JPH09136368A - 複合シートの接合方法 - Google Patents

複合シートの接合方法

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JPH09136368A
JPH09136368A JP7321069A JP32106995A JPH09136368A JP H09136368 A JPH09136368 A JP H09136368A JP 7321069 A JP7321069 A JP 7321069A JP 32106995 A JP32106995 A JP 32106995A JP H09136368 A JPH09136368 A JP H09136368A
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JP
Japan
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sewing
thread
composite sheets
joining
rubber
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JP7321069A
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English (en)
Inventor
Michio Tsuchihiro
道夫 土弘
Eiichiro Taki
瑛一路 滝
Koji Niwano
孝治 庭野
Tetsuo Miyake
徹男 三宅
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NISSHIN TOKUSHU KENSETSU KK
Kajima Corp
Toyobo Co Ltd
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
NISSHIN TOKUSHU KENSETSU KK
Kajima Corp
Kureha Elastomer Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の複合シートをミシン縫製で接合す
る際、接合部を両面粘着テープで仮り止めしたり、また
縫い糸の動きが激しい二重環縫いを採用したりした場合
にも円滑に接合することができ、縫い糸がばらけず、縫
い糸切れや目飛びが発生しない。 【解決手段】 ゴム、合成樹脂、アスファルト等の粘弾
性材料からなる遮水材料を織物、編物、不織布等の繊維
シートからなる補強層に積層または含浸して得られた2
枚の複合シートをミシン縫製で接合するに当たり、縫い
糸として、合成繊維のマルチフィラメント糸からなり、
撚り係数2000〜6000で集束され、かつ表面が樹
脂で被覆された糸を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物、貯水
池、廃棄物処分場等の表面遮水工その他に使用される複
合シートのミシン縫製による接合方法に関し、ゴム、合
成樹脂、アスファルト等の粘弾性材料を主成分とする複
合シートの縫製時における可縫性を良好にするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記の表面遮水工に使用される遮水シー
トとして、アスファルト、ゴムまたは合成樹脂を主成分
とし、織物、編物、不織布等の繊維シートで補強した複
合シートが知られている。これらの複合シートは、工場
で製造されるため、その幅と長さに制限があり、廃棄物
処分場等の施工現場に敷設するには、幅方向および長さ
方向に接合する必要がある。そして、この接合は、接着
剤接着または加熱融着によって行われていたが、最近で
は、ゴム等からなる表面層だけでなく、繊維シートで構
成される内外層を含む複合シート全体を接合し、シート
物性の連続性を確保するため、縫製による接合が試みら
れている。ただし、本縫いは小容量の下糸用カマを必要
とするので、縫い方式としては、カマを必要とせず、ボ
ビンの交換周期を長くできる環縫いまたは二重環縫いが
採用されている。
【0003】しかしながら、従来の縫い糸は、重布その
他の産業資材用の繊維製品を縫製するのに適したもので
あり、可縫性および縫製部分の審美性を良好にするた
め、糸断面が円形になるように、かつ撚りがバランスし
てトルクが発生しないように、下撚り糸3本を揃えて上
撚りを与え、しかも糸が固く締まるように撚係数を下撚
り7000〜8000に、上撚り8000〜10000
