JP2001009801A - サイザー装置 - Google Patents

サイザー装置

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JP2001009801A
JP2001009801A JP11189351A JP18935199A JP2001009801A JP 2001009801 A JP2001009801 A JP 2001009801A JP 11189351 A JP11189351 A JP 11189351A JP 18935199 A JP18935199 A JP 18935199A JP 2001009801 A JP2001009801 A JP 2001009801A
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Masaaki Nojima
正明 野島
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木質パネル等を製造するに際し、製造すべき木
質パネル等の形状を最終的に整えるためのサイザー装置
において、木製パネル等の被処理物の切断に必要な時間
を短縮させて処理効率を向上させることを目的とする。 【解決手段】制御装置50中のCPU51が一つ前の切
断によって切断動作終了位置に移動しているサイザー機
30,40を直接工程開始位置に移動させる。ここで、
CPU51は工程開始位置の算出とサイザー機30,4
0の移動とをパネル100の位置決め工程中に行う。こ
のため、サイザー機30,40の移動に必要な時間は工
程上無くなる。従って、大きさの異なる複数のパネル1
00…を順次サイザー加工しても、サイザー機30,4
0が工程開始位置まで移動する時間は当該パネル100
の大きさによらず必要なくなるため、高い効率でパネル
100…をサイザー加工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質パネル等を製
造するに際し、製造すべき木質パネル等の形状を最終的
に整えるためのサイザー装置に係り、特に、処理効率を
向上させたサイザー装置に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅の構築についてはその工業化
が進み、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にて
パネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立
てることにより住宅を構築する、パネル工法が一部に採
用されている。このようなパネル工法に用いられる木質
パネルの一例としては、図5に示すパネル100があ
る。パネル100は、壁パネルとして使用され、縦芯材
101と横芯材102とを矩形状に組み立てるととも
に、この矩形枠の内部に縦補強芯材103と横補強芯材
104とを縦横に組み込んで枠体105とし、さらにこ
の枠体105内にグラスウール等の断熱材(図示省略)
を充填した後、枠体105の表裏面に合板等の面材10
6を貼着した構造をしている。
【0003】このパネル100の製造工程を簡単に説明
する。まず縦芯材101と横芯材102を枠状に組み枠
体105とした後、枠体105の内側に十字等に組んで
なる補強用芯材103、104を取り付ける。次に、枠
体105の一面に接着剤を塗布して面材106を貼り、
更にこれを裏返して他面に接着剤を塗布するとともに断
熱材(図示省略)を充填し、面材106を貼る。ここ
で、面材106は予め仕上げ代を見込んだ大きめの外形
寸法とされている。そして、パネル100の4つの側縁
部を切削加工して所定の形状、寸法に仕上げるサイザー
加工を行い、木製パネルは仕上げられる。
【0004】このサイザー加工を行うサイザー装置の従
来例としては、例えば、特開平5−69403号公報に
開示されたように、パネル100を載置するテーブル
と、このテーブルの側方に配設されかつ該テーブルの側
縁に沿って直線状に走行する第1のサイザー機と、テー
ブルの側方に配設されかつ前記第1のサイザー機と直交
する方向に走行する第2のサイザー機と、前記テーブル
の第1のサイザー機及び第2のサイザー機が配設された
それぞれの側の側縁上に逃避可能に配設された第1及び
第2の位置決め部材と、前記テーブルの、第1のサイザ
ー機及び第2のサイザー機が配設されたそれぞれの側の
側端部上に昇降可能に配設された第1及び第2の固定部
材と、を備えた装置がある。この装置は、前記テーブル
上面の、前記第1及び第2の位置決め部材とともに木質
パネルの各種外形寸法を規定する位置のうち、該パネル
100の第1及び第2の位置決め部材が規定する二辺の
