JP4120811B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料に関し、さらに詳細には、洗髪のすすぎ時にはなめらかで良好な使用感を有するとともに、仕上り後の毛髪にもなめらかさとしっとり感を付与する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年毛髪のカラーリングが一般的となり、ブリーチ、パーマ処理等とともに、毛髪は化学的損傷を受ける機会が増大している。さらに毎日の洗髪やスタイリング、ドライヤー等の物理的損傷を受けて傷みやすくなった毛髪は、洗髪時のきしみやからみ、あるいはスタイリングの際に起こる毛髪のパサツキ、なめらかさやしっとり感の劣化、または、櫛通りの劣化のような不具合を生じている。これらを改善するために、例えばヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーのような毛髪化粧料が用いられている。
このような毛髪化粧料としては、例えば、シリコーンオイルと油分を組み合せたものやアミノ変性高分子シリコーンと第4級アンモニウム塩と高級脂肪酸を組み合わせたもの(例えば、特許文献1、2参照)など、種々のものが提案されている。
また、上記(B)成分と界面活性剤もしくはシリコーンあるいは水膨潤性粘土鉱物をそれぞれ組み合わせたもの(例えば、特許文献3〜5参照)も提案されている。しかしながら、これらの毛髪化粧料は、乾燥後の毛髪に優れたなめらかさとしっとり感を与え、パサつきのなさを実感できるだけの優れたコンディショニング効果を与える点において不十分であったり、すすぎ時の髪のなめらかさにおいては充分に満足できるものではなく、改善が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平03−264515
【特許文献2】
特開平10−273427
【特許文献3】
特開平10−72331
【特許文献4】
特開平11−106309
【特許文献5】
特開2002−53435
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、洗髪すすぎ時から乾燥後に至るまで毛髪に優れたなめらかさとしっとり感を付与し、コンディショニング効果に優れる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、カチオン性界面活性剤、N−(2−ヒドロキシ−3−アルキルまたはアルケニルオキシ)プロピル塩基性アミノ酸[ここに、アルキルまたはアルケニルは、それぞれ、炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を意味し、塩基性アミノ酸は、アルギニン、リジン、またはオルチニンである。]またはその塩、高重合アミノ変性シリコーンを組み合わせることにより、これら成分が相乗的に作用し、洗髪のすすぎ時にはなめらかで良好な使用感を有するとともに、仕上り後の毛髪にもなめらかさとしっとり感を与える優れた効果を有する毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
【0006】
即ち本発明によれば、(A)N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩から選ばれるカチオン性界面活性剤と、(B)N−(2−ヒドロキシ−3−アルキルまたはアルケニルオキシ)プロピル塩基性アミノ酸[ここに、アルキルまたはアルケニルは、それぞれ、炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を意味し、塩基性アミノ酸は、アルギニン、リジン、またはオルチニンである。]またはその塩と、(C)下記一般式(1)で示される高重合アミノ変性シリコーンを含有する上記毛髪化粧料を提供する。
【0007】
【化2】
[式中、mおよびnはそれぞれ整数で、m+nが3000〜20000であり、n/mが1/500〜1/10000である]
【0008】
【発明実施の形態】
以下、本発明について更に詳細に説明する。本発明は、カチオン性界面活性剤、N−(2−ヒドロキシ−3−アルキルまたはアルケニルオキシ)プロピル塩基性アミノ酸[ここに、アルキルまたはアルケニルは、それぞれ、炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を意味し、塩基性アミノ酸は、アルギニン、リジン、またはオルチニンである。]またはその塩、高重合アミノ変性シリコーンを組み合わせた毛髪化粧料に関するものである。
【0009】
本発明で使用される(A)成分は、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩である。
【0011】
(A)成分の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.1%〜3%であり、より好ましくは0.5%〜2%である。 0.1%より少ないと、すすぎ時のなめらかさが十分でなく、3%を超えると、仕上がり時のなめらかさが十分ではなくなる場合がある。