にそれぞれ設定していた。したがって、ゴム、合成樹脂
およびアスファルト等の粘弾性材料を主成分とする複合
シートを縫合した場合は、該複合シートにミシン針の通
過で生じた針孔が複合シートの粘弾性で閉じられ、ミシ
ン針に続く縫い糸に対して大きな摩擦抵抗が生じ、特に
2枚の複合シートの接合部を両面粘着テープで仮り止め
した場合は粘着剤が縫い糸に付着するため、また大容量
の縫い糸ボビンを使用できる二重環縫いを採用した場合
は本縫いに比べて縫い糸の動きが激しくなるため、いず
れも縫い糸切れや目飛びが多発していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のゴ
ム、合成樹脂、アスファルト等の粘弾性材料からなる遮
水材料を織物、編物、不織布等の繊維シートからなる補
強材料に積層または含浸して得られた2枚の複合シート
をミシン縫製で接合するに当たり、接合部を両面粘着テ
ープで仮り止めした場合にも、また縫い糸の動きが激し
い二重環縫いを採用した場合にも円滑に接合することが
でき、縫い糸切れや目飛びの発しない接合方法を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る複合シー
トの接合方法は、ゴム、合成樹脂、アスファルト等の粘
弾性材料からなる遮水材料を織物、編物、不織布等の繊
維シートからなる補強材料に積層または含浸して得られ
た2枚の複合シートをミシン縫製で接合するに当たり、
縫い糸として、合成繊維のマルチフィラメント糸からな
り、撚り係数2000〜6000で集束され(ただし、
撚り係数Cは、マルチフィラメント糸の太さをDデニー
ル、撚り数をT回/mとするとき、C=T×√D で定
義される)、かつ表面が樹脂で被覆された糸を使用する
ことを特徴とする。
【0006】この発明では、実質的に無撚(撚り数が1
0回/m以下)のマルチフィラメント糸複数本を合糸し
て加撚する場合も、下撚りを加えることなく合糸して加
撚し、片撚り糸の形で使用する。しかも、このときの撚
り係数を2000〜6000の甘撚りに設定し、かつ表
面を樹脂で被覆するので、得られた縫い糸は、ばらけた
り、偏平化したりすることなく円形の断面形状を維持
し、しかも表面が滑らかで、かつ屈曲性に富んでいる。
したがって、上記2枚の複合シートを二重環縫いで接合
する際も、円滑な接合が可能になり、縫い糸切れや目飛
びがほとんど発生せず、吊りによる凹凸の無い美しい縫
目が形成される。ただし、上記の撚り係数Cが2000
未満では、マルチフィラメント糸がばらけたり、偏平に
つぶれたりし、反対に6000を超えると摩擦抵抗が大
きくなり、糸切れや目飛び、凹凸等が生じる。
【0007】上記の縫い糸を構成する合成繊維は、強度
の点でポリエステル繊維が好ましく、マルチフィラメン
ト糸の太さ(合計繊度)は、1000〜5000デニー
ルが好ましい。この太さが1000デニール未満では強
度が不足し、反対に5000デニールを超えると糸が太
く、硬くなって可縫性が低下し、またシートの厚みに対
してなじまず、凹凸が生じる。
【0008】また、上記縫い糸の表面を被覆する樹脂
は、繊維の集束性が大きく、柔軟性に富み、かつ耐熱性
に優れたものが好ましく、ポリエステル系およびポリエ
ーテル系のポリウレタンが例示される。これらの樹脂
は、樹脂液に下半部を浸漬して回転するローラの表面に
上記マルチフィラメント糸を接触走行させることによっ
て含浸されるが、その付着量(固形分付量)は、マルチ
フィラメント糸重量の5〜20%が好ましい。この付着
量が5%未満では集束性が乏しく、ばらけ易くなり、反
対に20%を超えると糸か硬くなり、可縫性が低下す
る。
【0009】上記の縫製による接合に際し、2枚の複合
シートの重ね方は、一方の縁部表面に他方の縁部裏面を
合わせる重ね縫い方式でもよく、また縫い代部分が上向
きに突出するように裏面同志を合わせる拝み縫い方式で
もよく、また2枚の複合シートを表面同志が接するよう
に重ねる中表方式でもよい。重ね縫い方式は、工場内で
行う縫製に好適であり、拝み縫い方式は施工現場での縫
製に好適である。また、中表方式は、縫い糸張力を緩く
設定して1本針・1本糸のオーバーロック縫いを行うこ
とにより、上側の複合シートを反転して横に開き、2枚
の複合シートを突き合い状に広げることができ、接合部
の上面が平坦に形成される点で施工現場での縫製に好適
である。そして、重ね縫い方式および拝み縫い方式にお
ける縫目形式は、本縫い、環縫い、二重環縫いのいずれ
でもよいが、二重環縫いは、本縫いの下糸用カマを使用
