JP2676586B2 - 舗装ブロック - Google Patents
舗装ブロックInfo
- Publication number
- JP2676586B2 JP2676586B2 JP6176218A JP17621894A JP2676586B2 JP 2676586 B2 JP2676586 B2 JP 2676586B2 JP 6176218 A JP6176218 A JP 6176218A JP 17621894 A JP17621894 A JP 17621894A JP 2676586 B2 JP2676586 B2 JP 2676586B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing portion
- road surface
- pressure
- surface forming
- resistant fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Road Paving Structures (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば歩道や車道等
の路面に敷設する舗装ブロック、特にすべり止め等の目
的のために弾性を持たせた舗装ブロックに関する。
の路面に敷設する舗装ブロック、特にすべり止め等の目
的のために弾性を持たせた舗装ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の舗装ブロックとして、実開平4
−57503号公報に示されたものがある。この舗装ブ
ロックは、図7に示すようにその敷設面側2aに、アン
カー固定具1を埋設して成る粉末ゴム組成の舗装ブロッ
ク本体2と、アンカー固定具1に着脱自在に取り付け可
能な埋設アンカー3とからなり、その埋設アンカー3を
床面Aに埋設固定して舗装ブロック本体2を該床面A上
に固定するものである。そして、このような作業をブロ
ック1個ずつ行なって多数の舗装ブロック本体2を床面
A上に敷き並べる。
−57503号公報に示されたものがある。この舗装ブ
ロックは、図7に示すようにその敷設面側2aに、アン
カー固定具1を埋設して成る粉末ゴム組成の舗装ブロッ
ク本体2と、アンカー固定具1に着脱自在に取り付け可
能な埋設アンカー3とからなり、その埋設アンカー3を
床面Aに埋設固定して舗装ブロック本体2を該床面A上
に固定するものである。そして、このような作業をブロ
ック1個ずつ行なって多数の舗装ブロック本体2を床面
A上に敷き並べる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の舗装ブロッ
クを長時間使用した場合、走行する自動車のタイヤ等と
の摩擦によって舗装ブロック本体2の表面が次第に摩耗
し、ついには自動車等の走行に支障をきたすことが予想
される。このような場合、床面Aから埋設アンカー3を
引き抜いて、その舗装ブロック全体を交換する必要があ
る。
クを長時間使用した場合、走行する自動車のタイヤ等と
の摩擦によって舗装ブロック本体2の表面が次第に摩耗
し、ついには自動車等の走行に支障をきたすことが予想
される。このような場合、床面Aから埋設アンカー3を
引き抜いて、その舗装ブロック全体を交換する必要があ
る。
【0004】しかしながら、摩耗する部分は主に舗装ブ
ロック本体2の表面であるが、従来の構成では、舗装ブ
ロック本体2が全一体に成形されているため、その表面
が局部的に摩耗しただけでも舗装ブロックの全部を交換
しなければならず不経済であるとともに、その交換作業
も大掛かりなものとなるという欠点がある。また、舗装
ブロック全体を交換するので大量の廃棄物が発生し、こ
れらの処分方法が問題になる。
ロック本体2の表面であるが、従来の構成では、舗装ブ
ロック本体2が全一体に成形されているため、その表面
が局部的に摩耗しただけでも舗装ブロックの全部を交換
しなければならず不経済であるとともに、その交換作業
も大掛かりなものとなるという欠点がある。また、舗装
ブロック全体を交換するので大量の廃棄物が発生し、こ
れらの処分方法が問題になる。
【0005】さらに、舗装ブロック本体2が粉末ゴムの
みで全一体に成形されているため、弾性はあっても、重
量の大きい車両に対する剛性を確保することは難しい。
さらにまた、長時間の使用あるいは環境温度の上昇等に
