JP5368980B2 - 二剤式酸化型染毛剤組成物 - Google Patents

二剤式酸化型染毛剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、特定の分岐脂肪酸又はその塩を含有する二剤式酸化型染毛剤組成物に関する。
毛髪は、パーマ、酸化染毛剤(ヘアカラー)、毛髪脱色剤(ヘアブリーチ)等の化学的処理に曝されるとその成分や構造体の部分的欠損を生じ損傷状態となる。化学的処理に曝された毛髪は、ドライヤー、ヘアアイロン等による熱やブラッシング等の日常的なヘアケア行動による物理的刺激により、さらに損傷が進行しやすくなる。パーマ、ヘアカラー、ヘアブリーチ等の化学的処理は、通常数ヶ月の間隔で行われるが、この間に毛髪が受ける物理的刺激により、化学的処理後に新生した根元側部分の損傷度と、化学的処理に曝された毛先側部分との損傷度には、大きな差が生じる。
このような損傷度の異なる部分を有する毛髪に酸化染毛剤を適用すると、損傷度の大きい毛先側部分は濃く染まりやすく、損傷度の小さい根元側部分は比較的染まりにくいため、染まりにムラが生じやすいという問題があり、損傷度の異なる部分を有する毛髪を均一に染毛できる酸化染毛剤が求められている。
一方、分岐脂肪酸は毛髪用化粧料原料としてよく知られており、イソ脂肪酸(脂肪鎖末端の炭素原子から数えて2番目の炭素原子にメチル基を持つ分岐脂肪酸)、又はアンテイソ脂肪酸(脂肪鎖末端の炭素原子から数えて3番目の炭素原子にメチル基を持つ分岐脂肪酸)を含有する毛髪化粧料も知られている(特許文献1〜4)。また、ラノリン由来の脂肪酸にはこれらのイソ脂肪酸やアンテイソ脂肪酸が含まれているが、このラノリン脂肪酸を含有する毛髪化粧料も知られている(特許文献5〜6)。
そして、これらの特許文献には、18-メチルイコサン酸、ラノリン脂肪酸等とカチオン界面活性剤とを含有するシャンプーやリンスの実施例が記載され、毛髪に良好な感触を賦与できることや毛髪の損傷を抑制する効果を有することが記載されている。また、特許文献4及び特許文献6には、ラノリン脂肪酸とカチオン界面活性剤を含有する毛髪脱色剤の実施例が記載されており、特許文献4には、毛髪のダメージを抑制し、良好な感触を付与できると記載されている。
しかしながら、これらを二剤式酸化型染毛剤組成物に含有させた場合の染色性に与える影響、特に、分岐脂肪酸として炭素数19〜30のイソ脂肪酸若しくはアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩を選択し、これを4級型カチオン界面活性剤と共に、二剤式酸化型染毛剤組成物の第1剤、第2剤の少なくとも一方の剤に含有させた場合に、損傷度の異なる部分を有する毛髪を均一に染める性能に優れ、それらの持続性(シャンプーにより徐々に褪色していく際にも均一性が保たれること)にも優れることは全く知られていなかった。
欧州特許出願公開第0483689号明細書 特開平4-230614号公報 特開平4-230615号公報 特開2005-206524号公報 特開昭63-316712号公報 特開2001-213739号公報
本発明は、アルカリ剤及び酸化染料前駆体又は直接染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを含む二剤式酸化型染毛剤組成物であって、第1剤及び第2剤の少なくとも一方が、成分(A)と成分(B)の両方を含む二剤式酸化型染毛剤組成物を提供するものである。
(A)炭素数19〜30のイソ脂肪酸若しくはアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩
(B)4級型カチオン界面活性剤
発明を実施するための形態
本発明は、毛髪に対する良好な染色性能を有し、特に毛髪を均一に染めることができ、かつその持続性にも優れる二剤式酸化型染毛剤組成物に関する。
本発明者は、二剤式酸化型染毛剤において、炭素数19〜30のイソ脂肪酸若しくはアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩と、4級型カチオン界面活性剤とを併用し、これらを同一の剤中に含有させることにより、上記の性能を具備するものとなることを見出した。
本発明の染毛剤組成物は、成分(A)の脂肪酸又はその塩と成分(B)の4級型カチオン界面活性剤とが同一の剤に含まれていることにより、両剤が使用直前に混合される前の段階で、相互に毛髪に定着しやすい堅固なコンプレックスを形成していると考えられる。特に、これらの成分が第1剤中に共存する場合には、アルカリ剤の存在により、成分(A)の脂肪酸のカルボキシル基の水素原子が解離し、アニオン化することで、より一層コンプレックスの形成に寄与すると考えられる。従って、本発明の二剤式酸化型染毛剤は上記の特徴を有することによって成分(A)と成分(B)とがコンプレックスとして毛髪に強固に定着するため、毛髪のダメージを抑止し、また毛髪に対する優れた染色性能を発揮する。
〔(A):イソ脂肪酸若しくはアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩〕
本発明で用いられる成分(A)は、炭素数19〜30のイソ脂肪酸若しくは炭素数19〜30のアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩である。これらの脂肪酸としては、飽和脂肪酸が好ましい。また、毛髪のダメージを抑止する効果、均一な染色性等の良好な染色効果とそれらの持続性に優れる点から、上記脂肪酸の炭素数は、19〜24、更には19〜22であることが好ましい。
具体的には、イソ脂肪酸として17-メチルオクタデカン酸、18-メチルノナデカン酸、19-メチルイコサン酸、20-メチルヘンイコサン酸が挙げられ、アンテイソ脂肪酸として16-メチルオクタデカン酸、17-メチルノナデカン酸、18-メチルイコサン酸、19-メチルヘンイコサン酸が挙げられる。またこれらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。
成分(A)は、元来毛髪の表面に存在する化合物と考えられているが、染毛処理、パーマ処理等の化学処理によって、毛髪表面から脱落してしまう。そして、これら化学処理の後に毛髪が生えると、この新生部分と化学処理部分とで、成分(A)の存在する部分と存在しない部分とが生じるため、これがその後の染毛処理によって均一に染まらずムラを生ずる原因の一つとなっている。本発明では、毛髪表面に成分(A)を補うことによって、ムラのない均一な染毛を実現したものである。
成分(A)の脂肪酸又はその塩は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、ダメージを受けた髪の状態を補修することで、毛髪に対する染色性能、特に染色の均一性に優れる点から、0.01〜10質量%が好ましく、更には0.05〜5質量%が好ましい。
〔(B):4級型カチオン界面活性剤〕
本発明で用いられる成分(B)の4級型カチオン界面活性剤は、成分(A)との間でコンプレックスを形成することで毛髪への定着性を向上させ、効果の持続性を向上する機能を有する。4級型カチオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式で表される第四級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 0005368980
