JPH09142775A - 旋回式クレーンにおけるロータリージョイントの脱着機構 - Google Patents

旋回式クレーンにおけるロータリージョイントの脱着機構

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JPH09142775A
JPH09142775A JP30264895A JP30264895A JPH09142775A JP H09142775 A JPH09142775 A JP H09142775A JP 30264895 A JP30264895 A JP 30264895A JP 30264895 A JP30264895 A JP 30264895A JP H09142775 A JPH09142775 A JP H09142775A
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rotary joint
opening
joint
hydraulic hose
crane
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JP30264895A
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English (en)
Inventor
Hiromi Komamatsu
浩美 駒松
Haruo Yamashita
春男 山下
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の旋回式クレーンでは、ロータリージョ
イント又は該ロータリージョイントへの油圧ホース等の
メンテナンス作業に、伸縮ブーム、起伏シリンダ、旋回
支柱等を取外す必要があった。 【解決手段】 旋回支柱3の側壁31にロータリージョ
イント4固定用の止着具18を操作し得るメンテナンス
用の開口33を形成し、ロータリージョイント4の外面
適所に係止具48を設けるとともに、旋回支柱3の内面
に、ロータリージョイント4を開口33から油圧ホース
51の継手52を操作し得る高さまで持ち上げた状態で
係止具48を係止し得る係止受具38を設けており、ク
レーンの伸縮ブーム、起伏シリンダ7、旋回支柱3等の
上部構造体を取外すことなく開口33から油圧ホース5
1のメンテナンス作業(取外し)を行うことができるよ
うにしている。又、ロータリージョイント4自体も開口
33から出し入れし得るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両や船舶等に
搭載される旋回式クレーンに関し、さらに詳しくはその
ような旋回式クレーンにおけるロータリージョイントの
脱着機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両や船舶等に搭載される旋回式クレー
ンとして、従来から図8及び図9に示すようなものがあ
る。この図8及び図9に示す旋回式クレーンは、クレー
ンの基台1上に旋回ベアリング(図示省略)を介して旋
回支柱3を水平旋回自在に取付け、且つ該旋回支柱3の
上端部に伸縮ブーム6の基端部を枢着するとともに、ブ
ームの基端部寄り位置と旋回支柱3との間に起伏シリン
ダ7を介設して構成されている。
【0003】又、この種の旋回式クレーンにおいては、
伸縮ブーム6の伸縮シリンダ(図示省略)、起伏シリン
ダ7、ウインチ装置8の油圧モータ等に作動油を給排す
るためのロータリージョイント4が必要であるが、この
ロータリージョイント4は、旋回支柱3内の空所に内蔵
した状態で、基台1上に止着具(ボルト)で固定してい
る。
【0004】ロータリージョイント4への作動油の給排
には、各種操作バルブ5から延出された油圧ホース51
によって行われる。ところが、この油圧ホース51は、
外部に露出しているために損傷し易く(又は劣化の進行
が早く)、比較的短期間でメンテナンス(油圧ホース5
1の修理・交換等)を必要としていた。特に、船舶用の
クレーンにおいては、油圧ホース51が塩水で濡れた
り、あるいは旋回支柱3の各種開口から侵入した塩分が
油圧ホース51の継手(金属製)に付着したりするため
に、該油圧ホース51の劣化の進行が著しくなり、該油
圧ホース51を頻繁にメンテナンスする必要があった。
又、ロータリージョイント4も、劣化や故障が発生した
ときにはメンテナンスをする必要がある。尚、支柱3の
一方の側壁31(図8)には、ウインチ装置8の油圧モ
ータへの油圧ホース81をロータリージョイント4に連
結・離脱させるためのメンテナンス用開口33が形成さ
れ、他方、その対向側壁32(図9)には、伸縮ブーム
