JP2016056112A - ポリオールを含むケラチン繊維のための化粧用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】悪臭が少なく、更に脱色力が強力であるケラチン繊維のための化粧用組成物を提供すること。
【解決手段】ケラチン繊維のための化粧用組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物;並びに少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物の混合物から得られる。アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量は、酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%である。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量で、少なくとも1種のポリオールが含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量で少なくとも1種の界面活性剤が含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量で少なくとも1種の脂肪物質が含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧用組成物、特に、ポリオールを含むケラチン繊維のための化粧用組成物に関する。
毛髪脱色剤組成物又は永久染毛剤組成物等のケラチン繊維のための2剤型化粧用組成物は、それらの脱色の性能及びカラーリングが長持ちする性能が高いことから、広く用いられている。2剤型組成物は、アルカリ剤を含有する第1の薬剤及び酸化剤を含有する第2の薬剤を混合することにより通常調製される。利用者によって、第1及び第2の薬剤が使用直前に混合され、その混合物がケラチン繊維に塗布されることが意図されている。したがって、第1及び第2の薬剤のそれぞれは、一緒に混合しやすいように粘度を低くするべきであり、一方、ケラチン繊維を脱色する又は着色する十分な時間の間ケラチン繊維の所望の部位に混合物を留めておくために、第1及び第2の薬剤の混合物は適切な粘度でなくてはならない。
常法により、アンモニアは、脱色力が高いため、2剤型組成物のアルカリ剤として一般に用いられている。しかしながら、ケラチン繊維にその組成物を塗布している間、アンモニアを含有する組成物は、強い不快臭を放つ。アンモニアがモノエタノールアミン(MEA)等の有機アミンと置き換えられる場合、アンモニアの悪臭は減る可能性があるが、組成物の脱色力は弱まる。
GB 1 026 978 GB 1 153 196 FR 2 801 308 DE 2 359 399 JP 88-169 571 JP 05-63124 EP 0 770 375 WO96/15765 DE 3 843 892 DE 4 133 957 WO 94/08969 WO 94/08970 FR-A- 2 733 749 DE 195 43 988
M. R. Porter、Blackie & Son publishers (Glasgow and London)による「Handbook of Surfactants」、1991年、116〜178頁 ICI Americas、Inc.、Wilmington、DEによって1984年に公表された「The HLB System: A Time-Saving Guide to Emulsifier Selection」 Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Press COSMETICS AND TOILETRIES、91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第14版(2012年)
本発明の一態様は、悪臭が少なく、更に脱色力が強力であるケラチン繊維のための化粧用組成物を提供することである。本発明はまた、両剤が混合しやすく、混合物が色を変化させるのに十分な時間の間ケラチン繊維に留めておく適切な粘度を有する、ケラチン繊維のための2剤型化粧用組成物を提供する。
本発明の一態様によれば、ケラチン繊維のための組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物;並びに少なくとも1種の酸化剤及び少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物の混合物から得られる。酸化組成物中の脂肪物質の量は、酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%である。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量で、少なくとも1種のポリオールが含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量で少なくとも1種の界面活性剤が含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量で少なくとも1種の脂肪物質が含まれる。ケラチン繊維のための組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である。
一態様では、アルカリ剤は、有機塩基、無機塩基、及びそれらの塩の少なくとも1種である。一態様では、アルカリ剤は、アルカノールアミンである。一態様では、アルカリ剤は、モノエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、又はそれらの混合物である。
本発明の別の態様によれば、ケラチン繊維を処置するための方法には、少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに少なくとも1種の酸化剤及び少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物を混合して、化粧用組成物を調製する工程;及びケラチン繊維の色を変化させるのに十分な量で化粧用組成物をケラチン繊維に塗布する工程が含まれる。酸化組成物中の脂肪物質の量は、酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%である。化粧用組成物には、化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量で少なくとも1種のポリオールが含まれる。化粧用組成物は、化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量で少なくとも1種の界面活性剤を含む。化粧用組成物は、化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量で少なくとも1種の脂肪物質を含む。化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である。
本発明の別の態様によれば、ケラチン繊維のための化粧用組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに少なくとも1種の酸化剤及び少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物を混合する工程を含む方法によって生成される。酸化組成物中の脂肪物質の量は、酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%である。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量で、少なくとも1種のポリオールが含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量で少なくとも1種の界面活性剤が含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物には、ケラチン繊維のための化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量で少なくとも1種の脂肪物質が含まれる。ケラチン繊維のための化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である。
本発明の別の態様によれば、化粧キットには、少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに、少なくとも1種の酸化剤、及び酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%の量の少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物が含まれる。アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物は、化粧用組成物を形成する。化粧用組成物には、化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量で少なくとも1種のポリオールが含まれる。化粧用組成物は、化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量で少なくとも1種の界面活性剤を含む。化粧用組成物は、化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量で少なくとも1種の脂肪物質を含む。化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である。
上記の概略的な説明及び以下の詳細な説明のいずれとも、例示的且つ説明的なものに過ぎず、本発明を限定しないものと理解されたい。
上記の教示に照らして本発明の多数の改変及び変形が可能であるということは明らかである。従って、添付の特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書に詳細に記載したものとは別の方法で実行されることが考えられると理解されたい。
本明細書で使用する「毛髪」という用語は、任意のケラチン繊維、例えば、頭髪等の生きている髪、並びに毛髪見本、かつら及びエクステンション等の生きていない髪を含む。
本明細書及び特許請求の範囲で示される粘度は、別段の指示がない限り、室温でブルックフィールド型粘度計(Shibaura system社、VS-A1)で測定される。本明細書で使用する「室温」という用語は、温度が重要ではなく、正確な温度が維持されなくてもよいことを示す。一般に、「室温」は、約15℃から約27℃までの温度を意味することが理解される。
本明細書では、「アルカリ含有組成物の総質量(量)」は、アルカリ含有組成物を構成するすべての構成成分、化合物又は成分の質量(量)の合計を意味することを意図している。「酸化組成物の総質量(量)」は、酸化組成物を構成するすべての構成成分、化合物又は成分の質量(量)の合計を意味することを意図している。更に、「(ケラチン繊維のための)化粧用組成物の総質量(量)」は、化粧用組成物のすべての構成成分、化合物又は成分の質量(量)の合計を意味する。化粧用組成物がアルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物のみから調製される場合、「(ケラチン繊維のための)化粧用組成物の総質量(量)」は、「アルカリ含有組成物の総質量(量)」及び「酸化組成物の総質量(量)」の合計に等しいことが一般に理解される。
本発明の一態様によれば、ケラチン繊維のための化粧用組成物は、(i)少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに(ii)少なくとも1種の酸化剤及び少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物の混合物から得られる。
(i)アルカリ含有組成物
(アルカリ剤)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤を含む。少なくとも1種のアルカリ剤は、有機若しくは無機となっても、有機及び無機アルカリ剤の混合物となってもよい。
少なくとも1種のアルカリ剤は、有機塩基、有機塩基の塩、無機塩基、及び無機塩基の塩から好ましくは選択される。このようなアルカリ剤は、個々に用いることができ、又は異なる種類のアルカリ剤と混合することができる。
アルカリ剤の第1の例は、有機塩基である。有機塩基の例には、有機アミン及びピリジンを含むことができる。アルカリ剤は、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;アミノ酸;アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;尿素及びその誘導体;グアニジン及びその誘導体から選ばれることが好ましい。
有機塩基は、1から3つの同一又は異なるC1〜C4ヒドロキシアルキル基を含む、モノ、ジ又はトリアルカノールアミン等のアルカノールアミンを含めた有機アミンであり得る。アルカノールアミンの例には、これらに限らないが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N-ジメチルアミノエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、3-ジメチルアミノ-1,2-プロパンジオール、及びトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンを含むことができる。
