JP2016056110A - ケラチン繊維用の化粧用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】先行技術の組成物に伴う問題のうちの少なくとも幾つかに取り組む又は克服する組成物を提供すること、詳細にはアンモニアの不快な臭いが少なくてケラチン繊維の色を変えるのに十分な時間ケラチン繊維の所望の領域上に留まるのに十分な粘度を有する組成物を提供すること。【解決手段】(i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを含有する、ケラチン繊維用の化粧用組成物を提供する。アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量は、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超える。化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%であり、(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、ヒトの毛髪等のケラチン繊維用の化粧用組成物に関する。
毛髪の脱色又は着色組成物等の2種作用剤タイプのケラチン繊維用の化粧用組成物は、これらの脱色又は着色の性能が高いことから、毛髪の色を変えるために広く使用されてきた。2種作用剤タイプの組成物は、アルカリ剤及び酸化剤を通常含有し、これらの双方が、使用直前にユーザによって添加混合されて毛髪の脱色又は着色組成物を形成する。酸化剤は、アルカリ性条件下で、ケラチン繊維中の天然の顔料又はメラニンを分解して、これが該繊維の明色化に帰着しうると考えられている。従来技術では、アンモニアが、アルカリ剤として通常使用され、それは、組成物のpHを、酸化剤を活性化させるのに適正なアルカリ状態へ調節することにおいて効率が良いためである。しかしながら、こうした従来型の毛髪用製品は、特にユーザが該製品を毛髪上へ適用するときに、アンモニアの不快な臭いを発することが多い。
アンモニアの悪臭を減少させるために、アンモニアを、臭いを少なく抑えた他のアルカリ剤と置き換える努力がなされてきた。しかしながら、こうした置き換えは、組成物の脱色の性能を損ねて不満足な脱色又は着色の結果を引き起こすことが多い。
上に記載した臭いの改善に加え、化粧用組成物の調製及び/又は適用の性質において、改善が望まれている。ユーザがアルカリ剤と酸化剤とを混合しやすいように、各作用剤は、低粘度であることが必要とされる。他方、混合済み組成物は、混合済み組成物が毛髪の色を変えるために十分な時間毛髪上に留まるように、かなり高粘度であることが望まれる。例えば作用剤の少なくとも1種へ増粘剤を加えることによって粘度を上げようとする努力がなされてきたが、こうしたアプローチでは、混合前に作用剤の粘度が上がるだけではなく、混合済み組成物の粘度を上げるための追加の成分が必要となる。
そのため、ケラチン繊維用の化粧用組成物は、アンモニアの不快な臭いは少ないが良好な脱色効果及び/又は着色効果をもたらすことが望まれる。ケラチン繊維用の化粧用組成物に更に望まれるのは、各作用剤が低粘度である一方で、これらの混合物が高粘度なことである。
GB1026978 GB1153196 FR2801308 DE2359399 JP88-169571 JP05-63124 EP0770375 WO96/15765 DE3843892 DE4133957 WO94/08969 WO94/08970 FR-A-2733749 DE19543988
Walter Noll、「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Press ASTM規格445付属書C COSMETICS AND TOILETRIES、第91巻、1976年1月、27〜32頁、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 M.R.Porter、「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁 CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第14版(2012年)
したがって、本発明の一態様は、先行技術の組成物に伴う前述の問題のうちの少なくとも幾つかに取り組む又は克服する組成物、詳細には、アンモニアの不快な臭いが少なくて、ケラチン繊維の色を変えるのに十分な時間、ケラチン繊維の所望の領域上に留まるのに十分な粘度を有する組成物を提供することである。
本発明の一態様によれば、ケラチン繊維用の化粧用組成物は、(i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であって、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを含有する。化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%である。(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上である。
本発明の別の態様によれば、方法は、(i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であって、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを混合して、化粧用組成物を調製する工程と、該化粧用組成物を、ケラチン繊維へ、ケラチン繊維の色を変えるのに十分な量で適用する工程とを含む。化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%である。(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上である。
本発明の別の態様によれば、化粧用キットは、(i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であって、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを含有する。アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との混合物が、化粧用組成物を形成する。化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%である。(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上である。
前述の一般的な説明、及び以下の発明を実施するための形態の双方が、例示して説明するためのみのものであり、本発明を限定するものではないと理解されるべきである。
実施例を操作する以外において、又は別段の指示がないところでは、成分の量及び/又は反応条件の量を表現する全ての数は、全ての事例において、「約」という用語により修飾されるものと理解されるべきである。
本明細書で使用する場合、「少なくとも1つ(種)の」という表現は、1つ(種)又は複数を意味し、そのため、個別の構成成分並びに混合物/組合せを含む。
本明細書で使用する場合、単数形の「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかに逆を示していない限り、複数形も同様に含むと企図される。「含む(comprising)」、「含む(including)」、及びこれらの変形は、この明細書で使用する場合、述べられた特徴、要素及び/又は構成成分の存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、構成成分及び/又はこれらの群の存在又は追加を、事前に排除するものではない。
本明細書で使用する場合、「毛髪」という用語は、任意のケラチン繊維、例えば頭髪等の生存している毛髪、及び毛髪見本、ウィグ及びエクステンション等の非生存の毛髪を含み、ヒトの毛髪を含む任意の哺乳類の毛髪を含む。
本明細書で使用する場合、「化粧用組成物の質量」という用語は、化粧用組成物の、全ての構成成分、化合物又は成分の質量の和を意味する。化粧用組成物がアルカリ含有組成物と顕色剤組成物との混合物のみから調製されるとき、「化粧用組成物の質量」は、アルカリ含有組成物の質量と顕色剤組成物の質量との和に等しいと一般に理解される。
本明細書において且つ特許請求の範囲において示される粘度は、特段の指定がない限り、Brookfield viscometer(芝浦システム株式会社、VS-A1)で、室温で測定される。本明細書で使用する場合、「室温」という用語は、温度が重要ではないこと、及び正確な温度が維持されなくてもよいことを示す。一般に、「室温」は、約15℃〜約27℃の範囲の温度を意味すると理解される。
特段の指定がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用される、成分、反応条件等の量を表現する全ての数は、全ての事例において用語「約」によって修飾されると理解されるべきである。したがって、特段の指定がない限り、以下の本明細書及び添付の特許請求の範囲において記載される数値的パラメータは、本発明により得ようと探し求められる所望の特性に応じて変動しうる近似値である。
本発明の化粧用組成物、方法及びキットは、本明細書で記載される本発明の必須の要素及び限定、並びに本明細書に記載されている、さもなければケラチン繊維への適用を企図されたパーソナルケア組成物において有用な、あらゆる追加の又は任意選択の成分、構成成分又は限定を含むことができ、これらから成ることができ、又は本質的にこれらから成ることができる。
本発明の一態様によれば、ケラチン繊維用の化粧用組成物は、(i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを含有する。
(i)アルカリ含有組成物
(アルカリ剤)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤を含有する。少なくとも1種のアルカリ剤は、有機若しくは無機であってよく、又は有機アルカリ剤と無機アルカリ剤との混合物であってよい。
少なくとも1種のアルカリ剤は、有機塩基、有機塩基の塩、無機塩基、及び無機塩基の塩から好ましくは選択される。こうしたアルカリ剤は、個々に使用されてよく、又は異なる種類のアルカリ剤と混合されることが可能である。
アルカリ剤の第1の例は、有機塩基である。有機塩基の例としては、有機アミン及びピリジンが挙げられる。アルカリ剤が、モノアミン及びその誘導体;ジアミン及びその誘導体;ポリアミン及びその誘導体;アミノ酸;アミノ酸及びその誘導体のオリゴマー;尿素及びその誘導体;並びにグアニジン及びその誘導体から選択されることが好ましい。
有機塩基は、モノ、ジ又はトリアルカノールアミン等のアルカノールアミンを含む有機アミンであってよく、1〜3つの、同一又は異なるC1〜C4ヒドロキシアルキル基を含む。アルカノールアミンの例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N-ジメチルアミノエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、3-ジメチルアミノ-1,2-プロパンジオール及びトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンが挙げられるがこれらに限定されない。
