JP2000073680A - 施工機の掘削制御装置 - Google Patents

施工機の掘削制御装置

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JP2000073680A
JP2000073680A JP10247256A JP24725698A JP2000073680A JP 2000073680 A JP2000073680 A JP 2000073680A JP 10247256 A JP10247256 A JP 10247256A JP 24725698 A JP24725698 A JP 24725698A JP 2000073680 A JP2000073680 A JP 2000073680A
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excavation
hydraulic motor
power
lifting
supply pressure
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Yasukimi Tomita
庸公 冨田
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Nippon Sharyo Ltd
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Nippon Sharyo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関を効率よく用いて良好な掘削効率が得
られる施工機の掘削制御装置を得る。 【解決手段】オーガスクリュー14を駆動する掘削用油
圧モータ16に押しのけ容積が可変のものを用いる。掘
削用油圧モータ16への供給圧を検出する掘削用供給圧
センサ42と、オーガスクリュー14の回転数を検出す
る掘削用回転数センサ15とを備え、供給圧と回転数と
からオーガスクリュー14への投入動力を算出する。投
入動力が内燃機関Eの出力可能動力よりも小さいときに
は、掘削用油圧モータ16を制御して、押しのけ容積を
減少側に変更し、オーガスクリュー14の回転数を増加
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーガスクリュー
を油圧モータにより回転させて杭孔を掘削する際に、油
圧モータを制御する施工機の掘削制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、施工機によりオーガスクリュ
ーを回転させながら地中に押し込み、杭孔を掘削してい
る。掘削する地盤が軟らかいときには回転数を上げて掘
削速度を上げ、地盤が固いときには十分な掘削トルクを
確保できるように油圧モータのトルクを上げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、油圧モータの出力トルクT、供給圧
P、押しのけ容積Vには下記式の関係がある。 T=P×V/(2π) 油圧モータに押しのけ容積が可変のものを用いた場合、
押しのけ容積Vを減少させると油圧モータの回転数が増
加するが、出力トルクTも減少する。従って、無理に回
転数を増加させると、出力トルクTが不足して回転が止
まってしまうという問題があった。逆に出力トルクTを
重視して、回転数を遅くすると掘削効率が犠牲になると
いう問題があった。
【0004】一方、施工機では内燃機関により駆動され
る油圧ポンプから油圧モータに作動油を供給している。
この油圧ポンプに過大な負荷が加わらないようにするた
めに、油圧ポンプは定馬力制御されている。図6に示す
ように、油圧ポンプの供給圧と吐出流量とは、ある一定
圧力まで吐出流量は最大となり、圧力がそれ以上となる
と吐出流量は減少する。
【0005】掘削負荷が軽い場合、例えば、吐出圧力が
80kgf/cm2 、流量が100L/minのとき、その投入馬
力を計算すると下記のようになる。 PS1=80×100/450=17.8馬力(領域
1) 掘削負荷の大きい場合、例えば、最高圧力200kgf/cm
2 で、流量が80L/min のとき、その投入馬力を計算す
ると下記のようになる。
【0006】PS2=200×80/450=35.6
馬力(領域2) このことからわかるように、掘削負荷が軽いときにはオ
ーガスクリューが地面を掘削するために投入している馬
力は内燃機関の出力可能な能力の半分しか投入していな
いことになり、内燃機関の能力が有効に活用されていな
いという問題があった。
【0007】本発明の課題は、内燃機関を効率よく用い
