JPH1035612A - 保護テープの自動貼着装置 - Google Patents

保護テープの自動貼着装置

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Publication number
JPH1035612A
JPH1035612A JP18982096A JP18982096A JPH1035612A JP H1035612 A JPH1035612 A JP H1035612A JP 18982096 A JP18982096 A JP 18982096A JP 18982096 A JP18982096 A JP 18982096A JP H1035612 A JPH1035612 A JP H1035612A
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JP
Japan
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roller
work
frame
protective tape
pressing roller
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Application number
JP18982096A
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English (en)
Inventor
Akihiro Matsuda
昭宏 松田
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TATEYAMA GOKIN KOGYO KK
Original Assignee
TATEYAMA GOKIN KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の専有長さを短縮する。 【解決手段】 ワークWを積載するテーブル11と、テ
ーブル11に沿って往復移動する走行フレーム20と、
走行フレーム20に搭載する昇降フレーム30と、昇降
フレーム30に装着する押えローラ41とを組み合わせ
る。押えローラ41は、走行フレーム20が走行移動す
ることにより、保護テープHTをテープロールRTから
引き出してワークWに連続的に貼着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム押
出形材等の長尺材の表面に保護テープを連続的に自動貼
着することができる保護テープの自動貼着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム押出形材は、製品表面を保
護するために、保護テープの自動貼着装置を使用して表
面に保護テープを貼着して出荷する(実公平4−490
43号公報)。
【0003】従来の保護テープの自動貼着装置は、長尺
材からなるワークを長さ方向に搬送する搬送ローラと、
搬送ローラの上方に昇降可能に設ける押えローラとを組
み合わせてなり、搬送ローラの搬入側には、ローラコン
ベアが設置されている。そこで、このものは、搬送ロー
ラを介してワークを長さ方向に移動させることにより、
押えローラを介して保護テープをワークの表面に連続的
に貼着することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ワークは、ローラコンベヤを介して搬送ローラ
上に搬入し、搬送ローラを介して長手方向に移動させる
必要があるから、全体の専有長さがワークの長さの2倍
相当以上になり、工場レイアウトの自由度を制限するば
かりでなく、工場内のスペース効率を大きく低下させる
原因になるという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、押えローラを走行フレーム上に搭載す
ることによって、全体の専有長さをワークの長さ相当に
短縮し、工場レイアウトの自由度を大きく向上させるこ
とができる保護テープの自動貼着装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、長尺材からなるワークを積載す
るテーブルと、テーブルに沿って往復移動する走行フレ
ームと、走行フレームに昇降可能に搭載する昇降フレー
ムと、昇降フレームに装着する押えローラとを備えてな
り、押えローラは、走行フレームが走行移動することに
より、保護テープを引き出してワークに連続的に貼着す
ることをその要旨とする。
【0007】なお、テーブルは、ワークを固定するクラ
ンプ機構を有することができる。
【0008】また、昇降フレームは、前後に旋回可能で
あってもよく、保護テープを切断するカッタを有しても
よい。
【0009】さらに、昇降フレームには、押えローラの
後方に補助ローラを装着することができ、あるいは、押
えローラの前方にワーク検出用の検出ローラを付設し、
押えローラは、検出ローラの下方に移動可能であっても
よく、または、押えローラの後方に仕上げローラを付設
