JPH06272347A - 庇の屋根への取付構造 - Google Patents

庇の屋根への取付構造

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JPH06272347A
JPH06272347A JP6501693A JP6501693A JPH06272347A JP H06272347 A JPH06272347 A JP H06272347A JP 6501693 A JP6501693 A JP 6501693A JP 6501693 A JP6501693 A JP 6501693A JP H06272347 A JPH06272347 A JP H06272347A
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JP
Japan
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eaves
roof
roof body
tip
house
Prior art date
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Application number
JP6501693A
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English (en)
Inventor
Toshihide Katagiri
敏秀 片桐
Yukio Tomimoto
幸男 冨本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 庇の屋根への取付状態における取付強度を充
分に確保すると共に取付時の現場作業の低減化を図る。 【構成】 屋根体10は屋根フレーム14及び屋根上面
部16から成り、又載置部42を備えている。一方、庇
12は、庇本体58及びその上部から屋根傾斜方向へ延
設された延設部60から成る。そして、屋根体10の載
置部42に庇12の延設部60が載置され、この状態
(A4位置)で延設部60の先端部及び延設部60の根
元付近にて、ボルト78、80及びナットを用いて庇1
2が屋根体10に固定されている。従って、庇12の屋
根体10への取付点間の距離が長くなるので、少ない取
付点で充分な取付強度が得られる。これにより、庇12
の屋根体10への取付時の現場作業も低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋の屋根の軒先側に
庇を取り付ける場合に適用される庇の屋根への取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋、例えば軒先を有する住宅におい
て、この軒先を屋根とは別体で構成したものが既に案出
されている(一例として、特開平3−100255号公
報参照)。以下、この公報に開示された構造について説
明する。
【0003】図9に示されるように、この構造では、住
宅の躯体100の桁側縁部及び妻側縁部に、複数の桁側
軒先部分102及び妻側軒先部分104が連続的に設け
られている。この内、桁側軒先部分102の躯体100
への取付構造が図10に示されており、また桁側軒先部
分102の取付方が図11に示されている。以下これら
の図を用いてこの構造を説明する。
【0004】桁側軒先部分102は、出隅部分に配置さ
れる第1の桁側軒先部分102Aと、出隅間に配置され
る第2の桁側軒先部分102Bと、から成り、いずれも
軒先表面となるカバー部材106及びこのカバー部材1
06を支持するブラケット108を備えている。
【0005】第2の桁側軒先部分102Bのブラケット
108の先端部の側部下側には、軸芯に孔110を備え
た筒状部材112が配設されている。これに対応して、
第1の桁側軒先部分102Aのブラケット(なお、図1
0は、図9における第1の桁側軒先部分102と第2の
桁側軒先部分102との継ぎ目付近で切断した状態を図
示したものなので、この図には図示されない)の先端部
下側には、筒状部材112の孔110内へ挿入可能な剣
先ボルト114(図11参照)が突出した状態で配設さ
れている。
【0006】また、第1の桁側軒先部分102Aのブラ
ケットは、支持部材116を介して外壁材118に支持
される下面板120を備えている。この下面板120の
躯体側端部付近には、円孔122が形成されている。ま
た、下面板120の躯体側端部に隣接して立設されてい
る柱124の側面には、アングル状のフック126が固
着されている。このフック126には、下面板120の
前記円孔122へ挿入可能な剣先ボルト128が上向き
に固着されている。そして、この第1の桁側軒先部分1
02Aは、フック126から立設される剣先ボルト12
8によって下面板120の円孔122が貫通された状態
で、ナット130を締め付けると共に、この取付点の直
上となる部位にてボルト132及びナット134で固定
することにより、躯体100の出隅部桁側に取り付けら
れている。
【0007】上記構成によれば、以下の手順によって桁
側軒先部分102が躯体100の桁側縁部に取り付けら
れる。
【0008】まず、図11に示されるように、第2の桁
側軒先部分102Bが躯体100の桁側縁部の中央に取
り付けられる。次に、第1の桁側軒先部分102Aを図