しないため、縫い糸ボビンとして大型ボビンの使用が可
能になり、ボビン交換の手間が減少し、かつ環縫いに比
べてほつれ難く、縫目の締まりが強固である点で好まし
い。
【0010】上記の複合シートとしては、織物、編物、
不織布等の繊維シートにアスファルトを含浸して繊維シ
ートからなる補強材料の表裏両面にアスファルトの遮水
層を形成したもの、ゴムまたは合成樹脂からなる2層の
遮水材料間に上記の繊維シートからなる補強材料を挟ん
で積層、一体化したもの、またゴムまたは合成樹脂から
なる2層の遮水材料間にゴムと吸水性樹脂との混合物か
らなる自己修復材料を積層し、上記遮水材料からなる遮
水層の外側に繊維シートからなる補強材料を積層したも
の等が例示される。この自己修復材料を有するものは、
複合シートに穴が開いた場合も、水と接触することによ
り、自己修復材料が水を吸収して膨張し、穴を自己修復
することができるので、ミシン縫製で生じた縫目孔の防
水処理が不要となる。
【0011】上記の遮水材料を形成するゴムは、天然ゴ
ムまたは合成ゴムのいずれでもよく、また合成樹脂とし
てはPVC、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、架橋ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、EVA等
のオレフィン系樹脂等が例示される。また、自己修復材
料は、上記のゴムまたは合成樹脂に吸水性樹脂、例えば
ポリアクリル酸塩、デンプン・アクリル酸、酢ビ・アク
リル酸共重合体、ポリエチレンオキサイド、イソブチレ
ン・無水マレイン酸共重合体、PVA・無水マレイン酸
共重合体、アクリル酸塩・アクリルアミド共重合体、C
MC等の高吸水性ポリマー類を混合し、シート状に成形
して得られ、遮水材料や補強材料と接着により一体化さ
れる。上記の吸水性樹脂には水溶性ポリマーや水架橋剤
を添加することができる。
【0012】上記の複合シートは、繊維シートの補強材
料を有するため、針孔の部分から縫い糸で裂かれるのが
防止される。なお、繊維シートを構成する繊維は、ナイ
ロン、ポリエステル等の合成繊維が強度の点で好まし
い。また、繊維シートの目付量は50〜2000g/m
2 が、また繊維シートを含む複合シートの合計厚みは、
1〜20mmがそれぞれ好ましい。この合計厚みが1mm未
満では針孔が塞がれず、反対に20mmを超えると可縫性
が悪くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施形態1 上下2枚の未加硫ゴムシート間に繊維シートを挟んで加
圧下で加硫し、ゴム製の遮水材料、繊維シート製の補強
材料およびゴム製の遮水材料の3層からなる厚さ2mmの
複合シートを作る。一方、実質的に無撚のポリエステル
マルチフィラメント糸(1000デニール)を3本引揃
え、撚り係数5477(撚り数100回/m)のZ撚り
を加えて集束し、ポリウレタンをローラーディップ法で
コーティングしてポリウレタンの固形分付量が10%の
縫い糸を製造する。
【0014】上記の複合シートを2枚、一方の縁部表面
に他方の縁部裏面を重ねる重ね縫い方式で、かつ上記の
縫い糸を使用して二重環縫いにより接合する。ミシンと
しては、広幅生地中継ぎ専用ミシン(クインライト電子
工業株式会社製、商品名「Z型ミシンQMZ−100R
F」)を使用して縫製する。上記の広幅生地中継ぎ専用
ミシンは、ミシンを固定し、2枚の複合シートの一方を
ベッド後方からベッドの針板上に直接供給し、他方をベ
ッド後方からベッドの下側を通って針板上に供給し、針
板上で一方の複合シートの下に重ねるものであるから、
工場での接合に適している。
【0015】実施形態2 上下2枚の未加硫ゴムシート間にゴムと吸水性樹脂の混
合物からなる吸水性シートを挟み、下側の未加硫ゴムシ
ートの下面に繊維シートを重ねて加圧下で加硫し、ゴム
製の遮水材料、吸水性シートの自己修復材料、ゴム製の
遮水材料および繊維シート製の補強材料の4層からなる
複合シートを作る。一方、実施形態1と同様にして縫い
糸を製造する。
【0016】上記の複合シートを2枚、平面上に並べて
敷き、一方の縁部表面に他方の縁部裏面が接するよう重
ね、しかるのち両者の縁部をほぼ垂直に立上げて縁部の
裏面同志を合わせ、この接触部に両面粘着テープを挟ん
で仮り止めする。次いで、1本針・二重環縫いミシン
(日本ユニオンスペシャル株式会社製、商品名「ハンド
タイプ2重環縫いミシン2200A」)を乗せた台車を
上記の立上げ縁部に沿って走行させながら、この立上げ
