JP2000177984A - 油圧作業機のロータリージョイント取付構造 - Google Patents

油圧作業機のロータリージョイント取付構造

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JP2000177984A
JP2000177984A JP10357492A JP35749298A JP2000177984A JP 2000177984 A JP2000177984 A JP 2000177984A JP 10357492 A JP10357492 A JP 10357492A JP 35749298 A JP35749298 A JP 35749298A JP 2000177984 A JP2000177984 A JP 2000177984A
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outer cylinder
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opening
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Takahiro Kawasaki
隆弘 川崎
Ichiro Tsujihara
一朗 辻原
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の油圧作業機におけるロータリージョイ
ントでは、その外筒に形成される上部給排ポートと回り
止め用の係合受部とが上下重合位置にあるので、その重
合している分、ロータリージョイントの全高が大きくな
る。 【解決手段】 ロータリージョイント4の外筒51に形
成される回り止め用の係合受部57を平面視において各
上部給排ポート52と干渉しない位置に形成して、回り
止め具17を平面視において各上部給排ポート52と干
渉しない状態で係合受部57に係合させ、且つ各上部給
排ポート52を、外筒51の下端に可及的に近接させた
位置から順次所定段差をもたせた状態で形成することに
より、外筒51の上部側の余剰部分をカットでき、それ
によってロータリージョイント4全体を低くし得るよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、旋回部を有する
油圧作業機に関し、さらにそのような油圧作業機におけ
るロータリージョイントの取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧作業機の代表例として、従
来から図5〜図7に示すような旋回式クレーンがある
(例えば特開平9−142775号公報)。この従来例
の旋回式クレーンは、クレーンの基台1上に旋回ベアリ
ング2を介して旋回ポスト3を水平旋回自在に取付け、
且つ該旋回ポスト3の上端部に伸縮ブーム6の基端部を
枢着するとともに、ブームの基端部寄り位置と旋回ポス
ト3との間に起伏シリンダ7を介設して構成されてい
る。
【0003】又、この種の旋回式クレーンにおいては、
伸縮ブーム6の伸縮シリンダ(図示省略)、起伏シリン
ダ7、ウインチ装置8のウインチモータ等に作動油を給
排するためのロータリージョイント4が必要であるが、
このロータリージョイント4は、旋回ポスト3内の空所
に内蔵した状態で基台1上に取付けている。
【0004】旋回ポスト3の一側壁(図7における左側
壁)31には、その下端部にロータリージョイント4を
出し入れし得る大きさのメンテナンス用開口33が形成
されている。又、旋回ポスト3の対向側壁(図7におけ
る右側壁)32には、その下端部に作業用開口34が形
成されている。
【0005】ロータリージョイント4は、内筒41と外
筒51を相対回転自在に嵌合させ、内筒41の下面に設
けた複数個の下部給排ポート42と外筒51の外側面に
設けた複数個の上部給排ポート52とを内筒41と外筒
51間に形成した環状油溝を介して連通させている。
尚、この従来例では、外筒51側の上部給排ポート52
は、ウインチモータ用に3個(1個はドレン用)と、伸
縮シリンダ用及び起伏シリンダ7用にそれぞれ2個の合
計7個を有し、それらが上下に所定段差をもって形成さ
れている。又、この従来例では、ウインチモータ用の3
個の給排ポート52が上側で他の4個の給排ポート52
が下側に位置し、且つウインチモータ用の3個の給排ポ
ート52と他の4個の給排ポート52とを外筒51の対
向側面に振り分けて形成している。
【0006】このロータリージョイント4には、その上
部に電極部5が設けられている。尚、電極部5からの電
