JP3753240B2 - 地盤改良工法の管理方法および地盤改良機の管理装置 - Google Patents

地盤改良工法の管理方法および地盤改良機の管理装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤中に地盤改良固化材等と水を混合して製作したセメントミルクを注入し、地盤とセメントミルクを攪拌混合することにより地盤を固結する深層混合処理工法に適用される地盤改良工法の管理方法および地盤改良機の管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
深層混合処理工法には地盤改良機が用いられており、この地盤改良機は、図12に示すように、施工機本体1の前面に鉛直に設置されたリーダマスト2のガイドレールに攪拌軸3の駆動部4を昇降自在に設けると共に、ワイヤー5で吊り保持し、攪拌軸3の先端部に掘削翼や攪拌翼を有する攪拌ヘッド6を設けて構成されている。施工に際しては、駆動部4のモータにより攪拌軸3および攪拌ヘッド6を回転させて掘進し、攪拌ヘッドにより地盤とセメントミルクを攪拌混合する。プラントで製作されたセメントミルク11は、掘進時もしくは引上げ時、あるいは掘進時と引上げ時の両方において攪拌軸の中空部を通して、攪拌ヘッド先端より地盤に吐出される。
【0003】
このような深層混合処理工法における施工管理は、従来、攪拌軸3の掘進,引上げ速度V(深度D/時間t)と、スラリー(セメントミルク)の吐出量Qと、攪拌軸3の回転数Rを個々に測定し、それぞれの検出量が所定の管理値に収まるように行われている。また、必要改良深さは、事前の土質調査により得られた平面方向および鉛直方向に変化する地層構成および地盤の堅さなどの土質調査結果を基に判断して決めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の攪拌軸の昇降速度V,スラリー吐出量Q,攪拌軸の回転数Rを個々に調整する方法では、▲1▼管理項目が多いため管理が難しく、▲2▼昇降速度Vとスラリー吐出量Qの2項目を同時に制御して地盤土への固化材添加量を確保し、昇降速度Vと回転数Rの2項目を同時に制御して混合度を確保する必要があり、煩雑でオペレーターの労力が大きく、▲3▼良好な施工管理が行われているかの判断を即座に行うことができないなどの問題があった。
また、設計で決められた深度で必要改良深さを管理すると、当初予想していなかった地層の変化、例えば、支持層が傾斜している場合、改良部底面の一部が支持層に乗り、一部は軟弱地盤中にとどまっている状態も予想される。鉛直支持力を期待する改良の場合は、支持力不足が一部の範囲で生じ、上部構造物の不同沈下につながるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消すべくなされたもので、その目的は、管理項目を減らすことで管理が容易となり、また良好な施工管理が行われているかの判断を瞬時に正確に行うことができ、さらに、当初予想していなかった地層の変化に対しても対応することができる地盤改良工法の管理方法および地盤改良機の管理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、良好な地盤改良を実現するための主要項目を、施工時に目に見える形で管理しようとするものであり、具体的な構成を次に示す。
即ち、本発明の地盤改良工法の管理方法は、施工機本体のリーダーマストに昇降自在に装着された駆動部に攪拌翼を有する攪拌軸を装着し、この攪拌軸を駆動部のモータにより回転駆動して地盤を掘削すると共に、地盤改良用固化材等(固化材(セメント)と添加材など)と水を混合して製作したセメントミルクを注入し土砂と攪拌混合して地盤を改良する地盤改良工法において、
地盤中に投入される地盤単位体積当たりの固化材添加量WC [kg/m3 ]を常時監視し、所定の深度区間毎に前記固化材添加量WC をデータ表示器に表示し、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの攪拌混合回数N[回/m]を常時監視し、所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数Nをデータ表示器に表示し、所定の深度区間毎に前記固化材添加量WC と固化材添加量設定値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力し、所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数Nと攪拌混合回数基準値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力し、攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を常時監視し、共回り防止翼が静止状態から回転を始めるとその間の再施工を促す警報を出力することを特徴とする(請求項1)。