少なくとも1種のアルカリ剤は、少なくとも1種のアルカノールアミンであってよい。好ましくは、アルカノールアミンは、モノエタノールアミン及び2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールから選択される。モノエタノールアミンと2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールとの混合物もまた、アルカリ剤として利用されてよい。少なくとも1つの実施形態では、アルカリ剤は、アルカノールアミン(alkalnoamine)から選択され、特にモノエタノールアミンである。
少なくとも1種のアルカリ剤は、以下の式
Figure 2016056110
(式中、
Wは、ヒドロキシル基又はC1〜C6アルキル基により任意選択で置換されているC1〜C6アルキレン残基であり、
Rx、Ry、Rz及びRtは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又はC1〜C6アルキル基、C1〜C6ヒドロキシアルキル基若しくはC1〜C6アミノアルキル基を表す)
を有する有機アミンであってよい。こうした有機アミンの例としては、1,3-ジアミノプロパン、1,3-ジアミノ-2-プロパノール、スペルミン及びスペルミジンが挙げられるがこれらに限定されない。
有機アミンは、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン及びシトルリンを含むがこれらに限定されないアミノ酸から選択することができる。
アルカリ剤の第2の例は、上に記載した有機塩基の塩である。少なくとも1種のアルカリ剤としては、上に記載した有機アミンの塩が挙げられる。有機塩基の塩は、有機塩又は無機塩であってよい。有機塩は、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩及び酒石酸塩等の有機酸の塩から選択することができる。無機塩は、塩化水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、リン酸水素塩及びリン酸塩等のハロゲン化水素酸塩から選択することができる。
アルカリ剤の第3の例は、無機塩基である。無機塩基の例としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸(水素)塩、アルカリ土類金属炭酸(水素)塩、アルカリ金属メタケイ酸塩、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。無機塩基の特定の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、メタケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸カリウムが挙げられるがこれらに限定されない。
アルカリ含有組成物は、少量のアンモニア水を含有してよい。好ましくは、アルカリ含有組成物は、アルカリ剤としてアンモニア水を含有しない。こうしたアンモニアの無い組成物では、モノエタノールアミン等の少なくとも1種のアルカノールアミンが、アルカリ剤として含有されてよい。
アルカリ含有組成物中のアルカリ剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは0.01質量%〜15質量%、好ましくは0.1質量%〜10質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%である。
アルカリ含有組成物中のアルカリ剤の量は、化粧用組成物中のアルカリ剤の総量が、化粧用組成物の質量に対して0.05質量%〜15質量%、より好ましくは1質量%〜8質量%であるように調節されてよい。
(脂肪物質)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の脂肪物質を含有する。脂肪物質は、単独で、又は2種以上の異なるタイプの脂肪物質の組合せで使用されてよい。
本明細書で使用する場合、「脂肪物質」という用語は、室温及び大気圧(760mmHg)で水に不溶性である(溶解度が5%未満、好ましくは1%未満、更により好ましくは0.1%未満)有機化合物を意味する。脂肪物質は、その構造中に、少なくとも2つのシロキサン基の少なくとも1つの配列、又は少なくとも6個の炭素原子を含有する少なくとも1つの炭化水素系鎖を含有することができる。加えて、脂肪物質は、室温及び大気圧で、有機溶媒、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン、液状ワセリン又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶であることができる。
脂肪物質は、液体又は固体の形態にあってよい。本明細書で、「液体」及び「固体」は、脂肪物質が、室温及び大気圧で、それぞれ、液体若しくはペースト(非固体)の形態、又は固体の形態にあることを意味する。脂肪物質が、室温及び大気圧で、液体若しくはペーストの形態に、より好ましくは液体の形態にあることが好ましい。
脂肪物質は、例えば、非シリコーン油、例えば、鉱物油、植物油、動物油又は合成油;非シリコーンワックス;シリコーン;低級アルカン;脂肪酸;脂肪アルコール;脂肪酸エステル;及び脂肪アルコールエステルであってよい。好ましくは、脂肪物質は、動物起源又は植物起源の油、鉱物油、合成油、脂肪アルコール、脂肪酸及びシリコーンから選択される。より好ましくは、脂肪物質は、動物起源又は植物起源の油、鉱物油、合成油及びシリコーン油から選択される。脂肪物質は、揮発性又は不揮発性であってよい。
脂肪物質は、鉱物油、植物油、動物油又は合成油等の非シリコーン油であってよい。植物油の例としては、アマニ油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、ヒマワリ油、アンズ油、ダイズ油、アララ油、ヘーゼルナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、アーモンド油、ブドウ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
動物油の例としては、スクワレン、ペルヒドロスクワレン及びスクワランが挙げられるがこれらに限定されない。
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド等の合成グリセリド、例えばStearinerie Dubois社により販売されているもの、又はDynamit Nobel社によりMiglyol(登録商標) 810、812及び818の名称で販売されているものもまた使用することができる。
アルカリ含有組成物中で使用されてよい脂肪酸は、少なくとも1つ(例えば1〜4つ)のヒドロキシル基により任意選択で置換されている、6〜30個の炭素原子を含有する、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、少なくとも1つの炭化水素系基を有してよい。脂肪酸は、1〜3つの共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を含有することができる不飽和脂肪酸であってよい。脂肪酸の特定の例としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びイソステアリン酸が挙げられるがこれらに限定されない。
アルカリ含有組成物中で使用されてよい脂肪アルコールは、飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状であってよく、6〜30個の炭素原子、好ましくは8〜30個の炭素原子を含有してよい。脂肪アルコールの特定の例としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれらの混合物(例えばセチルステアリルアルコール)、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、リノレニルアルコール及びリノレイルアルコールが挙げられるがこれらに限定されない。こうした脂肪アルコールは、単独で、又は異なる脂肪アルコールの組合せで使用されてよい。
脂肪物質はまた、非シリコーンワックスであってよい。本明細書で使用する場合、「ワックス」は、室温及び大気圧で固体であり、融点が例えば35℃以上である脂肪物質を意味する。非シリコーンワックスの例としては、植物ワックス、例えばカルナウバワックス、キャンデリラワックス、アフリカハネガヤワックス(esparto grass wax)、オリーブワックス、ライスワックス、水添ホホバワックス、又はBertin社により販売されているブラックカラントの花のエッセンシャルワックス等の花のアブソリュートワックス;鉱物ワックス、例えばパラフィンワックス又はオゾケライト;動物ワックス、例えばビーズワックス又は修飾ビーズワックス(例えばカラベリナ);及び合成ワックス、例えばポリエチレンワックス(例えばNew Phase Technologies社によりPERFORMALENE 400 POLYETHYLENEの名称で販売されているワックス)が挙げられるがこれらに限定されない。
エステルは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノ又はポリ酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノ又はポリアルコールとのエステルであってよく、エステルの総炭素数は、10以上である。
モノエステルの例としては、ベヘン酸ジヒドロアビエチル、ベヘン酸オクチルドデシル、ベヘン酸イソセチル、乳酸セチル、C12〜C15乳酸アルキル、乳酸イソステアリル、乳酸ラウリル、乳酸リノレイル、乳酸オレイル、オクタノン酸(イソ)ステアリル、オクタノン酸イソセチル、オクタノン酸オクチル、オクタノン酸セチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸イソセチル、ステアリン酸イソセチル、オクタノン酸イソデシル、オレイン酸イソデシル、イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル、リシノール酸メチルアセチル、ステアリン酸ミリスチル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、ペラルゴン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸エチル及びパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル又はミリスチン酸ステアリル)、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシルが挙げられるがこれらに限定されない。