線(図示省略)は、作業用開口34から導出させてい
る。
【0007】ロータリージョイント4の内筒41は、基
台1側のサポート14上に締結具(ボルト)15,15
で取外し自在に固定している。他方、ロータリージョイ
ント4の外筒51は、回り止め具17によって旋回ポス
ト3と連れ回りするようにしている。即ち、外筒51の
下端部に係合受部57を形成し、該係合受部57に旋回
ポスト3の下端フランジ35上に取付けた回り止め具1
7を係合させることによって、外筒51と旋回ポスト3
とが連れ回り(相対回転禁止)するようにしている。
尚、回り止め具17は、旋回ポスト3の作業用開口34
を経過して外筒51の係合受部57に係合させている。
又、該回り止め具17は、旋回ポスト3の下端フランジ
35上にボルト19で取外し自在に固定されている。
【0008】内筒41の各下部給排ポート42には、そ
れぞれ継手44を介して各種操作バルブ9から延出され
た油圧ホース45が接続されている。又、外筒51の各
上部給排ポート52には、それぞれ継手54を介して各
種油圧作動装置(伸縮ブーム6の伸縮シリンダ、起伏シ
リンダ7、ウインチ装置8のウインチモータ)に連続す
る油圧ホース55が接続されている。そして、図5〜図
7に示す従来例では、ウインチモータへの3本の油圧ホ
ース55をメンテナンス用開口33から導出させ、伸縮
シリンダ及び起伏シリンダ7への4本の油圧ホース55
を作業用開口34から導出させている。
【0009】そして、図5〜図7に示す従来のロータリ
ージョイント取付構造では、ロータリージョイント4の
メンテナンス(例えば修理のための取外し)は次のよう
にして行う。まず回り止め具17を固定しているボルト
19を外して該回り止め具17を取外す一方、内筒41
下部に接続されている各油圧ホース45,45・・を操
作バルブ9部分で外す。次に左右の各開口33,34か
ら手(工具)を差し込んで、上部側の左右の各継手54
部分を外筒51から外し、続いて内筒41を固定してい
る各ボルト15,15を外す。そして、油圧ホース45
付きのままでロータリージョイント4をメンテナンス用
開口33から抜出し、その後に旋回ポスト3外で下部の
継手44を内筒41から外せばよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5〜図7
の従来例では、ロータリージョイント4の外筒51にお
いて、回り止め具17を係合させる係合受部57と図7
における右側の給排ポート52とが平面視において重合
した位置にあり、該係合受部57が最下段の給排ポート
形成位置よりさらに下方に形成されている。
【0011】このように、図5〜図7に示す従来例のロ
ータリージョイント取付構造では、外筒51における最
下段給排ポートよりさらに下方に回り止め具係合用の係
合受部57が形成される関係上、その係合受部57の高
さ分だけ余計に外筒51の高さを高くしなければなら
ず、その分、ロータリージョイント4の全体高さが大き
くなるという問題がある。因に、この従来例のロータリ
ージョイント4では、かなり小型化したものを採用して
いるが、上部給排ポート52の直下に係合受部57を形
成したものでは、ロータリージョイント4の上下高さを
約20cm程度まで落とすのが限度である。
【0012】又、このようにロータリージョイント4の
高さが高くなると、ロータリージョイント4を出し入れ
するためのメンテナンス用開口33の高さも大きくする
必要があり、該開口33を大きくすることによって旋回
ポスト3(側壁31)の強度が低下するという問題もあ
る。
【0013】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、旋回ポストを有する油圧作業機において、ロータリ
ージョイントの高さを小さくし得るとともに、それによ
って旋回ポストの側壁に形成されるメンテナンス用開口
も小さくし得るようにしたロータリージョイント取付構
造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、例えば旋回式クレーンのような油圧作業機
のロータリージョイント取付構造を対象にしている。本願請求項1の発明 本願請求項1の油圧作業機は、該作業機の基台上に旋回
ポストを水平旋回自在に取付け、該旋回ポスト内にロー
タリージョイントを配置している。
【0015】ロータリージョイントは、下面に複数個の
下部給排ポートを設けた内筒と外側面に複数個の上部給
排ポートを設けた外筒とを相対回転自在に嵌合させてい
る。内筒は、基台側に締結具(ボルト)で取外し可能に