示しないクレーンで吊り上げ、剣先ボルト114を筒状
部材112の孔110内へ挿入させる。次いで、剣先ボ
ルト114を回転中心として第1の桁側軒先部分102
Aを下方へ回転させる。これにより、第1の桁側軒先部
分102Aの下面板120の円孔122がフック126
の剣先ボルト128によって貫通される。次いで、剣先
ボルト128へナット130を締め付ける。最後に、ボ
ルト132及びナット134で躯体100に固定する。
この結果、第1の桁側軒先部分102Aと第2の桁側軒
先部分102Bとによって、連続的な桁側軒先部分10
2が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に開示された構造による場合、第1の桁側軒先部分1
02を躯体100の上端部という限られた狭い範囲に取
り付ける構成であるため、必然的に取付点間(剣先ボル
ト128の締結部位とボルト132の締結部位との間)
の距離X(本実施例との対比説明用の図6にも図示)が
小さくなる。このため、第1の桁側軒先部分102Aの
躯体100への取付強度を確保するためには、躯体10
0の桁方向に沿って相当数の取付点を設定しなければな
らない。従って、剣先ボルト128及びナット130、
ボルト132及びナット134等の部品点数の増加を招
き、ひいては現場作業の煩雑化を招くという問題点があ
る。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、取付強度を充
分に確保することができると共に現場作業を低減するこ
とができる庇の屋根への取付構造を得ることが目的であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る庇の屋根への取付構造は、家屋の屋根の軒先として
設けられた庇の上部に設けられ、前記屋根の上面に沿っ
て延設された延設部と、前記屋根の上面部における軒先
側に設けられ、前記延設部が載置されると共に載置され
た状態では前記延設部の上面と前記屋根の上面とが面一
になる載置部と、を有し、前記庇を、前記延設部の根元
付近及び前記延設部の先端もしくは先端付近において、
前記屋根に固定したことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、家屋の上部に配置され上面部における軒先
側に載置部を備えた屋根体に、この屋根体の軒先として
設けられ、上部から前記屋根体の上面に沿って延設され
ると共に前記載置部に載置されかつ載置された状態では
前記屋根体の上面と面一になる延設部を備えた庇を、取
り付ける場合に適用され、伸縮可能であると共に前記屋
根体と前記庇とをこれらから取外し可能に連結し、連結
状態において前記屋根体側への連結点回りに回転するこ
とにより、前記屋根体の上方となる第1の位置又は前記
延設部が前記載置部に載置されて前記屋根体の軒先を形
成する第2の位置に前記庇を位置させる連結手段と、こ
の連結手段によって前記庇が前記第2の位置に位置され
た状態で、前記庇を前記延設部の根元付近及び前記延設
部の先端もしくは先端付近において前記屋根体に固定す
る固定手段と、を有することを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、請求項2記載の本発明において、平面視で
家屋外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しか
つ前記端縁と平行な端縁よりも短い台形状に形成された
前記屋根体に、この屋根体と平面視の形状がほぼ一致す
るように形成された前記庇を、固定することにより入隅
部本体を形成し、この入隅部本体を二体用いて平面視で
アングル状となるように寄棟屋根の入隅部に配置すると
共に、隣接する前記入隅部本体同士を相互に接合したこ
とを特徴としている。
【0014】請求項4記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、請求項2記載の本発明において、平面視で
家屋外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しか
つ前記端縁と平行な端縁よりも長い台形状に形成された
前記屋根体に、この屋根体と平面視の形状がほぼ一致す
るように形成された前記庇を、固定することにより出隅
部本体を形成し、この出隅部本体を二体用いて平面視で
アングル状となるように寄棟屋根の出隅部に配置すると
共に、隣接する前記出隅部本体同士を相互に接合したこ
とを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、屋根の上面部
における軒先側に設けられた載置部に庇の上部に設けら
れた延設部が載置され、この状態で、延設部の根元付近
及び延設部の先端もしくは先端付近において、庇が屋根
に固定される。ここで、庇の延設部の根元付近と延設部
の先端もしくは先端付近とは、延設部の延設長さに相当
する距離を有する。つまり、充分な距離を有する二箇所
(延設部の根元付近及び延設部の先端もしくは先端付
近)で、庇が屋根に固定される。このため、取付点を増
やさなくても、庇の屋根への取付強度が充分に得られ
る。
【0016】なお、庇の延設部が屋根の載置部に載置さ
れた状態では、延設部の上面と屋根の上面とが面一にな
るので、この部分の外観品質も良好に維持される。
【0017】請求項2記載の本発明の作用は、以下の通
