JP3443065B2 - 掘削用トルク制御装置 - Google Patents

掘削用トルク制御装置

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JP3443065B2
JP3443065B2 JP2000027943A JP2000027943A JP3443065B2 JP 3443065 B2 JP3443065 B2 JP 3443065B2 JP 2000027943 A JP2000027943 A JP 2000027943A JP 2000027943 A JP2000027943 A JP 2000027943A JP 3443065 B2 JP3443065 B2 JP 3443065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングチュー
ブを回転すると共に、ケーシングチューブ内に挿入され
る掘削具が先端に取り付けられたケリーバを回転する回
転駆動機構の出力トルクを制御する掘削用トルク制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、掘削具を回転駆動する回転駆
動機構の出力トルクを制御して、掘削具の破損等を防止
している。例えば、特開平10−280409号公報に
あるように、導入されるパイロット圧に応じて押しのけ
容積が可変の油圧モータを用いた場合には、パイロット
圧を制御装置により制御して出力トルクを制御してい
る。
【0003】また、制御装置は、出力トルクが設定スイ
ッチにより設定される設定トルクを超えないように制御
して、油圧モータの出力トルクを規制し、掘削具の破損
等を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
回転駆動機構により、先端に掘削ビットが取り付けられ
たケーシングチューブを回転すると共に、ケーシングチ
ューブ内に挿入される掘削具が先端に取り付けられたケ
リーバを回転して、掘削する場合がある。そのような場
合には、ケーシングチューブによる掘削のときと、掘削
具による掘削のときとに応じて設定スイッチを作業者が
その都度調整していたので、設定が煩わしく、また、設
定の変更を忘れたり、設定を間違ったりすると破損等を
招く場合があるという問題があった。
【0005】本発明の課題は、切換の煩雑さを解消する
と共に、切換忘れによる破損等を防止した掘削用トルク
制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、先端に掘削ビットが取り付けられたケーシングチュ
ーブを回転すると共に、前記ケーシングチューブ内に挿
入される掘削具が先端に取り付けられたケリーバを回転
する回転駆動機構の出力トルクを設定トルクに応じて規
制する掘削用トルク制御装置において、前記掘削具の深
度を計測する深度計測手段と、検出された前記深度がト
ルク切換深度より浅い場合には、前記ケーシングチュー
ブにより掘削が行われていると判断し、前記設定トルク
を前記ケーシングチューブを破損することなく掘削でき
るトルクに設定するとともに、検出された前記深度がト
ルク切換深度より深い場合には、前記掘削具による掘削
が行われていると判断し、前記設定トルクを前記掘削具
を破損することなく掘削できるトルクに設定する切換制
御手段とを備えたことを特徴とする掘削用トルク制御装
置がそれである。
【0007】前記深度計測手段は、前記ケリーバを吊下
げたワイヤの移動量に基づいて深度を計測するものでも
よい。更に、前記設定トルクが前記切換制御手段により
切り換えられた前記最大トルクより大きいときには、前
記最大トルクを前記設定トルクとする制限手段とを備え
てもよい。前記掘削具は掘削バケットであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は自走
式の掘削施工機で、その前側にはリーダ2が立設されて
おり、リーダ2にはその長手方向に沿って1組のレール
4(一方のみ図示する)が敷設されている。
【0009】レール4には、移動台6が摺動可能に係合
されており、リーダ2には、1組のレール4の間にレー
ル4と平行に図示しないラックが設けられている。この
ラックには、移動台6に設けられたモータ8により回転
される図示しないピニオン歯車が噛合されており、モー
タ8の回転により、移動台6をレール4に沿って昇降さ
せることができるように構成されている。
【0010】移動台6には、回転駆動機構10が載置さ
れており、図2に示すように、回転駆動機構10は油圧
モータ12を備え、油圧モータ12に取り付けられた小
歯車14には大歯車16が噛合されている。大歯車16
と一体回転する小歯車18には、回転可能に支持された
伝達軸20と一体回転する大歯車22が噛合されてい
る。
【0011】伝達軸20には、その軸方向に摺動孔24
が形成されており、摺動孔24にはケリーバ26が摺動
