JP3907310B2 - 屋根ユニット及びその据え付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、住宅等の建物の屋根部分を効率よく構築するために屋根を構成する部材をあらかじめ組み立てた屋根ユニット、及びこの屋根ユニットの据え付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の建築物の構築方法として、構造をいくつかのユニットに分割して工場等においてあらかじめ組み立てておき、構築現場においてこれらのユニットを組み合わせて構造体を形成する方法がある。このような工法において、建物が傾斜した屋根を有する場合は、居室部分を構成する躯体ユニットと、屋根部分を形成する屋根ユニットとに分割して構築する場合が多い。
【0003】
上記各ユニットは、組み立てた工場から建物の構築現場まで輸送する必要があり、輸送可能な大きさにしなければならないが、屋根ユニットは軒部分を有するために水平方向に載置したまま輸送しようとすると、幅が大きすぎて輸送不可能になることが多い。また、縦にして輸送しようとしても、高架橋等の下を通過する際に高さが制限される。
【0004】
このため、軒先部分を分割して軒先ユニットとすることが知られており、例えば、特開平5−295831号公報に開示されるものがある。
特開平5−295831号公報に記載の軒先ユニットは、複数の軒先垂木と母屋とによって構成されるフレームを接合プレートによって支持するものであり、この接合プレートにL型の断面を有する鋼部材が取り付けられている。そして、建物の構築現場では、既に建て込まれているH型鋼からなる桁梁に上記鋼部材を固定することにより、この軒先ユニットを接合するものである。このように軒先ユニットと屋根ユニットとを分割することによって屋根ユニットの輸送が容易となるとともに、軒先の長さ、すなわち軒の張り出し長を自由に設定することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように軒先ユニットが本体部と分離された屋根ユニットでは次のような問題点がある。
軒先ユニットが屋根ユニットの本体部と分離して組み立てられていると、これらを製作した工場から建物の構築現場へ輸送する際に、運搬車への積み降ろしの作業が増加し、輸送作業の効率が低下する。また、運搬車両の必要台数が増加することもある。
【0006】
一方、建物の構築現場で屋根ユニットを据え付けるときには、本体部及び軒先ユニットをそれぞれ別個に吊り上げ、正確に位置を決めて据え付けなければならず、これらのユニットを据え付ける作業の工数も増加する。
【0007】
また軒先ユニットは、屋根ユニットの本体部又は躯体ユニットから張り出すように据え付ける必要があり、正確な位置に据え付け固定するのに多くの手間を要することになる。さらに、吊り上げた軒先ユニットの下側に作業者が入り、軒裏からの作業を行うことが必要となり、作業性が低下するとともに、作業の危険度も高くなる。
【0008】
本願発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、輸送及び据え付けを安全かつ効率良く行うことができる屋根ユニット、及びこの屋根ユニットの据え付け方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 建築物の傾斜した屋根を形成する構造部材をあらかじめ組み立てた屋根ユニットであって、 前記建築物の外壁面より外側に突き出す軒部分を、屋根ユニットの本体部と分離して組み立てた軒先ユニットを有し、 この軒先ユニットの傾斜する屋根の頂部付近が、前記本体部の傾斜する屋根の下端部付近と回動可能に連結され、 この軒先ユニットは、上方に跳ね上げるように回動し、該軒先ユニットの屋根面が前記本体部の屋根面と平行となる位置で前記本体上に載置されるものである屋根ユニットを提供するものである。
【0010】