6の伸縮シリンダ及び起伏シリンダ7への各油圧ホース
61,71をロータリージョイント4に連結・離脱させ
るためのメンテナンス用開口34が形成されている。と
ころが、これらの開口33,34は、単に各油圧ホース
(61,71,81)を連結・離脱させるためのもので
あって、開口面積は比較的小さく形成されている。従っ
て、それらの開口33,34から、ロータリージョイン
ト固定用の止着具(ボルト)を操作したり、ロータリー
ジョイント4への作動油給排用の油圧ホース51を該ロ
ータリージョイント4に連結・離脱操作することはでき
ない。
【0005】ところで、従来のこの種の旋回式クレーン
において、ロータリージョイント4や該ロータリージョ
イント4への作動油給排用の油圧ホース51等をメンテ
ナンス(修理や交換等)する場合には、ロータリージョ
イント4が旋回支柱3内の空所において基台1上に固定
されているために、伸縮ブーム6、起伏シリンダ7、及
び旋回支柱3を取外してロータリージョイント4を露出
させる必要がある。その場合、伸縮ブーム6、起伏シリ
ンダ7、旋回支柱3等は大重量を有しているので、それ
らの取外しに別のクレーンが使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種の旋回式クレーンでは、ロータリージョイント4又は
該ロータリージョイント4への油圧ホース51等をメン
テナンスする場合には、伸縮ブーム6、起伏シリンダ
7、旋回支柱3等を別のクレーンで取外す必要があるた
めに、その取外し用のクレーンを運んでくる必要があ
る。又、単にロータリージョイント4又は油圧ホース5
1をメンテナンスするだけでも、上記伸縮ブーム6等の
重量物の取外し作業を行わなければならず、メンテナン
ス作業が大掛かりとなるとともに、多大のコスト及び時
間を要するという問題があった。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、旋回式クレーンにおけるロータリージョイントや該
ロータリージョイントへの油圧ホース等をメンテナンス
する際に、伸縮ブーム、起伏シリンダ、旋回支柱等を取
外すことなく簡単に行えるようにした、ロータリージョ
イントの脱着機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。即
ち、本願発明のロータリージョイントの脱着機構は、ク
レーンの基台上に旋回ベアリングを介してブーム取付け
用の旋回支柱を水平旋回自在に取付け、該旋回支柱内に
ロータリージョイントを内蔵し、且つ該ロータリージョ
イントを基台あるいは旋回ベアリングに対して止着具で
着脱自在に固定し、さらにロータリージョイントの下端
部に継手を介して油圧ホースを取付けた旋回式クレーン
に適用されている。
【0009】そして、本願発明のロータリージョイント
の脱着機構は、旋回支柱の側壁に、ロータリージョイン
ト取付け用の止着具を操作し得るメンテナンス用の開口
を形成している。又、ロータリージョイントの外面適所
には係止具を設けるとともに、旋回支柱の内面には該係
止具を係止する係止受具を設けている。この係止受具
は、ロータリージョイントを前記開口から油圧ホースの
継手を操作し得る高さまで持ち上げた状態で係止具を係
止し得る位置に設けており、該係止具を係止受具に係止
させると、該係止受具でロータリージョイントの重量を
支持し得るようになっている。
【0010】ロータリージョイントは、正立姿勢におい
て外径が上下高さより小さい形状のものを使用し、他
方、メンテナンス用の開口は、ロータリージョイントの
外径より大きい大きさに形成して、該該開口からロータ
リージョイントを横向き姿勢で出し入れし得るようにす
るとよい。
【0011】さらに、ロータリージョイントに設けた係
止具は、ロータリージョイントの重心から旋回支柱側壁
の開口側に偏心した位置に設けている。そして、ロータ
リージョイントに連結されている各油圧ホースを外し且
つ係止具を係止受具に係止させた状態では、ロータリー
ジョイントが自重で回動して、該ロータリージョイント
がほぼ横向き姿勢で前記開口に対応するようにしてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照して、本願発明
の好適な実施形態を説明すると、この実施形態の旋回式
クレーンは、主として船舶や車両に搭載されるものであ
る。
【0013】この実施形態の旋回式クレーンは、図1〜
図4に示すように、クレーンの基台1上に旋回支柱3を
水平旋回自在に取付け、且つ該旋回支柱3の上端部に伸
縮ブーム6の基端部を枢着するとともに、ブームの基端
部寄り位置と旋回支柱3との間に起伏シリンダ7を介設
して構成されている。