異なる二辺の位置を規定する位置にそれぞれ位置決め孔
を形成し、該位置決め孔に位置決めピンを着脱自在に嵌
合出来るようになっている。
【0005】この特開平5−69403号公報に開示し
たサイザー装置は、以下の工程に従って、サイザー加工
を行う。まず、テーブルにサイザー加工前のパネル10
0を載置し、このパネル100の隣合う二辺の框材の側
面をそれぞれ第1及び第2の位置決め部材に当接させ、
その状態で第1及び第2の固定部材をそれぞれ下降させ
てパネル100の上面を押圧固定する。その後、前記第
1及び第2の位置決め部材を逃避させ、さらに、原点に
待機している第1及び第2のサイザー機を駆動させて走
行させることにより、隣合う二辺の面材を精度よく直角
に切削仕上げする。次に、第1及び第2の固定部材を上
昇させた後、所望するパネル100の寸法に対応した位
置の位置決め孔に位置決めピンを嵌合する。その後、パ
ネル100を半回転させて該位置決めピンにパネル10
0の切削仕上げ辺をそれぞれ当接させ、その状態で第1
及び第2の位置決め部材を復帰させる。さらに、第1及
び第2の固定部材を下降させて第1及び第2の位置決め
部材を逃避させてから、前記した原点に復帰している第
1及び第2のサイザー機を駆動させて走行させることに
より、残った面材を精度よく直角に切削仕上げする。こ
の際、一旦切削仕上げした二辺を基準として他の二辺を
切削仕上げするので、全体の矩形形状は極めて精度の高
いものとなる。
【0006】また、上記位置決めを自動で行うサイザー
装置としては、例えば、特開平6−15602号公報に
開示されたように、被処理物を搬送及び固定するテーブ
ルと、該テーブル上の所定位置に被処理物を位置決めす
る位置決め手段と、該位置決め手段によって位置決めさ
れた被処理物をその位置に固定する固定手段と、前記テ
ーブルの前方或いは後方に配置されて被処理物の前端面
または後端面を切断する縦サイザー機と、テーブルの側
方に配置されて固定された被処理物の側端面を切断する
横サイザー機とが備えられたサイザー装置を2台、前記
縦サイザー機同士及び前記横サイザー機同士が対向する
ように配置した装置がある。このサイザー装置は、一方
のサイザー装置により、被処理物の隣合う2つの側面部
を切削加工した後、他方のサイザー装置により、残りの
隣合う2つの側面部を切削加工する装置であるが、前記
位置決め手段により被処理物の切削位置決めを自動で行
うことが出来るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記2例に
代表される従来のサイザー装置においては、サイザー機
が毎回原点(通常はテーブル端)に復帰していた。通
常、サイザー装置の大きさは、対象となる被処理物のう
ち最大の物を基準に設計されているため、被処理物の多
くにおいては、位置決めされた当該被処理物の側縁部端
(すなわち切断開始点)とサイザー機の原点との間には
距離があった。従って、サイザー機が走行してから当該
被処理物を切断し始めるまでには時間が必要であり、被
処理物の切断に必要な時間は長くなっていた。このた
め、サイザー装置の処理効率は低下していた。
【0008】そこで、本発明は、被処理物の切断に必要
な時間を短縮させて処理効率を向上させたサイザー装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図4に示すように、
被切断部材100を搬送および固定するテーブル10
と、該テーブルに固定された上記被切断部材100の切
断方向に沿って移動自在で、かつ、移動しながら被切断
部材100を切断する切断手段34,44と、該切断手
段34,44を切断方向に沿って移動させる移動駆動手
段33,43とを備えたサイザー装置1において、切断
すべき被切断部材100の大きさに対応した工程開始位
置を示す信号を出力する工程開始位置出力手段50と、
上記工程開始位置出力手段50から出力された信号に示
される工程開始位置に切断手段34,44を移動させ、
次いで上記工程開始位置から切断方向に沿って切断動作
終了位置まで上記切断手段34,44を移動させるよう
に上記移動駆動手段33,43を制御する制御手段50
とを有し、大きさの異なるものを含む複数の被切断部材
100を順次切断するに際して、先に行なわれた切断に
より切断動作終了位置に移動した上記切断手段34,4
4を、原点位置に戻させることなく、上記工程開始位置
出力手段50から出力された信号に示される工程開始位
置に移動させるように上記制御手段50が上記移動駆動
手段33,43を制御することを特徴とする。
【0010】この請求項1に記載のサイザー装置1によ
れば、上記切断手段34,44は、切断を行って切断動
作終了位置に移動した後、原点位置に戻ることなく直接