〔式中、R101、R102、R103及びR104のうち、少なくとも1個は置換基の炭素数も併せた総炭素数が8〜40となる範囲でアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基が置換していてもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数1〜6のポリオキシアルキレン基を示し、X-はハロゲン化物イオン(塩素イオン、臭素イオン等)又は有機アニオン(メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、メチル炭酸イオン、サッカリンイオン等)を示す。〕
これらのうち好ましいものとして、例えば、以下の(B-i)〜(B-iv)が挙げられる。
(B-i)アルキルトリメチルアンモニウム塩タイプ
例えば下記一般式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005368980
〔式中、R101aは炭素数8〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R102a、R103a及びR104aは、同一又は異なって炭素数1〜6のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(A1O)aH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数aは1〜6の数を示し、a個のA1Oは同一でも異なってもよく、その配列は任意である)を示し、X-は前記と同じ意味を示す。〕
上記一般式において、R101aとしては、炭素数12〜28、更には16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。R102a及びR104aとしては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基及び−(CH2CH2O)aH(平均付加モル数aは1〜3、更に1〜2が好ましい)が好ましい。なかでもメチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。R103aとしては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、メチル基及びエチル基がより好ましく、更にメチル基が好ましい。X-としては、塩素イオン、臭素イオンが好ましい。
具体的には、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム、塩化2-オクチルドデシルトリメチルアンモニウム、塩化2-デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
(B-ii)アルコキシトリメチルアンモニウム塩タイプ
例えば下記一般式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005368980
〔式中、R101bは、炭素数6〜28の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R102b、R103b及びR104bは、同一又は異なって炭素数1〜6のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(A3O)bH(A3は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数bは1〜6の数を示し、b個のA3Oは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、A2は、炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、X-は前記と同じ意味を示す。〕
上記一般式において、R101bとしては、炭素数12〜22、更には16〜18のものが好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。R102b及びR104bとしては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基及び−(CH2CH2O)bH(平均付加モル数bは1〜3、更には1〜2が好ましい)が好ましい。なかでもメチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。R103bとしては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、メチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。A2としては、エチレン基又はn-プロピレン基が好ましい。X-としては、塩素イオン、臭素イオン、エチル硫酸イオンが好ましい。
具体的には、塩化3-ヘキサデシルオキシプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウム、塩化3-オクタデシルオキシプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウム、塩化3-ヘキサデシルオキシエチル-N,N,N-トリメチルアンモニウム、塩化3-オクタデシルオキシエチル-N,N,N-トリメチルアンモニウム等が挙げられる。
(B-iii) アルキルアミドトリメチルアンモニウム塩タイプ
例えば下記一般式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005368980
〔式中、R101cは炭素数7〜37の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R102c、R103c及びR104cは、同一又は異なって、炭素数1〜6のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(A5O)cH(A5は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数cは1〜6の数を示し、c個のA5Oは同一でも異なってもよく、その配列は任意である)を示し、A4は、炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、X-は前記と同じ意味を示す。〕