【0014】基台1は、図4に示すように、筒状の台座
11上に台板13を固定して構成されている。台座11
の側面には後述するロータリージョイント4への油圧ホ
ース51を挿通させるための穴12が形成されている。
又、台板13にも該油圧ホース51を挿通させるための
穴14が形成されている。この基台1は、台座11を車
両のフレームや船舶の甲板等に固定して設置される。
尚、他の実施形態では、筒状の台座11を省略して、台
板13を直接車両のフレームや船舶の上面等に固定する
ことができる。
【0015】基台1の台板13上には、旋回ベアリング
2が取付けられている。旋回ベアリング2は、内輪21
と外輪22とを有し、内輪21をボルト26で台板13
上に固定している。この旋回ベアリング2は、油圧モー
タ23により、減速機24及び歯車25を介して外輪2
2を回転させ得るようになっている。又、この旋回ベア
リング2の外側には、カバー28が取付けられている。
【0016】旋回支柱3は、その下端部のフランジ36
をボルト27で旋回ベアリング2の外輪22上に固定し
て設置されている。旋回支柱3の下半部は、矩形の箱状
になっており、該旋回支柱3内にはかなりの容積の空所
35が形成されている。この空所35には、各種の操作
バルブ5を介して給排される作動油を、伸縮ブーム6の
伸縮シリンダ(伸縮ブーム内に内蔵されている)や、起
伏シリンダ7や、ウインチ装置8の油圧モータ等に供給
するためのロータリージョイント4を内蔵している。こ
のロータリージョイント4は、正立姿勢においてその外
径が上下高さより小さい形状のものが使用されている。
即ち、図示例のロータリージョイント4では、例えば上
下高さが20cm程度で外径(図3の左右幅)が10〜1
2cm程度の比較的小型のものが採用されている。
【0017】このロータリージョイント4は、図4に示
すように、内筒41と外筒42を相互に回動自在に組付
けて構成している。内筒41の下面には、クレーン操作
に関する各種アクチュエータ用の操作バルブ5から延出
された各油圧ホース51(この実施形態では合計7本あ
る)の接続口が形成されている。他方、外筒42の一方
の側面(図4における右側面)には、伸縮ブーム6の伸
縮シリンダへの作動油給排用と起伏シリンダ7への作動
油給排用の合計4つの接続口が形成されている。又、外
筒42の他方の側面(図4における左側面)には、ウイ
ンチ装置8の油圧モータへの作動油給排用の合計3つの
接続口(1つはドレン用の接続口である)が形成されて
いる。内筒41側の各接続口と外筒42側の各接続口と
は、内筒41の外面あるいは外筒42の内面に形成され
ている環状溝を介してそれぞれ個別に接続されている。
又、内筒41の下端部には、ロータリージョイント取付
用のフランジ43が形成されている。
【0018】そして、このロータリージョイント4は、
そのフランジ43を所定高さのサポート15を介して基
台1の台板13上に上方からボルト(特許請求範囲中の
止着具となる)18で固定している。この各ボルト18
は、後述する旋回支柱3の左右各側壁31,32に形成
している各開口33,34に対面する位置で固定されて
いる。尚、サポート15にも、油圧ホース51を挿通さ
せるための穴16が形成されている。
【0019】尚、この実施形態では、ロータリージョイ
ント4は基台1の台板13側に取付けているが、他の実
施形態では該ロータリージョイント4を旋回ベアリング
2の内輪21上に取付けてもよい。
【0020】本願の実施形態にかかるロータリージョイ
ントの脱着機構は、次のように構成されている。
【0021】旋回支柱3の一方の側壁(図4における左
側壁で、以下この側壁を左側壁という)31及びその対
向側壁(図4における右側壁で、以下この側壁を右側壁
という)32には、その各下端部寄り位置にそれぞれメ
ンテナンス用の開口33,34が形成されている。左側
壁31側の開口33は、図1、図3又は図4に示すよう
に、ロータリージョイント4の外径よりやや大きい左右
幅(例えば15cm程度)と上下幅(例えば18cm程度)
を有している。又、右側壁32側の開口34は、図2及
び図4に示すように、左側壁31側の開口33とほぼ同
幅で上下幅がそれよりやや小さく(例えば15cm程度)
形成されている。これらの各開口33,34は、該各開
口33,34から手を差し込んで、ロータリージョイン
ト4の側面に接続される各油圧ホース61,71,81
の継手62,72,82を操作し得るとともに、ロータ
リージョイント4を固定している各ボルト18を操作す
ることができる位置に形成されている。又、少なくとも
左側壁31側の開口33は、その開口33から手を差し
込んでロータリージョイント4を保持し得る大きさを有