固定している。外筒は、旋回ポストに対して回り止め具
で係止して、該外筒と旋回ポストとが連れ回りするよう
にしている。即ち、外筒の外側面には、回り止め具を係
合させるための係合受部が形成されており、該係合受部
に旋回ポスト側から回り止め具を係合させることによっ
て、外筒と旋回ポストが連れ回りするようになってい
る。尚、係合受部は、外筒の外側面において上下方向に
若干の高さ(例えば2〜3cm)を有している。
【0016】旋回ポストの一側壁にはメンテナンス用開
口を形成し、該メンテナンス用開口からロータリージョ
イントを出し入れし得るようにしている。
【0017】外筒側の各上部給排ポートは、旋回ポスト
のメンテナンス用開口に対応し得る範囲に集約して形成
している。又、この各上部給排ポートは、外筒の下端に
可及的に近接させた位置から順次所定段差を持たせた状
態で形成している。尚、この各上部給排ポートは、外筒
の一側面部において縦2列状態で千鳥足状に配置する
と、その各給排ポートに接続される継手の取付スペース
に余裕ができる。
【0018】外筒における回り止め具を係合させるため
の係合受部は、平面視において各上部給排ポートと干渉
しない位置(例えば上部給排ポートの反対側位置)に設
けている。尚、この係合受部の形成高さ位置は、外筒の
下端部が一般的であるが、外筒の高さ範囲であれば特に
限定するものではない。
【0019】そして、本願請求項1のロータリージョイ
ント取付構造では、ロータリージョイントにおける各上
部給排ポートを旋回ポストのメンテナンス用開口に対面
させ且つ回り止め具を平面視において各上部給排ポート
と干渉しない状態で係合受部に係合させている。
【0020】このようにすると、外筒側の各上部給排ポ
ートを外筒の下方寄りに位置させることができ、その
分、外筒の上部側をカットすることができる。従って、
ロータリージョイントの外筒を回り止め具で旋回ポスト
と連れ回りさせるようにしたものであっても、ロータリ
ージョイント全体の高さ低くすることが可能となる。
尚、ロータリージョイントの高さを低くすると、ロータ
リージョイントの軽量化を達成できるとともに、メンテ
ナンス時の取り扱いが容易となる。又、このように、ロ
ータリージョイントの全体高さを低くすると、旋回ポス
トの側壁に形成されるメンテナンス用開口の高さも低く
てよく、該旋回ポストの強度を増大させることができ
る。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1のロータリージョ
イント取付構造において、各上部給排ポートに接続され
る各油圧ホースをメンテナンス用開口を経過して旋回ポ
スト外に引出すとともに、各油圧ホースの引出し空間を
除くメンテナンス用開口の残余部分を着脱自在なカバー
体で覆っている。
【0021】該カバー体は、メンテナンス用開口の口縁
部に、例えばボルト締めによって取付けることができ
る。そして、このカバー体は、ロータリージョイントの
メンテナンス時には取外すが、該カバー体を取外すとメ
ンテナンス用開口全体が開放される。
【0022】ところで、本願のロータリージョイント取
付構造では、メンテナンス用開口からロータリージョイ
ントを出し入れし得るようになっている関係上、該メン
テナンス用開口はかなり大きな開口面積を有している。
そして、このようにメンテナンス用開口の開口面積が大
きいと、該開口から雨水や塵埃等の侵入量が多くなる
が、本願請求項2のように該メンテナンス用開口の余剰
部分をカバー体で覆っておくと、該メンテナンス用開口
の開口面積を小さくできるとともに、内部構造の見える
範囲が少なくなって美観面も良好になる。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2のロータリ
ージョイント取付構造において、旋回ポストにおけるメ
ンテナンス用開口が形成された側壁とは対向する側壁に
作業用開口を形成し、該作業用開口を経過して回り止め
具を設置している。
【0023】この作業用開口は、例えばロータリージョ
イントを取付けている締結具(ボルト)を取外すときの
手や工具を差込むための穴として利用される。又、油圧
アクチュエータ側に接続される油圧ホースは、全てメン
テナンス用開口から導出されているので、この作業用開
口には油圧ホースがない。
【0024】このように、回り止め具を邪魔物(油圧ホ
ース)のない作業用開口を経過して設置するようにする
と、該回り止め具とロータリージョイント側の係合受部
との係合作業、及び該回り止め具の旋回ポスト側への取
付け作業がそれぞれ容易となる。
【0025】又、ロータリージョイントには、一般に電