より、連結した各舗装ブロック本体2が伸び、隣接した
舗装ブロック本体2同士の端部が当接して反り上がった
り段差が生じる場合がある。
みで全一体に成形されているため、弾性はあっても、重
量の大きい車両に対する剛性を確保することは難しい。
さらにまた、長時間の使用あるいは環境温度の上昇等に
より、連結した各舗装ブロック本体2が伸び、隣接した
舗装ブロック本体2同士の端部が当接して反り上がった
り段差が生じる場合がある。
【0006】本発明は、摩耗した部分だけを部分的に容
易にしかも安価に交換でき、かつ、すべり止めのための
適度な弾性と、大重量物に耐える剛性とを併せ持った舗
装ブロックの提供を第1の目的とする。また、これに加
えて舗装ブロック相互間に段差や反りが生じないように
した舗装ブロックの提供を第2の目的としている。
易にしかも安価に交換でき、かつ、すべり止めのための
適度な弾性と、大重量物に耐える剛性とを併せ持った舗
装ブロックの提供を第1の目的とする。また、これに加
えて舗装ブロック相互間に段差や反りが生じないように
した舗装ブロックの提供を第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、路面形成部を
ゴム製、耐圧固定部を補強素材を混入したゴム製とした
こと、耐圧固定部の上面と路面形成部の下面との間に、
ゴムとは異なる材質でしかも該路面形成部を耐圧固定部
から引き剥せる強度を有する引剥しシートを介在させ、
これら引剥しシートと路面形成部と耐圧固定部とを接着
剤で接着させたものである。上記耐圧固定部としては、
これに変動低減部材を埋設したものが好ましく、また、
その耐圧固定部を補強繊維を混入したゴム製にすること
が好適である。
ゴム製、耐圧固定部を補強素材を混入したゴム製とした
こと、耐圧固定部の上面と路面形成部の下面との間に、
ゴムとは異なる材質でしかも該路面形成部を耐圧固定部
から引き剥せる強度を有する引剥しシートを介在させ、
これら引剥しシートと路面形成部と耐圧固定部とを接着
剤で接着させたものである。上記耐圧固定部としては、
これに変動低減部材を埋設したものが好ましく、また、
その耐圧固定部を補強繊維を混入したゴム製にすること
が好適である。
【0008】
【作用】路面形成部が摩耗したときには、引剥しシート
を該路面形成部とともに耐圧固定部から引き剥がして取
り除き、摩耗した路面形成部を新しい路面形成部と交換
する。また、耐圧固定部で重量物に対する剛性を確保
し、路面形成部ですべり止めのための弾性を確保でき
る。
を該路面形成部とともに耐圧固定部から引き剥がして取
り除き、摩耗した路面形成部を新しい路面形成部と交換
する。また、耐圧固定部で重量物に対する剛性を確保
し、路面形成部ですべり止めのための弾性を確保でき
る。
【0009】また、路面形成部と耐圧固定部はいずれも
ゴム製で、そのうち耐圧固定部は補強素材入りとなって
いるので、これらの間に引剥しシートを介在させた三層
構造であっても、三層の一体化が強固な舗装ブロックと
することができる。さらに、特別なゴム成形技術を要す
ることなく、比較的容易に製作できる。
ゴム製で、そのうち耐圧固定部は補強素材入りとなって
いるので、これらの間に引剥しシートを介在させた三層
構造であっても、三層の一体化が強固な舗装ブロックと
することができる。さらに、特別なゴム成形技術を要す
ることなく、比較的容易に製作できる。
【0010】さらに、耐圧固定部内に変動低減部材を埋
設したものであれば、周囲温度が変動するときにも、そ
の温度変化による該耐圧固定部の寸法変動を減少させる
ことができるとともに、剛性を高められる。
設したものであれば、周囲温度が変動するときにも、そ
の温度変化による該耐圧固定部の寸法変動を減少させる
ことができるとともに、剛性を高められる。
【0011】
【実施例】本発明について図面を参照して説明する。本
舗装ブロック4はたとえば縦横がそれぞれ900mm、
厚みが60mm乃至80mm程度の平面正方形の板状体
であり、耐圧固定部5と、この上面に引き剥しシート1
2を介して重合された路面形成部6とからなる。
舗装ブロック4はたとえば縦横がそれぞれ900mm、
厚みが60mm乃至80mm程度の平面正方形の板状体
であり、耐圧固定部5と、この上面に引き剥しシート1
2を介して重合された路面形成部6とからなる。
【0012】耐圧固定部5は、補強素材としてナイロン
