JPH09144509A - 4サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構造 - Google Patents

4サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構造

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JPH09144509A
JPH09144509A JP7329794A JP32979495A JPH09144509A JP H09144509 A JPH09144509 A JP H09144509A JP 7329794 A JP7329794 A JP 7329794A JP 32979495 A JP32979495 A JP 32979495A JP H09144509 A JPH09144509 A JP H09144509A
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JP
Japan
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intake
cylinder
exhaust
cylinder head
valve
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JP7329794A
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English (en)
Inventor
Masahiro Uchida
雅博 内田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/242Arrangement of spark plugs or injectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ本体に対しシリンダヘッドを複数の
ボルトによって締結させるようにした場合に、エンジン
を小形にできるようにし、かつ、このようにした場合で
も、エンジン性能の向上が達成されるようにする。 【解決手段】 シリンダヘッド7の前部をシリンダ本体
5に締結させる左右一対の前部ボルト8,8と、上記シ
リンダヘッド7の後部を同上シリンダ本体5に締結させ
る左右一対の後部ボルト9,9とを設ける。シリンダ2
の平面視で、上記各前部ボルト8を吸気弁26,27群
の前方近傍に位置させ、上記各後部ボルト9を排気弁3
2,32群の左右の側方近傍に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車や自動
車に搭載される4サイクルエンジンに関し、より詳しく
は、シリンダ本体に対しシリンダヘッドを複数のボルト
によって締結させるようにしたシリンダヘッド締結構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンには、従来、次のよ
うに構成されたものがある。
【0003】即ち、シリンダの軸心を縦向きにみたと
き、このシリンダが上記軸心上に形成されたシリンダ孔
を有するシリンダ本体と、このシリンダ本体の上面に接
合されるシリンダヘッドと、上記シリンダの平面視で上
記シリンダヘッドの一方側である前部を上記シリンダ本
体に締結させる左右一対の前部ボルトと、上記シリンダ
ヘッドの後部を同上シリンダ本体に締結させる左右一対
の後部ボルトとで構成されている。
【0004】上記シリンダの平面視で、上記シリンダ孔
に対応するシリンダヘッドの部分における前部には三つ
の吸気開口部が左右に並設され、後部には二つの排気開
口部が左右に並設され、これら各開口部はシリンダの外
部とシリンダ孔内とを互いに連通させている。上記各吸
気開口部をそれぞれ開閉する吸気弁が設けられる一方、
上記各排気開口部をそれぞれ開閉する排気弁が設けられ
ている。また、上記シリンダヘッドの上面側に軸心がそ
れぞれ左右に延びる吸気カム軸と排気カム軸とが前後に
並設され、上記各吸気弁の各上端部と上記吸気カム軸と
がリフターを介しカム係合する一方、上記各排気弁の各
上端部と上記排気カム軸とがリフターを介しカム係合し
ている。
【0005】そして、エンジン駆動時には、そのクラン
ク軸に連動する上記吸気カム軸と排気カム軸の回転によ
り、これらにカム係合している各吸気弁と排気弁とが、
適宜、開閉弁動作させられ、これに伴い上記吸気開口部