極部も設けられるが、該電極部からの電線は上記作業用
開口から導出させることができる。この場合、油圧ホー
スが全て対向側のメンテナンス用開口から導出されてい
る関係で、電線が油圧ホースからの熱の影響を受けなく
なる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本願
の実施形態を説明すると、この実施形態では油圧作業機
として例えば船舶や車両に搭載される旋回式クレーンが
採用されている。
【0027】この実施形態の旋回式クレーンの基本構成
は、図5〜図7に示す従来例のものと同様である。即
ち、この実施形態の旋回式クレーンは、クレーンの基台
1上に旋回ベアリング2を介して旋回ポスト3を水平旋
回自在に取付け、且つ該旋回ポスト3の上端部に伸縮ブ
ーム6の基端部を枢着するとともに、ブームの基端寄り
位置と旋回ポスト3との間に起伏シリンダ7を介設して
構成されている。
【0028】基台1は、図3に示すように、筒状の台座
11上に穴空きの台板13を固定して構成されている。
台座11の側面には油圧ホース45を挿通させるための
穴12が形成されている。そして、この基台1は、台座
11を車両のフレームや船舶の甲板等に固定して設置さ
れる。尚、他の実施形態では、筒状の台座11を省略し
て、台板13を直接車両のフレーム上等に固定すること
ができる。
【0029】基台1の台板13上には、旋回ベアリング
2が取付けられている。この旋回ベアリング2は、内輪
21と外輪22とを有し、内輪21を台板13上に固定
している。そして、この旋回ベアリング2は、油圧モー
タ23により、減速機24及び歯車25を介して外輪2
2を回転させ得るようになっている。
【0030】旋回ポスト3は、その下端フランジ35を
旋回ベアリング2の外輪22上に固定している。又、旋
回ポスト3の下半部は、図4に示すように矩形の箱状に
なっており、該旋回ポスト3内にはかなりの容積の空所
が形成されている。
【0031】そして、この実施形態のロータリージョイ
ント取付構造では、旋回ポスト3内の空所を利用して、
ロータリージョイント4を設置している。このロータリ
ージョイント4は、各種操作バルブ9を介して給排され
る作動油を、伸縮ブーム6のの伸縮シリンダ(伸縮ブー
ム内に内蔵されている)や、起伏シリンダ7や、ウイン
チ装置8のウインチモータ等に供給するためのものであ
る。
【0032】このロータリージョイント4は、図3に示
すように、内筒41と外筒51を相互に回動自在に組付
けて構成している。内筒41の下面には、各種アクチュ
エータ用の操作バルブ9からの作動油給排用とドレン用
の各下部給排ポート42,42・・(合計7つある)が
形成されている。他方、外筒51の側面には、ウインチ
装置8のウインチモータへの作動油給排用と伸縮ブーム
6の伸縮シリンダへの作動油給排用と起伏シリンダ7へ
の作動油給排用とドレン用の各上部給排ポート52,5
2・・(合計7つある)が形成されている。内筒41側
の各下部給排ポート42,42・・と外筒51側の各上
部給排ポート52,52,・・とは、内筒41と外筒5
1間に形成されている環状油溝を介してそれぞれ個別に
接続されている。又、内筒41の下端部には、ロータリ
ージョイント取付用のフランジ46が形成されている。
【0033】外筒51側の各上部給排ポート52,5
2,・・(合計7つ)は、該外筒51の一側面に縦2列
状態で千鳥足状に配置している。又、この各上部給排ポ
ート52,52,・・は、外筒51の下端に可及的に近
接させた位置から順次所定段差をもたせた状態で形成し
ている。
【0034】又、この外筒51には、平面視において各
上部給排ポート52,52・・と干渉しない位置に後述
する回り止め具17を係合させるための係合受部57が
形成されている。この係合受部57は、この実施形態で
は、図3及び図4に示すように外筒51における各上部
給排ポート52,52・・とは反対側の側面の下端位置
において突起状に形成されている。そして、この実施形
態では、上記各上部給排ポート52,52・・のうちの
最下段給排ポート52が、外筒51の下端に可及的に近
接した位置に形成されている関係上、図3に示すように
最下段給排ポート52と係合受部57とが高さ方向にほ
ぼ同位置に設けられている。尚、係合受部57の形成高
さ位置は、他の実施形態では外筒51の最下端部に限定
する必要はなく、作業用開口34の高さ範囲内に対面す
る位置であればどこでもよい。
【0035】このロータリージョイント4は、内筒41
に形成されたフランジ46を所定高さのサポート14を
介して基台1の台板13上に上方からボルト(特許請求
