JPH09140505A - 自動車用ヘッドレスト - Google Patents

自動車用ヘッドレスト

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JPH09140505A
JPH09140505A JP7333942A JP33394295A JPH09140505A JP H09140505 A JPH09140505 A JP H09140505A JP 7333942 A JP7333942 A JP 7333942A JP 33394295 A JP33394295 A JP 33394295A JP H09140505 A JPH09140505 A JP H09140505A
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stay
pillow
leg
pad material
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Yasushi Kitano
泰志 北野
Nobuo Takeuchi
伸夫 竹内
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/806Head-rests movable or adjustable
    • B60N2/838Tiltable
    • B60N2/841Tiltable characterised by their locking devices
    • B60N2/847Tiltable characterised by their locking devices with stepwise positioning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/806Head-rests movable or adjustable
    • B60N2/809Head-rests movable or adjustable vertically slidable
    • B60N2/812Head-rests movable or adjustable vertically slidable characterised by their locking devices
    • B60N2/818Head-rests movable or adjustable vertically slidable characterised by their locking devices with stepwise positioning

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材間の分離が容易で再生利用に都合がよ
く、しかも枕部の高さ調節機構および傾斜角度調節機構
も備えた自動車用ヘッドレストを提供する。 【解決手段】 二つのシェル半体12,22が組み合わ
されてなる中空の枕部シェル11と、水平部31および
脚部32の上部が枕部シェル内に収納されたスティ30
と、前記スティ水平部の嵌まる水平部用凹溝42を複数
有し二つのシェル半体内に対向して設けられた少なくと
も一組の水平部用板ばね体40と、前記スティ脚部の嵌
まる脚部用凹溝52を前後位置に複数有し、二つのシェ
ル半体内面間に設けられた脚部用板ばね体50と、前記
枕部シェル表面の少なくとも頭部当接予定面に取り付け
られたパッド材60とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用ヘッドレ
ストに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、乗員の頭部を支持するとと
もに、衝撃などから保護するためのヘッドレストが設け
られている。このヘッドレストには、枕形状をした合成
樹脂製発泡体の表面がファブリックなどの表面材で覆わ
れた枕部と、その枕部内の前記発泡体内に上部が固着さ
れて下部が枕部の底面から突出した金属製のスティとで
構成されるものが多い。前記枕部は乗員の頭部と当接し
て該頭部を指示し、また、前記スティは座席の背もたれ
上部に挿通されてこのヘッドレストを車体に取り付け
る。
【0003】なお、前記構成からなるヘッドレストの成
形は、前記スティの上部を配置した発泡用成形型内に発
泡原料を注入し、前記スティと強固に接着した枕形状の
