JPH09137449A - 基礎地盤におけるソイルセメント柱の自動造成制御方法 - Google Patents

基礎地盤におけるソイルセメント柱の自動造成制御方法

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JPH09137449A
JPH09137449A JP32101195A JP32101195A JPH09137449A JP H09137449 A JPH09137449 A JP H09137449A JP 32101195 A JP32101195 A JP 32101195A JP 32101195 A JP32101195 A JP 32101195A JP H09137449 A JPH09137449 A JP H09137449A
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cement milk
milk
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削機をもって地盤中に掘削した孔内にセメ
ントミルク等の固結材を供給してそのまま掘削機の先端
の攪拌翼によって現位置の土砂と混合攪拌し、地盤中に
ソイルセメント柱を造成する方法において、応答性に優
れ、現場施工に適合したセメントミルクの供給量の制御
をなし得る自動制御方法を得ること。 【構成】 掘削機の先端部での造柱深度及びセメントミ
ルク注入量の施工データを検出装置により検出し、深度
を小距離単位の深度区間に区切り、単位深度区間におい
ては造柱速度に対応した所定量のセメントミルクの供給
がなされ、単位の深度区間を変更する際に、前区間の過
不足分の補正を折り込んでセメントミルクの設定ミルク
注入量の設定を行う。及び、単位時間当たりの造柱深度
としての造柱速度を一定幅の速度領域に区切り、各速度
領域に対応して単位深さ当たり同一の注入量となるべく
単位時間当たりのセメントミルク注入量を割り当て、当
該実測造柱速度が設定速度領域継続するかどうかを判定
し、所定時間を超えて速度領域外にあれば当該実測造柱
速度に対応する設計速度領域に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ソイルセメント
合成鋼管杭工法等におけるソイルセメント柱の造成方法
に関し、更に詳しくは、そのソイルセメント柱に供給さ
れるセメントミルクの注入量の管理をなす施工管理シス
テム及びその制御方法に関する。ここに、ソイルセメン
ト合成鋼管杭は、アースオーガーをもって地盤を掘削
し、その掘削孔内に固化材を供給してそのまま該アース
オーガー先端の攪拌翼によって現位置の土と混合攪拌
し、地盤中に造成したまだ固まらない柱状のソイルセメ
ントいわゆるソイルセメントの中に該ソイルセメント柱
より小さい径の鋼管を挿入し、ソイルセメント柱の硬化
により鋼管と一体化するものである。通常には、鋼管の
外周面及び内周面にはリブを設けソイルセメント柱との
一体化を確実になす。しかして、これにより、建設廃棄
物の抑制・労働者不足に対応した施工の省力化及び作業
環境の改善をめざした基礎杭の一形態である。本発明に
おいては、ソイルセメント合成鋼管杭工法のみに限定さ
れるものではなく、当該工法中に実施されるソイルセメ
ント柱の造成を伴う他の工法、例えば地下連続壁工法、
地盤改良工法等の適用も当然になされる。
【0002】
【従来の技術】従来のソイルセメント合成鋼管杭工法に
おけるソイルセメント柱の造成にあたり、そのセメント
ミルクの注入量の管理に種々の制御手段が採られている
ところである。すなわち、その一つの制御手段として、
常時造柱速度を検出し、設定造柱速度との比較のもとに
該比較値に基づいてセメントミルク注入圧を線形的に制
御する方式が採られている。しかしながら、この方式に
よると、造柱速度の変化に対応して注入圧力が頻繁に変
化し、両者に干渉作用が生じ、時としてハンチング現象
を生じ、応答性が悪いものとなる。また、この制御方式
において感度を緩慢なものとすると、追従性が悪化し、
結果として応答性が悪いものとなる。従って、従来の制
御方式によっては、現場施工を主体とするこの種のソイ
ルセメント柱の造成におけるセメントミルクの自動制御
に必ずしも適合されたものとなっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、応答性
に優れ、現場施工に適合したセメントミルクの供給量の
制御をなし得る、基礎地盤におけるソイルセメント柱の
造成のための自動制御方法を得ることをその課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の基礎地盤におけ
るソイルセメント柱の自動造成制御方法は上記課題を達
成するため、次の技術的手段を採る。すなわち、第1番
目の発明は、請求項1に記載のとおり、掘削機をもって
地盤中に掘削した孔内にセメントミルク等の固結材を供
給してそのまま掘削機の先端の攪拌翼によって現位置の