範囲中の締結具となる)15で固定している。この各ボ
ルト15は、後述する旋回ポスト3の左右各側壁31,
32に形成している各開口33,34から操作し得る位
置で固定されている。尚、他の実施形態では、上記サポ
ート14を旋回ベアリング2の内輪21に固定してもよ
い。
【0036】旋回ポスト3の一方の側壁(図3及び図4
における左側壁で、以下この側壁を左側壁という)31
及びその対向側壁(図3及び図4における右側壁で、以
下この側壁を右側壁という)32には、その各下端部寄
り位置にそれぞれ開口33,34が形成されている。
【0037】左側壁31側の開口33は、ロータリージ
ョイント4を出し入れし得る大きさを有しており、特許
請求範囲中のメンテナンス用開口に相当するものであ
る。このメンテナンス用開口33は、上部給排ポート5
2,52・・に接続される各継手54やロータリージョ
イント取付け用のボルト15や下部給排ポート42に接
続される各継手44等を脱着操作したり、ロータリージ
ョイント4を旋回ポスト内外に出し入れしたり、油圧ホ
ース55,55・・の導出用等の開口として利用され
る。
【0038】又、このメンテナンス用開口33には、各
油圧ホース55,55・・の引出し空間を除く残余部分
にカバー体36が取付けられている。このカバー体36
には、図1、図3及び図4に示すように、その下方部に
所定小面積の開放部を形成している。そして、このカバ
ー体36は、メンテナンス用開口33の縁部にボルト3
7,37・・で取外し自在に固定されている。尚、この
カバー体36は、ロータリージョイント4のメンテナン
ス時には取外される。
【0039】右側壁32側の開口34は、比較的小さい
面積で、特許請求範囲中の作業用開口に相当するもので
ある。そして、この作業用開口34は、ロータリージョ
イント取付け用のボルト15を操作するとともに、後述
の電極部5からの電線及び回り止め具17を経過させる
開口としても利用される。
【0040】このロータリージョイント4には、その上
部に電極部5が設けられている。又、該電極部5からの
電線(図示省略)は、上記作業用開口34を通して外部
に導出させている。このように、電極部5からの電線を
作業用開口34から導出させると、油圧ホース55が全
て対向側のメンテナンス用開口33から導出されている
関係で、電線が該油圧ホース55からの熱の影響を受け
なくなる。尚、この電極部5のみをメンテナンスする場
合は、カバー体36を取外してメンテナンス用開口33
の全面積を開放させると、ロータリージョイント4を設
置したままでも該メンテナンス用開口33から行うこと
ができる。
【0041】旋回ポスト3とロータリージョイント4の
外筒51とは、図3及び図4に示すように、回り止め具
17を使用して連れ回りするようにしている。この回り
止め具17は、所定面積を有する厚板で形成されてい
る。又、この回り止め具17には、その先端部に外筒5
1側の係合受部57に外嵌合する凹部18を形成してい
る。そして、この回り止め具17は、前記作業用開口3
4から挿入して先端部の凹部18を外筒51側の係合受
部57に係合させた状態で、旋回ポスト3の下端フラン
ジ35上にボルト19,19で固定している。従って、
この回り止め具17の取付け状態では、ロータリージョ
イント4の外筒51と旋回ポスト3とが一体的に連れ回
りするようになる。尚、ロータリージョイント4のメン
テナンス時には、ボルト19,19を抜外して回り止め
具17を取外す。
【0042】又、回り止め具17で外筒51を旋回ポス
ト3に対して位置決めをした状態では、外筒51側の各
上部給排ポート52,52・・の全部がメンテナンス用
開口33に取付けているカバー体36の開口範囲内に対
面している。そして、該各上部給排ポート52,52・
・に接続される各油圧ホース55,55・・は、該カバ
ー体36内の開口から外部に導出されている。
【0043】本願実施形態のロータリージョイント取付
構造では、ロータリージョイント4をメンテナンスする
際に、次のようにして行う。まず図3及び図4の組付け
状態において、カバー体36及び回り止め具17を取り
外す一方、内筒41下部に接続されている各油圧ホース
45,45・・を操作バルブ9部分で外す。次にメンテ
ナンス用開口33から手(工具)を差し込んで上部側の
各油圧ホース55,55・・の継手54,54・・を外
し、続いて左右の各開口33,34から手(工具)を差
し込んでロータリージョイント取付け用のボルト15,
15を外す。この状態では、ロータリージョイント4の
下部側に油圧ホース45が接続されたままで該ロータリ