次の被切断部材100の工程開始位置に移動するため、
上記切断手段34,44の移動にかかる時間は必要最小
限ですむ。従って、本サイザー装置1によれば、一つの
被切断部材100の切断にかかる時間は、上記切断手段
34,44の移動時間が短くなった分短縮され、当該サ
イザー装置1の処理効率すなわち単位時間当たりの処理
量は増加する。
【0011】また、上記制御手段50が上記移動駆動手
段33,43を制御する構成例としては、請求項2に記
載し、また図3および図4に示すように、切断方向に沿
って移動する上記切断手段の位置を検知する検知手段1
4,15を備え、切断動作終了位置から工程開始位置に
上記切断手段34,44を移動させる際に、上記切断手
段34,44が上記工程開始位置に達するのを上記検知
手段14,15が検知した場合に、上記切断手段34,
44の移動を停止するように上記制御手段50が上記移
動駆動手段33,43を制御する構成がある。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、例えば図
4に示すように、請求項1または請求項2に記載のサイ
ザー装置1において、種類の異なるものを含む複数の被
切断部材100を順次切断するに際して、先に切断され
た被切断部材100が搬出され、次に切断される被切断
部材100が搬入されて上記テーブル10上を搬送され
終わるまでに、次に切断される被切断部材100の種類
(規格)に対応した工程開始位置を示す信号を上記工程
開始位置出力手段50が出力し、かつ、この信号に示さ
れる工程開始位置に上記切断手段34,44を移動させ
るように上記制御手段50が上記移動駆動手段33,4
3を制御することを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載のサイザー装置1によ
れば、切断終了後、次に切断される被切断部材が上記テ
ーブル10上を搬送され終わるまでに、上記切断手段3
4は次の工程開始位置に移動し終わる。すなわち、被切
断部材は、上記テーブル10に搬送されるとすぐに上記
切断手段34を用いた処理を行える。従って、本サイザ
ー装置1によれば、切断部材が上記テーブル10上に待
機する時間は無くなるため、一つの切断部材の切断にか
かる時間はさらに短縮され、その結果、当該サイザー装
置の処理効率は向上する。
【0014】ここで、被切断部材100が上記テーブル
10上を搬送され終わった後に当該被切断部材100の
位置の微調節(位置決め)を行う場合もあるが、例えば
上記切断手段34,44にこの位置決めを行う位置決め
手段を取り付けた場合には、この請求項3中の搬送には
位置決め工程は含まれないものとする。また、上記切断
手段34,44と位置決め手段とを別個に設けた場合
は、請求項3中の搬送に位置決め工程が含まれる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、例えば図
3に示すように、請求項1〜3のいずれか一つに記載の
サイザー装置1において、上記工程開始位置出力手段5
0は、順次切断される複数の被切断部材100の大き
さ、切断の順番等の被切断部材100のデータを記憶す
る記憶手段52と、上記被切断部材100の大きさ等の
データから工程開始位置を算出する開始位置算出手段5
0とを備えていることを特徴とする。
【0016】通常、工場のライン上で生産される生産物
は、予め決められた生産計画に従って生産される。すな
わち、被切断部材100を工場のライン上で生産する場
合は、各被切断部材100のデータおよびその順番は予
めわかっている。従って、上記した請求項4に記載のサ
イザー装置1によれば、生産計画に従った各被切断部材
100のデータを予め上記記憶手段52に格納すると、
上記開始位置算出手段50が工程開始位置を算出するの
で、工程開始位置を作業者が計算する必要はなくなる。
すなわち、本サイザー装置1は自動化を進めたサイザー
装置となる。また、作業者の計算ミスによる切断ミスも
なくなるため、被切断部材100の歩留まりも向上す
る。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、例えば図
3に示すように、請求項4に記載のサイザー装置1にお
いて、上記工程開始位置出力手段50の記憶手段52に
は、順次切断される被切断部材のデータが外部110か
ら入力されることを特徴とする。
【0018】この請求項5に記載の発明によれば、当該
サイザー装置1を生産ライン上で使用する場合は、生産
ラインを管理するプロセスコンピュータから被切断部材
100のデータを取得して上記記憶手段52に格納する
ことが可能になり、作業者が上記記憶手段52に被切断
部材100のデータを入力する必要はなくなる。従っ
