JPH09137543A - 屋根ユニットの製造方法及び取扱い方法並びに製造治具 - Google Patents

屋根ユニットの製造方法及び取扱い方法並びに製造治具

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JPH09137543A
JPH09137543A JP29269695A JP29269695A JPH09137543A JP H09137543 A JPH09137543 A JP H09137543A JP 29269695 A JP29269695 A JP 29269695A JP 29269695 A JP29269695 A JP 29269695A JP H09137543 A JPH09137543 A JP H09137543A
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JP
Japan
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roof
unit
jig
under
roof unit
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JP29269695A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Gomi
英俊 五味
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根下構造体の上に設けられる屋根受材が該
屋根下構造体の下端レベルよりも下位まで延在されてな
る屋根ユニットの組立作業性を向上すること。 【解決手段】 屋根ユニット12Aの製造方法におい
て、屋根下構造体15を治具41の上に支持してかさ上
げした状態で、この屋根下構造体15に屋根受材16を
接合するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根ユニットの製
造方法及び取扱い方法並びに製造治具に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物等では、特公平6-72467 号
公報に記載の如く、屋根下構造体(小壁パネルの如くの
支持パネル等)の上にたる木等の屋根受材を設け、屋根
受材の上に屋根面材を設けることにて屋根ユニットを形
成することとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記、の問題点がある。 屋根下構造体の上に設けられる屋根受材が該屋根下構
造体の下端レベルよりも下位まで延在されてなる葺降し
屋根ユニットの如くにあっては、屋根下構造体の上に屋
根受材を安定して組立作業することに困難がある。
【0004】上記の葺降し屋根ユニットの如くを、
ユニット組立工場内で移動して保管場に載置したり、ユ
ニット組立工場から建築現場に移動するために輸送トラ
ックの荷台に載置したり、建築現場で輸送トラックから
地上に降ろしたりする等において、安定して取扱うこと
に困難がある。
【0005】本発明の課題は、屋根下構造体の上に設け
られる屋根受材が該屋根下構造体の下端レベルよりも下
位まで延在されてなる屋根ユニットの組立作業性を向上
することにある。
【0006】また、本発明の課題は、屋根下構造体の上
に設けられる屋根受材が該屋根下構造体の下端レベルよ
りも下位まで延在されてなる屋根ユニットの取扱い性を
向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、屋根下構造体の上に屋根受材を設けるに際し、屋根
受材が屋根下構造体の下端レベルよりも下位まで延在し
てなる屋根ユニットの製造方法において、屋根下構造体
を治具の上に支持してかさ上げした状態で、この屋根下
構造体に屋根受材を接合するようにしたものである。本
発明でいう屋根受材とは屋根面材を支持する下地材で、
たる木、軒木桟等を指す。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の製造方法により製造した屋根ユニットを移動するに
際し、該屋根ユニットに前記治具を固定した状態で、該
屋根ユニットを移動するようにしたものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、屋根下構造体
の上に屋根受材が設けられ、屋根受材が屋根下構造体の
下端レベルよりも下位まで延在されてなる屋根ユニット
の製造治具であって、屋根下構造体を支持してかさ上げ
可能とするものである。の製造治具。
【0010】請求項1〜3に記載の本発明によれば、下
記、の作用がある。 屋根下構造体を治具の上に支持してかさ上げした状態
で、この屋根下構造体に屋根受材を接合して屋根ユニッ
トとする。従って、屋根受材が屋根下構造体の下端レベ
ルよりも下位まで延在されてなる場合にも、治具上に支
持された屋根下構造体の上に屋根受材を安定して組立作
業できる。
【0011】上記の屋根ユニットに治具を固定した
状態で、該屋根ユニットを移動する。従って、屋根ユニ
ットをユニット組立工場内で移動して保管場に載置した
り、ユニット組立工場から建築現場に移動するために輸
送トラックの荷台に載置したり、建築現場で輸送トラッ
クから地上に降ろしたりする等において、治具をユニッ
ト支持台として用いることができ、屋根ユニットを安定
して取扱うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物を示す模式