上記一般式において、R101cとしては、炭素数8〜21、更には11〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。R102c及びR104cとしては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基及び−(CH2CH2O)cH(平均付加モル数cは1〜3、更には1〜2が好ましい)が好ましい。なかでもメチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。R103cとしては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、メチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。A4としては、エチレン基又はn-プロピル基が好ましい。X-としては、塩素イオン、臭素イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン及びメチル炭酸イオンが好ましい。また、アルカノイル基R101c−CO−がラノリン由来であることも好ましい。)
具体的には、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(アルカノイルアミノプロピルジメチルエチルアンモニウムのエチル硫酸塩、アルカノイル基はラノリン由来)、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C14〜C20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C18〜C22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
(B-iv)ジアルキルジメチルアンモニウム塩タイプ
例えば下記一般式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005368980
〔式中、R101d及びR102dは、同一又は異なって、炭素数8〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R103d及びR104dは、同一又は異なって、炭素数1〜6のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(A6O)dH(A6は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数dは1〜6の数を示し、d個のA6Oは同一でも異なってもよく、その配列は任意である)を示し、X-は前記と同じ意味を示す。〕
上記一般式において、R101d及びR102dとしては、炭素数12〜28、更には16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。R103d及びR104dとしては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基及び−(CH2CH2O)dH(平均付加モル数dは1〜3、更には1〜2が好ましい)が好ましい。なかでもメチル基及びエチル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。X-としては、塩素イオン、臭素イオンが好ましい。
具体的には、塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジ-2-ヘキシルデシルジメチルアンモニウム、塩化ジ-2-オクチルドデシルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
成分(B)の4級型カチオン界面活性剤は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、組成物の乳化安定に寄与し、感触を良くする観点から、0.01〜10質量%が好ましく、更には0.05〜5質量%が好ましい。
本発明においては、第1剤と第2剤の少なくとも一方が、成分(A)と成分(B)の両方を含有していることが重要である。これにより、毛髪の化学処理部と新生部に損傷度の違いがある場合でも、均一に染めることができ、またその持続性にも優れたものとなる。特に、第1剤中に成分(A)及び(B)を含有することが好ましい。なお、いずれか一の剤中に成分(A)と成分(B)が共に含有していれば足り、更に他の剤中に、成分(A)又は成分(B)を含有していても構わない。
成分(A)と成分(B)の本発明の染毛剤組成物中における含有質量比(A)/(B)は、成分(A)と成分(B)とでコンプレックスを形成することで成分(A)の毛髪への定着を高め、均一に染まった状態の効果の持続性に優れる点から、50/1〜1/50の範囲とすることが好ましく、更には10/1〜1/10の範囲とすることが好ましく、更には5/1〜1/5、更には2/1〜1/2とすることが好ましい。なお、上記比率は、第1剤と第2剤とを含む本発明の染毛剤組成物全体中における両成分の質量比であるが、第1剤、第2剤のいずれか一の剤中において、更には第1剤中において、両成分の含有質量比が上記範囲となることが、より高い効果の点で好ましい。
〔(C):アルカリ剤〕
本発明の染毛剤組成物は、第1剤中に成分(C)としてアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、グアニジン、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩、1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩、炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。
アルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、その含有量は、十分な染毛効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、0.05〜15質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、更には0.2〜5質量%が好ましい。
〔(D):染料〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(D)として、第1剤中に酸化染料前駆体、空気酸化染料又は直接染料を含有する。
(酸化染料前駆体)
酸化染料前駆体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2, 4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーは、それぞれ2種以上を併用してもよく、その含有量は、それぞれ全組成物中の0.01〜5質量%、更には0.1〜4質量%が好ましい。
(空気酸化染料)
空気酸化染料としては、5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸等が挙げられる。空気酸化染料は、酸化染料前駆体と併用してもよく、あるいは二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、0.01〜5質量%が好ましく、更には0.05〜4質量%、更には0.1〜3質量%が好ましい。
(直接染料)
