JPH09136590A - 自動車用ヘッドレスト - Google Patents

自動車用ヘッドレスト

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JPH09136590A
JPH09136590A JP7322154A JP32215495A JPH09136590A JP H09136590 A JPH09136590 A JP H09136590A JP 7322154 A JP7322154 A JP 7322154A JP 32215495 A JP32215495 A JP 32215495A JP H09136590 A JPH09136590 A JP H09136590A
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JP
Japan
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shell
pillow
stay
pad material
headrest
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JP7322154A
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Inventor
Yasushi Kitano
泰志 北野
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材間の分離が容易で再生利用に都合のよい
上下動可能な自動車用ヘッドレストを提供する。 【解決手段】 二つのシェル半体12,22が組み合わ
されてなる中空の枕部シェル11と、水平部31から下
方へ伸びる脚部32の側面に複数の切り欠き33が形成
されて当該水平部31および脚部32の上部側が枕部シ
ェル内に収納されたスティ30と、前記スティに対する
枕部シェルの上下動により前記スティの複数の切り欠き
と順次係合してスティと枕部シェルの相対上下位置を固
定するばね40と、前記枕部シェル表面に取り付けられ
たパッド材50とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用ヘッドレ
ストに関し、特には再生利用のための分解作業が簡単で
ある上下動可能なヘッドレストに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、乗員の頭部を保護するため
にヘッドレストが設けられている。このヘッドレストに
は、その断面を示す図12のように、枕形状をした枕部
73と金属製のスティ76とから構成されるものが多
い。前記枕部73は、合成樹脂製発泡体71の表面がフ
ァブリックなどの表面材72で覆われており、乗員の頭
部と当接して該頭部を支持する。また、金属製スティ7
6は、上部74が前記発泡体71内に固着されて下部が
枕部73の底面75から突出しており、座席の背もたれ
上部に挿通されてこのヘッドレスト70を座席に取り付
ける。
【0003】なお、前記構成からなるヘッドレストの成
形は、前記スティの上部を配置した発泡用成形型内に発
泡原料を注入し、前記スティと強固に接着した枕形状の
発泡体を成形し、その後ファブリックなどからなる表面
材を前記発泡体に被せることによりなされたり、あるい
は前記成形型内に前記スティとともに表面材を配置し
て、前記スティおよび表面材と強固に接着した枕形状の
発泡体を発泡成形することによりなされている。
【0004】ところで、近年になり、自動車部品の再生
利用が進められるようになった。この再生利用は、自動
車部品をたとえば金属部分やプラスチック部分などの材
質ごとに分離し、各材質から別の部品や製品を成形して
再利用を図るものである。この再生利用の要求は、ヘッ
ドレストにおいても例外ではない。
【0005】しかしながら、従来のヘッドレストは、前
記金属製スティと発泡体と表面材が強固に接着されてい
るため、その分離作業は容易ではなかった。そのため、
再生利用に手間がかかって経済的に不利を生じたり、完
全に分離することができず満足できる再生利用ができな
い場合がある。
【0006】また、ヘッドレストは、乗員の好みや体格
に応じて枕部の高さを適宜変えられるものが好ましい。
そこで、従来では、ヘッドレストの装着される座席背も
たれ側に、枕部の上下動機構を設けて枕部の上下調節を
行なうようにしている。ところが、背もたれの構造等に
よっては、背もたれ側に上下動機構を設けることができ
ない場合もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点に鑑み提案されたものであって、部材間の分離
が容易で再生利用に都合がよく、しかも、枕部の上下動
機構を座席背もたれに設けることができない場合にも上