【0007】
本発明の地盤改良機の管理装置は、施工機本体のリーダーマストに昇降自在に装着された駆動部に攪拌翼を有する攪拌軸を装着し、この攪拌軸を駆動部のモータにより回転駆動して地盤を掘削すると共に、地盤改良用固化材等(固化材(セメント)と添加材など)と水を混合して製作したセメントミルクを注入し土砂と攪拌混合して地盤を改良する地盤改良機において、
前記駆動部の移動距離から深度D[m]を検出する深度検出器と、前記攪拌軸の回転数R[回/分]を検出する回転数検出器と、セメントミルクプラントから地盤中へ吐出されるセメントミルクの吐出量Q[L/分]を検出する吐出量検出器と、施工の経過時間t[分]を計測する時間検出器と、前記各検出器で検出された深度D,回転数R,吐出量Q,時間tを用いて演算する演算処理装置とを備え、
前記演算処理装置は、前記深度検出器から得られた深度に基づいて掘進引上速度V[m/分]を算出する機能と、地盤中に投入される地盤単位体積当たりの固化材添加量WC [kg/m3 ]を算出する機能と、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの攪拌混合回数N[回/m]を算出する機能と、演算結果を所定の深度区間毎に逐次表示するディスプレイ表示機能と、所定の深度区間毎に前記固化材添加量WC と固化材添加量設定値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力する機能と、所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数Nと攪拌混合回数基準値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力する機能と、攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を検出するセンサーによる検出値を用い共回り防止翼が静止状態から回転を始めるとその間の再施工を促す警報を出力する機能とを有することを特徴とする(請求項9)。演算処理装置は、施工機側に設置された重機計測盤とプラント側に設置されたプラント計測盤から構成することができる。また、これに限らず、両者を一緒にした制御装置などで演算処理装置を構成することも可能である。
【0008】
前記管理方法または管理装置において、攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を常時監視し、共回り防止翼が静止状態から回転を始めると警報を出力する。即ち、共回り防止翼と攪拌軸が一緒に回ると、土が攪拌軸に付着し土の共回り現象が生じていると判定し、修正施工を促す。
【0009】
前記管理方法または管理装置において、固化材添加量WC は、セメントミルクプラントから地盤中へ吐出されるセメントミルクの吐出量Qと、攪拌ヘッドの深度D,速度Vと、別途測定した水,固化材比W/Cおよび固化材比重等を用いて求める(請求項2・請求項10)。即ち、吐出量Qと水,固化材比W/Cおよび固化材比重等を用いて固化材投入量WC ’を算出し、この固化材投入量WC ’を固化材が投入された深度区間の体積で割って、地盤の単位体積当たりの固化材添加量WC を得る(式(1)等参照)。
【0010】
前記管理方法または管理装置において、攪拌混合回数Nは、攪拌ヘッドの深度D,速度Vと、攪拌軸の回転数Rと、攪拌ヘッドの羽根枚数nを用いて求める(請求項3・請求項11)。即ち、掘進時および引上時に、ある深度区間を通過した羽根の合計枚数により、単位長さ当たりの攪拌混合回数Nを得る(式(4)参照)。
【0011】
前記管理方法または管理装置において、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの掘進攪拌抵抗値(仕事量)W[kJ/m]を常時監視し、この掘進攪拌抵抗値をデータ表示器に表示し、この掘進攪拌抵抗値が設定値に達したとき攪拌ヘッドが所定の支持層に到達したと判定する(請求項4・請求項12)。この掘進攪拌抵抗値は、駆動部のモータの電流値A(電動モータ)またはトルク(油圧モータ)と、攪拌ヘッドの掘進速度Vを用いて求める(請求項5・請求項13)。即ち、1m掘進するのに要した時間にオーガモータのした仕事量を掘進攪拌抵抗値Wとする(式(3)参照)。
【0012】
前記管理方法または管理装置において、得られた固化材添加量WC 、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度Vに基づいて、セメントミルク吐出ポンプを自動制御し、固化材添加量WC を固化材添加量設定値に一致させる(請求項6・請求項14)。即ち、得られた固化材添加量WC が少ない場合には、セメントミルクの吐出量Qを増やし、所定の深度区間の固化材添加量WC が設定値を満足するようにする。昇降速度Vが低下した場合には、吐出量Qを低下させ、所定の深度区間の固化材添加量WC が設定値を満足するようにする。