て良好な掘削効率が得られる施工機の掘削制御装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、オーガスクリューを回転させる掘削用油圧モータを
備えたオーガ駆動機構を立設されたリーダに沿って昇降
させると共に、内燃機関により油圧ポンプを駆動して前
記掘削用油圧モータに作動油を供給して杭孔を掘削する
施工機において、前記掘削用油圧モータは押しのけ容積
が可変で、かつ、前記オーガスクリューへの投入動力を
検出する掘削用動力検出手段と、前記掘削用動力検出手
段により検出された投入動力が前記内燃機関の出力可能
動力よりも小さいときには、前記掘削用油圧モータを制
御して、前記押しのけ容積を減少側に変更する制御手段
とを備えたことを特徴とする施工機の掘削制御装置がそ
れである。
【0009】また、オーガスクリューを回転させる掘削
用油圧モータを備えたオーガ駆動機構と、前記オーガ駆
動機構を前記リーダに沿って昇降させる昇降用油圧モー
タを備えた昇降機構とを備え、内燃機関により油圧ポン
プを駆動して前記両油圧モータに作動油を供給して杭孔
を掘削する施工機において、前記掘削用油圧モータは押
しのけ容積が可変で、かつ、前記オーガスクリューへの
投入動力を検出する掘削用動力検出手段と、前記昇降機
構への投入動力を検出する昇降用動力検出手段と、前記
掘削用動力検出手段及び前記昇降用動力検出手段により
検出された総投入動力が前記内燃機関の出力可能動力よ
りも小さいときには、前記掘削用油圧モータを制御し
て、前記押しのけ容積を減少側に変更する制御手段を備
えたことを特徴とする施工機の掘削制御装置がそれであ
る。
【0010】前記掘削用動力検出手段は、前記掘削用油
圧モータへの供給圧を検出する掘削用供給圧センサと、
前記オーガスクリューの回転数を検出する掘削用回転数
センサとを備え、前記掘削用供給圧センサにより検出さ
れた前記供給圧と前記掘削用回転数センサにより検出さ
れた前記回転数とから前記オーガスクリューへの投入動
力を算出するものでもよい。
【0011】あるいは、前記昇降用動力検出手段は、前
記昇降用油圧モータへの供給圧を検出する昇降用供給圧
センサと、前記昇降用油圧モータの回転数を検出する昇
降用回転数センサとを備え、前記昇降用供給圧センサに
より検出される前記供給圧と前記昇降用回転数センサに
より検出される前記回転数とから前記昇降機構への投入
動力を算出するものでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は自走
式の施工機本体で、リーダ2がステー4及びキャッチン
グホーク6によって起倒自在に支持されている。リーダ
2の前面にはその長手方向に沿って長尺状の一対のガイ
ドレール8が敷設されている。
【0013】ガイドレール8には、複数のガイドギブ1
0を介してオーガ駆動機構12が摺動可能に取り付けら
れている。オーガ駆動機構12には、オーガスクリュー
14が取り付けられ、図2に示すように、搭載する掘削
用油圧モータ16により減速機18を介してオーガスク
リュー14を回転駆動するように構成されている。この
オーガスクリュー14の回転数を検出する掘削用回転数
センサ15が減速機18に取り付けられている。
【0014】また、リーダ2にはガイドレール8と平行
に図示しないラック歯車が敷設されており、このラック
歯車に噛合したピニオン歯車20が減速機22を介して
昇降用油圧モータ24により回転駆動されるように構成
されている。昇降用油圧モータ24によりピニオン歯車
20を回転させて、オーガ駆動機構12をガイドレール
8に沿って昇降できるように構成されている。昇降用油
圧モータ24の回転数を検出する昇降用回転数センサ2
5が減速機22に取り付けられている。尚、本実施形態
では、ラック歯車、ピニオン歯車20、減速機22、昇
降用油圧モータ24により昇降機構26が構成されてい
る。
【0015】掘削用油圧モータ16は、図2に示すよう
に、切換弁30を介して掘削用油圧ポンプ31に接続さ
れており、掘削用油圧ポンプ31は油圧タンク32内の
作動油を加圧し、切換弁30を介して掘削用油圧モータ
16に供給する。掘削用油圧ポンプ31の吐出側の主流
路34と低圧側としての油圧タンク32とは、リリーフ
弁35を介して接続されている。リリーフ弁35は主流
路34内の供給圧P1が予め設定された設定圧Pa を超
えたときに開弁して、主流路34と油圧タンク32とを
連通し、油圧タンク32に作動油を逃す周知のものであ
る。
【0016】掘削用油圧モータ16は、1回転当りの押
しのけ容積Vを可変できる構成のもので、例えば、斜板
の傾きにより押しのけ容積Vを可変する斜板式、カムリ
ングの移動により押しのけ容積Vを可変するベーン式、