この変形の状況では、C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸、及びC1〜C22アルコールのエステル、及びモノ、ジ又はトリカルボン酸のエステル、及びC2〜C26ジ、トリ、テトラ又はペンタヒドロキシアルコールのエステルもまた使用することができる。
以下が、特に挙げられる:セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオクチル、ウンデシレン酸グリセリル、ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル、モノリシノール酸ペンタエリスリチル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタノン酸ペンタエリスリチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、エルカ酸トリデシル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタノン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジオクタノン酸プロピレングリコール、ジヘプタノン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール、及びジステアリン酸ポリエチレングリコール。
上に挙げたエステルのうち、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル又はパルミチン酸ステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル若しくはミリスチン酸2-オクチルドデシル;ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル又はオクタノン酸セチルを使用することが好ましい。
該組成物はまた、脂肪エステルとして、C6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸の糖エステル及びジエステルも含有することができる。本明細書で使用する場合、「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基の有無にかかわらず、幾つかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含有する、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味する。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖であってよい。
好適な糖の例としては、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フルクトース、マルトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにこれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えば、メチルグルコースが挙げられるがこれらに限定されない。
脂肪酸の糖エステルは、先に記載した糖類と、直鎖状若しくは分枝状の、飽和若しくは不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸とのエステル又はエステル混合物から選択することができる。不飽和脂肪酸は、1〜3つの共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を含有することができる。
エステルはまた、モノ、ジ、トリ、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物からも選択することができる。これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、具体的には、オレオ-パルミチン酸エステルとオレオ-ステアリン酸エステルとパルミト-ステアリン酸エステルとの混合エステルから選択することができる。
モノエステル及びジエステルの例としては、スクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノ又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが挙げられるがこれらに限定されない。挙げることができる例は、Amerchol社によりGlucate(登録商標)DOの名称で販売されている、ジオレイン酸メチルグルコースである製品である。
糖と脂肪酸とのエステル又はエステル混合物の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:
- Croda社によりCrodesta(登録商標)F160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称で販売されている製品で、それぞれ、73%のモノエステルと27%のジエステル及びトリエステルから、61%のモノエステルと39%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、52%のモノエステルと48%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、45%のモノエステルと55%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから、39%のモノエステルと61%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから形成されたパルミトステアリン酸スクロース、及びモノラウリン酸スクロースを示す
- RYOTO SUGAR ESTERの名称で販売されている製品、例えば参照番号B370で販売されている、20%のモノエステルと80%のジ-トリエステル-ポリエステルとから形成されたベヘン酸スクロースに相当する製品、並びに
- Evonik Goldschmidt社によりTEGOSOFT(登録商標)PSEの名称で販売されているモノ-ジパルミト-ステアリン酸スクロース。
アルカリ含有組成物中で使用されてよいシリコーンは、揮発性又は不揮発性の、環状、直鎖状又は分枝状のシリコーンであってよく、これらは、非変性であり、又は有機基で変性されており、粘度が25℃で5×10-6〜2.5m2/sである。
アルカリ含有組成物中で使用されてよいシリコーンは、油、ワックス、樹脂又はガムの形態にあってよい。好ましくは、シリコーンは、油の形態にある。
シリコーンの例としては、ポリジアルキルシロキサン、例えばポリジメチルシロキサン(PDMS)、並びにポリ(オキシアルキレン)基、アミノ基及びアルコキシ基から選択される少なくとも1つの官能基を含む有機変性ポリシロキサンが挙げられるがこれらに限定されない。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Pressで、極めて詳細に定義されている。これらは、揮発性又は不揮発性であることができる。
揮発性シリコーンの例としては、沸点が60℃〜260℃の範囲のもの、例えば3〜7個又は4〜5個のケイ素原子を有する環状ポリジアルキルシロキサン、例えばUnion Carbide社によりVOLATILE SILICONE(登録商標)7207の名称で、又はRhodia社によりSILBIONE(登録商標)70045 V 2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社によりVOLATILE SILICONE(登録商標)7158の名称で、及びRhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V 5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
更に挙げることができるのは、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマー、例えばUnion Carbide社により販売されているVolatile Silicone(登録商標)FZ 3109であり、式
Figure 2016056110
のものである。
更に挙げることができるのは、環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)、及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物である。
揮発性シリコーンの別の例としては、2〜9個のケイ素原子を含有して粘度が25℃で5×10-6m2/s以下である直鎖状の揮発性ポリジアルキルシロキサンが挙げられる。例は、具体的にはToray Silicone社によりSH 200の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーン類はまた、COSMETICS AND TOILETRIES、第91巻、1976年1月、27〜32頁で公表された論文、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」にもまた記載されている。
不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサンガム及び樹脂、上記の有機官能基で変性されている有機ポリシロキサン、並びにこれらの混合物を使用することができる。
シリコーンの例としては、ポリジアルキルシロキサン、例えばトリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンが挙げられるがこれに限定されない。シリコーンの粘度は、例えば25℃でASTM規格445付属書Cに従って測定される。
これらのポリジアルキルシロキサンのうち非限定的に挙げることができるのは、以下の市販製品である:
- Rhodia社により販売されているSILBIONE(登録商標)油の47及び70 047シリーズ、又はMIRASIL(登録商標)油、例えば、70 047 V 500 000油
- Rhodia社から販売されているMIRASIL(登録商標)シリーズの油
- Dow Corning社からの200シリーズの油、例えば粘度が60,000mm2/sであるDC200
- General Electric社からのVISCASIL(登録商標)油、及びGeneral Electric社からのSFシリーズの特定の油(SF 96、SF 18)。
更に挙げることができるのは、ジメチコノールの名称(CTFA)で知られる、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社からの48シリーズの油である。
ポリジアルキルシロキサンのこのカテゴリーで更に挙げることができるのは、ポリジ(C1〜C20)アルキルシロキサンである、Evonik Goldschmidt社によりAbil Wax(登録商標)9800及び9801の名称で販売されている製品である。
