JPH09143135A - 香粧品組成物 - Google Patents
香粧品組成物Info
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- JPH09143135A JPH09143135A JP23699796A JP23699796A JPH09143135A JP H09143135 A JPH09143135 A JP H09143135A JP 23699796 A JP23699796 A JP 23699796A JP 23699796 A JP23699796 A JP 23699796A JP H09143135 A JPH09143135 A JP H09143135A
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Abstract
添加剤及び該添加剤を配合した香粧品組成物、毛髪ダメ
ージ抑制・修復作用、濃染・均染作用のある毛髪化粧料
添加剤及び該添加剤を配合した毛髪化粧料組成物の提
供。 【解決手段】ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩、非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩、あるいはこれらを配合してなる香粧品組成物。非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩を配合
してなるパーマネント・ウェーブ液組成物、染毛剤組成
物等の毛髪化粧料組成物。
Description
該組成物に配合するのに適した四級アンモニウム塩化合
物に関する。また、本発明は、非ヒドロキシラノリン脂
肪酸の四級アンモニウム塩を含有することを特徴とする
パーマネント・ウェーブ液組成物又は染毛剤組成物等の
毛髪化粧料組成物に関する。
酸”とは、ヒドロキシラノリン脂肪酸と非ヒドロキシラ
ノリン脂肪酸の混合物を意味する。
原料基準に基づき第2法上昇融点により測定した値であ
る。
は、化粧品の配合成分として公知である(特公昭63−
60725号公報)。このラノリン脂肪酸は、炭素数1
0〜36程度の分枝ないしヒドロキシ基を有することの
ある脂肪酸であり、非ヒドロキシ成分と、ヒドロキシ成
分の分離法及びそのエステル誘導体、並びに該エステル
誘導体の化粧品・外用薬の添加剤としての用途が特開平
6−293614号に開示されている。
は脂溶性が高いため、クリーム剤などには好適に使用で
きるが、シャンプー、リンスなどの液体整髪料では安定
に分散ないし溶解させるために他の配合剤を添加する必
要があり、成分の選択にやや制約を受ける場合があっ
た。
料、毛髪化粧料などの香粧品にも広範囲に使用でき、ま
た髪質を良くし毛髪ダメージ抑制効果を有する香粧品添
加剤、および該添加剤を配合した香粧品組成物を提供す
ることを目的とする。
鑑み検討を重ねた結果、ラノリン脂肪酸をヒドロキシラ
ノリン脂肪酸と非ヒドロキシラノリン脂肪酸に分離し、
各々からヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム
塩および非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩を製造し、これをリンスに適用したところ、驚くべ
きことにヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム
塩は髪にこしを与えるボリューム感に優れており、一方
非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩は髪
にしっとり感を付与する効果が大きく、これらの効果
は、ラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩よりも優れて
おり、ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩
及び非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩
は、いずれも香粧品組成物の添加剤として有用であるこ
とを見出した。
