JPH09136153A - 鋳造機の給湯装置 - Google Patents

鋳造機の給湯装置

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Publication number
JPH09136153A
JPH09136153A JP29555295A JP29555295A JPH09136153A JP H09136153 A JPH09136153 A JP H09136153A JP 29555295 A JP29555295 A JP 29555295A JP 29555295 A JP29555295 A JP 29555295A JP H09136153 A JPH09136153 A JP H09136153A
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JP
Japan
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molten metal
hot water
water supply
injection sleeve
supplying
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Pending
Application number
JP29555295A
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English (en)
Inventor
Fumikazu Otsuki
文和 大槻
Hiroshi Sasaki
博史 佐々木
Toshimitsu Takahashi
俊充 高橋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造機において、給湯時の溶湯の乱流の発生
をなくし、溶湯内へのガスの巻き込み等による溶湯の品
質悪化を防止すると共に、マウスピース部内の清掃およ
びメンテナンスの作業性の向上を図る。 【解決手段】 金型2のキャビティC内に連通する射出
スリーブ6の給湯口19と、この給湯口19より下位に
位置された給湯炉5の溶湯出口14とを接続する給湯管
7を備え、この給湯管7を溶湯出口14側から射出スリ
ーブ6に向けて配置された本体部21と、該本体部21
の端部から給湯口19に向けて立ち上がるマウスピース
部22とを備えて構成し、給湯炉5から給湯管7を通し
て射出スリーブ6内に溶湯を供給すると共に、射出スリ
ーブ6からキャビティC内に溶湯を供給するようにした
鋳造機の給湯装置において、前記給湯管7のマウスピー
ス部22を、本体部21の端部から給湯口19に向かう
にしたがって上方傾斜状に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばAl合金、
Mg合金等の軽合金等の鋳造に用いられる鋳造機の給湯
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造機として、特開昭3−238
155号公報に記載のものがあり、この鋳造機51は、
図13に示すように、固定金型52a及び移動金型52
bから構成される金型52と、この金型52に溶湯を供
給する給湯装置53とを備え、給湯装置53は、給湯炉
54と、溶湯を金型52に供給するための射出スリーブ
55と、給湯炉54の加圧出湯室56から射出スリーブ
55へと溶湯を供給する給湯管57とから構成されてお
り、前記給湯管57は、加圧出湯室56から水平方向に
配管された本体部58と、この本体部58の端部から立
ち上がって射出スリーブ55に接続するマウスピース部
59とから構成されている。
【0003】前記構成の鋳造機51では、加圧出湯室5
6の連通孔56aを溶湯栓60で閉鎖すると共に、加圧
出湯室56内にガス圧力を供給することで、給湯管57
を介して射出スリーブ55へと溶湯を供給し、その後射
出スリーブ55内のプランジャチップ61を上昇させる
ことで金型52のキャビティC内に溶湯が供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、マウスピース部59内の湯道59aは、図14に
も示すように、本体部58の端部から鉛直方向に立ち上
がっているので、以下のような欠点を有する。 (1) マウスピース部59内の湯道59aの端部側が
略直角状に屈曲しており、該屈曲部によって、給湯時に