斜軸の傾きにより押しのけ容積Vを可変する斜軸式等の
油圧モータが知られている。
【0017】掘削用油圧モータ16が斜板式のものの場
合、図示しない斜板の傾きを変えて押しのけ容積Vを変
えるが、斜板の傾きは、作用室16aに導入されるパイ
ロット圧P3 とばね16bとの釣合により決まる。即
ち、斜板の傾きはパイロット圧P3 に比例し、従って、
押しのけ容積Vもパイロット圧P3 に比例する。
【0018】作用室16aは、パイロット流路36を介
してパイロットポンプ37に接続されており、パイロッ
ト流路36には電磁制御弁38が介装されている。電磁
制御弁38は本実施形態では電磁比例式減圧弁が用いら
れており、入力される指令信号に応じてパイロットポン
プ37からのパイロット圧を減圧して作用室16aに導
く。
【0019】電磁制御弁38は二次圧が一定となるよう
に、二次圧と電磁力との釣合により弁開度が決定される
周知のものである。尚、パイロットポンプ37の吐出側
のパイロット流路36と油圧タンク32とは、リリーフ
弁39を介して接続されている。
【0020】一方、作用室16aに導入されるパイロッ
ト圧P3 を検出するパイロット圧センサ40が、電磁制
御弁38の下流側のパイロット流路36に設けられてい
る。また、主流路34には、掘削用油圧ポンプ31から
主流路34に供給される供給圧P1 を検出する掘削用供
給圧センサ42が設けられている。
【0021】昇降用油圧モータ24は、切換弁44を介
して昇降用油圧ポンプ46に接続されており、昇降用油
圧ポンプ46は油圧タンク32内の作動油を加圧し、切
換弁44を介して昇降用油圧モータ24に供給する。昇
降用油圧ポンプ46の吐出側の流路47と低圧側として
の油圧タンク32とは、リリーフ弁48を介して接続さ
れている。
【0022】リリーフ弁48は流路47内の供給圧P2
が予め設定された設定圧Pb を超えたときに開弁して、
流路47と油圧タンク32とを連通し、油圧タンク32
に作動油を逃す周知のものである。また、流路47には
昇降用油圧ポンプ46から流路47に供給される供給圧
P2 を検出する昇降用供給圧センサ49が設けられてい
る。
【0023】前述した掘削用油圧ポンプ31、昇降用油
圧ポンプ46は、施工機本体1に搭載された一台の内燃
機関Eにより同時に回転駆動されるように接続されてい
る。掘削用油圧ポンプ31は、流路47の圧力をパイロ
ット圧として導入し、パイロット圧が高いときには吐出
量を減少させる。
【0024】昇降用油圧ポンプ46は流路34の圧力を
パイロット圧として導入し、パイロット圧が高いときに
は吐出量を減少させる。これにより、掘削用油圧ポンプ
31と昇降用油圧ポンプ46とを駆動するための全馬力
が一定馬力を越えないように制御されている。
【0025】掘削用回転数センサ15、昇降用回転数セ
ンサ25、電磁制御弁38、パイロット圧センサ40、
掘削用供給圧センサ42、昇降用供給圧センサ49は、
それぞれ制御手段としての制御装置50に接続されてい
る。制御装置50は、図3に示すように、電子制御回路
51を備え、電子制御回路51は、周知のCPU52、
ROM54、RAM56を論理演算回路の中心として構
成され、外部と入出力を行う入出力回路58をコモンバ
ス60を介して相互に接続されている。
【0026】CPU52は、掘削用回転数センサ15、
昇降用回転数センサ25、パイロット圧センサ40、掘
削用供給圧センサ42、昇降用供給圧センサ49からの
信号を入出力回路58を介して入力する。一方、これら
の信号及びROM54、RAM56内のデータや予め記
憶された制御プログラムに基づいてCPU52は、入出
力回路58を介して電磁制御弁38に指令信号を出力
し、掘削用油圧モータ16の押しのけ容積Vを制御して
いる。
【0027】また、制御装置50は電磁制御弁38への
指令信号を設定する設定つまみ62と、「手動」と「自
動」とを切り換える切換スイッチ63とを備え、設定つ
まみ62を操作することにより、指令信号を可変でき
る。切換スイッチ63を「手動」側に切り換えると、掘
削用油圧モータ16の図示しない斜板がこの指令信号に
応じた角度に設定される。
【0028】制御装置50は、液晶等からなる設定トル
ク表示部64と出力トルク表示部66とを備えている。
制御装置50は、パイロット圧センサ40により検出さ
れたパイロット圧P3 と、リリーフ弁35の設定圧Pa
とに基づいて、設定トルクTs を算出し、設定トルク表
示部64に表示する。制御装置50は、パイロット圧P
3 と、掘削用供給圧センサ42により検出される供給圧
P1 とに基づいて出力トルクTo を算出し、出力トルク
表示部66に表示する。