下調節可能な自動車用ヘッドレストを提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
プラスチック製の二つのシェル半体が組み合わされてな
る中空の枕部シェルと、水平部から下方へ伸びる脚部の
上部側側面に前記水平部からの距離が異なる複数の切り
欠きを有し、当該水平部および脚部の上部側が枕部シェ
ル内に収納されるとともに該脚部が上下動可能に前記シ
ェル半体の組み合わせ部に挟まれたスティと、前記枕部
シェル内に設けられ、前記スティに対する枕部シェルの
上下動により前記スティの複数の切り欠きと順次係合し
てスティと枕部シェルの相対上下位置を固定するばね
と、前記枕部シェル表面の少なくとも頭部当接予定面に
取り付けられたパッド材とからなる自動車用ヘッドレス
トに係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る自
動車用ヘッドレストの正面図、図2はその2−2断面
図、図3はシェル半体の内面を示す斜視図、図4は枕部
シェルの上下動機構を拡大して示す斜視図、図5はばね
にスティ脚部の切り欠きを係合させた状態を示す斜視
図、図6はその要部を示す斜視図、図7は係合手段の一
例を示す断面図、図8はその係合状態を示す断面図、図
9はパッド材の一例を示す斜視図、図10はシェル半体
にパッド材を巻き付ける状態を示す斜視図、図11はシ
ェル半体内にスティを収納する状態を示す斜視図であ
る。
【0010】図1および図2に示されるように、この実
施例の自動車用ヘッドレスト10は、枕部シェル11と
スティ30とばね40とパッド材50とからなり、ステ
ィ30に対して枕部シェル11を上下動させることによ
り、その高さを調節するものである。
【0011】枕部シェル11は、プラスチックの射出成
形などにより内側が窪んだ形状に形成された二つのシェ
ル半体12,22が、窪んでいる面を対向させて組み合
わされることにより中空状とされたものである。この枕
部シェル11の外形状は、枕状、俵型、弁当箱形状など
適当とすることができる。これらシェル半体12,22
に使用される材質は、平常時における乗員頭部の押圧に
より変形しない剛性を有するプラスチックが用いられ、
好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂
などである。前記枕部シェル11内には、スティ30の
上部側が上下動可能に収納保持されている。
【0012】ここでスティ30について説明すると、こ
のスティ30はヘッドレスト10を座席背もたれに装着
するためのもので、金属製の中空または中実の棒状体か
らなり、枕部シェル11内に収納される水平部31と前
記水平部31の両端から屈曲して下方へ伸びる二本の脚
部32,32とにより略コの字状に形成されている。ス
ティ30の脚部32,32の上部側側面には、切り欠き
33が設けられている。この切り欠き33は、後で述べ
るばね40と係合させることにより、枕部シェル11底
面から突出するスティ30の脚部32の長さを調節し
て、スティ30と枕部シェル11の相対的上下位置を固
定するためのもので、前記水平部31からの距離を異な
らせて複数形成されている。
【0013】前記シェル半体12,22の内面には、ス
ティ保持部13,23が設けられている。このスティ保
持部13,23は、図3に示すように、枕部シェル10
の上下方向(ヘッドレスト10使用時に上下方向となる
方向を言う)に沿って立設された複数の板体よりなり、
シェル半体12,22の組み合わせによりスティ30の
水平部31を上下摺動可能に挟んで保持する。スティの
水平部31はこのスティ保持部13,23間に挟まれる
ため、枕部シェル11内を安定して上下することができ
る。また、このスティ保持部13,23の上部には、ス
ティ30の水平部31上面が当接する段部13a,23
aを有している。この段部13a,23aは、図2から
理解されるように、前記枕部シェル11内に脚部32を
最も長く収納して、底面から突出するスティ脚部32を
最も短くした時に水平部31が当接して、枕部シェル1
1内でのストッパーとなる。
【0014】また、図3に示されるように、前記両シェ
ル半体12,22の側部内面にはスティ30の左右位置
を決める位置決め板13b,23bが立設されている。
この位置決め板13b,23bは、スティ30の脚部3
2,32を挟んで、スティ30の左右のずれを防止する
ためのものである。
【0015】また、前記両シェル半体12,22はその
外周端縁が両者の組み合わせ部15,25を構成してい
る。この組み合わせ部15,25において、前記枕部シ
ェル11の底部側となる部分に、スティ突出用凹部1
6,26が形成されている。前記スティ突出用凹部1
6,26は、シェル半体12,22の組み合わせによ