シリコーンガムの例としては、ポリジアルキルシロキサン、例えば単独で又は溶媒中の混合物として使用される、数平均分子量が200,000〜1,000,000の高い範囲であるポリジメチルシロキサンが挙げられるがこれに限定されない。例となる溶媒としては、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカン、トリデカン、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
混合物の例としては以下が挙げられるがこれらに限定されない:
- 鎖末端がヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン又はジメチコノール(CTFA)から形成された混合物、並びにシクロメチコン(CTFA)としても知られる環状ポリジメチルシロキサンから形成された混合物、例えばDow Corning社から販売されている製品Q2 1401、
- ポリジメチルシロキサンガムと環状シリコーンとから形成された混合物、例えばGeneral Electric社からの製品SF 1214 SILICONE FLUID;この製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するSF 1202 SILICONE FLUID油に溶解された、数平均分子量が500,000のジメチコンに相当するSF 30ガムである、及び
- 粘度が異なる2種のPDMSの混合物、例えばPDMSガムとPDMS油との混合物、例えばGeneral Electric社からの製品SF 1236。製品SF 1236は、粘度が20m2/sである、上に規定したSE 30ガムと、粘度が5×10-62/sであるSF 96油との混合物である。この製品は、15%のSE 30ガムと、85%のSF 96油とを含有することができる。
オルガノポリシロキサン樹脂としては、以下の単位
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2及びSiO4/2
(式中、
Rは、1〜16個の炭素原子を有する炭化水素系基を表す)
を有する架橋シロキサン系が挙げられる。Rは、C1〜C4低級アルキル基、例えばメチルであってよい。
これら樹脂のうち挙げることができるのは、Dow Corning 593の名称で販売されている製品、又はジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンであってGeneral Electric社によりSilicone Fluid SS 4230及びSS 4267の名称で販売されているものである。
更に挙げることができるのは、例えば、信越シリコーン株式会社により、X22-4914、X21-5034及びX21-5037の名称で販売されているトリメチルシロキシシリケートタイプの樹脂である。
有機変性シリコーンは、上に記載され、且つこれらの構造中に炭化水素系基を介して結合した少なくとも1つの有機官能基を含むシリコーンである。
上に記載したシリコーンに加えて、有機変性シリコーンは、ポリジアリールシロキサン、例えばポリジフェニルシロキサン、及び有機官能基で官能化されたポリアルキルアリールシロキサンであってよい。
ポリアルキルアリールシロキサンは、粘度が25℃で1×10-5〜5×10-2m2/sである直鎖状及び/又は分枝状のポリジメチル/メチルフェニルシロキサン並びにポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択することができる。
ポリアルキルアリールシロキサンの例としては、以下の名称で販売されている製品が挙げられるがこれらに限定されない:
- Rhodia社からのSILBIONE(登録商標)油の70 641シリーズ
- Rhodia社からのRHODOURSIL(登録商標)70 633及び763シリーズの油
- Dow Corning社からの油Dow Corning(登録商標) 556 Cosmetic Grade Fluid
- General Electric社からのSFシリーズの特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
有機変性シリコーンのうち挙げることができるのは、以下を含むポリオルガノシロキサンである:
- C6〜C24アルキル基を任意選択で含むポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基、例えば、Dow Corning社によりDC 1248の名称で販売されているジメチコーンコポリオールとして知られている製品又はUnion Carbide社により油SILWET(登録商標)L 722、L 7500、L 77及びL 711の名称で販売されている油、並びにDow Corning社によりQ2 5200の名称で販売されている(C12)アルキルメチコーンコポリオール、
- 置換又は非置換のアミン基、例えばGenesee Polymers社によりGP 4 Silicone Fluid及びGP 7100の名称で販売されている製品、又はDow Corning社によりQ2 8220及びDOW CORNING(登録商標)929若しくは939の名称で販売されている製品。
脂肪物資は、単独で、又はこれらの2つ以上の組合せで、のいずれかで使用されてよい。
アルカリ含有組成物中の脂肪物質としては、炭化水素油及び/又はシリコーン油が挙げられる。本明細書で使用する場合、「炭化水素油及び/又はシリコーン油」は、炭化水素油、シリコーン油、又はこれらの混合物を意味することが企図される。炭化水素油は、植物起源、動物起源、鉱物起源若しくは合成起源の油、又はこれらの混合物であってよい。
動物起源の炭化水素油の例としては、スクワラン及びスクワレンが挙げられる。植物起源の炭化水素油の例としては、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油及びシアバター油が挙げられる。鉱物起源又は合成起源の炭化水素油の例としては、液状パラフィン、ワセリン、液状ワセリン、ポリデセン、及び水素化ポリイソブテン、例えばPARLEAM(登録商標)が挙げられる。炭化水素油のうち、鉱物油が好ましい。
シリコーン油の例としては、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
一実施形態では、アルカリ含有組成物中の脂肪物質には、炭化水素油及び/又はシリコーン油が挙げられ、そこで炭化水素油は、植物起源、動物起源、鉱物起源又は合成起源の炭化水素油以外のものである。
アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、好ましくは0.5質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%である。
好ましくは、アルカリ含有組成物中の炭化水素油及び/又は鉱物油の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して多くとも20質量%である。より好ましくは、アルカリ含有組成物中の炭化水素油及び鉱物油の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して多くとも10質量%である。
アルカリ含有組成物中の脂肪物質の量は、化粧用組成物中の脂肪物質の総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%であるように好ましくは調節される。
(界面活性剤)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含有する。界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性であってよく、且つ更に有機又は無機であってもよく、好ましくは有機である。界面活性剤は、単独で、又はこれらの2つ以上の組合せで、のいずれかで使用されてよい。
アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含有することができる。例えば、アルカリ含有組成物は、1種の非イオン性界面活性剤を含有することができ、又は2種、3種又はそれ以上の異なるタイプの非イオン性界面活性剤を含有することができる。
化粧用又は皮膚科用の使用に好適な種々のタイプの非イオン性界面活性剤が使用されてよい。非イオン性界面活性剤の例は、文献記載されている(例えば、これに関連して、「Handbook of Surfactants」、M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁を参照のこと)。このため、非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセリン化されており、例えば8〜18個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有する、アルコール、α-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選ぶことができ、エチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲であり、グリセロール基の数が2〜30の範囲であることが可能である。マルトース誘導体もまた挙げることができる。非限定的に挙げることができるのは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの脂肪アルコールとの縮合物;例えば2〜30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪アミド;例えば、1〜5個、例えば1.5〜4個のグリセロール基を含む、ポリグリセロール化脂肪アミド;2〜30molのエチレンオキシドを含むソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル;植物起源のエトキシル化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロールの脂肪酸モノ若しくはジエステル;(C6〜C24)アルキルポリグリコシド;N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体、(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド等のアミンオキシド;並びにこれらの混合物である。