を通りシリンダ孔内に吸入された混合気が点火、燃焼さ
せられて、これがエンジンの動力に変換され、その燃焼
ガスは、排気として上記排気開口部を通し、シリンダの
外部に排出されるようになっている。
【0006】また、エンジン性能を向上させるため、側
面視で、上記シリンダ孔の軸心と各吸気弁の軸心とのな
す交角が、同上シリンダ孔の軸心と各排気弁の軸心との
なす交角よりも小さくされている。
【0007】即ち、シリンダ孔の軸心と各吸気弁の軸心
とのなす交角をより小さくさせることにより、各吸気開
口部の軸心が上記シリンダ孔の軸心となす交角をより小
さくさせ、これにより、上記各吸気開口部を通った混合
気が上記シリンダ孔内の底部に向って吸入されるように
し、もって、混合気がシリンダ孔内で偏流しないように
され、これによる着火性能の向上等によりエンジン性能
の向上が図られている。
【0008】上記の場合、シリンダ孔の軸心と各吸気弁
の軸心とのなす交角をより小さくさせたことにより、上
記各吸気弁の上端部は上記各排気弁の上端部に接近す
る。そこで、これらの干渉を避ける上で、上記シリンダ
孔の軸心と各排気弁の軸心とのなす交角がより大きくな
るよう各排気弁がより大きく傾斜させられて、その上端
部が上記シリンダ孔の軸心からより大きく離されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の技術では、シリンダの平面視で、各前、後部ボルト
は単に吸、排気弁群の周囲に配置されており、このた
め、エンジンの外形が全体として大形となっている。
【0010】また、前記した従来の技術では、上記各排
気弁の上端部は上記シリンダ孔の軸心から大きく離され
ているため、上記各排気弁の上端部との干渉を避けよう
として、前記各後部ボルトが更に後方に移動させられ、
もって、エンジンがより大形になっている。
【0011】一方、エンジン性能を向上させるため、上
記吸気開口部を通してのシリンダ孔への混合気の吸入
が、より円滑になされるよう各吸気弁のリフト量(吸気
開口部を閉じた吸気弁の弁本体の位置から同上吸気開口
部を全開させた同上弁本体の位置までの距離)をより大
きくすることが望まれる。
【0012】そこで、上記吸気カム軸が上記リフターの
上面に広範囲に接するよう、上記リフターの直径を大き
くしてその上面を広くし、上記吸気カム軸にリフターを
介し上記吸気弁を十分にカム係合させることにより、上
記リフト量を大きくさせることが考えられる。
【0013】しかし、このように、各吸気弁のリフター
の直径を大きくさせた場合、これらリフター同士の干渉
を避けるために、各吸気弁の上端部は互いに左右に離さ
れることとなる。また、これらリフターとの干渉を避け
ようとして、前記各前部ボルトが更に左右の外側方に移
動させられ、もって、エンジンが更に大形になるおそれ
がある。
【0014】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、シリンダ本体に対しシリンダヘッドを複
数のボルトによって締結させるようにした場合に、エン
ジンを小形にできるようにし、かつ、このようにした場
合でも、エンジン性能の向上が達成されるようにするこ
とを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の4サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構
造は、次の如くである。
【0016】請求項1の発明は、シリンダ2の軸心3を
縦向きにみたとき、このシリンダ2が上記軸心3上に形
成されたシリンダ孔4を有するシリンダ本体5と、この
シリンダ本体5の上面に接合されるシリンダヘッド7
と、上記シリンダ2の平面視で上記シリンダヘッド7の
一方側である前部を上記シリンダ本体5に締結させる左
右一対の前部ボルト8,8と、上記シリンダヘッド7の
後部を同上シリンダ本体5に締結させる左右一対の後部
ボルト9,9とを有し、同上シリンダ2の平面視で、上
記シリンダ孔4に対応するシリンダヘッド7の部分にお
ける前部に三つの吸気開口部18,19を左右に並設
し、後部に二つの排気開口部24を左右に並設し、上記
各吸気開口部18,19をそれぞれ開閉する吸気弁2
6,27を設ける一方、上記各排気開口部24をそれぞ
れ開閉する排気弁32を設け、側面視で、上記シリンダ
孔4の軸心3と各吸気弁26,27の軸心73,74と
のなす交角θ1 ,θ2 を、同上シリンダ孔4の軸心3と