土砂と混合攪拌し、地盤中にソイルセメント柱を造成す
る方法において、少なくとも、当該掘削機の先端部での
造柱深度及びセメントミルク注入量の施工データを検出
装置により検出し、前記検出データに基づき、実測セメ
ントミルク注入量と設定ミルク注入量とを比較し、その
比較値に基づきセメントミルク供給装置の注入量を制御
するとともに、深度を小距離単位の深度区間に区切り、
単位深度区間においては一定のセメントミルクの供給が
なされ、単位の深度区間を変更する際に、前区間の過不
足分の補正を折り込んでセメントミルクの設定ミルク注
入量の設定を行うことを特徴をする。第2番目の発明
は、請求項2に記載のとおり、掘削機をもって地盤中に
掘削した孔内にセメントミルク等の固結材を供給してそ
のまま掘削機の先端の攪拌翼によって現位置の土砂と混
合攪拌し、地盤中にソイルセメント柱を造成する方法に
おいて、少なくとも、当該掘削機の先端部での造柱深度
及びセメントミルク注入量の施工データを検出装置によ
り検出し、前記検出データに基づき、実測セメントミル
ク注入量と設定ミルク注入量とを比較し、その比較値に
基づきセメントミルク供給装置の注入量を制御するとと
もに、単位時間当たりの造柱深度としての造柱速度を一
定幅の速度領域に区切り、各速度領域に対応して単位深
さ当たり同一の注入量となるべく単位時間当たりのセメ
ントミルク注入量を割り当て、当該実測造柱速度が設定
速度領域に所定時間にわたって継続するかどうかを判定
し、上記所定時間内にあれば当該実測造柱速度を維持
し、上記所定時間を超えていれば当該実測造柱速度に対
応する設計速度領域に変更することを特徴とする。
【0005】(作用)第1番目の発明においては、小距
離単位の深度区間はセメントミルクの供給量のチェック
区間として機能し、造柱速度とセメントミルク供給量と
の応答性が緩和され、セメントミルク供給量の設定精度
が向上する。第2番目の発明においては、現状の造柱速
度を変更せず、セメントミルク注入量を可変とし、結果
として、当該制御対象区間においては所期のセメントミ
ルクの注入量が確保される。これにより、造柱速度とセ
メントミルク供給量との応答性が緩和され、セメントミ
ルク供給量の設定精度が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の基礎地盤におけるソイル
セメント柱の自動造成制御方法の実施の形態を図面に基
づいて説明する。 (実施形態の構成)図1〜図17はその一つの実施の形
態であるソイルセメント合成鋼管杭工法における施工管
理システムを示す。すなわち、図1はその施工管理シス
テムの全体の構成を示し、図2〜図5はその機械部分の
部分構成を示し、図6〜図17はそのソフト構成を示
す。図において、Eは地盤、Pはソイルセメント柱であ
る。
【0007】図1はソイルセメント合成鋼管杭工法にお
ける施工管理システムの概略構成を示す。このシステム
は、地盤Eへソイルセメント柱Pを施工する施工機S
と、該施工機Sにセメントミルクを供給するセメントミ
ルク供給装置Mとを含み、これらの施工機S及びセメン
トミルク供給装置Mの各部に配される検出器並びに制御
装置を含む。制御装置は具体的には「施工管理装置」を
採り、作業命令装置100と、該作業命令装置100の
出力信号と、上記の各種の検出器から出力される信号と
を所定のプログラムに則り処理する処理装置110と、
を備え、更には、表示装置120、データ保存装置13
0を含む。
【0008】施工機Sは、垂直に立設されるリーダ1
A、該リーダ1Aに沿って吊設されるとともにウインチ
によって巻取り・巻戻し自在のワイヤ1Bを有し、クロ
ーラ1Cによって移動可能な施工機本体1、及び、施工
機本体1に装着される掘削・攪拌装置2として、リーダ
1Aに沿って案内される駆動部3、該駆動部3の回転駆
動を受けて回転する回転軸部4、該回転軸部4の下端に
装着され掘削翼及び攪拌翼を有する掘削・攪拌部5、を
備えてなる。セメントミルク供給装置Mは、自動バッチ
ャプラント7、セメントミルク自動供給装置8、を備え
る。この内、自動バッチャプラント7は水・セメント比
の配合の切換え機能を有し、セメントミルク自動供給装
置8は所定の注入量をもってセメントミルクをホース9
を介して施工機Sに圧送する。
【0009】しかして、このシステムは、一定の広がり
を持つ地盤域に多数のソイルセメント柱Pを打設する施
工態様に適用されるものである。
【0010】以下、各部の構成を詳述する。施工機本体1 施工機本体1は、垂直に立設されるリーダ1A、該リー
ダ1Aに沿って吊設されるとともにウインチによって巻
取り・巻戻し自在のワイヤ1Bを有してなり、クローラ
1Cにより移動自在である。この施工機本体1は公知の
ものが使用される。施工機本体1には「施工管理装置」
が搭載され、オペレータによって操作される。
【0011】掘削・攪拌装置2 掘削・攪拌装置2は、リーダ1Aに沿って案内される駆
動部3、該駆動部3の回転駆動を受けて回転する回転軸
部(もしくは回転ロッド)4、該回転軸部4の下端に装