おいて溶湯に乱流が発生し、これにより溶湯内へのガス
の巻き込みが発生し、溶湯の品質悪化を招く。 (2) マウスピース部59内の溶湯の湯面は、給湯時
以外は湯道59aの上下中途部の一定位置に保たれるよ
うになっており、長期間使用していると、マウスピース
部59内の湯道59aにアルミ等の合金の凝固物,酸化
物等62が付着し、定期的に清掃の必要があるが、湯道
59aの端部側が直角に屈曲しているので、マウスピー
ス部59内の清掃およびメンテナンスの作業性が悪い。
【0005】そこで本発明は前記問題点に鑑みて、鋳造
機の給湯装置において、給湯時の溶湯の乱流の発生をな
くし、溶湯内へのガスの巻き込み等による溶湯の品質悪
化を防止すると共に、マウスピース部内の清掃およびメ
ンテナンスの作業性の向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、請求項1では、金型2
のキャビティC内に連通する射出スリーブ6の給湯口1
9と、この給湯口19より下位に位置された給湯炉5の
溶湯出口14とを接続する給湯管7を備え、この給湯管
7を溶湯出口14側から射出スリーブ6に向けて配置さ
れた本体部21と、該本体部21の端部から給湯口19
に向けて立ち上がるマウスピース部22とを備えて構成
し、給湯炉5から給湯管7を通して射出スリーブ6内に
溶湯を供給すると共に、射出スリーブ6からキャビティ
C内に溶湯を供給するようにした鋳造機の給湯装置にお
いて、前記給湯管7のマウスピース部22を、本体部2
1の端部から給湯口19に向かうにしたがって上方傾斜
状に配置したことを特徴とする。
【0007】また、請求項2では、金型2のキャビティ
C内に連通する射出スリーブ6の給湯口19と、この給
湯口19より下位に位置された給湯炉5の溶湯出口14
とを接続する給湯管7を備え、給湯炉5から給湯管7を
通して射出スリーブ6内に溶湯を供給すると共に、射出
スリーブ6からキャビティC内に溶湯を供給するように
した鋳造機の給湯装置において、前記給湯管7を溶湯出
口14側から給湯口19に向かうにしたがって上方傾斜
状に配置したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5は第1の実施の形態を
示し、該実施の形態に係る立型高圧鋳造機1の概要構成
を図1に示す。図1において、鋳造機1は、金型2と、
この金型2に溶湯を供給する給湯装置3とから主構成さ
れてなる。
【0009】金型2は、ボルスタ4上に固定された固定
金型2aと、図示省略の型締装置に昇降可能に支持され
た移動金型2bとから構成され、型締装置によって固定
金型2aと移動金型2bを閉じることで、金型2内に鋳
造品の形状に対応するキャビティCの空間が形成され
る。なお、キャビティCは固定金型2aと移動金型2b
とのキス面に設けられた極小さな間隙または脱気機構を
介して大気に連通されている。
【0010】給湯装置3は、給湯炉5と、溶湯をキャビ
ティC内に供給するための射出スリーブ6と、給湯炉5
から射出スリーブ6へと溶湯を流す給湯管7とから主構
成されている。給湯炉5は、溶湯を保持する溶湯保持室
8と、溶湯を押し出す加圧出湯室9とを備えてなり、溶
湯保持室8の底部には複数の浸漬ヒータ10が配置され
ると共に、溶湯保持室8の上端開口部はフロート11で
塞がれている。また、加圧出湯室9は、底壁部に設けた
連通孔12を介して溶湯保持室8に連通すると共に、そ
の連通孔12を開閉する溶湯栓13を昇降可能に備え、
かつ下部側に溶湯出口14を備えている。
【0011】また、給湯炉5は設置部15に左右方向A
移動自在に載置支持されていて、金型2及び射出スリー
ブ6に対して近接・離反自在であると共に、エアシリン
ダ16等のアクチュエータによって左右方向Aに移動さ
れる。射出スリーブ6はボルスタ4内に設けられてお
り、上端が固定金型2aに接当すると共に、固定金型2
aに埋設された連通管17を介して金型2のキャビティ
Cに連通している。この射出スリーブ5内には、下方に
設けられた射出シリンダ機構によって昇降させられるプ
ランジャチップ18が設けられると共に、射出スリーブ
6の上下方向中途部には、給湯口19が設けられてい
る。
【0012】給湯管7は、図2〜図5に示すように、加
圧出湯室9の溶湯出口14に吐出管20を介して接続さ
れた本体部21と、この本体部21とは別体に形成され
ていて該本体部21と射出スリーブ6の給湯口19とを
接続するマウスピース部22とから構成されている。前