可能に挿入される。例えば、ケリーバ26の断面形状が
四角の場合には、摺動孔24もそれに応じた四角の孔
に、あるいは、ケリーバ26がスプライン形状のもので
ある場合には、摺動孔24はそれに応じた孔形状とし、
伝達軸20の回転がケリーバ26に伝達されるように構
成されている。
【0012】ケリーバ26の上端には、ワイヤ28が締
結されており、ワイヤ28は掘削施工機1の主ウインチ
34からリーダ2の上端に設けられた一対のシーブ3
0,32を介して引き出されている。ケリーバ26の下
端には、掘削具36が取り付けられている。掘削具36
には、例えば、掘削バケット等やオーガドリル等があ
る。
【0013】伝達軸20の下端には、継手部材38が固
定されている。継手部材38は、内部にケリーバ26を
通すことができるように、中空状に形成されている。ま
た、継手部材38は、その下端をケーシングチューブ4
0に接続できるように構成されており、ケーシングチュ
ーブ40の下端には複数の掘削ビット42が取り付けら
れている。ケーシングチューブ40は所定長さのものを
複数継ぎ足すことができるように構成されている。
【0014】掘削具36は、このケーシングチューブ4
0内に挿入して回転させることができる大きさのもので
あり、ケーシングチューブ40により掘削した後、掘削
バケットの場合には、ケーシングチューブ40内を掘削
して、掘削した土砂を内部に取り込み、排出できるもの
である。
【0015】前述した油圧モータ12は、図3に示すよ
うに、切換弁50を介して油圧ポンプ52に接続されて
おり、油圧ポンプ52は油圧タンク54内の作動油を加
圧し、切換弁50を介して油圧モータ12に供給する。
油圧ポンプ52の吐出側の主流路56と低圧側としての
油圧タンク54とは、リリーフ弁58を介して接続され
ている。
【0016】リリーフ弁58は主流路56内の供給圧P
1 が予め設定された設定圧P3 を超えたときに開弁し
て、主流路56と油圧タンク54とを連通し、油圧タン
ク54に作動油を逃す周知のものである。尚、設定圧P
3 は、例えば、油圧モータ12、油圧ポンプ52等の油
圧機器の許容圧力に合わせて予め設定される。
【0017】油圧モータ12は、1回転当りの押しのけ
容積Vを可変できる構成のもので、例えば、斜板の傾き
により押しのけ容積Vを可変する斜板式、カムリングの
移動により押しのけ容積Vを可変するベーン式、斜軸の
傾きにより押しのけ容積Vを可変する斜軸式等の油圧モ
ータが知られている。
【0018】油圧モータ12が斜板式のものの場合、図
示しない斜板の傾きを変えて押しのけ容積Vを変える
が、斜板の傾きは、作用室12aに導入されるパイロッ
ト圧P2 とばね12bとの釣合により決まる。即ち、斜
板の傾きはパイロット圧P2 に比例し、従って、押しの
け容積Vもパイロット圧P2 に比例する。
【0019】作用室12aは、パイロット流路60を介
してパイロットポンプ61に接続されており、パイロッ
ト流路60には電磁制御弁62が介装されている。電磁
制御弁62は本実施形態では電磁比例式減圧弁が用いら
れており、入力される指令信号に応じてパイロットポン
プ61からの作動油圧をパイロット圧に減圧して作用室
12aに導くものである。
【0020】電磁制御弁62はパイロットポンプ61か
ら吐出される作動油圧の変動にかかわらず二次圧が一定
となるように、二次圧と電磁力との釣合により弁開度が
決定される周知のものである。パイロットポンプ61の
吐出側のパイロット流路60はリリーフ弁64を介して
油圧タンク54に接続されている。
【0021】一方、作用室12aに導入されるパイロッ
ト圧P2 を検出するパイロット圧センサ66が、電磁制
御弁62の下流側のパイロット流路60に設けられてい
る。また、主流路56には、油圧ポンプ52から主流路
56に供給される供給圧P1を検出する供給圧センサ6
8が設けられている。
【0022】また、シーブ30の回転を検出することに
より、ワイヤ28の移動量を計測するエンコーダを用い
た深度計測センサ70が設けられている。電磁制御弁6
2、パイロット圧センサ66、供給圧センサ68、深度
計測センサ70は、制御装置100に接続されている。
【0023】制御装置100は、周知のCPU102、
ROM104,RAM106等を中心に論理演算回路と
して構成され、パイロット圧センサ66、供給圧センサ
68、トルク設定器108からのアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換回路110、デジタル信号
をアナログ信号に変換して電磁制御弁62に出力するD
/A変換回路112、深度計測センサ70やリセットス
イッチ114からの信号を入力する入力回路116、液
晶等からなる設定トルク表示部118や出力トルク表示
部120に表示信号を出力する表示回路122をコモン
バス124を介して相互に接続されている。
【0024】CPU102は、パイロット圧センサ6