着され攪拌翼を有する掘削・攪拌部5、からなる。駆動部3 駆動部3は掘削・攪拌装置2の主体をなす回転軸部4及
び掘削・攪拌部5の回転駆動をなすとともに、攪拌部5
へのセメントミルクの供給の補給口となる。図2はこの
駆動部3の概略構成を示す。すなわち、ケーシング12
の背部にはリーダ1Aに係合摺動する案内ジブ13が取
り付けられ、また、該ケーシング12の内部には電動機
14が搭載され、減速機15・歯車機構16を介して回
転軸部4にその回転力を伝達する。回転軸部4の上部に
は注入装置17が装着され、セメントミルク供給装置M
からのセメントミルクの供給を受け入れる。回転軸部4 回転軸部4は駆動部3からの回転力を受けて回転し、ま
た、中空管をなし、その中空部4a内にセメントミルク
が通過する。すなわち、回転軸部4の上端部に設置され
た注入装置17は回転軸部4と回転フリーとされ、セメ
ントミルク供給装置Mに導通するホース9と連結され
る。該回転軸部4は単位長さのものを適宜継ぎ足され
る。
【0012】掘削・攪拌部5 掘削・攪拌部5は、図3に示されるように、回転軸部4
の下端に取り付けられ、最下端には掘削ビット20aを
突設した掘削翼20が配され、その上部には4枚の攪拌
翼21が配されるとともに、該回転軸部4の中空部4a
と連通する吐出口5aよりセメントミルクを吐出する。
図例ではセメントミルク吐出口5aは攪拌翼21の下方
部に設けたが、攪拌翼21の上方部にセメントミルク吐
出口5b(破線表示)を設ける態様を採ることができ
る。すなわち、セメントミルク吐出口5aのみの場合に
は後記するW型の施工態様を採り、セメントミルク吐出
口5a,5bを有する場合には後記するV型の施工態様
を採るものである。なお、吐出口5a,5bには弁体が
付加され、該弁体の作動をもって切換え操作をなす。図
4に別態様の掘削・攪拌部5Aを示す。この掘削・攪拌
部5Aにおいては、回転軸部4が内管23と外管24と
の2重管構造を採り、内管23は外管24の下端より突
出し、内管23には掘削翼20、下部攪拌翼21A及び
セメントミルク吐出口5aが配され、外管24には上部
攪拌翼21Bが配される。なお、下部攪拌翼21Aと上
部攪拌翼21Bとは構成を同じくする。
【0013】自動バッチャプラント7 自動バッチャプラント7は、セメントと水との自動計量
をなすとともに所定の配合比率のもとにミキシングを行
い、貧配合・富配合の切換え機能を有する。図5はこの
自動バッチャプラント7の概略構成を示し、計量された
セメントと水とを混合・攪拌するミキシング槽30、該
ミキシング槽30から供給されるセメントミルクを攪拌
する貧配合用の第1のアジテータ槽31及び富配合用の
第2のアジテータ槽32をそれぞれ備え、ミキシング槽
30から切換え弁33a,33bを介して第1のアジテ
ータ槽31及び第2のアジテータ槽32に分岐し、更に
は、第1のアジテータ槽31及び第2のアジテータ槽3
2から3方弁34を介して供給装置8へ導通する。3方
弁34は空気圧駆動をもって操作され、その開閉状態は
電気信号として処理装置110に送られ、かつ、処理装
置110からの指示を受けて開閉動作をなす。
【0014】セメントミルク自動供給装置8 セメントミルク自動供給装置8は、インバータポンプを
主体とし、セメントミルクを所定の注入量をもってホー
ス9を介して施工機Sに送る。図5において、36はそ
のインバータポンプであり、具体的には三連プランジャ
ーポンプを採る。このインバータポンプ36よりセメン
トミルクは所定の注入量をもってホース9を介して施工
機Sに送られる。ホース9は対象とする地盤域に見合っ
た長さに設定され、その容量は既知とされる。インバー
タポンプ36は0.0〜120.0Hzで駆動される。
インバータポンプ36の実周波数は処理装置110に送
られ、かつ、処理装置110からの指示を受けて所定の
周波数を採る。
【0015】施工管理装置 施工管理装置は、施工機本体1に設置され、作業命令装
置100と、該作業命令装置100の出力信号と検出器
から出力される信号とを所定のプログラムに則り処理す
る処理装置110と、を備え、表示装置120、データ
保存装置130を含む。表示装置120はタッチパネル
を採り、施工状態の表示がなされるとともにタッチ入力
により操作の指示も行う。この施工管理装置は、少なく
とも、管理項目すなわち検出データの表示、施工状
況の表示、支持層の確認、施工データの記録、警
報装置、の諸機能を備える。なお、上記の検出データ
として、掘削深度、セメントミルク注入量、セメ
ントミルク注入(吐出)圧力、掘削電流値、攪拌電
流値、インバータ周波数、切換えバルブの状態、等
が採られる。これらの検出データは1秒毎に処理装置1
10内に取り込まれる。 掘削深度:施工機Sの掘削・攪拌装置2における回転
軸部4の下端部を変位を監視する深度計より出力される
信号より得られる。パルスのカウント値をもって計量さ
れる。普通には、0.0〜50.0mを採る。 セメントミルク注入量:セメントミルク供給装置Mに
おけるセメントミルク自動供給装置8に連動された電磁
流量計をもって検出される。普通には0.0〜400.
