JPH09142911A - 撥水性石膏組成物 - Google Patents

撥水性石膏組成物

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JPH09142911A
JPH09142911A JP34662095A JP34662095A JPH09142911A JP H09142911 A JPH09142911 A JP H09142911A JP 34662095 A JP34662095 A JP 34662095A JP 34662095 A JP34662095 A JP 34662095A JP H09142911 A JPH09142911 A JP H09142911A
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JP
Japan
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gypsum
methylhydrogenpolysiloxane
water
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molded body
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JP34662095A
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Mitsuru Awata
満 粟田
Yasoji Ozawa
八十治 小沢
Michio Nishi
美知男 西
Masanobu Seki
正伸 関
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YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/27Water resistance, i.e. waterproof or water-repellent materials

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水性及び防火性に優れた石膏組成物を提供
する。 【解決手段】 石膏とメチルハイドロジェンポリシロキ
サンと2A族元素の酸化物または水酸化物を含有する化
合物とを添加混合してスラリーとし、成形硬化後乾燥す
ることにより、メチルハイドロジェンポリシロキサン
が、新たなシロキサン結合を作り、三次元網目構造を形
成していることを特徴とする撥水性石膏組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撥水性石膏組成物に
関する。更に詳しくは、耐水性及び防火性の改善された
撥水性石膏組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】石膏ボード、石膏プラスター等の石膏を
用いる製品は、石膏の有する特性により、防火性、防音
性、強度、廉価等の著しい特徴にもかかわらず耐水性に
問題があり使用範囲が限定されているのが現状である。
このような石膏の欠点を補うために石膏にジメチルポリ
シロキサンを添加して撥水性を向上させる方法(米国特
許第3455710号)や石膏にアルカリ金属のアルキ
ルシリコネートと消石灰または生石灰とを配合する方法
(特開昭56−54263号公報)等が提案されている
が、これらの方法では十分な撥水性が得られなかった
り、撥水性を満足させると含有有機物が増加するため防
火性が損なわれるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は石膏の持つ防
火性を損なうことなく、優れた撥水性を有する石膏組成
物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
点に鑑み鋭意検討を行ったところ、石膏にメチルハイド
ロジェンポリシロキサンと2A族元素の酸化物または水
酸化物を含む化合物を添加混合することにより、十分な
撥水性を示し、かつ防火性も損なわれないことを見いだ
し本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、石膏とメチル
ハイドロジェンポリシロキサンと2A族元素の酸化物ま
たは水酸化物を含有する化合物とを添加混合してスラリ
ーとし、成形硬化後乾燥することにより、メチルハイド
ロジェンポリシロキサンが、新たなシロキサン結合を作
り、三次元網目構造を形成していることを特徴とする撥
水性石膏組成物に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用されるポリシロキサンは下記の構造式を有
するメチルハイドロジェンポリシロキサンである。
【0007】
【化1】
【0008】上記一般式中、nは1〜100の数を示
す。メチルハイドロジェンポリシロキサンの含有量は、
石膏100重量部(半水石膏換算)に対して、通常0.