しているが、機能を損なわない程度で可及的に小さくす
ることが側壁の強度の面で好ましい。
【0022】ロータリージョイント4の外面には、フッ
ク状の係止具48が取付けられている。この係止具48
は、ロータリージョイント4における旋回支柱3の左側
壁31に対面する外面の上下中間位置に取付けられてい
る。即ち、該係止具48の取付け位置は、ロータリージ
ョイント4の重心Gから左側壁31の開口33側に偏位
し、且つロータリージョイント4の正立状態においてロ
ータリージョイント4の重心Gとほぼ同高さに位置させ
ている。
【0023】他方、旋回支柱3の左側壁31の内面に
は、ロータリージョイント4側の係止具48を係止させ
る係止受具38が取付けられている。この係止受具38
は、棒材をU字状に折曲して形成している。そして、こ
の係止受具38は、図3及び図4に示すように、その先
端受部38aが、設置状態にあるロータリージョイント
4の係止具48の位置から直上方に所定高さだけ離間し
た位置に位置するようにして取付けられている。即ち、
係止受具38の先端受部38aは、図5に示すように、
ロータリージョイント4の係止具48を該先端受部38
aに係止させたときに、下部側の油圧ホース51の継手
52が旋回支柱3の左右各開口33,34の範囲と同高
さに位置するように位置決めしている。
【0024】そして、図6に示すように、ロータリージ
ョイント4から各油圧ホース(51,61,71,8
1)を外した状態で、係止具48を係止受具38に係止
すると、該係止位置がロータリージョイント4の重心G
から偏心していることにより、該ロータリージョイント
4が係止受具38の先端受部38aを中心にして自重で
回動するようにしている。その場合、ロータリージョイ
ント4の回動中心が該ロータリージョイント4の外側面
の上下中間位置にあるので、ロータリージョイント4の
上端及び下端の回動軌跡がそれぞれ小さくて済む。又、
係止具48が係止受具38に係止された状態では、ロー
タリージョイント4がほぼ横向き姿勢まで回動し、その
とき該ロータリージョイント4の一部が左側壁31側の
開口33から該左側壁31外に露出するようになってい
る。尚、他の実施形態では、ロータリージョイント4が
横向き姿勢まで回動したときに、ロータリージョイント
4が開口33に対応しておれば該ロータリージョイント
4が該開口33から外部に露出しないようにすることも
できる。
【0025】旋回支柱3の右側壁32の開口34部分と
ロータリージョイント4の外面間には、係止具48を係
止受具38に係止したときにロータリージョイント4を
正立姿勢で保持させるための姿勢保持手段が設けられて
いる。この姿勢保持手段は、図2、図4〜図6に示すよ
うに、支持ボルト19と、右側壁32側の開口34部分
に取付けたボルト挿通穴39aつきのブラケット39
と、ロータリージョイント4の外面に形成したネジ穴4
9とで構成されている。ブラケット39のボルト挿通穴
39aとロータリージョイント4側のネジ穴49とは、
係止具48を係止受具38に係止し且つロータリージョ
イント4を正立姿勢に維持させたときに、相互に対面す
るように位置決めされている。そして、この姿勢保持手
段は、係止具48を係止受具38に係止してロータリー
ジョイント4が回動しないように手又は適宜の手段で仮
支持した状態で、支持ボルト19をブラケット39の穴
39aを通してロータリージョイント4側のネジ穴49
に螺入することにより、該ロータリージョイント4を安
定姿勢で保持するように作用する。尚、他の実施形態で
は、上記姿勢保持手段として、ロータリージョイント4
を係止受具38と協同して安定姿勢で保持し得るように
したものであれば、上記支持ボルト19による保持構造
に変えて適宜のものを採用できる。
【0026】本願実施形態のロータリージョイントの脱
着機構は、ロータリージョイント4自体あるいは該ロー
タリージョイント4への作動油給排用の油圧ホース51
をメンテナンスする際において、次のようにして使用さ
れる。
【0027】まず、図4の組付け状態において、左右の
各開口33,34から手を差し込んで符号81の油圧ホ
ース(ウインチ装置8の油圧モータ用)の継手82、符
号61の油圧ホース(伸縮ブーム6の伸縮シリンダ用)
の継手62、符号71の油圧ホース(起伏シリンダ7
用)の継手72をそれぞれ外し、続いて各開口33,3
4から手を差し込んで、ロータリージョイント4を固定
しているボルト18,18を外す。この状態では、ロー
タリージョイント4の下部に油圧ホース51が接続され
たままで該ロータリージョイント4を持ち上げ可能とな
っている。
【0028】次に、開口33(又は34)から手を差し
