JPH09144019A - ケーソン滑動防止用マットおよびそのマットのケーソン底部への取付構造 - Google Patents

ケーソン滑動防止用マットおよびそのマットのケーソン底部への取付構造

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JPH09144019A
JPH09144019A JP7308827A JP30882795A JPH09144019A JP H09144019 A JPH09144019 A JP H09144019A JP 7308827 A JP7308827 A JP 7308827A JP 30882795 A JP30882795 A JP 30882795A JP H09144019 A JPH09144019 A JP H09144019A
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caisson
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rubber mat
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Yukio Abe
幸夫 阿部
Katsuhisa Esumi
勝久 江角
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーソンに開口部を設けずに取り付けること
ができる構造のケーソン滑動防止用マットおよびそのマ
ットのケーソン底部への取付構造を提供する。 【解決手段】 ゴムマット4の片面側に複数本のフラッ
トバー2を略平行に且つ略面一に埋設し、フラットバー
2の両端部周囲のゴムを切り欠いている。このゴムマッ
ト4を複数枚敷きつめ、ゴムを切り欠くことによって露
出したフラットバー2の端部5を鋼製ケーソンの底部に
溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン滑動防止
用マットおよびそのマットのケーソン底部への取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】防波
堤、岸壁、護壁などの堤体をケーソンを用いて施工する
場合、図10に示すように、地盤の上に捨石をして設け
たマウンド21とその上に置くケーソン22との間に滑
動抵抗を高めるために、ケーソンの底部にアスファルト
マット23を取り付けることが行われている。アスファ
ルトマット23は、ガラスクロスや金網などの補強材を
芯材として使用して、アスファルトマスチックを打設し
てマット状に成形したものであり、これに代わる安価で
性能のよいマット材が開発されなかったため、多くの施
工実績がある。
【0003】ところが、アスファルトマットは、敷設し
た後にケーソンの荷重により捨石の凸部が食い込むた
め、ケーソンの据え付け直しをしたり、移設をした場
合、マットに捨石が食い込んだままとなり、再度据えつ
ける場合の障害となることがある。
【0004】そこで、アスファルトマットに代えてゴム
製のマットを使用してマットへの捨石の食い込みを防止
しようとする試みが行われている(例えば、実公昭59
−35642号公報、特公平5−19617号公報参
照)。
【0005】ところで、これらアスファルトマットにし
てもゴム製のマットにしても、ケーソンの底部に取り付
ける必要があり、その取付構造として、図9に示すよう
に、鋼製ケーソンの底部24にボルト挿通用の孔25を
開け、マット26と鋼製ケーソンの底部24を、ワッシ
ャー27を介装してボルト28とナット29により螺着
する構造が知られている。
【0006】ところが、鋼製ケーソンにおいては、海上
を浮上曳航させて設置現場に移動させることが多く、ケ
ーソン底部に孔をあけるのは浸水等の危険があるために
嫌われる。
【0007】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ケーソンに開口部を設けず
に取り付けることができる構造のケーソン滑動防止用マ
ットおよびそのマットのケーソン底部への取付構造を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、ケーソン底部に取り付けられ、マウ
ンド上に据えつけられたケーソンの滑動を防止する板状
のマットであって、ケーソン底部に固着される取付端部
を備えた取付片を上記マットの片面側に一体的に設けた
ことを特徴とするケーソン滑動防止用マットを第一の発
明とし、上記第一の発明において、マットの片面側に複