記本体部21は溶湯出口14側(吐出管20端部)から
射出スリーブ6に向けて水平方向に配置され、マウスピ
ース部22は、ストレートな形状の管体から構成されて
いて、本体部21端部から給湯口19に向かうにしたが
って上方傾斜状に配置されており、したがって、本体部
21内の湯道21aは水平方向に形成され、マウスピー
ス部22内の湯道22aは本体部21端部から給湯口1
9に向かうにしたがって上方傾斜状に形成されている。
【0013】尚、図例では、マウスピース部22の傾斜
角度は水平方向に対して24°とされているが、これに
限定されることはない。また、給湯管7の本体部21は
溶湯出口14側から射出スリーブ6に向かうにしたがっ
て若干上方傾斜状とされていてもよい。前記本体部21
およびマウスピース部22の外周には、それぞれヒータ
を備えた断熱材23,24が周設されている。
【0014】本体部21の右側端面は、吐出管20の端
面にセラミック繊維系のパッキン材を介して接当される
と共に、本体部21の右側端部に設けられたフランジ部
が、ネジ結合によって固定する固定金具25を介して給
湯炉5の側面に取付固定されている。なお、この固定金
具25の締付けは、本体部21の左側端部をマウスピー
ス部22に対して芯合わせする必要性から、該芯合わせ
を許容する程度に緩く締めておく。
【0015】本体部21の左側端部は、Y字形のサポー
ト部材26上に載置されて支持され、このサポート部材
26は支持プレート27に上下位置調節自在に取付けら
れた調節ボルト28に固定されており、この調節ボルト
28の上下位置を調節することで本体部21とマウスピ
ース部22との芯合わせが可能とされている。前記支持
プレート27は、給湯炉5から射出スリーブ6に向けて
突出状とされて給湯炉5の側面に取付固定されたブラケ
ット29に左右方向A位置調節自在にボルト固定されて
いる。
【0016】マウスピース部22の下部側端面は本体部
21の左側端面にセラミック繊維系のパッキン材を介し
て接当され、また、マウスピース部22の下部側端部
は、該下部側端部が嵌合されるU字形の嵌合溝30aが
形成されたノズルサポート30に載置されて支持される
と共に、マウスピース部22の下部側端部の外周面に
は、嵌合溝30aの底部に備えた位置決めピン31及び
ノズルサポート30の上部に螺合された一対の位置決め
ボルト32の先端側が挿入される挿入穴が形成されてい
て、これらピン31,ボルト32によってマウスピース
部22の下部側端部が位置決めされている。
【0017】前記ノズルサポート30はスライド台33
上にボルト固定され、スライド台33はボルスタ4側に
固定の左右一対のスライドレール34間に、上方から載
置係合されていて、左右方向A移動自在で且つ左右方向
Aに直交する横方向に移動不能に支持されている。マウ
スピース部22の上部側端面は給湯口19縁部の面にセ
ラミック繊維系のパッキン材を介して接当され、また、
マウスピース部22の上部側端部は、ノズルハンガー3
5に形成された逆U字形の嵌合部35aに嵌合されると
共に、該ノズルハンガー35に螺合された3つの位置決
めボルト36の先端部をマウスピース部22の上部側端
部の外周面に形成した挿入穴に挿入させることで、ノズ
ルハンガー35に支持されている。
【0018】前記ノズルハンガー35は、マウスピース
部22の左右方向Aに直交する横方向両側に配置された
支持フレーム37のレール部37aに給湯炉5側から嵌
合されて、左右方向A移動自在で且つ左右方向Aに直交
する横方向に移動不能に支持されている。前記支持フレ
ーム37はボルスタ4側に固定されている。また、マウ
スピース部22の上部側の上方には、射出スリーブ6を
固定するボルスタ4の固定プレート4aが配置され、こ
の固定プレート4aには、ノズルハンガー35の右方に
配置される押さえ板38が固定金具等を介して取付固定
され、この押さえ板38には、ノズルハンガー35を射
出スリーブ6に向けて押圧するための押さえボルト39
が螺合されている。
【0019】また、固定プレート4aには、ノズルハン
ガー35を上方から押さえるための止めネジ40が螺合
されている。前記構成において、給湯管7を給湯炉5と
射出スリーブ6との間に取付けるには、先ず、断熱材2
4を装着した状態でマウスピース部22を固定台上に水
平状に置き、マウスピース部22の一端側にノズルハン
ガー35を位置決めボルト36によって取付けると共
に、他端側にスライド台33を取付けた状態でノズルサ