少なくとも1種のアルカリ剤は、少なくとも1種のアルカノールアミンであり得る。好ましくは、アルカノールアミンは、モノエタノールアミン及び2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールから選ばれる。モノエタノールアミン及び2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールの混合物はまた、アルカリ剤として利用してもよい。少なくとも一実施形態では、アルカリ剤は、アルカノールアミンから選択され、詳細にはモノエタノールアミンである。
少なくとも1種のアルカリ剤は、以下の式を有する有機アミンであり得る。
Figure 2016056112
[式中、Wは、C1〜C6アルキル基のヒドロキシル基と任意選択で置換されるC1〜C6アルキレン残基であり、Rx、Ry、Rz及びRtは、同一であっても異なってもよく、水素原子又はC1〜C6アルキル基、C1〜C6ヒドロキシアルキル基又はC1〜C6アミノアルキル基を表す]。このような有機アミンの例には、これらに限らないが、1,3-ジアミノプロパン、1,3-ジアミノ-2-プロパノール、スペルミン及びスペルミジンが含まれ得る。
有機アミンは、これらに限らないが、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン及びシトルリンを含むアミノ酸から選ぶことができる。
アルカリ剤の第2の例は、上記した有機塩基の塩である。少なくとも1種のアルカリ剤は、上記した有機アミンの塩を含み得る。有機塩基の塩は、有機又は無機塩類であり得る。有機塩類は、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩及び酒石酸塩等の有機酸の塩から選ぶことができる。無機塩類は、塩酸塩等のハロゲン化水素塩(hydrohalide)、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、リン酸水素塩及びリン酸塩から選ぶことができる。
アルカリ剤の第3の例は、無機塩基である。無機塩基の例には、これらに限らないが、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属(水素)カルボナート、アルカリ土類金属(水素)カルボナート、アルカリ金属メタケイ酸塩、及びそれらの混合物が含まれ得る。無機塩基の具体的な例には、これらに限らないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、メタケイ酸ナトリウム、及びメタケイ酸カリウムが含まれる。
アルカリ含有組成物は、少量のアンモニア水を含むことができる。好ましくは、アルカリ含有組成物は、アルカリ剤としてアンモニア水を含まない。このようなアンモニアを含まない組成物中で、モノエタノールアミン等の少なくとも1種のアルカノールアミンは、アルカリ剤として含むことができる。
アルカリ含有組成物中のアルカリ剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは0.01質量%から15質量%、好ましくは0.1質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から10質量%である。
アルカリ剤の量は、化粧用組成物の総質量に対して、0.05質量%から15質量%、好ましくは1質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から8質量%までであるように調整することができる。
(界面活性剤)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含む。少なくとも1種の界面活性剤は、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性又は両性であり得;有機又は無機、好ましくは有機であり得る。界面活性剤は、単独又はその2種以上の組合せで用いることができる。
アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含むことができる。例えば、アルカリ含有組成物は、1種の非イオン性界面活性剤を含んでも;2、3種以上の異なるタイプの非イオン性界面活性剤を含んでもよい。
美容又は皮膚科学的な使用に適した非イオン性界面活性剤の様々なタイプを用いることができる。非イオン性界面活性剤の例が記載されている(その際、例えば、M. R. Porter、Blackie & Son publishers (Glasgow and London)による「Handbook of Surfactants」、1991年、116〜178頁を参照のこと)。適した非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化されており、例えば8から18個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有する、アルコール、α-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選んでもよく、エチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基の数は2から50までの範囲、グリセロール基の数は2から30までの範囲とすることが可能である。マルトース誘導体を挙げることもできる。限定するものではないが、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの脂肪アルコールとの縮合物;例えば、エチレンオキシド2から30molを含むポリエトキシル化脂肪アミド;例えば、1から5個、1.5から4個等のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド;エチレンオキシド2から30molを含むソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル;植物由来のエトキシル化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロールの脂肪酸モノ若しくはジエステル;(C6〜C24)アルキルポリグリコシド;N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体、(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド等のアミンオキシド;及びそれらの混合物をやはり挙げることができる。
非イオン性界面活性剤は、オキシアルキレン化(モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化)、及びグリセロール化(モノグリセロール化又はポリグリセロール化)非イオン性界面活性剤から好ましくは選ぶことができる。オキシアルキレン単位は、より詳細には、オキシエチレン単位若しくはオキシプロピレン単位、又はその組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げることができるオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、とりわけ、単独で又は混合物として、オキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール;飽和若しくは不飽和で直鎖状又は分枝状のオキシアルキレン化C8〜C30アルコール;飽和若しくは不飽和で直鎖状又は分枝状のオキシアルキレン化C8〜C30アミド;飽和若しくは不飽和で直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸とポリエチレングリコールとのエステル;飽和若しくは不飽和で直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸とソルビトールとのポリオキシアルキレン化エステル;飽和又は不飽和のオキシアルキレン化植物油、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物が含まれる。
界面活性剤は、1から100の間、好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含有する。有利には、非イオン性界面活性剤は、任意のオキシプロピレン単位を含まない。
本発明の一態様によれば、好ましくは、オキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール及びポリオキシエチレン化脂肪エステル、好ましくはポリオキシエチレン化脂肪アルコール(すなわち、脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)から選ぶことができる。
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪アルコール、好ましくはC8〜C30脂肪アルコールの例には、エチレンオキシドのラウリルアルコールとの付加物、特に9から50個のオキシエチレン基を含有するもの、より詳細には、10から30個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてラウレス-10からラウレス-30);エチレンオキシドのデシルアルコールとの付加物、特に、3から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてデセス-3からデセス-50);エチレンオキシドのオレイルアルコールとの付加物、特に、9から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてオレス-9からオレス-50);エチレンオキシドのベヘニルアルコールとの付加物、特に、9から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてベヘネス-9からベヘネス-50);エチレンオキシドのセテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)との付加物、特に、10から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてセテアレス-10からセテアレス-50、例えばセテアレス-33);エチレンオキシドのセチルアルコールとの付加物、特に、10から50個のオキシエチレン基を含有するもの(例えばCTFA名としてセテス-10からセテス-30);エチレンオキシドのステアリルアルコールとの付加物、特に、10から50個のオキシエチレン基を含有するもの(例えばCTFA名として、ステアレス-10からステアレス-30、例えばステアレス-20);エチレンオキシドのイソステアリルアルコールとの付加物、特に、10から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名としてイソステアレス-10からイソステアレス-50);及びそれらの混合物が含まれる。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは用いられる。特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、以下の式によって表される:
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
[式中、Rは、直鎖状若しくは分枝状のC8〜C40、好ましくはC8〜C30のアルキル基又はアルケニル基であり、mは、1から30、好ましくは1から10の範囲の数である]。
本発明に好ましくは用いられるアルキルポリグルコシドは、6から30個の炭素原子、好ましくは8から16個の炭素原子、より好ましくは8から14個の炭素原子を有するアルキル基を含有し且つ1.2から3個のグルコシド単位を好ましくは含む親水基(グルコシド)を含有するものを含むことができる。アルキルポリグルコシドの例には、これらに限らないが、デシルグルコシド(アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4))例えばMydol 10(登録商標)という名称で販売されている製品、Plantaren 2000 UP(登録商標)という名称で販売されている製品、及びOramix NS 10(登録商標)という名称で販売されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばOramix CG 110(登録商標)という名称で販売されている製品;ラウリルグルコシド、例えばPlantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)という名称で販売されている製品;並びにココグルコシド、例えばPlantacare 818/UP(登録商標)という名称で販売されている製品を含むことができる。アルキルポリグルコシドは、単独で又は異なるアルキルポリグルコシドと組み合わせて用いることができる。
非イオン性界面活性剤の中で、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤が好ましい。アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコールであり得る。好ましいポリオキシエチレン化脂肪アルコールは、好ましくは1から30個のオキシエチレン単位を有する、ポリオキシエチレン化C8〜C30脂肪アルコール、好ましくはC8〜C20脂肪アルコールを含むことができる。或いは、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、アルキルポリグルコシドであり得る。ポリオキシエチレン化脂肪アルコール及びアルキルポリグルコシドの組合せもやはり用いることができる。