し、仕上げローラは、複数の分割ローラと、湾曲可能な
支持軸とを組み合わせてもよい。
【0010】なお、昇降フレームには、押えローラの後
方にサイドローラを搭載してもよい。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、押えローラ
は、昇降フレームを介して走行フレームに搭載されてお
り、走行フレームが走行移動することにより、保護テー
プを引き出してワークに貼着することができ、このとき
のワークは、テーブル上に固定して積載しておけばよ
い。すなわち、装置全体の専有長さは、ワークの長さ相
当に抑えることができる。
【0012】テーブルにクランプ機構を設ければ、クラ
ンプ機構は、テーブル上のワークを固定し、ワークの不
用意な動きを防止することができる。
【0013】昇降フレームが前後に旋回可能であるとき
は、押えローラは、走行フレームの前進時のみならず、
後退時においても、保護テープの貼着動作を実行するこ
とができる。押えローラは、昇降フレームを180°旋
回させることにより、走行フレームの前進時、後退時の
双方において、ワークとの相対位置関係を同一にするこ
とができるからである。
【0014】昇降フレームにカッタを備えれば、カッタ
は、ワークの終端において保護テープを切断し、保護テ
ープが不必要に引き出されることを防止する。
【0015】昇降フレームに補助ローラを装着するとき
は、補助ローラは、押えローラの後方において、保護テ
ープをワークの表面に再び押圧し、保護テープの密着性
を一層良好にするとともに、保護テープの下に空気が入
ることを防止する。
【0016】昇降フレームに検出ローラを付設するとき
は、検出ローラは、テーブル上のワークに接触してワー
クの始端、終端を検出することができ、押えローラは、
下方に移動して保護テープをワークの上面より下方に案
内することにより、保護テープをワークの始端に確実に
貼着することができる。
【0017】分割ローラと湾曲可能な支持軸との組合せ
からなる仕上げローラは、全体形状がワークの上面形状
に従って変形し、ワークの上面が突形に湾曲していて
も、保護テープをワークの上面に確実に貼着することが
できる。なお、各分割ローラは、変形し易い軟質材料に
よって形成するものとする。
【0018】昇降フレームにサイドローラを搭載すれ
ば、サイドローラは、ワークの上面に貼着された保護テ
ープの側縁部をワークの側面に沿って折り曲げて貼着
し、ワークの2面または3面に保護テープを貼着するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0020】保護テープの自動貼着装置は、テーブル1
1と、走行フレーム20と、昇降フレーム30と、押え
ローラ41とを主要部材としてなる(図1)。
【0021】テーブル11は、長尺材からなるワークW
の長さに対応して縦長の箱形に形成されており(図1、
図2)、ベースB上の片側に沿って設置されている。テ
ーブル11の上面には、複数の開口部11a、11a…
が長さ方向に形成されており、テーブル11には、各開
口部11aに対応してクランプ機構12、12…が組み
込まれている。
【0022】各クランプ機構12は、逆方向に組み合わ
せるエアシリンダ12a、12aと、エアシリンダ12
a、12aによって駆動する一対の爪12b1 、12b
2 とにより構成されている。爪12b1 、12b2 の上
端部は、開口部11aを介してテーブル11上に突出し
ている。そこで、クランプ機構12は、エアシリンダ1
2a、12aを同時に逆方向に伸長させることにより、
爪12b1 、12b2の間隔を大きくしてテーブル11
上のワークWを内側から固定することができ、エアシリ
ンダ12a、12aを短縮することにより、ワークWを
解放することができる。
【0023】走行フレーム20は、板状のベースフレー
ム21上に柱材22、22を立設してなる(図2、図
3)。柱材22、22の下端部には、補強板22a、2
2aが付設されており、上端部は、上下2段の補強材2
2b、22bを介して枠状に連結するとともに、補強板
22cが前面側に取り付けられている。
【0024】ベースフレーム21は、ガイドレール2
4、支持板25を介し、テーブル11に沿って往復移動
自在に支持されている。ベースフレーム21の下面に
は、ガイドレール24に適合するスライダ21a、21
aが装着され、支持板25を挾み込むようにしてローラ
21b、21b…が装着されている。ただし、上下各一
対のローラ21b、21bは、ブラケット21b1 を介
して支持されている。一方、ガイドレール24は、取付
ベース24aを介してベースB上に固定されており、支
持板25は、取付ベース25aを介して固定されてい
る。
【0025】ベースフレーム21には、減速ギヤ23a
付きの走行モータ23が搭載されており(図1、図
3)、走行モータ23の軸端には、スプロケット23b
が固定されている。ベースフレーム21は、スプロケッ
ト23bの下方に開口部21cが形成されており、開口
部21cには、一対のスプロケット21c1 、21c1