ージョイント4を持ち上げ可能となっており、該油圧ホ
ース45付きのロータリージョイント4をメンテナンス
用開口33から抜出せばよい。そして、油圧ホース45
付きのロータリージョイント4を旋回ポスト3外に取り
出した後に、継手44を外せば油圧ホース45を分離で
きる。尚、メンテナンス後に再組立する場合は、上記と
逆順序で作業を行えばよい。
【0044】ところで、本願実施形態のロータリージョ
イント取付構造では、外筒51側の各上部給排ポート5
2,52・・を外筒51の下端に可及的に近接させた位
置から順次所定段差をもたせた状態で形成している。こ
れは、外筒51に回り止め用の係合受部57を形成した
ものにおいて、該係合受部57と各上部給排ポート5
2,52・・とが平面視において干渉しない位置に形成
していることで可能となる。このように、各上部給排ポ
ート52,52・・を外筒51の下端側に寄せて形成す
ると、外筒51の上部側の所定高さ範囲に利用しない余
剰部分ができる。そして、本願で使用しているロータリ
ージョイント4では、外筒51における上部側の余剰部
分をカットして、該外筒51の高さを低くしている(ロ
ータリージョイント4全体が低くなる)。即ち、図3の
実施形態のロータリージョイント4では、図7の従来例
のロータリージョイントに比して、該図7の係合受部5
7の高さ範囲(例えば2〜3cm程度)だけ低くなってい
る。
【0045】このように、ロータリージョイント4の全
高を低くすると、ロータリージョイントの軽量化を達成
できるとともに、メンテナンス時の取り扱いが容易とな
る。又、このように、ロータリージョイント4の全体高
さが低くなると、旋回ポスト3の側壁31に形成される
メンテナンス用開口33の高さも低くてよく、該旋回ポ
スト3の強度を増大させることができる。
【0046】又、メンテナンス用開口33は、ロータリ
ージョイント4を出し入れする必要から大開口面積を有
しているが、該メンテナンス用開口33における油圧ホ
ースの引出し空間を除く余剰空間を着脱自在なカバー体
36で被覆しているので、通常時には小さい面積しか開
口していない。従って、該開口からの雨水や塵埃等の侵
入量が少なくなるとともに、内部構造の見える範囲が少
なくなって美観面で良好になる。
【0047】さらに、回り止め具17は、作業用開口3
4(油圧ホース55が導出されているメンテナンス用開
口33とは対向側)を経過させて設置しているが、該作
業用開口34側には油圧ホースはなく、従って該回り止
め具17とロータリージョイント側の係合受部57との
係合作業、及び該回り止め具17の旋回ポスト側への取
付け作業がそれぞれ容易となる。尚、ロータリージョイ
ント4に電極部5を設け、該電極部5からの電線を作業
用開口34から導出させるようにしたものでは、各油圧
ホース55,55・・の全部が対向位置のメンテナンス
用開口33から導出されている関係上、該電線が油圧ホ
ース55からの熱影響を受けない。
【0048】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明にかかるロータリージョイント取付
構造では、ロータリージョイント4の外筒51に形成さ
れる回り止め用の係合受部57を平面視において各上部
給排ポート52,52・・と干渉しない位置に形成し
て、回り止め具17を平面視において各上部給排ポート
52,52・・と干渉しない状態で係合受部57に係合
させ、且つ各上部給排ポート52,52・・を、外筒5
1の下端に可及的に近接させた位置から順次所定段差を
もたせた状態で形成している。
【0049】従って、ロータリージョイント4の外筒5
1に回り止め用の係合受部57を形成したものであって
も、各上部給排ポート52,52・・を外筒51の下端
側に寄せて形成することができ、それによって外筒51
の上部側の余剰部分をカットして、ロータリージョイン
ト4全体を低くできる。このように、ロータリージョイ
ント4の全高を低くすると、ロータリージョイントの軽
量化を達成できるとともに、メンテナンス時の取り扱い
が容易となるという効果がある。又、このように、ロー
タリージョイント4の全体高さを低くすると、旋回ポス
ト3の側壁31に形成されるメンテナンス用開口33の
高さも低くてよく、該旋回ポスト3の強度を増大させる
ことができるという効果もある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明は、上記請求項1のロータリージョ
イント取付構造において、メンテナンス用開口33にお
ける油圧ホース55の引出し空間を除く残余部分を着脱
自在なカバー体36で被覆しているので、通常時には小