0リットル/分を採る。 セメントミルク注入(吐出)圧力:セメントミルク供
給装置Mにおけるセメントミルク自動供給装置8に装着
された注入圧力計をもって検出される。普通には0.0
〜100.0kg/cm2 を採る。 掘削電流:施工機Sにおける掘削用回転軸部を駆動す
る駆動部3に装着された掘削電流計より検出される。普
通には0.0〜600.0A(アンペア)を採る。 攪拌電流:施工機Sにおける攪拌用回転軸部を駆動す
る駆動部3に装着された攪拌電流計より検出される。普
通には0.0〜600.0Aを採る。 インバータ周波数:セメントミルク吐出装置としての
インバータポンプ36の出力値を採る。普通には0.0
〜120.0Hzを採る。 切換えバルブの状態:自動バッチャプラント7の切換
えバルブすなわち3方弁34の切換え状態を検出する。
【0016】検出装置 検出装置は、深度計、電磁流量計、注入圧力計、
掘削電流計、攪拌電流計、等が採用される。 深度計:掘削・攪拌装置2における回転ロッドの深度
を計る。パルス表示として検出する。 電磁流量計:セメントミルク吐出ポンプ36に接続さ
れるセメントミルク注入用ホース9の末端に設置され、
セメントミルクの注入量を検出する。 注入圧力計:セメントミルク吐出ポンプ36に接続さ
れるセメントミルク注入用ホース9の末端に設置され、
セメントミルクの注入圧力を検出する。 掘削電流計:施工機Sの駆動部3に装着され、回転ロ
ッド4を駆動する駆動部3の駆動電流を検出する。 攪拌電流計:施工機Sの駆動部3に装着され、攪拌部
5を駆動する駆動部3の駆動電流を検出する。
【0017】施工管理手順 以上の構成機器を用いて、一定の広がりを持つ地盤域で
ソイルセメント柱Pの造成施工が実施される。その施工
管理手順は処理装置110のROMに収められたプログ
ラムに則り進められる。このため、「ミルク注入量制御
プログラム」を中心とする「施工管理プログラム」を基
本とし、「スケーリング値設定プログラム」、「基準値
設定プログラム」が用意される。更に、これらのプログ
ラムを実行するため、指標値として、各種基準値、速度
領域パターン、杭パターン及びインバータポンプ用のイ
ンバータ値が決められる。図6は本施工管理システムに
おけるプログラムの構成及びそのデータの流れを示す。
ここに、検出項目は前記した掘削深度、セメントミルク
注入量、セメントミルク注入(吐出)圧力、掘削電流、
攪拌電流、インバータ周波数が採られる。また、画面表
示Aは、デジタル表示及びグラフ表示をなし、画面表示
Bは、基準値及びスケーリング値の表示をなす。
【0018】<基準値>施工管理の手順を進めるに当
り、本施工管理に必要な指標値として先ず次の各種の基
準値が決められる: (1)第1次下限注入量 (2)第2次下
限注入量 (3)上限掘削電流値 (4)上限攪拌電流値 (5)電
流値上限反応時間 (6)上限注入圧力 (7)注入圧力反応時
間 (8)静止攪拌時間 (9)ホース容量(配合補正値)(10)
推定N値基準値(11)空転時電流値(12)支持層算出係数。
以上の内、 (1)〜(8) が基本をなす。図7はこの基準値
の設定画面を示す。これらの基準値の内容は次のとおり
である。 (1)第1次下限注入量:例えば99%と採る。ミルク流
入量瞬間値がこの第1次下限注入量を下回った場合、第
1回目の警報を発する。 (2)第2次下限注入量:例えば90%を採る。ミルク流
入量瞬間値がこの第2次下限注入量を下回った場合、第
2回目の警報を発する。 (3)上限掘削電流値:例えば450Aを採る。掘削電流
値瞬間値が電流値上限反応時間以上連続してこの上限掘
削電流値を上回った場合、警報を発する。 (4)上限攪拌電流値:例えば350Aを採る。攪拌電流
値瞬間値が電流値上限反応時間以上連続してこの上限攪
拌電流値を上回った場合、警報を発する。 (5)電流値上限反応時間:掘削攪拌電流値の警報出力ま
での反応時間であって、例えば1秒を採る。 (6)上限注入圧力:例えば20kg/cm2 を採る。注入圧
力瞬間値が上限注入圧力反応時間以上連続してこの上限
注入圧力を上回った場合、警報を発する。 (7)注入圧力反応時間:注入圧力の警報出力までの反応
時間であって、例えば1秒を採る。 (8)静止攪拌時間:例えば60秒を採る。静止攪拌区間
で、この静止攪拌時間を越えた時点で次の深度区間に移
行する。 (9)ホース容量(配合補正値):例えば200リットル
(l)を採る。貧配合から富配合に配合が変化する場
合、このホース容量分速い深度から配合の切換えを行
う。 配合切換深度=区間移行深度±(ホース容量/貧配合設
計注入量/貧配合設定速度) ただし、富配合から貧配合に変化する場合、ホース容量
の1/2の値で処理を行う。 (10)推定N値基準値:例えば48を採る。貫入中に推定
N値瞬間値がこの推定N値基準値を上回った場合、警報
(安全側)を発する。 推定N値(N):N=K(Ad−Ao)√D ここに、N:推定N値、K:推定N値基準値、Ad:掘