各排気弁32の軸心75とのなす交角θ3 よりも小さく
した4サイクルエンジンにおいて、上記シリンダ2の平
面視で、上記各前部ボルト8を上記吸気弁26,27群
の前方近傍に位置させると共に、上記各後部ボルト9を
上記排気弁32,32群の左右の側方近傍に位置させた
ものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、各吸気弁26,27をその各上端部に向うに従い互
いに左右に離れるように傾斜させたものである。
【0018】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、シリンダヘッド7の上面側に軸心4
5,46がそれぞれ左右に延びる吸気カム軸43と排気
カム軸44とを前後に並設し、各吸気弁26,27の各
上端部と上記吸気カム軸43とをリフター60を介しカ
ム係合させる一方、各排気弁32の各上端部と上記排気
カム軸44とをリフター61を介しカム係合させ、前後
方向で、前部ボルト8の軸心から吸気カム軸43の軸心
45に至る第1長さL1 を、後部ボルト9の軸心から排
気カム軸44の軸心46に至る第2長さL2 よりも小さ
くしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0020】図1〜4において、符号1は自動二輪車や
自動車の車両に搭載される内燃機関である4サイクル並
列多気筒エンジンで、説明の便宜上、図中矢印Frの方
向を前方とし、下記する左右とはこの前方に向っての水
平方向をいうものとする。
【0021】図1で示すように、エンジン1のシリンダ
2の軸心3を縦向きにみたとき、上記シリンダ2は、上
記軸心3上に形成されたシリンダ孔4を有するシリンダ
本体5と、上記シリンダ本体5の上面に接合されるシリ
ンダヘッド7とを有している。また、図2で示すよう
に、上記シリンダ2の平面視で上記シリンダ2は、上記
シリンダヘッド7の一方側である前部を上記シリンダ本
体5に締結させる左右一対の前部ボルト8,8と、上記
シリンダヘッド7の後部を同上シリンダ本体5に締結さ
せる左右一対の後部ボルト9,9とを有している。
【0022】図1において、上記シリンダ本体5内には
ピストン10が上下摺動自在に嵌入され、上記シリンダ
本体5、シリンダヘッド7、およびピストン10で囲ま
れた空間のシリンダヘッド7側の部分が燃焼室11とな
っている。
【0023】上記シリンダヘッド7の前部には、前後方
向に延びる吸気通路13が形成されている。この吸気通
路13の一端はシリンダヘッド7の前面に開口し、この
開口部に吸気管が連結されている。また、上記吸気通路
13の一端近傍のシリンダヘッド7に燃料噴射弁14が
取り付けられている。
【0024】上記吸気通路13の他端側は上記燃焼室1
1に向うに従い複数(3本)に分岐して、互いに独立し
た中央分岐通路15と、この中央分岐通路15を左右か
ら挟む一対の側部分岐通路16とで構成されている。こ
れら中央分岐通路15と、各側部分岐通路16,16と
は、それぞれ吸気開口部18,19を通して上記燃焼室
11内に開口している。
【0025】特に、図2で示すシリンダ2の平面視(軸
心3に沿った視線)で、上記吸気開口部18,19は、
上記シリンダ孔4に対応するシリンダヘッド7の部分に
おける前部で、左右に並設されている。この場合、中央
分岐通路15の下流端に形成された吸気開口部18と、
各側部分岐通路16の下流端に形成された吸気開口部1
9,19とは、前後に互いに偏位し、かつ、左右で互い
に接近して、コンパクトに設けられている。
【0026】図1において、上記シリンダヘッド7の後
部には、前後方向に延びる排気通路22が形成されてい
る。この排気通路22の一端はシリンダヘッド7の後面
に開口して、この開口部に排気管が連結されている。上
記排気通路22の他端側は上記燃焼室11に向うに従い
複数(2本)に分岐して、左右一対の分岐通路23,2
3で構成されている。これら各分岐通路23は、それぞ
れ排気開口部24を通して上記燃焼室11内に開口して
いる。
【0027】特に、図2で示すシリンダ2の平面視で、
上記排気開口部24,24は、上記シリンダ孔4に対応
するシリンダヘッド7の部分における後部で、左右に並
設されている。
【0028】図1から図4において、上記吸気開口部1
8,19をそれぞれ開閉する吸気弁26,27が設けら
れている。これら各吸気弁26,27は上記シリンダヘ
ッド7に上下摺動自在に支承される弁棒28と、上記各