級アンモニウム塩に注目して研究を進めたところ、該四
級アンモニウム塩化合物に特に毛髪ダメージ抑制作用及
びダメージ修復作用が強く、これをパーマネント・ウェ
ーブ液や染毛剤等の毛髪を痛める原因となる毛髪化粧料
と組み合わせることにより該毛髪化粧料等による毛髪の
ダメージが有意に防止できると共に一旦生じたダメージ
を修復できること、また驚くことに非ヒドロキシラノリ
ン脂肪酸の四級アンモニウム塩に染毛剤等の染色・発色
効果を強めるとともに、洗髪等による色落ちや色あせを
防止し色持ちを良くする濃染作用及び染めむらを生じ
ず、均一に染色する均染作用があることを見いだした。
れたものである。
供するものである。
アンモニウム塩。
級アンモニウム塩。
アンモニウム塩を必須成分とする香粧品添加剤。
級アンモニウム塩からなる香粧品添加剤。
アンモニウム塩又は非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級
アンモニウム塩を配合してなる香粧品組成物。
級アンモニウム塩を配合してなる毛髪化粧料添加剤。
級アンモニウム塩を配合してなる毛髪化粧料組成物。
級アンモニウム塩を配合してなるパーマネント・ウェー
ブ液組成物。
アンモニウム塩を配合してなる染毛剤組成物。
ノリン脂肪酸”とは、下記のイソ型脂肪酸I:30〜4
5重量%、アンテイソ型脂肪酸II:30〜50重量%及
びノルマル型脂肪酸III:10〜30重量%を含み、上
記イソ型脂肪酸Iとアンテイソ型脂肪酸IIの合計量が少
なくとも60重量%であり、かつ、ヒドロキシ脂肪酸の
含有量が10重量%未満である。
酸”は、「ヒドロキシ脂肪酸(以下、単にHYともい
う。)」と「α−ヒドロキシ脂肪酸(以下、単にALF
ともいう。)」を含む。
キシ脂肪酸を少なくとも60重量%含む脂肪酸であっ
て、このうちノルマル型α−ヒドロキシ脂肪酸IVは50
〜70重量%、イソ型α−ヒドロキシ脂肪酸Vは10〜
30重量%:アンテイソ型α−ヒドロキシ脂肪酸VIは0
〜15重量%、ω−ヒドロキシ脂肪酸は0〜15重量
%、ケン化価(SV)は約160〜210であり、日本
化粧品原料基準の第4法により測定した融点が50〜8
5℃である。
ロキシ脂肪酸を少なくとも60重量%含む脂肪酸であっ
て、このうちノルマル型α−ヒドロキシ脂肪酸IVは50
〜70重量%、イソ型α−ヒドロキシ脂肪酸Vは10〜
30重量%、アンテイソ型α−ヒドロキシ脂肪酸VIは0
〜15重量%、ω−ヒドロキシ脂肪酸は0〜5重量%、
ケン化価(SV)は約165〜210であり、日本化粧
品原料基準の第4法により測定した融点が55〜85℃
である。
4以上のα−ヒドロキシ脂肪酸以外の成分(40重量%
以下)は、ラノリン脂肪酸由来のものである。
0); *α−ヒドロキシ脂肪酸(アンテイソ型VI) CH3CH2-CH(CH3)-(CH2)2n-1-CH(OH)-COOH(n=5〜1
0)。
ン脂肪酸を“LAN-COOH”と略し、ヒドロキシラノリン脂
肪酸を“HO-LAN-COOH”と略す場合がある。
脂肪酸(LAN-COOH)、ヒドロキシラノリン脂肪酸(HO-L
AN-COOH)は、例えば特開平6−293614号に記載
される方法に準じて調製することができる。具体的に
は、例えばまず公知のラノリン脂肪酸をホウ酸処理して
これに含まれるヒドロキシ脂肪酸類、すなわちヒドロキ
シ脂肪酸及びその低級アルコールエステルの水酸基をホ
ウ酸エステル化する。次いで減圧蒸留し、ヒドロキシ脂
肪酸類のホウ酸エステル成分と非ヒドロキシラノリン脂
肪酸とに分離する。かくして得られる非ヒドロキシラノ
リン脂肪酸には、未反応のホウ酸やヒドロキシラノリン
脂肪酸のホウ酸エステルが一部混入する場合があるが、
これらは、加水分解等によって脱ホウ酸することにより
除去することが出来る。一方、ヒドロキシ脂肪酸のホウ
酸エステルは、常法に従い加水分解反応等することによ
りヒドロキシ脂肪酸(HY)とし、減圧蒸留すると、α
−ヒドロキシ脂肪酸成分(ALF)とω−ヒドロキシ脂
肪酸成分に分離することができる。
は常法により行うことができ、具体的には、ホウ酸処理
は原料脂肪酸に対して約0.5〜5倍当量(原料脂肪酸
類の水酸基価により求めた反応等当量を基準とする。)
のホウ酸を用い、約50〜150℃の温度下で、約0.