削電流値(A)、Ao:空転時電流値(A)、D:深度
(m) (11)空転時電流値:貫入前、地上で空回転したときの掘
削電流値であって、例えば80Aを採る。
【0019】<速度領域パターン、杭パターン>上記の
基準値に加え、指標値として、「速度領域パターン」及
び「杭パターン」の設定がなされる。速度領域の設定 速度領域は単位時間(分)当たりの進行距離(メート
ル)すなわち速度(メートル/分)を適宜に区分化して
領域化し、各速度領域に対応してセメントミルクの注入
量(リットル/分)を割り当てる。速度領域と注入量は
比例関係にある。貧配合、富配合は速度領域と注入量と
の対応関係で決まる。図8はこの速度領域パターンの設
定画面を示す。図例では貧配合のNo.1と富配合のN
o.2の2パターン例を示す。図9は速度領域とセメン
トミルク注入量との対応関係をグラフに表したものであ
る。本実施の形態においては、貧配合領域に付き、速度
を1.00m/分を基準とし、その前後に0.05m/
分の幅を採り、当該速度領域(0.95〜1.05m/
分)に対して140リットル/分の注入量を割り当て
る。速度領域は0.10m/分毎に区切られ、14リッ
トル/分の注入量で変化する。富配合領域に付き、0.
28〜0.33m/分の速度に対応して60リットル/
分の注入量を割り当て、速度領域が0.05m/分毎に
変化するのに対して10リットル/分の注入量で変化す
る。図8では貧配合の1パターンと富配合の1パターン
を示したが、更に複数のパターンを設定し、通常には8
パターンを用意する。
【0020】杭パターンの設定 杭パターンは施工機による杭造成を深度区間に応じて速
度領域パターンを折り込んで決める。図10はこの杭パ
ターンの設定画面を示す。すなわち、この画面において
深度区間速度領域パターン番号設定速度設計注
入量施工型パターン(W型/V型)が入力される。図
11はこの設定杭パターンに基づいて造成される地盤中
におけるソイルセメント柱Pの造成経過を示す。図例で
はW型のソイルセメント柱造成形式を示し、図3のセメ
ントミルク吐出口5aを有する攪拌部5が使用される。
図例において、速度領域No.としてNo.1,No.
2は図9に対応するものであり、No.0はセメント注
入のないものである。図3において2つのセメント吐出
口5a,5bをもつものに攪拌部5を使用する場合はV
型が選択される。V型においては、図11のNo.3,
No.4,No.6〜No.9が省略され、施工は迅速
になされる。
【0021】<インバータ値>本実施形態においては、
インバータポンプが使用される。このインバータポンプ
を制御するため、速度領域判定時間(増方向)速度
領域判定時間(減方向)注入量基準領域(増方向)
注入量基準領域(減方向)起動増幅率起動増幅時間
最低注入量注入圧力補正係数の諸量が決められる。
図12は、このインバータ値設定画面を示し、上記の
〜の各設定値が入力される。以下、これらの各設定値
の内容を説明する。 速度領域判定時間(増方向):例えば5秒を採る。施
工中に現在の速度(瞬間値)が、該当している速度領域
からこの速度領域判定時間以上連続して速度の速い方に
外れた場合、次の速度領域に移動しポンプ吐出量の変更
を自動的に行う。 速度領域判定時間(減方向):例えば5秒を採る。施
工中に現在の速度(瞬間値)が、該当している速度領域
からこの速度領域判定時間以上連続して速度の遅い方に
外れた場合、次の速度領域に移動しポンプ吐出量の変更
を自動的に行う。 注入量基準領域(増方向):例えば10%を採る。施
工中の深度50cm毎の注入量チェック時に、設計注入量
と実績注入量を比較し、実績注入量が (設計注入量×(1+注入量基準領域/100)) を越えている場合、次の50cm区間で超過分を減算する
ようポンプ吐出量を調整する。超過分の算出は次式で与
えられる: 超過分=実績注入量−(設計注入量×(1+注入量基準
領域/100)) 注入量基準領域(減方向):例えば5%を採る。施工
中の深度50cm毎の注入量チェック時に、設計注入量と
実績注入量を比較し、実績注入量が (設計注入量×(1−注入量基準領域/100)) を下回っている場合、次の50cm区間で不足分を加算す
るようポンプ吐出量を調整する。不足分の算出は次式で
与えられる: 不足分=設計注入量−実績注入量 起動増幅率:例えば130%を採る。ポンプ吐出量を
増加する時、起動増幅時間においてこの起動増幅率を掛
けたポンプ吐出量を出力するようインバータポンプに指
示を送る。起動増幅時間を過ぎると通常のポンプ吐出量
に戻る。起動増幅時のポンプ吐出指示量の算出は次式で
与えられる: ポンプ吐出指示量=ポンプ吐出量+(増加分×起動増幅
率/100) 起動増幅時間:起動増幅を行う時間であって、例えば
5秒を採る。 最低注入量:ポンプ吐出指示の最低設定量であって、
例えば40リットル/分を採る。打ち直し等で設定ポン
プ吐出量が最低注入量を下回った場合、最低注入量がポ