2〜5重量部、好ましくは0.2〜1重量部である。
0.2重量部より少ないと十分な撥水性が得られない。
5重量部より多いとメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンと2A族元素の酸化物または水酸化物を含有する化合
物との反応により発生した水素の量が多くなるため成形
体の比重の制御が難しくなる。
【0009】メチルハイドロジェンポリシロキサンはそ
のまま使用しても、また、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンを水中に乳化してなるエマルションとして使用
してもよい。エマルションとして使用すると石膏の水ス
ラリー中にメチルハイドロジェンポリシロキサンを均一
に添加混合できるので好ましい。メチルハイドロジェン
ポリシロキサンを水中に乳化してなるエマルションとす
るために使用する乳化剤には特に制限はなく、例えば、
ノニオン性乳化剤、アニオン性乳化剤、ポリビニルアル
コール等が挙げられる。これらの乳化剤は、単独あるい
は2種類以上を組み合わせて用いても良い。
【0010】ノニオン性乳化剤としてはグリセロールモ
ノステアレート、グリセロールモノオレエート、ソルビ
タンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、
ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンセチルエーテルポリオキシエチレンステアリルエー
テル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフエニルエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフエニルエーテルなどが挙げられる。
【0011】アニオン性乳化剤としては、ラウリル硫酸
ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジア
ルキルスルホコハク酸ナトリウム、混合脂肪酸ソーダ石
鹸、ステアリン酸ソーダ石鹸、オレイン酸カリ石鹸、高
級アルコール硫酸ナトリウム、β−ナフタレンスルフォ
ン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩などが挙げられ
る。
【0012】ポリビニルアルコールとしては、ケン化度
75モル%以上のポリビニルアルコールが好ましく、特
に、76〜90モル%のポリビニルアルコールが好まし
い。また、これらのポリビニルアルコールは20℃にお
ける4%水溶液粘度が、通常1〜80センチポイズ、特
に3〜50センチポイズのものが好ましい。これらの乳
化剤の使用量はメチルハイドロジェンポリシロキサンに
対し、通常0.5〜10重量%、好ましくは0.7〜5
重量%である。0.5重量%より少ないと安定なエマル
ションが得られず機械的安定性も悪くなり、10重量%
より多いと十分な撥水性が得られない。
【0013】メチルハイドロジェンポリシロキサンを乳
化する際に、必要な水の量はメチルハイドロジェンポリ
シロキサン100重量部に対して、40〜200重量部
が望ましい。40重量部以下では、エマルションの粘度
が高くなり、安定なエマルションが得られにくい。又、
200重量部以上では、かさが増えすぎ輸送コストが高
くなり経済性の面から不利となる。
【0014】2A族元素は、通常Ba、Mg、Ca、S
r、Ra、好ましくはBa、Mg、Ca、さらに好まし
くはMg、Caである。具体的には、Baの酸化物また
は水酸化物を含有する化合物としては水酸化バリウム
等、Mgの酸化物または水酸化物を含有する化合物とし
ては酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等、Caの
酸化物または水酸化物を含有する化合物としては生石
灰、消石灰、セメント、珪酸カルシウム水和物が挙げら
れる。その中でも特に、水酸化マグネシウムがメチルハ
イドロジェンポリシロキサンとの反応が緩やかで比重の
制御がしやすいので好ましい。
【0015】これらの2A族元素の酸化物または水酸化
物を含有する化合物の含有量は、石膏100重量部に対
して、通常0.1〜100重量部、好ましくは0.2〜
10重量部である。0.1重量部より少ないと十分な撥
水性が得られない。100重量部より多量にいれても性
能上問題はないが生石灰、消石灰、セメントが多量に存
在すると石膏の凝結が早くなり作業性に問題がある。撥
水性はメチルハイドロジェンポリシロキサンとアルカリ
土類金属酸化物あるいは水酸化物を含む化合物を併用す
ることにより初めて発現する。
【0016】これは、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンがアルカリ土類金属酸化物あるいは水酸化物を含む
化合物の存在下で加水分解し、乾燥により新たなシロキ
サン結合を形成し重合する。これによって、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサンは三次元網目構造を形成して