り、前記組み合わせ部15,25にスティ脚部32が挿
通可能な穴を形成し、この穴を介してスティ30の脚部
32,32が枕部シェル11内から上下動可能に外へ突
出している。
【0016】ばね40は前記シェル半体12,22内面
に設けられる。図4および図5に示すように、このばね
40は前記スティ30の脚部32に形成された切り欠き
33と係合して、スティ30に対する枕部シェル11の
相対上下位置を固定するためのもので、少なくとも一の
シェル半体内でスティの脚部32が配される位置に、取
付板17を介して設けられる(本例ではシェル半体12
側に設けている)。本実施例において前記ばね40は、
両端を外側へ屈曲させた略C字形に形成されており、前
記両シェル半体12,22のスティ突出用凹部16,2
6の内側近傍に設けられている。
【0017】このばね40はシェル半体12,22の組
み合わせに際し、図5に示すようにスティの脚部32の
側面に嵌着される。そして、枕部シェル11をスティ3
0に対して上下に動かすことにより、ばね40が脚部3
2側面を摺動し切り欠き33部分に至ると、当該ばね4
0の弾性によりばね40と切り欠き33とが係合して脚
部32の位置が固定される。前記ばね40の円弧の半径
をスティ脚部32の半径よりもやや小とすれば、前記ば
ねによる脚部32への嵌着がより確実なものとなる。
【0018】なお、前記ばね40と脚部32の切り欠き
33との係合は、枕部シェル11をスティ30に対して
強引に引っ張るかあるいは上方から押すことにより容易
に外すことができ、その状態で枕部シェル11を上下方
向へ動かせば、ばね40を他の切り欠き33に係合させ
ることができる。
【0019】また、本実施例では、ばね40を設けない
側のシェル半体(本実施例ではシェル半体22)には、
ばね押さえ部28が設けられている。このばね押さえ部
28は、図3および図6から理解されるように、シェル
半体12,22の組み合わせにより、前記ばね40を脚
部32とともに外側から保持して、枕部シェル11を上
下に動かしてもばね40が脚部32から外れないように
するためのもので、内側部分が開口した図のようなコの
字状に形成されている。
【0020】さらに、前記両シェル半体の組み合わせ部
15,25の内側近傍には、図7に示すように、係合手
段15a,25aを立設することが好ましい。この係合
手段15a,25aは、前記両シェル半体12,22の
組み合わせ状態を維持するためのもので、係合解除可能
なものが好適である。たとえば、互いに係合可能な爪
や、ピンとピン穴の組み合わせなどがある。本実施例で
は、先端に互いに反対方向へ屈曲した爪部を有する板状
のものが、シェル半体12,22の対向するそれぞれの
面に形成されている。そして、前記シェル半体12,2
2を組み合わせて互いに押圧することにより、図8に示
すように先端の爪部が係合してシェル半体12,22が
組み合わせられる。なお、この爪部は、両シェル半体1
2,22を強引に引き離すことにより係合を解除するこ
とができる。
【0021】一方、シェル半体12,22の外面には、
パッド材取り付け面12a,22aが形成されている。
図3に示すように、このパッド材取り付け面12a,2
2aは、周囲に対してパッド材の厚み分の段差を有する
凹形状に形成されていて、この面にパッド材を取り付け
た際に該パッド材の縁を隠蔽してパッド材と枕部シェル
11との一体感を高め、ヘッドレストの外観を良好なも
のとする。このパッド材取り付け面12a,22aは、
枕部シェル11において乗員の頭部が当接する少なくと
も一つのシェル半体の外面に設けられる。本実施例では
両シェル半体12,22の上下方向に、前記パッド材取
り付け面12a,22aを設けて、図のようにパッド材
50を枕部シェル11の外面に巻き付けるようにした。
【0022】前記枕部シェル11の底部側の組み合わせ
部には、このパッド材取り付け面12a,22aから連
続してパッド材用凹部12b,22bが形成されてい
る。このパッド材用凹部12b,22bは、図3に示す
ように、前記パッド材取り付け面12a,22aに巻き
付けられたパッド材50の両端付近をシェル半体12,
22内に導入するとともに、両シェル半体12,22の
組み合わせにより挟む部分である。それによって、パッ
ド材50の反発弾性により両シェル半体12,22が開
くのを防ぐことができる。なお、このパッド材取り付け
面12a,22aおよびパッド材用凹部12b,22b
は、用いられるパッド材50の幅および厚みに応じて適
当な寸法に形成される。
【0023】パッド材50は、頭部に対する衝撃を緩和
するためのもので、図9に示すように、軟質ウレタンフ
ォームなどのクッション体51と、その表面を覆うファ
ブリックなどの表面材52とからなる。このパッド材5
0は、前記パッド材取り付け面12a,22aを覆うこ