等の合成繊維帆布を混入したゴム等で成形したものであ
り、自動車等の大重量物に対しても充分な剛性を持たせ
たものである。この耐圧固定部5の4つの端面のうち隣
接する2つの端面5a,5bには、断面台形状の連結用
凸部7,7が突出して形成され、他の2つの端面5c,
5dには他の舗装ブロック4の連結用凸部7を挿入する
連結用凹部8,8が形成されている。
等の合成繊維帆布を混入したゴム等で成形したものであ
り、自動車等の大重量物に対しても充分な剛性を持たせ
たものである。この耐圧固定部5の4つの端面のうち隣
接する2つの端面5a,5bには、断面台形状の連結用
凸部7,7が突出して形成され、他の2つの端面5c,
5dには他の舗装ブロック4の連結用凸部7を挿入する
連結用凹部8,8が形成されている。
【0013】これら連結用凸部7と連結用凹部8を連結
することによって、1つの舗装ブロック4に加わったと
きの荷重を他の舗装ブロック4にも分担させることがで
きるとともに、隣接する舗装ブロック4との上下方向で
の相対変動を規制できる。
することによって、1つの舗装ブロック4に加わったと
きの荷重を他の舗装ブロック4にも分担させることがで
きるとともに、隣接する舗装ブロック4との上下方向で
の相対変動を規制できる。
【0014】耐圧固定部5の下面には、図3に示すよう
に所定間隔で路面とのずれを防止する複数のずれ防止溝
9が形成されている。これらのずれ防止溝9は、たとえ
ば深さが6mm、幅が25mm程度のもので、耐圧固定
部5の各辺に対してほぼ45度の角度をなして格子状に
形成されている。
に所定間隔で路面とのずれを防止する複数のずれ防止溝
9が形成されている。これらのずれ防止溝9は、たとえ
ば深さが6mm、幅が25mm程度のもので、耐圧固定
部5の各辺に対してほぼ45度の角度をなして格子状に
形成されている。
【0015】耐圧固定部5の内部には、温度変化による
寸法変動を減少させるとともに剛性を高めるため、変動
低減部材としての鋼板10が埋設されている(図4乃至
図6参照)。この鋼板10は耐圧固定部5を構成する補
強繊維入りのゴムよりもその膨張係数が小さいもので、
温度変化による耐圧固定部5の膨張,収縮を低減させる
とともに、その均一化を促すものである。
寸法変動を減少させるとともに剛性を高めるため、変動
低減部材としての鋼板10が埋設されている(図4乃至
図6参照)。この鋼板10は耐圧固定部5を構成する補
強繊維入りのゴムよりもその膨張係数が小さいもので、
温度変化による耐圧固定部5の膨張,収縮を低減させる
とともに、その均一化を促すものである。
【0016】鋼板10にはその全面に所要ピッチで孔1
0aが形成されている。この孔10aは、該鋼板10を
耐圧固定部5内に埋設したときに、該耐圧固定部5をな
すゴムがそれぞれ充填されて、鋼板10を耐圧固定部5
内にしっかりと固着させる機能を果たしている。なお、
鋼板10の両面には、該鋼板10と耐圧固定部5との固
着強度をさらに向上させるために、接着剤等を塗布して
いる。
0aが形成されている。この孔10aは、該鋼板10を
耐圧固定部5内に埋設したときに、該耐圧固定部5をな
すゴムがそれぞれ充填されて、鋼板10を耐圧固定部5
内にしっかりと固着させる機能を果たしている。なお、
鋼板10の両面には、該鋼板10と耐圧固定部5との固
着強度をさらに向上させるために、接着剤等を塗布して
いる。
【0017】これらの孔10aの一例としては、鋼板1
0の縦横をそれぞれ870mm、その厚みを2.3mm
とした場合、直径50mmのものを該鋼板10の全面積
の20%程度となるように形成する。
0の縦横をそれぞれ870mm、その厚みを2.3mm
とした場合、直径50mmのものを該鋼板10の全面積
の20%程度となるように形成する。
【0018】路面形成部6は耐候性,耐摩耗性が良好な
ゴム等の弾性材を成形したもので、その表面にはスリッ
プ防止用の凹溝11を一定のパターンで全域に形成して
いる。なお、図1及び図2ではこの凹溝11を一部の領
域だけ表している。
ゴム等の弾性材を成形したもので、その表面にはスリッ
プ防止用の凹溝11を一定のパターンで全域に形成して
いる。なお、図1及び図2ではこの凹溝11を一部の領
域だけ表している。
【0019】引剥しシートとして、本実施例では路面形
成部6よりも若干小さい正方形状のナイロン帆布12を
用いている。ナイロン帆布12は、その両面に接着剤等