硬化するとともに図1に示すように石膏の結晶粒を相互
に結合する。この時疎水性のメチル基が外側に配向し結
晶化するために水をはじくようになると推定される。
【0017】石膏としては工業用に多用されるβ−半水
石膏、α−半水石膏および2型無水石膏のいずれも使用
できる。本発明の石膏組成物は必要に応じ、パーライ
ト、バーミュキライト等の軽量骨材、各種発泡剤、石膏
用減水剤、石膏凝結速度調節剤、補強繊維等を併用して
も良い。
【0018】本発明の組成物は、所定量の石膏、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、2A族元素の酸化物あ
るいは水酸化物を含有する化合物および水を添加混合し
スラリー化したか、あるいは石膏を含む水スラリー中に
メチルハイドロジェンポリシロキサンと2A族元素の酸
化物あるいは水酸化物を含有する化合物とを任意の順序
で添加し混合、成形し硬化後必要に応じて乾燥すること
により得られる。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例により説明す
る。なお、以下「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」
及び「重量%」を意味する。 実施例1 メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学製KF
−99)99部、ケン化度85%のポリビニルアルコー
ル(日本合成製GL−05)1部と水135部をホモミ
キサーにて乳化しメチルハイドロジェンポリシロキサン
を42%含むエマルションを得た。
【0020】β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100
部に上記のメチルハイドロジェンポリシロキサンのエマ
ルションをメチルハイドロジェンポリシロキサンとして
1部、消石灰を1部及び水を80部添加しスラリーとし
た。該スラリーを縦130mm、横130mm、厚み1
2mmの型に流し込み石膏成形体とし、70℃で2.5
時間乾燥した。得られた石膏成形体の比重は0.65で
あった。成形体の表面を電子顕微鏡で観察したところ、
図1のように石膏の柱状結晶の間にメチルハイドロジェ
ンポリシロキサンの網目構造が形成されていた。該成形
体を20℃±1℃の水中に2時間浸漬後の吸水率(A
w)を測定した。
【0021】
【数1】 結果を表−1に示す。
【0022】実施例2 β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100部にメチルハ
イドロジェンポリシロキサンを1部、消石灰1部及び水
80部を添加してスラリーとし、該スラリーを縦130
mm、横130mm、厚み12mmの型に流し込み石膏
成形体とし、70℃で2.5時間乾燥した。得られた石
膏成形体の比重は0.69であった。成形体の表面を電
子顕微鏡で観察したところ、図1のように石膏の柱状結
晶の間にメチルハイドロジェンポリシロキサンの網目構
造が形成されていた。該成形体の2時間浸漬後の吸水率
(Aw)を表−1に示す。
【0023】実施例3 メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学製KF
−99)95部、ノニオン性の乳化剤ポリオキシエチレ
ンノニルフエニルエーテル(花王製エマルゲン910)
5部と水110部をホモミキサーにて乳化し、メチルハ
イドロジェンポリシロキサンを45%含むエマルション
を得た。β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100部に
上記のメチルハイドロジェンポリシロキサンのエマルシ
ョンをメチルハイドロジェンポリシロキサンとして1
部、消石灰1部及び水80部を添加してスラリーとし、
該スラリーを縦130mm、横130mm、厚み12m
mの型に流し込み石膏成形体とし、70℃で2.5時間
乾燥した。得られた石膏成形体の比重は0.58であっ
た。成形体の表面を電子顕微鏡で観察したところ、図1
のように石膏の柱状結晶の間にメチルハイドロジェンポ
リシロキサンの網目構造が形成されていた。該成形体の
2時間浸漬後の吸水率(Aw)を表−1に示す。
【0024】実施例4 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.3
部とした他は実施例1と同様にし石膏成形体を得た。得
られた石膏成形体の比重は0.78であった。成形体の
表面を電子顕微鏡で観察したところ、図1のように石膏
の柱状結晶の間にメチルハイドロジェンポリシロキサン
の網目構造が形成されていた。該成形体の2時間浸漬後
の吸水率(Aw)を表−1に示す。
【0025】実施例5 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.3
部、消石灰の代わりにセメントを1部とした他は実施例
1と同様にて石膏成形体を得た。得られた石膏成形体の