【0013】
前記管理方法または管理装置において、得られた固化材添加量WC 、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度Vに基づいて、セメントミルク吐出ポンプを手動調整し、固化材添加量WC を固化材添加量設定値に一致させる(請求項7・請求項15)。手動調整は、オペレータ室の遠隔操作盤などで行うことができ、前述の自動制御と同様の操作を行う。
【0014】
前記管理方法または管理装置において、施工機本体のオペレータ室にデータ表示器を設置し、このデータ表示器に所定の深度区間毎の固化材添加量WC ,攪拌混合回数N,掘進攪拌抵抗値W等を表示する(請求項8・請求項16)。
【0015】
従来のように、攪拌軸の昇降速度V,スラリー吐出量Q,攪拌軸の回転数Rを個々に測定した場合、攪拌軸の昇降速度Vとスラリー吐出量Qの2項目を同時に制御することで、地盤中に投入される所定の固化材添加量を確保しなければならず、煩雑でオペレーターの労力が大きかった。これに対して、本発明では、VとQから地盤中に投入される固化材添加量WC [kg/m3 ]を算出して1項目に集約し、1元管理することにより、管理が容易となり、また省力化,迅速化が図られる。
【0016】
さらに、攪拌軸の昇降速度Vと攪拌軸の回転数Rの2項目を同時に制御することで、所定の混合攪拌回数としての混合度を確保しなければならず、煩雑でオペレーターの労力が大きかった。これに対して、本発明では、前述の場合と同様に、所定分割深度内における混合攪拌回数N[回/m]を算出して1項目に集約し、1元管理することにより、管理が容易となり、また省力化,迅速化が図られる。
【0017】
また、必要改良深さに関しては、攪拌ヘッドの掘進攪拌抵抗値(仕事量)W[kJ/m]を検出して支持層への到達を判定するため、当初予想していなかった地層の変化にも対応することができる。そのため、構造物を支持する地盤の補強として地盤改良を用いる場合、所定の支持力を発揮できる深度まで確実に改良できる。
【0018】
さらに、良好な地盤改良に必要な固化材添加量,攪拌混合回数,掘進攪拌抵抗値がディスプレイに各深度区間毎に逐次表示され、オペレーターに瞬時に伝達されるため、正確な施工が可能となり、また設定値や基準値を満足しない場合には警報も発せられるので安心して施工を行うことができると共に、警報箇所を再施工することで良好な地盤改良を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明する。図1は深層混合処理工法に適用した本発明の施工管理装置の全体構成を模式的に示したものである。図2は攪拌軸先端の掘削攪拌装置(攪拌ヘッド)を示したものである。図3はデータのディスプレイ表示例、図4〜図6はデータの施工記録例を示したものである。図7は本発明の管理方法のフローチャート、図8は地盤改良施工例を深度−時間図で示したものである。
【0020】
図1において、施工機本体1の前面に設けられたリーダーマスト2には攪拌軸3の駆動部4がガイドレールにより昇降自在に取付けられ、ワイヤー5により吊り保持され、攪拌軸3の先端部には攪拌ヘッド6が設けられている。攪拌ヘッド6は、図2に示すように、先端側から順に、掘削翼7と、共回り防止翼8と、上下に間隔をおいて複数の攪拌翼9が設けられている。共回り防止翼8は、攪拌ヘッド部分に土が団子状に付着して攪拌ヘッド6と共に同期回転する、いわゆる土の共回り現象を防止するためのものであり、先端が掘削孔壁に挿入されて土中に静止するように攪拌軸3に回転自在に取付けられている。
【0021】
一方、図1に示すように、プラント10では水Wと固化材C(セメント)等を混練してセメントミルク11を作製する。作製されたセメントミルク11はスラリーポンプ12を介して施工機本体1に送られ、攪拌軸3の内部を通り、攪拌ヘッド6の先端部の吐出口13から吐出される(図2参照)。吐出されたセメントミルク11は、掘削翼7,共回り防止翼8,攪拌翼9により、掘削土砂と効率良く攪拌混合され、地盤改良柱体が築造される。
【0022】
以上のような地盤改良機において、この実施例では、図1に示すように、駆動部4の移動距離から攪拌ヘッド6の深度を検出する深度(速度)検出器(例えば、ワイヤーのシーブに取付けたエンコーダ)14を施工機本体1に設け、攪拌軸3の回転数を検出する回転数検出器15を駆動部4に設け、駆動部4の電動モータ(または油圧モータ)の電流値(または油圧力)を検出する電流検出器(または油圧力検出器)16を施工機本体1に設ける。一方、プラント側には、セメントミルク11の吐出量を検出する吐出量検出器(流量検出器)17を設ける。施工条件によっては、図2(b) に示すように、攪拌ヘッド6には、攪拌軸3と共回り防止翼8の相対回転を検出する検出用マグネット18aと磁気式近接スイッチ18bなどからなる相対回転検出器18を設ける。