りである。まず、工場において、屋根体と庇とが連結手
段によって連結される。次いで、連結手段を屋根体側へ
の連結点回りに回転させることにより、庇を第1の位置
に位置させる。これにより、庇は屋根体の上方に位置さ
れる。そして、この状態で、一体化された屋根体及び庇
が運搬車両によって工場から現場へと搬入される。従っ
て、工場から現場へ屋根体と庇とを同時に運搬して搬入
することができる。なお、庇が第1の位置に位置された
状態では、庇が屋根体の上方に位置されているので、運
搬時に運搬車両の荷台から庇がはみ出すといったことも
ない。
【0018】現場では、この状態(第1の位置に庇が位
置された状態)のまま、屋根体が家屋の上部に配置され
る。そして、屋根体を家屋の上部に固定した後、連結手
段によって庇が第1の位置から屋根体の軒先となる第2
の位置まで前記連結点回りに回転される。別の見方をす
れば、連結手段によってガイドされながら、庇が第1の
位置から第2の位置まで移動される。なおこの際、必要
に応じて連結手段は伸縮される。その後、この状態で、
庇の延設部の根元付近及び延設部の先端もしくは先端付
近において、固定手段によって庇が屋根体へ固定され
る。
【0019】ここで、庇の延設部の根元付近と延設部の
先端もしくは先端付近とは、延設部の延設長さに相当す
る距離を有する。つまり、充分な距離を有する二箇所
(延設部の根元付近及び延設部の先端もしくは先端付
近)で、庇が屋根体に固定される。このため、取付点を
増やさなくても、庇の屋根体への取付強度が充分に得ら
れる。
【0020】なお、庇の延設部が屋根体の載置部に載置
された状態では、延設部の上面と屋根体の上面とが面一
になるので、この部分の外観品質も良好に維持される。
【0021】また、庇の屋根体への取付作業が終了した
後、連結手段は屋根体及び庇から取り外されて再使用さ
れる。
【0022】請求項3記載の本発明によれば、請求項2
記載の屋根体及び庇を所定の形状とした上で、これを二
体用いることにより、寄棟屋根の入隅部が形成される。
すなわち、平面視で家屋外方側に位置する端縁の方が家
屋内方側に位置しかつ前記端縁と平行な端縁よりも短い
台形状に屋根体を形成すると共にこの屋根体と平面視の
形状がほぼ一致するように庇を形成して、この屋根体に
この庇を固定することによって入隅部本体が形成され
る。そして、二体の入隅部本体が平面視でアングル状に
なるように寄棟屋根の入隅部に配置される。この状態
で、隣接する入隅部本体同士が接合されることにより、
寄棟屋根の入隅部が形成される。
【0023】なおここで、屋根体の形状を平面視で家屋
外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しかつ前
記端縁と平行な端縁よりも短い台形状とし、庇の形状を
この屋根体と平面視の形状がほぼ一致する形状としたの
で、前記連結手段によって双方の入隅部本体の庇が第1
の位置に位置された状態では、双方の庇の対向する端面
同士は近接した状態で、かつ、各庇の家屋外方側に位置
する端縁が家屋外方側へ所定距離だけ変位した位置にあ
る。そして、この状態から、双方の庇を第1の位置から
第2の位置まで回転させた場合、この動きを平面視で見
ると、双方の庇の対向する端面同士は近接状態を維持し
たまま各庇の家屋外方側に位置する端縁がこれに対応す
る各棟に対して平行に移動する。従って、この過程にお
いて双方の庇の対向する端面同士が干渉することはな
い。
【0024】請求項4記載の本発明によれば、請求項2
記載の屋根体及び庇を所定の形状とした上で、これを二
体用いることにより、寄棟屋根の出隅部が形成される。
すなわち、平面視で家屋外方側に位置する端縁の方が家
屋内方側に位置しかつ前記端縁と平行な端縁よりも長い
台形状に屋根体を形成すると共にこの屋根体と平面視の
形状がほぼ一致するように庇を形成して、この屋根体に
この庇を固定することによって寄棟屋根の出隅部が形成
される。
【0025】なおここで、屋根体の形状を平面視で家屋
外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しかつ前
記端縁と平行な端縁よりも長い台形状とし、庇の形状を
この屋根体と平面視の形状がほぼ一致する形状としたの
で、前述した請求項3の場合と同様の作動が得られる。
従って、この場合においても、双方の庇が第1の位置乃
至第2の位置間を回転する過程において、双方の庇の端
面同士が干渉することはない。
【0026】
【実施例】以下、図1〜図6を用いて、請求項1及び請
求項2記載に係る本発明の一実施例について説明する。
【0027】図1には、家屋の屋根の一部を構成する屋
根体10及びこれに取り付けられる庇12が分離した状
態で示されている。また、図2には屋根体10の分解斜
視図が示されており、図3には庇12の分解斜視図が示
されている。さらに、図4には、屋根体10に庇12が
取り付けられる際の作動を示す作動説明図(側面図)が
示されている。なお、図1に示される矢印A方向は屋根
の妻方向、矢印B方向は屋根の桁方向、矢印Cは家屋高
さ方向をそれぞれ示しており、また矢印D方向は屋根傾
斜方向を示している。
【0028】図1、図2、及び図4に示されるように、
この屋根体10は、屋根フレーム14と屋根上面部16
とによって構成されている。以下、この順に説明する。
