JP2005264651A - 回転杭の施工制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 杭の回転駆動による出力トルクを、モータ回転数を増加することなく設定トルク以下に増加を抑える。
【解決手段】 杭9を回転させながら被掘削体に圧入する回転圧入手段13,14と、回転圧入手段13,14による杭9の回転駆動トルクTを検出するトルク検出手段21と、トルク検出手段21により検出された回転駆動トルクTが所定値(0.8×T0)以上になると、杭9と被掘削体との間に生じる掘削抵抗が小さくなるように回転圧入手段13,14を制御する制御手段36,37,42とを備える。
【選択図】図2


Description

本発明は、建築・土木の基礎工事等における回転杭の施工を制御する回転杭の施工制御装置に関する。
従来より、過大な出力トルクによる回転杭の破損を防止するため、回転杭に作用する出力トルクの許容値を設定し、この設定トルクを越えないように出力トルクを制御するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば可変容量形油圧モータにより回転杭を回転させるとともに、出力トルクが設定トルクに達すると油圧モータのモータ容量を減少させて、出力トルクを設定トルク以下に抑える。
特開2001−214443号公報
上記特許文献記載の装置では、出力トルクが設定トルクに達するとモータ容量を減少させるので、モータ回転数が増加する。その結果、杭の回転数も増加し、掘削時の抵抗が大きくなって燃費の悪化を招く。
本発明による回転杭の施工制御装置は、杭を回転させながら被掘削体に圧入する回転圧入手段と、回転圧入手段による杭の回転駆動トルクを検出するトルク検出手段と、トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、杭と被掘削体との間に生じる掘削抵抗が小さくなるように回転圧入手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
杭を回転させる回転用油圧モータと、杭を被掘削体に圧入方向に向けて押し付ける押付用油圧モータとにより回転圧入手段を構成し、トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、押付用油圧モータの回転数および押付用油圧モータの駆動圧力の少なくとも一方を減少させるようにすることもできる。
トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが上述した所定値(第1の所定値)より大きい第2の所定値以上になると、さらに回転用油圧モータの回転数を減少させることもできる。
トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが第2の所定値より大きい第3の所定値以上になると、さらに回転用油圧モータの駆動圧力を減少させることもできる。
杭を引き抜く引き抜き手段を有し、トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、杭を所定量引き抜いた後、杭を再圧入するように引き抜き手段および回転圧入手段を制御することもできる。
本発明によれば、トルク検出手段により検出された杭の回転駆動トルクが所定値以上になると、杭と被掘削体との間に生じる掘削抵抗が小さくなるように杭の回転圧入を制御するようにしたので、杭回転用モータの回転数を増加することなく出力トルクの増加を抑えることができる。
以下、図1〜図4を参照して本発明による回転杭の施工制御装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る施工制御装置を有する建設機械の側面図である。この建設機械は鋼管杭の回転圧入工法を行う施工機であり、走行体1と、走行体上1に旋回可能に搭載された旋回体2と、旋回体2の前部に運転室3に面して取り付けられた作業装置4とを有する。
作業装置4は次のように構成される。旋回体2の前方に設けられたリーダ7は油圧シリンダ5を介して旋回体2から支持され、油圧シリンダ5の駆動により鉛直方向に立設される。リーダ7には回転駆動装置としての油圧モータ14を有するオーガ駆動装置8が上下動可能に支持されている。オーガ駆動装置8には先端にスクリュー部9aを有する鋼管杭9の上端部が支持され、油圧モータ14の駆動により鋼管杭9が回転する。リーダ7の上下端部には一対のスプロケット10,11が設けられ、このスプロケット10,11にチェーン12が掛け回されている。下部のスプロケット11は油圧モータ13により回転し、油圧モータ13の回転によりチェーン12を介してオーガ駆動装置8が昇降する。オーガ駆動装置8の移動量はスプロケット11の回転量に比例するので、スプロケット11の回転量とスプロケット11の直径とにより杭深度を演算することができる。