吸気開口部18,19を貫通した上記弁棒28の下端に
一体成形された弁体29とを備えている。上記各弁体2
9が上記各吸気開口部18,19をその下側から閉じる
よう、上記各吸気弁26,27を上方に付勢するばね3
0が設けられている。
【0029】上記各排気開口部24をそれぞれ開閉する
排気弁32が設けられている。これら各排気弁32は上
記シリンダヘッド7に上下摺動自在に支承される弁棒3
3と、上記各排気開口部24を貫通した上記弁棒33の
下端に一体成形された弁体34とを備えている。上記各
弁体34が上記各排気開口部24をその下側から閉じる
よう、上記各排気弁32を上方に付勢するばね35が設
けられている。
【0030】上記シリンダヘッド7の上方には動弁機構
38が設けられている。この動弁機構38は上記シリン
ダヘッド7とシリンダヘッドカバー40とで囲まれたカ
ム室41を有している。
【0031】上記カム室41に吸気カム軸43と排気カ
ム軸44とが並設され、これら吸気カム軸43の軸心4
5と、排気カム軸44の軸心46とはそれぞれ左右に、
かつ、互いに平行に延びている。これら吸気カム軸43
と排気カム軸44は、それぞれその軸心45,46回り
に回転自在となるよう上記シリンダヘッド7に軸受48
により支承されている。上記吸気カム軸43は上記各吸
気弁26,27の上方に位置し、上記排気カム軸44は
上記各排気弁32の上方に位置している。
【0032】上記各吸気弁26,27の各弁棒28の上
端には、これら各弁棒28と共に上記シリンダヘッド7
を摺動するリフター60が取り付けられている。また、
上記各排気弁32の各弁棒33の上端には、これら各弁
棒33と共に上記シリンダヘッド7を摺動するリフター
61が取り付けられている。上記の場合、各弁棒28,
33と、これに支持されるリフター60とは互いに同じ
軸心上に設けられている。
【0033】上記吸気カム軸43と排気カム軸44はそ
れぞれエンジン1のクランク軸に連動して回転するよう
になっている。上記吸気カム軸43の回転で、上記各吸
気弁26,27の上端部と、これらに対応する上記吸気
カム軸43とが上記リフター60を介してカム係合し、
このカム係合と、前記ばね30の付勢力とにより、各吸
気弁26,27が適宜に開閉弁動作させられる。
【0034】また、上記排気カム軸44の回動で、上記
各排気弁32の上端部と、これらに対応する上記排気カ
ム軸44とが上記リフター61を介してカム係合し、こ
のカム係合と、前記ばね35の付勢力とにより、各排気
弁32が適宜に開閉弁動作させられる。
【0035】図1、2において、前記シリンダヘッド7
に点火プラグ63が取り付けられ、この点火プラグ63
の放電部64は、上記燃焼室11のほぼ中心で、かつ、
前記シリンダ2のほぼ軸心3上で上記燃焼室11に臨ん
でいる。
【0036】エンジン1の駆動時に、上記ピストン10
が上死点から下降するときが吸入行程であり、このと
き、吸気カム軸43とのカム係合で、各吸気弁26,2
7が各吸気開口部18,19を開く。すると、まず、吸
気通路13に大気側の空気65がシリンダ孔4内に吸入
される。このとき、上記吸気通路13における空気65
に対し、前記燃料噴射弁14から燃料69が供給され、
混合気71が生成され、この混合気71は上記シリンダ
孔4内に吸入される。
【0037】次に、上記ピストン10の上昇における圧
縮行程で、上記混合気71は燃焼室11にて圧縮され、
このとき、上記点火プラグ63の放電により着火され、
かつ、燃焼させられて爆発行程となり、エンジン1の出
力に変換される。
【0038】また、この後の排気行程で、排気カム軸4
4とのカム係合により、各排気弁32が各排気開口部2
4を開く。すると、上記燃焼後の燃焼ガスが排気72と
して上記排気開口部24と排気通路22とを通り排出さ
れる。
【0039】図1において、側面視で、上記シリンダ孔
4の軸心3と、左右各吸気弁26,27のうち中央部の
吸気弁26の軸心73とがなす交角を第1交角θ1
し、同上シリンダ孔4の軸心3と、側部の吸気弁27の
軸心74とがなす交角を第2交角θ2 とし、同上シリン
ダ孔4の軸心3と、上記排気弁32の軸心75とがなす
交角を第3交角θ3 として、第1交角θ1 <第2交角θ
2 <第3交角θ3 としている。
【0040】即ち、シリンダ孔4の軸心3と各吸気弁2
6,27の軸心73,74とのなす第1、第2交角θ
1 ,θ2 をより小さくさせることにより、各吸気開口部
18,19の軸心が上記シリンダ孔4の軸心3となす交