【0012】
本発明で使用される(B)成分としては、 N−(2−ヒドロキシ−3−アルキルまたはアルケニルオキシ)プロピル塩基性アミノ酸[ここに、アルキルまたはアルケニルは、それぞれ、炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を意味し、塩基性アミノ酸は、アルギニン、リジン、またはオルチニンである。]またはその塩の1種あるいは2種以上が好適に使用される。(B)成分の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.1%〜5%であり、より好ましくは0.5%〜2.5%である。0.1%より少ないと、すすぎ時のなめらかさが十分でなく、5%を超えると、仕上がり時のなめらかさが十分ではなくなる場合がある。
【0013】
本発明で使用される(C)成分の高重合アミノ変性シリコーンは、下記一般式(1)で表わされるもので、1種あるいは2種以上が好適に使用される。
【化5】
式中、mおよびnはそれぞれ整数で、m+nは3000〜20000であり、好ましくは4000〜20000である。m+nが3000未満では油状になり、仕上がり時のコンディショニング性能が不十分となり、20000を超えるとシリコーン油等の他の原料に溶解しにくくなり、配合することが難しい。またn/mは1/500〜1/10000であり、好ましくは1/500〜1/2000である。n/mが1/500を超えると高分子シリコーン中のアミノ基の含有率が高くなり、製造時に架橋反応が起きたり、あるいは原料臭の点からも好ましくなく、1/10000未満では、毛髪に対する相互作用が不十分となり、コンディショニング効果の持続が悪くなる。
(C)成分の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.1%〜5%であり、より好ましくは0.5%〜3%である。0.1%より少ないと、仕上がり時のなめらかさが不十分となり、5%を超えると、仕上がり時のべたつきのなさが不十分となる場合がある。
【0014】
本発明の組成物には、上記必須成分の他に、通常乳化組成物に用いられる配合剤、例えば、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水などを配合することができる。なお任意成分はこれらに限定されるものではない。
【0015】
本発明は、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、スタイリング剤、ヘアパック、ヘアスプレー、育毛剤、養毛剤等の毛髪化粧料組成物に用いることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、洗髪のすすぎ時にはなめらかで良好な使用感を有するとともに、仕上り後の毛髪にもなめらかさとしっとり感を与えることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって限定されるものではない。なお、下記例で%は特に断らない限り、質量%を示す。
【0018】
〔実施例1,2、参考例1,2、比較例1〜5〕
以下に従って、表1に示す組成物を調製し、これらの性能を評価した。結果を表1に示す。
試料の作成
(A)成分、及び、各種溶剤及び乳化剤などの油性成分を、40〜80℃で加温溶解して油相を調製する。
(B)成分などの水性成分を水に25〜80℃に加熱溶解して水相を調整する。水相に、油相を添加しアジホモミキサーで攪拌し、O/Wエマルジョンを形成する。
パドルミキサーで攪拌、室温まで徐冷し、試料とする。
評価方法
20〜30代の女性30名について(髪の長さ:ショート〜セミロング〜ロング)、実使用評価を行った。評価項目は、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後仕上がり時のなめらかさ・しっとり感・ぱさつきのなさ・べたつきのなさ、総合評価であり、以下の評点に従い行った。
【0019】
◎:良好と答えた者が30名中25名以上
○:良好と答えた者が30名中15〜24名
△:良好と答えた者が30名中5〜14名
×:良好と答えた者が30名中5名未満
【0020】
【表1】
Claims (1)
- (A)N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、(B)N−(2−ヒドロキシ−3−アルキルまたはアルケニルオキシ)プロピル塩基性アミノ酸[ここに、アルキルまたはアルケニルは、それぞれ、炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を意味し、塩基性アミノ酸は、アルギニン、リジン、またはオルチニンである。]またはその塩と、(C)下記一般式(1)で示される高重合アミノ変性シリコーンの1種または2種以上とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
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