発泡体を成形し、その後ファブリックなどからなる表面
材を前記発泡体に被せることによりなされたり、あるい
は、前記成形型内に前記スティとともに表面材を配置し
て、前記スティおよび表面材と強固に接着した枕形状の
発泡体を発泡成形することによりなされている。
【0004】ところで、近年自動車部品においては再生
利用が進められている。この再生利用は、自動車部品を
材質ごと、たとえば、金属部分とプラスチック部分とに
分離しそれぞれの材質から別の製品や部材を成形して再
利用を図るものである。この再生利用の要求は、ヘッド
レストにおいても例外ではない。
【0005】しかしながら、従来のヘッドレストは、前
記のように金属製スティと発泡体と表面材が強固に接着
しているため、その分離作業が容易ではなかった。その
ため、再生利用に手間がかかり経済的に不利であった
り、完全に分離させられず、満足できる再生利用ができ
ないこともある。
【0006】また、ヘッドレストは、乗員の好みや体格
に応じて枕部の高さや傾斜を調節できるものが好まし
い。そこで従来では、ヘッドレストが装着される座席背
もたれ側に枕部の高さ調節機構や傾斜調節機構を設け
て、枕部の高さおよび傾斜調節を行なうようにしてい
る。ところが、背もたれの構造などによっては背もたれ
側にかかる調節機構を設けることができない場合もあっ
た。しかるに、前記枕部の高さ調節機構や傾斜角度調節
機構をヘッドレストに設けると、その機構の存在により
ヘッドレストの構造が一層複雑となり、ヘッドレストの
再生利用のための部材の分離がますます困難になるおそ
れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みてなされたもので、部材間の分離が容易で再生利
用に都合がよく、しかも枕部の高さ調節機構および傾斜
角度調節機構も備えた自動車用ヘッドレストを提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
プラスチック製の二つのシェル半体が組み合わされてな
る中空の枕部シェルと、水平部から下方へ伸びる脚部が
前記シェル半体の組み合わせ部間に上下動および前後回
転可能に挿通されて、当該水平部および脚部の上部が枕
部シェル内に収納されたスティと、前記スティ水平部の
嵌まる水平部用凹溝を異なる高さに複数有し、前記ステ
ィ水平部を両側から挟むようにして二つのシェル半体内
に対向して設けられた少なくとも一組の水平部用板ばね
体と、前記スティ脚部の嵌まる脚部用凹溝を異なる前後
位置に複数有し、前記スティ脚部に圧接するようにして
二つのシェル半体内面間に設けられた脚部用板ばね体
と、前記枕部シェル表面の少なくとも頭部当接予定面に
取り付けられたパッド材とからなる自動車用ヘッドレス
トに係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る自
動車用ヘッドレストの正面図、図2はヘッドレストの内
面を示す斜視図、図3はシェル半体を組み合わせたA−
A拡大断面図、図4は図2においてシェル半体を組み合
わせた状態を示すB−B拡大断面図、図5は水平部用板
ばね体および脚部用板ばね体の作用を概略的に示す図、
図6は係合手段の一例を示す断面図、図7はその係合状
態を示す断面図、図8はパッド材の一例を示す断面図、
図9は枕部シェルにパッド材を配置した状態を示す斜視
図、図10は前記枕部シェルにパッド材を巻き付ける状
態を示す斜視図である。
【0010】図1および図2に示されるように、この実
施例の自動車用ヘッドレスト10は、枕部シェル11と
スティ30と水平部用板ばね体40と脚部用板ばね体5
0とパッド材60とからなり、スティ30に対して枕部
シェル11を上下動および前後回動させて、その高さお
よび傾斜を調節可能とするものである。
【0011】枕部シェル11は、プラスチックの射出成
形などにより内側が窪んだ形状に形成された二つのシェ
ル半体12,22が、窪んでいる面を対向させて組み合
わされることにより中空状とされたものである。この枕
部シェル11の外形状は、枕状、俵型、弁当箱形状など
適当とすることができる。これらシェル半体12,22
に使用される材質は、平常時における乗員頭部の押圧に
より変形しない剛性を有するプラスチックが用いられ、
好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂
などである。前記枕部シェル11内には、スティ30の
上部側が収納保持されている。
【0012】ここでスティ30について説明すると、こ
のスティ30はヘッドレスト10を座席背もたれに装着
するためのもので、金属製の中空または中実の棒状体か
らなり、枕部シェル11内に収納されるスティ水平部3
1と前記スティ水平部31の両端から屈曲して下方へ伸
びる二本のスティ脚部32,32とにより、図のような
略コの字状に形成されている。
【0013】前記シェル半体12,22の内面には、水
平部用板ばね体40が設けられている。水平部用板ばね
体40は、枕部シェル11内におけるスティ30の水平
部31を異なった高さに位置決めして、座席背もたれに
対する枕部シェルの高さを調節するためのものである。
前記水平部用板ばね体40は複数の水平用凹溝42,4
2,…を有する一組の板ばね41,41よりなり、シェ
ル半体12,22の略中央に、その上下(ヘッドレスト
10使用時に上下方向となる向きを言う。)方向に沿っ
て対向して立設されている。前記水平用凹溝42は、図
3に示すように、二つのシェル半体12,22を組み合
わせた時に、対向する板ばね41の水平用凹溝42どう
しで前記スティ水平部31を両側から挟む保持部43
を、異なった高さで複数形成する。前記スティ水平部3
1は、水平部用板ばね体40の弾性により、これら複数
の保持部43間を摺動可能に保持されており、前記水平
用凹溝41によって形成されるいずれかの保持部43内
に保持されることによりその位置が決定される。
【0014】へッドレストの高さを調節する場合には、
図5に示すように、スティ脚部32または枕部シェル1
1を掴んで強く上げ下げする。そして、前記保持部43
間で前記スティの水平部31を移動させて、底部から突
出するスティ脚部32の長さを変えることにより、枕部
シェル11を所望の高さ位置にする。本実施例において
この水平部用板ばね体40は、一の枕部シェル11に一
組設けられているが、枕部シェルの形状などに応じて複
数形成することもできる。
【0015】一方、脚部用板ばね体50は、スティ脚部
32に圧接し、枕部シェル11から突出するスティ30
の脚部32に対して、傾斜させた枕部シェル11の角度
を固定するためのものである。この脚部用板ばね体50
は複数の脚部用凹溝52,52,…を有する板ばね51
よりなり、スティ30の両方の脚部32,32対して一
つづつ設けられるとともに、一のシェル半体(本実施例
ではシェル半体12)から他方のシェル半体に向けて突
設されている。前記脚部用凹溝52は前記スティ30の
脚部32側面に嵌まる形状とされ、図4に示すように、
スティ30に対して枕部シェル11を前後回転させるこ
とにより変化するスティ30の脚部32の位置を固定す
る。スティ30の脚部32は、前記スティ水平部31と
同様に、前記脚部板ばね体50のばね弾性によって前後
の脚部用凹溝52間を摺動可能に保持されており、いず
れかの脚部用凹溝52に保持されることによりその位置
が決定される。
【0016】また、図5に示すように、ヘッドレストの
傾きを調節する場合には、前記枕部シェル11の下側を
掴んで前方または後方に回動させて、当該枕部シェル1
1をスティ水平部31を中心に前または後に回動させ
る。それにより、前記スティ脚部32が嵌まる脚部用凹
溝52が変わり、枕部シェル11を所望の傾斜とするこ
とができる。
【0017】なお、図中の符号53は板ばね押さえ部
で、脚部用板ばね部50を設けない側のシェル半体内面
に設けられている。この板ばね押さえ部53は、図4に
示すように、シェル半体12,22を組み合わせた際に
前記脚部用板ばね体50先端と係合する凹部よりなり、
脚部用板ばね体50の先端を固定して当該脚部用板ばね
体50をスティ脚部32に確実に圧接させその位置を固
定する。それにより、枕部シェル11を多少前後に動か
しても、脚部用凹溝52からスティ脚部32が外れない
のでその位置決めが安定する。
【0018】また、前記両シェル半体12,22はその
外周端縁が両者の組み合わせ部15,25を構成してい
る。この組み合わせ部15,25において、前記枕部シ
ェル11の底部側となる部分に、スティ突出用凹部1
6,26が形成されている。前記スティ突出用凹部1
6,26は、シェル半体12,22の組み合わせによ
り、前記組み合わせ部15,25にスティ30の脚部3
2が挿通可能な穴を形成する。図5から理解されるよう
に、このスティ突出用凹部16,26は、前記枕部シェ
