JPH09141612A - パネル用釘打ち装置 - Google Patents

パネル用釘打ち装置

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JPH09141612A
JPH09141612A JP29974595A JP29974595A JPH09141612A JP H09141612 A JPH09141612 A JP H09141612A JP 29974595 A JP29974595 A JP 29974595A JP 29974595 A JP29974595 A JP 29974595A JP H09141612 A JPH09141612 A JP H09141612A
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nailing
panel
traveling
width
nailing machine
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Mitsuhiro Tada
光博 多田
Masahiro Kamata
昌弘 鎌田
Tatsuya Watanabe
達弥 渡辺
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Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka
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TADA KOMUTEN KK
Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断機を用いることなく1つの装置で段付き
パネルを形成できるようにし、もって、板材や桟木の無
駄をなくするとともに、製造工数を少なくして製造効率
を向上させる。 【解決手段】 パネルPを構成する並設される桟木1及
び桟木1上に複数列設されて載置される板材2を支持す
るテーブル6と、テーブル6に沿って走行可能に設けら
れる走行スタンド10と、走行スタンドに設けられ幅変
更可能な一対の釘打ち機20と、テーブル6上の相対向
する桟木1を夫々クランプする第1及び第2クランプ機
構30,40とを備え、このクランプ機構の一方を、テ
ーブル6の長手方向に沿って分割され間隔を変更しうる
ように幅方向に移動可能な複数の分割クランプ機構40
A,40Bで構成し、各分割クランプ機構40A,40
Bを指定されたパネルPの幅寸法に対応した位置に移動
させ、釘打ち機20を指定された位置に移動させて釘打
ちを行なわせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築に使用するコ
ンクリート成形用の型枠パネル等のパネルを形成する際
に用いるパネル用釘打ち装置に係り、特に、間隔をおい
て並設される桟木上に載置された板材に釘を打込んで該
板材を桟木に止着するパネルを形成するパネル用釘打ち
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パネル用釘打ち装置としては、例
えば、上記の型枠パネルの場合で説明すると、間隔をお
いて並設される桟木及び該桟木上に載置される板材を支
持するテーブルと、テーブルに沿って走行可能に設けら
れ走行させられて所定間隔毎に停止位置決めされる走行
スタンドと、走行スタンドに設けられ走行スタンドの停
止ごとに板材に釘を打込む釘打ち機とを備え、この釘打
ち機により釘を打込んで上記板材を桟木に止着したパネ
ルを形成している。そして、一般に、板材は一枚ものが
用いられている。
【0003】パネルの形状としては、幅が一定のストレ
ートパネルをはじめ、幅広部と幅狭部とを連設してなる
幅が途中で変化している段付きパネル等がある。従来、
この段付きパネルを製造するときは、上記の装置によっ
て先ずストレートパネルを製造し、その後、切断機によ
って板材及び桟木を切断するとともに切断された部分に
桟木を補強して幅狭部を形成し、製造するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
段付きパネルを製造する際には、別途切断機で切断し
て、更に桟木を補強しなければならないので、板材や桟
木の無駄が多くなっているとともに、製造工数が多くな
って製造効率が著しく悪いという問題があった。また、
切断機を別途設けなければならないので、それだけ余分
の機械を必要とし、切断機を装置に組み込むとそれだけ
装置を複雑にしてしまうという問題もあった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、切断機を用いることなく1つの装置で段付きパネ
ルを形成できるようにし、もって、板材や桟木の無駄を
なくするとともに、製造工数が少なくて済む製造効率の
良いパネル用釘打ち装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本発明のパネル用釘打ち装置は、間隔をおいて並
設される桟木及び該桟木上に複数列設されて載置される
板材を支持するテーブルと、該テーブルに沿って走行可
能に設けられ走行させられて停止位置決めされる走行ス
タンドと、該走行スタンドに設けられ上記板材に釘を打
込む釘打ち機とを備え、該釘打ち機により釘を打込んで
上記板材を桟木に止着したパネルを形成するパネル用釘
打ち装置において、上記テーブル上の相対向する桟木を
夫々クランプする第1及び第2クランプ機構を設け、該
第1及び第2クランプ機構の少なくともいずれか一方を
テーブルの長手方向に沿って分割され相対向するクラン
プ機構とのテーブルの幅方向の間隔を変更しうるように
該幅方向に移動可能な複数の分割クランプ機構で構成
し、該各分割クランプ機構を独立して駆動し上記幅方向
に移動位置決めするクランプ機構駆動部を設け、上記釘
打ち機を上記走行スタンドに対しその走行方向に直交す
る方向に移動可能に設け、該釘打ち機を駆動して移動位