比重は0.81であった。成形体の表面を電子顕微鏡で
観察したところ、図1のように石膏の柱状結晶の間にメ
チルハイドロジェンポリシロキサンの網目構造が形成さ
れていた。該成形体の2時間浸漬後の吸水率(Aw)を
表−1に示す。
【0026】実施例6 メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学製KF
−99)99部、ケン化度85%のポリビニルアルコー
ル(日本合成製GL−05)1部、ノニオン性の乳化剤
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王製エ
マルゲン910)0.4部と水124部をホモミキサー
にて乳化しメチルハイドロジェンポリシロキサンを43
%含むエマルションを得た。β半水石膏(吉野石膏製桜
印A級)100部に上記のメチルハイドロジェンポリシ
ロキサンのエマルションをメチルハイドロジェンポリシ
ロキサンとして0.3部、セメント0.4部及び水80
部を添加しスラリーとし、該スラリーを縦130mm、
横130mm、厚み12mmの型に流し込み石膏成形体
とし、70℃で2.5時間乾燥した。得られた石膏成形
体の比重は0.80であった。成形体の表面を電子顕微
鏡で観察したところ、図1のように石膏の柱状結晶の間
にメチルハイドロジェンポリシロキサンの網目構造が形
成されていた。該成形体の2時間浸漬後の吸水率(A
w)を表−1に示す。
【0027】実施例7 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.6
部、消石灰の代わりにセメントを0.2部添加した他は
実施例1と同様にして石膏成形体を得た。得られた石膏
成形体の比重は0.88であった。成形体の表面を電子
顕微鏡で観察したところ、図1のように石膏の柱状結晶
の間にメチルハイドロジェンポリシロキサンの網目構造
が形成されていた。該成形体の2時間浸漬後の吸水率
(Aw)を表−1に示す。
【0028】実施例8 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.6
部、消石灰の代わりにゾノトライトを主成分とする珪酸
カルシウム水和物の粉末を1部とした他は実施例1と同
様にて石膏成形体を得た。得られた石膏成形体の比重は
0.87であった。成形体の表面を電子顕微鏡で観察し
たところ、図1のように石膏の柱状結晶の間にメチルハ
イドロジェンポリシロキサンの網目構造が形成されてい
た。該成形体の2時間浸漬後の吸水率(Aw)を表−1
に示す。
【0029】実施例9 β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100部にメチルハ
イドロジェンポリシロキサンを1部、水酸化マグネシウ
ムを0.5部及び水を80部添加しスラリーとし、これ
を縦130mm、横130mm、厚み12mmの型に流
し込み、石膏成形体とし、70℃で2.5時間乾燥し
た。得られた石膏成形体の比重は0.86であった。成
形体の表面を電子顕微鏡で観察したところ、図1のよう
に石膏の柱状結晶の間にメチルハイドロジェンポリシロ
キサンの網目構造が形成されていた。該成形体の2時間
浸漬後の吸水率(Aw)を表−1に示す。
【0030】実施例10 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
部、消石灰の代わりに水酸化マグネシウムを0.5部と
した他は実施例1と同様にて石膏成形体を得た。得られ
た石膏成形体の比重は0.87であった。成形体の表面
を電子顕微鏡で観察したところ、図1のように石膏の柱
状結晶の間にメチルハイドロジェンポリシロキサンの網
目構造が形成されていた。該成形体の2時間浸漬後の吸
水率(Aw)を表−1に示す。
【0031】実施例11 メチルハイドロジェンポリシロキサンの添加量を0.5
部、セメントの代わりに酸化マグネシウムを0.5部と
した他は実施例6と同様にて石膏成形体を得た。得られ
た石膏成形体の比重は0.83であった。成形体の表面
を電子顕微鏡で観察したところ、図1のように石膏の柱
状結晶の間にメチルハイドロジェンポリシロキサンの網
目構造が形成されていた。該成形体の2時間浸漬後の吸
水率(Aw)を表−1に示す。
【0032】比較例1 β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100部に水80部
を添加してスラリーとし、該スラリーを縦130mm、
横130mm、厚み12mmの型に流し込み石膏成形体
とし、70℃で2.5時間乾燥した。得られた石膏成形
体の比重は0.89であった。該成形体の2時間浸漬後
の吸水率(Aw)を表−1に示す。
【0033】比較例2 消石灰を添加しない他は実施例1と同様に石膏成形体を
得た。得られた石膏成形体の比重は0.91であった。
該成形体の2時間浸漬後の吸水率(Aw)を表−1に示
す。
【0034】比較例3 消石灰の代わりに炭酸カルシウムを1部とした他は実施
例1と同様に石膏成形体を得た。得られた石膏成形体の