て、本サイザー装置1は、さらに自動化を進めたサイザ
ー装置になるとともに、作業者のデータ入力ミスもなく
なるため、切断ミスの減少により被切断部材100の歩
留まりがさらに向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の一実施
例であるサイザー装置1について詳細に説明する。図1
はサイザー装置1の使用状況および構成の概略を示した
平面図であり、図2はサイザー装置1の構成の詳細を示
した平面図であり、図3はサイザー装置1の一部である
制御装置50の構成を説明するブロック図である。ま
た、図4はサイザー装置1の動作を説明するフローチャ
ートである。
【0020】サイザー装置1は、例えばパネル100
(被切断部材)の端部を切削加工(サイザー加工)する
ことにより、所定の寸法にすると共に直交する端部の直
角度の精度を高めるための装置であり、図1の概略図に
示すように2台直列に配置して使用される。ここで、各
サイザー装置1は互いに点対称な構成となっている。す
なわち、パネル100は、一方のサイザー装置1におい
て隣接する2側面をサイザー加工され、さらに他方のサ
イザー装置1に搬送されて残りの2側面をサイザー加工
される。以下、他方のサイザー装置1のみ詳細に説明す
るので、図2は他方のサイザー装置1を示した図となっ
ている。
【0021】このサイザー装置1は、パネル100を搬
送および固定するテーブル10と、このテーブル10上
の所定位置にパネル100を位置決めする位置決め手段
20と、テーブル10の幅方向の側縁部10aの近傍に
配設されて側縁部10aに沿って直線状に走行するサイ
ザー機30と、長さ方向の側縁部10bの近傍に配設さ
れて側縁部10bに沿って直線上に走行するサイザー機
40と、当該サイザー装置1を制御する制御装置50
(制御手段、工程開始位置出力手段、開始位置算出手
段)とによって概略構成されている。
【0022】テーブル10は、図2に示すように、長手
方向(搬送方向)に沿って互いに平行に配設された2本
の長尺フレーム11,12と、これら長尺フレーム1
1,12間に架設され、長手方向に所定間隔おきに配置
された複数の正逆転可能な搬送ローラ13…と、該搬送
ローラ13…の端部に取り付けられたスプロケット、チ
ェーン及びこのチェーンを回転させるモーター等からな
る駆動源(図示省略)から概略構成され、搬送ローラ1
3…が同じ方向に同じ速度で回転することにより、パネ
ル100を長手方向に搬送するものである。ここで、搬
送ローラ13…のすべてを駆動ローラとしてもよく、一
個おきあるいは二個おきに駆動ローラとしてもよい。
【0023】また、テーブル10の側縁部10a,10
bには、図1に示すように、サイザー機30あるいはサ
イザー機40の位置を検出するための周知の位置センサ
14…,15…が所定間隔おきに設けられている。この
位置センサ14,15はサイザー機30あるいはサイザ
ー機40の位置を検出して制御装置50に位置検出信号
を出力する。
【0024】さらに、テーブル10は、固定手段16を
側縁部10a側に備えている。この固定手段16は、後
述する位置決め手段20によって位置決めされたパネル
100を固定する手段であり、テーブル10に固定され
たL字状のアッパーフレーム16aと、アッパーフレー
ム16a上に該アッパーフレーム16aの延在方向に沿
って所定間隔おきに取り付けられたエアアクチュエータ
16b…とを有しており、エアアクチュエータ16bの
ピストン先端に取り付けられた押圧部材(図示省略)が
下降して長尺フレーム11との間にパネル100を挟ん
で固定する。
【0025】位置決め手段20は、図2に示すように、
パネル100の長手方向の一側端部に当接する移送用定
規21と、この移送用定規21をテーブル10の幅方向
に動かすことによりパネル100を押して幅方向に移送
するエアアクチュエータなどの定規駆動部(図示省略)
と、パネル100をテーブル10の幅方向もしくは長手
方向に位置決めすることによりサイザー加工後のパネル
100の幅もしくは長さを決める幅方向位置決め機構2
2および長手方向位置決め機構23と、により概略構成
されている。
【0026】幅方向位置決め機構22は側縁部10b側
に位置しており、長尺フレーム11の側面端部に上下に
出没自在に設けられた端部ストッパ22aと、後述する
モータベース32に設けられ、幅方向に進退自在である
端部ストッパ22bとから構成されている。また、長手
方向位置決め機構23は側縁部10a側に位置してお
り、長尺フレーム11の端面に上下に出没自在に設けら
れた端部ストッパ23aと、モータベース32に設けら
れ、幅方向に進退自在である位置決めピン23bとから
構成されている。ここで、端部ストッパ22b、位置決