置決めする釘打ち機駆動部を設け、上記各分割クランプ
機構を指定されたパネルの幅寸法に対応した位置に移動
させるよう上記クランプ機構駆動部を作動させるクラン
プ機構駆動部制御手段及び上記釘打ち機を指定された位
置に移動させるよう上記釘打ち機駆動部を作動させる釘
打ち機駆動部制御手段を有した制御部を備えた構成とし
ている。
【0007】そして、必要に応じ、上記制御部は、上記
クランプ機構駆動部制御手段の作動に係るパネルの幅寸
法を入力して指定する入力手段と、該入力手段に入力さ
れた幅寸法に基づいてパネルの幅変更が有るか否かを判
断する幅変更判断手段と、上記釘打ち機を指定された位
置に移動させる上記走行スタンドの位置を記憶する位置
記憶手段と、上記走行スタンドの停止位置を検知する位
置検知手段と、該位置検知手段が検知した位置が上記記
憶手段に記憶した位置で有るか否かを判断する位置判断
手段と、上記幅変更判断手段が有りと判断しかつ上記位
置判断手段が有りと判断したとき上記釘打ち機移動機構
制御手段の機能を実行して板材の幅が途中で変わる段部
での釘打ち処理を行なう段部処理手段とを備えた構成と
している。
【0008】そしてまた、必要に応じ、上記段部処理制
御手段を、釘打ち機移動機構制御手段の機能を実行する
前もしくは後に走行スタンドを所定距離往復走行させて
その間釘打ち機による釘打ちを行なわせる機能を備えた
構成としている。
【0009】更に、必要に応じ、上記分割クランプ機構
を、上記テーブルの長手方向に直交する方向に移動可能
に支持されるベース部材と、該ベース部材に設けられ桟
木の外側を押える外側押え部材と、該外側押え部材に対
して前進及び後退可能に上記ベース部材に設けられ前進
時に桟木の内側に当接して外側押え部材に該桟木を押圧
し外側押え部材と共働して桟木を挾持する内側押え部材
と、該内側押え部材を前進及び後退させるシリンダ装置
とを備えて構成している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置について詳細に
説明する。この装置は、図1に示すように、桟木1上に
複数列設されて載置された板材2に釘3を打込んで該板
材2を桟木1に止着するパネルPを形成する装置であ
る。パネルPとしては、図13に示すように、幅が一定
のストレートパネル、あるいは、図1及び図14に示す
ように、幅広部と幅狭部とを連設してなる幅が途中で変
化している段付きパネルがあり、本装置はいずれのパネ
ルPの釘打ちも行なうことができる。
【0011】図1乃至図7に示す本発明の実施の形態に
係るパネル用釘打ち装置において、5は基台、6は間隔
をおいて並設される桟木1及び該桟木1上に複数列設さ
れて載置される板材2を支持するテーブルである。この
テーブル6は、基台5の長手方向に延びる並設されたフ
レーム7に直交して所定間隔で架設された複数のローラ
8で構成されており、フレーム7の長手方向に沿ってパ
ネルPを搬送可能にしている。このテーブル6の長手方
向一端部6aには、桟木1及び板材2の端部の位置決め
を行なうストッパ9が設けられている。ストッパ9は出
没可能に設けられ、没時にパネルPをテーブル6の他端
部6b側から一端部6aを越えての搬送を可能にする。
【0012】10は走行スタンドであって、テーブル6
の長手方向に沿って設けられた走行レール11に走行可
能に設けられスタンド駆動部12によって走行させられ
て停止位置決めされる。走行スタンド10は、テーブル
6上方に延びるアーム部13を備えている。図4に示す
ように、スタンド駆動部12は、走行レール11側に走
行レール11に沿って設けられたラック14と、走行ス
タンド10に設けられラック14に噛合するピニオンギ
ヤ15と、走行スタンド10に搭載されピニオンギヤ1
5を回転させる駆動モータ16とを備えている。このス
タンド駆動部12は、後述の制御部60から走行始動信
号があったとき走行スタンド10を走行させ、走行停止
信号があったとき走行スタンド10を停止させて位置決
めする。17は走行スタンド10と同動し、配線等のコ
ード類がまとめられたケーブルベアーである。18は走
行スタンド10の初期位置(テーブル6の一端)からの
走行距離を検知する走行距離検知器であり、走行スタン
ド10に設けられ上記モータの回転を検知するエンコー
ダで構成されている。
【0013】20は走行スタンド10に設けられた釘打
ち機であって、後述の制御部60から釘打ち作動信号が
あったとき板材2に釘3を打込むものである。釘打ち機
20は一対設けられており、走行スタンド10のアーム
部13に対し走行スタンド10の走行方向に直交する横
方向に移動可能に設けられている。詳しくは、図5に示
すように、走行レール11とは離れた側の一方の釘打ち
機20はアーム部13に固定されており、走行レール1
1側の他方の釘打ち機20はアーム部13に設けたスラ
イドレール21にスライダ22を介して横方向に摺動可
能に設けられている。23は釘打ち機20に釘3を供給
する釘3のスタッカ、24は釘打ちの際、釘打ち機20
の先端部20aを釘打ち位置に進出させるためのエアシ
リンダである。
【0014】25は他方の釘打ち機20を横方向に駆動
して移動位置決めする釘打ち機駆動部である。この釘打
ち機駆動部25は、スライドレール21に沿って回転可
能に設けられる送りネジ26と、釘打ち機20のスライ
ダ22に設けられ送りネジ26に係合して該送りネジ2
6の回転によって釘打ち機20を移動させるボールネジ
ブロック27と、送りネジ26を回転させるモータ28
とを備えて構成されている。29は釘打ち機20の位置
を検知する位置検知機であり、上記モータ28の回転を
検知するエンコーダで構成されている。
【0015】30,40はテーブル6上の相対向する桟
木1を夫々クランプする固定の第1クランプ機構及び可
動の第2クランプ機構である。第1クランプ機構30
は、図6に示すように、テーブル6の一側縁に設けられ
るベース部材31と、ベース部材31上にかつテーブル
6の一側縁に沿って設けられ桟木1の外側を押える長尺
の外側押え部材32と、外側押え部材32に対して前進