図、図2は治具を示す模式図、図3は小壁パネルを示す
模式図、図4は小壁パネルと頭つなぎの位置決め工程を
示す模式図、図5は小壁パネルと頭つなぎと桁トラスの
取付工程を示す模式図、図6は隅たる木の取付工程を示
す模式図、図7はたる木と鼻かくし材の取付工程を示す
模式図、図8は図7の側面図、図9は屋根ユニットの移
動工程を示す模式図、図10は屋根ユニットの据付工程
を示す模式図である。
【0013】ユニット建物10は、図1に示す如く、工
場生産された建物ユニット11、屋根ユニット12を建
築現場に輸送し、建築現場に予め設けてある基礎13の
上にてそれら建物ユニット11、屋根ユニット12を接
合して構築される。
【0014】このとき、ユニット建物10では、建築法
上の斜線制限等に対応するために、2階前面の建物ユニ
ット11として、面取り建物ユニット11Aを、該面取
り建物ユニット11Aの上の屋根ユニット12として、
葺降し屋根ユニット12Aを用いている。
【0015】面取り建物ユニット11Aは、居室部を構
成する壁構造体14の上縁部の一部を勾配を有する傾斜
状上縁部14Aとし、残部を水平状上縁部14Bとして
いる。葺降し屋根ユニット12Aは、屋根下構造体15
の上に屋根受材16を設け、この屋根受材16を屋根下
構造体15の下端レベルよりも下位まで延在し、屋根受
材16の上に屋根面材17を貼着している。これによ
り、葺降し屋根ユニット12Aは、屋根下構造体15を
面取り建物ユニット11Aの水平状上縁部14Bに載置
し、屋根受材16において屋根下構造体15より延在し
ている部分を面取り建物ユニット11Aの傾斜状上縁部
14Aに載置するものとなる。
【0016】以下、屋根ユニット12の製造方法、取扱
い方法について説明する。 (葺降し屋根ユニット12Aの製造方法)(図1〜図
8) 葺降し屋根ユニット12Aにおいて、屋根下構造体15
としては、小壁パネル21、桁トラス22、頭つなぎ2
3〜26があり、屋根受材16としては、隅たる木3
1、たる木32、33、鼻かくし材34〜36がある。
葺降し屋根ユニット12Aの製造に際しては、屋根下構
造体15としての小壁パネル21、桁トラス22、頭つ
なぎ23を組立工場の床面40よりかさ上げして支持す
る治具41が用いられる。治具41は、木製もしくは形
鋼製であり、図2に示す如く、小壁パネル21、頭つな
ぎ23が固定される埋め込みボルト42を備えるととも
に、床面40に設けられている位置決めピン(不図示)
に係入されるピン孔43を備えている。
【0017】(1) 小壁パネル21、桁トラス22の組立
(図3) 下弦材21A、縦材21B及び斜め材21Cにて小壁枠
組21Dを形成し、小壁枠組21Dに小壁面材21Eを
貼付け、更に壁下シート21F、下屋水切りジョイント
21Gを設けて、小壁パネル21とする。下弦材21A
は、治具41の埋め込みボルト42に挿着されるボルト
孔21Hを備えている。
【0018】下弦材22A、縦材22B、方杖22C、
上弦材22D、斜め材22Eを枠組して桁トラス22と
する。
【0019】(2) 小壁パネル21、頭つなぎ23、24
の据付け(図4) 左右の治具41、41を床面40上の所定位置にセッ
トする。このとき、治具41のピン孔43を床面40に
設けてある位置決めピン(不図示)に係入する。
【0020】小壁パネル21を一方の治具41に載
せ、小壁パネル21の下弦材21Aに設けてあるボルト
孔21Hを治具41のボルト42に挿着し、これを座
金、ナットにて固定する。
【0021】頭つなぎ23を他方の治具41に載せ、
頭つなぎ23に設けてあるボルト孔23Aを治具41の
ボルト42に挿着し、これを座金、ナットにて固定す
る。
【0022】頭つなぎ24を床面40上の所定位置に
セットする。このとき、頭つなぎ24に設けてあるピン
孔24Aを床面40に設けてある位置決めピン(不図
示)に係入する。
【0023】(3) 桁トラス22の据付け(図5) 桁トラス22を上記(2) の小壁パネル21、頭つなぎ2
3に接合する。桁トラス22の一端側の縦材22Bを小
壁パネル21の下弦材21A、縦材21Bに釘打ちし、
桁トラス22の他端側で下弦材22Aを頭つなぎ23に
釘打ちする(図5(B))。
【0024】(4) 隅たる木31の接合(図6) 隅たる木31の上端部を桁トラス22の上弦材22Dの
斜め材22E側端部に釘打ちし(図6(B))、隅たる
木31の下端側中間部を金物51を用いて治具41上の
頭つなぎ23に釘打ちする(図6(C))。
【0025】(5) たる木32、33の接合(図7、図
8) たる木32の上端部を桁トラス22の上弦材22D、隅
たる木31のそれぞれに釘打ちし、たる木32の下端側
中間部を床面40上の頭つなぎ24に釘打ちする。たる
木33の上端部を隅たる木31に釘打ちする。
【0026】(6) 鼻かくし材34〜36の接合(図7、
図8) たる木32の下端部に鼻かくし材34を接合し、隅たる
木31の下端部とたる木32の中間部に鼻かくし材35
を接合し、桁トラス22の斜め材22Eの下端部とたる
木33の下端部と隅たる木31の下端部に鼻かくし材3
6を接合する。
【0027】(7) 頭つなぎ25、26の接合(図7) 左右両端に位置するたる木32、32の治具41より突
き出ている部分の下面に頭つなぎ25、26を釘打ちす
る。尚、この頭つなぎ25、26の取付は、葺降し屋根
ユニット12Aの反転後に取付けることができる。
【0028】(8) 屋根面材17の取付 たる木31〜33の上面に屋根面材17(野地板、防水
紙)を貼着する。これにより、葺降し屋根ユニット12
Aが製造される。
【0029】(葺降し屋根ユニット12Aの取扱い方