が配設されている。ベースB上には、ガイドレール2
4、支持板25と平行に、両端の止め具26a、26a
を介してチェン26が張設されている。チェン26は、
支持レール26bによって支持されており、支持レール
26bは、取付ベース26cを介してベースB上に固定
されている。また、チェン26の中間部は、スプロケッ
ト21c1 、21c1 を介して上方に引き出され、走行
モータ23のスプロケット23bに巻き掛けられてい
る。
【0026】そこで、走行フレーム20は、走行モータ
23を正逆に回転させることにより、テーブル11に沿
って前後に走行移動することができる。なお、走行フレ
ーム20の進行方向は、図1において右側方向を前進方
向とし、左側方向を後退方向とする。ベースBは、ガイ
ドレール24、支持板25、チェン26側がテーブル1
1側に対してベースフレーム21の長さ相当だけ長く形
成されており、ガイドレール24、支持板25、チェン
26は、ベースBの両端にまで延長されている。
【0027】昇降フレーム30は、昇降機構31、回転
機構32を介して走行フレーム20の柱材22、22の
上端部に搭載され(図2、図4)、テーブル11の上方
に配置されている。昇降フレーム30は、背板30a、
天板30b、左右の側板30c、30cから構成されて
おり、天板30bの前端は、下向きに屈曲され、操作ス
イッチ30dが取り付けられている。
【0028】昇降機構31は、ガイドブロック31a、
31a、ガイドロッド31b、31b、エアシリンダ3
1cを組み合わせて構成されている。ガイドブロック3
1a、31aは、共通の固定板31a1 、ブラケット板
31a2 、31a2 を介して柱材22、22の上端部の
補強板22cに固定されている。ガイドロッド31b、
31bは、ガイドブロック31a、31aを上下に摺動
自在に貫通しており、両端は、上下一対のストッパ31
b1 、31b2 を介して連結されている。エアシリンダ
31cは、ガイドブロック31a、31aの下面に装着
する取付ベース31c1 上に下向きに立設されており、
エアシリンダ31cのロッドは、下側のストッパ31b
2 に連結されている。なお、上側のストッパ31b1 に
は、エアシリンダ31cを上方に突出させるために、半
円弧状の切欠きが形成されている。
【0029】回転機構32は、下側のストッパ31b2
の下面に固定するロータリアクチュエータ32aの他、
エアシリンダ32b、ロックピン32c、固定ブロック
32d、32dを組み合わせて構成されている。ロータ
リアクチュエータ32aは、下側に突出する固定軸32
a1 、回転軸32a2 を介し、昇降フレーム30の天板
30bに連結されている。エアシリンダ32bは、ブラ
ケット32b1 を介してストッパ31b2 の側面に下向
きに取り付けられており、ロックピン32cは、エアシ
リンダ32bのロッドに固定されている。一方、固定ブ
ロック32d、32dは、エアシリンダ32b、ロック
ピン32cに対応するようにして天板30bの左右に配
設されており、各固定ブロック32dには、ロックピン
32cに適合する係合穴32d1 が形成されている。
【0030】そこで、昇降機構31は、エアシリンダ3
1cを伸縮させることにより、昇降フレーム30をテー
ブル11の上方において任意に昇降させることができ
る。回転機構32は、ロータリアクチュエータ32aを
作動させることにより、昇降フレーム30を前後に旋回
駆動することができ(図2の実線、二点鎖線)、エアシ
リンダ32bを伸長させてロックピン32cを係合穴3
2d1 に進入させることにより、昇降フレーム30を前
後の旋回位置にロックすることができる。
【0031】昇降フレーム30の前面中央部には、ボス
37aを介して支持ロッド37が水平に突設されてい
る。支持ロッド37は、スペーサ37b、テープロール
RT、止具37cの順に装着し、レバー付きのロックね
じ37c1 、37c1 を介して止具37cを固定するこ
とにより、テープロールRTを回転自在に支持すること
ができる。なお、テープロールRTは、円筒状の芯材に
保護テープHTをロール状に巻き上げたものであり、保
護テープHTには、片面に粘着剤が塗布されている。
【0032】昇降フレーム30には、支持ロッド37、
ロールテープRTの下方に押えローラ41、カッタ4
2、補助ローラ43が装着されている(図5、図6)。
なお、押えローラ41、カッタ42、補助ローラ43
は、走行フレーム20の進行方向前方側から後方側にか
けて、ほぼ横一列に配列されている。
【0033】昇降フレーム30の背板30aには、ベア
リング41a、41aを介してキー41b1 付きの軸4
1bが回転自在に装着されている。軸41bには、キー
41b1 を介して揺動ベース41dが相対回転不能に装
着されており、さらに、ガイドローラ41cが回転自在
に装着されている。揺動ベース41dには、軸41e1
、41e2 を介して押えローラ41、テンションロー
ラ41fが回転自在に取り付けられている。また、揺動
ベース41dには、ロッド41e3 を介して押え板41