縁部を上記の縫い糸による二重環縫いで接合する。この
場合は、2枚の複合シートを平面上に広げた状態で縫合
するので、施工現場での接合に好適である。
【0017】実施形態3 平面上に実施形態2の複合シートを2枚、表面同志が接
するように中表に重ねて置き、その片側の縁部を平面か
ら一定の高さに浮かせ、この縁部に沿って1本針・1本
糸型のオーバーロックミシンを走行させながら、上記実
施形態1の縫い糸を使用して上記の縁部を低張力で縫合
する。そして、片側の縁部に沿った縫合が終了した後、
上側の複合シートを、縫合した縁部を支点にして頁をめ
くるように反転させることにより、下側の複合シートの
横に2枚の複合シートの端面同志が対向して突き合うよ
うに並べて広げる。この場合は、接合部分で複合シート
の重なりが無く、接合部が平坦に形成される。
【0018】
【実施例】EPDMによって厚み0.5mmの遮水用ゴム
シートを成形した。また、上記のEPDM100部にカ
ーボン、促進剤その他の通常の配合剤と共に吸水性ポリ
マー(株式会社クラレ製、商品名「KIゲル201K−
F2」)を100部加えて厚み1.5mmの吸水性シート
を成形した。上記の遮水用ゴムシートを2枚使用し、そ
の間に上記の吸水性シートを挟み、一方の遮水用ゴムシ
ートの外側にナイロンの捲縮加工糸(140デニール)
からなる天竺組織の丸編地(目付量270g/m2 、破
断伸度180%)を重ね、これらに面圧10kg/cm2
加え、180℃で15分間加熱し、加硫して上下の遮水
材料間に自己修復材料を、外側に補強材料をそれぞれ有
する4層構造で、合計厚みが2.5mmの複合シート(遮
水シート)を製造した。
【0019】実質的に無撚のポリエステルマルチフィラ
メント糸(1000d)を3本引揃え、種々の撚り係数
で集束し、さらにポリウレタン(高松油脂株式会社製、
商品名「ハイレジン」)をローラーディップ法で付着
(固形分付量9.89%)させて実施例1、2および比
較例1、2の縫い糸を製造した。また、上記のポリエス
テルマルチフィラメント糸(1000d)に下撚り(S
240回/m、撚り係数7589)を加え、この下撚り
糸3本を引揃えて上撚り(Z150回/m、撚り係数8
215)を加えることにより、比較例3の縫い糸を製造
した。
【0020】上記2枚の複合シートを、両面粘着テープ
(菊水テープ株式会社製、商品名「菊水テープ183
B」)を挟んで上下に重ね、本縫いミシン(ジューキ工
業社製、商品名「本縫い工業用ミシン2本針」、150
0RPM)および二重環縫いミシン(クインライト電子
工業株式会社製、商品名「Z型ミシンQMZ−100R
F」、2本針、1500RPM)を使用して縫製し、可
縫性を比較した。その結果を表1に示す。表中、〇は縫
い糸のバラケ、偏平化、目飛びおよび縫合部の凹凸がい
ずれも生じない良好なものを示し、バは縫い糸のバラケ
を、偏は縫い糸の偏平化を、目は目飛びを、凹は縫合部
の凹凸をそれぞれ示す。
【0021】 表 1 比較例1 実施例1 実施例2 比較例2 比較例3 縫糸の構成 片撚り数 Z 30 Z 50 Z100 Z150 − 撚り係数 1643 2738 5477 8215 − 下撚り数 − − − − S240 撚り係数 − − − − 7589 上撚り数 − − − − Z150 撚り係数 − − − − 8215 縫い方式による可縫性 本縫い バ 〇 〇 〇 〇 二重環縫い バ、偏 〇 〇 目、凹 目、凹
【0022】表1に示すように、実施例1、2は、いず
れも本縫いおよび二重環縫いの双方で良好であったが、
実施例1、2に比べて撚り係数を小さくした比較例1
は、本縫いおよび二重環縫いの双方で縫い糸がバラケ、
特に二重環縫いで偏平化が生じ、反対に撚り係数を大き
くした比較例2は、二重環縫いで目飛びと凹凸が発生し
た。また、比較例3は、下撚りと上撚りを加えた従来タ
イプの縫い糸であり、比較例2と同様に撚り係数が大き
く、糸が固く、糸表面に凹凸があるため、本縫いでは良
好であったが、二重環縫いでは目飛びと凹凸が発生し
た。
【0023】
【発明の効果】上記のとおり、請求項1に記載した発明
は、ゴム、合成樹脂、アスファルト等の粘弾性材料から
なる遮水材料を織物、編物、不織布等の繊維シートから
なる補強材料に積層または含浸して得られた2枚の複合
シートをミシン縫製で接合するに当たり、縫い糸とし
て、合成繊維のマルチフィラメント糸からなり、撚り係
数2000〜6000で集束され、かつ表面が樹脂で被
覆された糸を使用することを特徴とする複合シートの接
合方法であるから、本縫いに限らず、二重環縫いにおい