6、供給圧センサ68、トルク設定器108からの信号
をA/D変換回路110を介して、深度計測センサ70
やリセットスイッチ114からの信号を入力回路116
を介して入力し、一方、これらのデータ及びROM10
4、RAM106内のデータや予め記憶された制御プロ
グラムに基づいてCPU102は、D/A変換回路11
2を介して電磁制御弁62に、また、表示回路122を
介して両表示部118,120に信号を出力する。尚、
トルク設定器108は油圧モータ12の設定トルクを設
定する設定つまみ108aを備え、設定つまみ108a
を操作することにより、設定トルクを可変できる。
【0025】制御装置100は、パイロット圧P2 と、
供給圧センサ68により検出される供給圧P1 とに基づ
いて出力トルクTm を算出し、出力トルク表示部120
に表示する。油圧モータ12のトルクTは、吸入側の圧
力をP、排出側の背圧をほぼ0であるとすると、下記
(1)式の関係がある。ここで、Vは油圧モータ12の
前述した1回転当たりの押しのけ容積である。
【0026】T=V×P/2π…(1) 押しのけ容積Vは、油圧モータ12の斜板の角度によっ
て定まるので、押しのけ容積Vとパイロット圧P2 とは
比例し、下記(2)式の関係がある。ここで、αは実験
等によって求められる比例定数である。従って、油圧モ
ータ12のトルクTとパイロット圧P2 とは、下記
(3)式の関係がある。
【0027】V=α×P2 …(2) T=α×P2 ×P/2π…(3) 上記(3)式の圧力Pに、供給圧P1 を代入した下記
(4)式により、油圧モータ12に供給圧P1 の作動油
が供給されたときの出力トルクTm を算出できる。
【0028】Tm =α×P2 ×P1 /2π…(4) 次に、前述した本実施形態の制御装置100において行
われる掘削用トルク制御処理について、図5のフローチ
ャートと共に説明する。まず、図6(イ)に示すよう
に、ケーシングチューブ40を杭孔形成箇所に立て、ケ
ーシングチューブ40に継手部材38を接続する。そし
て、回転駆動機構10により、油圧モータ12を駆動し
て、伝達軸20、継手部材38を介してケーシングチュ
ーブ40を回転させる。また、モータ8を駆動して移動
台6を下降させて、ケーシングチューブ40に押込み力
を付与する。
【0029】これにより、ケーシングチューブ40によ
る掘削が行われ、ケーシングチューブ40内には未掘削
部分が残る。ケーシングチューブ40による掘削が所定
深さまで行われたときには、油圧モータ12によるケー
シングチューブ40の回転と、モータ8によるケーシン
グチューブ40の押込みとが一旦停止される。
【0030】そして、図6(ロ)に示すように、継手部
材38とケーシングチューブ40との接続を外し、移動
台6を上昇させる。次に、伝達軸20の摺動孔24にケ
リーバ26を通し、ケリーバ26の先端に掘削具36を
取り付ける。油圧モータ12により、伝達軸20、ケリ
ーバ26を介して掘削具36を回転させると共に、ウイ
ンチ34を駆動してワイヤ28を繰り出し、掘削具36
を下降させて、掘削具36によりケーシングチューブ4
0内を掘削する。掘削した土砂は、掘削具36内に取り
込み、取り込んだ土砂で満杯になったときには、ウイン
チ34によりワイヤ28を巻き上げて、掘削具36をケ
ーシングチューブ40の外部に引き上げ、土砂を排出す
る。
【0031】その後、再び、掘削具36をケーシングチ
ューブ40内に下降させて掘削し、これを繰り返して、
ケーシングチューブ40内を掘削する。掘削具36がケ
ーシングチューブ40の先端近傍まで達したときには、
掘削具36を引き上げて、図6(ハ)に示すように、新
たなケーシングチューブ40を継ぎ足す。
【0032】そして、ケーシングチューブ40に継手部
材38を接続して、油圧モータ12を駆動してケーシン
グチューブ40を回転すると共に、モータ8を駆動して
ケーシングチューブ40に押込み力を付与して、ケーシ
ングチューブ40により掘削する。
【0033】その際、掘削具36はトルク切換深度Ls
よりも上に引き上げられ、掘削具36による掘削が行わ
れないようにする。トルク切換深度Ls は、例えば、深
度が0の地表と同じ程度の位置か、あるいは、地表より
僅かに深い位置等の、ケーシングチューブ40による掘
削に支障がない位置が好ましい。
【0034】前述した掘削が行われる際に、制御装置1
00は同時に掘削用トルク制御処理を実行する。この処
理では、まず、リセットスイッチ114が操作されたか
否かを判断する(ステップ200)。リセットスイッチ
114は、掘削具36により掘削を開始する際に、掘削
具36が地表上にあるときに、作業者によって操作され
る。
【0035】リセットスイッチ114が操作されたとき
には、深度カウンタを0にクリアする(ステップ20
5)。次に、深度カウンタで、深度計測センサ70から
出力されるパルスをカウントする(ステップ210)。
そして、このカウント値に基づいて掘削具36の現在の