数の取付片を平行に配置し、マット両端の取付片の周囲
を切り欠き、取付端部を露出させたことを特徴とするケ
ーソン滑動防止用マットを第二の発明とし、上記第一の
発明において、取付片の取付端部がマットの少なくとも
一対の対辺より延出していることを特徴とするケーソン
滑動防止用マットを第三の発明とし、片面側に取付片を
一体的に設けたマットを敷設し、該マットを切り欠いて
露出させるか又は上記マットの少なくとも一対の対辺よ
り延出させた取付端部をケーソン底部に固着してなるケ
ーソン底部へのマット取付構造を第四の発明とする。マ
ットとしては、ゴムマット、補強材入りアスファルトマ
ットおよび樹脂マット等が使用できるが、捨石の食い込
みがなく、ヘタリが少ないことより、ゴムマットが好適
に用いられる。本発明のマットは、再生ゴム等の粉末状
ゴムを加硫剤・充填剤等の配合剤とともに、加熱・加圧
して板状に形成したものであり、捨石マウンドの凹凸に
応じて変形し、捨石の食い込みをなくすため、硬度(J
IS−A)60°〜75°のものが好ましく用いられ
る。
【0009】板状とは、平板状または表面に凹凸を付し
た板状のものをいうが、製作が容易で金型も安価である
点で平板状のものが好ましい。
【0010】取付片の材質としては金属材料、例えば鋼
材が好ましく、その形状は、帯状、枠状、板状、棒状ま
たはパイプ状のものを使用することができる。
【0011】マットの片面側とはケーソン底面に接する
側をいい、取付片をマット面と面一とするか、又はゴム
マットの場合にはゴム薄膜が被る程度とするのが好まし
い。取付片をマットの片面側に一体的に設ける方法とし
ては、マット成形時に同時に接着一体化するのが好まし
いが、マット成形後に接着して一体化することもでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例とともに説明する。 〔実施の形態1〕まず、本発明に係るマットの製造法の
一例を説明すると、図1に示すように、下金型面1にサ
ンドブラスト処理をし、接着剤(ロード社製のケムロッ
ク218)を塗布焼付して接着処理Aを施したフラット
バー2(幅50mm×長さ1000mm×厚さ12mmの軟鋼
製の帯状の取付片)を複数本所定の間隔をおいて平行に
配置し、フラットバー2の両端にゴムが流れ込まないよ
うに(両端面が現れるように)カバーをした上で、フラ
ットバー2が埋設されるように天然ゴムを主体とする粉
末ゴムに加硫剤、充填剤等を配合したゴム組成物3を型
内に充填し、150℃で加熱・加圧してフラットバー2
をゴム組成物3に接着一体化し、約40分経過後に脱型
し、図2(a)に示すように、片面側に複数本のフラッ
トバー2を略平行に且つ略面一に埋設し、フラットバー
2の両端部周囲のゴムを切り欠くことによりフラットバ
ー2の両端部が露出したゴムマット4(1974mm×1
000mm×厚さ30mm)を得ることができる。このよう
にして得られるゴムマットはマットから突出するものが
なく、積み重ねて搬送、保管できるので、場所をとらず
に扱いやすいという利点がある。
【0013】そして、このゴムマット4を複数枚敷きつ
め、図3に示すようにゴム切り欠き部より露出したフラ
ットバー2の端部5を鋼製ケーソンの底部に溶接等の手
段で固着することによりゴムマット4をケーソン底部に
取り付けることができる。
【0014】すなわち、図4に示すように、鋼製ケーソ
ンの底部6にフラットバー2の端部を溶接(W)するこ
とによって、ゴムマット4を鋼製ケーソンの底部6に取
り付けることができる。図5は、図4を下面から見た図
である。
【0015】〔実施の形態2〕実施の形態1において、
フラットバー(帯状の取付片)の代わりに軟鋼製のフレ
ーム(枠状の取付片)を用い、フレームの端部がゴムマ
ットの一対の対辺より延出するようにカバーをして下金
型面に配置し、実施の形態1と同様の条件でゴム組成物
を型内に充填後に加熱・加圧し、図6に示すように、片
面側にフレーム7を面一に接着一体化し、フレーム7の
端部がゴムマット4の一対の対辺より延出したゴムマッ
ト(1974mm×1000mm×厚さ30mm)を得ること
ができる。
【0016】そして、このゴムマットを鋼製ケーソンま
たはコンクリートケーソンの底部に取り付けるには以下
のような方法を採用することができる。
【0017】 鋼製ケーソンの底部に取り付ける場合 通常、ケーソン組立工場にて鋼製ケーソンの底面を上に
して配置し、その上に上記のようにして得られたゴムマ
ット4を鋼製ケーソンの底部6にフレーム7が接するよ
うに敷き並べ、フレーム7の端部を鋼製ケーソンの底部