込んでロータリージョイント4を持ち上げ、該ロータリ
ージョイント4の係止具48を係止受具38に係止させ
る。続いて、ロータリージョイント4を正立姿勢で仮支
持した状態で、右側壁32側からブラケット39のボル
ト挿通穴39aを通して支持ボルト19をロータリージ
ョイント4側のネジ穴49に螺入させる。すると、図5
に示すように、ロータリージョイント4を係止受具38
と支持ボルト19により宙づり状態で支持できる。
【0029】そして、メンテナンスがロータリージョイ
ント4への作動油給排用の油圧ホース51だけでよい場
合には、図5の状態で、各開口33,34から手を差し
込んで、油圧ホース51の継手52を外して油圧ホース
51をロータリージョイント4から取外し、その取外し
た油圧ホース51を修理したり、あるいは新しい油圧ホ
ース51に交換して、その継手52を再度ロータリージ
ョイント4の下部接続口に連結すればよい。その後、支
持ボルト19を抜き外し、係止具48を係止受具38か
ら外して、ロータリージョイント4のフランジ43をサ
ポート15上に着座させ、各開口33,34から手を差
し込んで該フランジ43部分をボルト18で固定すれ
ば、油圧ホース51のメンテナンス作業は完了する。
尚、その後、旋回側の各アクチュエータへの油圧ホース
61,71,81をそれぞれロータリージョイント4の
所定の接続口に連結すればよい。
【0030】又、ロータリージョイント4自体をメンテ
ナンスする場合には、図5の状態で各油圧ホース51の
継手52を外し、次に図6に示すように支持ボルト19
をロータリージョイント4のネジ穴49から抜き外す。
すると、ロータリージョイント4が自重により係止受具
38の先端受部38aを中心として左側壁31側に回動
し、該ロータリージョイント4が図6の鎖線図示状態
(符号4′の状態)まで自動的に姿勢変更するようにな
る。この状態では、ロータリージョイント4の一部が左
側壁31の開口33を通って該左側壁31外に露出して
いる。次に、図7に示すように、ロータリージョイント
4の露出部分を手でもって符号4′(鎖線図示)で示す
ように係止具48を係止受具38から外して、ロータリ
ージョイント4′を開口33から旋回支柱3外に抜き出
す。尚、ロータリージョイント4が横向き姿勢まで姿勢
変更したときに、該ロータリージョイント4が全く開口
33から露出しないようにしたものでは、該開口33か
ら手を差し入れてロータリージョイント4の適所(例え
ばフランジ43部分)を掴んで抜き出せばよい。そし
て、その抜き外したロータリージョイント4を修理した
り、あるいは新しいロータリージョイント4と交換し
て、順次上記とは逆順序で作業を行えばよい。即ち、ロ
ータリージョイント4を横向き姿勢で開口33内に挿入
し→係止具48を係止受具38に係止し→ロータリージ
ョイント4を正立姿勢にした状態で支持ボルト19をネ
ジ穴49に螺入し→油圧ホース51の継手52をロータ
リージョイント4の下部接続口に連結し→支持ボルト1
9を抜き外し→係止具48を係止受具38から外し→ロ
ータリージョイント4のフランジ43をサポート15上
に着座させ→各開口33,34からロータリージョイン
ト4のフランジ43をボルト18で固定すれば、ロータ
リージョイント4のメンテナンス作業は完了する。尚、
この場合も、ロータリージョイント4の設置後に、旋回
側の各アクチュエータへの油圧ホース61,71,81
をそれぞれロータリージョイント4の所定の接続口に連
結する。
【0031】このように、本願実施形態のロータリージ
ョイントの脱着機構によれば、ロータリージョイント4
又は該ロータリージョイント4への作動油給排用の油圧
ホース51をメンテナンスする際に、旋回支柱3の側壁
31,32に形成した開口33,34からの作業のみで
油圧ホース51あるいはロータリージョイント4を取外
すことができる。従って、それらのメンテナンス作業時
に、従来のように伸縮ブーム6、起伏シリンダ7、旋回
支柱3等の重量物を取外す必要がなくなり、作業が簡単
且つ短時間で行えるという利点がある。
【0032】
【発明の効果】本願請求項1の発明にかかるロータリー
ジョイントの脱着機構では、旋回支柱3の側壁31に設
けた開口33から手を差し込んで、ロータリージョイン
ト4の外面適所に設けた係止具48を、旋回支柱3の内
面に設けた係止受具38に係止することにより、ロータ
リージョイント4を宙づり姿勢で支持でき、その状態で
該開口33からロータリージョイント4への作動油給排
用の油圧ホース51をメンテナンス(取外し)すること
ができる。従って、油圧ホース51のメンテナンス作業
時に、従来のように伸縮ブーム6、起伏シリンダ7、旋
回支柱3等の重量物を取外す必要がなくなり、該油圧ホ