深度Lを算出する(ステップ215)。尚、リセットス
イッチ114が操作されていないときには、ステップ2
10の処理を実行する。
【0036】続いて、設定つまみ108aが操作されて
トルク設定器108に設定された設定トルクTS を読み
込む(ステップ220)。読み込んだ設定トルクTS は
設定トルク表示部118に表示される。次に、ステップ
215の処理により算出した現在の深度Lが、トルク切
換深度Ls よりも深いか否かを判断する(ステップ22
5)。
【0037】現在の深度Lが、トルク切換深度Ls より
も浅いときには、ステップ220の処理により読み込ん
だ設定トルクTS がケーシングチューブ40の最大トル
クTk よりも大きいか否かを判断する(ステップ23
0)。トルク切換深度Ls 及びケーシングチューブ40
の最大トルクTk は予めRAM106等に記憶され、最
大トルクTk は、ケーシングチューブ40による掘削の
際に、ケーシングチューブ40を破損することなく掘削
することができる最大のトルクである。
【0038】そして、設定トルクTS がケーシングチュ
ーブ40の最大トルクTk よりも大きいときには、ステ
ップ220の処理により読み込んだ設定トルクTS にか
かわらず、新たに設定トルクTS にケーシングチューブ
40の最大トルクTk を代入する(ステップ235)。
設定トルクTS が最大トルクTk よりも大きくないとき
には、ステップ220の処理により読み込んだ設定トル
クTS のまま、次のステップに進む。
【0039】即ち、現在の深度Lが、トルク切換深度L
s よりも浅いときには、ケーシングチューブ40による
掘削が行われていると判断する。そして、ステップ22
0の処理により設定された設定トルクTS がケーシング
チューブ40の最大トルクTk より大きいときには、設
定トルクTS をケーシングチューブ40の最大トルクT
k として、ケーシングチューブ40の最大トルクTk 以
上とならないように制限する。
【0040】一方、現在の深度Lが、トルク切換深度L
s よりも深いときには、ステップ220の処理により読
み込んだ設定トルクTS が掘削具36の最大トルクTB
よりも大きいか否かを判断する(ステップ240)。掘
削具36の最大トルクTB は、掘削具36による掘削の
際に、掘削具36を破損することなく掘削することがで
きる最大のトルクであり、予めRAM106等に記憶さ
れている。
【0041】そして、設定トルクTS が掘削具36の最
大トルクTB よりも大きいときには、ステップ220の
処理により読み込んだ設定トルクTS にかかわらず、新
たに設定トルクTS に掘削具36の最大トルクTB を代
入する(ステップ245)。設定トルクTS が最大トル
クTB よりも大きくないときには、ステップ220の処
理により読み込んだ設定トルクTS のまま、次のステッ
プに進む。
【0042】即ち、現在の深度Lが、トルク切換深度L
s よりも深いときには、掘削具36による掘削が行われ
ていると判断する。そして、ステップ220の処理によ
り設定された設定トルクTS が掘削具36の最大トルク
TB より大きいときには、設定トルクTS を掘削具36
の最大トルクTB として、掘削具36の最大トルクTB
以上とならないように制限する。
【0043】次に、パイロット圧センサ66により検出
されるパイロット圧P2 と供給圧センサ68により検出
される供給圧P1 とから前記(4)式に基づいて掘削中
の出力トルクTm を算出する(ステップ250)。この
出力トルクTm は出力トルク表示部120に表示され
る。
【0044】その後、設定トルクTS が出力トルクTm
を超えているか否かを判断する(ステップ255)。設
定トルクTS が出力トルクTm より小さいときには、電
磁制御弁62への出力電流を減少させる(ステップ26
0)。これにより、パイロット圧P2 が減少して、油圧
モータ12の出力トルクTm が減少する。一方、設定ト
ルクTS が出力トルクTm より大きいときには、電磁制
御弁62への出力電流を増加させる(ステップ26
5)。これにより、パイロット圧P2 が増加して油圧モ
ータ12の出力トルクTm が増加する。ステップ26
0,265の処理を実行した後、本制御処理を繰り返し
実行する。
【0045】尚、本実施形態では、深度計測センサ70
とステップ200〜215の処理の実行が深度計測手段
として働き、ステップ225,235,245の処理の
実行が切換制御手段として働く。また、ステップ23
0,240の処理の実行が制限手段として働く。
【0046】設定トルクTS は、同一の掘削具36によ
り掘削されている最中にも、地質等に応じて、設定つま
み108aを操作して変更される場合がある。その変更
された設定トルクTS を読み込んで設定トルク表示部1
18に表示する。本実施形態では、変更された設定トル
クTS が最大トルクTk ,TB を超えているか否かを判