【0029】掘削用油圧モータ16のトルクTは、吸入
側の圧力をP、排出側の背圧をほぼ0であるとすると、
下記(1)式の関係がある。ここで、Vは掘削用油圧モ
ータ16の前述した1回転当たりの押しのけ容積であ
る。 T=P×V/(2π)…(1) 押しのけ容積Vは、掘削用油圧モータ16の斜板の角度
によって定まるので、押しのけ容積Vとパイロット圧P
3 とは比例し、下記(2)式の関係がある。ここで、α
は実験等によって求められる比例定数である。従って、
掘削用油圧モータ16のトルクTとパイロット圧P3 と
は、下記(3)式の関係がある。
【0030】V=α×P3 …(2) T=α×P3 ×P/(2π)…(3) 上記(3)式の圧力Pに、リリーフ弁35の設定圧Pa
を代入した下記(4)式により、掘削用油圧モータ16
にリリーフ弁35の設定圧Pa の作動油が供給されたと
きの設定トルクTs を算出できる。尚、リリーフ弁35
の設定圧Pa は予め操作者が制御装置50に入力する。
【0031】また、上記(3)式の圧力Pに、供給圧P
1 を代入した下記(5)式により、掘削用油圧モータ1
6に供給圧P1 の作動油が供給されたときの出力トルク
Toを算出できる。 Ts =α×P3 ×Pa /(2π)…(4) To =α×P3 ×P1 /(2π)…(5) 次に、前述した本実施形態の施工機の掘削制御装置の作
動について、電子制御回路51において行われる制御処
理と共に説明する。
【0032】操作者は、リリーフ弁35を操作して、設
定圧Pa を設定し、設定圧Pa の値を制御装置50に入
力する。設定圧Pa は、これ以上の圧力が、掘削用油圧
モータ16、切換弁30、主流路34等に加わった場合
に、これらを破損等から保護するために設定する圧力
で、一度設定すればよく、杭孔の施工毎に設定する必要
はない。尚、リリーフ弁39,48についても同様であ
る。そして、内燃機関Eにより掘削用油圧ポンプ31が
駆動されると、掘削用油圧ポンプ31から作動油が主流
路34に供給され、切換弁30を介して油圧タンク32
に作動油を逃がす。
【0033】切換スイッチ63が「手動」側に設定され
ているときには、パイロットポンプ37からの作動油
は、パイロット流路36に供給され、電磁制御弁38は
設定つまみ62により設定された指令信号に応じて減圧
し、作用室16aに減圧したパイロット圧P3 を供給す
る。このパイロット圧P3 に応じた角度に掘削用油圧モ
ータ16の斜板が設定される。
【0034】パイロット圧センサ40はこのパイロット
圧P3 を検出して、電子制御回路51に出力し、電子制
御回路51は、上記(4)式により、設定圧Pa とパイ
ロット圧P3 とから設定トルクTs を算出する。この算
出した設定トルクTs を設定トルク表示部64に表示す
る。
【0035】操作者は、設定トルク表示部64に表示さ
れた設定トルクTs を見ながら、設定つまみ62を操作
する。設定つまみ62を操作することにより、指令信号
が変化し、電磁制御弁38により減圧されたパイロット
圧P3 が変化する。よって、掘削用油圧モータ16の斜
板の角度も変化する。
【0036】また、パイロット圧センサ40が検出する
パイロット圧P3 も変化するので、設定つまみ62の操
作により、設定トルク表示部64に表示される設定トル
クTs もそれに応じて変化する。操作者はこの表示を見
ながら、設定つまみ62を操作して、オーガスクリュー
14の径等に応じた設定トルクTs に設定する。
【0037】次に、切換弁30が切り換え操作されて、
掘削用油圧モータ16が回転駆動されると、減速機18
を介してオーガスクリュー14が回転される。このと
き、掘削用油圧モータ16に供給される作動油の圧力
は、オーガスクリュー14の回転抵抗が小さいときに小
さくなる。従って、主流路34の圧力も小さく、掘削用
供給圧センサ42はこの供給圧P1 を検出して制御装置
50に出力する。制御装置50は、この供給圧P1 とパ
イロット圧P3 とに基づいて、上記(5)式により出力
トルクTo を算出し、出力トルク表示部66に表示す
る。
【0038】切換スイッチ63が「自動」側に設定され
ているときには、電子制御回路51は、図4に示す動力
制御処理を繰り返し実行する。この動力制御処理では、
まず、掘削用供給圧センサ42により検出される供給圧
P1 を読み込むと共に、昇降用供給圧センサ49により
検出される供給圧P2 を読み込む(ステップ100)。
【0039】次に、掘削用回転数センサ15により検出
されるオーガスクリュー14の回転数N1 を読み込むと
共に、昇降用回転数センサ25により検出される昇降用
油圧モータ24の回転数N2 を読み込む(ステップ11
0)。そして、読み込んだ供給圧P1 ,P2 、回転数N