6に溶接(W)することによりゴムマット4を鋼製ケー
ソンの底部6に取り付けることができる。そして、ゴム
マット4を取り付けた鋼製ケーソンを図7に示すように
ひっくり返し、海上に浮かべてケーソン設置現場まで曳
航する。
【0018】 コンクリートケーソンの場合 図8に示すように、上記のようにして得られたゴムマッ
ト4の一対の対辺より延出しているフレーム7に孔加工
を施してアンカーボルト8を挿通し、ワッシャー9を介
してナット10で固定する。このようにフレーム7の延
出部において上方に複数のアンカーボルト8を突出させ
たゴムマット4を敷き並べ、ゴムマットの接続部をシー
ルした後コンクリート11を打設して、底面にゴムマッ
トを取り付けたコンクリートケーソンが得られる。な
お、上方に突出させたアンカーボルト8はコンクリート
11中に埋設される鉄筋12に針金13等で固定してお
くのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ケーソンに開口部を設
けずに取り付けることができる構造のケーソン滑動防止
用マットおよびそのマットのケーソン底部への取付構造
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のケーソン滑動防止用ゴムマ
ットの製造方法を説明する図である。
【図2】図2(a)は本発明の一実施例のケーソン滑動
防止用ゴムマットの平面図、図2(b)はその側面図で
ある。
【図3】図2(a)に示すゴムマットの一部を示す斜視
図である。
【図4】図2(a)に示すゴムマットを鋼製ケーソンの
底部に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図5】図4を下面から見た図である。
【図6】図6(a)は本発明の別の実施例のケーソン滑
動防止用ゴムマットの平面図、図6(b)は図6(a)
のB−B矢視断面図である。
【図7】図6(a)に示すゴムマットを鋼製ケーソンの
底部に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例のゴムマットをコン
クリートケーソンの底部に取り付けた状態を示す部分断
面図である。
【図9】従来のケーソン底部へのゴムマットの取付構造
の一例を示す断面図である。
【図10】ケーソンの使用状態の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…下金型面 2…フラットバー 3…ゴム組成物 4…ゴムマット 6…鋼製ケーソンの底部 7…フレーム 11…コンクリート A…接着処理 W…溶接

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン底部に取り付けられ、マウンド
    上に据えつけられたケーソンの滑動を防止する板状のマ
    ットであって、ケーソン底部に固着される取付端部を備
    えた取付片を上記マットの片面側に一体的に設けたこと
    を特徴とするケーソン滑動防止用マット。
  2. 【請求項2】 マットの片面側に複数の取付片を平行に
    配置し、マット両端の取付片の周囲を切り欠き、取付端
    部を露出させたことを特徴とする請求項1記載のケーソ
    ン滑動防止用マット。
  3. 【請求項3】 取付片の取付端部がマットの少なくとも
    一対の対辺より延出していることを特徴とする請求項1
    記載のケーソン滑動防止用マット。
  4. 【請求項4】 片面側に取付片を一体的に設けたマット
    を敷設し、該マットを切り欠いて露出させるか又は上記
    マットの少なくとも一対の対辺より延出させた取付端部
    をケーソン底部に固着してなるケーソン底部へのマット
    取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116729575A (zh) * 2023-06-13 2023-09-12 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种用于管节纵向运动的拖航系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116729575A (zh) * 2023-06-13 2023-09-12 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种用于管节纵向运动的拖航系统
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