う信号波形を
示す図
【図3】本発明の硬貨識別装置の機能構成図
【図4】磁気コイルセンサの原理的な構造の一例を示す
断面図
【図5】図4のセンサの波形検出回路と出力波形の説明
【図6】従来の硬貨識別方法の一例の説明図
【符号の説明】
1 硬貨 2 フェライトコア 3 コイル 4 硬貨通路 4a,4b 壁面 4c 下端面 10 硬貨識別装置 11 マイコン 13 発振回路 14 検出回路 15 コイルセンサ素子 S(S1,S3,S4−1〜S4−n) 磁気コイルセ
ンサ(センサ) 111 サンプリング回路 112 データ処理回路 113 識別結果 a 距離 b 距離 c 半径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】識別対象の硬貨が硬貨の面に平行な方向
    に、且つ硬貨の外周が基面に接するように移動する硬貨
    通路の硬貨に面する一方又は両方の壁面内に、硬貨の径
    より小径の、硬貨に対向する検出面を持つコイルセンサ
    素子を、夫々単体で又は2つ互いにコイルを同相又は逆
    相に接続したうえ同軸に対向するように配置してなる磁
    気コイルセンサを1又は複数備え、この磁気コイルセン
    サの検出信号から硬貨を識別する硬貨識別装置であっ
    て、 前記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査す
    る面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出
    面の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面の近傍
    に配置された第1の磁気コイルセンサを備え、この第1
    の磁気コイルセンサの検出信号から硬貨の中心が硬貨通
    路の所定位置に到来したことを判別することを特徴とす
    る硬貨識別装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の硬貨識別装置において、 前記第1の磁気コイルセンサは互いにコイルが逆相に接
    続されて、同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素
    子からなり、この第1の磁気コイルセンサの検出信号か
    らさらに硬貨の縁の厚みを検出することを特徴とする硬
    貨識別装置。
  3. 【請求項3】識別対象の硬貨が硬貨の面に平行な方向
    に、且つ硬貨の外周が基面に接するように移動する硬貨
    通路の硬貨に面する一方又は両方の壁面内に、硬貨の径
    より小径の、硬貨に対向する検出面を持つコイルセンサ
    素子を、夫々単体で又は2つ互いにコイルを同相又は逆
    相に接続したうえ同軸に対向するように配置してなる磁
    気コイルセンサを1又は複数備え、この磁気コイルセン
    サの検出信号から硬貨を識別する硬貨識別装置であっ
    て、 前記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査す
    る面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出
    面の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面よりの
    距離が遠ざかった点に配置された第2の磁気コイルセン
    サを備え、この第2の磁気コイルセンサの検出信号から
    硬貨の中心が硬貨通路の所定位置に到来したことを判別
    することを特徴とする硬貨識別装置。
  4. 【請求項4】識別対象の硬貨が硬貨の面に平行な方向
    に、且つ硬貨の外周が基面に接するように移動する硬貨
    通路の硬貨に面する一方又は両方の壁面内に、硬貨の径
    より小径の、硬貨に対向する検出面を持つコイルセンサ
    素子を、夫々単体で又は2つ互いにコイルを同相又は逆
    相に接続したうえ同軸に対向するように配置してなる磁
    気コイルセンサを1又は複数備え、この磁気コイルセン
    サの検出信号から硬貨を識別する硬貨識別装置であっ
    て、 前記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査す
    る面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出
    面の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面の近傍
    に配置された第1の磁気コイルセンサを備え、この第1
    の磁気コイルセンサは互いにコイルが逆相に接続され
    て、同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素子から
    なり、この第1の磁気コイルセンサの検出信号から硬貨
    の中心が硬貨通路の所定位置に到来したことを判別し、
    さらに硬貨の縁の厚みを検出すると共に、 前記磁気コイルセンサとして前記検出面が硬貨を走査す
    る面積が最大時でも、この磁気コイルセンサ自体の検出
    面の面積未満となるように、前記硬貨通路の基面よりの
    距離が遠ざかった点に配置された第2の磁気コイルセン
    サを備え、この第2の磁気コイルセンサは互いにコイル
    が逆相に接続されて、同軸に対向配置された2つのコイ
    ルセンサ素子からなり、この第2の磁気コイルセンサの
    検出信号から硬貨の中心が硬貨通路の所定位置に到来し
    たことを判別し、前記第1及び第2の磁気コイルセンサ
    の検出信号からさらに硬貨の外形を検出することを特徴
    とする硬貨識別装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の硬貨
    識別装置において、 前記磁気コイルセンサとして、互いにコイルが逆相に接
    続されて同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素子
    からなる第3の磁気コイルセンサを備え、 この第3の磁気コイルセンサの検出面の中心が、硬貨移
    動方向において第1又は第2の磁気コイルセンサの検出
    面の中心の位置に一致し、且つ前記硬貨通路の基面より
    の距離が、第1の特定の種類の硬貨の半径に等しい点に
    位置してなり、 第1若しくは第2及び第3の磁気コイルセンサの検出信
    号から第1の特定の種類の硬貨の中心の厚みを検出する
    ことを特徴とする硬貨識別装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の硬貨
    識別装置において、 前記磁気コイルセンサとして、互いにコイルが逆相に接
    続されて同軸に対向配置された2つのコイルセンサ素子
    からなる第4の磁気コイルセンサを複数備え、 この第4の磁気コイルセンサの検出面の中心が、硬貨移
    動方向において第1又は第2の磁気コイルセンサの検出
    面の中心の位置に一致し、且つ前記硬貨通路の基面より
    の距離が第1又は第2の特定の種類の硬貨の半径に等し
    い点を中心とするこの半径より小さい所定の半径の円周
    (以下内部円周という)上に位置してなり、 第1若しくは第2及び第4の磁気コイルセンサの検出信
    号から第1又は第2の特定の種類の硬貨の中心を中心と
    する前記内部円周上の厚みを検出することを特徴とする
    硬貨識別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0862147A2 (de) * 1997-01-28 1998-09-02 National Rejectors Inc. GmbH Münzprüfvorrichtung
JP2008009894A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Asahi Seiko Kk コイン識別センサおよびコインセレクタのコイン識別装置

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