作業装置4には、杭深度の演算のためのスプロケット11の回転量を検出する深度センサ21と、オーガ駆動用油圧モータ14の圧力を検出するトルクセンサ22と、油圧モータ14の回転数およびこのモータ回転数と相関のある杭9の回転数を検出する回転センサ23と、オーガ昇降用油圧モータ13の回転による杭9の押込力を検出する押込力センサ24(図1では不図示)が設けられている。運転室3には施工管理用の表示モニタ40が設けられている。油圧モータ13,14の駆動は施工制御装置により制御される。
図2は、本実施の形態に係る施工制御装置の全体構成を示す図である。施工制御装置は、図示しないエンジンにより駆動される可変容量形油圧ポンプ31および油圧ポンプ32と、油圧ポンプ31からの圧油により回転するオーガ駆動用の可変容量形油圧モータ14と、油圧ポンプ32からの圧油により回転するオーガ昇降用の油圧モータ13と、油圧ポンプ31から油圧モータ14への圧油の流れ、すなわち油圧モータ14の回転方向を制御する正逆転切換弁33と、油圧ポンプ32から油圧モータ13への圧油の流れ、すなわち油圧モータ13の回転方向を制御する正逆転切換弁34と、油圧モータ14の駆動回路圧を制限する可変リリーフ弁35と、油圧モータ13の駆動回路圧を制限する可変リリーフ弁36と、油圧ポンプ32から油圧モータ13への圧油量を制御する流量制御弁37と、油圧ポンプ31の容量を制御するポンプレギュレータ31aと、油圧モータ14の容量を制御するモータレギュレータ14aと、これら油圧回路を電気的に制御する制御装置41とを有する。
制御装置41は、汎用性のあるプログラマブル・シーケンサ(以下、単にシーケンサと呼ぶ)を備える。シーケンサは、電源、メモリカード、シーケンサCPU等からなるCPUユニット42と、入出力インターフェイスとしての入力ユニット43と、出力ユニット44とを有する。CPUユニット42には表示モニタ(タッチパネルディスプレイ)40が接続され、施工に関する各種情報が表示されるとともに、タッチパネルの操作に応じた信号がCPUユニット42に入力される。
入力ユニット43には作業装置4の駆動指令を入力する操作盤45と、上述したセンサ21〜24が接続され、出力ユニット44にはリリーフ弁35,36,流量制御弁37,およびレギュレータ14a,31aの各ソレノイドが接続されている。操作盤45には回転杭9の正逆回転を指令する回転指令スイッチ45aと、回転速度を指令する速度ダイヤル45bと、回転杭9の昇降動作を指令する昇降指令スイッチ45cと、昇降速度を指令する速度ダイヤル45dとが設けられている。
スイッチ45a,45cは例えばトグルスイッチであり、これらスイッチ45a,45cの信号は正逆転切換弁33,34のソレノイドにそれぞれ入力され、スイッチ操作に応じて正逆転切換弁33,34が切り換わる。すなわち、回転指令スイッチ45a,45cが中立位置から正転または逆転位置に操作されると正逆転切換弁33、34がそれぞれ正転または逆転位置に切り換わり、油圧モータ14,13が正転または逆転する。油圧モータ13,14が正転すると鋼管杭9の回転圧入動作が開始され、鋼管杭9が地中に進入する。この際、杭9にかかる出力トルクが予め定められた設定トルクを越えないように、CPUユニット42からの制御信号により出力トルクを制御しながら圧入動作を行う。
CPUユニット42には、予めラダープログラムの形式で作成された施工制御用プログラムが組み込まれている。CPUユニット42では、表示モニタ40から入力された信号と、操作盤45およびセンサ21〜24からの信号を用いてプログラムを実行し、表示モニタ40を制御するとともに、図示しないプリンターやメモリカードへの出力を制御し、かつ、リリーフ弁35,36,流量制御弁37,レギュレータ14a,31aをそれぞれ制御する。
鋼管杭9の圧入作業時における表示モニタ40の表示形態の一例を図3に示す。図3では、深度センサ21からの信号により演算される杭深度、回転センサ23により検出される油圧モータ14あるいは杭9の回転数、押込力センサ24により検出される押込力、深度センサ21からの信号により演算される杭9の昇降速度、トルクセンサ22により検出される圧力とモータ容量制御信号とによって演算される出力トルク、杭深度と杭9の回転数とにより演算される1回転当たりの深度増加量(貫入量),出力トルクの許容値である設定トルク等の作業情報が表示されている。なお、モータ容量制御信号はモータ14の回転速度の切換指令に応じてシーケンサから出力される。
次に、CPUユニット42における施工制御装置としての処理の一例を、図4のフローチャートにより説明する。このフローチャートは、例えばスイッチ45a,45cの操作により圧入作業の開始が指令されるとスタートし、スイッチ45a,45cが中立位置に操作されると終了する。なお、スタート時には可変リリーフ弁35,36のリリーフ圧Pr1,Pr2はそれぞれ最大値に設定されている。