【0023】
施工機側には重機計測盤19が設置されており、この重機計測盤19に深度検出器14,回転数検出器15,電流検出器(または油圧力検出器)16,相対回転検出器18からの検出値が入力される。この重機計測盤19では、入力された検出値により、次のような演算処理を行う(詳細は後述する)。
【0024】
▲1▼ 深度検出器14からの深度Dと、施工時間を計測するタイマーからの施工時間tを用いて、攪拌ヘッド6の昇降速度V[m/分]を算出する。
▲2▼ 深度Dおよび昇降速度Vと、回転数検出器15からの攪拌軸回転数Rと、攪拌ヘッド6の羽根枚数nを用いて、地盤土の単位長さ当たりの攪拌混合回数N[回/m]を算出する。
▲3▼ 深度区間(本実施例では0.5m)毎に攪拌混合回数Nが基準値Nthを満足するか否かの判定を行い、満足しない場合には、その深度区間の再施工を促す判定結果を出力する。
▲4▼ 攪拌ヘッド6の掘進速度Vと、電流検出器16からの電流値A(またはトルク)を用いて、地盤土の単位長さ当たりの掘進攪拌抵抗値W[kJ/m]を算出する。
▲5▼ 深度区間毎に掘進攪拌抵抗値(仕事量)Wが支持層管理設定値Wthを上回るかどうかの判定を行い、攪拌ヘッドが支持層へ到達したか否かの判断を行う。
▲6▼ 攪拌ヘッド6に設けた相対回転検出器18の検出値を用いて、土の共回りが発生したかどうかを検出する。
【0025】
一方、プラント側には、プラント計測盤20が設置されており、このプラント計測盤20に吐出量検出器17からの検出値が入力され、また重機計測盤19から深度D,昇降速度Vが入力される。このプラント計測盤20では、入力された検出値により、次のような演算処理を行う(詳細は後述する)。
【0026】
▲1▼ 深度Dまたは昇降速度Vと、吐出量検出器17からのセメントミルク吐出量Qと、固化材の比重GC 等を用いて、地盤土の単位体積当たりの固化材添加量WC [kg/m3 ]を算出する。
▲2▼ 深度区間(本実施例では0.5m)毎に固化材添加量WC が設定値WCth を満足するか否かの判定を行い、満足しない場合には、必要なセメントミルク吐出量Qを算出し、固化材添加量が設定値を満足するようにスラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整してセメントミルク吐出量をコントロールする。また、昇降速度Vが変化した場合にも、固化材添加量が設定値を満足するようにスラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整してセメントミルク吐出量をコントロールする。
▲3▼ さらに、何らかの原因により、固化材添加量WC が設定値WCth を満足しない場合に、その深度区間の再施工を促す判定結果を出力する。
【0027】
施工機本体1のオペレータ室1aには、データ表示器21、遠隔操作盤22、警報報知器23、通話器24が設置されており、重機計測盤19,プラント計測盤20における入力データおよび処理データがデータ表示器21に表示される。図3は、データ表示器21の施工中の画面イメージの1例であり、
▲1▼ コラムNo. と径,深度,速度,電流値(油圧力),軸回転数,吐出量
▲2▼ 固化材添加量,攪拌混合回数,仕事量(掘進攪拌抵抗値)の設定値,基準値▲3▼ 所定の深度区間毎の固化材添加量,攪拌混合回数,仕事量の検出値
▲4▼ 固化材添加量,攪拌混合回数が設定値,基準値を満足しない場合の警報
▲5▼ 固化材添加量が設定値を満足するために現在必要となる必要吐出量
▲6▼ 掘進攪拌抵抗値が管理設定値に達した場合の着底表示
▲7▼ 共回り防止翼と攪拌軸の相対回転数と、共回り現象が確認された場合の警報表示
などがグラフ表示され、誤視認のない分かりやすい画面表示となっている。また、警報が画面表示される場合には、同時に警報報知器23で音声による警報を発する。
【0028】
オペレータ室1aの遠隔操作盤22では、コラムNo. の選択、施工設定値,基準値の入力,変更、施工開始、施工終了等の操作が行われる。また、遠隔操作盤22により重機計測盤19、プラント操作盤20を介してスラリーポンプ12へ信号を送り、スラリーポンプ12を遠隔操作し、セメントミルク吐出量を手動調整することができる。
【0029】
施工中に検出された施工データは、全てが遠隔操作盤22の内部にある記憶装置に保存され、このデータはフロッピー(登録商標)ディスク等の記憶媒体25を介して日報作成システム26に移動,複写することができる。この日報作成システム26は、パーソナルコンピュータ27とプリンター28からなり、施工記録,日報,施工集計表,固化材管理表の作成,印刷を行う。図4は、印刷された帳票例である。図5に示すようなチャート式の施工記録の印刷も可能である。また、必要に応じて、図6に示すような解析も可能である。
【0030】