【0029】屋根フレーム14は、側面視で直角三角形
状とされた一対のフレーム側部18を備えており、これ
らの一対のフレーム側部18を3本の屋根大梁20、2
2、24で連結することにより、全体として直角三角柱
状に形成されている。具体的には、以下の構成となって
いる。
【0030】すなわち、フレーム側部18は、底辺とな
る位置に妻方向を長手方向として配置された梁26を備
えており、その長手方向の一方の端部からは柱28が立
設され、又長手方向の他方の端部からは中柱30が立設
されている。柱28は中柱30よりも長く、その上端部
には前記屋根大梁20の端部が接合されている。さら
に、この柱28の上端部と中柱30の上端部とには、斜
材32が掛け渡されている。なお、柱28と梁26との
連結部位及び中柱30と斜材32との連結部位には、補
強材34が掛け渡されている。
【0031】また、フレーム側部18は、底辺となる位
置に前記梁26と同一直線上に配置された梁33を備え
ており、その長手方向の一方の端部は中柱30の下端部
に接合されている。さらに、梁33の長手方向の他方の
端部には、短柱35の下端部が接合されている。さらに
また、この短柱35の上端部と中柱30の上部とには、
前記斜材32と平行な斜材36が掛け渡されている。
【0032】これにより、フレーム側部18は、側面視
で直角三角形状とされている。そして、このフレーム側
部18が互いに対向して一対配置され、前記屋根大梁2
0、22、24によって相互に連結されることにより、
全体として直角三角形状の屋根フレーム14が形成され
ている。なお、一対の中柱30の下端部と屋根大梁22
の長手方向中間部とには、補強材37がそれぞれ掛け渡
されている。
【0033】上述した屋根フレーム14の一対の斜材3
2上には、屋根上面部16が載置されて固定されてい
る。この屋根上面部16は、複数本の垂木38と、矩形
平板状の野地板40と、によって構成されている。垂木
38は、屋根フレーム14の一対の屋根大梁20、22
間を掛け渡すように、所定の間隔で配置されている。こ
れらの垂木38の上端面に、野地板40が打ちつけられ
ている。そして、この野地板40が屋根面を形成すると
共に、その傾斜方向が屋根傾斜方向(図1の矢印D方
向)となる。
【0034】また、屋根体10が構成された状態では、
屋根上面部16の屋根面と屋根フレーム14の一対の斜
材36の上端面を結ぶ仮想平面との間に所定の段差が形
成されており、この部分が後述する庇12が載置される
載置部42とされている。なお、この載置部42の桁方
向の長さはPとされており、また屋根傾斜方向の長さは
Qとされている(図1参照)。
【0035】上述した屋根体10には、以下に詳述する
庇12が固定される。図1、図3、及び図4に示される
ように、庇12は、屋根体10の屋根大梁22、24の
長さと略一致する長さを有する一対の庇大梁44、46
と、これらの庇大梁44、46の長手方向両端部間に掛
け渡された庇小梁48と、によって矩形枠状に組まれた
庇フレーム50を備えている。なお、これらの一対の庇
大梁44、46の長手直角断面はいずれもコ字形とされ
ているが、庇大梁44の高さは庇大梁46の高さよりも
若干高い。
【0036】この庇フレーム50の一対の庇大梁44、
46間にはこれらを掛け渡すように複数本の垂木52が
所定の間隔で配置されている。なお、垂木52の長さ
は、庇フレーム50の一対の庇大梁44、46間の距離
よりも長く設定されている。従って、垂木52が一対の
庇大梁44、46の上端面に固定された状態では、垂木
52の先端部が突出状態となる。そして、垂木52の突
出端面と前述した庇大梁44とに、幅方向両側部が互い
に同方向(家屋高さ方向〔図1の矢印C方向〕)へ屈曲
されてチャンネル状に形成された軒天54が取り付けら
れている。さらに、これらの垂木52の上端面には、矩
形平板状の野地板56が打ちつけられている。これによ
り、主として軒天54、垂木52の突出端部及び野地板
56の一部によって形成される庇本体58と、この庇本
体58の上部から屋根傾斜方向に沿って延設され主とし
て庇フレーム50と垂木52の突出端部を除く部分と野
地板56の大半とによって形成される延設部60と、か
ら成る庇12が構成されている。
【0037】庇12が構成された状態では、延設部60
の桁方向の長さはR(=P)とされており、また屋根傾
斜方向の長さはS(=Q)とされている(図1参照)。
さらに、庇12の延設部60の厚みは、屋根体10の載
置部42の段差に一致している。従って、庇12が図4
に示されるA4位置に配置された状態、即ち庇12の延
設部60が屋根体10の載置部42に載置された状態で
は、庇12の延設部60の上面(野地板56の表面)と
屋根体10の屋根上面部16の上面(野地板40の表
面)とが、面一になっている。つまり、庇12の延設部
60に位置される野地板56の部分は、屋根面の一部で
もある。
【0038】次に、上述した構成の屋根体10及び庇1
2を運搬する際、及び、屋根体10に庇12を取り付け
る際に用いられる連結装置62について、図4を用いな
がら詳細に説明する。
【0039】この図に示されるように、連結装置62
は、伸縮ポール64及び緩降装置66から成る。伸縮ポ
ール64は、複数の筒体から構成されており、一方の筒
体がこれに隣接する筒体内へ同軸にスライドして収容さ
れることにより伸縮自在とされている。なお、伸縮ポー