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤及び少なくとも1種の陰イオン性、陽イオン性又は両性界面活性剤を含むことができる。化粧用又は皮膚用組成物に適当に用いることができる陰イオン性、陽イオン性又は両性界面活性剤の様々なタイプを利用することもできる。
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤及び少なくとも1種の陽イオン性界面活性剤を含むことができる。陽イオン性界面活性剤は、任意選択でポリオキシアルキレン化された第一級、第二級又は第三級脂肪アミン塩、第四級アンモニウム塩、及びそれらの混合物から選択することができる。
挙げることができる第四級アンモニウム塩の例には、アルキル第四級アンモニウム塩、例えば、ジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチル-アンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、並びにこれらの混合物が含まれる。一実施形態では、アシル基は、14〜18個の炭素原子を含んでもよく、例えば、植物油、例えばパーム油及びヒマワリ油に由来するものでもよい。化合物がいくつかのアシル基を含むとき、これらの基は、同一であっても異なっていてもよい。
これらの生成物は、例えば、任意選択でオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン又はアルキルジイソプロパノールアミンを、脂肪酸に又は植物若しくは動物由来の脂肪酸の混合物に直接エステル化することにより、或いはそれらのメチルエステルをエステル交換することにより得ることができる。このエステル化の後に、アルキル化剤を用いて四級化してもよく、アルキル化剤は、ハロゲン化アルキル、例えば、ハロゲン化メチル及びハロゲン化エチル;硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル及び硫酸ジエチル;メタンスルホン酸メチル;パラ-トルエンスルホン酸メチル;グリコールクロロヒドリン;並びにグリセロールクロロヒドリンから選ばれる。
アルカリ含有組成物は、例えば、質量の大部分をジエステル塩が占める、第四級アンモニウムモノ-、ジ-及びトリ-エステル塩の混合物を含むことができる。
第四級アンモニウム塩の中で、有用な例には、これらに限らないが、テトラアルキルアンモニウムクロリド、例えば、アルキル基が約12から22個の炭素原子を含むジアルキルジメチルアンモニウム及びアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、例えばベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド及びベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド;パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド;及びCeraphyl(登録商標)70の名称で販売されている、ステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウムクロリドが含まれる。
本発明の一実施形態によれば、本発明の組成物中で用いることができる陽イオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム塩から、例えば、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、クオタニウム-83、クオタニウム-87、クオタニウム-22、ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウムクロリド、パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びステアラミドプロピルジメチルアミンから選ばれる。
好ましくは、アルカリ含有組成物中の非イオン性界面活性剤の質量は、アルカリ含有組成物中の陽イオン性界面活性剤の量と同量又はそれを超える。例えば、アルカリ含有組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、アルカリ含有組成物中の陽イオン性界面活性剤の量の10倍超、又は15倍超であり得る。
アルカリ含有組成物中の界面活性剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは5質量%から80質量%、より好ましくは25質量%から70質量%、より一層好ましくは30質量%から55質量%である。ここで、「アルカリ含有組成物中の界面活性剤の量」は、アルカリ含有組成物中に含有される非イオン性、陰イオン性、陽イオン性及び両性界面活性剤を含めた、すべての界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
アルカリ含有組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは25質量%から70質量%、より好ましくは30質量%から55質量%である。ここで、「アルカリ含有組成物中の非イオン性界面活性剤の量」は、アルカリ含有組成物中に含有されるすべての非イオン性界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
アルカリ含有組成物中の陽イオン性界面活性剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは30質量%未満、より好ましくは10質量%未満、より一層好ましくは5質量%未満である。ここで、「アルカリ含有組成物中の陽イオン性界面活性剤の量」は、アルカリ含有組成物中に含有されるすべての陽イオン性界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
好ましくは、アルカリ含有組成物中の界面活性剤の量は、化粧用組成物中の界面活性剤の量が、化粧用組成物の総質量に対して15質量%から30質量%であるように調整される。ここで、「化粧用組成物中の界面活性剤の量」は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物から得られた化粧用組成物中に含有される非イオン性、陰イオン性、陽イオン性及び両性界面活性剤を含めた、すべての界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
界面活性剤は、親水基のサイズ及び強度と、親油基のサイズ及び強度との間の平衡に従ってしばしば分類される。このような平衡は、乳化剤の親水性-親油性バランス(HLB)値と称される。親油性の特徴がある界面活性剤は、低いHLB数値が割り当てられ(約9より下)、親水性の特徴がある界面活性剤は、高いHLB数値(約11より上)が割り当てられる。乳化剤についてのHLB分類系の一般的な考察は、ICI Americas、Inc.、Wilmington、DEによって1984年に刊行された「The HLB System: A Time-Saving Guide to Emulsifier Selection」において見出される。本発明において、界面活性剤のHLB値は限定されない。
(ポリオール)
アルカリ含有組成物は、以下で定義される少なくとも1種のポリオールを含むことができる。アルカリ含有組成物は、単一のタイプのポリオール、又は2種以上のその組合せを含むことができる。
ポリオールは、以下に定義される界面活性剤、脂肪物質及び有機溶媒等の化粧用組成物の他の構成成分の一部を形成しない。
アルカリ含有組成物中のポリオールの量は、それを使用する場合、アルカリ含有組成物の総質量に対して、0又は0.05質量%から60質量%、好ましくは0.1質量%から50質量%、好ましくは1質量%から45質量%であり得る。
アルカリ含有組成物中のポリオールの量は、化粧用組成物中のポリオールの量が、化粧用組成物の総質量に対して0.1質量%から40質量%、好ましくは0.5質量%から30質量%であるように好ましくは調整される。ここで、「化粧用組成物中のポリオールの量」は、化粧用組成物中に含有されるすべてのポリオールの質量における量の合計を意味することを意図している。
(脂肪物質)
アルカリ含有組成物は、以下に定義される少なくとも1種の脂肪物質を更に含むことができる。以下に記載される酸化組成物に使用することができる脂肪物質はまた、アルカリ含有組成物中に含まれてもよい。アルカリ含有組成物は、単一のタイプの脂肪物質、又は2種以上のその組合せを含むことができる。
アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは1質量%から50質量%、好ましくは1質量%から20質量%である。ここで、「アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量」は、アルカリ含有組成物中に含有されるすべての脂肪物質の質量における量の合計を意味することを意図している。
好ましくは、アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量は、化粧用組成物中の脂肪物質の量が、化粧用組成物の総質量に対して5質量%から30質量%であるように調整される。ここで、「化粧用組成物中の脂肪物質の量」は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物から得られた化粧用組成物中に含有されるすべての脂肪物質の質量における量の合計を意味することを意図している。
(染料)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1種の直接染料、又はそれらの混合物を更に含むことができる。直接染料は、陰イオン性染料、非イオン性染料又は陽イオン性染料であり得る。酸化染料及び/又は直接染料が含まれる場合、化粧用組成物は、染毛剤組成物として作用し得る。酸化染料及び/又は直接染料を含まずに、化粧用組成物は、毛髪脱色剤組成物として作用し得る。
酸化染料は、単独で又は酸化染料の異なる種類と組み合わせて利用することができる。酸化染料は、活性化させることができ、他の分子と反応させて毛髪に色を定着させる着色された複合体を形成することができる。酸化染料は、酸化塩基及びカプラーを含むことができる。
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の酸化染料を含むことができる。酸化染料は、任意選択で1つ又は複数のカプラーと組み合わせた、1つ又は複数の酸化塩基から選ぶことができる。
酸化塩基は、例えば、パラフェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール及び複素環塩基、並びにこれらの付加塩から選択される。
挙げることができるパラ-フェニレンジアミンの中には、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラフェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラフェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピルパラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラフェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラフェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノフェニルピロリジン、2-チエニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-アミノトルエン及び3-ヒドロキシ-1-(4'-アミノフェニル)-ピロリジン、並びにそれらの酸との付加塩がある。
上記に挙げたパラ-フェニレンジアミンの中で、パラフェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロパラ-フェニレンジアミン及び2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、並びにそれらの酸との付加塩が特に好ましい。
挙げることができるビス(フェニル)アルキレンジアミンの中には、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミン及び1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、並びにそれらの付加塩がある。
挙げることができるパラ-アミノフェノールの中には、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-クロロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール及び4-アミノ-2-フルオロフェノール、並びにそれらの酸との付加塩がある。
挙げることができるオルト-アミノフェノールの中には、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール及び5-アセトアミド-2-アミノフェノール並びにそれらの付加塩がある。