図7は、掘進時にセメントミルクを吐出する場合の施工管理フローの例を示したものである。掘進工程において、固化材添加量,支持層の確認等を行い、引上工程において攪拌混合回数の確認等を行っている。以下に各処理について詳述する。
【0031】
(i) 固化材添加量
掘進工程において、攪拌ヘッド6の深度D,掘進速度Vと、セメントミルク11の地盤への注入量(吐出量)Qと、固化材Cの比重GC から、地盤の単位体積当たりの固化材添加量WC [kg/m3 ]を算出する。また、各深度区間(本実施例では0.5m)毎に固化材添加量WC が設定値WCth を満足するか否かの判定を行い、固化材添加量WC が設定値WCth を常に満足するように、必要吐出量Qを算出してスラリーポンプ12へ必要吐出量を指示し、スラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整する。また、昇降速度Vに応じてスラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整し、固化材添加量WC が設定値WCth (地盤と固化材を結合させることにより強度増加を図る改良原理から、改良地盤の強度は地盤中に注入した固化材添加量に比例することが、図9に示すように、実験的に確かめられている。)を満足するようにする。さらに、このような制御等を行っても、何らかの原因により、固化材添加量WC が設定値WCth より低い場合には、警報が発せられ当該深度区間の修正施工を行う。
【0032】
固化材添加量WC [kg/m3 ]の算出方法は以下による。即ち、次に示す(1)式を用いて、セメントミルク吐出量(注入量)Q[L/分]と水,固化材比W/C等を用いて固化材投入量WC ’[kg/分]を求める。ここで、添加材等を使用しない場合には、セメントミルク比重の実測値を使用し、(2)式により固化材の比重GC を算出し、これを(1)式で用いれば、より正確な固化材投入量WC ’を算出することができる。
【0033】
【数1】
Figure 0003753240
【0034】
以上により求まる固化材投入量WC ’を、投入された区間の体積で割ったものが固化材添加量WC [kg/m3 ]となる。即ち、区間の長さをΔD[m]、この区間の通過時間をΔt[分]、コラムの横断面積をa[m2 ]とすれば、WC は、次式で求めることができる。
Figure 0003753240
【0035】
固化材添加量の管理の具体例について説明する。設計固化材添加量(設定値)が300kg/m3 の場合、例えば1m3 の地盤土に必要となる固化材添加量は300kgとなる。単位区間1m3 のうち0.5m3 まで改良が進んでいる時、地盤中に投入された固化材量が120kgだとすると、設定値より30kg不足していることになる。この場合は、不足分の30kg分を加算した固化材量180kgを残りの0.5m3 で投入すればよい。この場合、残りの0.5m3 の区間の必要吐出量Qを算出し、この必要吐出量でスラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整し、全体の1m3 における固化材添加量が設定値を満足するようにする。上記のような自動制御,手動調整を管理区間長内(本実施例では0.5m)で行う。
【0036】
また、掘進速度Vが0.5m/分のときの必要吐出量Qが100L/分の場合、単位深度区間1mに100/0.5=200L吐出することになるが、掘進速度が0.4m/分に低下し同一吐出量のまま施工すると、100/0.4=250Lと過大に吐出することになる。このような場合には、掘進速度Vの低下に応じ、吐出量も80L/分に低下させればよい。逆に、掘進速度Vが速くなれば、それに応じて吐出量Qを増やせばよい。この場合、掘進速度Vに応じてスラリーポンプ12を自動制御あるいは手動調整し、固化材添加量が設定値を満足するようにする。
【0037】
以上の機能により、固化材添加量は常に設定値を満足し、かつ過不足のない値となる。何らかのトラブルにより、単位区間で設定値を満足することができなかった場合には、データ表示器21に警報が表示される。また、警報報知器23より警報が発せられ、修正施工が促される。その場合には、いったん攪拌ヘッド6を引上げ、再度注入攪拌を行うことにより(図8参照)、確実な固化材添加量管理を行うことができる。
【0038】
(ii)掘進攪拌抵抗値
掘進工程において、攪拌ヘッド6の掘進速度V(1m掘進に要した時間t[秒/m])と、駆動部4のモータ電流値Aなどから、オーガモータのした仕事量に相当する掘進攪拌抵抗値Wを算出し、予め土質柱状図の近傍にて試験施工をすることにより得られた掘進攪拌抵抗値(設定値)との比較を行い、攪拌ヘッド6が支持層に到達したかどうかの判定を行う。支持層に到達したと判断された場合には、データ表示器21、警報報知器23によりオペレータに通知される。掘進攪拌抵抗値Wの算出は次の(3)式による。図11は掘進攪拌抵抗(仕事量)の実測例を示す。
【0039】
【数2】
Figure 0003753240