ポート30を位置決めピン31及び位置決めボルト32
によって取付ける。
【0020】次に、先にスライド台33をスライドレー
ル34上に載置し、その後ノズルハンガー35を支持フ
レーム37のレール部37aに右方から嵌合させる。こ
れによって、マウスピース部22は右方から給湯口19
に向かうにしたがって上方傾斜状に配置される。このと
き、押さえ板38は取外しておく。そして、マウスピー
ス部22をノズルサポート30及びノズルハンガー35
によって支持した状態で左方に移動させ、射出スリーブ
6の給湯口19にマウスピース部22の上部側端面をパ
ッキン材を介して接当させる。
【0021】次に、押さえ板38を取付固定すると共
に、押さえボルト39を締込んで、ノズルハンガー35
を射出スリーブ6へと押圧し、その後、止めネジ40を
ネジ込んでノズルハンガー35を押さえる。次に、本体
部21の右端側を固定金具25によって給湯炉5に取付
固定し、本体部21の左端側をサポート部材26上に載
置支持させると共に、本体部21をマウスピース部22
に対して芯合わせした後、エアシリンダ16によって給
湯炉5を射出スリーブ6側へと移動させて本体部21を
マウスピース部22にパッキン材を介して接当させる共
に、本体部21をマウスピース部22に押付ける。
【0022】この押付力によって、本体部21と吐出管
20との間、本体部21とマウスピース部22との間及
びマウスピース部22と給湯口19との間にシール力を
発生させる。このため、固定金具25はある程度緩く締
め、ノズルサポート30及びノズルハンガー35の位置
決めボルト32,36は手で軽く締め、強く締付けない
ようにし、押さえボルト39も手で締込んで押付力を弱
くしておき、止めネジ40はノズルハンガー35が浮上
がらない程度に軽く締める。
【0023】また、本体部21をマウスピース部22に
押付けたときに、マウスピース部22には上方に持上げ
られる力が発生するが、この力をノズルハンガー35の
嵌合部35aの上面で受けるようにするために、ノズル
ハンガー35に螺合された位置決めボルト36の先端部
が挿入されるマウスピース部22の挿入穴がボルト36
より大きく形成されており、位置決めボルト36には無
理な力が作用しないよう構成されている。
【0024】なお、前記実施の形態のものでは、本体部
21とマウスピース部22との接合部が、従来のものに
比べ、本体部21からみてかなり手前に位置するので、
この接合部の目視確認が容易であり、確実にパッキン材
の取付状態を確認でき、湯漏れの発生を未然に防止でき
る。また、マウスピース部22とノズルサポート30及
びノズルハンガー35との間には断熱性を備えたクッシ
ョン材を介在させている。
【0025】前記構成の高圧鋳造機1で鋳造作業を行う
には、固定金型2aと移動金型2bとを閉め切ると共
に、プランジャチップ18を射出スリーブ6の給湯口1
9の下端と略同高さとなる位置に配置させておく。ま
た、加圧出湯室9の溶湯面は溶湯出口14より上位であ
ると共に給湯口19より下位であって、射出スリーブ6
内が金型2のキャビティCを介して大気に連通している
ので、本体部21内の湯道21aからマウスピース部2
2内の湯道22aの中途部まで、溶湯が流入している。
【0026】次いで、給湯装置3の加圧出湯室9の連通
孔12を溶湯栓13によって閉鎖すると共に、加圧ガス
供給源から加圧出湯室9内に加圧ガスを導入して加圧出
湯室9の溶湯面にガス圧を作用させる。すると、溶湯出
口14から本体部21内1溶湯が流出し、これにより、
溶湯がマウスピース部22を介して射出スリーブ6内に
供給される。
【0027】このとき、マウスピース部22は本体部2
1端部から給湯口19に向かうにしたがって上方傾斜状
に配置されていることから、本体部21内の湯道21a
からマウスピース部22内の湯道22aを通って射出ス
リーブ6へと溶湯がスムースに流動し、マウスピース部
22内の湯道22aで乱流が発生して溶湯内にガスを巻
き込むということはない。
【0028】溶湯が射出スリーブ6内に供給されると、
プランジャチップ18を上昇させて射出スリーブ6内の
溶湯を金型2のキャビティC内に圧入する。このとき、
プランジャチップ16が給湯口19を塞いだ時点で加圧
出湯室9内への加圧が解除される。そして、プランジャ
チップ18が給湯口19を越えて上昇して射出スリーブ
6内の下部が大気開放されると、給湯管7内の溶湯がマ
ウスピース部22の上端開口高さより低く引き戻され