5〜8時間をかけて行う方法が例示される。また減圧蒸
留は、1トール以下、好ましくは0.5〜0.001ト
ールの範囲で、約250℃、好ましくは約120〜20
0℃の範囲の条件から適宜選択して行われる。
級アンモニウム塩及びヒドロキシラノリン脂肪酸の四級
アンモニウム塩は、それぞれ下記の式(1)及び式
(2)により示される。
り、R2及びR3は同一又は異なってC1〜C4アルキル基
を示し、R4はアルキル基、アルアルキル基、ヒドロキ
シアルキル基又は不飽和脂肪族炭化水素基を示す。Xは
ハロゲン原子、メタンスルホニル基、トルエンスルホニ
ル基又は-SO4R4を示す。nは2〜5の整数を示す。〕 C1〜C4アルキル基としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル基が挙げられる。
ネチル、3−フェニルプロピルなどが挙げられる。
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基などのC1〜C10のア
ルキル基が挙げられる。
シメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチ
ル、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシブチル、
2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、2−ヒ
ドロキシ−1,1−ジメチルエチルなどが挙げられる。
ル、アリル、3−ブテニルなどが挙げられる。
示される本発明の非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級ア
ンモニウム塩及びヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アン
モニウム塩は、ラノリン脂肪酸に代えて各々非ヒドロキ
シラノリン脂肪酸及びヒドロキシラノリン脂肪酸を原料
として用い、特公昭63−60725号の記載に準じて
行うことができるが、具体的には、例えば以下の反応工
程式により得ることができる。
前記に同じ。〕 <工程A>非ヒドロキシラノリン脂肪酸(1-1)とHNR1-
(CH2)n-NR2R3 (1-2) のジアミンを縮合剤の存在下に反
応させることにより、縮合体(1-3)を得ることができ
る。反応は、原料の非ヒドロキシラノリン脂肪酸(LAN-
COOH)1モルに対し、ジアミン HNR1-(CH2)n-NR2R3 を
1〜2モル、縮合剤を1〜2モル用い、130〜160
℃、常圧にて3〜5時間反応後、減圧にて1〜2時間程
度反応させることにより有利に進行する。この時、必要
に応じて、ヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、トルエ
ン等の溶媒を使用することもできる。
表される化合物と反応させることにより、目的とする式
(1)の非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩が得られる。かかる反応は、必要であればトリエチ
ルアミン、ジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下
で行うこともできる。また溶媒として、上記工程Aで用
いた溶媒を用いても良い。
を1〜2モル用い、60〜90℃で3〜6時間反応させ
ることにより有利に進行する。
は硫酸ジメチル、硫酸ジエチルなどの硫酸エステルを示
す。
応を行うことにより、縮合体(2-3)を得ることができ
る。
行うことにより、目的とする式(2)のヒドロキシラノ
リン脂肪酸の四級アンモニウム塩を得ることができる。
ヒドロキシ基のあるラノリン脂肪酸とヒドロキシ基のな
いラノリン脂肪酸に分離し、該分離して得られたヒドロ
キシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩、非ヒドロキ
シラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩を用いることを
特徴とする。各四級アンモニウム塩化合物は、他方の四
級アンモニウム塩化合物を含まないように更に精製され
てもよいが、各四級アンモニウム塩化合物が有する特有
な効果に影響を与えない範囲で他方の脂肪酸の四級アン
モニウム塩を含んでいてもよい。例えば、本発明のヒド
ロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩には、非ヒ
ドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩が全体の
10重量%以下の範囲で含まれていてもよいし、また非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩には、
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩が全体