ル11の前後回転によるスティ脚部32の移動の幅を充
分含む長穴を形成し、この穴から前記スティ脚部32,
32が上下動および前後回転可能に外へ突出している。
【0019】さらに、前記両シェル半体の組み合わせ部
15,25の内側近傍には、図6に示すように、係合手
段15a,25aを立設することが好ましい。この係合
手段15a,25aは、前記両シェル半体12,22の
組み合わせ状態を維持するためのもので、係合解除可能
なものが好適である。たとえば、互いに係合可能な爪
や、ピンとピン穴の組み合わせなどがある。本実施例で
は、先端に互いに反対方向へ屈曲した爪部を有する板状
のものが、シェル半体12,22の対向するそれぞれの
面に形成されている。そして、前記シェル半体12,2
2を組み合わせて互いに押圧することにより、図7に示
すように先端の爪部が係合してシェル半体12,22が
組み合わせられる。なお、この爪部は、両シェル半体1
2,22を強引に引き離すことにより係合を解除するこ
とができる。
【0020】一方、シェル半体12,22の外面には、
パッド材取り付け面12a,22aが形成されている。
図2に示すように、このパッド材取り付け面12a,2
2aは、周囲に対してパッド材の厚み分の段差を有する
凹形状に形成されていて、この面にパッド材を取り付け
た際に該パッド材の縁を隠蔽してパッド材と枕部シェル
11との一体感を高め、ヘッドレストの外観を良好なも
のとする。このパッド材取り付け面12a,22aは、
枕部シェル11において乗員の頭部が当接する少なくと
も一つのシェル半体の外面に設けられる。本実施例では
両シェル半体12,22の上下方向に、前記パッド材取
り付け面12a,22aを設けて、図のようにパッド材
60を枕部シェル11の外面に巻き付けるようにした。
【0021】前記枕部シェル11の底部側の組み合わせ
部には、このパッド材取り付け面12a,22aから連
続してパッド材用凹部12b,22bが形成されてい
る。このパッド材用凹部12b,22bは、図2および
図3に示すように、前記パッド材取り付け面12a,2
2aに巻き付けられたパッド材60の両端63をシェル
半体12,22内に導入するとともに、両シェル半体1
2,22の組み合わせにより挟む部分である。それによ
って、パッド材60の反発弾性により両シェル半体1
2,22が開くのを防ぐことができる。なお、このパッ
ド材取り付け面12a,22aおよびパッド材用凹部1
2b,22bは、用いられるパッド材60の幅および厚
みに応じて適当な寸法に形成される。
【0022】パッド材60は、頭部に対する衝撃を緩和
するためのもので、図8に示すように、軟質ウレタンフ
ォームなどのクッション体61と、その表面を覆うファ
ブリックなどの表面材62とからなる。このパッド材6
0は、前記パッド材取り付け面12a,22aを覆うこ
とのできる幅および長さのものが用いられ、この実施例
では、前記枕部シェル11のパッド材取り付け面全周よ
りも数cm長い布団状のものが用いられる。なお、この
パッド材60の厚みは、要求される緩衝性に応じて適当
とされる。また、前記表面材62は、クッション体61
の裏面を含む全周に設けてもよい。
【0023】なお、前記シェル半体12,22の外面
は、前記パッド材取り付け面12a,22a以外の部分
をシボ模様とすることが好ましい。この部分はパッド材
60により覆われることなく露出するため、シボ模様と
することによりヘッドレストの外観を一層向上させるこ
とができる。また、前記実施例において、両シェル半体
12,22は互いに分離した例を示したが、ヒンジを介
して両者が連結されていてもよい。
【0024】次に、前記各部材からヘッドレスト10を
組み立てる手順について説明する。まず、図9に示すよ
うに、前記パッド材60の裏面側に、前記両シェル半体
12,22をその内側を上向きとして配置し、スティ突
出用凹部16,26をパッド材60の両端63に向けて
位置させる。その際、前記パッド材取り付け面12a,
22aにパッド材60が位置するように、両シェル半体
12,22とパッド材60との位置関係を調整する。
【0025】続いて、図10に示すように、前記パッド
材60の両端63を、シェル半体12,22に形成され
た前記パッド材用凹部12b,22bから、当該シェル
半体12,22の内面側へ折り曲げて該シェル半体1
2,22内に導入し固定する。その固定は、パッド材6
0の前記両端63をシェル半体内面にタッカー止めする