を塗布した状態で、路面形成部6と耐圧固定部5との間
に介装されており、これにより路面形成部6を耐圧固定
部5に対して引き剥し可能に接着している。なお、ナイ
ロン帆布は、路面形成部6を耐圧固定部5から引き剥が
せる強度、具体的には100Kg/cm2 程度の強度を
有するものが好ましい。
成部6よりも若干小さい正方形状のナイロン帆布12を
用いている。ナイロン帆布12は、その両面に接着剤等
を塗布した状態で、路面形成部6と耐圧固定部5との間
に介装されており、これにより路面形成部6を耐圧固定
部5に対して引き剥し可能に接着している。なお、ナイ
ロン帆布は、路面形成部6を耐圧固定部5から引き剥が
せる強度、具体的には100Kg/cm2 程度の強度を
有するものが好ましい。
【0020】路面形成部6と耐圧固定部5とは、ナイロ
ン帆布12を介して間接的に接着される他、ナイロン帆
布12の周囲、すなわちこれら路面形成部6と耐圧固定
部5とが直接対向する縁部B(図4参照)同士でも接着
している。
ン帆布12を介して間接的に接着される他、ナイロン帆
布12の周囲、すなわちこれら路面形成部6と耐圧固定
部5とが直接対向する縁部B(図4参照)同士でも接着
している。
【0021】次に、本舗装ブロック4の設置例について
説明する。図5,図6に示すように、路盤上に安定化処
理層13aを形成し、さらにその安定化処理層13a上
にアスファルトコンクリート層13bを形成して路面C
を構成する。
説明する。図5,図6に示すように、路盤上に安定化処
理層13aを形成し、さらにその安定化処理層13a上
にアスファルトコンクリート層13bを形成して路面C
を構成する。
【0022】そして、そのアスファルトコンクリート層
13bの上に舗装ブロック4を順次敷設するが、その
際、該舗装ブロック4の下面に形成されたずれ防止用溝
9内にアスファルトコンクリート層13bのアスファル
トコンクリートが盛り上がって喰い込む状態にする。こ
のようにすると、舗装ブロック4と該アスファルトコン
クリート層13bとのずれ、すなわち路面Cとのずれは
生じなくなる。
13bの上に舗装ブロック4を順次敷設するが、その
際、該舗装ブロック4の下面に形成されたずれ防止用溝
9内にアスファルトコンクリート層13bのアスファル
トコンクリートが盛り上がって喰い込む状態にする。こ
のようにすると、舗装ブロック4と該アスファルトコン
クリート層13bとのずれ、すなわち路面Cとのずれは
生じなくなる。
【0023】舗装ブロック4の敷設は、アスファルト舗
装道路におけるブロック敷設起点及び終点部ではアスフ
ァルト断面に舗装ブロック4を隣接させず、両端部には
充分な強度を有するコンクリートブロックCaを敷設
後、舗装ブロック4の連結用凹部7を嵌合させながら順
次連結する。そして、両端コンクリートブロックCaと
舗装ブロック4の接面、舗装ブロック4,4同士の対向
端面の間隙にそれぞれ溶融アスファルトコンクリート1
4を充填して舗装が完了する。
装道路におけるブロック敷設起点及び終点部ではアスフ
ァルト断面に舗装ブロック4を隣接させず、両端部には
充分な強度を有するコンクリートブロックCaを敷設
後、舗装ブロック4の連結用凹部7を嵌合させながら順
次連結する。そして、両端コンクリートブロックCaと
舗装ブロック4の接面、舗装ブロック4,4同士の対向
端面の間隙にそれぞれ溶融アスファルトコンクリート1
4を充填して舗装が完了する。
【0024】降雨時や降雪時に、上記舗装ブロック4上
を自動車等が通過すると、その荷重によって路面形成部
6の凹溝11が弾性変形して、それらに付着している
雪,氷が剥がれ、また、雨水や融雪水は該凹溝11によ
って道路等の排水溝等に誘導される。
を自動車等が通過すると、その荷重によって路面形成部
6の凹溝11が弾性変形して、それらに付着している
雪,氷が剥がれ、また、雨水や融雪水は該凹溝11によ
って道路等の排水溝等に誘導される。
【0025】また、環境温度の上昇等につれて耐圧固定
部5の温度が上昇すると、これに従って該耐圧固定部5
が伸びようとするが、その内部に埋設されている鋼板1
0によってその伸びが抑制される。
部5の温度が上昇すると、これに従って該耐圧固定部5
が伸びようとするが、その内部に埋設されている鋼板1
0によってその伸びが抑制される。
【0026】路面形成部6が摩耗した場合には、その舗
装ブロック4を新しい舗装ブロック4と交換する。取り