【0040】
(iii) 攪拌混合回数
引上工程において、攪拌ヘッド6の深度D,速度Vと、攪拌軸3の回転数Rと、攪拌ヘッド6の羽根枚数nから、各深度区間(本実施例では0.5m)毎の攪拌混合回数Nを算出する。また、この算出された攪拌混合回数Nが、ばらつきの小さい高品質な地盤改良柱体を築造するために必要となる攪拌混合回数の基準値Nthを満足しているかの判定を行う。単位区間で基準値を満足することができなかった場合には、データ表示器21に警報が表示され、警報報知器23より警報が発せられ、修正施工が促される。その場合には、いったん攪拌ヘッド6を引下げ、再度攪拌混合を行うことにより(図8参照)、攪拌混合回数の確保を確実に行うことができる。攪拌混合回数Nは、掘進時および引上時にある区間を通過した羽根の合計枚数より求まり、次の(4)式による。なお、攪拌混合回数Nの基準値は、図10(b) に示すように、改良対象土質毎に試験施工を行い、攪拌混合回数と一軸圧縮強さのばらつきの関係を調査した結果より決定している。
即ち、注入した固化材と地盤が接触することにより化学反応が生じるものであり、両者を十分に混合することが重要である。その混合度として、地盤中を回転している攪拌ヘッドの攪拌混合回数と、強度ばらつきの指標となる強度の変動係数(=標準偏差/平均値)との相関を調べた結果を図10に示す。
【0041】
【数3】
Figure 0003753240
【0042】
(iv) 共回り防止翼の相対回転
掘進工程,先端部練り返し工程,引上工程において、攪拌ヘッド6に設けられた相対回転検出器18(検出用マグネット18aと磁気式近接スイッチ18b)からのON信号をカウントすることで、共回り防止翼8と攪拌軸3の相対回転数を常時計測する。共回り防止翼8が静止状態の場合には、攪拌軸3の回転数と同じ相対回転数が得られるが、相対回転数が0に近い場合(攪拌軸3と共回り防止翼8の回転数が同程度の場合)には、共回り防止翼8が攪拌軸3と共に回転し、土と攪拌ヘッドが同期回転する土の共回り現象が発生していると判断される。この場合、データ表示器21,警報報知器23により警報が発せられ、修正施工が促される。この修正施工は攪拌ヘッド6を引上げ、再掘進等を行えばよく、迅速な処理が可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果を奏することができる。
【0044】
(1) 従来の管理項目が、深度,速度,回転数,吐出量,電流値と多数にわたっていたのに対し、本発明では、固化材添加量,攪拌混合回数に集約して管理項目(更には掘進攪拌抵抗値もこれに加えても)を減らすことができ、そのため管理が容易となる。
【0045】
(2) 良好な地盤改良に必要な固化材添加量,攪拌混合回数が不満足の場合には(好ましくは掘進攪拌抵抗値が不満足の場合にも)警報も発せられるので安心して施工を行うことができると共に、警報箇所を再施工することで良好な地盤改良を行うことができる。
【0046】
(3) 攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を常時監視し、共回り防止翼が静止状態から回転を始めると警報を出力する。そのため、共回り防止翼が一緒に回ると、土が攪拌軸に付着し土の共回り現象が生じていると判定し、修正施工を促すことができ、再施工することで良好な地盤改良を行うことができる。
【0047】
(4) また、良好な地盤改良に必要な固化材添加量,攪拌混合回数, 掘進攪拌抵抗値がディスプレイに各深度区間毎に逐次表示されると、オペレーターに瞬時に伝達されるため、正確な施工が可能となる。
【0048】
(5) 攪拌ヘッドの掘進攪拌抵抗値(仕事量)を検出して支持層への到達を判定すると、当初予想していなかった地層の変化にも対応することができ、構造物の支持力不足を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地盤改良機の管理装置の1例を示す装置構成図である。
【図2】本発明の地盤改良機における攪拌ヘッド部分であり、(a) は側面図、(b) は共回り防止翼の相対回転を検出するセンサーを示す部分断面図である。
【図3】本発明におけるデータのディスプレイ表示例を示す図である。
【図4】本発明におけるデータの記録例を示す図である。
【図5】本発明におけるデータのチャート式記録例を示す図である。
【図6】本発明におけるデータの解析例を示す図である。
【図7】本発明の管理方法のフローチャートである。
【図8】本発明の地盤改良の施工例を深度−時間図で示したグラフである。
【図9】本発明における固化材添加量と現場平均強度の関係を示すグラフである。
【図10】 (a) は本発明における攪拌混合回数と改良地盤の一軸圧縮強度の変動係数の関係を示すグラフ、(b) は各種土質に対する攪拌混合回数基準値を示す図である。
【図11】本発明における地盤のN値と仕事量の測定例を示す図である。