ことにより、あるいはシェル半体内面に立設したピン
(図示せず)にパッド材の両端63を突き刺すなどによ
り行なう。
【0026】しかる後、図2に示すように、シェル半体
12内にスティ30を配置する。まず、スティ30の水
平部31を、水平部用板ばね体40上の適当な水平部用
凹部42に配置するとともに、脚部用板ばね体50の適
当な脚部用凹溝52にスティ脚部32を嵌め、前記ステ
ィ突出用凹部16,26から外へ突出させる。
【0027】次いで、前記シェル半体12に他方のシェ
ル半体22を対向させ、前記組み合わせ部15,25を
介して組み合わせる。それにより、水平部用板ばね体4
0の水平部用凹溝42は対向する凹溝42とで保持部4
3を形成し、スティ水平部31を保持する。その際、前
記脚部用板ばね体50の先端が、他方のシェル半体22
内面の板ばね押さえ部53に嵌まり、スティ30の脚部
32を脚部用凹溝52により圧接保持する。そして、各
シェル半体12,22を互いに押圧し、係合手段15
a,25aを係合させることにより、その組み合わせ状
態が固定される。
【0028】このようにして形成されたヘッドレスト1
0は、前記スティ30を介して座席の背もたれに装着さ
れる。そして、枕部シェル11の高さを調節する際に
は、枕部シェル11を幾分大なる力で上または下に動か
し、スティ水平部32を水平部用板ばね体40の保持部
43に順次保持させる。枕部シェル11が所望の高さ位
置の保持部と係合した時点で枕部シェル11に加える力
を解除する。それにより、水平部用板ばね体40の弾性
で、枕部シェル11の高さが固定される。
【0029】また、枕部シェル11の傾きを調節する場
合には、前記したように、枕部シェル11の下側を幾分
大なる力で前後に動かすことにより、当該枕部シェル1
1をスティの水平部31を中心に回動させ、スティ脚部
32を脚部用板ばね体50の脚部用凹溝52に順次嵌め
ていく。スティ脚部32が枕部シェル11を所望の傾き
とする凹溝と係合したところで枕部シェルに加える力を
解除すれば、前記脚部用板ばね体50の弾性で枕部シェ
ル11の傾きが保持される。
【0030】一方、自動車の廃車などにより、このヘッ
ドレスト10を再生利用する必要が生じた場合には、前
記両シェル半体12,22の組み合わせ部15,25に
ねじまわしのような先端の細い工具を挿入してこじるこ
とにより、両シェル半体12,22を分離させる。それ
によって、前記スティ30をシェル半体12,22から
外すことができるようになる。また、前記パッド材60
については、その両端をタッカー針から引きちぎり、そ
の後タッカー針をペンチなどで引き抜いたり、あるいは
ピン止めの場合にはピンからパッド材60の両端を抜く
ことにより、両シェル半体12,22から外すことがで
きる。したがって、各部材を容易に分離させることがで
き、各部材の再生利用が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車用ヘッドレストによれば、枕部シェルが二つのシ
ェル半体の組み合わせからなって、その枕部シェルにス
ティが脱着可能に固定されている。また、パッド材は前
記枕部シェルの外面にあって、枕部シェル内のスティと
接着されていない。そのため、ヘッドレストを再生利用
する際には、枕部シェルを二つのシェル半体に分離させ
ればスティをシェル半体から容易に外すことができ、分
離作業を簡単に行なえる利点がある。しかも、枕部シェ
ルの上下動および傾斜機構は、シェル半体内面に設けら
れた板ばね体の凹溝に、スティの水平部および脚部を順
次係合することにより行なうものである。したがって、
スティには、パッド材が部分的に接着したまま残ること
もなく、スティと枕部シェルおよび発泡体とを完全に分
離することができ、良好な再生品が期待できる。また、
この上下動機構は、ヘッドレスト構造を複雑にすること
がなく、再生利用時の分離だけでなく、ヘッドレストの
組立作業も簡単で経済的となる。
【0032】また、この発明の自動車用ヘッドレスト
は、上下および傾斜機構が枕部シェル内に設けられてい
るので、座席背もたれにはかかる調節機構を設ける必要
がない。そのため、座席背もたれに調節機構を設けるこ
とのできない場合にも、枕部シェルを好みの位置に調節
することができる。しかも、この発明の自動車用ヘッド
レストは、前部座席のヘッドレストのみならず、後部座
席のヘッドレストにも適用できる。そのため、後部座席