めピン23bの駆動系として、それぞれエアアクチュエ
ータ22c,23cが設けられている。すなわち、幅方
向位置決め機構22は、移送用定規21によって移送さ
れたパネル100の長手方向の他側端部に当接して、該
側端部をサイザー機40により切断されるべき状態に位
置決めすることにより、サイザー加工後のパネル100
の幅を決定する機構であり、また、長手方向位置決め機
構23は、位置決めピン23bがパネル100の幅方向
の一側端部に当接して、モータベース32の移動と共
に、該パネル100を、他側端部が端部ストッパ23a
に当接するまで移送することにより、サイザー加工後の
パネル100の長さを決定する機構である。
【0027】サイザー機30は、長尺フレーム11に沿
って設けられた案内レール31と、この案内レール31
の上に移動自在に設けられたモータベース32と、この
モータベース32を移動させるパルスモータ33(移動
駆動手段)と、長尺フレーム11の側面のやや上方に位
置するようモータベース32に設けられた切断機構34
(切断手段)とを備えている。切断機構34は、丸鋸状
の刃(図示省略)と、この刃を回転駆動させる駆動モー
タ34aと、前記した刃を覆うと共に集塵機能も有する
安全カバー34bなどを備えている。すなわち、サイザ
ー機30は、モータベース32が案内レール31に沿っ
て移動する際に、切断機構34の刃の走行経路に位置す
るパネル100の幅方向の側端部を切断加工するもので
ある。
【0028】また、サイザー機40もサイザー機30と
概略同様の構成であり、テーブル10の幅方向側部に沿
って設けられた案内レール41の上を、モータベース4
2がパルスモータ43を動力源として移動する際に、切
断機構44の刃の走行経路に位置するパネル100の長
手方向の側端部を切断加工するものである。
【0029】制御手段50は、図3のブロック図に概略
を示すように、CPU(Central Processing Unit)5
1と、RAM(Random Access Memory)52(記憶手
段),ROM(Read Only Memory)53等を含んで構成
され、パルスモータ33,43や、位置センサ14…,
15…、サイザーライン外部に設けられたプロセスコン
ピュータ110(外部)等と接続している。ここで、図
3に示すようにプロセスコンピュータ110は、サイザ
ーライン140の他、枠体組立ライン120(周知であ
るため詳細は省略)や面材貼着ライン130(周知であ
るため詳細は省略)など他のラインとも接続しており、
パネル100の生産計画の管理の他、各ラインで処理さ
れているパネル100の規格や進捗状況などを管理して
いる。
【0030】CPU51は、サイザー装置1の各部を制
御するが、特に、プロセスコンピュータ110から伝達
されるパネル100の規格および各規格のデータから、
パネル100の幅及び長さを認識してRAM52に格納
し、また、ROM53に予め格納されているプログラム
に従って、当該パネル100を検知しておらずかつパネ
ル100の端部に最も近い位置センサ14あるいは位置
センサ15の位置を算出して工程開始位置と認識し、こ
の工程開始位置を示す工程開始位置信号(工程開始位置
を示す信号)をRAM52に格納する。さらに、CPU
51は、工程開始位置信号と、位置センサ14…,15
…からの位置検出信号を照会しつつパルスモータ33,
43を制御して、サイザー機30,40を工程開始位置
に移動させる。
【0031】次に、サイザー装置1の動作について、図
4に示すフローチャートに従って説明する。まず、パネ
ル100がテーブル10の上に搬送されてくると、CP
U51は搬送ローラ13…を駆動してこのパネル100
を適当な位置まで搬送する(ステップS1)。そして、
移送用定規21をパネル100の長手方向の一側端部に
当接して押すことにより、該パネル100の長手方向の
他側端部を幅方向位置決め機構22に当接させる(ステ
ップS2)。
【0032】また、ステップS1,S2の動作に平行し
て、CPU51は、プロセスコンピュータ110から当
該パネル100の規格と長さおよび幅を取得して(ステ
ップS3)、これらから上述した動作に従って工程開始
位置信号を生成してRAM52に格納し(ステップS
4)、さらに、パルスモータ33,43を駆動させてサ
イザー機30,40を工程開始位置に移動させる(ステ
ップS5)。
【0033】ここで、サイザー機30,40は一つ前の
パネル100の処理を行っているため切断動作終了位置
に位置しているが、ステップS5の動作に際し、原点位
置に戻ることなく切断動作終了位置から工程開始位置に
直接移動する。このため、規格すなわち大きさの異なる
パネル100…を順次切断しても、どの規格のパネル1