ル64の長手方向中間部にはロックピン68が貫通配置
されており、このロックピン68が挿入された状態では
伸縮ポール64が伸縮不可能とされ、ロックピン68が
引き抜かれると伸縮ポール64が伸縮自在となる。
【0040】この伸縮ポール64の一方の端部は、庇1
2の延設部60の根元付近下側に設けられたフランジ7
0にヒンジピン(例えば、段付ボルト)によって回転自
在にかつ取外し可能に連結されている。また、伸縮ポー
ル64の他方の端部は、屋根体10の中柱30の下端部
近傍位置にヒンジピンで回転自在にかつ取外し可能に連
結されている。
【0041】この伸縮ポール64と屋根体10とは、緩
降装置66によって連結されている。緩降装置66は、
シリンダとこのシリンダ内に収容されシリンダの軸線に
沿って移動可能なピストンロッドとを備えている。な
お、シリンダの内部には、ガス等が封入されており、所
定のダンピング効果を発揮するようになっている。
【0042】上述した緩降装置66は、そのシリンダ側
の端部が屋根体10の中柱30の上部に回転自在に連結
され、またピストンロッド側の端部が伸縮ポール64の
周面に取り付けられたフランジ72に回転自在に連結さ
れている。なお、シリンダ側の端部は中柱30の上部か
ら取外し可能とされているが、ピストンロッド側の端部
は伸縮ポール64のフランジ72から取外しできないよ
うになっている。従って、緩降装置66と伸縮ポール6
4とは常に一体であると共に、これらは屋根体10及び
庇12から取外し可能とされている。なお、上述した連
結装置62では、緩降装置66のみがダンピング効果を
備えているが、これに限らず伸縮ポール64をも緩降装
置66と同様の構成にしてダンピング効果を持たせるよ
うにしてもよい。
【0043】また、屋根体10の梁33の長手方向中間
部には、先端部が円弧面状とされたストッパ74が配設
されている。このストッパ74は、伸縮ポール64が屋
根体10への連結点回りに回転してA3位置に到達する
と、伸縮ポール64に当接してその回転動作を止める役
割を果たしている。
【0044】一方、後述する如く、運搬時には、庇12
をA1位置に位置させるが、この際、庇12を確実にA
1位置に保持させるのが、次に説明する補助具76であ
る。この補助具76は、屋根体10の屋根上面部16の
傾斜方向上流側の側面(主として、垂木38の傾斜方向
上流側の端面)に当接係止される垂直部76Aと、この
垂直部76Aの上端部から屋根傾斜方向下流側へ鋭角に
屈曲されて屋根体10の野地板40上に載置される傾斜
部76Bと、この傾斜部76Bの屋根傾斜方向下流側の
端部からアングル状に屈曲されて庇12の庇大梁46に
係止される屈曲部76Cと、から成る。なお、補助具7
6自体は、屋根体10に固定されていない。
【0045】また、この実施例では、上述した形状の補
助具76を用いて屋根体10に対する庇12の位置関係
を保持しているが、補助具76の構成はこれに限られる
ことなく、例えばA1位置における伸縮ポール64と屋
根体10の屋根フレーム14とをクランプ部材等で仮固
定する構成等であってもよい。
【0046】さて、上述した庇12は、図4図示上にお
いて、二箇所で屋根体10に固定されている。すなわ
ち、庇12がA4位置に位置された状態(庇12の延設
部60が屋根体10の載置部42に載置された状態)に
おいて、庇大梁46と屋根体10の屋根大梁22とがボ
ルト78及び図示しないナットで固定されていると共
に、庇大梁44と屋根体10の屋根大梁24とがボルト
80及び図示しないナットで固定されている。別言すれ
ば、庇12は、延設部60の先端部と延設部60の根元
付近の二箇所において、屋根体10に固定されている。
【0047】なお、ボルト78、80とナットの具体的
な構成としては、例えば、庇大梁44、46に予めウエ
ルドナットを固着させておいて、庇12をA4位置に配
置した後に各ボルト78、80を螺合させる構成でもよ
いし、これらに限られるものでもない。
【0048】以下に、本実施例の作用を説明する。ま
ず、工場で屋根体10及び庇12が別々に製造される。
次いで、これらを運搬車両の荷台に積載して、現場へと
搬入される。
【0049】ここで、屋根体10及び庇12を運搬車両
の荷台に積載して運搬する場合には、屋根体10及び庇
12を以下の状態とする。すなわち、図4に示されるよ
うに、まず緩降装置66のシリンダ側の端部が中柱30
の上部にヒンジピンで連結されると共に、伸縮ポール6
4の一方の端部及び他方の端部が庇12のフランジ70
及び屋根体10の中柱30の下端部近傍位置にヒンジピ
ンで連結される。庇12が屋根体10に伸縮ポール64
及び緩降装置66によって連結された状態では、庇12
は、概ねA3位置に位置される。
【0050】次いで、庇12がA3位置からA2位置を
経由してA1位置まで押し上げられる。この際、伸縮ポ
ール64は、ロックピン68を挿入状態としておくこと
により伸縮不可能とされている。また、緩降装置66に
よって(シリンダ内へピストンロッドがダンピング効果
を生かしながら徐々に挿入されていくことによって)、
庇12はA3の位置からA1位置までゆっくりと移動さ
れる。その一方で、屋根体10の屋根上面部16の傾斜
方向上流側の側面に補助具76の垂直部76Aを係止さ
せておく。そして、庇12がA1位置に至ると、補助具
76の屈曲部76Cに庇12の庇大梁46が係止され
て、庇12がA1位置に安定的に保持される。この状態