の10重量%以下の範囲で含まれていてもよい。
料、洗顔料、化粧水、ローションなどの液体化粧料、乳
液、コールドクリーム、ファンデーション、口紅、石
鹸、マニキュア等のネイルコート剤などが挙げられ、中
でも好ましいものとして毛髪化粧料が挙げられる。
シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアパック等
の洗髪料もしくは洗髪化粧料のみならず、パーマネント
・ウェーブ液、染毛剤、カラーリンス、脱色剤(ブリー
チ)、カラーマニキュア等の何らかの化学的処理により
毛髪にダメージを与えることのある毛髪用剤、ドライヤ
ー等による熱風処理の際に使用されるムースやジェル等
の整髪料等が含まれる。
級アンモニウム塩を必須成分とする香粧品添加剤」は、
前述のヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩
そのものからなるものであってもよいし、また髪にこし
を与えてボリューム感を付与するといったヒドロキシラ
ノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩が有する特有な効果
を発揮する範囲で該四級アンモニウム塩を含んでいれ
ば、他の香粧品添加剤の成分を含んでいてもよい。な
お、他の香粧品添加剤の成分としては、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩等が例示される。
合比率は、香粧品の種類により異なるが、例えばクリー
ムの場合には0.1〜50重量%程度、非水系のメイク
アップ化粧料では0.1〜80重量%程度、好ましくは
1〜40重量%程度である。また毛髪化粧料の場合、非
水系のオイルタイプのものでは0.1〜90重量%程
度、非水系のクリームタイプのものでは0.1〜50重
量%程度、シャンプーの場合には0.1〜10重量%程
度、リンスの場合には0.1〜50重量%程度、パーマ
ネント・ウェーブ液の場合には0.01〜20重量%程
度、好ましくは0.1〜10重量%程度、染毛剤の場合
は0.01〜20重量%程度、好ましくは0.1〜10
重量%程度、カラーマニキュアの場合は0.05〜10
重量%程度、脱色剤の場合は0.05〜10重量%程
度、ムースやジェル等の整髪剤の場合は0.05〜10
重量%程度が挙げられる。
ラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩または非ヒドロキ
シラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩以外の成分とし
ては、公知の香粧品組成物の成分がいずれも用いられ
る。
アンモニウム塩化合物のうち、ヒドロキシラノリン脂肪
酸の四級アンモニウム塩、特にALFカチオンは髪にこ
しを与えてボリューム感を付与する効果が高く、また非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩もしく
はそのカチオンは髪にしっとり感を付与する効果が大き
い。
級アンモニウム塩は、薬剤等の化学的処理や熱等の物理
的処理によって生じるケラチン蛋白の変性,損傷、メラ
ニン色素の褪色、キューティクルの歪み,損傷,剥離等
による毛髪のダメージを防止すると共に生じてしまった
該ダメージをも修復し、また水分蒸発による髪のパサツ
キ、触感や櫛通りの悪化、柔軟性や艶の減少、また毛髪
の強度の低下を有意に防止することができ、毛髪ダメー
ジ抑制剤、毛髪ダメージ修復剤として有用である。従っ
て、本発明の非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩は、毛髪ダメージ抑制剤、修復剤として髪にそ
のまま適用することもできるが、毛髪化粧料添加剤とし
てパーマネント・ウェーブ液、染毛剤、カラーマニキュ
ア、脱色剤(ブリーチ)等、毛髪にダメージを与えるこ
とのある毛髪化粧料、もしくは毛髪にダメージを与える
原因となる熱風乾燥等の際に用いられるムースやジェル
等の整髪料等に添加・配合して用いることもできる。
四級アンモニウム塩は、染毛剤等とともに使用されるこ
とにより該染毛剤等の染色・発色を強め、染めむらを防
止し、さらに色あせを防止して色持ちを良くする効果を
奏するため、発色・染色強化剤、染色持続剤もしくは染
色補助剤として有意に使用できる。かかる点からも該四
級アンモニウム塩は染毛剤、カラーマニキュア、カラー
リンス等の添加剤として有用である。
場合の非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム
塩の添加量としては、毛髪化粧料の種類によって異なる
が、例えば前述する香粧品添加剤の場合と同様な配合比
率が挙げられる。
シラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩以外の成分とし
ては、公知の毛髪化粧料組成物の成分がいずれも用いら
れる。