とのできる幅および長さのものが用いられ、この実施例
では、前記枕部シェル11のパッド材取り付け面全周よ
りも数cm長い布団状のものが用いられる。なお、この
パッド材50の厚みは、要求される緩衝性に応じて適当
とされる。また、前記表面材52は、クッション体51
の裏面を含む全周に設けてもよい。
【0024】なお、前記シェル半体12,22の外面
は、前記パッド材取り付け面12a,22a以外の部分
をシボ模様とすることが好ましい。この部分はパッド材
50により覆われることなく露出するため、シボ模様と
することによりヘッドレストの外観を一層向上させるこ
とができる。また、前記実施例において、両シェル半体
12,22は互いに分離した例を示したが、ヒンジを介
して両者が連結されていてもよい。
【0025】次に、前記各部材からヘッドレスト10を
組み立てる手順について説明する。まず、図3に示すよ
うに、前記パッド材50の裏面側に、前記両シェル半体
12,22をその内側を上向きとして配置し、スティ突
出用凹部16,26をパッド材50の両端53に向けて
位置させる。その際、前記パッド材取り付け面12a,
22aにパッド材50が位置するように、両シェル半体
12,22とパッド材50との位置関係を調整する。
【0026】続いて、図10に示すように、前記パッド
材50の両端53を、シェル半体12,22に形成され
た前記パッド材用凹部12b,22bから、当該シェル
半体12,22の内面側へ折り曲げて該シェル半体1
2,22内に導入し固定する。その固定は、パッド材5
0の前記両端53をシェル半体内面にタッカー止めする
ことにより、あるいはシェル半体内面に立設したピン
(図示せず)にパッド材の両端53を突き刺すなどによ
り行なう。しかる後、図11に示すように、シェル半体
12内にスティの水平部31および脚部32の上部側を
配置して、ばね40にスティ30の脚部32を嵌着させ
る。前記脚部32の下部側はシェル半体12の底面に設
けられたスティ突出用凹部16からシェル半体外部へ突
出させる。
【0027】次いで、前記シェル半体12,22を、ば
ね40にスティの脚部32の切り欠き33を係合させた
状態で、組み合わせ部15,25を対向させて組み合わ
せる。その際、前記シェル半体22内面のばね押さえ部
28が、ばね40およびそのばねの係合したスティの脚
部32に嵌まる。そして、各シェル半体12,22を互
いに押圧し、係合手段15a,25aを係合させること
により、その組み合わせ状態が固定される。
【0028】このようにして形成されたヘッドレスト1
0は、前記スティ30を介して座席の背もたれに装着さ
れる。そして、枕部シェル11の高さを調節する際に
は、枕部シェル11を幾分大なる力で上または下に動か
し、枕部シェル11内のばね40を脚部の切り欠き33
に順次係合させる。枕部シェル11が所望の高さ位置で
ばね40と係合した時点で枕部シェル11に加える力を
解除する。それにより、ばね40と切り欠き33との係
合で、枕部シェル11の高さが固定される。
【0029】一方、自動車の廃車などにより、このヘッ
ドレスト10を再生利用する必要が生じた場合には、前
記両シェル半体12,22の組み合わせ部15,25に
ねじまわしのような先端の細い工具を挿入してこじるこ
とにより、両シェル半体12,22を分離させる。それ
によって、前記スティ30をシェル半体12,22から
外すことができるようになる。また、前記パッド材50
については、その両端をタッカー針から引きちぎり、そ
の後タッカー針をペンチなどで引き抜いたり、あるいは
ピン止めの場合にはピンからパッド材50の両端を抜く
ことにより、両シェル半体12,22から外すことがで
きる。したがって、各部材を容易に分離させることがで
き、各部材の再生利用が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車用ヘッドレストによれば、枕部シェルが二つのシ
ェル半体の組み合わせからなって、その枕部シェルにス
ティが脱着可能に固定されている。また、パッド材は前
記枕部シェルの外面にあって、枕部シェル内のスティと
接着されていない。そのため、ヘッドレストを再生利用
する際には、枕部シェルを二つのシェル半体に分離させ
ればスティをシェル半体から容易に外すことができ、分
離作業を簡単に行なえる利点がある。しかも、枕部シェ
ルの上下動機構は、シェル半体内面に設けられたばね
に、スティの脚部の複数の切り欠きを順次係合すること
により行なうものである。したがって、スティには、パ
ッド材が部分的に接着したまま残ることもなく、スティ
と枕部シェルおよび発泡体とを完全に分離することがで
き、良好な再生品が期待できる。また、この上下動機構
は、ヘッドレスト構造を複雑にすることがなく、再生利
用時の分離だけでなく、ヘッドレストの組立作業も簡単
で経済的となる。