て、射出スリーブ6に対する湯切れが自動的に行われる
と共に、加圧出湯室9の連通孔12が開放されて、消費
した分の溶湯が溶湯保持室8から加圧出湯室9に供給さ
れる。
【0029】一方、プランジャチップ18は、続いて上
昇して、射出スリーブ6内の溶湯をキャビティCに注入
し終わり、その溶湯が冷却・凝固するまで射出圧力をか
け続け、キャビティC内の溶湯が凝固すると、移動金型
2bを上昇させると共に、再びプランジャチップ18を
上昇させることで、鋳造品が固定金型2aから引き離さ
れ、しかる後にプランジャチップ18は元の位置に下降
復帰して、1サイクルの鋳造が終了する。
【0030】給湯管7の清掃時,メンテナンス時等にお
いては、エアシリンダ16により給湯炉5を右方に移動
させて本体部21をマウスピース部22から離反させ
る。これによって、マウスピース部22を下方から清掃
等することが可能とされ、作業性がよい。また、マウス
ピース部22の湯道22aが直線的であるので、内面に
付着した凝固物の目視確認が容易であると共に、清掃作
業も容易である。
【0031】さらに、給湯管7に使用されるパッキン材
は高温での使用によって硬化し、シール性が劣化するた
めメンテナンス時に交換するが、前記実施の形態のもの
では、給湯炉5を右方に移動させることで本体部21が
マウスピース部22から離反し、この間のパッキン材の
交換が容易であると共に、止めネジ40を緩め、押さえ
板を取外すことで、マウスピース部22が右方に移動可
能とされるので、マウスピース部22と給湯口19との
間のパッキン材の交換も容易である。また、本体部21
とマウスピース部22との間にパッキン材が挟み込まれ
ているだけであり、パッキン材を嵌合させる凹部が形成
されていないので、該パッキン材の除去作業も容易であ
る。
【0032】図6および図7は第2の実施の形態を示
し、マウスピース部22が上下端部において水平方向に
屈曲されたものを示している。また、本体部21および
マウスピース部22の外周には周方向に所定のピッチで
ヒータ41が配設されている。その他は前記第1の実施
の形態と略同様に構成されている。図8は第3の実施の
形態を示し、前記各実施の形態と異なるところは、本体
部21とマウスピース部22とが一体形成、すなわち、
給湯管7が1本の直管状の管体によって構成されてい
て、該給湯管7が、加圧出湯室9の溶湯出口14に接続
された吐出管20から射出スリーブ6の給湯口19に向
かうにしたがって上方傾斜状に配管されたものである。
【0033】図9〜図12は第4の実施の形態を示し、
第1の実施の形態におけるマウスピース部22の取付作
業の作業性を改善したものである。第1の実施の形態と
異なる点について説明すると、ノズルハンガー35とノ
ズルサポート30とを連結体42によって連結すると共
に、ノズルサポート30にはキャップ43が取付固定さ
れている。また、ノズルサポート30はスライド台に固
定されるのではなく、直接スライドレール34に載置支
持されるように構成されている。
【0034】前記連結体42は、ノズルハンガー35を
ボルトによって取付固定する取付プレート44と、ノズ
ルサポート30に溶接固定されて取付プレート44とノ
ズルサポート30とを連結する主体部45とから構成さ
れている。取付プレート44にはマウスピース部22の
上部側端部を嵌合するU字形の嵌合部44aが形成され
ると共に、取付プレート44上部の左右方向Aに直交す
る横方向の両側には、マウスピース部22の上部側外周
面に形成された上下方向に長い挿入溝46に挿入される
一対の位置決めボルト47が螺合されており、ノズルハ
ンガー35には位置決めボルトが設けられていなく、溶
湯炉5を左方移動させて本体部21をマウスピース部2
2に押付けることによる押付力によって、マウスピース
部22が上方に持上げられようとする力を確実にノズル
ハンガー35の嵌合部35aの上面で受けられるように
なっている。
【0035】前記キャップ43はマウスピース部22の
下部側端部に上方から嵌合する逆U字形の嵌合部43a
を有し、ノズルサポート30の上面にボルトによって取
付固定される。また、マウスピース部22の下部の左右
方向Aに直交する横方向の両側にも、ノズルサポート3
0の位置決めボルト36の先端部が挿入される上下方向
に長い挿入溝48が形成されており、本体部21をマウ
スピース部22に押付けることによる押付力によって、
マウスピース部22が上方に持上げられようとする力を