断して(ステップ230,240)、超えているときに
は、設定トルクTS を最大トルクTK ,TB とし(ステ
ップ235,245)、設定トルクTS が最大トルクT
K ,TB を超えて設定されないように制限する。例え
ば、作業者が使用している掘削具36の種類を勘違いし
て、設定つまみ108aを操作して大きな設定トルクT
S を設定しても、最大トルクTK ,TB を超えないよう
に制限する。
【0047】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の掘削用トル
ク制御装置は、深度に応じて最大トルクを切り換えるの
で、ケーシングチューブと掘削具とで掘削を切り換える
際に、切り換える煩雑さを解消できると共に、切換忘れ
による破損等を防止できるという効果を奏する。
【0049】また、制限手段を設けると、勘違いによ
り、あるいは、操作ミスにより、最大トルクを超えて設
定トルクを設定しても、最大トルク以下に制限されるの
で、破損等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての掘削用トルク制御
装置を用いた掘削施工機の正面図である。
【図2】本実施形態の回転駆動機構の拡大断面図であ
る。
【図3】本実施形態の掘削用トルク制御装置の油圧系統
を示す回路図である。
【図4】本実施形態の掘削用トルク制御装置の電気系統
を示す回路図である。
【図5】本実施形態の制御装置において行われる掘削用
トルク制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の掘削工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…掘削施工機 2…リーダ 6…移動台 10…回転駆動機構 12…油圧モータ 20…伝達軸 26…ケリーバ 28…ワイヤ 34…主ウインチ 36…掘削具 40…ブーム 50…切換弁 52…油圧ポンプ 60…パイロット流路 61…パイロットポンプ 62…電磁制御弁 64…リリーフ弁 66…パイロット圧センサ 68…供給圧センサ 70…深度計測センサ 100…制御装置 108…トルク設定器 118…設定トルク表示部 120…出力トルク表示部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−284691(JP,A) 特開 平4−93488(JP,A) 特開 平10−2179(JP,A) 特開 平11−173056(JP,A) 特開 平9−165989(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 44/00 E21B 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に掘削ビットが取り付けられたケー
    シングチューブを回転すると共に、前記ケーシングチュ
    ーブ内に挿入される掘削具が先端に取り付けられたケリ
    ーバを回転する回転駆動機構の出力トルクを設定トルク
    に応じて規制する掘削用トルク制御装置において、 前記掘削具の深度を計測する深度計測手段と、 検出された前記深度がトルク切換深度より浅い場合に
    は、前記ケーシングチューブにより掘削が行われている
    と判断し、前記設定トルクを前記ケーシングチューブ
    破損することなく掘削できるトルクに設定するととも
    に、検出された前記深度がトルク切換深度より深い場合
    には、前記掘削具による掘削が行われていると判断し、
    前記設定トルクを前記掘削具を破損することなく掘削で
    きるトルクに設定する切換制御手段とを備えたことを特
    徴とする掘削用トルク制御装置。
  2. 【請求項2】 前記深度計測手段は、前記ケリーバを吊
    下げたワイヤの移動量に基づいて深度を計測することを
    特徴とする請求項1記載の掘削用トルク制御装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記設定トルクが前記切換制御手
    段により切り換えられた前記最大トルクより大きいとき
    には、前記最大トルクを前記設定トルクとする制限手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の掘削用トルク制御装置。
  4. 【請求項4】 前記掘削具は掘削バケットであることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3記載の掘削用トルク
    制御装置。
JP2000027943A 2000-02-04 2000-02-04 掘削用トルク制御装置 Expired - Fee Related JP3443065B2 (ja)

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