非イオン性界面活性剤は、オキシアルキレン化(モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化)、及びグリセロール化(モノグリセロール化又はポリグリセロール化)非イオン性界面活性剤から好ましくは選ぶことができる。オキシアルキレン単位は、より詳細には、オキシエチレン単位若しくはオキシプロピレン単位、又はこれらの組合せ、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げることができるオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例としては、以下がある:特に単独で又は混合物として、オキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のオキシアルキレン化C8〜C30アルコール;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のオキシアルキレン化C8〜C30アミド;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸と、ポリエチレングリコールとのエステル;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸と、ソルビトールとのポリオキシアルキレン化エステル;飽和又は不飽和のオキシアルキレン化植物油;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
界面活性剤は、1から100の間、好ましくは2から50の間の、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのモル数を含有する。有利には、非イオン性界面活性剤は、オキシプロピレン単位を一切含有しない。
本発明の一態様によれば、好ましくは、オキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール及びポリオキシエチレン化脂肪エステル、好ましくはポリオキシエチレン化脂肪アルコール(即ち脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)から選択することができる。
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪アルコール、好ましくはC8〜C30脂肪アルコールの例には、エチレンオキシドのラウリルアルコールとの付加物、特に9〜50のオキシエチレン基を含有するもの、更に具体的には10〜30のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はラウレス-10からラウレス-30);エチレンオキシドのデシルアルコールとの付加物、特に3〜50のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はデセス-3からデセス-50);エチレンオキシドのオレイルアルコールとの付加物、特に9〜50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はオレス-9からオレス-50);エチレンオキシドのベヘニルアルコールとの付加物、特に9〜50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はベヘネス-9からベヘネス-50);エチレンオキシドのセテアリルアルコールとの付加物(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)、特に10〜50のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はセテアレス-10からセテアレス-50、例えばセテアレス-33);エチレンオキシドのセチルアルコールとの付加物、特に10〜50のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名は例えばセテス-10からセテス-30);エチレンオキシドのステアリルアルコールとの付加物、特に10〜50のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名は例えばステアレス-10からステアレス-30、例えばステアレス-20);エチレンオキシドのイソステアリルアルコールとの付加物、特に10〜50のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名はイソステアレス-10からイソステアレス-50);及びこれらの混合物が含まれる。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは使用される。詳細には、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、次式
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H、又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
(式中、
Rは、直鎖状又は分枝状のC8〜C40及び好ましくはC8〜C30アルキル基又はアルケニル基であり、
mは、1〜30、好ましくは1〜10の範囲の数である)
で表される。
本発明中で好ましくは使用されるアルキルポリグルコシドとしては、6〜30個の炭素原子、好ましくは8〜16個の炭素原子、より好ましくは8〜14個の炭素原子を有するアルキル基を含有するもの、及び1.2〜3つのグルコシド単位を好ましくは含む親水性基(グルコシド)を含有するものを挙げることができる。アルキルポリグルコシドの例としては、デシルグルコシド[アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4)]、例えば、Mydol 10(登録商標)の名称で、Plantaren 2000 UP(登録商標)の名称で、Oramix NS 10(登録商標)の名称で販売されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えば、Oramix CG 110(登録商標)の名称で販売されている製品;ラウリルグルコシド、例えば、Plantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)の名称で販売されている製品;並びにココグルコシド、例えば、Plantacare 818/UP(登録商標)の名称で販売されている製品が挙げられるがこれらに限定されない。アルキルポリグルコシドは、単独で、又は異なるアルキルポリグルコシドの組合せで使用されてよい。
非イオン界面活性剤のうち、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤が好ましい。アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコールであってよい。代替として、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤は、アルキルポリグルコシドであってよい。ポリオキシエチレン化脂肪アルコールとアルキルポリグルコシドとの組合せもまた使用することができる。
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、及び少なくとも1種のアニオン性、カチオン性又は両性界面活性剤を含有することができる。アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、及び少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を含有することができる。化粧用又は皮膚科用組成物中で好適に使用されている種々のタイプのアニオン性、カチオン性又は両性界面活性剤を利用することができる。
アルカリ含有組成物中の界面活性剤の量は、アルカリ含有組成物の総質量に対して、5〜70質量%、より好ましくは10〜60質量%、更により好ましくは15〜50質量%である。
アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%による量は、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%による量未満ではなく、好ましくはそれを超える。例えば、アルカリ含有組成物中で、少なくとも1種の界面活性剤の質量%による量は、少なくとも1種の脂肪物質の質量%による量の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍であってよい。アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%による量は、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%による量の5倍超であってよい。好ましくは、アルカリ含有組成物中で、少なくとも1種の界面活性剤の量は、10質量%〜50質量%であり、そのとき少なくとも1種の脂肪物質の量は、3質量%〜10質量%である。アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%による量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%による量未満である場合、化粧用組成物は、顕色剤組成物との混合時に適当な粘度を有することができない。
(酸化染料)
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1種の直接染料、又はこれらの混合物を更に含有することができる。直接染料は、アニオン性染料、非イオン性染料、又はカチオン性染料であってよい。酸化染料及び/又は直接染料が含有されるとき、化粧用組成物は、毛髪着色組成物として働くことができる。酸化染料及び/又は直接染料が無い場合、化粧用組成物は、毛髪脱色組成物として働くことができる。
酸化染料は、単独で、又は異なる種類の酸化染料の組合せで使用されることが可能である。酸化染料は、他の分子で活性化されて他の分子と反応して、毛髪へ永久的な色を送達する着色済み錯体を形成することができる。酸化染料としては、酸化塩基及びカプラーが挙げられる。
アルカリ含有組成物は、少なくとも1種の酸化染料を含有することができる。酸化染料は、1種又は複数のカプラーと任意選択で組み合わせた1種又は複数の酸化塩基から選択することができる。
酸化塩基は、例えば、パラフェニレンジアミン類、ビス(フェニル)アルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類及び複素環式塩基、並びにこれらの付加塩から選択される。
パラ-フェニレンジアミン類のうち挙げることができるのは、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラフェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラフェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピルパラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラフェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラフェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノフェニルピロリジン、2-チエニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-アミノトルエン及び3-ヒドロキシ-1-(4'-アミノフェニル)-ピロリジン、並びにこれらの酸との付加塩である。