00を処理するにおいても、ステップS1,S2の動作
中にサイザー機30,40は工程開始位置に移動し終え
る。その結果、従来のサイザー装置と異なってステップ
S2の処理の直後にステップS6以下の処理を行うた
め、サイザー加工に要する時間を短縮できる。
【0034】次に、CPU51は位置決めピン23bを
前進させてからサイザー機40のパルスモータ43を駆
動させることにより、位置決めピン23bをパネル10
0の幅方向の一側端部に当接させて押し、該パネル10
0の幅方向の他側端部を端部ストッパ23aに当接させ
る(ステップS6)。その後、固定手段6を駆動させて
パネル100を固定する(ステップS7)。
【0035】そして、CPU51はパルスモータ43お
よび切断機構44を駆動してパネル100の長手方向の
一側端部を切断し(ステップS8)、さらにパルスモー
タ33および切断機構34を駆動してパネル100の幅
方向の一側端部を切断して(ステップS9)、当該パネ
ル100のサイザー加工を終了し、ステップS1および
ステップS3に戻って次のパネル100の処理を行う。
【0036】以上より、本発明の一実施例であるサイザ
ー装置1によれば、制御装置50中のCPU51が一つ
前の切断によって切断動作終了位置に移動しているサイ
ザー機30,40を直接工程開始位置に移動させるの
で、この移動に必要な時間を従来と比べて短縮できる。
特にサイザー装置1においては、CPU51が工程開始
位置の算出とサイザー機30,40の移動とをパネル1
00の位置決め工程中に行うので、サイザー機30,4
0の移動に必要な時間は工程上無くなる。従って、サイ
ザー装置1においては、規格すなわち大きさの異なる複
数のパネル100…を順次サイザー加工しても、サイザ
ー機30,40が工程開始位置まで移動する時間は当該
パネル100の大きさによらず必要なくなるため、高い
効率でパネル100…をサイザー加工できる。
【0037】また、CPU51がパネル100の幅及び
長さから当該パネル100のサイザー加工における工程
開始位置を算出するので、作業者の負担は少なくなると
共に、作業者の計算ミスによってサイザー加工をし損な
う可能性はなくなり、パネル100の歩留まりは向上す
る。また、CPU51はプロセスコンピュータ110か
らパネル100の幅及び長さ等を取得してRAM52に
格納するので、サイザーラインにおける作業者が逐一パ
ネル100の幅及び長さを入力する必要はない。従っ
て、作業者の負担はさらに少なくなると共に、作業者の
入力ミスによってサイザー加工をし損なう可能性はなく
なり、パネル100の歩留まりはさらに向上する。
【0038】なお、本発明は上記した実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に
変形できる。例えば、サイザー装置1にパネル100の
上下面を反転させる反転手段を設け、パネル100の二
側面をサイザー加工した後に、当該パネル100の上下
面を反転させて残りの二側面をサイザー加工するように
してもよい。また、、パネル100の各規格の長さや幅
を予めROM53に格納しておき、CPU51はプロセ
スコンピュータ110からパネル100の規格のみを取
得し、この規格とROM53内のデータとを照会して当
該パネル100の長さや幅を認識する構成としても、同
様の効果を得られる。また、位置センサ14…,15…
としては、当該位置センサからパネル100までの距離
を直接測定する形式のセンサを用いてもよい。この場合
は、CPU51は、パネル100から一定距離(例えば
20cm程度)ほど離れた位置を、サイザー機30,4
0の工程開始位置とするのが好ましい。
【0039】
【発明の効果】以上より、本発明に係るサイザー装置に
よれば、一つの被切断部材の切断にかかる時間は、上記
切断手段の移動時間が短くなった分短縮され、当該サイ
ザー装置の処理効率すなわち単位時間当たりの処理量は
増加する。
【0040】また、請求項3に記載のサイザー装置によ
れば、切断部材が上記テーブル上に待機する時間は無く
なり、一つの切断部材の切断にかかる時間はさらに短縮
されるため、当該サイザー装置の処理効率は向上する。
【0041】また、請求項4に記載のサイザー装置によ
れば、生産計画に従った各被切断部材のデータを予め上
記記憶手段に格納すると、上記開始位置算出手段が工程
開始位置を算出するので、工程開始位置を作業者が計算
する必要はなくなる。すなわち、本サイザー装置は自動
化を進めたサイザー装置となる。また、作業者の計算ミ
スによる切断ミスもなくなるため、被切断部材の歩留ま
りも向上する。
【0042】また、請求項5に記載のサイザー装置によ
れば、当該サイザー装置を生産ライン上で使用する場合
は、生産ラインを管理するプロセスコンピュータから被