1 ,N2 からそれぞれの投入動力を算出する(ステップ
120)。
【0040】掘削用油圧モータ16への投入動力L1 は
下記(6)(7)式により算出される。 L1(PS)=T1(kgf-m)×N1(rpm)/716…(6) T1(kgf-m)=P1(kgf/cm2)×q1(cc/rev)×I1 ×e1 /(200π) …(7) ここで、T1(kgf-m )はオーガスクリュー14のトル
ク、q1 (cc/rev)は掘削用油圧モータ16の1回転当
りのモータ容量、I1 は減速機18の減速比、e1 は減
速機18と掘削用油圧モータ16の効率をいう。
【0041】昇降用油圧モータ24への投入動力L2 は
下記(8)(9)式により算出される。 L2(PS)=T2(kgf-m)×N2(rpm)/716…(8) T2(kgf-m)=P2(kgf/cm2)×q2(cc/rev)×I2 ×e2 /(200π) …(9) ここで、T2 (kgf-m )は昇降用油圧モータ24のトル
ク、q2 (cc/rev)は昇降用油圧モータ24の1回転当
りのモータ容量、、I2 は減速機18の減速比、e2 は
減速機22と昇降用油圧モータ24の効率をいう。
【0042】次に、算出した掘削用油圧モータ16の投
入動力L1 と昇降用油圧モータ24の投入動力L2 とを
加算して、総投入動力L(=L1 +L2 )を算出する
(ステップ130)。続いて、総投入動力Lと内燃機関
Eの出力可能動力とを比較して、総投入動力Lが出力可
能動力より小さいときには(ステップ140)、電磁制
御弁38への指令値を、パイロット圧を増加させて押し
のけ容積Vを減少させる側に変更する(ステップ15
0)。これにより、掘削用油圧モータ16の押しのけ容
積Vが減少するので、掘削用油圧モータ16の回転数が
増加する。よって、オーガスクリュー14による掘削速
度が上がる。
【0043】また、ステップ140の処理により、総投
入動力Lが出力可能動力以上と判断されたときには、電
磁制御弁38への指令値を、パイロット圧を減少させて
押しのけ容積Vを増加させる側に変更する(ステップ1
60)。これにより、掘削用油圧モータ16の押しのけ
容積Vが増加するので、掘削用油圧モータ16の回転数
が減少する。
【0044】このように、総投入動力Lが内燃機関Eの
出力可能動力よりも小さいときには、掘削用油圧モータ
16の回転数を増加させて、オーガスクリュー14によ
る掘削効率を向上させる。また、内燃機関Eの出力動力
が増加するので、内燃機関Eを効率よく用いることがで
きる。
【0045】尚、掘削用油圧ポンプ31が独立してお
り、昇降用油圧ポンプ46から影響を受けない場合に
は、掘削用回転数センサ15と掘削用供給圧センサ42
とにより掘削用油圧モータ16への投入動力L1 を算出
する。そして、この投入動力L1が内燃機関Eの出力可
能動力よりも小さいときには、掘削用油圧モータ16の
押しのけ容積Vを減少側に変更して、掘削用油圧モータ
16の回転数を増加させてもよい。
【0046】次に、前述した実施形態と異なる第2実施
形態について図1、図5によって説明する。第2実施形
態は、前述した実施形態と昇降機構26が異なり、ラッ
ク・ピニオン式の昇降機構26に代えて、ウインチを使
用した昇降機構を用いている。尚、前述した実施形態と
同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略
する。
【0047】施工機本体1に、ウインチ70が搭載され
ており、ウインチ70から引き出されたワイヤ72は、
リーダ2に沿って引き出され、リーダ2の中間に回転可
能に支持されたシーブ74を介して、リーダ2の上端に
回転可能に支承されたシーブ76に掛け渡されている。
更に、ワイヤ72は、リーダ2の上端に設けられたシー
ブ78との間に掛け渡された後、ワイヤ72にはオーガ
駆動機構12が吊下げられており、その一端はリーダ2
の上端に止結されている。ウインチ70は昇降用油圧モ
ータ80により駆動され、昇降用油圧モータ80の回転
数を検出する昇降用回転数センサ82が設けられてい
る。
【0048】この第2実施形態の場合でも、前述したと
同様に、総投入動力Lが内燃機関Eの出力可能動力より
も小さいときには、掘削用油圧モータ16の回転数を増
加させて、オーガスクリュー14による掘削効率を向上
させ、内燃機関Eを効率よく用いることができる。
【0049】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の施工機の掘
削制御装置は、オーガスクリューへの投入動力が内燃機
関の出力可能動力よりも小さいときには掘削用油圧モー
タの押しのけ容積を減少させて、掘削用油圧モータの回