及び後退可能に設けられ前進時に桟木1の内側に当接し
て外側押え部材32に該桟木1を押圧し外側押え部材3
2と共働して桟木1を挾持する内側押え部材33と、ベ
ース部材31に設けられ内側押え部材33を前進及び後
退させるエアシリンダ装置34とを備えて構成されてい
る。
【0016】第2クランプ機構40は、テーブル6の長
手方向に沿って分割され相対向する第1クランプ機構3
0とのテーブル6の幅方向の間隔を変更しうるように該
幅方向に移動可能な複数(実施例では2つ)の分割クラ
ンプ機構40A,40Bで構成されている。各分割クラ
ンプ機構40A,40Bは、図2,図4乃至図6に示す
ように、テーブル6のフレーム7に架設された摺動レー
ル35に摺動可能に設けられテーブル6の長手方向に直
交する方向に移動可能に支持されるベース部材41と、
ベース部材41上にかつテーブル6の長手方向に沿って
設けられ桟木1の外側を押える長尺の外側押え部材42
と、外側押え部材42に対して前進及び後退可能に設け
られ前進時に桟木1の内側に当接して外側押え部材42
に該桟木1を押圧し外側押え部材42と共働して桟木1
を挾持する内側押え部材43と、ベース部材41に設け
られ内側押え部材43を前進及び後退させるエアシリン
ダ装置44とを備えて構成されている。図2に示すよう
に、各分割クランプ機構40A,40Bの外側押え部材
42の隣接する端部同士は、同位の移動位置において、
略連続可能に対峙しており、該連続点が中間位置Qとし
て構成されている。
【0017】45は各分割クランプ機構40A,40B
のベース部材41を独立して駆動し上記幅方向に移動位
置決めするクランプ機構駆動部である。クランプ機構駆
動部45は、摺動レール35と平行にテーブル6のフレ
ーム7に回転可能に架設された回転ネジ46と、ベース
部材41に設けられ回転ネジ46に係合して該回転ネジ
46の回転によってベース部材41を移動させるボール
ネジ体47と、フレーム7に設けられチェーン伝動機構
48を介して回転ネジ46を回転させるモータ49とを
備えて構成されている。36は分割クランプ機構40
A,40Bの位置を検知する位置検知機であり、上記モ
ータ49の回転を検知するエンコーダで構成されてい
る。
【0018】50は板材2の継目等の所定位置を指示す
る複数の駒、51はテーブル6の一側縁であって、第1
クランプ機構30の外側押え部材32上に沿って設けら
れ駒50がスライド可能に支持されて配置される着磁性
の駒支持レールである。駒50にはマグネットが内蔵さ
れ駒支持レール51に磁着可能に形成されている。図1
及び図5に示すように、52は走行スタンド10の釘打
ち機20の前位に設けられ駒支持レール51に支持され
た駒50を走行順に検知する駒検知器である。
【0019】60はマイクロコンピュータ等によって構
成される制御部である。図8に示すように、制御部60
において、61は入力手段であって、例えば、画面表示
型のタッチパネルから構成されており、図9に示すよう
に、パネルPの幅寸法等の情報をテンキー(図示せず)
で入力して指定する。パネルPの幅寸法は、左側寸法L
L 、右側寸法LR からなる。この場合、ストレートパネ
ルPの場合には同一の幅寸法を入力し、段付きパネルP
の場合には幅広部と幅狭部との幅寸法を入力することに
なる。
【0020】また、場合によって、第2クランプ機構4
0側の板材2の外側面から桟木1の外側面までの距離e
を入力する。このような入力を行なうのは、図15
(a)(b)に示すように、パネルP同士を直角に接合
する際に、他のパネルPの板材2端面や桟木面を露出さ
せないように隠すために、桟木1よりも板材2を突出さ
せて、釘打ちを行ないたい場合があり、これに対応する
ためである。この場合、当該入力値に基づいて、後述の
釘打ち機駆動部制御手段71が釘打ち機20を所要の位
置に移動させる。また、第2クランプ機構40自体を移
動させて対応することも可能であるが、本形態例では、
第2クランプ機構40の外側押え部材42が板材2を押
える高さであることから、板材2下部に移動させること
ができないので、外側押え部材42と桟木1との間に細
長状のスぺーサ(図示せず)を介装させるようにして対
応するようにしており、第2クランプ機構40の移動は
板材2の幅に対応させて移動させるようにしている。
【0021】また、基本ピッチPO 及び板材2の継目を
挟んだの釘3間の継目ピッチPt も入力可能になってお
り、当該入力に基づいて、後述の基本ピッチ距離,一定
距離及び継目ピッチ距離の各距離が定められる。入力手
段61において、62は準備ボタンであって、該準備ボ
タン62の押釦によって、入力手段61に入力されたデ
ータに基づいて、装置各部の準備が行なわれる。63は
スタートボタンである。
【0022】64は初回制御手段であって、走行スタン
ド10の走行中に駒検知器52が最初の駒50を検知し
たとき該検知から規定距離走行後に走行停止信号を送出
するとともに釘打ち作動信号を送出して釘打ちを開始
し、その後走行始動信号を送出する。ここで、規定距離
は、例えば、駒50の位置から15mm進んだ位置に釘
打ち機20の先端が位置するように定められた距離であ
る。
【0023】65は2回以降制御手段であって、初回制
御手段64による走行始動信号送出後の走行スタンド1
0の走行の間に、駒検知器52が駒50を検知したとき
該検知から一定距離走行後に走行停止信号を送出すると
ともに釘打ち作動信号を送出し、その後走行始動信号を
送出し、更に、板材2の継目を挟んだ釘3間の距離とし
て設定される継目ピッチ距離走行後に走行停止信号を送
出するとともに釘打ち作動信号を送出し、その後走行始
動信号を送出する。ここで、一定距離は、例えば、駒5
0の位置(継目位置)から15mm手前の位置に釘打ち
機20の先端が位置するように定められた距離であり、
継目ピッチ距離は、継目を挟んだ釘3間の距離であり、
例えば30mmの距離に定められる。この各距離は、上
述の入力手段61の入力に基づいて設定される。
【0024】66は最終制御手段であって、上記初回制
御手段64による走行始動信号送出後の走行スタンド1