gが取り付けられている。なお、ガードローラ41c、
テンションローラ41f、押え板41gは、それぞれ押
えローラ41の前方斜め上方、前方直近位置、前方斜め
下方に位置している。そこで、保護テープHTは、先端
をテープロールRTから引き出し、ガイドローラ41
c、テンションローラ41f、押えローラ41の順に巻
き掛けることにより、下方に引き出してセットすること
ができる。
【0034】軸41bの後端は、昇降フレーム30の背
面に突出してアーム41b2 が付設されている。一方、
昇降フレーム30の背面には、ブラケット41h1 を介
してエアシリンダ41hが下向きに吊設されており、エ
アシリンダ41hのロッドは、アーム41b2 の先端に
連結されている。そこで、揺動ベース41dは、エアシ
リンダ41hを伸縮させることにより、軸41bを介し
て上下に揺動し、押えローラ41、テンションローラ4
1f、押え板41gを上下に移動させることができる。
【0035】カッタ42は、ブラケット42a、シリン
ダユニット42b、ホルダブラケット42cを介し、押
えローラ41の後方において、前方斜め下向きに取り付
けられている。また、シリンダユニット42bのロッド
42b1 、ガイドロッド42b2 、42b2 は、ホルダ
ブラケット42cに連結されている。そこで、カッタ4
2は、シリンダユニット42bを伸縮させることによ
り、上下に移動させることができる。なお、カッタ42
は、操作スイッチ30dを介して手動操作することがで
きる他、走行フレーム20の走行移動に連動して、適切
なタイミングにおいて自動的に作動させることもでき
る。
【0036】補助ローラ43は、軸43a、揺動アーム
43bを介し、カッタ42の後方において、押えローラ
41と平行に配設されている。揺動アーム43bは、キ
ー43a1 を介して軸43aに相対回転不能に連結さ
れ、止めビス43b1 を介して外れ止めされている。軸
43aは、ベアリング43a3 、43a3 を介して昇降
フレーム30の背板30aを回転自在に貫通し、軸43
aの後端は、アーム43a2 を介してエアシリンダ43
cのロッドに連結されている。エアシリンダ43cは、
ブラケット43c1 により下向きに吊設されている。そ
こで、補助ローラ43は、エアシリンダ43cを伸縮さ
せることにより、アーム43a2 、軸43a、揺動アー
ム43bを介して上下に移動させることができる。
【0037】昇降フレーム30の下端前方側には、ブラ
ケット44a、44b、シリンダユニット44c、ホル
ダブラケット44dを介して検出ローラ44が付設され
ている(図5、図7)。検出ローラ44は、ホルダブラ
ケット44dに回転自在に組み付けられており、シリン
ダユニット44cのロッド44c1 、ガイドロッド44
c2 、44c2 は、ホルダブラケット44dに連結され
ている。そこで、検出ローラ44は、シリンダユニット
44cを伸縮させることにより上下に移動させることが
できる。なお、検出ローラ44は、テーブル11上のワ
ークWに対応しており、図示しないセンサを介してシリ
ンダユニット44cの下降ストロークを検出することに
より、ワークWの有無を検出することができる。
【0038】昇降フレーム30の下端後方側には、ブラ
ケット45a、45b、吊下げ枠45cを介して仕上げ
ローラ45が付設されている(図5、図8)。ブラケッ
ト45bは、長孔45b1 、45b1 、止めねじ45b
2 、45b2 を介し、ブラケット45aに対して上下に
移動調節自在に連結されている。仕上げローラ45は、
弾性変形可能なスポンジ等の軟質材料からなる複数の分
割ローラ45d、45d…と、湾曲変形可能なコイル状
の支持軸45eとを組み合わせてなり、支持軸45eの
両端は、吊下げ枠45cに連結されている。
【0039】昇降フレーム30の中間部後方側には、ブ
ラケット46a、昇降機構46、サイドフレーム47a
を介して左右一対のサイドローラ47、47が下向きに
付設されている。
【0040】昇降機構46は、昇降機構31に準じ、ブ
ラケット46aに固定する一対のガイドブロック46
b、46bと、ガイドブロック46b、46bを上下に
摺動自在に貫通するガイドロッド46c、46cと、エ
アシリンダ46dを組み合わせて構成されている。エア
シリンダ46dは、ガイドブロック46b、46bの下
面に固定する固定ベース46d1 上に下向きに立設され
ており、エアシリンダ46dのロッドは、ブラケット4
7a1 を介してサイドフレーム47aに連結されてい
る。ガイドロッド46c、46cは、ブラケット47a
1 を介してサイドフレーム47a上に立設されており、
ガイドロッド46c、46cの上端は、ストッパ46c
1 を介して連結されている。なお、ストッパ46c1 に
は、エアシリンダ46dに対応する半円弧状の切欠きが
形成されている。そこで、昇降機構46は、エアシリン
ダ46dを伸縮させることにより、サイドフレーム47
aを介してサイドローラ47、47を昇降させることが
できる。
【0041】サイドフレーム47aは、横長の枠形に形
成され、下面には、長孔47a2 、47a2 が形成され