挙げることができる複素環塩基の中には、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体がある。
挙げることができるピリジン誘導体の中には、例えば、GB 1 026 978及びGB 1 153 196に記載されている化合物、例えば、2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、及び3,4-ジアミノピリジン、並びにそれらの付加塩がある。利用することができる他のピリジン酸化塩基には、例えば、FR 2 801 308に記載されている、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン酸化塩基又はその付加塩が含まれる。挙げることができる例には、ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-アセチルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸、2-メトキシピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)メタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)エタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)エタノール、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-2-イル)メタノール、3,6-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、3,4-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジアミン、7-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,5-ジアミン、5-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]-ピリジン-6-オール及び3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-オール、並びにそれらの付加塩が含まれる。挙げることができるピリミジン誘導体の中には、例えば、特許DE 2 359 399、JP 88-169 571、JP 05-63124、EP 0 770 375又は特許出願WO96/15765に記載の化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン及び2,5,6-トリアミノピリミジン、並びにそれらの付加塩、且つ互変異性平衡が存在する場合、それらの互変異性体の形態がある。
挙げることができるピラゾール誘導体の中には、DE 3 843 892及びDE 4 133 957及びWO 94/08969、WO 94/08970、FR-A- 2 733 749及びドDE 195 43 988に記載の化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール及び3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、並びにそれらの付加塩がある。4,5-ジアミノ-1-(β-メトキシエチル)ピラゾールを用いることもできる。
同様に使用してよい複素環塩基は、2,3-ジアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン又はこれらの塩である。
アルカリ含有組成物は、ケラチン繊維を染色するのに用いられるものから有利には選ばれる1種又は複数のカプラーを任意選択で含むことができる。これらのカプラーの中で、メタフェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレンに基づいたカプラー及び複素環式カプラー、またそれらの付加塩を特に挙げることができる。例えば、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、3-ウレイド-1-ジメチルアミノベンゼン、セサモール、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3,4メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、1-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1-H-3-メチルピラゾ-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾール、2,6-ジメチル[3,2-c]-1,2,4-トリアゾール及び6-メチルピラゾロ[1,5-a]ベンゾイミダゾール、それらの酸との付加塩、並びにそれらの混合物を挙げることができる。一般に、用いることができる酸化塩基及びカプラーの付加塩は、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、リン酸塩及び酢酸塩等の、酸との付加塩から特に選ばれる。
存在する場合、酸化塩基の量は、それぞれの酸化塩基が、化粧用組成物の総質量に対して、0.0001質量%から10質量%、好ましくは化粧用組成物の総質量に対して、0.005質量%から5質量%まで存在するように調整される。
存在する場合、カプラーの量は、それぞれのカプラーが化粧用組成物の総質量に対して、0.0001質量%から10質量%、好ましくは化粧用組成物の総質量に対して、0.005質量%から5質量%で存在するように調整される。
酸化塩基及びカプラーの任意の組合せを利用することができる。一般に、酸化塩基及びカプラーの組合せは、これらの分子の複合体の色を決定し、従って、毛髪の得られる色を決定する。
アルカリ含有組成物は、これらに限らないが、液体、クリーム、ゲル及びペーストを含めた、ケラチン繊維のための化粧用組成物を調製するのに適した形態であり得る。一実施形態では、アルカリ含有組成物は、室温で液体の形態である。好ましくは、アルカリ含有組成物が酸化組成物と容易に混合することができるように、アルカリ含有組成物の粘度は、十分に低い。アルカリ含有組成物の粘度は、酸化組成物と混合するまで500mPa・s未満であり得る。好ましくは、アルカリ含有組成物の粘度は、酸化組成物と混合するまで、500mPa・s未満、好ましくは5mPa・sから300mPa・s、より好ましくは10mPa・sから200mPa・sである。
(ii)酸化組成物
(酸化剤)
酸化組成物は、少なくとも1種の酸化剤を含む。化粧用又は皮膚化学的組成物のために望ましくは用いることができる様々な酸化剤を利用することができる。酸化剤は、ケラチン繊維中の天然色素又はメラニンの分散及び/又は可溶化を容易にし、酸化染料の酸化を触媒することができる。
酸化剤は、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸、臭素酸塩、及びそれらの塩及び混合物から選ぶことができる。
酸化剤の例は、これらに限らないが、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩又はアルカリ金属フェリシアン化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属過炭酸塩(percatbonates)等の過酸化(peroxigenated)塩、またそれらの過酸及び前駆物質を含むことができる。
酸化剤は、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、及びアルカリ金属臭素酸塩から選ぶことができる。
酸化剤は、単独で又は異なるタイプの酸化剤と組み合わせて用いることができる。
酸化剤の量は、酸化組成物の総質量に対して、0.05質量%から15質量%、好ましくは0.1質量%から12質量%、より好ましくは1質量%から12質量%であり得る。
好ましくは、酸化組成物中の酸化剤の量は、その量が、化粧用組成物の総質量に対して、0.1質量%から12質量%、好ましくは1質量%から9質量%であるように調整される。
(脂肪物質)
酸化組成物は、少なくとも1種の脂肪物質を含む。脂肪物質は、単独で用いても、又は2種以上の異なるタイプの脂肪物質を組み合わせて用いてもよい。
本明細書で使用する「脂肪物質」という用語は、室温及び大気圧(760mmHg)において水に溶けない(溶解度が5%未満、好ましくは1%、より一層好ましくは0.1%)有機化合物を意味する。脂肪物質は、その構造中、連続の少なくとも2個のシロキサン基又は少なくとも6個の炭素原子を含有する少なくとも1つの炭化水素系鎖を含むことができる。更に、脂肪物質は、室温及び大気圧下で有機溶媒、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン、液体石油ゼリー又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶性であり得る。
脂肪物質は、液体の形態でも固体の形態でもよい。ここで、「液体」及び「固体」とは、脂肪物質が、室温及び大気圧下で、それぞれ液体若しくはペースト(非固体)又は固体の形態であることを意味する。脂肪物質は、室温及び大気圧下で、液体又はペーストの形態、より好ましくは液体の形態であることが好ましい。
脂肪物質は、炭化水素油、シリコーン油、及びフルオロ油、好ましくは炭化水素油及びシリコーン油、より好ましくは炭化水素油から選択することができる。脂肪物質は、例えば:鉱油、植物油、動物油、又は合成油等の非シリコーン油;非シリコーンワックス;シリコーン;低級アルカン;脂肪酸;脂肪アルコール;脂肪酸エステル;及び脂肪アルコールエステルであり得る。好ましくは、脂肪物質は、動物又は植物由来の炭化水素油、鉱油、合成油、脂肪アルコール、脂肪酸、及びシリコーンから選ばれる。より好ましくは、脂肪物質は、動物又は植物由来の油、鉱油、合成油、及びシリコーン油から選ばれる。本明細書では、「油」とは、室温及び大気圧下で固体の形態でない任意の脂肪物質を意味する。脂肪物質は、揮発性でも不揮発性でもよい。
好ましくは、脂肪物質は、塩化したカルボン酸基を含まない。特に、脂肪物質は、ポリオキシアルキレン化又はポリグリセロール化エーテルではない。
脂肪物質は、鉱油、植物油、動物油又は合成油等の非シリコーン油であり得る。植物油の例には、これらに限らないが、アマニ油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、ヒマワリ油、アンズ油、ダイズ油、アララ油(arara oil)、ヘーゼルナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、アーモンド油、ブドウ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びそれらの混合物を含むことができる。
動物油の例には、これらに限らないが、スクアレン、ペルヒドロスクアレン及びスクアランを含むことができる。
Stearinerie Dubois社によって販売されているもの又はMiglyol(登録商標)810、812及び818という名称で販売されているものを含めた、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド等の合成グリセリドを用いることもできる。
アルカリ含有組成物に用いることができる脂肪酸は、6から30個の炭素原子を含有し、少なくとも1つのヒドロキシル基(1から4つ等)で任意選択で置換される、少なくとも1つの、飽和若しくは不飽和で直鎖状又は分枝状の炭化水素系基を有し得る。脂肪酸は、1から3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含むことができる不飽和脂肪酸であり得る。脂肪酸の具体的な例には、これらに限らないが、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びイソステアリン酸を含むことができる。
アルカリ含有組成物に用いることができる脂肪アルコールは、飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状であり得、6から30個の炭素原子、好ましくは8から30個の炭素原子を含有することができる。脂肪アルコールの具体的な例には、これらに限らないが、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びそれらの混合物(セチルステアリルアルコール等)、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、リノレニルアルコール、並びにリノレイルアルコールを含むことができる。このような脂肪アルコールは、単独で用いても、異なる脂肪アルコールと組み合わせて用いてもよい。
脂肪物質はまた、非シリコーンワックスであり得る。本明細書では、「ワックス」は、室温及び大気圧下で固体であり、融点が、例えば、35℃又はそれ以上である脂肪物質を意味する。非シリコーンワックスの例には、これらに限らないが:植物ワックス、例えば、カルナウバワックス、カンデリラワックス、エスパルトグラスワックス、オリーブワックス、ライスワックス、水添ホホバワックス、又はBertin社によって販売されているブラックカラントブロッサムのエッセンシャルワックス等の花の無水ワックス;パラフィンワックス又はオゾケライト等のミネラルワックス;ビーズワックス又は改質されたビーズワックス等(カラベリナ(carabellina)等)の動物ワックス;及びポリエチレンワックス等(New Phase Technologies社によってPERFORMALENE 400 POLYETHYLENEという名称で販売されているワックス等)の合成ワックスを含むことができる。