【図12】従来における地盤改良機の施工管理装置を示す装置構成図である。
【符号の説明】
1……施工機本体
2……リーダマスト
3……攪拌軸
4……駆動部
5……ワイヤー
6……攪拌ヘッド
7……掘削翼
8……共回り防止翼
9……攪拌翼
10……プラント
11……セメントミルク
12……スラリーポンプ
13……吐出口
14……深度(速度)検出器
15……回転数検出器
16……電流検出器(または油圧力検出器)
17……吐出量(流量)検出器
18……相対回転検出器
18a…検出用マグネット
18b…磁気式近接スイッチ
19……重機計測盤
20……プラント計測盤
21……データ表示器
22……遠隔操作盤
23……警報報知器
24……通話器
25……フロッピー(登録商標)ディスク等の記憶媒体
26……日報作成システム
27……パーソナルコンピュータ
28……プリンター

Claims (16)

  1. 施工機本体のリーダーマストに昇降自在に装着された駆動部に攪拌翼を有する攪拌軸を装着し、この攪拌軸を駆動部のモータにより回転駆動して地盤を掘削すると共に、地盤改良用固化材等と水を混合したセメントミルクを注入し土砂と攪拌混合して地盤を改良する地盤改良工法において、
    地盤中に投入される地盤単位体積当たりの固化材添加量を常時監視し、所定の深度区間毎に前記固化材添加量をデータ表示器に表示し、
    攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの攪拌混合回数を常時監視し、所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数をデータ表示器に表示し、
    所定の深度区間毎に前記固化材添加量と固化材添加量設定値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力し、
    所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数と攪拌混合回数基準値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力し、
    攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を常時監視し、共回り防止翼が静止状態から回転を始めるとその間の再施工を促す警報を出力することを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  2. 請求項1に記載の管理方法において、固化材添加量は、セメントミルクプラントから地盤中へ吐出されるセメントミルクの吐出量と、攪拌ヘッドの深度,速度と、別途測定した水,固化材比および固化材比重等を用いて求めることを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の管理方法において、攪拌混合回数は、攪拌ヘッドの深度,速度と、攪拌軸の回転数と、攪拌ヘッドの羽根枚数を用いて求めることを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3に記載の管理方法において、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの掘進攪拌抵抗値を常時監視し、この掘進攪拌抵抗値をデータ表示器に表示し、この掘進攪拌抵抗値が設定値に達したとき攪拌ヘッドが所定の支持層に到達したと判定することを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  5. 請求項4に記載の管理方法において、掘進攪拌抵抗値は、駆動部のモータの電流値またはトルクと、攪拌ヘッドの掘進速度を用いて求めることを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5に記載の管理方法において、得られた固化材添加量、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度に基づいて、セメントミルク吐出ポンプを自動制御し、固化材添加量を固化材添加量設定値に一致させることを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5に記載の管理方法において、得られた固化材添加量、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度に基づいて、セメントミルク吐出ポンプを手動調整し、固化材添加量を固化材添加量設定値に一致させることを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  8. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、または請求項7に記載の管理方法において、施工機本体のオペレータ室にデータ表示器を設置し、このデータ表示器に所定の深度区間毎の固化材添加量,攪拌混合回数,掘進攪拌抵抗値等を表示することを特徴とする地盤改良工法の管理方法。