直接染料としては、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料、酸性染料等が挙げられる。ニトロ染料としては、2-ニトロ-パラフェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-パラヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-オルトフェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HCブルーNo.2、HCオレンジNo.1、HCレッドNo.1、HCイエローNo.2、HCイエローNo.4、HCイエローNo.5、HCレッドNo.3、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-パラフェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、ディスパーズバイオレット1、ディスパーズブルー1、ディスパーズブラック9等が挙げられ、塩基性染料としては、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックレッド76、ベーシックレッド51、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31等が挙げられる。酸性染料としては、だいだい色205号、赤色106号等が挙げられる。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料前駆体と併用してもよい。またその含有量は、全組成中に0.001〜5質量%、更には0.01〜3質量%が好ましい。
〔(E):酸化剤〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(E)として、第2剤に酸化剤を含有する。酸化剤としては、過酸化水素、及び過酸化水素発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、なかでも過酸化水素が好ましい。成分(E)の酸化剤の本発明の染毛剤組成物中の含有量は、十分な染毛効果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水素換算量として、0.1〜12質量%が好ましく、更には0.5〜9質量%、更には1〜6質量%が好ましい。
また、これら酸化剤に代えて、ラッカーゼ、ウリカーゼ等の酸化性酵素を使用することもできる。
〔(F):ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(F)として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を含有することが好ましい。これらのアルキル基は、好ましくは直鎖状であり、その炭素数は、12〜30であることが好ましく、更には16〜22であることが好ましい。また、これらのオキシエチレン基の数平均重合度は、1〜50であることが好ましく、更には2〜40であることが好ましい。
具体的には、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(20)2-オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(9)トリデシルエーテル等が挙げられる。
成分(F)のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、組成物の安定性を向上することができる点から、0.1〜20質量%が好ましく、更には0.5〜15質量%が好ましい。
成分(A)と成分(F)の含有質量比(A)/(F)は、成分(A)と成分(B)のコンプレックスを組成物中に安定化させることにより、ダメージを受けた毛髪の補修効果、均一な染色性等の染色効果をより向上させる点から、50/1〜1/50の範囲とすることが好ましく、更には10/1〜1/10の範囲とすることが好ましい。
成分(B)と成分(F)の含有質量比(B)/(F)は、50/1〜1/50の範囲とすることが好ましく、更には10/1〜1/10の範囲とすることが好ましい。
〔(G):両性ポリマー〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(G)として、両性ポリマーを含有することが好ましい。両性ポリマーとしては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸共重合体、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、N-メタクロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体等が挙げられる。
成分(G)の両性ポリマーは、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪に良好な感触を付与する点から、0.01〜10質量%が好ましく、更に0.1〜5質量%、更には0.5〜3質量%が好ましい。
〔(H):カチオンポリマー〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(H)として、カチオンポリマーを含有することが好ましい。カチオンポリマーとしては、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン性澱粉、4級化ポリピロリドン等が挙げられる。
成分(H)のカチオンポリマーは、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪に良好な感触を付与する点から、0.01〜10質量%が好ましく、更に0.1〜5質量%、更には0.5〜3質量%が好ましい。
〔(I):シリコーン類〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(I)として、シリコーン類を含有することが好ましい。シリコーン類としては、例えば、以下に示す(I-i)〜(I-vi)が挙げられる。
(I-i)下記一般式で表される高重合ジメチルポリシロキサン
Figure 0005368980
〔式中、fは650〜20000の整数を示す。〕
市販品としては、BY11-026、BY22-19〔東レ・ダウコーニング社〕、FZ-3125〔日本ユニカー社〕等が挙げられる。
高重合ジメチルポリシロキサンは、液状油(例えば、下記(I-ii)ジメチルポリシロキサンオイル、(I-iii)環状シリコーン等の液状シリコーン油、またイソパラフィン等の液状炭化水素油)に溶解又は分散したものも使用することができる。
(I-ii)下記一般式で表されるジメチルポリシロキサンオイル
Figure 0005368980
〔式中、gは0〜649の整数を示す。〕
市販品としては、SH200Cシリーズ、粘度1cs、50cs、200cs、1000cs、5000cs〔東レ・ダウコーニング社〕等が挙げられる。
(I-iii)下記一般式で表される環状シリコーン
Figure 0005368980
〔式中、hは3〜7の整数を示す。〕
具体的には、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。また、市販品としては、SH244やSH245(東レ・ダウコーニング社)が挙げられる。
(I-iv)下記一般式で表されるアミノ変性シリコーン
Figure 0005368980