角をより小さくさせ、これにより、上記各吸気開口部1
8,19を通った混合気71が上記シリンダ孔4内の底
部に向って吸入されるようにし、もって、混合気71が
シリンダ孔4内で偏流しないようにされ、これによる着
火性能の向上等によりエンジン性能の向上が図られてい
る。
【0041】上記の場合、シリンダ孔4の軸心3と各吸
気弁26,27の軸心73,74とのなす第1、第2交
角θ1 ,θ2 をより小さくさせたことにより、上記各吸
気弁26,27の上端部は上記各排気弁32の上端部に
接近する。そこで、これら各吸気弁26,27の上端部
と、各排気弁32の上端部、および点火プラグ63を設
けるためのプラグホール66とが互いに干渉することを
避ける上で、また、前記吸気カム軸43と排気カム軸4
4とをチェーン巻掛手段で連動させる際にこれら吸気カ
ム軸43と排気カム軸44との間に所定の離間寸法を確
保する上で、上記第3交角θ3 がより大きくなるよう各
排気弁32がより大きく傾斜させられて、その上端部が
上記シリンダ孔4の軸心3からより大きく離されてい
る。また、この際、プラグホール66は上記吸気弁26
の上端部と干渉しないよう上方に向うに従い排気弁32
側に傾斜させられている。
【0042】図1の側面図、および図2におけるシリン
ダ2の平面視において、前記各前部ボルト8は上記吸気
弁26,27群の前方近傍に位置させられている。ま
た、前記各後部ボルト9は上記排気弁32,32群の左
右の側方近傍に位置させられている。
【0043】上記吸気開口部18,19は左右で三つ設
けられており、これに伴い、吸気弁26,27は左右に
三つ設けられていて、これら吸気弁26,27群の左右
の幅寸法が大きいのに対し、排気開口部24は左右で二
つ設けられており、これに伴い、排気弁32も左右に二
つ設けられていて、これら排気弁32群の左右幅寸法は
より小さく抑えられている。
【0044】そして、上記したように、幅寸法が小さい
排気弁32,32群の左右の側方近傍に各後部ボルト9
を位置させたため、上記各後部ボルト9が左右の外側方
に大きく張り出して配置されるということが防止され
て、上記各後部ボルト9と排気弁32群とがコンパクト
に配置されている。
【0045】ところで、前記したように側面視で、上記
各排気弁32はより大きく傾斜させられて、その上端部
はシリンダ孔4の軸心3から大きく離れることとなって
いるが、上記各後部ボルト9は、前記したように排気弁
32,32群の左右の側方に位置させられているため、
上記各排気弁32の上端部との干渉を避けようとして、
各後部ボルト9が後方に移動させられるということは防
止される。
【0046】図3、4において、上記各吸気弁26,2
7はその各上端部に向うに従い互いに左右に離れること
とされ、これにより、上記各吸気弁26,27の上端部
に対応するリフター60が互いに干渉することが防止さ
れてその直径が大きくされている。これにより、上記吸
気カム軸43がリフター60の上面に広範囲に接するこ
ととされ、もって、リフト量が大きくされている。
【0047】この場合、各吸気弁26,27の上端部は
互いに左右に離されるが、各前部ボルト8は、前記した
ように吸気弁26,27群の前方に位置させられている
ため、上記各吸気弁26,27の上端部やリフター60
との干渉を避けようとして、各前部ボルト8が前方に移
動させられるということは防止される。
【0048】上記したように、左右各側部の吸気弁27
は左右の外側方に傾斜しており、また、この吸気弁27
とその上端部に取り付けられるリフター60とは同じ軸
心上に設けられている。そこで、このリフター60の上
面に吸気カム軸43のカムノーズが線接触するよう、こ
のカムノーズの外周面はテーパ面とされている。
【0049】図1、2において、前記左右前部ボルト
8,8と、左右後部ボルト9,9とは平面視で仮想矩形
枠の各角部に位置させられている。
【0050】前後方向で、前記各前部ボルト8の軸心か
ら上記吸気カム軸43の軸心45に至る第1長さL1
は、前記各後部ボルト9の軸心から上記排気カム軸44
の軸心46に至る第2長さL2 よりも小さくされてい
る。つまり、前記各前部ボルト8は上記吸気弁26,2
7により接近させられている。なお、上記吸気弁26の
軸心73をあまりに垂直に近づけると、空気65が吸気
通路13を通って燃焼室11に流入するとき、この空気
65が吸気弁26の弁体上面に案内されて上記シリンダ
孔4の内面により垂直に衝突することとなり、このた
め、燃焼室11への空気65の円滑な流入が阻害され