さい面積しか開口していない。従って、該開口からの雨
水や塵埃等の侵入量を少なくできるという効果のほか
に、内部構造の見える範囲が少なくなって美観面でも良
好になるという効果もある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2のロータリ
ージョイント取付構造において、メンテナンス用開口3
3と対向する位置に作業用開口34を形成し、該作業用
開口34を経過して回り止め具17を設置している。こ
の場合、作業用開口34側には油圧ホースがないので、
該回り止め具17とロータリージョイント側の係合受部
57との係合作業、及び該回り止め具17の旋回ポスト
側への取付け作業がそれぞれ容易となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態のロータリージョイント取付構造
を備えた油圧作業機の側面図である。
【図2】図1の一部省略背面図である。
【図3】図1のIII−III拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】従来の旋回式クレーンの側面図である。
【図6】図5の一部省略背面図である。
【図7】図5のVII−VII拡大断面図である。
【符号の説明】
1は基台、3は旋回ポスト、4はロータリージョイン
ト、15は締結具(ボルト)、17は回り止め具、3
1,32は側壁、33はメンテナンス用開口、34は作
業用開口、36はカバー体、41は内筒、42は下部給
排ポート、45は油圧ホース、51は外筒、52は上部
給排ポート、55は油圧ホースである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧作業機の基台(1)上に旋回ポスト
    (3)を水平旋回自在に取付け、該旋回ポスト(3)内
    に、下面に複数個の下部給排ポート(42,42・・)
    を設けた内筒(41)と外側面に複数個の上部給排ポー
    ト(52,52・・)を設けた外筒(51)とを相対回
    転自在に嵌合させたロータリージョイント(4)を配置
    し、前記内筒(41)を前記基台(1)側に締結具(1
    5)で取外し可能に固定する一方で、前記外筒(51)
    の外面に設けた係合受部(57)を前記旋回ポスト
    (3)側から回り止め具(17)で係止して外筒(5
    1)と旋回ポスト(3)とが連れ回りするようにし、さ
    らに前記旋回ポスト(3)の一側壁(31)にロータリ
    ージョイント(4)を出し入れし得る大きさのメンテナ
    ンス用開口(33)を形成したロータリージョイント取
    付構造であって、 前記各上部給排ポート(52,52・・)は、前記メン
    テナンス用開口(33)に対応する位置に集約して形成
    する一方、 前記係合受部(57)を平面視において前記各上部給排
    ポート(52,52・・)と干渉しない位置に形成し
    て、前記回り止め具(17)を平面視において前記各上
    部給排ポート(52,52・・)と干渉しない状態で前
    記係合受部(57)に係合させるとともに、 前記各上部給排ポート(52,52・・)は、前記外筒
    (51)の下端に可及的に近接させた位置から順次所定
    段差をもたせた状態で形成した、 ことを特徴とする油圧作業機のロータリージョイント取
    付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記各上部給排ポー
    ト(52,52・・)にそれぞれ接続された各油圧ホー
    ス(55,55・・)を前記メンテナンス用開口(3
    3)を経過して旋回ポスト(3)外に引出すとともに、
    前記各油圧ホース(55,55・・)の引出し空間を除
    く前記メンテナンス用開口(33)の残余部分を着脱自
    在なカバー体(36)で覆っていることを特徴とする油
    圧作業機のロータリージョイント取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記旋回ポス
    ト(3)におけるメンテナンス用開口(33)が形成さ
    れた側壁(31)とは対向する側壁(32)に作業用開
    口(34)を形成し、該作業用開口(34)を経過して
    前記回り止め具(17)を設置したことを特徴とする油
    圧作業機のロータリージョイント取付構造。
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