このような屋根ユニットでは、本体部と軒先ユニットが回動可能に連結され、軒先ユニットが本体部の上に載置されるので、これらを一体にして吊り上げ、運搬車への積み込み、輸送及び荷降ろしを行うことができる。また、軒先ユニットと屋根ユニットの本体部とを一台の運搬車で搬送することができ、輸送効率も良好となる。さらに、建物の構築現場において、あらかじめ組み立てられた構造体の上に据え付ける際にも、上記軒先ユニットを屋根ユニットの本体部上に載置したまま正確な位置に据え付け、屋根ユニットを回動して所定の位置に取り付けることができる。したがって、正確に位置を定めて据え付ける作業が一度で済むとともに、屋根ユニットの本体部の周囲から据え付け作業を行うことができ、軒裏からの作業が不要となって正確に位置を決めて据え付けるのが容易となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の屋根ユニットにおいて、 前記軒先ユニットは、 軒先とほぼ平行に配置される上部水平部材と、 前記上部水平部材の下方において該上部水平部材と平行に配置される下部水平部材と、 前記上部水平部材の斜め下方に、前記上部水平部材とほぼ平行に配置される軒先水平部材と、 前記上部水平部材と前記軒先水平部材とを連結し、傾斜して配置される垂木と、 前記上部水平部材と前記下部水平部材とを連結する垂直材と、 前記下部水平部材と前記軒先水平部材とをほぼ水平に連結する野縁とを有するものとする。
【0012】
このような屋根ユニットでは、本体部と回動可能に連結された軒先ユニットが3つの水平部材とこれらを相互に連結する部材とで主要部が構成され、トラス状の強固な構造となる。したがって、軒先ユニットを回動して本体部上に載置する作業、及び本体部の据え付け後、軒先ユニットを所定位置まで回動し固定する作業が安全かつ容易に行われるとともに、本体部と分割された構造であっても強固な軒構造が形成される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の屋根ユニットにおいて、 前記軒先ユニットは前記屋根ユニットの本体部と蝶番によって連結され、
該蝶番の一つの翼体は、前記本体部の垂直面に取り付けられ、 該蝶番の回動軸が屋根ユニット上に取り付けられる野地板の下面より下側にある位置から上方に移動するように、前記翼体が前記本体部に対して摺動可能となっているものとする。
【0014】
上記のように軒先ユニットを本体部の上に載置したときに、双方の屋根面がぴったりと接触するためには、軒先ユニットを180°回転する必要があり、回動軸は屋根面の延長線上になければならない。しかし、屋根面の延長線上に回動軸があると、屋根ユニットを所定位置に据え付けた後、軒先ユニットと屋根ユニットの本体部との接合部に連続するように野地板を取り付けることができない。しかし、上記屋根ユニットでは、軒先ユニットと屋根ユニットの本体部とを連結する蝶番が本体部の垂直面に沿って摺動可能となっているので、軒先ユニットを本体部上から所定位置に回動するとともに、上記蝶番を屋根面より下方に移動することができる。したがって、軒先ユニットを所定位置に固定した後、軒先ユニットと屋根ユニットの本体部とに野地板を架け渡すように取り付け、連続した屋根面を形成することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、 建築物の傾斜した屋根を形成する構造部材をあらかじめ組み立てた屋根ユニットを、居室部分を形成する躯体ユニット上に載置される本体部と、躯体ユニットから突き出した部分となる軒先ユニットとに分割して組み立て、 前記軒先ユニットの頂部と前記本体部の縁部とを回動可能に接合し、 前記軒先ユニットを跳ね上げるように回動し、該軒先ユニットの屋根面が前記本体部の屋根面と平行となる位置で前記本体部上に載置し、 この軒先ユニットと本体部との接合体を建築物の構築現場まで搬送した後、前記躯体ユニット上に載置し、 前記軒先ユニットを回動して、該軒先ユニットを所定の位置に据え付け、固定する屋根ユニットの据え付け方法を提供するものである。
【0016】
このような屋根ユニットの据え付け方法では、回動可能に連結された軒先ユニットと屋根ユニットの本体部とを一体にして吊り上げ、正確な位置に据え付けると、軒先ユニットは回動して屋根ユニットの本体部から張り出す位置へ戻すだけで所定の正確な位置に据え付けられる。したがって、作業効率が向上するととともに、張り出して設けられる軒先ユニットを取り付ける危険な作業を不要とすることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の屋根ユニットの据え付け方法において、 前記軒先ユニットと前記本体部とは、蝶番を用いて回動可能に接合し、