エステルは、飽和若しくは不飽和の直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族モノ酸又はポリ酸のエステル、及び飽和若しくは不飽和の直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールのエステルであってよく、エステルの総炭素数は、10以上である。
モノエステルの例には、これらに限らないが、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;乳酸C12〜C15アルキル;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;リシノール酸メチルアセチル;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2-エチルヘキシル;パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチル及びパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル又はミリスチン酸ステアリル等)、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシルを含むことができる。
この変形形態を勘案して、C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸のエステル及びC1〜C22アルコールのエステル、並びにモノ、ジ若しくはトリカルボン酸のエステル及びC2〜C26ジ、トリ、テトラ若しくはペンタヒドロキシアルコールのエステルも用いることができる。
特に下記のものを挙げることができる。セバシン酸ジエチル;セバシン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジ-n-プロピル;アジピン酸ジオクチル;アジピン酸ジイソステアリル;マレイン酸ジオクチル;ウンデシレン酸グリセリル;ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル;モノリシノレイン酸ペンタエリスリチル;テトライソノナン酸ペンタエリスリチル;テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル;テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル;テトラオクタン酸ペンタエリスリチル;ジカプリル酸プロピレングリコール;ジカプリン酸プロピレングリコール;エルカ酸トリデシル;クエン酸トリイソプロピル;クエン酸トリイソステアリル;トリ乳酸グリセリル;トリオクタン酸グリセリル;クエン酸トリオクチルドデシル;クエン酸トリオレイル;ジオクタン酸プロピレングリコール;ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール;ジイソノナン酸ジエチレングリコール;及びジステアリン酸ポリエチレングリコール。
上記のエステルの中で、以下を用いることが好ましい。パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル又はパルミチン酸ステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル(ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル若しくはミリスチン酸2-オクチルドデシル等)、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル又はオクタン酸セチル。
本組成物はまた、脂肪エステルとして、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルも含むことができる。本明細書で使用する「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基の有無にかかわらず、いくつかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含有する、酸素含有の炭化水素系化合物を意味する。これらの糖は、単糖類、オリゴ糖類又は多糖類であり得る。
適当な糖の例には、これらに限らないが、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フルクトース、マルトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びに、これらの誘導体、特にメチル誘導体等のアルキル誘導体、例えばメチルグルコースを含むことができる。
脂肪酸の糖エステルは、前述した糖類のエステル又はエステルの混合物及び、直鎖状若しくは分枝状で飽和又は不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸のエステル又はエステルの混合物から選ぶことができる。不飽和脂肪酸は、1つから3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含むことができる。
エステルはまた、モノ、ジ、トリ、テトラエステル及びポリエステル、並びにそれらの混合物から選択することもできる。これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、特に、オレオ-パルミチン酸、オレオ-ステアリン酸及びパルミト-ステアリン酸混合エステルから選択することができる。
モノエステル及びジエステルの例には、これらに限らないが、スクロース、グルコース又はメチルグルコースの、モノ若しくはジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸を含むことができる。挙げることができる一例としては、Amerchol社によりGlucate(登録商標)DO(ジオレイン酸メチルグルコースである)の名称で販売されている製品である。
糖及び脂肪酸のエステル又はエステルの混合物の例には、これらに限らないが、以下のものを挙げることができる。
- Crodesta(登録商標)F160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称でCroda社により販売されている製品で、それぞれ、73%のモノエステル及び27%のジエステル及びトリエステル、61%のモノエステル及び39%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、52%のモノエステル及び48%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、45%のモノエステル及び55%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、39%のモノエステル及び61%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから形成されるパルミトステアリン酸スクロース、及びモノラウリン酸スクロースを表示する製品、
- 例えば、参照番号B370であり、20%のモノエステル及び80%のジ-トリエステル-ポリエステルから形成されたベヘン酸スクロースに対応する、RYOTO SUGER ESTERSの名称で販売されている製品、並びに
- Evonik Goldschmidt社によってTEGOSOFT(登録商標)PSEの名称で販売されているモノ-ジパルミト-ステアリン酸スクロース。
アルカリ含有組成物に用いることができるシリコーンは、揮発性又は不揮発性の、環状、直鎖状又は分枝状シリコーンであり得、これらは、変性されていなくても、又は有機基によって変性されていてもよく、粘度は、25℃で5×10-6から2.5m2/sである。
アルカリ含有組成物に用いることができるシリコーンは、油、ワックス、樹脂又はガムの形態であり得る。好ましくは、シリコーンは、油の形態である。
シリコーンの例には、これらに限らないが、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等のポリジアルキルシロキサン、並びにポリ(オキシアルキレン)基、アミノ基及びアルコキシ基から選ばれる少なくとも1つの官能基を含む有機変性ポリシロキサンを含むことができる。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Pressにおいて非常に詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
揮発性シリコーンの例には、これらに限らないが、3から7個又は4から5個のケイ素原子を有する環状ポリジアルキルシロキサンを含めて、沸点が60℃から260℃までであるもの、例えば、Union Carbide社によってVOLATILE SILICONE(登録商標)7207という名称又はRhodia社によってSILBIONE(登録商標)70045 V 2という名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社によってVOLATILE SILICONE(登録商標)7158という名称及びRhodia社によってSilbione(登録商標)70045 V 5という名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにそれらの混合物を含むことができる。
次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマー、例えばUnion Carbide社により販売されているVolatile Silicone(登録商標)FZ 3109もやはり挙げることができる。
Figure 2016056112
オクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラトリメチルシリルペンタエリトリトール(50/50)の混合物、並びにオクタメチルシクロテトラシロキサン及びオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物等、有機ケイ素化合物との環状ポリジアルキルシロキサンの混合物もやはり挙げることができる。
揮発性シリコーンの別の例には、2から9個のケイ素原子を有し、粘度が25℃で5×10-6m2/s以下である直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサンが含まれる。一例としては、特にToray Silicone社によってSH 200の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーン類は、COSMETICS AND TOILETRIES、91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」において発表されている論文にも記載されている。
不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサンガム及び樹脂、上記有機官能基によって変性されたポリオルガノシロキサン、並びにそれらの混合物を用いることができる。
シリコーンの例には、これらに限らないが、トリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサン等の、ポリジアルキルシロキサンを含むことができる。シリコーンの粘度は、例えばASTM規格445付録Cに従って25℃で測定する。
これらのポリジアルキルシロキサンの中で、限定しない方式で、以下の市販製品を挙げることができる。
- Rhodia社によって販売されているSILBIONE(登録商標)油47及び70 047シリーズ、又はMIRASIL(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油、
- Rhodia社によって販売されているMIRASIL(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば、粘度が60,000mm2/sであるDC200、並びに
- General Electric社製のVISCASIL(登録商標)油、及びGeneral Electric社製のSFシリーズ(SF 96、SF 18)の特定の油。
ジメチコノール(CTFA)という名称で知られるジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社の48シリーズの油を挙げることもできる。
ポリジアルキルシロキサンのこのカテゴリーにおいて、Evonik Goldschmidt社のAbil Wax(登録商標)9800及び9801の名称で販売されている製品(これらはポリ(C1〜C20)ジアルキルシロキサンである)を挙げることもできる。
シリコーンガムの例には、これらに限らないが、単独で又は溶媒中の混合物として用いられる、高数平均分子量が200,000から1,000,000の範囲であるポリジメチルシロキサン等のポリジアルキルシロキサンが含まれ得る。例示的な溶媒には、これらに限らないが、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカン、トリデカン、及びそれらの混合物が含まれる。