上に挙げたパラ-フェニレンジアミン類のうち、パラフェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロパラ-フェニレンジアミン及び2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、並びにこれらの酸との付加塩が特に好ましい。
ビス(フェニル)アルキレンジアミン類のうち挙げることができるのは、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミン及び1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、並びにこれらの付加塩である。
パラ-アミノフェノール類のうち挙げることができるのは、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-クロロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール及び4-アミノ-2-フルオロフェノール、並びにこれらの酸との付加塩が含まれる。
オルト-アミノフェノール類のうち挙げることができるのは、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール及び5-アセトアミド-2-アミノフェノール、並びにこれらの付加塩である。
複素環式塩基として挙げることができるのは、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体である。
ピリジン誘導体のうち挙げることができるのは、例えば、GB1026978及びGB1153196に記載されている化合物、例えば、2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン及び3,4-ジアミノピリジン、並びにこれらの付加塩である。利用されうる他のピリジン酸化塩基には、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン酸化塩基又はその付加塩が挙げられ、例えば、FR2801308に記載されている。挙げることができる例には、ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-アセチルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸、2-メトキシピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)メタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)エタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)エタノール、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-2-イル)メタノール、3,6-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、3,4-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジアミン、7-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,5-ジアミン、5-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]-ピリジン-6-オール及び3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-オール、並びにこれらの付加塩がある。ピリミジン誘導体のうち挙げることができるのは、例えば、DE2359399、JP88-169571、JP05-63124、EP0770375又はWO96/15765号に記載されている化合物、例えば、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン及び2,5,6-トリアミノピリミジン、及びこれらの付加塩、並びに互変異性平衡が存在するときには、これらの互変異性型がある。
ピラゾール誘導体のうち挙げることができるのは、DE3843892及びDE4133957、及びWO94/08969、WO94/08970、FR-A-2733749及びDE19543988に記載されている化合物、例えば、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール及び3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、並びにこれらの付加塩である。4,5-ジアミノ-1-(β-メトキシエチル)ピラゾールもまた使用することができる。
更に使用されてよい複素環式塩基は、2,3-ジアミノ-6,7-ジヒドロ-1H,5H-ピラゾロ[1,2-a]ピラゾール-1-オン、又はその塩である。
アルカリ含有組成物は、ケラチン繊維を染色するのに使用されるものから有利には選択される1種又は複数のカプラーを任意選択で含有することができる。これらのカプラーのうち特に挙げることができるのは、メタフェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレン系カプラー及び複素環式カプラー、並びにこれらの付加塩である。挙げることができるのは、例えば、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、3-ウレイド-1-ジメチルアミノベンゼン、セサモール、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3,4メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、1-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1-H-3-メチルピラゾ-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾール、2,6-ジメチル[3,2-c]-1,2,4-トリアゾール及び6-メチルピラゾロ[1,5-a]ベンゾイミダゾール、これらの酸との付加塩、並びにこれらの混合物である。一般に、使用されてよい酸化塩基及びカプラーの付加塩は、酸との付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、リン酸塩及び酢酸塩から特に選択される。
存在する場合、酸化塩基の量は、各酸化塩基が、化粧用組成物の質量に対して0.0001質量%〜10質量%、好ましくは化粧用組成物の質量に対して0.005質量%〜5質量%存在するように調節される。
存在する場合、カプラーの量は、各カプラーが、化粧用組成物の質量に対して0.0001質量%〜10質量%、好ましくは化粧用組成物の質量に対して0.005質量%〜5質量%存在するように調節される。
酸化塩基とカプラーとの任意の組合せが利用されてよい。一般に、酸化塩基とカプラーとの組合せは、これらの分子の錯体の色を決定し、次いでこれが、毛髪の得られる色を決定する。
アルカリ含有組成物は、ケラチン繊維用の化粧用組成物を調製するのに好適な形態にあってよく、液体、クリーム、ゲル及びペーストが挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、アルカリ含有組成物の粘度は、アルカリ含有組成物が顕色剤組成物と容易に混合されうるように十分に低い。アルカリ含有組成物の粘度は、顕色剤組成物と混合される前に、500mPa・s未満であってよい。好ましくは、アルカリ含有組成物の粘度は、顕色剤組成物と混合される前に、500mPa・s未満、好ましくは5mPa・s〜300mPa・s、より好ましくは10mPa・s〜200mPa・sである。
(ii)顕色剤組成物
(酸化剤)
顕色剤組成物は、少なくとも1種の酸化剤を含有する。化粧用又は皮膚科用組成物のために望ましくは使用されうる種々の酸化剤が利用されてよい。酸化剤は、ケラチン繊維中の天然顔料又はメラニンの分散及び/又は溶解を促進させることができ、酸化染料の酸化を触媒することができる。
酸化剤は、過酸化物、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸、臭素酸、並びにこれらの塩及び混合物から選択することができる。
酸化剤の例としては、過酸化水素、過酸化尿素、臭素酸アルカリ金属又はフェリシアニド、過酸素化塩、例えば過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸アルカリ金属又は過炭酸アルカリ土類金属、及び更にこれらの過酸及び前駆体が挙げられるがこれらに限定されない。
少なくとも1種の酸化剤は、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、及び臭素酸アルカリ金属から選択することができる。
酸化剤は、単独で、又は異なる酸化剤の組合せで使用されてよい。
酸化剤の量は、顕色剤組成物の総質量に対して0.1質量%〜12質量%であってよい。好ましくは、酸化剤の量は、化粧用組成物の質量に対して量が0.1〜12質量%であるように調節される。
(脂肪物質)
顕色剤組成物は、少なくとも1種の脂肪物質を含有する。上に記載したアルカリ含有組成物中で使用されうる脂肪物質はまた、顕色剤組成物中の脂肪物質としても利用されてよい。アルカリ含有組成物中のものと同じタイプの脂肪物質又は同じ組合せの脂肪物質が、顕色剤組成物中の脂肪物質として使用されてよい。異なるタイプの脂肪物質又は異なる組合せの脂肪物質が、顕色剤組成物中の脂肪物質として使用されてよい。
顕色剤組成物中の少なくとも1種の脂肪物質としては、炭化水素油、シリコーン油、又はこれらの組合せが挙げられる。炭化水素油は、植物起源、動物起源、鉱物起源若しくは合成起源の油、又はこれらの混合物であってよい。炭化水素油及びシリコーン油の例は、上に記載されている。炭化水素油のうち、鉱物油が好ましい。
好ましくは、顕色剤組成物中の脂肪物質の量は、顕色剤組成物の総質量に対して少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、より好ましくは少なくとも20質量%、更により好ましくは少なくとも25質量%である。それは、例えば、顕色剤組成物の総質量に対して10〜60質量%、好ましくは15〜40%の範囲であってよい。
好ましくは、顕色剤組成物中の脂肪物質の量は、化粧用組成物中の脂肪物質の総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%であるように調節される。
(界面活性剤)