0の走行の間に上記駒検知器52が駒50を検知してか
らの上記一定距離走行期間中に、駒検知器52が駒50
を検知したとき、一定距離走行後に走行停止信号を送出
するとともに釘打ち作動信号を送出して釘打ちを終了す
るものである。ここで一定距離は、例えば、駒50の位
置から15mm手前の位置に釘打ち機20の先端が位置
するように定められた距離である。
【0025】67は基本ピッチ距離走行判断手段であっ
て、初回制御手段64による走行始動信号送出後の走行
スタンド10の走行の間に、上記一定距離以上の基本ピ
ッチ距離を走行したか否かを判断する。68は中間制御
手段であって、基本ピッチ距離走行判断手段67が基本
ピッチ距離走行したと判断したとき、走行停止信号を送
出するとともに釘打ち作動信号を送出して釘打ちを行な
わせる。この基本ピッチ距離は、例えば、300mmに
設定され、上記の入力手段61の入力に基づいて設定さ
れる。
【0026】69は中間制御中止手段であって、基本ピ
ッチ距離走行判断手段67が基本ピッチ距離走行したと
判断してから走行停止信号を送出するまで確認距離走行
させ、該走行中に上記駒検知器52が駒50を検知した
とき、上記中間制御手段68の機能を中止する。ここ
で、確認距離は、例えば、50mmに設定される。そし
て、この駒50の検知に基づいて上記の2回以降制御手
段65が機能する。
【0027】70はクランプ機構駆動部制御手段であっ
て、各分割第2クランプ機構40A,40Bを上記入力
手段61に入力されて指定されたパネルPの幅寸法に対
応した位置に移動させるようクランプ機構駆動部45を
作動させる。71は釘打ち機駆動部制御手段であって、
釘打ち機20を上記入力手段61に入力されて指定され
たパネルPの幅寸法に対応した位置に移動させるよう釘
打ち機駆動部25を作動させる。釘打ち機20は走行ス
タンド10の走行開始前は上記準備ボタン62の押釦に
よって移動させられ、走行スタンド10の走行開始後は
後述の段部処理制御手段76によって移動させられる。
また、第2クランプ機構40側の板材2の外側面から桟
木1の外側面までの距離が入力手段61に入力されたと
きは、これに基づいて、釘打ち機20を対応した位置に
移動させるよう釘打ち機駆動部25を作動させる。
【0028】また、制御部60は、上記板材2の幅変更
が有るか否かを判断する幅変更判断手段72と、釘打ち
機20を指定された位置に移動させるときの走行スタン
ド10の位置を記憶する位置記憶手段73と、走行スタ
ンド10の走行位置を検出する位置検出手段74と、上
記幅変更判断手段72が幅変更有りと判断したとき、位
置検出手段74が検出した位置が上記位置記憶手段73
に記憶した位置で有るか否かを判断する位置判断手段7
5と、位置判断手段75が有りと判断したとき板材2の
幅が途中で変わる段部での釘打ち処理を行なう段部処理
制御手段76とを備えている。幅変更判断手段72は、
上記入力手段61に入力されたパネルPの幅が左右で異
なるときに幅変更有りと判断する。釘打ち機20を指定
された位置に移動させるときの走行スタンド10の位置
としては、例えば、テーブル6の上記中間位置Qが設定
され、位置記憶手段73には、該中間位置Qが記憶され
る。位置検出手段74は、上記の走行スタンド10の走
行距離を検知する走行距離検知器18からのデータに基
づいて、停止位置を検出する。
【0029】段部処理制御手段76は、釘打ち機移動機
構制御手段71の機能を実行する前もしくは後に走行ス
タンド10を所定距離往復走行させてその間釘打ち機2
0による釘打ちを行なわせる機能を備えた構成としてい
る。詳しくは、先ず、中間位置Qから例えば15mm手
前の位置に釘打ち機20の先端が位置するように走行ス
タンド10を停止位置決めして釘打ちを行なって中間位
置Q手前の板材2の端部の釘打ちを行ない、次に、中間
位置Qの次に釘打ちを行なうのは幅広の板材2か幅狭の
板材2かを上記入力手段61に入力された幅寸法によっ
て判断し、幅広と判断したとき走行スタンド10を順走
行させて2個所において停止させ釘打ち機20に釘打ち
を行なわせ、その後、逆移動して釘打ち機駆動部制御手
段71の機能を実行させて釘打ち機20を幅広位置に移
動させ、最後に、中間位置Qから例えば15mm先の位
置に釘打ち機20の先端が位置するように走行スタンド
10を停止位置決めして釘打ちを行なう。また、上記の
幅広の板材2か幅狭の板材2かの判断が幅狭と判断した
ときは、釘打ち機駆動部制御手段71の機能を実行させ
て釘打ち機20を幅狭位置に移動させ、それから、走行
スタンド10を逆走行させて2個所において停止させ釘
打ち機20に釘打ちを行なわせ、その後、順移動して中
間位置Qから例えば15mm先の位置に釘打ち機20の
先端が位置するように走行スタンド10を停止位置決め
して釘打ちを行なう。
【0030】次に、この実施の形態に係るパネル用釘打
ち装置の動作について、ストレートパネルPと段付きパ
ネルPとの場合に分けて、図10乃至図12に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。先ず、図13に示
すようなストレートパネルPを形成する場合を説明す
る。予め、図9に示すように、入力手段61に必要な情
報を入力する(図10中1−1)。例えば、パネルPの
幅寸法は、左側寸法LL =400mm、右側寸法LR
400mmからなる。また、例えば、基本ピッチPO
300mm,板材2の継目を挟んだ釘3間の継目ピッチ
t =30mmと入力する。これにより、釘打ち機20
の幅方向への移動量,基本ピッチ距離,一定距離及び継
目ピッチ距離の各距離が定められる。
【0031】次に、準備ボタン62を押釦する(図10
中1−2)と、図6に示すように、クランプ機構駆動部
制御手段70がクランプ機構駆動部45を作動させ、先
ず、各分割第2クランプ機構40A,40Bを外側押え
部材42の間隔が入力手段61で指定された幅よりも幅
f(例えばf=10mm)余分になるよう移動させる
(1−3)。一方、準備ボタン62の押釦によって、釘
打ち機20は入力手段61に入力されて指定されたパネ