混合物の例としては、これらに限らないが、以下を含むことができる。
- その鎖の末端でヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン又はジメチコノール(CTFA)、及びシクロメチコン(CTFA)としても公知の環状ポリジメチルシロキサンから形成された混合物、例えばDow Corning社から販売されている製品Q2 1401、
- 環状シリコーンを有するポリジメチルシロキサンガムから形成された混合物、例えばGeneral Electric社製の製品SF 1214 SILICONE FLUID。この製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するSF 1202 SILICONE FLUID油に溶解した、数平均分子量500,000を有するジメチコンに相当するSF 30ガムである、
- PDMSガム及びPDMS油の混合物を含めて、粘度が異なる2種のPDMSの混合物、例えばGeneral Electric社製の製品SF 1236。製品SF 1236は、粘度が20m2/sである上記に定義したSE 30ガム及び粘度が5×10-6 2/sであるSF 96油の混合物である。この製品は、15%のSE 30ガム及び85%のSF 96油を含むことができる。
オルガノポリシロキサン樹脂には、下記の単位を有する架橋シロキサン系が含まれる。
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2及びSiO4/2
式中、Rは、1から16個の炭素原子を有する炭化水素系基である。Rは、メチル等のC1〜C4低級アルキル基であってもよい。
これらの樹脂の中で、Dow Corning 593という名称で販売されている製品、又はジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンである、Silicone Fluid SS 4230及びSS 4267という名称でGeneral Electric社により販売されている製品を挙げることができる。
例えば、信越シリコーン社によってX22-4914、X21-5034及びX21-5037という名称で販売されているトリメチルシロキシケイ酸型樹脂も挙げることができる。
有機変性シリコーンは、上記に記載した及びこれらの構造中、炭化水素系基によって結合された少なくとも1つの有機官能基を含めたシリコーンである。
前述のシリコーンの他に、有機変性シリコーンは、ポリジフェニルシロキサン、及び有機官能基で官能化されたポリアルキルアリールシロキサンを含めたポリジアリールシロキサンであり得る。
ポリアルキルアリールシロキサンは、25℃で粘度が1×10-5から5×10-2m2/sである直鎖状及び/又は分枝状のポリジメチル/メチルフェニルシロキサン並びにポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選ぶことができる。
ポリアルキルアリールシロキサンの例には、これらに限らないが、以下の名称で販売されている製品が含まれ得る。
- Rhodia社製の70 641シリーズのSILBIONE(登録商標)油、
- Rhodia社製のRHODOURSIL(登録商標)70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製の油Dow Corning(登録商標)556 Cosmetic Grade Fluid、並びに
- General Electric社製SFシリーズの特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
有機変性シリコーンの中で、以下のものを含むポリオルガノシロキサンを挙げることができる。
- C6〜C24アルキル基を任意選択で含むポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基、例えばDow Corning社によりDC 1248の名称で販売されている、ジメチコーンコポリオールとして知られている製品又はUnion Carbide社による油SILWET(登録商標)L 722、L 7500、L 77及びL 711、並びにDow Corning社によりQ2 5200の名称で販売されている(C12)アルキルメチコーンコポリオール;並びに
- 置換若しくは非置換アミン基、例えばGenesee Polymers社によりGP 4 Silicone Fluid及びGP 7100という名称で販売されている製品、又はDow Corning社によりQ2 8220及びDOW CORNING(登録商標) 929若しくは939という名称で販売されている製品。
脂肪物質は、単独でも、それらを2種以上組み合わせて用いてもよい。
アルカリ含有組成物中の脂肪物質は、炭化水素油及び/又はシリコーン油を含むことができる。本明細書では、「炭化水素油及び/又はシリコーン油」は、炭化水素油、シリコーン油、又はそれらの混合物を意味することを意図している。炭化水素油は、植物、動物、鉱物、若しくは合成由来の油、又はそれらの混合物であり得る。
動物由来の炭化水素油の例には、スクアラン及びスクアレンが含まれ得る。植物由来の炭化水素油の例には、ヒマワリ油、トウモロコシ油(maize oil)、ダイズ油(soya oil)、マロー油(marrow oil)、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油(abovado oil)、ホホバ油、及びシア脂油が含まれ得る。鉱物又は合成由来の炭化水素油の例には、流動パラフィン、ワセリン、液体ワセリン、ポリデセン及び例えばPARLEAM(登録商標)の水素化ポリイソブテンが含まれ得る。炭化水素油の中で、鉱油が好ましい。
シリコーン油の例には、これらに限らないが、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン(methylhydrogonpolysiloxane)等;環状オルガノポリシロキサン、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びこれらの混合物が含まれ得る。
酸化組成物中の脂肪物質の量は、酸化組成物の総質量に対して、10質量%から50質量%、より好ましくは20質量%から40質量%である。ここで、「酸化組成物中の脂肪物質の量」は、酸化組成物中に含有されるすべての脂肪物質の質量における量の合計を意味することを意図している。
好ましくは、酸化組成物中の炭化水素油の量は、酸化組成物の総質量に対して最大でも50質量%である。好ましくは、酸化組成物中の鉱油の量は、酸化組成物の総質量に対して最大でも50質量%である。
酸化組成物中の脂肪物質の量は、化粧用組成物中の脂肪物質の量が化粧用組成物の総質量に対して5質量%から30質量%であるように、好ましくは調整される。ここで、「化粧用組成物中の脂肪物質の量」は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物から得られる化粧用組成物中に含有されるすべての脂肪物質の質量における量の合計を意味することを意図している。
(ポリオール)
酸化組成物は、以下に定義される少なくとも1種のポリオールを含むことができる。酸化組成物は、単一のポリオール、又は2種以上のその組合せを含むことができる。
ポリオールは、上記で定義される界面活性剤及び脂肪物質等の化粧用組成物の他の構成成分、又は以下に定義される有機溶媒の一部を形成しない。
酸化組成物中のポリオールの量は、それを使用する場合、アルカリ含有組成物の総質量に対して、0又は0.05質量%から60質量%、好ましくは0.1質量%から50質量%、好ましくは1質量%から45質量%であり得る。ここで、「酸化組成物中のポリオールの量」は、酸化組成物中に含有されるすべてのポリオールの質量における量の合計を意味することを意図している。
酸化組成物中のポリオールの量は、化粧用組成物中に含有されるポリオールの量が、化粧用組成物の総質量に対して0.1質量%から40質量%、好ましくは0.5質量%から30質量%であるように調整される。ここで、「化粧用組成物中に含有されるポリオールの量」は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物から得られた化粧用組成物中に含有されるすべてのポリオールの質量における量の合計を意味することを意図している。
(界面活性剤)
酸化組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含むことができる。非イオン性、陰イオン性、陽イオン性又は両性界面活性剤を含めた任意の界面活性剤は、上記に記載したアルカリ含有組成物中に含めることができるが、酸化組成物に用いることもできる。
酸化組成物中の界面活性剤の量は、酸化組成物の総質量に対して、好ましくは0.1質量%から15質量%である。ここで、「酸化組成物中の界面活性剤の量」は、酸化組成物中に含有されるすべての界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
好ましくは、酸化組成物中の界面活性剤の量は、化粧用組成物中の界面活性剤の量が、化粧用組成物の総質量に対して15質量%から30質量%であるように調整される。ここで、「化粧用組成物中に含有される界面活性剤の量」は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物から得られた化粧用組成物中に含有されるすべての界面活性剤の質量における量の合計を意味することを意図している。
(iii)ケラチン繊維のための化粧用組成物
本発明の一態様によれば、化粧用組成物は、前述の(i)アルカリ含有組成物及び(ii)酸化組成物を混合することにより調製される。
好ましくは、化粧用組成物は、ケラチン繊維を所望の部位に塗布する直前に、アルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合することにより調製される。混合及びケラチン繊維への塗布の間隔は、30分未満であり得る。好ましくは、この間隔は、20分未満、より好ましくは10分未満である。
実施上の理由から、アルカリ含有組成物対顕色剤組成物の(質量による)混合比は、好ましくは1:0.2から1:5、より好ましくは1:0.5から1:3である。
アルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合することにより調製される化粧用組成物には、少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の界面活性剤、少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種のポリオールが含まれる。アルカリ剤、界面活性剤、酸化剤、脂肪物質及びポリオールのそれぞれは、アルカリ含有組成物、酸化組成物、又はその両方に由来し得る。化粧用組成物は、少量のアンモニア水を含むことができる。しかしながら、化粧用組成物は、好ましくはアンモニア水を含まない。
(ポリオール)
本発明の一態様によれば、化粧用組成物には、少なくとも1種のポリオールが含まれる。本明細書で使用する「ポリオール」という用語は、1つを超えるヒドロキシル(-OH)基を有する化合物を意味する。好ましくは、「ポリオール」は、1つを超えるヒドロキシル(-OH)基を有する直鎖状、分枝状若しくは環状、飽和又は不飽和のアルキル基の化合物(すなわち、ポリヒドロキシアルキル化合物)、並びにこのようなポリヒドロキシアルキル化合物のポリマーを意味する。対照的に、「モノオール」という用語は、1つのヒドロキシル基を有する化合物を意味することを意図している。化粧用又は皮膚化学的組成物において望ましくは用いられる任意のポリオールは、本発明に使用することができる。
適したポリオールは、好ましくは、2から15個の炭素原子及び少なくとも2つのヒドロキシル基を有する。このようなポリオールの例には、これらに限らないが、グリセリン(又はグリセリン、グリセロール);アルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール;ポリアルキレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;5から12個の炭素原子を含有する糖アルコール、例えば、ソルビトール又はマンニトール等;5から12個の炭素原子を含有する糖類、例えば、グルコース又はスクロース等及びアミノ糖、例えば、グルカミン等;並びに5個未満の炭素原子を含有する単糖類の糖、例えば、ジヒドロキシアセトン等が含まれ得る。
好ましいポリオールの例には、これらに限らないが、グリセリン、ソルビトール、ジヒドロキシアセトン、スクロース、ポリエチレングリコール、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル、ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、及びそれらの混合物が含まれる。
ポリオールは、上記で定義される界面活性剤及び脂肪物質等の化粧用組成物の他の構成成分、又は以下に定義される有機溶媒の一部を形成しない。
化粧用組成物がアルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合することにより調製される前に、化粧用組成物中のポリオールは、アルカリ含有組成物、酸化組成物、又は両方中に含有することができる。好ましくは、アルカリ含有組成物中に含有されるポリオールの量は、酸化組成物中に含有されるポリオールの量に等しい、又はそれを超える。例えば、アルカリ含有組成物は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、0.1質量%から50質量%、好ましくは1質量%から45質量%の量でポリオールを含むことができる。本発明の一実施形態では、酸化組成物は、ポリオールを含まなくてもよい。