前記軒先ユニットを所定位置に固定した後、前記蝶番を取り外し、 前記軒先ユニットと前記本体部との間に架け渡すように野地板を取り付けるものとする。
【0018】
この屋根ユニットの据え付け方法では、軒先ユニットを所定位置に固定した後、蝶番を取り外すので、蝶番を取り付ける位置の制約が少なく、簡単な構造で軒先ユニットを本体部の上に載置した位置と所定位置との間で回動が可能となるように連結することができる。また、蝶番を取り外したあとに野地板を取り付け、軒先ユニットと本体部とで連続した屋根面を形成することができる。さらに、取り外した蝶番は転用することができ、経済性も向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施形態である屋根ユニットを据え付けた状態を示す概略断面図である。
この屋根ユニットは、主要部材が木質系の材料で形成されており、躯体ユニット3の上に載置して固定される本体部1と、軒先ユニット2とを有し、上記本体部1と軒先ユニット2とが蝶番41で回動可能に連結されている。
【0020】
上記屋根ユニットの本体部1は、傾斜して設けられる垂木11と、これを支える棟木12及び母屋13と、水平に架け渡される梁14と、棟木を支えるつか15とで主要部が構成され、垂木11の上面には野地板16が取り付けられている。
【0021】
上記軒先ユニットは、図2に示すように、屋根面の下に水平に配置される上部水平部材21と、この上部水平部材21の下方に平行に配置される下部水平部材22と、軒先に沿って水平に配置される鼻隠し23(軒先水平部材)とを有し、上記上部水平部材21と鼻隠し23とが複数の垂木24によって連結され、上記上部水平部材21と上記下部水平部材22とは複数の垂直材25によって連結されている。また、上記下部水平部材22と鼻隠し23とは複数の野縁26で連結されている。これらの部材はボルト、ビス又は釘等によって互いに接合されるとともに、上記垂木24と垂直材25と野縁26とに鉛直な板材27が接合され、これらの部材相互間の変位又は変形を拘束するようになっている。
【0022】
この軒先ユニット2は蝶番41によって上方に跳ね上げるように回動することができ、図3に示すように、屋根ユニットの本体部1上に双方の屋根面をぴったりと接触させるように載置することが可能となっている。
【0023】
上記屋根ユニットが載置される躯体ユニット3は、桁31、梁32、柱33及び土台(図示しない)等によって主要部が構成され、図4(a)に示すように、基礎4上に載置されるものである。そして、上記屋根ユニットは、本体部1がこの躯体ユニット3上に据え付けられ、軒先ユニット2が躯体ユニット3の外側面より張り出すように据え付けられるものである。
【0024】
上記軒先ユニット2は、図4(b)に示すように、建物の周囲に複数が配列されるものであるが、建物の出隅部aでは、両側の軒先ユニット2を本体部1上に回動することができず、出隅の片側の軒先ユニット2aだけが屋根ユニットの本体部1と回動可能に連結される。したがって、他方の軒先ユニット2bは屋根ユニットの本体部1を据え付けた後に取り付けることになる。
【0025】
次に、この屋根ユニットの据え付け方法について説明する。なお、この据え付け方法は請求項4に記載の発明の一実施形態である。
屋根ユニットの本体部1と軒先ユニット2とは、図5(a)に示すように、分離した状態で制作され、図5(b)に示すように、屋根面が連続する位置に仮置きをして蝶番41によって連結される。その後、図5(c)に示すように、軒先ユニット2を上方に跳ね上げるように回動し、屋根ユニットの本体部1上に載置する。このような状態で、図6(a)に示すようにクレーン等によって吊り上げ、トラック等の運搬車両に積み込み、建物の構築現場に輸送する。建物の構築現場では、同様にして吊り上げ、運搬車両からの荷降ろし、仮置き及び既に据え付けられた躯体ユニット3上への据え付けを行う。屋根ユニットの躯体ユニット上への据え付けが完了すると、図6(b)に示すように、軒先ユニット2を回動し、躯体ユニット3の外側面より張り出した所定位置に移動する。
【0026】
上記屋根ユニットの本体部1と軒先ユニット2とを連結する蝶番41は、図7に示すように、該蝶番の一方の翼体41aが軒先ユニット2の上部水平部材21の鉛直面にビスによって固着されている。そして、もう一方の翼体41bは本体部1の母屋13の鉛直面に、上下方向の摺動が可能に取り付けられている。つまり、この翼体41bは、図8に示すように、鉛直方向の長孔41cを有し、この長孔41cに挿通したボルト42によって母屋13に連結されるものであり、上記翼体41bと上記ボルト42とが長孔41cの範囲内で相対移動し、蝶番41が下方に移動するようになっている。