る。そこで、第1長さL1 はできるだけ小さくされ、つ
まり、第2交角θ2 がある程度大きくなるよう、上記吸
気弁26の軸心73が傾斜させられている。
【0051】また、左右方向での前部ボルト8,8(も
しくは後部ボルト9,9)間の第3長さL3 よりも前後
方向での前部ボルト8と後部ボルト9間の第4長さL4
の方が小さくされている。なお、上記第3長さL3 はシ
リンダ孔4のボア径によって決定されるものである。
【0052】図5は、本発明の他の実施の形態を示して
いる。
【0053】これによれば、正面視で、各吸気弁26,
27はほぼ平行に延びている。
【0054】上記の場合、各吸気弁26,27に取り付
けられる各リフター60の直径は大きくされているが、
これら各リフター60が互いに干渉し合わないよう、左
右各側部のリフター60の軸心76は、同上側部の吸気
弁27の軸心74よりも外側方に偏位させられている。
【0055】他の構成や作用は前記した実施の形態と同
様であるため、その説明を省略する。
【0056】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0057】請求項1の発明によれば、シリンダの軸心
を縦向きにみたとき、このシリンダが上記軸心上に形成
されたシリンダ孔を有するシリンダ本体と、このシリン
ダ本体の上面に接合されるシリンダヘッドと、上記シリ
ンダの平面視で上記シリンダヘッドの一方側である前部
を上記シリンダ本体に締結させる左右一対の前部ボルト
と、上記シリンダヘッドの後部を同上シリンダ本体に締
結させる左右一対の後部ボルトとを有し、同上シリンダ
の平面視で、上記シリンダ孔に対応するシリンダヘッド
の部分における前部に三つの吸気開口部を左右に並設
し、後部に二つの排気開口部を左右に並設し、上記各吸
気開口部をそれぞれ開閉する吸気弁を設ける一方、上記
各排気開口部をそれぞれ開閉する排気弁を設け、側面視
で、上記シリンダ孔の軸心と各吸気弁の軸心とのなす交
角を、同上シリンダ孔の軸心と各排気弁の軸心とのなす
交角よりも小さくした4サイクルエンジンにおいて、上
記シリンダの平面視で、上記各前部ボルトを上記吸気弁
群の前方近傍に位置させると共に、上記各後部ボルトを
上記排気弁群の左右の側方近傍に位置させてある。
【0058】上記の場合、吸気開口部は左右で三つ設け
られており、これに伴い、吸気弁も左右に三つ設けられ
ていて、これら吸気弁群の左右の幅寸法が大きいのに対
し、排気開口部は左右で二つ設けられており、これに伴
い、排気弁も左右に二つ設けられていて、これら排気弁
群の左右幅寸法はより小さく抑えられている。
【0059】そして、上記したように、幅寸法が小さい
排気弁群の左右の側方近傍に各後部ボルトを位置させた
ため、上記各後部ボルトが左右の外側方に大きく張り出
して配置されるということが防止される。
【0060】よって、上記各後部ボルトと排気弁群とが
コンパクトに配置されて、エンジンが小形となる。
【0061】ところで、エンジン性能の向上のため、上
記したように側面視で、上記シリンダ孔の軸心と各吸気
弁の軸心とのなす交角を、同上シリンダ孔の軸心と各排
気弁の軸心とのなす交角よりも小さくし、この際、上記
各吸気弁の上端部と各排気弁の上端部との干渉を避ける
上で、各排気弁がより大きく傾斜させられて、その上端
部がシリンダ孔の軸心から大きく離れることとされた場
合において、上記各後部ボルトは、上記したように排気
弁群の左右の側方に位置させられており、このため、上
記した各排気弁の上端部との干渉を避けようとして、従
来のように各後部ボルトが後方に移動させられるという
ことは防止される。
【0062】よって、エンジン性能の向上が、エンジン
を小形にしたものでありながら、達成される。
【0063】請求項2の発明によれば、各吸気弁をその
各上端部に向うに従い互いに左右に離れるように傾斜さ
せてあり、これにより、各吸気弁の上端部に対応して設
けられるリフターは互いに干渉することが防止されてそ
の直径が大きくされ、これにより、上記吸気カム軸がリ
フターの上面に広範囲に接することとされ、もって、リ
フト量が大きくされることとなって、エンジン性能の向
上が達成される。
【0064】この場合、各吸気弁の上端部は互いに左右
に離されるが、各前部ボルトは、前記したように吸気弁
群の前方に位置させられているため、上記各吸気弁の上
端部やリフターとの干渉を避けようとして、各前部ボル
トが前方に移動させられるということは防止される。