のヘッドレストにおいても、枕部シェルの高さや傾きを
調節できるようになり、きわめて都合がよい。
【0033】さらに、この発明の自動車用ヘッドレスト
において、パッド材が一つのシェル半体の外面または枕
部シェルの外面に巻き付けられ、該パッド材の両端がシ
ェル半体の組み合わせ部から枕部シェル内に導入され
て、当該パッド材両端の隠蔽および固定がされたものに
あっては、パッド材がその両端のみで枕部シェルに固定
されるので、分離の際にパッド材を引きちぎる等により
容易にパッド材と枕部シェルとを分けることができる。
したがって、枕部シェルとパッド材についても再生利用
のための分離作業が容易なものとなる。加えて、パッド
材取り付け面が凹形状とされて、シェル半体の組み合わ
せ部から前記パッド材の両端が枕部シェル内に導入され
たものにあっては、パッド材の両端および両側が隠蔽さ
れて外から見えず、枕部シェルとの一体感が増し、ヘッ
ドレストの外観を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車用ヘッドレス
トの正面図である。
【図2】枕部シェルの内面を示す斜視図である。
【図3】シェル半体を組み合わせたA−A拡大断面図で
ある。
【図4】図2においてシェル半体を組み合わせた状態を
示すB−B拡大断面図である。
【図5】水平部用板ばね体および脚部用板ばね体の作用
を概略的に示す図である。
【図6】係合手段の一例を示す断面図である。
【図7】その係合状態を示す断面図である。
【図8】パッド材の一例を示す断面図である。
【図9】枕部シェルにパッド材を配置した状態を示す斜
視図である。
【図10】前記枕部シェルにパッド材を巻き付ける状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ヘッドレスト 11 枕部シェル 12 シェル半体 22 シェル半体 30 スティ 31 スティ水平部 32 スティ脚部 40 水平部用板ばね体 42 水平部用凹溝 50 脚部用板ばね体 52 脚部用凹溝 60 パッド材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製の二つのシェル半体が組
    み合わされてなる中空の枕部シェルと、 水平部から下方へ伸びる脚部が前記シェル半体の組み合
    わせ部間に上下動および前後回転可能に挿通されて、当
    該水平部および脚部の上部が枕部シェル内に収納された
    スティと、 前記スティ水平部の嵌まる水平部用凹溝を異なる高さに
    複数有し、前記スティ水平部を両側から挟むようにして
    二つのシェル半体内に対向して設けられた少なくとも一
    組の水平部用板ばね体と、 前記スティ脚部の嵌まる脚部用凹溝を異なる前後位置に
    複数有し、前記スティ脚部に圧接するようにして二つの
    シェル半体内面間に設けられた脚部用板ばね体と、 前記枕部シェル表面の少なくとも頭部当接予定面に取り
    付けられたパッド材とからなる自動車用ヘッドレスト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、パッド材がクッショ
    ン材とその表面を覆う表面材とからなることを特徴とす
    る自動車用ヘッドレスト。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、二つのシェ
    ル半体が互いに係合する係合手段を有し、前記係合によ
    り二つのシェル半体の組み合わせが維持されることを特
    徴とする自動車用ヘッドレスト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、一つのシェル半体の外面または組み合わされた二
    つのシェル半体の外面にパッド材が巻き付けられ、該パ
    ッド材の両端がシェル半体の組み合わせ部から枕部シェ
    ル内に導入されて当該パッド材両端の隠蔽および固定が
    なされていることを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、シェル半体のパッド材取り付け面が凹形状とされ
    ていることを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
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