では、庇12は屋根体10の上方に位置している。
【0051】さて次に、屋根体10及び庇12が一体化
された状態で、運搬車両によって工場から現場へ搬入さ
れる。現場に搬入されると、屋根体10及び庇12が一
体化されたまま、つまり庇12がA1位置に位置された
状態で、屋根体10がクレーンで吊り上げられて家屋の
居住部分の上端面に載置される。
【0052】次に、補助具76が取り外された後、庇1
2がA1位置からA2位置を経由してA3位置まで移動
される。庇12がA3位置に到達すると、屋根体10の
ストッパ74の先端部に伸縮ポール64の周面が当接
し、庇12の移動が停止される。この際、伸縮ポール6
4は、庇12がその移動軌跡(A1位置からA2位置を
経由してA3位置に到達する軌跡)からずれないように
ガイドする役割を果たす。また、緩降装置66によっ
て、庇12はゆっくりと移動する。
【0053】次に、庇12がA3位置に到達した後、ロ
ックピン68が引き抜かれる。これにより、伸縮ポール
64は伸縮自在となる。続いて、作業者によって庇12
がA3位置からA4位置まで引き込まれる。A4位置に
庇12が位置された状態では、庇12の延設部60が屋
根体10の載置部42に載置されている。これにより、
庇12の延設部60の上面(野地板56の表面)と屋根
体10の屋根上面部16の上面(野地板40の表面)と
が面一になり、双方の上面によって屋根面が形成され
る。
【0054】そして、最後に、ボルト78及びナットに
よって庇12の庇大梁46と屋根体10の屋根大梁22
とが締結されると共に、ボルト80及びナットによって
庇12の庇大梁44と屋根体10の屋根大梁24とが締
結される。これにより、庇12は、延設部60の先端部
及び延設部60の根元付近にて固定される。なお、庇1
2の屋根体10への固定作業終了後、連結装置62は屋
根体10及び庇12から取り外されて再使用される。
【0055】このように本実施例では、屋根体10に載
置部42を設けると共に庇12に庇本体58の上部から
延設される延設部60を形成し、延設部60が載置部4
2に載置された状態で、延設部60の先端部及び延設部
60の根元付近にて、ボルト78、80及びナットを用
いて庇12を屋根体10に固定したので、庇12の屋根
体10への取付点間の距離を充分に取ることができる。
別言すると、庇本体58の上部から屋根体10の屋根傾
斜方向に沿って延設された延設部60を設けることで、
庇12の屋根体10への取付点間の距離を長くすること
ができる。
【0056】以下、このことを従来構造との関係で簡単
に説明する。図5には庇12が屋根体10に固定された
状態が模式的に図示されており、また図6には従来構造
における桁側軒先部分102が躯体100に固定された
状態が模式的に図示されている。これらの図の対比から
判るように、従来構造では桁側軒先部分102の躯体1
00への取付点間の距離Xが極めて短いが、本実施例で
は庇12の屋根体10への取付点間の距離Yが距離Xに
比べて非常に長くなる。
【0057】このように、取付点間の距離Yが長いの
で、庇12の屋根体10への取付強度を充分に確保する
ことができる。従って、少ない取付点で効果的に取付強
度を確保することができる。これにより、つまり取付点
が少なくて済む分、使用する締結具の数等を削減するこ
とができるので、庇12を屋根体10に取り付ける際の
現場作業の低減化を図ることができる。さらに、この効
果に関連して、取付点間の距離Yが長く、とりわけ延設
部60の先端部において庇12を屋根体10に固定して
いるので、庇12の屋根体10への取付後に庇12に垂
れが発生するのを防止することができる。
【0058】また、本実施例では、伸縮ポール64及び
緩降装置66から成る連結装置62を用いることによ
り、A1位置に庇12を保持した上で庇12を屋根体1
0と一体的に運搬車両の荷台に積載し、工場から現場へ
一度に搬入することができるので、運搬車両の延べ台数
を削減することができる。このため、運搬効率を向上さ
せることができる。しかも、運搬時においては、庇12
が屋根体10の上方に位置するA1位置に保持されるの
で、庇12が運搬車両の荷台からはみ出すことを防止す
ることができる。
【0059】さらに、本実施例では、連結装置62を用
いて庇12を屋根体10に取り付けるようにしたので、
作業者による庇12の引込み操作によって、庇12をA
3位置からA4位置へ移動させることができる。このた
め、庇12の屋根体10への取付作業時において足場が
不要となる。
【0060】なお、本実施例では、図1に示される庇1
2及び屋根体10を家屋の屋根の桁側部分に配置した
が、これに限らず、家屋の屋根(寄棟屋根の場合)の妻
側部分に配置してもよい。さらに、これらの庇12及び
屋根体10の形状を変更することにより、寄棟屋根の入
隅部及び出隅部に配置することもでき、以下この場合の
構成について説明する。
【0061】図7には、二組の入隅部本体82が示され
ている。各入隅部本体82は、屋根体84及び庇86か
ら成る。各屋根体84は、平面視で、家屋外方側となる
端縁の長さの方がこれと平行に位置する端縁の長さより
も短い台形状とされている。また、相互の屋根体84の
継ぎ目となる辺の傾斜角度は45度とされている。これ
らの屋根体84には、平面視で屋根体84とほぼ同一形
状とされた庇86がそれぞれ固定されている。従って、