まず、ステップS1でトルクセンサ22により検出された圧力とレギュレータ14aに出力されるモータ容量制御信号とにより杭9の回転駆動トルクである出力トルクTを演算する。次いで、ステップS2で深度センサ21からの信号により求まる杭深度を、回転センサ23により検出された杭9の回転数で除算し、杭9の貫入量を演算する。
ステップS3では回転モードが標準モードか繰り返しモードかを判定する。ここで、標準モードとは杭9の標準的な圧入作業を行うモードであり、繰り返しモードとは地盤が堅く標準モードでの圧入が困難なときに杭9を一旦上昇させて再度圧入を試みるモードである。回転モードはスタート時には標準モードに設定され、表示モニタ40の操作部40a(図3)がタッチ操作されると繰り返しモードとなる。したがって、ステップS3では操作部40aの操作の有無を判定する。なお、操作部40aが操作されると操作部40aの表示が点滅する。これによりオペレータは標準モードか繰り返しモードかを認識することができる。
ステップS3で標準モードと判定されるとステップS4に進み、出力トルクTが予め定めた設定トルクT0の80%以上か否かを判定する。設定トルクT0は杭9や作業装置4(オーガ駆動装置8等)の破損を防止するための出力トルクの許容値であり、杭9の強度等を考慮して決定される。ステップS4が肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS7に進む。ステップS7では速度ダイヤル45b,45dの指令値に応じてレギュレータ14a,流量制御弁37にそれぞれ制御信号を出力し、油圧モータ14,13の回転数、すなわち杭9の回転速度と押込速度を制御する。この場合、ポンプレギュレータ31aにはポンプ吐出圧に応じた制御信号を出力し、ポンプ31の吸収馬力がエンジン出力を越えないように馬力制御する。
ステップS5では出力トルクTが設定トルクT0の90%以上か否かを判定する。ステップS5が肯定されるとステップS6に進み、否定されるとステップS8に進む。ステップS8では流量制御弁37に制御信号を出力し、流量制御弁37の弁開度を所定量減少させるとともに、可変リリーフ弁36に制御信号を出力し、設定リリーフ圧Pr2を所定量減少させる。これにより杭9の押込速度が低下するとともに、杭9の押し込み力が弱まる。
ステップS6では出力トルクTが設定トルクT0に達したか否かを判定する。ステップS6が肯定されるとステップS10に進み、否定されるとステップS9に進む。ステップS9ではレギュレータ31aに制御信号を出力し、ポンプ容量を所定量減少させる。これにより杭9の回転速度が低下する。ステップS10では、リリーフ弁35に制御信号を出力し、出力トルクTがこれ以上大きくならないように設定リリーフ圧Pr1を減少させる。これにより出力トルクTが設定トルクT0以下に抑えられる。
一方、ステップS3で繰り返しモードと判定されるとステップS11に進み、出力トルクTが設定トルクT0の90%以上で、かつ、貫入量Lが所定量L0(例えば2cm)以下か否かを判定する。これは繰り返しモードを継続するか否かの判定である。すなわち出力トルクTが高いにも拘わらず貫入量Lが小さい場合には、標準モードで杭9を圧入することは困難であると予想されるため、ステップS11が肯定されて繰り返しモードを継続する。この場合、ステップS12で正逆転切換弁33,34に制御信号を出力して油圧モータ13,14を所定時間(例えば5秒間)だけ逆転する。これにより杭9が一旦上昇する。次いで、ステップS13で正逆転切換弁33,34に制御信号を出力し、油圧モータ13,14を所定時間(例えば5秒間)だけ正転する。これにより杭9が再圧入される。ステップS12.ステップS13の動作はステップS11が否定されるまで繰り返される。ステップS11が否定されるとステップS14に進み、繰り返しモードを解除してステップS4以降の標準モードに進む。
本実施の形態に係る施工制御装置の特徴的な動作を説明する。
(1)標準モード
操作盤45のスイッチ45a,45bを操作すると、正逆転切換弁33,34がそれぞれ中立位置から切り換わり、油圧モータ13,14が回転する。これにより杭9が回転しながら下方に押し付けられ、圧入作業が開始される。ここで、杭9の出力トルクTが設定トルクT0の80%以下の場合には、出力トルクTが設定トルクT0に至るまで十分余裕があるため、出力トルクTの増加を抑える必要はなく、ダイヤル45b、45dの設定値に応じて杭9の回転速度と押込速度が制御される(ステップS7)。