【0031】また、この発明の自動車用ヘッドレスト
は、前記のように枕部シェルの上下動機構を有するた
め、座席背もたれには何等上下動機構を設ける必要がな
い。そのため、座席背もたれに上下動機構を設けること
のできない場合にも、枕部シェルを好みの高さにでき
る。しかも、この発明の自動車用ヘッドレストは、前部
座席のヘッドレストのみならず、後部座席のヘッドレス
トにも適用できる。そのため、後部座席のヘッドレスト
においても、枕部シェルの高さを調節できるようにな
り、きわめて都合がよい。
【0032】さらに、この発明の自動車用ヘッドレスト
において、パッド材が一つのシェル半体の外面または枕
部シェルの外面に巻き付けられ、該パッド材の両端がシ
ェル半体の組み合わせ部から枕部シェル内に導入され
て、当該パッド材両端の隠蔽および固定がされたものに
あっては、パッド材がその両端のみで枕部シェルに固定
されるので、分離の際にパッド材を引きちぎる等により
容易にパッド材と枕部シェルとを分けることができる。
したがって、枕部シェルとパッド材についても再生利用
のための分離作業が容易なものとなる。加えて、パッド
材取り付け面が凹形状とされて、シェル半体の組み合わ
せ部から前記パッド材の両端が枕部シェル内に導入され
たものにあっては、パッド材の両端および両側が隠蔽さ
れて外から見えず、枕部シェルとの一体感が増し、ヘッ
ドレストの外観を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車用ヘッドレス
トの正面図である。
【図2】その2−2断面図である。
【図3】シェル半体の内面を示す斜視図である。
【図4】枕部シェルの上下動機構を拡大して示す斜視図
である。
【図5】ばねにスティ脚部の切り欠きを係合させた状態
を示す斜視図である。
【図6】その要部を示す斜視図である。
【図7】係合手段の一例を示す断面図である。
【図8】その係合状態を示す断面図である。
【図9】パッド材の一例を示す斜視図である。
【図10】シェル半体にパッド材を巻き付ける状態を示
す斜視図である。
【図11】シェル半体内にスティを収納する状態を示す
斜視図である。
【図12】一般的な自動車用ヘッドレストの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 ヘッドレスト 11 枕部シェル 12 シェル半体 22 シェル半体 30 スティ 31 水平部 32 脚部 33 切り欠き 40 ばね 50 パッド材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製の二つのシェル半体が組
    み合わされてなる中空の枕部シェルと、 水平部から下方へ伸びる脚部の上部側側面に前記水平部
    からの距離が異なる複数の切り欠きを有し、当該水平部
    および脚部の上部側が枕部シェル内に収納されるととも
    に該脚部が上下動可能に前記シェル半体の組み合わせ部
    に挟まれたスティと、 前記枕部シェル内に設けられ、前記スティに対する枕部
    シェルの上下動により前記スティの複数の切り欠きと順
    次係合してスティと枕部シェルの相対上下位置を固定す
    るばねと、 前記枕部シェル表面の少なくとも頭部当接予定面に取り
    付けられたパッド材とからなる自動車用ヘッドレスト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、パッド材がクッショ
    ン材とその表面を覆う表面材とからなることを特徴とす
    る自動車用ヘッドレスト。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、二つ
    のシェル半体が互いに係合する係合手段を有し、前記係
    合により二つのシェル半体の組み合わせが維持されるこ
    とを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、一つのシェル半体の外面または組み合わされた二
    つのシェル半体の外面にパッド材が巻き付けられ、該パ
    ッド材の両端がシェル半体の組み合わせ部から枕部シェ
    ル内に導入されて当該パッド材両端の隠蔽および固定が
    なされていることを特徴とする自動車ヘッドレスト。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかにおい
    て、シェル半体のパッド材取り付け面が凹形状とされて
    いることを特徴とする自動車用ヘッドレスト。
JP7322154A 1995-11-15 1995-11-15 自動車用ヘッドレスト Pending JPH09136590A (ja)

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