法)(図9、図10) (1) 葺降し屋根ユニット12Aに吊金物51を取付け
る。
【0030】(2) 葺降し屋根ユニット12Aに治具41
を固定したまま、吊り具52により軒先の2点で吊り、
90度回転して立てた状態でトラックの荷台に積み降ろ
しし、建設現場に輸送する(図9(A))。
【0031】(3) 現場においては地盤上に枕木53を置
き、この上に治具41をつけたままの状態で葺降し屋根
ユニット12Aを仮置きする。その後治具41を葺降し
屋根ユニット12Aから分離する(図9(B))。
【0032】(4) 葺降し屋根ユニット12Aを吊り具5
2により4点吊りし、面取り建物ユニット11Aの上に
搭載する(図9(B)、図10)。葺降し屋根ユニット
12Aの小壁パネル21の下弦材21A、頭つなぎ23
〜26を、面取り建物ユニット11Aの壁構造体14の
傾斜状上縁部14A、水平状上縁部14Bに座金、ナッ
トにて緊結する。
【0033】以下、本実施形態の作用効果について説明
する。 屋根下構造体15を治具41の上に支持してかさ上げ
した状態で、この屋根下構造体15に屋根受材16を接
合して屋根ユニット12Aとする。従って、屋根受材1
6が屋根下構造体15の下端レベルよりも下位まで延在
されてなる場合にも、治具41上に支持された屋根下構
造体15の上に屋根受材16を安定して組立作業でき
る。
【0034】上記の屋根ユニット12Aに治具41
を固定した状態で、該屋根ユニット12Aを移動する。
従って、屋根ユニット12Aをユニット組立工場内で移
動して保管場に載置したり、ユニット組立工場から建築
現場に移動するために輸送トラックの荷台に載置した
り、建築現場で輸送トラックから地上に降ろしたりする
等において、治具41をユニット支持台として用いるこ
とができ、屋根ユニット12Aを安定して取扱うことが
できる。
【0035】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の屋根下構造体、屋根受材は、壁式構法によるもの
に限らず、鉄骨構造体等の軸組式構法によるものであっ
てもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、屋根下
構造体の上に設けられる屋根受材が該屋根下構造体の下
端レベルよりも下位まで延在されてなる屋根ユニットの
組立作業性を向上することができる。
【0037】また、本発明によれば、屋根下構造体の上
に設けられる屋根受材が該屋根下構造体の下端レベルよ
りも下位まで延在されてなる屋根ユニットの取扱い性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はユニット建物を示す模式図である。
【図2】図2は治具を示す模式図である。
【図3】図3は小壁パネルを示す模式図である。
【図4】図4は小壁パネルと頭つなぎの位置決め工程を
示す模式図である。
【図5】図5は小壁パネルと頭つなぎと桁トラスの取付
工程を示す模式図である。
【図6】図6は隅たる木の取付工程を示す模式図であ
る。
【図7】図7はたる木と鼻かくし材の取付工程を示す模
式図である。
【図8】図8は図7の側面図である。
【図9】図9は屋根ユニットの移動工程を示す模式図で
ある。
【図10】図10は屋根ユニットの据付工程を示す模式
図である。
【符号の説明】
12A 葺降し屋根ユニット(屋根ユニット) 15 屋根下構造体 16 屋根受材 17 屋根面材 41 治具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下構造体の上に屋根受材を設けるに
    際し、屋根受材が屋根下構造体の下端レベルよりも下位
    まで延在してなる屋根ユニットの製造方法において、 屋根下構造体を治具の上に支持してかさ上げした状態
    で、この屋根下構造体に屋根受材を接合することを特徴
    とする屋根ユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法により製造し
    た屋根ユニットを移動するに際し、該屋根ユニットに前
    記治具を固定した状態で、該屋根ユニットを移動するこ
    とを特徴とする屋根ユニットの取扱い方法。
  3. 【請求項3】 屋根下構造体の上に屋根受材が設けら
    れ、屋根受材が屋根下構造体の下端レベルよりも下位ま
    で延在されてなる屋根ユニットの製造治具であって、 屋根下構造体を支持してかさ上げ可能とする屋根ユニッ
    トの製造治具。
JP29269695A 1995-11-10 1995-11-10 屋根ユニットの製造方法及び取扱い方法並びに製造治具 Pending JPH09137543A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299368A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
JP2010174512A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物の設計方法およびユニット式建物
JP2013249728A (ja) * 2013-08-12 2013-12-12 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299368A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
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