肪酸の四級アンモニウム塩を含有することを特徴とする
パーマネント・ウェーブ液組成物である。
肪酸の四級アンモニウム塩(1)は、前述のR1〜R4、
X及びnで規定されるものであれば特に制限されない
が、パーマネント・ウェーブ液による毛髪のダメージを
防止・修復し、ウェーブ保持性を高める等という作用の
点から、より好ましくは、式:
されるものが例示される。
四級アンモニウム塩、好ましくは上記官能基を有する非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩を含有
する本発明のパーマネント・ウェーブ液組成物によれ
ば、パーマネント・ウェーブ液の還元及び酸化作用によ
る毛髪の強度の低下を防止できると共に該パーマネント
・ウェーブ液によって生じるダメージを抑制・修復し、
さらにウェーブ保持性をより高めることができる。
1剤からなる還元剤成分と、酸化剤を基剤とする第2剤
からなる酸化剤成分からなる。非ヒドロキシラノリン脂
肪酸の四級アンモニウム塩(1)は、かかる第1剤また
は第2剤のどちらか一方のみに含有されていてもよい
し、双方に含有されていてもよいが、好ましくは第2剤
のみ、又は双方に含有されている場合である。
ニウム塩の配合量は、第1剤、第2剤のそれぞれに対し
て、通常0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜1
0重量%、より好ましくは0.2〜10重量%である。
(第1剤、第2剤)は、非ヒドロキシラノリン脂肪酸の
四級アンモニウム塩以外の成分としては、公知のパーマ
ネント・ウェーブ液の成分がいずれも用いられる。例え
ば、第1剤にはチオグリコール酸、システィン等の還元
剤が含まれ、更に還元作用を効果的にするためのアルカ
リ剤を含んでいてもよい。また第2剤には臭素酸アルカ
リ金属塩等の酸化剤が含まれる。また、本発明の組成物
には、このほかに本発明の効果を妨げない限り、界面活
性剤、油性基剤、保湿剤、平滑剤、低級アルコール、キ
レート剤、抗炎剤、香料、着色料、防腐剤、噴射剤、p
H調整剤、水等の成分が含まれていてもよい。
1剤の場合、通常pH5〜13、好ましくはpH8〜1
0であり、第2剤の場合、通常pH9以下であり、好ま
しくはpH3〜7である。
ト、固体、粉体、スプレー、泡状、ジェル状等特に制限
はされないが、使い易さの点から、好ましくは液体、ペ
ースト、泡状、ジェル状である。本発明の1態様とし
て、液体状のパーマネント・ウェーブ液組成物を例示す
れば、例えば第1剤として、非ヒドロキシラノリン脂肪
酸の四級アンモニウム塩(1)が0.01〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%、還元剤が0.1〜
30重量%、好ましくは0.5〜30重量%、水が45
〜95重量%であり、アンモニア水等のアルカリで上記
の範囲になるようにpH調整されたものが挙げられ、第
2剤として、非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩(1)が0.01〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、酸化剤が0.1〜30重量%、好
ましくは0.5〜30重量%、水が45〜95重量%含
まれるものが挙げられる。
肪酸の四級アンモニウム塩を含有することを特徴とする
染毛剤組成物である。
肪酸の四級アンモニウム塩(1)は、前述のR1〜R4、
X及びnで規定されるものであれば特に制限されない
が、濃染及び均染色作用及び色落ちを少なくする等の作
用の点から、より好ましくは、式:
されるものが例示される。
四級アンモニウム塩、好ましくは上記官能基を有する非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩を含有
する本発明の染毛剤組成物によれば、染毛という化学的
処理又は着色料の付着蓄積に伴うキューティクルのダメ
ージ、触感の悪化及び著しい毛髪強度の低下を防止する
と共にこれらのダメージを修復し、さらに染毛剤に含ま
れる染色剤の付着、発色を高めることができる。
染毛剤、一時染毛剤、カラーマニキュア、カラーリン
ス、カラーシャンプー、カラートリートメント、ヘアカ
ラースチック、カラークレヨン、カラースプレー等、外
的に毛髪を染色するために使用される剤を広く意味する
ものである。
毛剤は特に限定されず、公知の染毛剤の成分がいずれも
使用できる。また、本発明の組成物には、非ヒドロキシ
ラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩(1)と染毛剤の
ほか、本発明の効果を妨げない限り、界面活性剤、油性
基剤、保湿剤、平滑剤、低級アルコール、キレート剤、
抗炎剤、香料、防腐剤、噴射剤、養毛剤、pH調整剤、
水等の成分を含んでいてもよい。
ラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩の量は、通常0.