【0065】よって、この点でもエンジン性能の向上
が、エンジンを小形にしたものでありながら、達成され
る。
【0066】請求項3の発明によれば、シリンダヘッド
の上面側に軸心がそれぞれ左右に延びる吸気カム軸と排
気カム軸とを前後に並設し、各吸気弁の各上端部と上記
吸気カム軸とをリフターを介しカム係合させる一方、各
排気弁の各上端部と上記排気カム軸とをリフターを介し
カム係合させ、前後方向で、前部ボルトの軸心から吸気
カム軸の軸心に至る第1長さを、後部ボルトの軸心から
排気カム軸の軸心に至る第2長さよりも小さくしてあ
る。
【0067】このため、各前部ボルトは上記吸気弁によ
り接近することとなり、もって、エンジンがより小形に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの側面断面図である。
【図2】図1で示したものの平面部分断面図である。
【図3】各吸、排気弁の平面図である。
【図4】各吸気弁の正面図である。
【図5】他の発明の実施の形態で、図3に相当する図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダ 3 軸心 4 シリンダ孔 5 シリンダ本体 6 ボルト 7 シリンダヘッド 8 前部ボルト 9 後部ボルト 10 ピストン 11 燃焼室 13 吸気通路 18,19 吸気開口部 22 排気通路 24 排気開口部 26,27 吸気弁 32 排気弁 43 吸気カム軸 44 排気カム軸 45,46 軸心 48 軸受 60,61 リフター 71 混合気 72 排気 73,74,75 軸心 θ1 第1交角(交角) θ2 第2交角(交角) θ3 第3交角(交角) L1 第1長さ L2 第2長さ L3 第3長さ L4 第4長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの軸心を縦向きにみたとき、こ
    のシリンダが上記軸心上に形成されたシリンダ孔を有す
    るシリンダ本体と、このシリンダ本体の上面に接合され
    るシリンダヘッドと、上記シリンダの平面視で上記シリ
    ンダヘッドの一方側である前部を上記シリンダ本体に締
    結させる左右一対の前部ボルトと、上記シリンダヘッド
    の後部を同上シリンダ本体に締結させる左右一対の後部
    ボルトとを有し、同上シリンダの平面視で、上記シリン
    ダ孔に対応するシリンダヘッドの部分における前部に三
    つの吸気開口部を左右に並設し、後部に二つの排気開口
    部を左右に並設し、上記各吸気開口部をそれぞれ開閉す
    る吸気弁を設ける一方、上記各排気開口部をそれぞれ開
    閉する排気弁を設け、側面視で、上記シリンダ孔の軸心
    と各吸気弁の軸心とのなす交角を、同上シリンダ孔の軸
    心と各排気弁の軸心とのなす交角よりも小さくした4サ
    イクルエンジンにおいて、 上記シリンダの平面視で、上記各前部ボルトを上記吸気
    弁群の前方近傍に位置させると共に、上記各後部ボルト
    を上記排気弁群の左右の側方近傍に位置させた4サイク
    ルエンジンのシリンダヘッド締結構造。
  2. 【請求項2】 各吸気弁をその各上端部に向うに従い互
    いに左右に離れるように傾斜させた請求項1に記載の4
    サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構造。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドの上面側に軸心がそれぞ
    れ左右に延びる吸気カム軸と排気カム軸とを前後に並設
    し、各吸気弁の各上端部と上記吸気カム軸とをリフター
    を介しカム係合させる一方、各排気弁の各上端部と上記
    排気カム軸とをリフターを介しカム係合させ、前後方向
    で、前部ボルトの軸心から吸気カム軸の軸心に至る第1
    長さを、後部ボルトの軸心から排気カム軸の軸心に至る
    第2長さよりも小さくした請求項1、もしくは2に記載
    の4サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構造。
JP7329794A 1995-11-25 1995-11-25 4サイクルエンジンのシリンダヘッド締結構造 Pending JPH09144509A (ja)

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