ており、中間部には、補強板47a3 が立設されてい
る。各サイドローラ47は、レバー付きのロックねじ4
7c、長孔47a2 を介し、サイドフレーム47aの下
面に左右に移動調節自在に装着されている。そこで、サ
イドローラ47、47は、両者の位置を調節することに
より、テーブル11上のワークWの両側面に同時に当接
させ、ワークWの側面に沿って転動させることができ
る。
【0042】かかる保護テープの自動貼着装置の作動
は、次のとおりである。
【0043】まず、走行フレーム20は、ベースBの後
端部に待機させる。また、テーブル11上には、ワーク
Wを搬入し、クランプ機構12、12…を介して固定す
る。なお、このとき、テープロールRTからの保護テー
プHTは、ガイドローラ41c、テンションローラ41
f、押えローラ41を介してセットされており(図
5)、昇降フレーム30、押えローラ41、カッタ4
2、補助ローラ43、サイドローラ47、47は、それ
ぞれの上昇限に退避させ、検出ローラ44は、下降限に
位置させておく(図9の実線)。
【0044】図示しない操作スイッチを操作すると、昇
降フレーム30は、昇降機構31を介して下降し(図9
の矢印K1 方向)、検出ローラ44がワークWの始端部
の上面に当接してシリンダユニット44cが縮むことに
より、昇降フレーム30を所定の高さ位置に位置決めす
る(同図の二点鎖線)。昇降フレーム30が位置決めさ
れると、押えローラ41は、揺動ベース41dが下向き
に揺動することにより(同図の矢印K2 方向)、検出ロ
ーラ44より下方に移動する。そこで、走行モータ23
を正回転させることにより走行フレーム20を前進させ
ると(同図の矢印K3 方向)、押えローラ41は、ワー
クWの始端に当接することにより、保護テープHTの先
端をワークWの始端部上面に貼着させるとともに、ワー
クWの上面に押し上げられる。よって、その後、押えロ
ーラ41は、走行フレーム20がさらに前進することに
より、テープロールRTから保護テープHTを引き出し
ながら、ワークWの上面に保護テープHTを連続的に貼
着することができる。
【0045】なお、補助ローラ43は、走行フレーム2
0が前進してワークWの始端を通過した時点において揺
動アーム43bを介して下降し、ワークWの上面に貼着
された後の保護テープHTをさらに押圧し、保護テープ
HTをワークWの上面に確実に密着させる。一方、仕上
げローラ45は、走行フレーム20が前進することによ
り、ワークWの上面全体に保護テープHTを貼着させる
(図10)。仕上げローラ45を構成する複数の分割ロ
ーラ45d、45d…は、湾曲可能な支持軸45eを介
して全体形状がワークWの上面形状に従って変形すると
ともに、それぞれが弾性変形することにより、ワークW
の上面の全幅に対して保護テープHTを密着させるから
である。
【0046】このようにして、走行フレーム20がベー
スBの前端部に到達すると(図11)、検出ローラ44
は、ワークWの終端を検出して下降する(同図
(A))。そこで、揺動ベース41dは、押えローラ4
1がワークWの終端を通過する時点において押えローラ
41を上昇させる(同図(B))。また、このとき、カ
ッタ42は、自動的に下降し、押えローラ41とワーク
Wとの間において保護テープHTを切断することができ
る。なお、押え板41gは、カッタ42が保護テープH
Tを切断するとき、保護テープHTの粘着面に接触する
ことにより、保護テープHTがテープロールRTから不
用意に引き出されることを防止している。仕上げローラ
45がワークWの終端を通過すると(同図(C)の実
線)、走行フレーム20は自動停止し、補助ローラ43
は、揺動アーム43bを介して上昇し、昇降フレーム3
0は、上昇限に退避する(同図(C)の二点鎖線)。
【0047】走行フレーム20が停止すると、昇降フレ
ーム30は、回転機構32を介して旋回し、サイドロー
ラ47、47をワークWの前方側に位置させる(同図
(D)の実線)。そこで、サイドローラ47、47は、
昇降機構46を介して下降し(同図の二点鎖線)、その
後、走行フレーム20が後退することにより(同図の矢
印K4 方向)、ワークWの上面に貼着された保護テープ
HTの左右の側縁部をワークWの両側面に連続的に貼着
する(図12)。サイドローラ47、47は、両者の間
隔をワークWの全幅よりも僅かに小さく設定することに
より、ワークWの側面に沿って転動し、保護テープHT
の両側縁部を下方に折り曲げてワークWの側面に貼着す
ることができるからである。
【0048】このようにして、走行フレーム20がベー
スBの後端部に復帰すると、サイドローラ47、47を
上昇させ、全体を元の待機状態に復帰させるとともに、
クランプ12、12…を介してワークWを解放し、ワー
クWをテーブル11から搬出する。
【0049】以上の説明において、サイドローラ47、
47は、走行フレーム20の後退時に作動させるに代え
て、その前進時において、押えローラ41などとともに
作動させ、ワークWに対する保護テープHTの貼着動作
を一挙に完了させることができる。このとき、テーブル
