JPH09144830A - 可動テーブルユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレール１に支持されるテーブル３を、
駆動源１１に連結されるねじ軸６と、テーブル３に固定
のナット８とから成る送りねじ機構により移動制御する
可動テーブルユニットにおいて、テーブルユニットの支
持枠を廃止してユニットの小型化を図る。 【解決手段】 ガイドレール１の一端に、ねじ軸６を軸
支する支持板４を取付け、支持板４にブラケット９を介
して駆動源１１を取付ける。ガイドレール１を取付ベー
スとして、テーブルユニットを被取付物に組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ワークのセット治
具等に組込む可動テーブルユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、セット治具に設けるワークの位置
決め部材をワークの機種に応じて変位すべく、セット治
具に可動テーブルユニットを組込むものは知られてい
る。そして、この種のユニットとして、ガイドレールに
摺動自在に支持されるテーブルと、ガイドレールに平行
に配置したねじ軸と、ねじ軸に螺合する、テーブルに固
定のナット部材と、ねじ軸を正逆転する駆動源とを備
え、駆動源によりねじ軸とナット部材とを介してテーブ
ルを移動させ、テーブル上の位置決め部材の位置調整を
行うものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、被取付物たる治具本体に対する取付ベースを有する
支持枠を設け、該支持枠にガイドレールやねじ軸や駆動
源を取付けており、支持枠の存在によってユニットが大
型化する不具合がある。本発明は、かかる不具合を解消
したコンパクトなユニットを提供することを課題として
いる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明では、ガイドレールに摺動自在に支持されるテー
ブルと、ガイドレールに平行に配置したねじ軸と、ねじ
軸に螺合する、テーブルに固定のナット部材と、ねじ軸
を正逆転する駆動源とを備える可動テーブルユニットに
おいて、ガイドレールの端部にねじ軸を軸支する支持板
を取付けると共に、該支持板に駆動源をねじ軸と平行に
なるようにブラケットを介して取付け、ガイドレールを
被取付物に対するテーブルユニットの取付ベースに兼用
することを特徴とする。

【０００５】本発明によれば、ガイドレール自体がテー
ブルユニットの支持基体となるため、取付ベースを有す
る支持枠を別途設ける必要がなく、テーブルユニットを
小型化でき、治具等への組込みが容易になる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明をワークセット治具
に組込む可動テーブルユニットに適用した実施形態につ
いて説明する。図１乃至図３に示す如く、可動テーブル
ユニットは、ガイドレール１と、ガイドレール１上にス
ライダ２を介して摺動自在に支持したテーブル３とを備
えており、テーブル３上にワークの位置決め部材（図示
せず）がテーブル３に植設したノックピン３ａやねじ孔
３ｂを利用して取付けられる。図中３ｃはスライダ２の
取付ボルトである。

【０００７】ガイドレール１の一端には支持板４がボル
ト５止めされており、ガイドレール１に平行に配置した
ねじ軸６が支持板４にベアリング７を介して片持ち状態
で軸支されている。ねじ軸６はテーブル３に形成したガ
イドレール１に平行な貫通孔３ｄに遊挿されており、該
貫通孔３ｄの一端部にねじ軸６に螺合するナット部材８
が嵌合固定されている。かくて、ねじ軸６の正逆転によ
れば、ナット部材８を介してテーブル３がガイドレール
１上を一方と他方とに移動し、位置決め部材の位置調整
が行なわれる。

【０００８】支持板４には、図１及び図４に示すよう
に、側方にのびるブラケット９がボルト１０止めされて
おり、該ブラケット９にガイドレール１と平行にサーボ
モータから成る駆動源１１が取付けられている。そし
て、駆動源１１をねじ軸６に伝動機構１２を介して連結
し、ねじ軸６を駆動源１１により正逆転して、ワークの
機種に応じ位置決め部材を自動的に位置調整し得るよう
にしている。尚、図示例では、伝動機構１２を、駆動源
１１に連結されるドライブプーリ１２ａと、ねじ軸６に
連結されるドリブンプーリ１２ｂと、両プーリ１２ａ，
１２ｂ間に掛け渡した歯付ベルト１２ｃとから成るベル
ト機構で構成しているが、ギア列で伝動機構を構成する
ことも勿論可能である。また、支持板４にブラケット９
を一体成形しても良い。

【０００９】以上の構成によれば、ねじ軸６が支持板４
を介してガイドレール１に支持されると共に、駆動源１
１がブラケット９と支持板４とを介してガイドレール１
に支持され、ガイドレール１自体が可動テーブルユニッ
トの支持基体となる。かくて、ガイドレール１を取付ベ
ースとしてこれを被取付物たる治具本体Ａにボルト１３
止めすることにより、可動テーブルユニットをワークセ
ット治具に組付けることができる。

【００１０】尚、ガイドレール１の他端にはカバーブラ
ケット１４が取付けられており、該ブラケット１４と支
持板４との間に上カバー１５と、サイドカバー１６とを
取付けている。更に、駆動源１１をカプラ１１ａと共に
覆うカバー１７と、伝動機構１２を覆うカバー１８とが
設けられている。また、ねじ軸６にカバー１８の外方に
突出する操作部６ａを設け、制御系の異常で駆動源１１
が停止されたとき、操作部６ａに図外の手動ハンドル等
を係合させて、ねじ軸６を手動で回転し得るようにして
いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明ユニットの一例の截断平面図

【図２】 図１のサイドカバーを取外した状態の側面図

【図３】 図２のIII-III線截断面図

【図４】 図２のIV-IV線截断面図

【符号の説明】

１ ガイドレール ３ テーブル ４ 支持板 ６ ねじ軸 ８ ナット部材 ９ ブラケット １１ 駆動源

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイドレールに摺動自在に支持されるテ
   ーブルと、ガイドレールに平行に配置したねじ軸と、ね
   じ軸に螺合する、テーブルに固定のナット部材と、ねじ
   軸を正逆転する駆動源とを備える可動テーブルユニット
   において、ガイドレールの端部にねじ軸を軸支する支持
   板を取付けると共に、該支持板に駆動源をねじ軸と平行
   になるようにブラケットを介して取付け、ガイドレール
   を被取付物に対するテーブルユニットの取付ベースに兼
   用することを特徴とする可動テーブルユニット。