ても、縫い糸のバラケや偏平化が生じることがなく、か
つ目飛びも発生せず、良好な可縫性が得られる。
【0024】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載された複合シートの接合方法において、複合シートが
上下2枚のゴム製遮水材料の間にゴムと吸水性樹脂との
混合物からなる自己修復材料を積層し、ゴム製遮水材料
の外側に補強材料を積層したものであるから、請求項1
記載の発明と同様に良好な可縫性が得られ、しかも接合
部が水に浸漬された場合は自己修復材料の吸水性樹脂が
吸水により膨張して縫目孔を塞ぐため、縫目の目止め処
理を行う必要がない。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載された複合シートの接合方法において、ミシン縫
製を回転数2000RPM以下の二重環縫いミシンで行
う方法であるから、請求項1、2に記載の発明と同様の
効果を奏し、しかも本縫いミシンの下糸ボビンに比べて
大容量のボビンを使うことができ、ボビン交換の手間が
大幅に減少する。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項3に記載さ
れた複合シートの接合方法において、縫い糸としてポリ
エステルからなる1000〜5000デニールのマルチ
フィラメント糸を使用するものであるから、請求項3記
載の発明と同様の効果を奏し、しかも縫い糸強度が向上
し、縫い糸切れが一層減少する。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4に記載さ
れた複合シートの接合方法において、縫い糸の被覆樹脂
がポリウレタンで、その固形分付量をマルチフィラメン
ト糸重量の5〜20%に限定したものであるから、請求
項4記載の発明と同様の効果を奏し、しかも縫い糸の集
束性が増し、可縫性が一層向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02B 3/12 E02B 3/12 (72)発明者 土弘 道夫 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 滝 瑛一路 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 庭野 孝治 東京都足立区千住東二丁目21番28号 日新 特殊建設株式会社内 (72)発明者 三宅 徹男 三重県津市観音寺町255 クレハエラスト マー株式会社津工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム、合成樹脂、アスファルト等の粘弾
    性材料からなる遮水材料を織物、編物、不織布等の繊維
    シートからなる補強材料に積層または含浸して得られた
    2枚の複合シートをミシン縫製で接合するに当たり、縫
    い糸として、合成繊維のマルチフィラメント糸からな
    り、撚り係数2000〜6000で集束され、かつ表面
    が樹脂で被覆された糸を使用することを特徴とする複合
    シートの接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された複合シートの接合
    方法において、複合シートが上下2枚のゴム製遮水材料
    の間にゴムと吸水性樹脂との混合物からなる自己修復材
    料を積層し、ゴム製遮水材料の外側に補強材料を積層し
    たものである複合シートの接合方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された複合シー
    トの接合方法において、ミシン縫製を回転数2000R
    PM以下の二重環縫いミシンで行う複合シートの接合方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された複合シートの接合
    方法において、縫い糸を構成するマルチフィラメント糸
    がポリエステルからなり、太さが1000〜5000デ
    ニールである複合シートの接合方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された複合シートの接合
    方法において、縫い糸の被覆樹脂がポリウレタンで、そ
    の固形分付量がマルチフィラメント糸重量の5〜20%
    である複合シートの接合方法。
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