ルPの幅寸法に対応した位置に移動させられる(1−
3)。この状態で、桟木1を外側押え部材42に沿って
テーブル6上に載せるとともに、板材2をこの桟木1の
上に列設する(1−4)。この場合、テーブル6の一端
部のストッパ9に押し当てて行なえば継目の隙間が少な
くなる。また、この場合、分割第2クランプ機構40
A,40Bの外側押え部材42が所定の幅よりも開いて
いるので、それだけ、余裕があり、桟木1や板材2の載
置が容易に行なわれる。
【0032】次に、図1,図2及び図13に示すよう
に、駒支持レール51上に複数の駒50を載置し、継目
位置に位置させるとともに、最初の釘打ち地点にも位置
させる。また、最終の釘打ち地点には2個並べて位置さ
せる(1−5)。この状態で、スタートボタン63を押
釦する(1−6)と、クランプ機構駆動部制御手段70
がクランプ機構駆動部45を作動させ、先ず、各分割第
2クランプ機構40A,40Bを外側押え部材42の間
隔が入力手段61で指定された幅になるよう移動させる
(1−7)。その後、第1及び第2クランプ機構30,
40において、エアシリンダ装置34,44が作動させ
られて内側押え部材33,43を外側押え部材32,4
2に対して前進させ桟木1を挾持する(1−8)。
【0033】そして、図11に示すように、走行スタン
ド10が走行を開始する(2−1,2−2)。走行中に
駒検知器52が最初の駒50を検知すると(2−3)、
初回制御手段64により、該検知から規定距離走行後に
走行停止信号を送出するとともに釘打ち作動信号を送出
して釘打ちを行なわせる(2−4)。これにより、パネ
ルPの一端部側の釘打ちが行なわれる。その後、走行始
動信号が送出され、走行スタンド10が走行する(2−
5)。この走行においては、幅変更判断手段72が板材
2の幅変更が有るか否かを判断しており、今、ストレー
トパネルPであることから入力手段61に入力されたパ
ネルPの幅が左右で異ならないので、幅変更無しと判断
する(2−6N)。
【0034】この走行過程において、駒検知器52が駒
50の検知を行なっており(2−7)、検知がないとき
は(2−7N)、基本ピッチ距離走行判断手段67が基
本ピッチ距離を走行したか否かを判断し(2−10)、
否の場合には走行を続行する(2−10N,2−5,2
−6)。駒検知器52の検知が有ったときは(2−7
Y)、継目位置であると判断して、2回以降制御手段6
5が機能し、一定距離走行させ、この間に駒検知器52
の検知がなければ(2−8N)、一定距離走行後に走行
停止信号を送出するとともに釘打ち作動信号を送出し釘
打ちを行なう。その後、走行始動信号を送出し、更に、
板材2の継目を挟んだ釘3間の距離として設定される継
目ピッチ距離走行後に走行停止信号を送出するとともに
釘打ち作動信号を送出し釘打ちを行なう。これにより、
継目前後の釘打ちが行なわれる。その後走行始動信号を
送出し、走行を続行する(2−5)。
【0035】一方、この走行過程において、駒検知器5
2が駒50を検知しないとき(2−7N)において、基
本ピッチ距離走行判断手段67が基本ピッチ距離を走行
したと判断したときは(2−10Y)、中間制御手段6
8が機能し、走行停止信号を送出するとともに釘打ち作
動信号を送出して釘打ちを行なわせる(2−11N,2
−12)。これにより、基本ピッチPO 毎の釘打ちが行
なわれる。この場合、基本ピッチ距離走行判断手段67
が基本ピッチ距離走行したと判断してから走行停止信号
を送出するまで確認距離走行させ、該走行中に上記駒検
知器52が駒50を検知したとき(2−11Y)は、中
間制御中止手段69により中間制御手段68の機能が停
止され、この検知した駒50が継目を示すものとして、
継目前後の釘打ちを行なう(2−9)。そのため、継目
付近に片よって釘3が打ち込まれる事態がなく、無駄が
防止される。このようにして、図13に示すように、基
本ピッチPO 毎に釘3を打つとともに、継目に来たなら
ば継目前後に釘3を打ちながら、走行スタンド10を走
行させる。
【0036】駒検知器52が駒50を検知してからの一
定距離走行期間中に、駒検知器52が駒50を検知した
とき(2−8Y)は、駒50が連続して検知されたの
で、終了地点と判断して、一定距離離走行後に走行停止
信号を送出するとともに釘打ち作動信号を送出して釘打
ち行ない(2−13)、図13に示すように、釘打ちを
終了するものである。釘打ちが終ったならば、走行スタ
ンド10が逆走行して元位置に復帰し、クランプ機構の
エアシリンダ装置44によって内側押え部材43が外側
押え部材42から後退させられ、クランプが解除される
とともに、分割第2クランプ機構40A,40Bの外側
押え部材42が離間させられる。そして、ストッパ9を
解除して、パネルPをテーブル6のローラ8の転動によ
り、テーブル6の一端部側へ搬送して排出する。尚、例
えば、パネルPの長さがテーブル6より長いものである
場合(例えば6mものや8mものを製造する場合)に
は、釘打ちの終った分をテーブル6の一端部側に排出
し、この釘打ちの終った分に桟木1及び板材2を連続さ
せてテーブル6に載置し、上記と同様に釘打ちを行なわ
せれば良い。これにより、長尺のパネルPの形成が可能
になる。
【0037】次に、図14に示すような段付きパネルP
を形成する場合を説明する。予め、図9に示すように、
入力手段61に必要な情報を入力する(図10中1−
1)。例えば、パネルPの幅寸法は、左側寸法LL =3
00mm、右側寸法LR =400mmとする。また、例
えば、基本ピッチPO =300mm,板材2の継目を挟
んだ釘3間の継目ピッチPt =30mmと入力する。こ
れにより、釘打ち機20の幅方向への移動量,基本ピッ
チ距離,一定距離及び継目ピッチ距離の各距離が定めら
れる。
【0038】次に、準備ボタン62を押釦する(図10
中1−2)と、図6に示すように、クランプ機構駆動部
制御手段70がクランプ機構40駆動部を作動させ、先
ず、各分割第2クランプ機構40A,40Bを外側押え
部材42の間隔が入力手段61で指定された幅よりも幅
f(例えばf=10mm)余分になるよう移動させる