11上には、走行フレーム20の前進移動、後退移動の
それぞれに対応して別のワークWを搬入し、走行フレー
ム20の片道走行により保護テープHTの貼着を完了さ
せる。また、サイドローラ47、47は、その一方のみ
を使用することにより、ワークWの片側面に対してのみ
保護テープHTを貼着するようにしてもよい。
【0050】また、各クランプ機構12は、爪12b1
、12b2 を介してワークWを外側から把持するよう
にして固定してもよい。
【0051】さらに、テーブル11上のワークWは、保
護テープHTを貼着する面が上面となるように順次長さ
方向に直角に回転させ、各面ごとに走行フレーム20の
移動動作を実行することにより、各面に対して順に保護
テープHTを貼着してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ワークを積載するテーブルと、テーブルに沿って移
動走行する走行フレームと、昇降フレームを介して走行
フレームに搭載する押えローラとを設けることによっ
て、テーブルを含む装置全体の専有長さをワークの長さ
相当に短縮することができるから、工場レイアウトの自
由度を大きく向上させ、工場内のスペース効率を大幅に
改善することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 図1のX−X線矢視拡大断面図
【図3】 要部拡大斜視図(1)
【図4】 要部拡大斜視図(2)
【図5】 図1のY矢視相当拡大正面図
【図6】 要部拡大分解斜視図
【図7】 要部拡大斜視図(3)
【図8】 要部拡大斜視図(4)
【図9】 動作説明図(1)
【図10】 動作説明図(2)
【図11】 動作説明図(3)
【図12】 動作説明図(4)
【符号の説明】
W…ワーク HT…保護テープ 11…テーブル 12…クランプ機構 20…走行フレーム 30…昇降フレーム 41…押えローラ 42…カッタ 43…補助ローラ 44…検出ローラ 45…仕上げローラ 45d…分割ローラ 45e…支持軸 47…サイドローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺材からなるワークを積載するテーブ
    ルと、該テーブルに沿って往復移動する走行フレーム
    と、該走行フレームに昇降可能に搭載する昇降フレーム
    と、該昇降フレームに装着する押えローラとを備えてな
    り、該押えローラは、前記走行フレームが走行移動する
    ことにより、保護テープを引き出してワークに連続的に
    貼着することを特徴とする保護テープの自動貼着装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルは、ワークを固定するクラ
    ンプ機構を有することを特徴とする請求項1記載の保護
    テープの自動貼着装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降フレームは、前後に旋回可能で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の保
    護テープの自動貼着装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降フレームは、保護テープを切断
    するカッタを有することを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれか記載の保護テープの自動貼着装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降フレームには、前記押えローラ
    の後方に補助ローラを装着することを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか記載の保護テープの自動貼
    着装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降フレームには、前記押えローラ
    の前方にワーク検出用の検出ローラを付設し、前記押え
    ローラは、前記検出ローラの下方に移動可能であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載の
    保護テープの自動貼着装置。
  7. 【請求項7】 前記昇降フレームには、前記押えローラ
    の後方に仕上げローラを付設し、該仕上げローラは、複
    数の分割ローラと、湾曲可能な支持軸とを組み合わせる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記
    載の保護テープの自動貼着装置。
  8. 【請求項8】 前記昇降フレームには、前記押えローラ
    の後方にサイドローラを搭載することを特徴とする請求
    項1ないし請求項7のいずれか記載の保護テープの自動
    貼着装置。
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