〔式中、R15はR16と同一の基又はメチル基又は水酸基を示し、R16は−R17−Q(ここでR17は炭素数3〜6の2価炭化水素基、Qは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基を示す。)で表される反応性官能基を示し、i及びjはそれぞれ正の整数で、i+jは分子量に依存する。好ましい平均分子量は3000〜100000である。〕
市販品としては、SS-3551、SF8452C、DC929、DC8500(以上、東レ・ダウコーニング社)、KT 1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社)等が挙げられる。アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60質量%が好ましく、30〜50質量%が更に好ましい。好ましいアミノ変性シリコーン水性乳濁液としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング社)が挙げられる。
(I-v)ポリエーテル変性シリコーン
ジメチルポリシロキサンの主鎖にポリオキシアルキレン基、好ましくはポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基が結合したものである。
市販品としては、シリコーンKF6011、同KF6012、同KF6013、同KF351A、同KF352A、同KF615A(以上、信越化学工業社)、シリコーンSH3746、同SH3771C、同SH3749(以上、東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
(I-vi)その他のシリコーン類
上記以外に、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
成分(I)のシリコーン類は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪に良好な感触を付与する点から、0.1〜15質量%が好ましく、更に0.5〜10質量%、更には1〜7質量%が好ましい。
〔(J):脂肪アルコール〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(J)として、脂肪アルコールを含有することが好ましい。脂肪アルコールの炭素数は、12〜30であることが好ましく、更には16〜22であることが好ましい。
これらの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
成分(J)の脂肪アルコールは、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、組成物の乳化安定性に優れる点から、0.1〜20質量%が好ましく、更に0.5〜15質量%、更には1〜10質量%が好ましい。
〔(K):補酵素Q〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(K)として、補酵素Qを含有することが好ましい。補酵素Qとしては、式(K-1)で表される酸化型補酵素Qと、式(K-2)で表される還元型補酵素Qがあり、このうち、kが10である補酵素Q、すなわち、酸化型補酵素Q10、還元型補酵素Q10が好ましい。
Figure 0005368980
〔式中、kは1〜12の整数を示す。〕
成分(K)の補酵素Qは、二種以上を併用してもよく、酸化型のみ又は還元型のみを用いてもよいが、両者を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、特にシャンプー堅牢性を向上させる点と組成物の安定性の観点から、0.00001〜1質量%が好ましく、更に0.0001〜0.8質量%、更には0.001〜0.5質量%が好ましい。
〔(L):ベタイン化合物又はその酸付加塩〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(L)として、下記一般式で表されるベタイン化合物又はその酸付加塩を含有することが好ましい。
Figure 0005368980
〔式中、R18、R19及びR20は、同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、Xは炭素数1〜3のアルキレン基を示し、YはCO2 -、SO3 -、OSO3 -又はOPO3 -を示す。〕
これらのベタイン化合物は、第4級アンモニウムカチオン基とカルボキシアニオン基、スルホアニオン基、硫酸アニオン基、あるいはリン酸アニオン基が分子内塩で両性イオンを形成した化合物である。これらベタイン化合物の酸付加塩とは、生理学的に許容される有機酸又は無機酸の付加塩であり、好ましくは無機酸として塩酸、硫酸、リン酸、有機酸として酒石酸、リンゴ酸、安息香酸、サリチル酸が挙げられ、より好ましくは塩酸、硫酸、リン酸が挙げられる。
具体的には、以下に示す構造のベタイン化合物又はその酸付加塩を挙げることができ、なかでもグリシンベタインが好ましい。
Figure 0005368980
成分(L)のベタイン化合物又はその酸付加塩は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪のダメージを抑止し、毛髪のまとまりを良くし、毛髪を均一に染色する効果に優れる点から、0.01〜20質量%が好ましく、更に0.05〜10質量%、更には0.1〜5質量%が好ましい。
〔(M):両親媒性アミド脂質〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(M)として、両親媒性アミド脂質を含有することが好ましい。両親媒性アミド脂質としては、一般式(M-1)で表されるジアミド化合物及び一般式(M-2)で示されるセラミド類から選ばれるものが挙げられる。
(M-i) 一般式(M-1)で表されるジアミド化合物
Figure 0005368980
〔式中、R21は水酸基及び/又はアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R22は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R23は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。〕
一般式(M-1)において、R21としては、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。なかでも、無置換の炭素数1〜12のアルキル基、又は水酸基が1〜2個、炭素数1〜6のアルコキシ基が1個、若しくは水酸基と炭素数1〜6のアルコキシ基が1個ずつ置換した、炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基、2-メチルプロピル基、2-エチルヘキシル基、2-ヒドロキシエチル基、9-ヒドロキシノニル基、2,3-ジヒドロキシプロピル基、2-メトキシエチル基、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル基、9-メトキシノニル基等が挙げられ、なかでも2-ヒドロキシエチル基、メチル基、ドデシル基、2-メトキシエチル基が好ましい。