転数を増加させ、内燃機関を効率よく用いてオーガスク
リューによる掘削効率を向上させることができるという
効果を奏する。
【0051】また、オーガスクリューと昇降機構への総
投入動力が内燃機関の出力可能動力よりも小さいときに
は掘削用油圧モータの押しのけ容積を減少させて、掘削
用油圧モータの回転数を増加させ、内燃機関を効率よく
用いてオーガスクリューによる掘削効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての施工機の掘削制御
装置を用いた施工機の側面図である。
【図2】本実施形態の施工機の掘削制御装置の概略構成
図である。
【図3】本実施形態の電気系統の構成を示すブロック図
である。
【図4】本実施形態の電子制御回路において行われる動
力制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態の施工機の掘削制御装置の概略構
成図である。
【図6】従来の油圧ポンプの圧力と流量との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1…施工機本体 2…リーダ 12…オーガ駆動機構 14…オーガスクリュー 15…掘削用回転数センサ 16…掘削用油圧モータ 24,80…昇降用油圧モータ 25,82…昇降用回転数センサ 26…昇降機構 30,44…切換弁 31…掘削用油圧ポンプ 37…パイロットポンプ 38…電磁制御弁 40…パイロット圧センサ 42…掘削用供給圧センサ 46…油圧ポンプ 49…昇降用供給圧センサ 50…制御装置 51…電子制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーガスクリューを回転させる掘削用油
    圧モータを備えたオーガ駆動機構を立設されたリーダに
    沿って昇降させると共に、内燃機関により油圧ポンプを
    駆動して前記掘削用油圧モータに作動油を供給して杭孔
    を掘削する施工機において、 前記掘削用油圧モータは押しのけ容積が可変で、 かつ、前記オーガスクリューへの投入動力を検出する掘
    削用動力検出手段と、 前記掘削用動力検出手段により検出された投入動力が前
    記内燃機関の出力可能動力よりも小さいときには、前記
    掘削用油圧モータを制御して、前記押しのけ容積を減少
    側に変更する制御手段とを備えたことを特徴とする施工
    機の掘削制御装置。
  2. 【請求項2】 オーガスクリューを回転させる掘削用油
    圧モータを備えたオーガ駆動機構と、前記オーガ駆動機
    構を前記リーダに沿って昇降させる昇降用油圧モータを
    備えた昇降機構とを備え、内燃機関により油圧ポンプを
    駆動して前記両油圧モータに作動油を供給して杭孔を掘
    削する施工機において、 前記掘削用油圧モータは押しのけ容積が可変で、 かつ、前記オーガスクリューへの投入動力を検出する掘
    削用動力検出手段と、 前記昇降機構への投入動力を検出する昇降用動力検出手
    段と、 前記掘削用動力検出手段及び前記昇降用動力検出手段に
    より検出された総投入動力が前記内燃機関の出力可能動
    力よりも小さいときには、前記掘削用油圧モータを制御
    して、前記押しのけ容積を減少側に変更する制御手段を
    備えたことを特徴とする施工機の掘削制御装置。
  3. 【請求項3】 前記掘削用動力検出手段は、前記掘削用
    油圧モータへの供給圧を検出する掘削用供給圧センサ
    と、前記オーガスクリューの回転数を検出する掘削用回
    転数センサとを備え、前記掘削用供給圧センサにより検
    出された前記供給圧と前記掘削用回転数センサにより検
    出された前記回転数とから前記オーガスクリューへの投
    入動力を算出することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の施工機の掘削制御装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降用動力検出手段は、前記昇降用
    油圧モータへの供給圧を検出する昇降用供給圧センサ
    と、前記昇降用油圧モータの回転数を検出する昇降用回
    転数センサとを備え、前記昇降用供給圧センサにより検
    出される前記供給圧と前記昇降用回転数センサにより検
    出される前記回転数とから前記昇降機構への投入動力を
    算出することを特徴とする請求項2記載の杭施工機の掘
    削制御装置。
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