ンプ吐出量になる。 注入圧力補正係数:ポンプ自動制御用補正係数であっ
て、例えば303を採る。
【0022】データ処理方法 本施工管理のプログラムを実行するに際し、おおよそ以
下の取決め事項に従ってデータの処理を行う。 入力データは、杭番号入力終了信号の入力時から計測
終了信号の入力時までの間取り込み、1秒毎にデータを
演算表示する。解析データの保存は計測開始信号の入力
時から計測終了信号の入力時までの間行う。 掘削速度は掘削深度の差として算出する。 深度区間の移行は次の条件で自動的に移行する。 a.次の深度区間の進行方向が同じ場合、掘削深度が設
定深度を越えた時点で自動的に移行する。ただし、移行
した後打ち戻し等で掘削深度が移行前の深度区間に入っ
た場合は、深度区間の変更は行わない。 b.次の深度区間の進行方向が異なる場合、掘削深度が
設定深度まで到達し進行方向が変わり所定の単位距離
(例えば10cm)以上変位した場合、自動的に次の深度
区間に移行する。 c.静止攪拌区間前の深度区間では、掘削深度が設定深
度まで到達し、前記所定距離(+10cm)以内に所定時
間(例えば10秒)以上留まった場合、自動的に静止攪
拌区間へ移行する。 d.静止攪拌区間の深度区間では、設定静止攪拌時間を
満たし掘削深度が所定距離(10cm)以上引き上げられ
た場合、自動的に次の深度区間に移行する。 経過時間は、計測開始信号が入力された時点からカウ
ントを開始し、計測終了信号が入力された時点でカウン
トを終了する。
【0023】ミルク注入量制御方法 本施工管理手順の中心となるミルク注入量制御は以下の
要領をもってなされる。 ミルク注入量制御(インバータ周波数制御)は、杭パ
ターンの速度領域パターンに基づき掘削速度を基に行わ
れる。 ミルク注入量の変更(制御)は、現在の該当速度領域
を速度領域判定時間以上外れた場合に速度領域の変更を
行う。 所定深度(例えば50cm)毎に設定ミルク注入量と実
績ミルク注入量を比較し、実績ミルク注入量が設定ミル
ク注入量の注入量基準領域を上回ったまたは下回った場
合、次の所定深度間の注入量を不足分だけ加算した注入
量で注入する。 ポンプ起動時の立ち上がり調整は、起動増幅率と起動
増幅時間の設定により調整する。 配合バルブの切替は、基準値の杭パターンの設定配合
から自動的に行う。深度区間移行時に配合も同時に切替
わる場合、ホース容量( 配合補正値) と設計ミルク注入
量・設計速度から算出した深度で先行して配合バルブを
切替える。
【0024】ソイルセメント柱の造成施工 以上の基準値、速度領域パターン及び杭パターンの設定
がなされ、かつ、データ処理方法及びミルク注入量制御
方法に則り、ソイルセメント柱Pの造成が以下の手順を
もって実施される。図13は、施工の対象となる地盤域
を示し、図14はその地盤の地層図を示す。本施工に先
立ってこの地盤域にプレボーリングが実施され、地層の
硬度(N値)が測定される。図示されるように、対象地
盤に臨んでセメントミルク供給装置Mが配され、該セメ
ントミルク供給装置Mより所定長さのホース9を介して
施工機Sにセメントミルクが圧送される。このホース9
の長さが配合補正値としてのホース容量を決める。施工
機Sは順次場所を移動してソイルセメント柱Pを施工し
てゆく(矢印イ参照)。そして、施工はP1,P2のソ
イルセメント柱の造成が終了し、P3の造成過程にあ
る。各ソイルセメント柱Pは上部の貧配合部と下端部の
根固め部としての富配合部とからなる。
【0025】図15はこの施工管理の概略を示すフロー
図である。すなわち、このフローの要旨は、検出器から
得られる1秒毎のデータに基づいて施工状況をモニタ画
面に表示し記憶し、同時に、設定ミルク注入量と掘削速
度及び注入圧力からミルク注入量の制御を行い、各監視
項目が設定値から外れた場合警報を出力する。
【0026】以下、図15のフローチャートに基づいて
施工管理フローを説明する。 (ステップ1)杭番・杭パターン番号を入力する。入力
した時点で、既に登録されている杭パターン番号に従っ
て制御及び判定の深度に対する第1層の基準値テーブル
を作成する。杭パターンの登録には、深度区間毎の設
定注入量、設定速度、各速度領域に対する注入量等が
含まれる。また、基準値テーブル作成時には、各杭共通
の基準値であるインバータ設定値等が読み込まれる。 (ステップ2)施工機Sを決められた位置に移動し、深
度を0.0mにし実際の深度に管理装置側を合わせる。 (ステップ3)計測開始ボタンを押し、スタートさせ
る。以後、サンプリング及び処理は1秒毎になされる。 (ステップ4)検出装置により計測値を読み込み、その
データを処理用に加工する。検出装置は前述した深度
計、電磁流量計、注入圧力計、掘削電流計、攪拌電流
計、が使用され、検出データは前述した掘削深度、セメ
ントミルク注入量、セメントミルク注入(吐出)圧力、
掘削電流、攪拌電流、インバータ周波数を採る。 (ステップ5)深度区間の移行があるかどうかの判定を