【0027】
したがって、上記軒先ユニット2を屋根ユニットの本体部1上に載置したときには、図7に示すように、上記蝶番41の回動軸41dが屋根面より上方にあり、軒先ユニット2の屋根面が本体部1上の屋根面上に当接するように載置されているが、上記のように蝶番41が母屋13と摺動可能となっているので、軒先ユニットを回動すると同時に蝶番41が下方に移動する。そして、図6(c)に示すように、屋根面が屋根ユニットの本体部1と軒先ユニット2とで連続する位置に軒先ユニット2が据え付けられると、蝶番41の頂部は、図7中の一点鎖線で示すように、野地板1bよりも下方に納まる。このとき、軒先ユニット2の上部水平部材21は、図1に示すように、躯体ユニットの桁31上に載せ掛けられるとともに、軒先ユニット2の下部水平部材22は桁31の鉛直面に当接され、正確に位置決めされて、安定した状態となる。そして、上部水平部材21及び下部水平部材22が屋根ユニットの本体部1又は躯体ユニット3に固着されることによって強固な軒構造となる。
【0028】
その後、屋根ユニットの本体部1と軒先ユニット2との間に架け渡すように接合部の野地板43を取り付け、連続した屋根面を形成する。そして、この上に瓦、スレート板などの屋根材を敷設し、屋根を完成する。
【0029】
図9は、請求項1又は請求項2の他の実施形態である軒先ユニットを据え付ける方法であって、請求項5に記載の屋根ユニットの据え付け方法を示す概略図である。
この据え付け方法では、図5及び図6に示される方法と同様に、屋根ユニットの本体部及び軒先ユニットを製作し、これらを蝶番によって連結する。そして、この屋根ユニットの構築現場への輸送、所定位置への据え付け及び軒先ユニットの所定位置への回動が行われる。ただし、この方法で据え付けられる屋根ユニットは本体部101と軒先ユニット102とが、垂木111,124の上面に取り付けられた蝶番141で連結されている。そして、軒先ユニット102を所定位置に移動した後、軒先ユニット102の上部水平部材121と本体部の母屋113とをボルト144で連結し固定した後、上記蝶番141を取り外す。この蝶番141を取り外した部分に野地板143を取り付け、連続した屋根面を形成する。
【0030】
このような据え付け方法では、蝶番の回動軸141aが野地板116の上面の延長線上に位置するようにして蝶番141を本体部及び軒先ユニットに固着して取り付けることができる。このため、本体部101上に屋根面を当接して載置された軒先ユニット102は、上記回動軸141aを中心に回動するだけで所定の位置に据え付けられ、本体部101と軒先ユニット102との屋根面が同一面上に位置することになる。また、蝶番141を上記のように取り付けるので、取り付け部の加工及び取り付け作業が簡単となる。さらに、垂木111,124の上面に蝶番141が取り付けられているので、軒先ユニット102を所定位置に移動した後、蝶番141を容易に取り外すことができる。取り外した蝶番は、他の屋根ユニットの連結に転用することが可能となる。
【0031】
以上に説明した屋根ユニットの据え付け方法は、軒先ユニットを屋根ユニットの本体部上に載置した状態で、躯体ユニット上に据え付けるものであるが、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明に係る屋根ユニットは、軒先ユニットを本体部上に載置して建物の構築現場へ輸送した後、軒先ユニットを回動して本体部と連続する位置に戻し、これらを一体に固定した後に吊り上げて、躯体ユニット上に据え付けることもできる。このような据え付け方法は、建物の構造、構築現場の状況に応じて適宜選択が可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係る屋根ユニットでは、本体部と軒先ユニットとが回動可能に連結され、軒先ユニットを回動して本体部上に載置した状態で輸送及び据え付けができ、作業効率及び作業の安全性が向上する。