(1−3)。この場合、左側の外側押え部材42と、右
側の外側部材とは互いに段違いになる。一方、準備ボタ
ン62の押釦によって、釘打ち機20は入力手段61に
入力されて指定された右側のパネルPの幅寸法に対応し
た位置に移動させられる(1−3)。この状態で、図1
4に示すように、外側押え部材42の端部で形成される
中間位置Qを中心として振り分けて、桟木1を外側押え
部材42に沿ってテーブル6上に載せるとともに、板材
2をこの桟木1の上に列設する(1−4)。このとき、
図14に示すように、幅狭の板材2のための分割クラン
プ機構40A,40B側の桟木1を、幅広の板材2の下
側にも所定寸法(例えば200mm程度)延在するよう
にして載置しておく。この場合、分割第2クランプ機構
40A,40Bの外側押え部材42が所定の幅よりも開
いているので、それだけ、余裕があり、桟木1や板材2
の載置が容易に行なわれる。
【0039】次に、図14に示すように、駒支持レール
51上に複数の駒50を載置し、継目位置に位置させる
とともに、最初の釘打ち地点にも位置させる。また、最
終の釘打ち地点には2個並べて位置させる(1−5)。
尚、中間位置Qは、別途検知されるので、駒50は載置
しないでおく。また、載置しても、この中間位置Qでの
駒50の検知を無効にするようにすれば良い。この状態
で、スタートボタン63を押釦する(1−6)と、クラ
ンプ機構駆動部制御手段70がクランプ機構駆動部45
を作動させ、先ず、各分割クランプ機構40A,40B
を外側押え部材42の間隔が入力手段61で指定された
幅になるよう移動させる(1−7)。その後、第1及び
第2クランプ機構30,40において、エアシリンダ装
置34,44が作動させられて内側押え部材33,43
を外側押え部材32,42に対して前進させ桟木1を挾
持する(1−8)。
【0040】そして、図11に示すように、走行スタン
ド10が走行を開始する(2−1,2−2)。走行中に
駒検知器52が最初の駒50を検知すると(2−3)、
初回制御手段64により、該検知から規定距離走行後に
走行停止信号を送出するとともに釘打ち作動信号を送出
して釘打ちを行なわせる(2−4)。これにより、パネ
ルPの一端部側の釘打ちが行なわれる。その後、走行始
動信号が送出され、走行スタンド10が走行する(2−
5)。この走行においては、幅変更判断手段72が板材
2の幅変更が有るか否かを判断しており、今、段付きパ
ネルPであることから入力手段61に入力されたパネル
Pの幅が左右で異なるので、幅変更有りと判断する(2
−6Y)。
【0041】この走行過程において、位置判断手段75
において位置検出手段74が検出した位置が位置記憶手
段73に記憶した位置で有るか否かを判断しており(3
−1)、否と判断したときは(3−1N)、駒検知器5
2が駒50の検知を行なっており(2−7)、検知がな
いときは(2−7N)、基本ピッチ距離走行判断手段6
7が基本ピッチ距離を走行したか否かを判断し(2−1
0)、否の場合には走行を続行する(2−10N,2−
5,2−6)。駒検知器52の検知が有ったときは(2
−7Y)、継目位置であると判断して、2回以降制御手
段65が機能し、一定距離走行させ、この間に駒検知器
52の検知がなければ(2−8N)、一定距離走行後に
走行停止信号を送出するとともに釘打ち作動信号を送出
し釘打ちを行なう。その後、走行始動信号を送出し、更
に、板材2の継目を挟んだ釘3間の距離として設定され
る継目ピッチ距離走行後に走行停止信号を送出するとと
もに釘打ち作動信号を送出し釘打ちを行なう。これによ
り、継目前後の釘打ちが行なわれる。その後走行始動信
号を送出し、走行を続行する(2−5)。
【0042】一方、この走行過程において、駒検知器5
2が駒50を検知しないとき(2−7N)において、基
本ピッチ距離走行判断手段67が基本ピッチ距離を走行
したと判断したときは(2−10Y)、中間制御手段6
8が機能し、走行停止信号を送出するとともに釘打ち作
動信号を送出して釘打ちを行なわせる(2−11N,2
−12)。これにより、基本ピッチPO 毎の釘打ちが行
なわれる。この場合、基本ピッチ距離走行判断手段67
が基本ピッチ距離走行したと判断してから走行停止信号
を送出するまで確認距離走行させ、該走行中に上記駒検
知器52が駒50を検知したとき(2−11Y)は、中
間制御中止手段69により中間制御手段68の機能が停
止され、この検知した駒50が継目を示すものとして、
継目前後の釘打ちを行なう(2−9)。そのため、継目
付近に片よって釘3が打ち込まれる事態がなく、無駄が
防止される。このようにして、図14に示すように、基
本ピッチPO 毎に釘3を打つとともに、継目に来たなら
ば継目前後に釘3を打ちながら、走行スタンド10を走
行させる。
【0043】また、図12に示すように、走行過程にお
いて、位置判断手段75が、位置検出手段74の検出位
置が位置記憶手段73に記憶した位置で有ると判断した
ときは(3−1Y)、即ち、中間位置Qを検知したとき
は、段部処理制御手段76により、板材2の幅が途中で
変わる段部での釘打ち処理を行なう。これは、先ず、中
間位置Qから手前の位置に釘打ち機20の先端が位置す
るように走行スタンド10を停止位置決めして釘打ちを
行なって中間位置Q手前の板材2の端部の釘打ちを行な
う(3−2)。次に、中間位置Qの次に釘打ちを行なう
のは幅広の板材2か幅狭の板材2かを上記入力手段61
に入力された幅寸法によって判断し(3−3)、幅広と
判断したとき(3−3Y)は、走行スタンド10を順走
行させて2個所において停止させ釘打ち機20に釘打ち
を行なわせ(3−4)、その後、逆走行させて(3−
5)、釘打ち機構制御手段71の機能を実行させて釘打
ち機20を幅広位置に移動させ(3−6)、最後に、中
間位置Qから先の位置に釘打ち機20の先端が位置する
ように走行スタンド10を停止位置決めして釘打ちを行
なう(3−7)。これにより、図14に示すように、幅
狭の板材2のための分割クランプ機構40A,40B側
の桟木1の延在部1aが、幅広の板材2の下側に位置し
て釘打ちされるので、段差部が撓みにくくなり強度が向