行い、移行する場合にはステップ6に移り、そのままの
場合にはステップ7に進む。 (ステップ6)深度区間が移行する場合、その層の基準
値テーブルを作成し、次いでステップ7に進む。 (ステップ7)計測値から求めた実側値と基準値とを比
較する。しかる後ステップ8に進む。 (ステップ8)配合切換え深度かどうかを判定し、切換
え深度の場合にはステップ9に移り、そのままの場合に
はステップ10に進む。 (ステップ9)ステップ8での判定により、配合を切り
換える深度に達した場合、配合の切換えを行う。この配
合切換えの指令により、切換えバルブが作動し、貧配合
と富配合との切換えがなされる。 (ステップ10)このステップをもって注入量の自動制
御が実施される。すなわち、ステップ7の結果から、 注入量チェック区間(50cm)が切り換わる場合、前
区間の過不足分補正した設定注入量を算出する。 現速度領域を外れた場合、該当速度領域の登録注入量
との設定注入から、ポンプへ指示する設定注入量を設
定する。 算出した設定注入量から、ポンプ側に設定インバータ
周波数を算出・出力する。 (ステップ11)現在の状況をCRT画面に表示する。
表示画面は、デジタル画面(1)及びグラフ画面(2)
がある。次いで、ステップ12に進む。 (ステップ12)警報出力があるかどうかの判定を行
い、警報出力がある場合はステップ13に移り、警報出
力がない場合にはステップ14に進む。 (ステップ13)ステップ12の判定により警報出力の
判定がなされ、ステップ7の結果に基づき基準値を満た
していない場合、あるいはまた、他に何かイベントがあ
る場合、警報ブザーを鳴らすか、及び又はCRT画面で
の警報表示を行う。 (ステップ14)計測終了かどうかの判定を行い、終了
でない場合には再びステップ4に戻り、終了の場合には
ステップ15に進む。 (ステップ15)計測終了ボタンを押された場合、日報
データ及び解析データをファイルに保存し次の杭の杭パ
ターン番号の入力を待機する。 (ステップ16)次の杭の施工を続けて行うかどうかの
判定を行い、続けて行う場合にはステップ1に戻り、打
切りの場合には本フローを終了させる。
【0027】ミルク注入量の自動制御(ステップ10、
「注入量自動制御サブルーチン」)は、図17に示すフ
ローをもって行われる。 (ステップ20)計測データから注入量自動制御に必要
なデータ、すなわちミルク注入量、注入圧力、掘削深
度、掘削速度の4要素を取り出す。 (ステップ21)圧力異常があるかどうかを判定し、圧
力異常でない場合にはステップ22に進み、圧力異常の
ときにはステップ32に進む。 (ステップ22)深度区間の変更があるかどうかを判定
し、変更の場合にはステップ23に移り、変更のない場
合にはステップ24に進む。 (ステップ23)ステップ22により深度区間の変更の
場合、注入量チェック区間(50cm)が切換わる場合、
前区間の過不足分を補正した設定速度に対する設定注入
量を算出する。 (ステップ24)ステップ22により深度区間の変更の
ない場合、現在の該当速度領域を算出する。しかる後、
ステップ25に進む。現在の該当速度領域を設定時間以
上連続して外れた場合、次の該当速度領域に移行する。 (ステップ25)速度領域区間の変更かどうかを判定
し、変更の場合にはステップ26に移り、変更のない場
合にはステップ27に進む。 (ステップ26)ステップ25により速度領域区間の変
更のある場合には、該当速度領域の再設定をなす。 (ステップ27)ステップ25により速度領域区間の変
更のない場合には、ステップ23及びステップ24か
ら、現在ポンプが吐出する必要がある場合設定注入量を
算出する。しかる後、ステップ28に進む。 (ステップ28)起動増幅処理を行うかどうかを判定
し、増幅処理を行う場合にはステップ29に移り、増幅
処理を行わない場合にはステップ30に進む。 (ステップ29)ステップ27の設定周波数が前回の設
定周波数より大きい方へ変化した場合、より速く設定注
入量を達するよう起動増幅率と設定周波数を掛けた値を
設定周波数とする。 (ステップ30)ステップ27の結果及び注入圧力か
ら、ポンプに指示を出すインバータ設定周波数を算出す
る。 (ステップ31)設定周波数をポンプのインバータへ出
力する。 (ステップ32)ステップ21において圧力異常がある
と判定された場合、注入圧力が、設定圧力値を設定反応
時間以上連続して越えた場合、設定注入量を1/2ずつ
落としていく。設定圧力値を充分下回った場合、再び通
常の制御に復帰する。 (ステップ33)警報処理を行う。
【0028】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計
変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の基礎地盤におけるソイルセメン
ト柱の自動造成制御方法によれば、造柱速度を一定と
し、当該実行速度に見合うセメントミルクの注入を制御