圧入作業時に出力トルクTが設定トルクT0の80%以上になると、流量制御弁37の弁開度が減少するとともに、リリーフ弁36のリリーフ圧Pr2が減少する(ステップS8)。これにより油圧モータ13への圧油供給量が減少し、杭9の押込速度が低下するとともに、杭9の押し込み力が弱まる。その結果、杭9に作用する地中からの掘削抵抗が小さくなり、出力トルクTの増加を抑えることができる。また、掘削抵抗を減少させた分、出力トルクTを増加させなくてもより大きな掘削力を発揮することができ、堅い地盤の掘削も容易となる。
杭9の押込速度と押し込み力を低減して掘削抵抗を低下させたにも拘わらず出力トルクTが増加し、出力トルクTが設定トルクT0の90%以上になると、ポンプ容量が減少する(ステップS9)。これにより油圧モータ14への圧油供給量が減少し、杭9の回転速度が低下する。その結果、回転速度が低下した分、掘削抵抗が減少し、出力トルクTの増加をさらに抑えることができる。ポンプ容量の減少にも拘わらず出力トルクTが増加し、出力トルクTが設定トルクT0に達すると、リリーフ弁35のリリーフ圧Pr1が減少する(ステップS10)。これにより油圧ポンプ31からの圧油がリリーフ弁35からリリーフし、モータ駆動圧が減少する。その結果、油圧モータ14の回転が停止し、出力トルクTを設定トルクT0以下に抑えることができる。
(2)繰り返しモード
ポンプ圧油がリリーフ弁35からリリーフして油圧モータ14の回転が停止すると、圧入作業の継続が困難となる。この状態でオペレータが表示モニタ40の操作部40aを操作して繰り返しモードを選択すると、所定時間だけ油圧モータ13,14が逆転し、杭9が上昇した後、油圧モータ13,14が正転し、杭9が再圧入される(ステップS12,ステップS13)。このように杭9が一旦上昇すると、杭先端のスクリュー部9aに詰まった土砂等が除去されるので、再圧入の際の掘削抵抗は小さくなる。その結果、同一の出力トルクTであっても標準モードに比べて大きな掘削力を得ることができ、堅い地盤の中間層の掘削が容易となる。
繰り返しモードにおける動作は、再圧入後の出力トルクTが90%以下となるまで、または杭9の貫入量LがL0より大きくなるまで、換言すれば杭9が堅い地盤の中間層を突破するまで繰り返される。中間層を突破すると、繰り返しモードが自動的に解除され、標準モードで作業が続行される(ステップS14→ステップS4)。
以上の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)出力トルクTが設定トルクT0の80%以上に増加すると流量制御弁37の弁開度を絞るとともに可変リリーフ弁36のリリーフ圧Pr2を低減し、杭9の押込速度および押し込み力を減少させるようにした。これにより油圧モータ14の回転数を上昇させることなく出力トルクTの増加を抑えることができ、掘削抵抗の増加による燃費の悪化を防止できる。また、掘削抵抗を小さくした分、大きな掘削力を得ることができ、圧入作業が容易となる。
(2)出力トルクTが設定トルクT0の90%以上に増加すると杭回転用の駆動圧油を供給する油圧ポンプ31の容量を減少させるようにしたので、杭9の回転速度が減少し、出力トルクTの増加を抑えることができる。
(3)出力トルクTが設定トルクT0に達すると可変リリーフ弁35のリリーフ圧Pr1を低減し、モータ駆動圧を減少させるようにしたので、出力トルクTが設定トルクT0以上に増加することなく、杭9の破損を防止できる。
(4)出力トルクTが90%以上で、かつ、貫入量LがL0以下のときに、操作部40aの操作により繰り返しモードが選択されると、油圧モータ13,14を所定時間だけ逆転させて杭9を上昇させた後、油圧モータ13,14を正転させて杭9を再圧入するようにした。これにより掘削抵抗を小さくすることができ、標準モードに比べて大きな掘削力を得ることができる。その結果、堅い地盤の中間層の打ち抜くことができる。
(5)掘削モードにおける正逆転切換弁33,34の切換をシーケンサからの信号により自動的に行うようにしたので、オペレータのスイッチ45a,45cの切換操作が不要であり、オペレータの労力を軽減できる。
なお、上記実施の形態では、出力トルクTが設定トルクT0の80%以上になると流量制御弁37の弁開度を絞るとともに、リリーフ弁36のリリーフ圧Pr2を下げた。また、出力トルクTが設定トルクT0の90%以上になるとポンプ容量を減少させ、出力トルクTが設定トルクT0に達するとリリーフ弁35のリリーフ圧Pr1を下げるようにした。しかし、設定トルクT0に対する出力トルクTの割合が所定値以上となったときに掘削抵抗が小さくなるように油圧モータ13,14の駆動(圧油供給量、モータ駆動圧)を制御するのであれば、制御手段の構成は上述したものに限らない。例えば、流量制御弁37の弁開度、リリーフ弁35,36のリリーフ圧、ポンプ容量のいずれか1つのみを制御するようにしてもよい。