外した舗装ブロック4は工場に搬送し、摩耗した路面形
成部6と引剥しシート12とを耐圧固定部5から引き剥
す。そして、露出した耐圧固定部5の接着面を再処理
し、路面形成部6用の未加硫ゴムシートに引剥しシート
12を新たに貼り合わせて金型に投入し、再度プレス加
硫をする。このようにして耐圧固定部5を再利用するこ
とにより、舗装ブロック4のほぼ80%を再利用するこ
とができる。
装ブロック4を新しい舗装ブロック4と交換する。取り
外した舗装ブロック4は工場に搬送し、摩耗した路面形
成部6と引剥しシート12とを耐圧固定部5から引き剥
す。そして、露出した耐圧固定部5の接着面を再処理
し、路面形成部6用の未加硫ゴムシートに引剥しシート
12を新たに貼り合わせて金型に投入し、再度プレス加
硫をする。このようにして耐圧固定部5を再利用するこ
とにより、舗装ブロック4のほぼ80%を再利用するこ
とができる。
【0027】なお、本発明は前述した実施例に限るもの
ではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が可能で
ある。
ではなく、その要旨の範囲内で様々に変形実施が可能で
ある。
【0028】(1)前記実施例では、孔を鋼板の全面に
形成したものについて説明したが、該鋼板の一部に形成
してもよく、また、孔を形成しなくともよい。
形成したものについて説明したが、該鋼板の一部に形成
してもよく、また、孔を形成しなくともよい。
【0029】(2)前記実施例では、路面形成部6と耐
圧固定部5とをそれらの縁部Bで固着させたものについ
て示すが、これらの全面を引剥しシートを介して接着し
てもよい。
圧固定部5とをそれらの縁部Bで固着させたものについ
て示すが、これらの全面を引剥しシートを介して接着し
てもよい。
【0030】(3)スリップ防止用の凹溝としては前記
実施例に示すものに限らず、雨量や積雪量等を勘案して
適宜所要のパターンに形成してよい。
実施例に示すものに限らず、雨量や積雪量等を勘案して
適宜所要のパターンに形成してよい。
【0031】(4)耐圧固定部を新たな路面形成部とと
もに繰り返しプレス加硫すると、その加硫熱による老化
現象によって通常1乃至2回の再利用が限界となるが、
耐圧固定部を低温加硫配合のゴムで形成すれば、加硫熱
による老化現象を防止して10回程度の再利用を行なう
ことができる。
もに繰り返しプレス加硫すると、その加硫熱による老化
現象によって通常1乃至2回の再利用が限界となるが、
耐圧固定部を低温加硫配合のゴムで形成すれば、加硫熱
による老化現象を防止して10回程度の再利用を行なう
ことができる。
【0032】(5)舗装ブロックは、車両等の通行によ
り絶えず弾性変形を繰り返し、これにより最両端部にお
いてアスファルトコンクリートが破損して間隙が発生す
る場合もあるが、上記実施例に示すコンクリートブロッ
クを設置することにより、上記間隙等の発生を阻止して
舗装ブロック同士が分離すること、すなわち連結用凹部
と連結用凸部との連結が外れることを防止できる。
り絶えず弾性変形を繰り返し、これにより最両端部にお
いてアスファルトコンクリートが破損して間隙が発生す
る場合もあるが、上記実施例に示すコンクリートブロッ
クを設置することにより、上記間隙等の発生を阻止して
舗装ブロック同士が分離すること、すなわち連結用凹部
と連結用凸部との連結が外れることを防止できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1〜3に記載した舗装ブロックで
は、次の効果を得ることができる。ゴム製の路面形成部
と補強素材を混入したゴム製の耐圧固定部との間に、ゴ
ムとは異質の引剥しシートを介在させたので、路面形成
部が摩耗したときには、引剥しシートとともに路面形成
部を耐圧固定部から容易に引き剥すことができ、これに
より、該路面形成部を耐圧固定部から綺麗に取り除くこ
とができる。また、摩耗した路面形成部だけを交換し
て、耐圧固定部を再利用することができ、さらに、路面
形成部だけを交換すればよいので、経済的であるととも
に廃棄物の量を減少させることができる。
は、次の効果を得ることができる。ゴム製の路面形成部
と補強素材を混入したゴム製の耐圧固定部との間に、ゴ
ムとは異質の引剥しシートを介在させたので、路面形成
部が摩耗したときには、引剥しシートとともに路面形成
部を耐圧固定部から容易に引き剥すことができ、これに