するものであるので、造柱速度とセメントミルクの供給
量との応答性が緩和され、セメントミルク供給量の設定
精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎地盤におけるソイルセメント柱の
自動造成制御方法の一実施の形態を示す施工管理システ
ムの概念構成図。
【図2】施工機の一構成部分である駆動部の構成図。
【図3】施工機の一構成部分である攪拌部の構成図。
【図4】攪拌部の他の態様の構成図。
【図5】セメントミルク供給装置の概略構成図。
【図6】本施工管理システムにおけるプログラムの構成
及びそのデータの流れ図。
【図7】基準値設定画面の一例示図。
【図8】速度領域設定画面の一例示図。
【図9】速度領域−注入量の関係図。
【図10】杭パターン設定画面の一例示図。
【図11】深度−設定速度の関係図。
【図12】インバータ値設定画面の一例示図。
【図13】施工対象地盤の平面図。
【図14】施工対象地盤の断面図。
【図15】本施工管理システムの施工管理手順を示す流
れ図。
【図16】注入量自動制御の手順を示す流れ図。
【図17】計測・設定の手順を示す流れ図。
【符号の説明】
S…施工機、M…セメントミルク供給装置、P…ソイル
セメント柱、1…施工機本体、2…掘削・攪拌装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 完 東京都千代田区神田駿河台2−3−11 株 式会社鴻池組東京本店内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削機をもって地盤中に掘削した孔内にセ
    メントミルク等の固結材を供給してそのまま掘削機の先
    端の攪拌翼によって現位置の土砂と混合攪拌し、地盤中
    にソイルセメント柱を造成する方法において、 少なくとも、当該掘削機の先端部での造柱深度及びセメ
    ントミルク注入量の施工データを検出装置により検出
    し、 前記検出データに基づき、実測セメントミルク注入量と
    設定ミルク注入量とを比較し、その比較値に基づきセメ
    ントミルク供給装置の注入量を制御するとともに、 深度を小距離単位の深度区間に区切り、当該単位深度区
    間においては単位時間当たりの造柱深度としての造柱速
    度に対応した所定量のセメントミルクの供給がなされ、 単位の深度区間を変更する際に、前区間の過不足分の補
    正を折り込んでセメントミルクの設定ミルク注入量の設
    定を行う、ことを特徴をするソイルセメント柱の自動造
    成制御方法。
  2. 【請求項2】掘削機をもって地盤中に掘削した孔内にセ
    メントミルク等の固結材を供給してそのまま掘削機の先
    端の攪拌翼によって現位置の土砂と混合攪拌し、地盤中
    にソイルセメント柱を造成する方法において、 少なくとも、当該掘削機の先端部での造柱深度及びセメ
    ントミルク注入量の施工データを検出装置により検出
    し、 前記検出データに基づき、実測セメントミルク注入量と
    設定ミルク注入量とを比較し、その比較値に基づきセメ
    ントミルク供給装置の注入量を制御するとともに、 単位時間当たりの造柱深度としての造柱速度を一定幅の
    速度領域に区切り、各速度領域に対応して単位深さ当た
    り同一の注入量となるべく単位時間当たりのセメントミ
    ルク注入量を割り当て、 当該実測造柱速度が設定速度領域に継続するかどうかを
    判定し、所定時間を超えて速度領域外にあれば当該実測
    造柱速度に対応する設計速度領域に変更する、ことを特
    徴とするソイルセメント柱の自動造成制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のソイルセメント柱の自動
    制御方法において、 深度を単位の深度区間に区切り、当該単位深度区間にお
    いては単位時間当たりの造柱深度としての造柱速度に対
    応した所定量のセメントミルクの供給がなされ、単位の
    深度区間を変更する際に、前区間の過不足分の補正を折
    り込んでセメントミルクの設定ミルク注入量の設定を行
    うものであって、各深度区間毎に速度領域を割り当てて
    なる、ことを特徴とするソイルセメント柱の自動造成制
    御方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のソイルセメント柱の自動
    制御方法において、 セメントミルクの設定注入量が貧配合設定から富配合設
    定に移行するとき、ホース容量を配合補正値としてこの
    ホース容量分の速い深度から配合の切り換えを行う、こ
    とを特徴とするソイルセメント柱の自動造成制御方法。
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