顕色剤組成物は、少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含有することができる。上に記載したアルカリ含有組成物中で使用されうる界面活性剤はまた、顕色剤組成物中の界面活性剤としても利用されてよい。アルカリ含有組成物中のものと同じタイプの界面活性剤又は同じ組合せの界面活性剤が、顕色剤組成物中の界面活性剤として使用されてよい。異なるタイプの界面活性剤又は異なる組合せの界面活性剤が、顕色剤組成物中の界面活性剤として使用されてよい。
顕色剤組成物中の界面活性剤の総量は、顕色剤組成物の総質量の0.1〜20質量%、好ましくは5〜15質量%であってよい。
顕色剤組成物は、ケラチン繊維用の化粧用組成物を調製するのに好適な形態にあってよく、液体、クリーム、ゲル及びペーストが挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、顕色剤組成物の粘度は、顕色剤組成物がアルカリ含有組成物と容易に混合されうるように十分に低い。顕色剤組成物の粘度は、アルカリ含有組成物と混合される前に、3,000mPa・s未満、好ましくは1,000mPa・s未満、より好ましくは100mPa・s未満であってよい。
任意選択で、酸化組成物は、少なくとも1種の増粘剤を更に含有してよい。増粘剤は、有機ポリマー又は無機ポリマー、好ましくは有機ポリマーであってよい。
増粘剤の例としては、ポリマー性増粘剤、例えばセルロース化合物(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース又はカルボキシメチルセルロース)、デンプン、天然ガム(グアーガム等の植物由来のガム、又はキサンタンガム等の微生物起源のガム)、ガラクタン等が挙げられるがこれらに限定されない。
存在する場合、増粘剤の量は、顕色剤組成物の総質量に対して0.01質量%〜10質量%の範囲であってよい。増粘剤の量は、化粧用組成物の質量に対して0.01質量%〜5質量%であってよい。
(化粧用組成物)
化粧用組成物は、前述のアルカリ含有組成物と顕色剤組成物とを、使用直前に混合することによって調製される。2種の組成物の混合から得られた化粧用組成物が、ヒトの毛髪等のケラチン繊維へ適用される。
実用上の理由から、アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との混合比(質量による)は、好ましくは1:0.2〜1:5、より好ましくは1:0.5〜1:3である。
化粧用組成物は、好ましくは、毛髪上への適用に好適な粘度を有する。室温での化粧用組成物の粘度は、1,000Pa・s超、好ましくは1,500mPa・s〜30,000mPa・s、より好ましくは2,000mPa・s〜20,000mPa・sであってよい。
化粧用組成物の粘度は、アルカリ含有組成物、顕色剤組成物、又は双方の粘度の、5倍超、好ましくは10倍超、より好ましくは20倍超、高い。
化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して、好ましくは少なくとも10質量%、より好ましくは少なくとも15質量%である。好ましくは、化粧用組成物中の脂肪物質の総量は、化粧用組成物の質量に対して、50質量%を超えず、好ましくは40質量%を超えない。本明細書で、「化粧用組成物中の脂肪物質の総量」は、アルカリ含有組成物に含有される脂肪物質の質量と、顕色剤組成物に含有される脂肪物質の質量との和を意味すると企図される。化粧用組成物中の脂肪物質の総量が10%未満である場合、所望の粘度は得ることができず、不良な着色の結果に帰着する。
化粧用組成物は、脂肪物質として、炭化水素油及び/又はシリコーン油を含有することができる。こうした組成物中で、化粧用組成物中の炭化水素油とシリコーン油との総量は、化粧用組成物の質量に対して、少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、好ましくは少なくとも17質量%であってよい。本明細書で、「化粧用組成物中の炭化水素油とシリコーン油との総量」は、アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との中に含有されている、炭化水素油とシリコーン油との量を意味すると企図される。
化粧用組成物中の鉱物油の量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%である。
好ましくは、化粧用組成物中で、界面活性剤の量は、化粧用組成物の質量に対して少なくとも15質量%である。より好ましくは、化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、化粧用組成物の質量に対して10質量%〜40質量%、より好ましくは15質量%〜30質量%である。化粧用組成物は、化粧用組成物の質量に対して0.1質量%〜10質量%の、好ましくは1質量%〜5質量%の、カチオン性、アニオン性又は両性の界面活性剤を更に含有してよい。
化粧用組成物中で、(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上、好ましくは0.8以上、更により好ましくは1.0以上であってよく、好ましくは5.0以下である。好ましくは、(化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、3を超えない。本明細書で使用する場合、「界面活性剤の総量」及び「脂肪物質の総量」は、それぞれ、アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との中に含有されている、界面活性剤の質量、及び脂肪物質の質量の和を意味する。界面活性剤対脂肪物質の質量比が0.7未満である場合、化粧用組成物は、混合時に十分な粘度を有することができない。
好ましくは、化粧用組成物中で、(化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比は、0.7以上、好ましくは0.8以上、更により好ましくは1.0以上であってよく、好ましくは5.0以下である。更に、化粧用組成物中で、(化粧用組成物中の非イオン性界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の炭化水素油とシリコーン油との総量)の質量比は、0.7以上、好ましくは0.8以上、更により好ましくは1.0以上であってよく、好ましくは5.0以下である。
化粧用組成物は、少量のアンモニア水を含有してよい。ただし、好ましくは、化粧用組成物は、アンモニア水を含有しない。
化粧用組成物は、好適な色及び形態を有してよい。例えば、該組成物は、液体、ゲル、クリーム等の形態にあってよい。化粧用組成物は、巨視的に半透明又は透明、又は巨視的に不透明であってよい。好ましくは、化粧用組成物は、巨視的に半透明又は透明であり、より好ましくは透明である。本発明で使用する場合、「巨視的に半透明」は、可視光の少なくとも一部が、対象の中を、散乱させられる又は反射させられることなしに貫通できることを意味すると企図される。「巨視的に透明」は、可視光の相当な部分が、対象の中を、散乱させられる又は反射させられることなしに貫通できることを意味すると企図される。更に「巨視的に不透明」は、可視光のほぼ全てが、対称の中を貫通しないことを意味すると企図される。
好ましくは、アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との混合時に、混合物は、粘性溶液を形成する。粘性溶液は、液状結晶であってよく、これは、ラメラ構造を有することができる。
(追加の成分)
化粧用組成物はまた、化粧用又は皮膚科用組成物中で望ましくは使用される種々の添加剤も含有することができる。例えば、分散剤、抗酸化剤、pH調節剤、防腐剤、中和剤、芳香剤、フィラー、化粧用及び皮膚科用活性剤、例えば、皮膚軟化剤、湿潤剤、ビタミン、UV遮蔽剤及び日焼け止め剤、並びにこれらの混合物が添加されうる。完全に網羅しているわけではないが、こうした成分の列挙は、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第14版(2012年)において見出すことができる。こうした追加の成分は、存在する場合、アルカリ含有組成物、顕色剤組成物、又は双方の中に、存在することができる。
追加の成分の例としては、水、及び/又は1種若しくは複数の有機溶媒が挙げられる。好適な有機溶媒は、企図される使用に基づいて選択することができ、有機溶媒は、好ましくは水と混和性である。有機溶媒の例としては、アルコール、例えば変性アルコール、ベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール;グリコール又はグリコールエーテル、例えばプロピレングリコール、ブトキシジグリコール、エトキシジグリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールモノメチルエーテル;これらの類似製品;並びにこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。有機溶媒及び水は、単独で、又はこれらの2種以上の組合せで使用されてよい。
有機溶媒は、化粧用組成物の質量に対して1質量%〜60質量%の範囲の量で存在することができる。有機溶媒は、アルカリ含有組成物、顕色剤組成物、又は双方の中に、存在することができる。
当業者であれば、想定された添加によって本発明による組成物の有利な性質が悪影響を受けない又は実質的に受けないように、任意選択の追加の添加剤及び/又はこれらの量を注意深く選択することになる。好ましくは、化粧用組成物には、アンモニア水が全く無い。
これらの物質は、所望の性質、例えば稠度又は質感を有する組成物を調製するために、当業者によって様々に選択されてよい。
これらの添加剤は、該組成物中に、化粧用組成物の質量に対して0質量%〜99質量%(例えば0.01質量%〜90質量%)、又は0.1質量%〜50質量%の割合で存在することができる(存在する場合)。
(方法)
本発明の一態様は、方法を提供し、前述の(i)アルカリ含有組成物と、(ii)顕色剤組成物とを混合して化粧用組成物を調製する工程と、該化粧用組成物をケラチン繊維の所望の領域へ適用する工程とを含む。得られた混合物は、ケラチン繊維の所望の領域へ、ケラチン繊維の色を変えるのに十分な量で適用される。
アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とは、容器中で混合されてよい。好ましくは、アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とは、該組成物が均等に混合されるまで混合される。
アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とは、5分未満、好ましくは1分未満混合されてよい。
実用上の理由から、アルカリ含有組成物の、顕色剤組成物に対する混合比(質量)は、好ましくは1:0.2〜1:5、より好ましくは1:0.5〜1:3である。
混合と、ケラチン繊維への適用との間の間隔は、30分未満であってよい。好ましくは、該間隔は、20分未満、より好ましくは10分未満である。