また、出力トルクTが所定値以上となったときに油圧モータ13の回転数および駆動圧力の少なくとも一方を減少させるのであれば、流量制御弁37,リリーフ弁36以外を制御してもよい。出力トルクが所定値以上となったときに油圧モータ14の回転数を減少させるのであれば、ポンプレギュレータ31a以外を制御してもよい。出力トルクTが所定値以上となったときに油圧モータ14の駆動圧力を減少させるのでれば、リリーフ弁35以外を制御してもよい。この場合の所定値(第1の所定値,第2の所定値、第3の所定値)の大きさを、上記実施の形態ではそれぞれ設定トルクの80%,90%,100%に設定したが、所定値の大きさはこれに限らない。
操作部40aの操作により繰り返しモードを選択するようにしたが、出力トルクTの増加により杭9の回転が停止したときに繰り返しモードに自動的に移行するように構成することもできる。繰り返しモード時に、油圧モータ13,14を所定時間だけ逆転運転した後に正転運転するようにしたが、杭9を一旦上昇させた後に再圧入するのであれば、上述した以外に油圧モータ13,14を制御してもよい。トルクセンサ22とモータ容量制御信号とにより出力トルクTを演算するようにしたが、トルク検出手段の構成はこれに限らない。上記実施の形態では、油圧モータ13(押付用油圧モータ)と油圧モータ14(回転用油圧モータ)の駆動により杭9を回転させながら圧入するようにしたが、他の回転圧入手段を設けてもよい。また、油圧モータ13,14の回転を逆転することで杭9を引き抜くようにしたが、引き抜き手段の構成はこれに限らない。
上記実施の形態の建設機械は、チェーン12の駆動によりオーガ駆動装置8を昇降させるように構成したが、オーガ駆動装置8をワイヤーロープなどで吊り下げるように構成した建設機械にも本発明を同様に適用可能である。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の施工制御装置に限定されない。
本発明が適用される建設機械の側面図。 本発明の実施の形態に係る施工制御装置の構成を示す図。 運転室に設けられる表示モニタの表示形態の一例を示す図。 図2のCPUユニットで実行される処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
9 杭
13,14 油圧モータ
21 トルクセンサ
31 油圧ポンプ
31a ポンプレギュレータ
33,34 正逆転切換弁
35,36 可変リリーフ弁
37 流量制御弁
40 表示モニタ
42 CPUユニット
45 操作盤

Claims (5)

  1. 杭を回転させながら被掘削体に圧入する回転圧入手段と、
    前記回転圧入手段による杭の回転駆動トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、前記杭と前記被掘削体との間に生じる掘削抵抗が小さくなるように前記回転圧入手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする回転杭の施工制御装置。
  2. 請求項1に記載の回転杭の施工制御装置において、
    前記回転圧入手段は、前記杭を回転させる回転用油圧モータと、前記杭を前記被掘削体に圧入方向に向けて押し付ける押付用油圧モータとを有し、
    前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、前記押付用油圧モータの回転数および前記押付用油圧モータの駆動圧力の少なくとも一方を減少させることを特徴とする回転杭の施工制御装置。
  3. 請求項2に記載の回転杭の施工制御装置において、
    前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが前記所定値(第1の所定値)より大きい第2の所定値以上になると、さらに前記回転用油圧モータの回転数を減少させることを特徴とする回転杭の施工制御装置。
  4. 請求項3に記載の回転杭の施工制御装置において、
    前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが前記第2の所定値より大きい第3の所定値以上になると、さらに前記回転用油圧モータの駆動圧力を減少させることを特徴とする回転杭の施工制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の回転杭の施工制御装置において、
    前記杭を引き抜く引き抜き手段を有し、
    前記制御手段は、前記トルク検出手段により検出された回転駆動トルクが所定値以上になると、前記杭を所定量引き抜いた後、前記杭を再圧入するように前記引き抜き手段および前記回転圧入手段を制御することを特徴とする回転杭の施工制御装置。
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