切断部材のデータを取得して上記記憶手段に格納するこ
とが可能になり、作業者が上記記憶手段に被切断部材の
データを入力する必要はなくなるため、さらに自動化を
進めたサイザー装置になる。また、作業者のデータ入力
ミスもなくなるため、切断ミスの減少により被切断部材
の歩留まりがさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサイザー装置の使用状
況および構成の概略を示した平面図である。
【図2】同サイザー装置の構成の詳細を示した平面図で
ある
【図3】同サイザー装置の制御装置の構成を説明するブ
ロック図である。
【図4】同サイザー装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図5】サイザー装置によってサイザー加工される木製
パネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 サイザー装置 10 テーブル 14,15 位置センサ(検知手段) 33,43 パルスモータ(移動駆動手段) 33,43 切断機構(切断手段) 50 制御手段(制御手段、工程開始位置出力手
段及び開始位置算出手段) 52 RAM(記憶手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被切断部材を搬送および固定するテーブル
    と、該テーブルに固定された上記被切断部材の切断方向
    に沿って移動自在で、かつ、移動しながら被切断部材を
    切断する切断手段と、該切断手段を切断方向に沿って移
    動させる移動駆動手段とを備えたサイザー装置におい
    て、 切断すべき被切断部材の大きさに対応した工程開始位置
    を示す信号を出力する工程開始位置出力手段と、 上記工程開始位置出力手段から出力された信号に示され
    る工程開始位置に切断手段を移動させ、次いで上記工程
    開始位置から切断方向に沿って切断動作終了位置まで上
    記切断手段を移動させるように上記移動駆動手段を制御
    する制御手段とを有し、 大きさの異なるものを含む複数の被切断部材を順次切断
    するに際して、先に行なわれた切断により切断動作終了
    位置に移動した上記切断手段を、原点位置に戻させるこ
    となく、上記工程開始位置出力手段から出力された信号
    に示される工程開始位置に移動させるように上記制御手
    段が上記移動駆動手段を制御することを特徴とするサイ
    ザー装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のサイザー装置において、 切断方向に沿って移動する上記切断手段の位置を検知す
    る検知手段を備え、 切断動作終了位置から工程開始位置に上記切断手段を移
    動させる際に、上記切断手段が上記工程開始位置に達す
    るのを上記検知手段が検知した場合に、上記切断手段の
    移動を停止するように上記制御手段が上記移動駆動手段
    を制御することを特徴とするサイザー装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のサイザー装置にお
    いて、 種類の異なるものを含む複数の被切断部材を順次切断す
    るに際して、 先に切断された被切断部材が搬出され、次に切断される
    被切断部材が搬入されて上記テーブル上を搬送され終わ
    るまでに、 次に切断される被切断部材の種類に対応した工程開始位
    置を示す信号を上記工程開始位置出力手段が出力し、か
    つ、この信号に示される工程開始位置に上記切断手段を
    移動させるように上記制御手段が上記移動駆動手段を制
    御することを特徴とするサイザー装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一つに記載のサイ
    ザー装置において、 上記工程開始位置出力手段は、順次切断される複数の被
    切断部材の大きさ、切断の順番等の被切断部材のデータ
    を記憶する記憶手段と、 上記被切断部材の大きさ等のデータから工程開始位置を
    算出する開始位置算出手段とを備えていることを特徴と
    するサイザー装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のサイザー装置において、上
    記工程開始位置出力手段の記憶手段には、順次切断され
    る被切断部材のデータが外部から入力されることを特徴
    とするサイザー装置。
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