より、該路面形成部を耐圧固定部から綺麗に取り除くこ
とができる。また、摩耗した路面形成部だけを交換し
て、耐圧固定部を再利用することができ、さらに、路面
形成部だけを交換すればよいので、経済的であるととも
に廃棄物の量を減少させることができる。
【0034】さらに、路面形成部をゴムで形成している
ので、これらに加わる自動車等の大重量物によって該路
面形成部が弾性変形し、これに付着している雪や氷等が
剥がされ、スリップを防止することができる。
ので、これらに加わる自動車等の大重量物によって該路
面形成部が弾性変形し、これに付着している雪や氷等が
剥がされ、スリップを防止することができる。
【0035】路面形成部と耐圧固定部はいずれもゴム製
で、そのうちの耐圧固定部を補強素材入りとしているの
で、自動車等の大重量物に対しても充分に剛性を持たせ
られ、また、引剥しシートを介在させた三層構造として
も、三層の一体化が強固な舗装ブロックとすることがで
き、しかも製作も比較的容易である。
で、そのうちの耐圧固定部を補強素材入りとしているの
で、自動車等の大重量物に対しても充分に剛性を持たせ
られ、また、引剥しシートを介在させた三層構造として
も、三層の一体化が強固な舗装ブロックとすることがで
き、しかも製作も比較的容易である。
【0036】請求項2に記載した舗装ブロックでは、次
の効果を得ることができる。耐圧固定部内に変動低減部
材を埋設しているので、温度変化による該耐圧固定部の
膨張,収縮を減少させることができる。これにより、た
とえば耐圧固定部の温度が上昇したとしても、隣接する
耐圧固定部の端部同士が圧接しあって反り上がることを
防止できる。また、耐圧固定部の剛性を高めることがで
きる。
の効果を得ることができる。耐圧固定部内に変動低減部
材を埋設しているので、温度変化による該耐圧固定部の
膨張,収縮を減少させることができる。これにより、た
とえば耐圧固定部の温度が上昇したとしても、隣接する
耐圧固定部の端部同士が圧接しあって反り上がることを
防止できる。また、耐圧固定部の剛性を高めることがで
きる。
【0037】路面形成部を交換する場合には、新たな路
面形成部とともに耐圧固定部も金型によってプレス加硫
するが、変動低減部材によって耐圧固定部の寸法変動を
低減させることができるので、そのプレス加硫を極めて
容易に行なうことができる。
面形成部とともに耐圧固定部も金型によってプレス加硫
するが、変動低減部材によって耐圧固定部の寸法変動を
低減させることができるので、そのプレス加硫を極めて
容易に行なうことができる。
【図1】本発明舗装ブロックの一例の斜視図である。
【図2】その上面図である。
【図3】その下面図である。
【図4】その端部の部分拡大断面図である。
【図5】複数の舗装ブロックを路面に敷設した設置例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】その路肩の状態を示す部分拡大断面図である。
【図7】従来の舗装ブロックを示す断面図である。
5 耐圧固定部 6 路面形成部 10 変動低減部材としての鋼板 12 引剥しシート(ナイロン帆布) C 路面
Claims (3)
- 【請求項1】 路面に固定される耐圧固定部上に、弾性
材からなる路面形成部を重合した舗装ブロックにおい
て、上記路面形成部をゴム製、上記耐圧固定部を補強素
材を混入したゴム製としたこと、耐圧固定部の上面と路
面形成部の下面との間に、ゴムとは異なる材質でしかも
該路面形成部を耐圧固定部から引き剥せる強度を有する
引剥しシートを介在させ、これら引剥しシートと路面形
成部と耐圧固定部とを接着剤で接着させたことを特徴と
する舗装ブロック。 - 【請求項2】 耐圧固定部内に変動低減部材を埋設した
請求項1記載の舗装ブロック。 - 【請求項3】 耐圧固定部を補強繊維を混入したゴム製
とした請求項2記載の舗装ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6176218A JP2676586B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 舗装ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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