一般式(M-1)において、R22としては、炭素数2〜5、更には炭素数2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1-メチルエチレン基、2-メチルエチレン基、1-メチルトリメチレン基、2-メチルトリメチレン基、1,1-ジメチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基等が挙げられ、なかでもエチレン基及びトリメチレン基が好ましい。
一般式(M-1)において、R23としては、炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、更には炭素数11〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、及び1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、オクタデカメチレン基、1-メチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基、1-メチルヘプタメチレン基、2-メチルヘプタメチレン基、1-ブチルヘキサメチレン基、2-メチル-5-エチルヘプタメチレン基、2,3,6-トリメチルヘプタメチレン基、6-エチルデカメチレン基、7-メチルテトラデカメチレン基、7-エチルヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、8,11-ジメチルオクタデカメチレン基、7,10-ジメチル-7-エチルヘキサデカメチレン基、1-オクタデシルエチレン基、エテニレン基、1-オクタデセニルエチレン基、7,11-オクタデカジエニレン基、7-エテニル-9-ヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基、8,11-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基等が挙げられる。このうち、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基、オクタデカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基が好ましい。
より好ましいジアミド化合物(M-1)は、R21、R22及びR23として、それぞれ上で挙げた好ましい基を組み合わせた化合物であり、その具体例として、以下の化合物が挙げられる。
Figure 0005368980
Figure 0005368980
(M-ii) 一般式(M-2)で示されるセラミド類
Figure 0005368980
〔式中、R24はヒドロキシ基、オキソ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Wはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2、X3及びX4は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Wがメチン基であるとき、X2とX3は一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1がオキソ基であるとき、X4は存在しない)、R25及びR26は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R27はヒドロキシ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素基、又は該炭化水素基のω位にヒドロキシ基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐若しくは環状の飽和若しくは不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R28は水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有してもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。〕
一般式(M-2)において、R24としては、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。X1としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。X2、X3及びX4としては、その0〜1個がヒドロキシ基であり、残余が水素原子であるのが好ましい。R25及びR26としては、一方が水素原子又はヒドロキシメチル基であり、他方が水素原子であるのが好ましい。R27における飽和炭化水素基のω位にエステル結合若しくはアミド結合してもよい脂肪酸としては、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リノール酸が好ましい。R28としては、水素原子、あるいはヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換してもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。
好ましいセラミド類(M-2)として次の一般式(M-2a)で表される天然セラミド又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、「天然型セラミド類(M-2a)」と記載する)、並びに、一般式(M-2b)で表される擬似型セラミド類(以下、「疑似型セラミド類(M-2b)」と記載する)が挙げられる。
(M-iia) 天然型セラミド類(M-2a)
Figure 0005368980
〔式中、R24aはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、W1はメチレン基又はメチン基を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1aは水素原子を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2a、X3a及びX4aは各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、W1がメチン基であるとき、X2aとX3aは一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1aがオキソ基であるとき、X4aは存在しない)、R25aはヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R27aはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素基、又は該アルキル基のω末端にヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R28aは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