  9. 施工機本体のリーダーマストに昇降自在に装着された駆動部に攪拌翼を有する攪拌軸を装着し、この攪拌軸を駆動部のモータにより回転駆動して地盤を掘削すると共に、地盤改良用固化材等と水を混合したセメントミルクを注入し土砂と攪拌混合して地盤を改良する地盤改良機において、
    前記駆動部の移動距離から深度を検出する深度検出器と、前記攪拌軸の回転数を検出する回転数検出器と、セメントミルクプラントから地盤中へ吐出されるセメントミルクの吐出量を検出する吐出量検出器と、施工の経過時間を計測する時間検出器と、前記各検出器で検出された深度,回転数,吐出量,時間を用いて演算する演算処理装置とを備え、
    前記演算処理装置は、前記深度検出器から得られた深度に基づいて掘進引上速度を算出する機能と、地盤中に投入される地盤単位体積当たりの固化材添加量を算出する機能と、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの攪拌混合回数を算出する機能と、演算結果を所定の深度区間毎に逐次表示するディスプレイ表示機能と、所定の深度区間毎に前記固化材添加量と固化材添加量設定値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力する機能と、所定の深度区間毎に前記攪拌混合回数と攪拌混合回数基準値とを比較して判定を行い、満足しない場合にはその深度区間の再施工を促す警報を出力する機能と、攪拌ヘッドに設けられた共回り防止翼の攪拌軸に対する相対回転を検出するセンサーによる検出値を用い共回り防止翼が静止状態から回転を始めるとその間の再施工を促す警報を出力する機能とを有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  10. 請求項9に記載の管理装置において、演算処理装置は、セメントミルクプラントから地盤中へ吐出されるセメントミルクの吐出量と、攪拌ヘッドの深度,速度と、別途測定した水,固化材比および固化材比重等を用いて固化材添加量を求める機能を有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の管理装置において、演算処理装置は、攪拌ヘッドの深度,速度と、攪拌軸の回転数と、攪拌ヘッドの羽根枚数を用いて攪拌混合回数を求める機能を有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  12. 請求項9、請求項10、または請求項11に記載の管理装置において、演算処理装置は、攪拌ヘッドによる単位長さ当たりの掘進攪拌抵抗値を常時監視し、この掘進攪拌抵抗値をデータ表示器に表示し、この掘進攪拌抵抗値が設定値に達したとき攪拌ヘッドが所定の支持層に到達したと判定する機能を有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  13. 請求項12に記載の管理装置において、演算処理装置は、駆動部のモータの電流値またはトルクと、攪拌ヘッドの掘進速度を用いて掘進攪拌抵抗値を求める機能を有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  14. 請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、または請求項13に記載の管理装置において、演算処理装置は、得られた固化材添加量、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度に基づいて、セメントミルク吐出ポンプを自動制御し、固化材添加量を固化材添加量設定値に一致させる機能を有することを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  15. 請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、または請求項13に記載の管理装置において、施工機本体のオペレータ室に、得られた固化材添加量、あるいは攪拌ヘッドの昇降速度に基づいて、セメントミルク吐出ポンプを手動調整し、固化材添加量を固化材添加量設定値に一致させる遠隔操作盤を備えていることを特徴とする地盤改良機の管理装置。
  16. 請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、または請求項15に記載の管理装置において、施工機本体のオペレータ室に、所定の深度区間毎の固化材添加量,攪拌混合回数,掘進攪拌抵抗値等を表示するデータ表示器を備えていることを特徴とする地盤改良機の管理装置。
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