上させられる。
【0044】一方、上記の幅広の板材2か幅狭の板材2
かの判断が幅狭と判断したときは(3−3N)、釘打ち
機構制御手段71の機能を実行させて釘打ち機20を幅
狭位置に移動させ(3−8)、それから、走行スタンド
10を逆走行させて2個所において停止させ釘打ち機2
0に釘打ちを行なわせ(3−9)、その後、順移動させ
て(3−10)、中間位置Qから先の位置に釘打ち機2
0の先端が位置するように走行スタンド10を停止位置
決めして釘打ちを行なう(3−7)。これによっても、
幅狭の板材2のための分割クランプ機構40A,40B
側の桟木1の延在部1a(図14)が、幅広の板材2の
下側に位置してく釘打ちされるので、段差部が撓みにく
くなり強度が向上させられる。
【0045】この、段部処理制御手段76による釘打ち
処理が終ったならば、上記と同様に、基本ピッチPO
に釘3を打つとともに、継目に来たならば継目前後に釘
3を打ちながら、走行スタンド10を走行させる(2−
5〜12)。この過程において、駒検知器52が駒50
を検知してからの一定距離走行期間中に、駒検知器52
が駒50を検知したとき(2−8Y)は、駒50が連続
して検知されたので、終了地点と判断して、一定距離離
走行後に走行停止信号を送出するとともに釘打ち作動信
号を送出して釘打ち行ない(2−13)、図14に示す
ように、釘打ちを終了するものである。釘打ちが終った
ならば、走行スタンド10が逆走行して元位置に復帰
し、クランプ機構のエアシリンダ装置44によって内側
押え部材43が外側押え部材42から後退させられ、ク
ランプが解除されるとともに、分割第2クランプ機構4
0A,40Bの外側押え部材42が離間させられる。そ
して、ストッパ9を解除して、パネルPをテーブル6の
ローラ8の転動により、テーブル6の一端部側へ搬送し
て排出する。
【0046】また、入力手段61において、第2クラン
プ機構40側の板材2の外側面から桟木1の外側面まで
の距離を入力した場合には、釘打ち機駆動部制御手段7
1が釘打ち機20を所要の位置に移動させ、板材2の外
側面より内側の桟木1に釘3が打ち込まれるようにす
る。この場合、クランプ機構の外側押え部材42が板材
2を押える高さであることから、板材2下部に移動させ
ることができないので、外側押え部材42と桟木1との
間に細長状のスぺーサを介装させるようにして対応すれ
ば良い。その結果、できたパネルPは、図15に示すよ
うに、パネルP同士を直角に接合する際に、他のパネル
Pの板材2の端面や桟木面を露出させないように隠すこ
とができる。
【0047】尚、上記実施の形態においては、分割クラ
ンプ機構は、一方のクランプ機構に設けているが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、他方もしくは両方
に設けても良く適宜変更して差し支えない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパネル用
釘打ち装置によれば、テーブル上の相対向する桟木を夫
々クランプする第1及び第2クランプ機構を設け、少な
くともいずれかのクランプ機構を複数の分割クランプ機
構で構成し、各分割クランプ機構を独立して駆動して幅
方向に移動位置決めできるようにするとともに、各分割
クランプ機構を指定されたパネルの幅寸法に対応した位
置に移動させ、釘打ち機を指定された位置に移動させる
ようにしたので、切断機を用いることなく1つの装置で
段付きパネルを形成でき、余分の装置が不要な合理的な
装置にすることができるとともに、切断しなくても段付
きパネルを形成できることから板材や桟木の無駄をなく
することができ、更には、製造工数を少なくすることが
でき製造効率を大幅に向上させ、製造の高速化を図るこ
とができる。
【0049】また、入力手段にパネルの幅寸法を入力
し、段部処理手段によって、幅変更判断手段が有りと判
断しかつ位置判断手段が有りと判断したとき板材の幅が
途中で変わる段部での釘打ち処理を行なうようにした場
合には、段部での釘打ちを自動で確実に行なうことがで
き、より一層、製造効率を向上させ、製造の高速化を図
ることができる。
【0050】更に、段部処理制御手段を、釘打ち機移動
機構制御手段の機能を実行する前もしくは後に走行スタ
ンドを所定距離往復走行させてその間釘打ち機による釘
打ちを行なわせる機能を備えて構成した場合には、幅狭
の板材の方から幅広の板材の方に桟木を延長させておけ
ば、この桟木の延長部に釘を打ち付けることができ、そ
のため、板材の剥れにくい強度的に強いパネルを形成で
きるようにすることができる。
【0051】更にまた、クランプ機構を、テーブルの長
手方向に直交する方向に移動可能に支持されるベース部
材に、外側押え部材とこの外側押え部材と共働して桟木
を挾持する内側押え部材とを備えた場合には、桟木及び
板材の載置時に、外側及び内側押え部材を所定の幅より
も開いておくことができるので、余裕が生じ、そのた
め、桟木や板材の載置を容易に行なうことができ、作業
性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す要部横断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す要部横断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す要部横断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
を示す要部横断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
の制御部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装置