比重は0.87であった。該成形体の2時間浸漬後の吸
水率(Aw)を表−1に示す。
【0035】比較例4 消石灰の代わりに水酸化アルミニウムを1部とした他は
実施例1と同様に石膏成形体を得た。得られた石膏成形
体の比重は0.85であった。該成形体の2時間浸漬後
の吸水率(Aw)を表−1に示す。
【0036】比較例5 消石灰の代わりにNaOHを1部とした他は実施例1と
同様に石膏成形体を得た。得られた石膏成形体の比重は
0.81であった。該成形体の2時間浸漬後の吸水率
(Aw)を表−1に示す。
【0037】比較例6 β半水石膏(吉野石膏製桜印A級)100部にジメチル
ポリシロキサン(東レダウコウニングシリコン製SH−
200)1部、消石灰を1部及び水を80部添加しスラ
リーとし、これを縦130mm、横130mm、厚み1
2mmの型に流し込み石膏成形体とし、70℃で2.5
時間乾燥した。得られた石膏成形体の比重は0.87で
あった。該成形体の2時間浸漬後の吸水率は43.5%
であった。
【0038】比較例7 ジメチルポリシロキサン(東レダウコウニングシリコン
製SH−200)80部とメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン(信越化学製KF−99)20部とをノニオン
性の乳化剤ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
(花王製エマルゲン910)5部と水110部をホモミ
キサーにて乳化しポリシロキサン化合物を45%含むエ
マルションを製造した。β半水石膏(吉野石膏製桜印A
級)100部に上記のエマルションをポリシロキサン化
合物として1部及び水80部とを添加しスラリーとし、
これを縦130mm、横130mm、厚み12mmの型
に流し込み石膏成形体とし、70℃で2.5時間乾燥し
た。得られた石膏成形体の比重は0.85であった。該
成形体の2時間浸漬後の吸水率は45.0%であった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の石膏組成物は、従来の撥水剤を
使用したものに比べ添加量が少なくして高い耐水性を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石膏組成物の粒子構造を示した電子顕
微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 103:65 111:27 111:28 (72)発明者 小沢 八十治 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 西 美知男 東京都足立区江北二丁目1番1号 吉野石 膏株式会社技術研究所内 (72)発明者 関 正伸 東京都足立区江北二丁目1番1号 吉野石 膏株式会社技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏とメチルハイドロジェンポリシロキ
    サンと2A族元素の酸化物または水酸化物を含有する化
    合物とを添加混合してスラリーとし、成形硬化後乾燥す
    ることにより、メチルハイドロジェンポリシロキサン
    が、新たなシロキサン結合を作り、三次元網目構造を形
    成していることを特徴とする撥水性石膏組成物。
  2. 【請求項2】 2A族元素がカルシウムまたはマグネシ
    ウムであることを特徴とする請求項1に記載の撥水性石
    膏組成物。
  3. 【請求項3】 2A族元素の酸化物または水酸化物を含
    有する化合物が生石灰、消石灰、セメント、珪酸カルシ
    ウム水和物、水酸化マグネシウムおよび酸化マグネシウ
    ムから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の撥水
    性石膏組成物。
  4. 【請求項4】 メチルハイドロジェンポリシロキサンが
    エマルションであることを特徴とする請求項1に記載の
    撥水性石膏組成物。
  5. 【請求項5】 メチルハイドロジェンポリシロキサンの
    エマルション乳化剤としてポリビニルアルコールを含有
    することを特徴とする請求項4に記載の撥水性石膏組成
    物。
  6. 【請求項6】 石膏100重量部に対してメチルハイド
    ロジェンポリシロキサンを0.2〜5重量部、2A族元
    素の酸化物あるいは水酸化物を含有する化合物を0.1
    〜100重量部添加混合することを特徴とする請求項1
    ないし5いずれか1項に記載の撥水性石膏組成物。
  7. 【請求項7】 石膏100重量部に対してメチルハイド
    ロジェンポリシロキサンを0.2〜1重量部、2A族元
    素の酸化物あるいは水酸化物を含有する化合物を0.2
    〜1重量部添加混合することを特徴とする請求項1ない
    し6いずれか1項に記載の撥水性石膏組成物。
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