化粧用組成物中のポリオールの量は、化粧用組成物の総質量に対して、0.1質量%から40質量%、好ましくは0.5質量%から30質量%であり得る。
(界面活性剤)
化粧用組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含む。化粧用組成物中の界面活性剤は、アルカリ含有組成物、酸化組成物、又は両方に由来し得る。すなわち、化粧用組成物中の界面活性剤には、アルカリ含有組成物に由来する少なくとも1種の界面活性剤、及び酸化組成物中に含有され得る任意の他の界面活性剤が含まれ得る。
化粧用組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の量は、化粧用組成物の総質量に対して、15質量%から30質量%である。
好ましくは、化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、化粧用組成物の総質量に対して、10質量%から50質量%、より好ましくは15質量%から30質量%である。化粧用組成物は、化粧用組成物の総質量に対して、陽イオン性、陰イオン性又は両性界面活性剤0.1質量%から10質量%、好ましくは1質量%から5質量%を更に含むことができる。
(脂肪物質)
化粧用組成物は、少なくとも1種の脂肪物質を含む。化粧用組成物中の脂肪物質は、アルカリ含有組成物、酸化組成物又は両方に由来し得る。すなわち、化粧用組成物中の脂肪物質は、酸化組成物に由来する少なくとも1種の脂肪物質、及びアルカリ含有組成物中に含有され得る任意の他の脂肪物質を含むことができる。
化粧用組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の量は、化粧用組成物の総質量に対して、5質量%から30質量%である。
化粧用組成物は、脂肪物質として、炭化水素油及び/又はシリコーン油を含むことができる。化粧用組成物が炭化水素油及び/又はシリコーン油を含む場合、化粧用組成物中の炭化水素油及びシリコーン油の量は、化粧用組成物の総質量に対して、少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、より好ましくは少なくとも17質量%であり得る。ここで、「化粧用組成物中の炭化水素油及びシリコーン油の量」は、アルカリ含有組成物及び顕色剤組成物中に含まれる炭化水素油及びシリコーン油の量の合計を意味することを意図している。
化粧用組成物中の鉱油の量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%であり得る。
化粧用組成物において、化粧用組成物中の界面活性剤対化粧用組成物中の脂肪物質の質量比は、0.1又はそれ以上、好ましくは0.3又はそれ以上、より一層好ましくは0.7又はそれ以上であり得る。好ましくは、化粧用組成物中の界面活性剤対化粧用組成物中の脂肪物質の質量比は、3を超えない、好ましくは2を超えない、より一層好ましくは1.3を超えない。界面活性剤対脂肪物質の質量比が0.1未満である場合、化粧用組成物は、混合後粘度が十分でない恐れがある。一実施形態では、化粧用組成物中の界面活性剤対化粧用組成物中の脂肪物質の質量比は、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3であり得る。
好ましくは、化粧用組成物において、化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤対化粧用組成物中の脂肪物質の質量比は、0.1又はそれ以上、好ましくは0.3又はそれ以上、より一層好ましくは0.7又はそれ以上であり得る。また、化粧用組成物において、化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤対化粧用組成物中の炭化水素油及びシリコーン油の質量比は、0.1又はそれ以上、好ましくは0.3又はそれ以上、より一層好ましくは0.7又はそれ以上であり得る。
好ましくは、化粧用組成物は、髪への塗布のために適した粘度を有する。室温における化粧用組成物の粘度は、少なくとも1,000mPa・s、好ましくは少なくとも1,500mPa・s、より好ましくは少なくとも2,000mPa・sであり得る。化粧用組成物の粘度が2,800mPa・sを超える場合、化粧用組成物がケラチン繊維に広がりにくい恐れがある。したがって、化粧用組成物は、好ましくは、粘度が1,000mPa・sから2,800mPa・s、好ましくは1,500から2,800mPa・s、より好ましくは2,000から2,800mPa・sであり得る。
化粧用組成物の粘度は、アルカリ含有組成物、酸化組成物又は両方の粘度の5倍超、好ましくは10倍超、より好ましくは20倍超の高さであり得る。
化粧用組成物は、適した色を有し、化粧料を調製するために形成することができる。例えば、化粧用組成物は、液体、ゲル、クリーム等の形態であり得る。化粧用組成物は、肉眼的に半透明若しくは透明、又は肉眼的に不透明であり得る。好ましくは、化粧用組成物は、肉眼的に半透明又は透明、より好ましくは肉眼的に半透明である。本明細書では、「肉眼的に半透明」は、少なくとも可視光の一部が、散乱又は反射せずに対象物を透過することができるということを意味することを意図している。「肉眼的に透明」は、可視光の実質的な部分が、散乱又は反射せずに対象物を透過することができるということを意味することを意図している。更に、「肉眼的に不透明」は、可視光の実質的にすべてが対象物を透過しないことを意味することを意図している。
好ましくは、アルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合後、その混合物は粘稠性の溶液を形成する。粘稠性の溶液は、液晶であり得、これはラメラ構造を有し得る。
(追加成分)
化粧用組成物はまた、化粧用又は皮膚化学的組成物に望ましくは用いられる様々な添加物を含むこともできる。例えば、分散剤、酸化防止剤、pH調整剤、保存剤、中和剤、香料、充てん剤、美容上及び皮膚科学的に有効な薬剤、例えば、皮膚軟化薬、保湿剤、ビタミン、UVフィルター及び日焼け止め等、並びにそれらの混合物を添加することができる。すべてを網羅しているわけではないが、このような成分のリストは、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第14版(2012年)において見出すことができる。それを使用する場合、このような追加の成分は、アルカリ含有組成物、酸化組成物、又は両方に存在し得る。
追加の成分の例には、水及び/又は1種若しくは複数の有機溶媒が含まれる。適した有機溶媒は、所期の使用に基づいて選択することができ、有機溶媒は、好ましくは水溶性である。有機溶媒の例には、これらに限らないが:アルコール、例えば、変性アルコール、ベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、フェニルエチルアルコール;グリコール又はグリコールエーテル、例えば、プロピレングリコール、ブトキシジグリコール、エトキシジグリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル;それらの類似の生成物;並びにそれらの混合物が含まれ得る。有機溶媒及び水は、単独で又はそれらの2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機溶媒は、化粧用組成物の総質量に対して1質量%から60質量%の範囲の量で存在し得る。有機溶媒は、アルカリ含有組成物、顕色剤組成物、又は両方中で存在し得る。
本発明による組成物の有利な特性が、想定された添加によって有害な影響を受けない又は実質的に受けないように、当業者は注意して、場合による追加の添加物及び/又はその量を選択するであろう。好ましくは、化粧用組成物は、アンモニア水を完全に含まない。
これらの物質は、所望の特性、例えばコンシステンシー又はテクスチャーを有する組成物を調製するために、当業者によって多様に選択され得る。
これらの添加物は、(存在するのであれば)化粧用組成物の総質量に対して0質量%から99質量%(例えば0.01質量%から90質量%)、又は化粧用組成物の総質量に対して0.1質量%から50質量%の割合で、化粧用組成物中に存在し得る。
(方法)
本発明の一態様は、前述の(i)アルカリ含有組成物及び(ii)酸化組成物を混合して、化粧用組成物を調製する工程;並びにケラチン繊維の色を変化させるのに十分な量で化粧用組成物をケラチン繊維に塗布する工程を含む、ケラチン繊維を処置するための方法に関する。
例えば、容器中で組成物を撹拌する又は容器を振とうすることにより、アルカリ含有組成物及び酸化組成物を容器中で混合することができる。好ましくは、組成物が均等に混ざるまでアルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合する。
実施上の理由から、アルカリ含有組成物対酸化組成物の(質量による)混合比は、好ましくは1:0.2から1:5である。
アルカリ含有組成物及び顕色剤組成物は、5分未満、好ましくは1分未満混合することができる。
好ましくは、アルカリ含有組成物及び酸化組成物は、使用直前に混合させる。混合及びケラチン繊維への塗布の間隔は、30分未満であり得る。好ましくは、この間隔は、20分未満、より好ましくは10分未満である。
得られた混合物、又は化粧用組成物は、5℃から60℃の温度で、好ましくは室温でケラチン繊維に塗布することができる。ケラチン繊維の色を変化させるのに十分な量で化粧用組成物を塗布する。好ましくは、化粧用組成物をケラチン繊維の所望の部位に均等にのばす。ケラチン繊維に塗布される化粧用組成物の量は、ケラチン繊維の長さ及び分量等の因子に応じて変わり得るが、ケラチン繊維対ケラチン繊維に塗布される化粧用組成物の質量比が1:0.05から1:5であるように、色を変化させる及びケラチン繊維の所期の脱色又は着色結果を得るのに十分な量が、化粧用組成物に適用されるべきである。1から60分間、好ましくは5から40分間、ケラチン繊維の所望の部位で混合物を放置しておくことができる。このような時間は、ケラチン繊維の色を変化させるのに十分なものにすべきである。このような時間は、例えば、元の色、所望の得られた色、又は得られた混合物を塗布するケラチン繊維の太さに応じて調整することができる。
混合物を塗布した後、ケラチン繊維を、水ですすぎ、シャンプーし、次いで乾燥させることができる。
好ましくは、ケラチン繊維は、毛髪等のヒトのケラチン繊維である。
(キット)
本発明の一態様は、前述の(i)アルカリ含有組成物及び(ii)酸化組成物を含む、消費者向けの使用のための化粧キット、又は事前包装された製品に関する。混合後、アルカリ含有組成物及び酸化組成物は、ケラチン繊維を処置するために望ましくは用いられる化粧用組成物を形成する。アルカリ含有組成物及び酸化組成物が互いに分けて貯蔵されるように、アルカリ含有組成物及び酸化組成物は、別々の容器又はマルチコンパートメントの容器に収容させることができる。このような容器は、使用者によって開封され、その内容物が使用直前に使用者によって混合されて、化粧用組成物が調製されることが意図されている。
アルカリ含有組成物及び酸化組成物を含有する容器の少なくとも1つは、毛髪等のケラチン繊維に化粧用組成物を塗布するために用いることができる1個又は複数個の部材を装備することができる。このような部材の例には、ノズル及びコームを含むことができる。使用者は、このような部材を有する容器中でアルカリ含有組成物及び酸化組成物を混合し、このような部材を用いることにより容器中で形成された化粧用組成物を直接ケラチン繊維に塗布することができる。
以下の例は、結果としてその範囲を限定せずに、本発明を例示することが意図されている。百分率は、質量ベースで示される。
本発明の広範な範囲を記載する数値的な範囲及びパラメーターは近似値であるが、具体的な例に記載の数値は、可能な限り正確に報告されている。しかしながら、任意の数値は、本来、そのそれぞれの測定値において見出される標準偏差により必然的に生じる誤差を含む。
(i)アルカリ含有組成物
試料i-1から試料i-7のアルカリ含有組成物を、Table 1(表1)に示される成分を用いることにより調製した。試料i-1からi-7のそれぞれには、様々な量を有する少なくとも1種のポリオールが含まれる。ポリオールを含まない試料i-8から試料i-14のアルカリ含有組成物を、やはり、以下のTable 2(表2)に示される成分を用いることによって調製した。
Figure 2016056112
Figure 2016056112
試料i-1からi-14のアルカリ含有組成物を調製するために、オレイルアルコール、オレス-30、オレス-10、デセス-3、ベヘントリモニウムクロリド(それを使用する場合)、PEG-20(それを使用する場合)、ポリオール(グリセリン、ソルビトール、ジヒドロキシアセトン、スクロース、又はプロピレングリコール)(それを使用する場合)、及び鉱油を70℃の温度でまず混合した。熱湯(70℃)を混合物に注ぎ、10分間撹拌した。次いで、混合物を室温まで冷却した。冷却後、ベンジルアルコール、エタノール(それを使用する場合)、メタ重亜硫酸ナトリウム(それを使用する場合)、システイン、エタノールアミン、アスコルビン酸(それを使用する場合)、及びEDTAを混合物に添加した。次いで、すべての成分が組成物に均等に及び完全に溶解する又は分布するまで、混合物を撹拌した。
(ii)酸化組成物
Table 3(表3)に示した成分を用いることにより試料iiの酸化組成物を調製した。