また、本願発明に係る屋根ユニットの据え付け方法では、屋根ユニットの本体部と軒先ユニットとを回動可能に連結しておき、軒先ユニットを上載した状態で本体部を所定位置に据え付け、その後、軒先ユニットを回動して所定位置に据え付けるので、正確に位置を調整して据え付ける作業が減少し、作業効率及び作業の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施形態である屋根ユニットを躯体ユニット上に据え付けた状態を示す概略断面図である。
【図2】図1に示す屋根ユニットに含まれる軒先ユニットの概略斜視図である。
【図3】図1に示す屋根ユニットの軒先ユニットを本体部上に載置した状態を示す概略図である。
【図4】図1に示す屋根ユニット及びこの屋根ユニットが有する軒先ユニットの配置を示す概略立面図及び概略平面図である。
【図5】請求項4に記載の発明の一実施形態である屋根ユニットの据え付け方法を示す施工要領図である。
【図6】請求項4に記載の発明の一実施形態である屋根ユニットの据え付け方法を示す施工要領図である。
【図7】図1に示す屋根ユニットの本体部と軒先ユニットとの接合部の詳細図である。
【図8】図7中に示すA−A線での矢視図である。
【図9】請求項5に記載の屋根ユニットの据え付け方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1、101 屋根ユニットの本体部
2、102 軒先ユニット
3 躯体ユニット
4 基礎
11、111 垂木
12 棟木
13、113 母屋
14 梁
15 つか
16、116 野地板
21、121 上部水平部材
22 下部水平部材
23、123 鼻隠し
24、124 垂木
25 垂直材
26 野縁
27 板材
31 桁
32 梁
33 柱
41、141 蝶番
42 ボルト
43 野地板
144 ボルト
Claims (5)
- 建築物の傾斜した屋根を形成する構造部材をあらかじめ組み立てた屋根ユニットであって、
前記建築物の外壁面より外側に突き出す軒部分を、屋根ユニットの本体部と分離して組み立てた軒先ユニットを有し、
この軒先ユニットの傾斜する屋根の頂部付近が、前記本体部の傾斜する屋根の下端部付近と回動可能に連結され、
この軒先ユニットは、上方に跳ね上げるように回動し、該軒先ユニットの屋根面が前記本体部の屋根面と平行となる位置で前記本体上に載置されるものであることを特徴とする屋根ユニット。 - 前記軒先ユニットは、
軒先とほぼ平行に配置される上部水平部材と、
前記上部水平部材の下方において該上部水平部材と平行に配置される下部水平部材と、
前記上部水平部材の斜め下方に、前記上部水平部材とほぼ平行に配置される軒先水平部材と、
前記上部水平部材と前記軒先水平部材とを連結し、傾斜して配置される垂木と、
前記上部水平部材と前記下部水平部材とを連結する垂直材と、
前記下部水平部材と前記軒先水平部材とをほぼ水平に連結する野縁とを有することを特徴とする請求項1に記載の屋根ユニット。 - 前記軒先ユニットは前記屋根ユニットの本体部と蝶番によって連結され、
該蝶番の一つの翼体は、前記本体部の垂直面に取り付けられ、
該蝶番の回動軸が屋根ユニット上に取り付けられる野地板の下面より下側にある位置から上方に移動するように、前記翼体が前記本体部に対して摺動可能となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根ユニット。 - 建築物の傾斜した屋根を形成する構造部材をあらかじめ組み立てた屋根ユニットを、居室部分を形成する躯体ユニット上に載置される本体部と、躯体ユニットから突き出した部分となる軒先ユニットとに分割して組み立て、
前記軒先ユニットの頂部と前記本体部の縁部とを回動可能に接合し、
前記軒先ユニットを跳ね上げるように回動し、該軒先ユニットの屋根面が前記本体部の屋根面と平行となる位置で前記本体部上に載置し、
この軒先ユニットと本体部との接合体を建築物の構築現場まで搬送した後、前記躯体ユニット上に載置し、
前記軒先ユニットを回動して、該軒先ユニットを所定の位置に据え付け、固定することを特徴とする屋根ユニットの据え付け方法。 - 前記軒先ユニットと前記本体部とは、蝶番を用いて回動可能に接合し、
前記軒先ユニットを所定位置に固定した後、前記蝶番を取り外し、
前記軒先ユニットと前記本体部との間に架け渡すように野地板を取り付けることを特徴とする請求項4に記載の屋根ユニットの据え付け方法。
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