この庇86においても、平面視で、家屋外方側となる端
縁の長さの方がこれと平行に位置する端縁の長さよりも
短い台形状とされている。
【0062】各庇86の各屋根体84への取付点は、図
5に示される場合と同様である。また、各屋根体84の
傾斜辺側の部分は相互に接合されている。これにより、
寄棟屋根の入隅部が形成されている。
【0063】上記構成によれば、上述した連結装置62
を用いて庇86を屋根体84に取り付ける場合、以下の
通り作動する。すなわち、双方の庇86がA1位置に位
置された状態では、双方の庇86の傾斜辺側の端縁は図
7の図示状態(近接状態)を維持したままで、かつ、各
庇86の短い方の端縁が図7の図示位置よりも更に家屋
外方側(図7の矢印E方向)へ変位した位置にある。そ
して、この状態から、双方の庇86をA1位置からA4
位置まで移動させた場合、この動きを平面視で見ると、
やはり双方の庇86の傾斜辺側の端縁は図7の図示状態
(近接状態)を維持したままで、かつ、各庇86の短い
方の端縁はこれに対応する各棟に対して平行に移動す
る。従って、この過程において、双方の庇86の移動軌
跡が相互に干渉することを防止することができる。この
ため、庇86を寄棟屋根の入隅部に収まり良く取り付け
ることができる。
【0064】一方、図8には、二組の出隅部本体92が
示されており、構造的には図7に示される入隅部本体8
2と同様である。以下に、簡単に説明しておくと、各出
隅部本体92は、屋根体88及び庇90から成る。各屋
根体88は、平面視で、家屋外方側となる端縁の長さの
方がこれと平行に位置する端縁の長さよりも長い台形状
とされている。つまり、図7に示される屋根体84とは
逆の関係にある。また、相互の屋根体88の継ぎ目とな
る辺の傾斜角度は45度とされている。これらの屋根体
88には、平面視で屋根体88とほぼ同一形状とされた
庇90がそれぞれ固定されている。
【0065】各庇90の各屋根体88への取付点は、図
5に示される場合と同様である。また、各屋根体88の
傾斜辺側の部分は相互に接合されている。これにより、
寄棟屋根の出隅部が形成されている。
【0066】上記構成においても、図7に示される入隅
部の場合と同様の作動が得られる。従って、双方の庇9
0がA1位置乃至A4位置間を移動する過程において、
双方の庇90の移動軌跡が相互に干渉することを防止す
ることができる。このため、庇90を寄棟屋根の入隅部
に収まり良く取り付けることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る庇の屋根への取付構造は、家屋の屋根の軒先
として設けられた庇の上部に設けられ、前記屋根の上面
に沿って延設された延設部と、前記屋根の上面部におけ
る軒先側に設けられ、前記延設部が載置されると共に載
置された状態では前記延設部の上面と前記屋根の上面と
が面一になる載置部と、を有し、前記庇を、前記延設部
の根元付近及び前記延設部の先端もしくは先端付近にお
いて、前記屋根に固定したので、取付強度を充分に確保
することができると共に現場作業を低減することができ
るという優れた効果を有する。
【0068】請求項2記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、家屋の上部に配置され上面部における軒先
側に載置部を備えた屋根体に、この屋根体の軒先として
設けられ、上部から屋根体の上面に沿って延設されると
共に載置部に載置されかつ載置された状態では屋根体の
上面と面一になる延設部を備えた庇を、取り付ける場合
に適用され、伸縮可能であると共に屋根体と庇とをこれ
らから取外し可能に連結し、連結状態において屋根体側
への連結点回りに回転することにより、屋根体の上方と
なる第1の位置又は延設部が載置部に載置されて屋根体
の軒先を形成する第2の位置に庇を位置させる連結手段
と、この連結手段によって庇が第2の位置に位置された
状態で、庇を延設部の根元付近及び延設部の先端もしく
は先端付近において屋根体に固定する固定手段と、を有
するので、取付強度を充分に確保することができると共
に現場作業を低減することができるという優れた効果を
有する。
【0069】また、請求項2記載の本発明に係る庇の屋
根への取付構造は、庇と屋根体とを連結する連結手段を
有するので、庇と屋根体とを同時に運搬することが可能
となり、これによりこれらの運搬効率を向上させること
ができるという優れた効果を有する。
【0070】請求項3記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、請求項2記載の本発明において、平面視で
家屋外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しか
つ端縁と平行な端縁よりも短い台形状に形成された屋根
体に、この屋根体と平面視の形状がほぼ一致するように
形成された庇を、固定することにより入隅部本体を形成
し、この入隅部本体を二体用いて平面視でアングル状と
なるように寄棟屋根の入隅部に配置すると共に、隣接す
る入隅部本体同士を相互に接合したので、これによって
寄棟屋根の入隅部を収まり良く形成することができると
いう優れた効果を有する。
【0071】請求項4記載の本発明に係る庇の屋根への
取付構造は、請求項2記載の本発明において、平面視で
家屋外方側に位置する端縁の方が家屋内方側に位置しか