得られた混合物は、ケラチン繊維へ、5℃〜60℃の温度で、好ましくは室温で適用される。該組成物は、ケラチン繊維の色を変えるのに十分な量で適用される。ケラチン繊維へ適用される該組成物の量は、ケラチン繊維の長さ及び体積等の要素に応じて多様であってよいが、ケラチン繊維の色を変えて、企図された脱色の結果又は着色の結果を得るのに十分な量は、ケラチン繊維対(ケラチン繊維へ適用される組成物)の質量比が1:0.05〜1:5となるように組成物に適用するものである。該混合物は、ケラチン繊維の所望の領域上に、1〜60分、好ましくは5〜40分放置されてよい。こうした時間は、ケラチン繊維の色を変えるのに十分であるべきである。こうした時間は、例えば、元の色、得られる所望の色、又は得られた混合物がその上へ適用されるケラチン繊維の太さに応じて調節されてよい。
混合物の適用後、ケラチン繊維は、水で濯ぎ、シャンプーし、次いで乾燥させてよい。
好ましくは、ケラチン繊維は、毛髪等のヒトのケラチン繊維である。
(キット)
本発明の一態様は、前述の(i)アルカリ含有組成物と(ii)顕色剤組成物とを含むキット(及び/又は消費者の使用に好適な予め包装された材料)を提供する。アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とは、混合時に化粧用組成物を形成する。アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とは、該組成物が互いに離れて保管されるように、別々の容器又は多区画容器に含有されてよい。こうした容器は、ユーザによって開けられてその内容物がケラチン繊維用の化粧用組成物を調製するためにユーザによって使用直前に混合されることが企図される。
アルカリ含有組成物と顕色剤組成物とを含有する容器のうちの少なくとも1つは、毛髪等のケラチン繊維上へ混合済み組成物を適用するのに使用されうる1つ又は複数の部材を備えてよい。こうした部材の例としては、ノズル及び櫛が挙げられる。
以下の実施例は、本発明を例示することが企図されており、結果としてその範囲を限定することはない。百分率は、別段の指定がない限り、質量ベースで付与される。
本発明の広範な範囲を記載する数値的な範囲及びパラメータが近似値であるとはいえ、特定の実施例中に記載された数値は、可能な限り正確に報告されている。ただし、任意の数値は、これらの、それぞれの測定値に見出される標準偏差から必然的に生じる誤差を本来含有する。
毛髪脱色組成物
(i) アルカリ含有組成物と(ii)顕色剤組成物との調製
以下の(i)アルカリ含有組成物(A〜D)と(ii)顕色剤組成物(E〜G)とを、Table 1(表1)及びTable 2(表2)に示す組成物から調製した。
Figure 2016056110
Figure 2016056110
毛髪脱色組成物の調製
(i)アルカリ含有組成物と(ii)顕色剤組成物とのそれぞれを混合して、本発明の実施例(実施例1〜4)及び比較例(比較例1〜比較例6)の毛髪脱色組成物を調製した。各混合組成物を調製するための(i)アルカリ含有組成物と(ii)顕色剤組成物との混合比を、Table 3(表3)に示す。
評価
混合済み組成物3gを、中国人の黒色毛髪見本1gへ適用し、温度27℃で30分放置した。次いで、該毛髪見本を水道水で濯ぎ、シャンプーし、完全に乾燥させた。次いで、各混合組成物の脱色効果及び毛髪への付着性を、3名の熟練研究者による視覚的観察によって評価した。各評価を、以下の基準に従って行った。結果をTable 3(表3)に示す。
(1)脱色効果
+++ 優良
++ 良
+ 不良
na 評価せず
(2)毛髪への付着性
+++ 優良:混合済み組成物は、垂直に持ち上げた毛髪見本から1分間流れ落ちなかった
++ 良:混合済み組成物は、垂直に持ち上げた毛髪見本から30秒以内に流れ落ちた
+ 不良:混合済み組成物は、垂直に持ち上げた毛髪見本から10秒以内に流れ落ちた
Figure 2016056110
Table 3(表3)はまた、以下を示す:(a)混合組成物の質量に対する界面活性剤の質量%による総量、(b)混合組成物の質量に対する非イオン性界面活性剤の質量%による総量、(c)混合組成物の質量に対する脂肪物質の質量%による総量;(a)の、(c)に対する比[即ち(a)/(c)];及び(b)の、(c)に対する比[即ち(b)/(c)]。
Table 3(表3)に示すように、本発明の実施例(実施例1〜4)の組成物は、毛髪上への優良な付着性を示し、優良な脱色効果を達成するのに十分な時間、毛髪上に留まった。実施例1〜4の組成物は、不快な臭いを有していなかった。
十分な量の脂肪物質を含有する比較例1〜3は、十分な時間毛髪上に留まらず、不良な脱色効果を示した。こうした不良な結果は、脂肪物質の量に対して界面活性剤の量が少ないことに起因してもたらされうる。比較例4及び5に示すように、混合組成物中の脂肪物質の不足はまた、不良な脱色の成果にも帰着することがある。
更に、組成物の粘度を、Brookfield Viscometer(芝浦システム株式会社、VS-A1)を用いて調べた。一緒に混合される前に、アルカリ含有組成物Dの粘度は97.5mPa・sであり、顕色剤組成物Gの粘度は46.5mPa・sであった。組成物DとGとを1:1.5の比で混合するとき、その粘度は、2,900mPa・sであった。得られた混合物は、液状結晶を形成した。

Claims (14)

  1. (i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であり、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、
    (ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物と
    を含む、ケラチン繊維用の化粧用組成物であって、
    化粧用組成物中の脂肪物質の総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%であり、
    (化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比が、0.7以上である、
    化粧用組成物。
  2. 少なくとも1種のアルカリ剤が、有機塩基、無機塩基、これらの塩、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の化粧用組成物。
  3. 少なくとも1種のアルカリ剤が、アルカノールアミン、好ましくはモノエタノールアミン又は2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールである、請求項1又は2に記載の化粧用組成物。
  4. アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤が、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール及びアルキルポリグルコシドから成る群から好ましくは選択される非イオン性界面活性剤である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  5. 1,000mPa・s以上、好ましくは1,500mPa・s〜30,000mPa・s、より好ましくは2,000〜20,000mPa・sの粘度を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  6. アルカリ含有組成物が、顕色剤組成物と混合される前に、500mPa・s未満、好ましくは5mPa・s〜300mPa・s、より好ましくは10mPa・s〜200mPa・sの粘度を有する、請求項5に記載の化粧用組成物。
  7. アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質、顕色剤組成物中の少なくとも1種の脂肪物質、又は双方が、炭化水素油及び/又はシリコーン油を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  8. 化粧用組成物中の炭化水素油とシリコーン油との総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも15質量%である、請求項7に記載の化粧用組成物。
  9. アルカリ含有組成物が、少なくとも1種の酸化染料、少なくとも1種の直接染料、又はこれらの混合物を更に含む、請求1から8のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  10. アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の量が、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の量の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  11. 巨視的に半透明又は巨視的に透明である、請求項1から10のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  12. (i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であり、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、(ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物とを混合して、化粧用組成物を調製する工程と、
    前記化粧用組成物をケラチン繊維へ、ケラチン繊維の色を変えるのに十分な量で適用する工程と
    を含む方法であって、
    化粧用組成物中の脂肪物質の総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%であり、
    (化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比が、0.7以上である、
    方法。
  13. ケラチン繊維が、ヒトの毛髪である、請求項12に記載の方法。
  14. (i)少なくとも1種のアルカリ剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び少なくとも1種の界面活性剤を含むアルカリ含有組成物であり、アルカリ含有組成物中の少なくとも1種の界面活性剤の質量%での量がアルカリ含有組成物中の少なくとも1種の脂肪物質の質量%での量を超えるアルカリ含有組成物と、
    (ii)少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の脂肪物質、及び任意選択で少なくとも1種の界面活性剤を含む顕色剤組成物と
    を含む化粧用キットであって、
    アルカリ含有組成物と顕色剤組成物との混合物が、化粧用組成物を形成し、
    化粧用組成物中の脂肪物質の総量が、化粧用組成物の質量に対して少なくとも10質量%であり、
    (化粧用組成物中の界面活性剤の総量)対(化粧用組成物中の脂肪物質の総量)の質量比が、0.7以上である、
    化粧用キット。
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