好ましくは、R24aが炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;W1がメチン基でX2aとX3aの一方が水素原子;R27aが炭素数9〜27のヒドロキシ基が置換してもよい直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X1aは水素原子であるか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。R27aとしては、トリコシル基、1-ヒドロキシペンタデシル基、1-ヒドロキシトリコシル基、ヘプタデシル基、1-ヒドロキシウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
天然型セラミド類の具体例としては、以下に構造を示すような、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759 (1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069 (1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)、更にこれらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)が挙げられる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
Figure 0005368980
(M-iib) 擬似型セラミド類(M-2b)
Figure 0005368980
〔式中、R24bはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、X1bは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し、R27bはヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端にヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R28bは水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕
27bとしては、ノニル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12-ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。R28bのヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜8のものが好ましい。
疑似型セラミド類(M-2b)としては、R24bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R27bがペンタデシル基、R28bがヒドロキシエチル基のもの;R24bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R27bがノニル基、R28bがヒドロキシエチル基のもの;又はR24bがヘキサデシル基、X1bがグリセリル基、R27bがトリデシル基、R28bが3-メトキシプロピル基のものが好ましく、一般式(M-2b)のR24bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R27bがペンタデシル基、R28bがヒドロキシエチル基のものがより好ましい。好ましい具体例として、以下のものが挙げられる。
Figure 0005368980
両親媒性アミド脂質は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、損傷を回復又は抑制させる効果の観点から、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜10質量%が好ましく、更には0.05〜5質量%が好ましい。
〔(N):アミノ酸、アミノスルホン酸又はそれらの誘導体〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(N)として、アミノ酸、アミノスルホン酸又はそれらの誘導体を含有することが好ましい。アミノ酸としては、中性アミノ酸のグリシン、アラニン、プロリン、塩基性アミノ酸のリシン、アルギニン、酸性アミノ酸のグルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられ、アミノスルホン酸としては、タウリン等が挙げられる。
成分(N)のアミノ酸、アミノスルホン酸又はそれらの誘導体は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪のダメージを抑止し、毛髪を均一に染色する効果に優れる点から、0.01〜10質量%が好ましく、更に0.05〜5質量%、更には0.1〜3質量%が好ましい。
〔(O):多価アルコール類〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(O)として、多価アルコール類を含有することが好ましい。多価アルコール類としては、炭素数2〜20のもの、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類;キシリット、マンニット、ガラクチット、ソルビット等の糖アルコール類;その他トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
成分(O)の多価アルコール類は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、毛髪にうるおいを与え、毛髪のぱさつきを抑止する効果に優れる点から、0.1〜20質量%が好ましく、更に0.5〜15質量%、更には1〜10質量%が好ましい。
〔(P):液状、半固形又は固形の炭化水素〕
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(P)として、25℃で液状、半固形又は固形の炭化水素を含有することが好ましい。これらの炭化水素としては、25℃で液状であるα-オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン;25℃で固形であるオゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
成分(P)の25℃で液状、半固形又は固形の炭化水素は、二種以上を併用してもよい。また、本発明の染毛剤組成物中の含有量は、組成物の乳化安定性を高め、刺激臭を抑制する点から、0.1〜30質量%が好ましく、更に0.5〜20質量%、更には1〜10質量%が好ましい。
〔媒体〕
本発明の染毛剤組成物は、媒体として、水及び必要に応じて有機溶剤が用いられる。有機溶剤としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルカノール類、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のアルキレングリコールのアルキルエーテル類、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール等の芳香族アルコール類等が挙げられる。