つ端縁と平行な端縁よりも長い台形状に形成された屋根
体に、この屋根体と平面視の形状がほぼ一致するように
形成された庇を、固定することにより出隅部本体を形成
し、この出隅部本体を二体用いて平面視でアングル状と
なるように寄棟屋根の出隅部に配置すると共に、隣接す
る出隅部本体同士を相互に接合したので、これによって
寄棟屋根の出隅部を収まり良く形成することができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2記載の本発明が適用され
た庇及び屋根体を分離した状態で模式的に示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示される屋根体の分解斜視図である。
【図3】図1に示される庇の分解斜視図である。
【図4】連結装置及び補助具を用いて、庇を屋根体へ取
り付ける際の作動を説明するための作動説明図である。
【図5】図1に示される庇が屋根体へ取り付けられた状
態での取付点間の距離を示す説明図である。
【図6】従来構造に係る桁側軒先部分が家屋の躯体へ取
り付けられた状態での取付点間の距離を示す説明図であ
る。
【図7】請求項3記載の本発明が適用された寄棟屋根の
入隅部の庇及び屋根体を取付状態で示す斜視図である。
【図8】請求項4記載の本発明が適用された寄棟屋根の
入隅部の庇及び屋根体を取付状態で示す斜視図である。
【図9】従来構造に係る桁側軒先部分及び妻側軒先部分
が躯体へ取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図10】図9に示される桁側軒先部分の固定状態を示
す断面図である。
【図11】図9に示される第1の桁側軒先部分の取付手
順を第2の桁側軒先部分との関係で示す斜視図である。
【符号の説明】 10 屋根体 12 庇 42 載置部 58 庇本体 60 延設部 62 連結装置(連結手段) 78 ボルト(固定手段) 80 ボルト(固定手段) 82 入隅部本体 84 屋根体 86 庇 88 屋根体 90 庇 92 出隅部本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の屋根の軒先として設けられた庇の
    上部に設けられ、前記屋根の上面に沿って延設された延
    設部と、 前記屋根の上面部における軒先側に設けられ、前記延設
    部が載置されると共に載置された状態では前記延設部の
    上面と前記屋根の上面とが面一になる載置部と、 を有し、 前記庇を、前記延設部の根元付近及び前記延設部の先端
    もしくは先端付近において、前記屋根に固定したことを
    特徴とする庇の屋根への取付構造。
  2. 【請求項2】 家屋の上部に配置され上面部における軒
    先側に載置部を備えた屋根体に、 この屋根体の軒先として設けられ、上部から前記屋根体
    の上面に沿って延設されると共に前記載置部に載置され
    かつ載置された状態では前記屋根体の上面と面一になる
    延設部を備えた庇を、 取り付ける場合に適用され、 伸縮可能であると共に前記屋根体と前記庇とをこれらか
    ら取外し可能に連結し、連結状態において前記屋根体側
    への連結点回りに回転することにより、前記屋根体の上
    方となる第1の位置又は前記延設部が前記載置部に載置
    されて前記屋根体の軒先を形成する第2の位置に前記庇
    を位置させる連結手段と、 この連結手段によって前記庇が前記第2の位置に位置さ
    れた状態で、前記庇を前記延設部の根元付近及び前記延
    設部の先端もしくは先端付近において前記屋根体に固定
    する固定手段と、 を有することを特徴とする庇の屋根への取付け構造。
  3. 【請求項3】 平面視で家屋外方側に位置する端縁の方
    が家屋内方側に位置しかつ前記端縁と平行な端縁よりも
    短い台形状に形成された前記屋根体に、この屋根体と平
    面視の形状がほぼ一致するように形成された前記庇を、
    固定することにより入隅部本体を形成し、 この入隅部本体を二体用いて平面視でアングル状となる
    ように寄棟屋根の入隅部に配置すると共に、隣接する前
    記入隅部本体同士を相互に接合したことを特徴とする請
    求項2記載の庇の屋根への取付構造。
  4. 【請求項4】 平面視で家屋外方側に位置する端縁の方
    が家屋内方側に位置しかつ前記端縁と平行な端縁よりも
    長い台形状に形成された前記屋根体に、この屋根体と平
    面視の形状がほぼ一致するように形成された前記庇を、
    固定することにより出隅部本体を形成し、 この出隅部本体を二体用いて平面視でアングル状となる
    ように寄棟屋根の出隅部に配置すると共に、隣接する前
    記出隅部本体同士を相互に接合したことを特徴とする請
    求項2記載の庇の屋根への取付構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101297620B1 (ko) * 2011-04-13 2013-08-19 주식회사 주영에스앤티 연장차양이 구비된 차양

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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