01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、よ
り好ましくは0.2〜10重量%である。染毛剤の含有
量は通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5
重量%であり、水の量は通常40〜95重量%、好まし
くは50〜80重量%であり、またその他の成分を通常
1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%含んでいて
もよい。
ト、固体、粉体、スプレー、泡状、ジェル状等特に制限
はされないが、使い易さの点から、好ましくは液体、ペ
ースト、泡状、ジェル状である。
ず、1品剤であっても、使用時に混合して用いる2品剤
であってもよいし、シャンプー式または塗布式のいずれ
でもよい。
ノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩は第1剤または第2
剤のどちらか一方にのみ含有されていてもよいし、双方
に含有されていてもよいが、好ましくは第1剤のみ、又
は双方に含有されている場合である。
化染毛剤組成物を例示すれば、例えば第1剤として、非
ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩(1)
が0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量
%、染料前駆体及びカップラーが0.01〜10重量
%、好ましくは0.1〜5重量%であり、必要によりア
ルカリ剤が0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜
20重量%、界面活性剤が0.1〜40重量%、好まし
くは2〜30重量%、低級アルコールが0〜20重量
%、好ましくは5〜15重量%、その他の成分が1〜5
0重量%、好ましくは5〜20重量%含まれているもの
が挙げられ、第2剤として、一般に酸化剤が0.1〜1
0重量%、好ましくは1〜8重量%、水が90〜99.
9重量%、好ましくは92〜99重量%含まれるものが
挙げられる。
り詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限
されるものではない。なお、以下において、非ヒドロキ
シラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩をNHカチオ
ン、α−ヒドロキシ脂肪酸の四級アンモニウム塩をAL
Fカチオンともいう。
素雰囲気下135〜140℃に加熱すると共に、104
gのジメチルアミノプロピルアミンを10〜15分間に
わたって添加した。次いで、この反応物を155〜16
0℃に約3時間加熱し、圧力を約45分間で90〜10
0mmHgに低減し、次いで最後に1時間で約1mmH
gに低減した。反応混合物を120℃に冷却し、水蒸気
で90分間分散させ、次いで乾燥して淡褐色の半固体ラ
ノリンアミドを得た。これを226gのジプロピレング
リコールで希釈したあと、80℃にてジエチル硫酸11
3gを1時間にわたってゆっくり添加した。温度を80
℃に3〜4時間維持し、加熱の最終段階中圧力を1〜2
mmHgに低減した。かくして得られたラノリンカチオ
ン希釈物の濃度は、有効濃度52.0%、水分1.2
%、酸価4.1であった。
を、特開平6−293614号公報の記載に従い製造し
た。得られたラノリン脂肪酸NH200gを反応器に装
入し、窒素雰囲気下135〜140℃に加熱すると共
に、86gのジメチルアミノプロピルアミンを10〜1
5分間にわたって添加した。次いで、この反応物を15
5〜160℃に約3時間加熱し、圧力を約45分間で9
0〜100mmHgに低減し、次いで最後に1時間で約
1mmHgに低減した。反応混合物を120℃に冷却
し、水蒸気で90分間分散させ、次いで乾燥して淡褐色
の半固体非ヒドロキシラノリン脂肪酸アミドを得た。こ
れを149gのジプロピレングリコールで希釈したあ
と、80℃にてジエチル硫酸97gを1時間にわたって
ゆっくり添加した。温度を80℃に3〜4時間維持し、
加熱の最終段階中圧力を1〜2mmHgに低減した。か
くして得られたNHカチオン希釈物の濃度は、有効濃度
60.0%、水分0.1%、酸価5.1であった。
報の記載に従い製造した。得られたラノリン脂肪酸AL
F200gを反応器に装入し、窒素雰囲気下135〜1
40℃に加熱すると共に、80gのジメチルアミノプロ
ピルアミンを10〜15分間にわたって添加した。次い
で、この反応物を155〜160℃に約3時間加熱し、
圧力を約45分間で90〜100mmHgに低減し、次
いで最後に1時間で約1mmHgに低減した。反応混合
物を120℃に冷却し、水蒸気で90分間分散させ、次
いで乾燥して淡褐色の半固体ヒドロキシラノリン脂肪酸
アミドを得た。これを150gのジプロピレングリコー
ルで希釈したあと、80℃にてジエチル硫酸91gを1
時間にわたってゆっくり添加した。温度を80℃に3〜
4時間維持し、加熱の最終段階中圧力を1〜2mmHg
に低減した。かくして得られたALFカチオン希釈物の
濃度は、有効濃度58.0%、水分1.4%、酸価4.