ース51のメンテナンス作業が簡単で且つ短時間で行え
るという効果がある。
【0033】又、本願請求項2の発明のように、ロータ
リージョイント4をメンテナンス用の開口33から出し
入れし得るようにすると、上記油圧ホース51だけでな
くロータリージョイント4自体も簡単に且つ短時間でメ
ンテナンス(取外し)することができるという効果があ
る。又、この本願請求項2の発明では、ロータリージョ
イント4側の係止具48を旋回支柱3側の係止受具38
に係止し、且つ油圧ホース51を取外すと、ロータリー
ジョイント4が自重でほぼ横向き姿勢まで回動して、ロ
ータリージョイント4が開口33に対応するようにして
いるので、ロータリージョイント4を開口33から取出
す際の作業が簡単となるという効果もある。さらに、ロ
ータリージョイント4は、正立姿勢で外径が上下高さよ
り小さい形状のものを使用し、該ロータリージョイント
4を横向き姿勢で上記開口33から取出せるようにして
いるので、該開口33の面積を、ロータリージョイント
4を正立姿勢で取出せるようにする場合より小さくする
ことが可能となり、その場合には、開口33を小さくし
た分、側壁31の強度を強くできるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態のロータリージョイントの脱着機
構を備えた旋回式クレーンの側面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の一部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図4からの状態変化図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【図8】従来の旋回式クレーンの側面図である。
【図9】図8の背面図である。
【符号の説明】
1は基台、2は旋回ベアリング、3は旋回支柱、4はロ
ータリージョイント、6は伸縮ブーム、7は起伏シリン
ダ、18は止着具(ボルト)、19は支持ボルト、3
1,32は側壁、33,34は開口、35は空所、38
は係止受具、48は係止具、51は油圧ホース、52は
継手である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンの基台(1)上に旋回ベアリン
    グ(2)を介してブーム取付け用の旋回支柱(3)を水
    平旋回自在に取付け、該旋回支柱(3)内にロータリー
    ジョイント(4)を内蔵し、且つ該ロータリージョイン
    ト(4)を基台(1)あるいは旋回ベアリング(2)に
    対して止着具(18)で着脱自在に固定し、さらにロー
    タリージョイント(4)の下端部に継手(52)を介し
    て油圧ホース(51)を取付けた旋回式クレーンにおい
    て、 前記旋回支柱(3)の側壁(31)に前記止着具(1
    8)を操作し得るメンテナンス用の開口(33)を形成
    し、 前記ロータリージョイント(4)の外面適所に係止具
    (48)を設けるとともに、 前記旋回支柱(3)の内面に、ロータリージョイント
    (4)を前記開口(33)から前記油圧ホース(51)
    の継手(52)を操作し得る高さまで持ち上げた状態で
    前記係止具(48)を係止し得る係止受具(38)を設
    けた、 ことを特徴とする旋回式クレーンにおけるロータリージ
    ョイントの脱着機構。
  2. 【請求項2】ロータリージョイント(4)は、正立姿勢
    において外径が上下高さより小さい形状のものを使用
    し、 メンテナンス用の開口(33)は、ロータリージョイン
    ト(4)の外径より大きい大きさを有し、 係止具(48)は、ロータリージョイント(4)の重心
    から前記開口(33)側に偏心した位置に設けるととも
    に、 油圧ホース(51)を外し且つ係止具(48)を係止受
    具(38)に係止させた状態において、ロータリージョ
    イント(4)が自重で回動して該ロータリージョイント
    (4)がほぼ横向き姿勢で前記開口(33)に対応する
    ようにした、 ことを特徴とする上記請求項1に記載の旋回式クレーン
    におけるロータリージョイントの脱着機構。
JP30264895A 1995-11-21 1995-11-21 旋回式クレーンにおけるロータリージョイントの脱着機構 Pending JPH09142775A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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