〔剤型〕
本発明の酸化型染毛剤組成物は、アルカリ剤及び酸化染料前駆体又は直接染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを含む二剤式酸化染毛剤として提供される。ここで二剤式とは、これら第1剤及び第2剤に加え、過硫酸塩を含有する第3剤又はコンディショニング成分等を含有する第3剤を更に混合して用いる三剤式酸化染毛剤をも含むものとする。第1剤と第2剤の混合比は、質量比で1:4〜4:1であることが好ましく、1:2:〜2:1が更に好ましい。
〔pH〕
本発明の染毛剤組成物のpHは、第1剤は8〜12、第2剤は2〜5が好ましく、両者の混合物は9〜11が好ましい。
〔その他〕
本発明の染毛剤組成物は、更に、二剤式酸化型染毛剤組成物に一般に使用されるその他の成分を必要に応じて含有することができる。このような任意成分としては、例えば、成分(A)以外の脂肪酸又はその塩、動植物油脂、ロウ類、エステル類、エーテル類、成分(F)以外の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、蛋白誘導体、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
実施例1〜2及び比較例1〜3
表1に示す組成の染色用組成物を常法により製造し、パネラー5名により、下記の評価を行い、合計点を表1に示した。
(染色の均一性)
第1剤及び第2剤をそれぞれ1gずつよく混合し、白髪トレス(中国人毛1g)とブリーチを2回処理した、ダメージを受けた白髪トレス(中国人毛1g)に塗布し、20分間放置した。流水ですすぎ、シャンプーで洗浄し、乾燥した後、それぞれのトレスの染色の均一性の差を、比較例1を対照として次の5段階で目視評価した。
+2:比較例1に比べ、均一性に優れる
+1:比較例1に比べ、均一性にやや優れる
±0:比較例1に比べ、均一性がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、均一性がやや劣る
−2:比較例1に比べ、均一性が劣る
(シャンプー後の色落ちの均一性)
染毛した白髪トレス(中国人毛1g)とブリーチを2回処理したダメージした白髪トレス(中国人毛1g)をシャンプー洗浄とすすぎの操作を20セット繰り返した後、乾燥を行った。それぞれのトレスの色落ちの均一性の差を、比較例1を対照として次の5段階で目視評価した。
+2:比較例1に比べ、均一性に優れる
+1:比較例1に比べ、均一性にやや優れる
±0:比較例1に比べ、均一性がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、均一性がやや劣る
−2:比較例1に比べ、均一性が劣る
(シャンプーすすぎ後の指どおりの良さ)
第1剤及び第2剤をそれぞれ10gずつよく混合し、黒髪トレス(日本人毛10g)に塗布し、20分間放置した。流水ですすぎ、シャンプーで洗浄後、比較例1を対照として次の5段階で官能評価した。
+2:比較例1に比べ、指どおりが良い
+1:比較例1に比べ、指どおりがやや良い
±0:比較例1に比べ、指どおりがほぼ同等
−1:比較例1に比べ、指どおりがやや悪い
−2:比較例1に比べ、指どおりが悪い
(乾燥後のなめらかさ)
第1剤及び第2剤をそれぞれ10gずつよく混合し、黒髪トレス(日本人毛10g)に塗布し、20分間放置した。流水ですすぎ、シャンプーで洗浄、乾燥した後、比較例1を対照として次の5段階で官能評価した。
+2:比較例1に比べ、なめらか
+1:比較例1に比べ、ややなめらか
±0:比較例1に比べ、ほぼ同等
−1:比較例1に比べ、あまりなめらかでない
−2:比較例1に比べ、なめらかでない
Figure 0005368980
実施例3〜16(処方例)
表2〜4に、本発明の染毛剤組成物の処方例を示す。
Figure 0005368980
Figure 0005368980
Figure 0005368980
実施例17(処方例) 第1剤:第2剤=1:1(質量比)
(第1剤) (質量%)
パラフェニレンジアミン 0.2
パラアミノフェノール 0.5
メタアミノフェノール 0.4
16-メチルオクタデカン酸 0.8
18-メチルイコサン酸 0.8
塩化3-オクタデシルオキシプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウム 1.0
ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル 3.0
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 3.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体*1 2.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体*2 2.0
アミノ変性シリコーン 0.5
高重合ジメチルポリシロキサン 0.5
ジメチルポリシロキサンオイル 1.0
セチルアルコール 6.0
ステアリルアルコール 1.0
補酵素Q10溶液*3 0.05
ジアミド化合物*4 0.1
L-アルギニン 0.2
プロピレングリコール 7.5
流動パラフィン 1.0
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
アスコルビン酸 0.4
エデト酸四ナトリウム二水塩 0.2
炭酸水素アンモニウム 1.0
モノエタノールアミン 3.0
強アンモニア水 3.0
香料 0.5
精製水 残量
*1:マーコート295(ナルコ社)
*2:マーコート550(ナルコ社)
*3:コエンザイムQ10(旭化成ファーマ社)
*4:下記化学式の化合物
Figure 0005368980
(第2剤) (質量%)
過酸化水素水(35%) 16.3
プロピレングリコール 4.0
グリシンベタイン 0.5
セチルアルコール 7.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 7.0
硫酸オキシキノリン 0.05
エチドロン酸 0.05
水酸化ナトリウム pH3.5とする量
精製水 残量

Claims (3)

  1. アルカリ剤及び酸化染料前駆体又は直接染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを含む二剤式酸化型染毛剤組成物であって、第1剤が、成分(A)と成分(B)の両方を含む二剤式酸化型染毛剤組成物。
    (A)炭素数19〜30のイソ脂肪酸若しくはアンテイソ脂肪酸又はそれらの塩
    (B)4級型カチオン界面活性剤
  2. 第1剤のpHが8〜12である請求項1記載の二剤式酸化型染毛剤組成物。
  3. 更に次の成分(F)を含有する請求項1又は2記載の二剤式酸化型染毛剤組成物。
    (F)ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤
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