8であった。比較製剤例1(ヘアーリンスの調製) 成 分 比率(重量%) A 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5 セタノール 4.5 シリコンオイル 2.0 B プロピレングリコール 5.0 精製水 残 分 合計 100.0 撹拌下、80℃にてBをAに添加してヘアーリンスを調
製した。
を製造例1のラノリンカチオン(有効成分として1.5
重量%)に代えた以外は比較製剤例1と同様にして、ヘ
アーリンスを得た。
を実施例1のNHカチオン(有効成分として1.5重量
%)に代えた以外は比較製剤例1と同様にして、ヘアー
リンスを得た。
を実施例2のALFカチオン(有効成分として1.5重
量%)に代えた以外は比較製剤例1と同様にして、ヘア
ーリンスを得た。
を混合して、該混合物に含まれるヒドロキシラノリンの
四級アンモニウム塩の含有比率がそれぞれ80重量%
(製剤例3に対応)、60重量%(製剤例4に対応)と
なるように調製した。
アンモニウムの代わりに、これらの混合物をそれぞれ使
用して(有効成分として1.5重量%)、比較製剤例1
と同様にヘアーリンスを得た。
4、比較製剤例1、2)の使用乾燥後の(1)しっとり
感、(2)ボリューム感の各項目について官能評価及び総
合評価を行った。結果を表1に示す。
の高いものから順に1〜4の順位を付けた。
感を付与する効果が大きく、ALFカチオンは髪にこし
を与えるボリューム感を付与する効果が大きいことが明
らかになった。また、NHカチオン及びALFカチオン
はいずれもこれらの混合物であるラノリンカチオンより
も高い評価を受けており、NHカチオンとALFカチオ
ンを分離することで、香粧品添加剤としてより効果の高
いものが得られた。
アンモニウム塩を40重量%以下含んでいてもヒドロキ
シラノリン脂肪酸の四級アンモニウム塩を少なくとも6
0重量%含有している四級アンモニウム塩化合物であれ
ば、従来のラノリンカチオンより有意な差をもって、上
記ALFカチオンの効果が発揮されることが明らかにな
った。
8)及び比較組成物(比較例3〜8)を表2に示す。な
お、還元剤としてチオグリコール酸アンモニウムを使用
した。
毛髪について毛髪の強度、カール保持力、風合いを調べ
た。結果を表2に併せて示す。
ャンプー液で洗浄し、流水で充分にすすいだ後、長さ1
5cm、重さ5gの毛髪束を作成した。該毛髪束を直径
1.3cmのカーラーに巻き付け、パーマネント・ウェー
ブ第I剤に30℃で10分間浸漬し、流水で1分間洗浄
後、第II剤に30℃で10分間浸漬した。流水で1分間
充分洗浄した後に、カーラーを外して風乾した。次い
で、25℃、湿度70%の恒温恒湿機内に該毛髪束を吊
し、一昼夜放置して試験片とした。
(80μm)の毛髪1本を選び出し、トライボギア(表
面性測定機(TYPE:14DR)新東科学株式会社
製)に固定し、その破断荷重を測定して強度とした。毛
髪10本について測定を行い、その平均を求めた。
ャンプー液で洗浄し流水で充分にすすいだ後、風乾し
た。毛髪の根元と毛先の方向を揃え、同一太さ(80μ
m)の12本の毛髪の根元の部分で結び、長さ6cmの
毛髪試料を作成した。
き、末端をプラスティック製ストッパーで押さえた。パ
ーマネント・ウェーブ第I剤に30℃で10分間浸漬
し、流水で1分間洗浄後、第II剤に30℃で10分間浸
漬した。流水で1分間充分すすいだ後に、水で濡れた状
態でコイルを外し、ヘアコイルの直径を測定した(dm
m)。更に余分な水を拭き取り、ヘアコイルを吊して長
さを測定した(Lcm)。
を求めた。ヘアコイルの直径(dmm)及び長さ(Lcm)
が小さい程ウェーブ効果は高い。
を用い、15名の女子パネラーによって毛髪の風合いを
触感によって評価した。
モニウム系のパーマネント・ウェーブ液は、還元力が強
いため、一般に毛髪を痛めやすいとされている。しか
し、このパーマネント・ウェーブ液にNHカチオンを配
合することにより、パーマネント処理後の毛髪の強度は
未処理毛と同等もしくはそれより強い値を示し、NHカ
チオンにパーマネント処理によるダメージ抑制効果もし
くはダメージ修復効果があることが判明した。
NHカチオンを入れない系に比して明らかに良い結果を
示した。
・ウェーブ液組成物(実施例9〜14)及び比較組成物
(比較例9〜14)を表3に示す。