Figure 2016056112
酸化組成物を調製するために、70℃の温度でベヘネス-10、イソステアリルアルコール、鉱油、及びジステアリン酸PEG-150を混合することにより、油相をまず調製した。
エチドロン酸四ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、及びカプリリル/カプリルグルコシドが水に完全に溶解するまで、これらを熱湯(70℃)と混合することにより、水相を別々に調製した。ここで、「油相」は、脂肪物質を含有する相を意味し、「水相」は、親水性物質を含有する相、特に、油相を構成している物質以外の物質を意味する。水相を油相に注ぎ、70℃で撹拌した。次いで、混合物を室温まで冷却した。冷却後、過酸化水素を混合物に添加し、リン酸を用いることにより混合物のpHを2.2±0.2に調整した。
試料i-1のポリオール(グリセリン)を含むアルカリ含有組成物;及び試料i-8のポリオールを含まないアルカリ含有組成物のそれぞれを、(質量による)1:1.5の比で20秒間手動でブラシを用いて試料iiと混合して、化粧用組成物を調製した。
試料i-1、i-8、及びii、並びにこれらの試料の混合物の粘度を、室温でブルックフィールド型粘度計を用いることにより測定した。これらの結果をTable 4(表4)に示した。
Figure 2016056112
試料i-1及び試料iiの混合物は、ケラチン繊維に容易に塗布し、広がるために適切な粘度を有した。毛髪の色を変化させる時間の十分な長さで、ケラチン繊維の所望の部位に混合物が留まっておくように、試料i-1及び試料iiの混合物の粘度は十分高い。一方、試料i-8及び試料iiの混合物の粘度は、非常に高いため、ケラチン繊維の所望の部位に均等に広がることができなかった。
試料i-2からi-7及びi-9からi-14のそれぞれをやはり、(質量による)1:1の比で試料iiと混合して、化粧用組成物を調製した。したがって、調製された化粧用組成物3グラムを中国人の黒髪見本1グラムに塗布した。アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混和性、又は混合しやすさを、3名の経験を積んだ調査員が評価した。3名の経験を積んだ調査員は各混合物の塗布のしやすさも評価した。混和性及び塗布のしやすさの評価結果を下記のTable 5(表5)に示し、表中(+++)は「非常に良い」を示し;(++)は「良い」を示し;(+)は「悪い」を示す。
総合的な評価として、各試料の組成物が商業的に許容されるか否かを決定した。これらの結果をTable 5(表5)に示した。「使用可能」は、組成物が化粧料として商業的に許容されたことを示し、「使用不可能」は、組成物が商業的に許容されなかったことを示す。「濃い」は、各試料の組成物の粘度が高すぎて、毛髪見本に広げることができなかったことを示す。「薄い」は、各試料の組成物が低すぎて、塗布後、毛髪見本に留まっておくことができなかったことを示す。
Figure 2016056112
Table 5(表5)により、ポリオールを含有する、試料i-2からi-7のアルカリ含有組成物は、酸化組成物との混和性が高いことを示したことが示される。Table 5(表5)により、試料i-2からi-7のアルカリ含有組成物から調製した混合物は、ケラチン繊維に塗布する物理的特性が非常に良かったことも示される。一方、試料i-9からi-14のアルカリ含有組成物から調製した混合物は、毛髪に塗布しにくかった。
試料i-2及びi-10から調製した混合物、並びに試料i-3及びi-11をそれぞれ比較すると、ポリオール(グリセリン)は、アルカリ含有組成物及び酸化組成物の所望の混和性をもたらし、モノオール化合物(エタノール)と比較して、得られた混合物の塗布のしやすさを増すことが示される。このような結果はまた、試料i-4及びi-13、並びに試料i-6及びi-13からそれぞれ調製した混合物の比較によっても確認することができる。
試料i-1からi-7をポリオールの異なるタイプ及び/又は量を用いて調製した。試料i-2からi-7から調製した混合物を比較することによって、様々な量を有するポリオールの任意のタイプを、本発明に好ましくは使用することができることが示されている。
本明細書において使用される「少なくとも1つの」という表現は、1つ又は複数を意味し、したがって個別の構成成分並びに混合物/組合せを含む。
本明細書では、別段文脈で明確に指示しない限り、単数形(「a」、「an」、及び「the」)は、同様に複数形を含むことも意図されている。本明細書中で用いられる場合、用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、及びそれらの変形が、示された特徴、要素及び/又は構成成分の存在を明記しているが、1つ若しくは複数の他の特徴、要素、構成成分、及び/又はそれらの群の追加の存在を除外しないことが更に理解される。

Claims (19)

  1. 少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物;並びに
    少なくとも1種の酸化剤、及び酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%の量の少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物
    の混合物によって得られたケラチン繊維のための化粧用組成物であって、
    化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量の少なくとも1種のポリオール、
    化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量の少なくとも1種の界面活性剤、及び
    化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量の少なくとも1種の脂肪物質を含み、
    化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比が、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である、化粧用組成物。
  2. ポリオールが、グリセリン、ソルビトール、ジヒドロキシアセトン、スクロース、ポリエチレングリコール、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル、及びジエチレングリコールのモノメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. アルカリ含有組成物中の界面活性剤が、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. アルカリ含有組成物中の非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール、アルキルポリグルコシド、又はそれらの混合物を含む、請求項3に記載の組成物。
  5. ポリオキシエチレン化脂肪アルコールが、好ましくは1から30個のオキシエチレン単位を有する、ポリオキシエチレン化C8〜C30脂肪アルコール、好ましくはポリオキシエチレン化C8〜C20脂肪アルコールである、請求項4に記載の組成物。
  6. アルカリ含有組成物が、アルカリ含有組成物の総質量に対して0.1質量%から50質量%、好ましくは1質量%から45質量%の量で、ポリオールを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. アルカリ剤が、有機塩基、無機塩基、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ剤である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. アルカリ剤がアルカノールアミンである、請求項7に記載の組成物。
  9. アルカリ剤が、モノエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、又はそれらの混合物である、請求項8に記載の組成物。
  10. アルカリ含有組成物が、アルカリ含有組成物の総質量に対して0.1質量%から10質量%、好ましくは1質量%から10質量%の量でアルカリ剤を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. アルカリ含有組成物が、アルカリ含有組成物の総質量に対して、25質量%から70質量%、好ましくは30質量%から55質量%の量で界面活性剤を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 酸化剤が、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸、臭素酸塩、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 酸化組成物が、酸化組成物の総質量に対して0.1質量%から12質量%、好ましくは1質量%から12質量%の量で酸化剤を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 脂肪物質が、炭化水素油、シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. アルカリ含有組成物が、少なくとも1種の陽イオン性界面活性剤を更に含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. アルカリ含有組成物が、酸化染料、直接染料、又はそれらの混合物を更に含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに、少なくとも1種の酸化剤、及び酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%の量の少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物を混合して、化粧用組成物を調製する工程と;
    ケラチン繊維の色を変化させるのに十分な量で、化粧用組成物をケラチン繊維に塗布する工程と
    を含む、ケラチン繊維を処理するための方法であって、
    化粧用組成物が、
    化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量の少なくとも1種のポリオール、
    化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量の少なくとも1種の界面活性剤、及び
    化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量の少なくとも1種の脂肪物質
    を含み、
    化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比が、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である、方法。
  18. 少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物、並びに、少なくとも1種の酸化剤、及び酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%の量の少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物を混合する工程を含む方法で生成されるケラチン繊維のための化粧用組成物であって、
    化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量の少なくとも1種のポリオール、
    化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量の少なくとも1種の界面活性剤、及び
    化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量の少なくとも1種の脂肪物質
    を含み、
    化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比が、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である、化粧用組成物。
  19. 少なくとも1種のアルカリ剤及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物;並びに
    少なくとも1種の酸化剤、及び酸化組成物の総質量に対して10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%の量の少なくとも1種の脂肪物質を含む酸化組成物
    を備える化粧キットであって、
    アルカリ含有組成物及び酸化組成物の混合物が化粧用組成物を形成し、
    化粧用組成物が、
    化粧用組成物の総質量に対して0.1〜40質量%、好ましくは0.5〜30質量%の質量の少なくとも1種のポリオール、
    化粧用組成物の総質量に対して15〜30質量%の質量の少なくとも1種の界面活性剤、及び
    化粧用組成物の総質量に対して5〜30質量%の質量の少なくとも1種の脂肪物質を含み、
    化粧用組成物中の界面活性剤対脂肪物質の質量比が、0.3から2.0、好ましくは0.7から1.3である、化粧キット。
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