の制御部の入力項目を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置の操作手順を示す流れ図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置の動作を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置の動作を示すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置が形成するストレートパネルの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置が形成する段付きパネルの一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るパネル用釘打ち装
置が形成するパネルの一例をその組付け状態とともに示
す図(a)(b)である。
【符号の説明】
P パネル 1 桟木 2 板材 3 釘 5 基台 6 テーブル 6a 一端部 6b 他端部 7 フレーム 8 ローラ 9 ストッパ 10 走行スタンド 11 走行レール 12 スタンド駆動部 13 アーム部 14 ラック 15 ピニオンギヤ 16 駆動モータ 17 ケーブルベアー 18 走行距離検知器 20 釘打ち機 21 スライドレール 22 スライダ 23 スタッカ 24 エアシリンダ 25 釘打ち機駆動部 26 送りネジ 27 ボールネジブロック 28 モータ 29 位置検知機 30 第1クランプ機構 31 ベース部材 32 外側押え部材 33 内側押え部材 34 エアシリンダ装置 35 摺動レール 36 位置検知機 40 第2クランプ機構 40A,40B 分割クランプ機構 41 ベース部材 42 外側押え部材 43 内側押え部材 44 エアシリンダ装置 45 クランプ機構駆動部 46 回転ネジ 47 ボールネジ体 48 チェーン伝動機構 49 モータ 50 駒 51 駒支持レール 52 駒検知器 60 制御部 61 入力手段 PO 基本ピッチ Pt 継目ピッチ 62 準備ボタン 63 スタートボタン 64 初回制御手段 65 2回以降制御手段 66 最終制御手段 67 基本ピッチ距離走行判断手段 68 中間制御手段 69 中間制御中止手段 70 クランプ機構駆動部制御手段 71 釘打ち機駆動部制御手段 72 幅変更判断手段 73 位置記憶手段 74 位置検出手段 75 位置判断手段 76 段部処理制御手段 Q 中間位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいて並設される桟木及び該桟木
    上に複数列設されて載置される板材を支持するテーブル
    と、該テーブルに沿って走行可能に設けられ走行させら
    れて停止位置決めされる走行スタンドと、該走行スタン
    ドに設けられ上記板材に釘を打込む釘打ち機とを備え、
    該釘打ち機により釘を打込んで上記板材を桟木に止着し
    たパネルを形成するパネル用釘打ち装置において、 上記テーブル上の相対向する桟木を夫々クランプする第
    1及び第2クランプ機構を設け、該第1及び第2クラン
    プ機構の少なくともいずれか一方をテーブルの長手方向
    に沿って分割され相対向するクランプ機構とのテーブル
    の幅方向の間隔を変更しうるように該幅方向に移動可能
    な複数の分割クランプ機構で構成し、該各分割クランプ
    機構を独立して駆動し上記幅方向に移動位置決めするク
    ランプ機構駆動部を設け、上記釘打ち機を上記走行スタ
    ンドに対しその走行方向に直交する方向に移動可能に設
    け、該釘打ち機を駆動して移動位置決めする釘打ち機駆
    動部を設け、上記各分割クランプ機構を指定されたパネ
    ルの幅寸法に対応した位置に移動させるよう上記クラン
    プ機構駆動部を作動させるクランプ機構駆動部制御手段
    及び上記釘打ち機を指定された位置に移動させるよう上
    記釘打ち機駆動部を作動させる釘打ち機駆動部制御手段
    を有した制御部を備えたことを特徴とするパネル用釘打
    ち装置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、上記クランプ機構駆動部
    制御手段の作動に係るパネルの幅寸法を入力して指定す
    る入力手段と、該入力手段に入力された幅寸法に基づい
    てパネルの幅変更が有るか否かを判断する幅変更判断手
    段と、上記釘打ち機を指定された位置に移動させる上記
    走行スタンドの位置を記憶する位置記憶手段と、上記走
    行スタンドの停止位置を検知する位置検知手段と、該位
    置検知手段が検知した位置が上記記憶手段に記憶した位
    置で有るか否かを判断する位置判断手段と、上記幅変更
    判断手段が有りと判断しかつ上記位置判断手段が有りと
    判断したとき上記釘打ち機移動機構制御手段の機能を実
    行して板材の幅が途中で変わる段部での釘打ち処理を行
    なう段部処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のパネル用釘打ち装置。
  3. 【請求項3】 上記段部処理制御手段は、釘打ち機移動
    機構制御手段の機能を実行する前もしくは後に走行スタ
    ンドを所定距離往復走行させてその間釘打ち機による釘
    打ちを行なわせる機能を備えたことを特徴とする請求項
    2記載のパネル用釘打ち装置。
  4. 【請求項4】 上記分割クランプ機構を、上記テーブル
    の長手方向に直交する方向に移動可能に支持されるベー
    ス部材と、該ベース部材に設けられ桟木の外側を押える
    外側押え部材と、該外側押え部材に対して前進及び後退
    可能に上記ベース部材に設けられ前進時に桟木の内側に
    当接して外側押え部材に該桟木を押圧し外側押え部材と
    共働して桟木を挾持する内側押え部材と、該内側押え部
    材を前進及び後退させるシリンダ装置とを備えて構成し
    たことを特徴とする請求項1,2または3記載のパネル
    用釘打ち装置。
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