記の実施例3〜8の方法に従って、該毛髪について毛髪
の強度、カール保持力、風合いを調べた。結果を表3に
併せて示す。
ネント・ウェーブ液は、チオグリコール酸アンモニウム
系のパーマネント・ウェーブ液に比して、一般にウェー
ブ形成力が弱いとされている。しかし、このパーマネン
ト・ウェーブ液にNHカチオンを配合することにより、
パーマネント処理によるダメージ抑制・修復効果はもと
より、カール保持力を増強することが示された。
成物(比較例15〜19)を表4に示す。
式染毛剤組成物を調製した。なお、酸化染料は、主剤と
してp−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール
を、修正剤としてm−アミノフェノールを使用した。
5cm、重さ5gの毛髪束を作成し、これを5%シャンプ
ー液で洗浄し、流水で充分にすすいだ後、風乾した。こ
れをブリーチ処理し、水洗、乾燥して被験試料とした。
この被験試料を、予め第I剤と第II剤を混合して得られ
た染毛剤組成物に30℃で10分間浸漬した後、水で充
分にすすいだ後、風乾した。次いで、25℃、湿度70
%の恒温恒湿機内に該毛髪束を吊し、一昼夜放置して試
験片とした。
染色剤による濃染効果及び均染効果をみた。なお、毛髪
強度は前述の方法に従って評価し、濃染効果及び均染効
果については以下の基準で評価した。結果を表4に示
す。
毛髪強度を比較すると、毛髪はまずブリーチ処理によっ
てダメージを受け強度が低下し、さらに染毛処理によっ
てダメージを受け強度が一段と低下することが分かる。
それに対してNHカチオンを配合した染毛剤組成物で処
理した毛髪は、未処理毛と同等もしくはそれ以上の強度
を示し、ブリーチ処理によってダメージを受けた毛髪を
修復し、さらに染毛処理によるダメージをも抑制してい
ることが判明した。
メージ抑制効果のみならずダメージ修復効果を有し、ま
た染毛剤に対して濃染作用、均染作用を発揮することが
明らかとなった。
て、表5に示す処方からなるヘアトリートメント液でト
リートメント処理を施し、前述の方法に従って、処理の
前後で毛髪の強度を比較した。結果を表5に併せて示
す。
リン脂肪酸の四級アンモニウム塩に毛髪ダメージ修復効
果が認められ、毛髪化粧料添加剤としての有用性が確認
された。
Claims (9)
- 【請求項1】ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩。 - 【請求項2】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩。 - 【請求項3】ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩を必須成分とする香粧品添加剤。 - 【請求項4】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩からなる香粧品添加剤。 - 【請求項5】ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩又は非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩を配合してなる香粧品組成物。 - 【請求項6】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩からなる毛髪化粧料添加剤。 - 【請求項7】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩を配合してなる毛髪化粧料組成物。 - 【請求項8】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩を配合してなるパーマネント・ウェーブ液組成
物。 - 【請求項9】非ヒドロキシラノリン脂肪酸の四級アンモ
ニウム塩を配合してなる染毛剤組成物。
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- 1996-09-06 JP JP23699796A patent/JP3924731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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