キャップ43の嵌合部43aの上面でも受け得るように
構成している。
【0036】前記構成において、マウスピース部22を
取付けるには、図12(a)〜(d) に示すように、
マウスピース部22をヒータを内有した断熱材24に挿
入した後、固定台49上に一体化されたノズルサポート
30及び連結体42を水平に置き、マウスピース部22
の端部を、ノズルサポート30の嵌合部30a及び取付
プレート44の嵌合部44aに上方から嵌合して載置す
る。
【0037】その後、位置決めボルト36,47を軽く
手で締め込むと共に、ノズルハンガー35を取付プレー
ト44に、キャップ43をノズルサポート30にそれぞ
れボルトによって取付固定する。次いで、図9に示すよ
うに、マウスピース部22を起こしてノズルサポート3
0をスライドレール34上に載置した後、ノズルハンガ
ー35を支持フレーム37のレール部37aに右方から
嵌合させる。このとき、第1の実施の形態のようにノズ
ルハンガー35がノズルサポート30に連結されていな
いと、マウスピース部22はノズルサポート30に対し
て、ノズルハンガー35はマウスピース部22に対して
それぞれ若干動き得るので、ノズルハンガー35のレー
ル部37aへの嵌合がし難いが、第4の実施の形態で
は、ノズルサポート30,ノズルハンガー35,マウス
ピース部22が一体化されていることから、ノズルハン
ガー35の支持フレーム37へのセットがし易いように
なっており、取付けの作業性の向上が図られている。
【0038】その後は前記第1の実施の形態と同様であ
る。なお、前記実施の形態では、本発明を立型鋳造機に
採用した例を示しているが、横型鋳造機に採用してもよ
い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1の発明では、
給湯管7のマウスピース部22を、本体部21の端部か
ら給湯口19に向かうにしたがって上方傾斜状に配置し
たので、マウスピース部22内の湯道を屈曲のないスト
レートな形状に形成でき、又は、マウスピース部22内
の湯道の端部に屈曲部があっても、該屈曲部は鈍角とな
り、本体部21からマウスピース部22を通して給湯口
19に溶湯を供給する際に、溶湯はマウスピース部22
内の湯道をスムースに流れ、溶湯に乱流が発生せず、し
たがって、その乱流による溶湯へのガスの巻き込みも生
じなく、溶湯の品質悪化が防止できる。
【0040】また、マウスピース部22内の湯道を屈曲
のないストレートな形状に形成でき、又は、マウスピー
ス部22内の湯道の端部に屈曲部があっても、該屈曲部
は鈍角となり、マウスピース部22内の湯道の清掃、メ
ンテナンスの作業性が良好である。また、請求項2の発
明では、給湯管7を溶湯出口14側から給湯口19に向
かうにしたがって上方傾斜状に配置したので、前記と同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鋳造機の概要
構成を示す断面図である。
【図2】給湯炉の溶湯出口から射出スリーブの給湯口に
至る給湯管の配管構造を示す断面図である。
【図3】マウスピース部の配管構造を示す断面図であ
る。
【図4】マウスピース部の配管構造を示すE矢示図であ
る。
【図5】マウスピース部の配管構造を示す平面図であ
る。
【図6】(a)は第2の実施の形態に係る鋳造機の概要
構成を示す断面図であり、(b)は給湯管の断面図あ
る。
【図7】第2の実施の形態に係るマウスピース部の断面
図である。
【図8】第3の実施の形態に係る鋳造機の概要構成を示
す断面図である。
【図9】第4の実施の形態に係るマウスピース部の正面
断面図である。
【図10】第4の実施の形態に係るマウスピース部の一
部断面側面図である。
【図11】第4の実施の形態に係るマウスピース部の平
面半断面図である。
【図12】第4の実施の形態に係るマウスピース部の取
付工程を示す工程図である。
【図13】従来の鋳造機の概要構成を示す断面図であ
る。
【図14】従来のマウスピース部の断面図である。
【符号の説明】
2 金型 5 給湯炉 6 射出スリーブ 14 溶湯出口 19 給湯口 21 本体部 22 マウスピース部 C キャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型(2)のキャビティ(C)内に連通
    する射出スリーブ(6)の給湯口(19)と、この給湯
    口(19)より下位に位置された給湯炉(5)の溶湯出
    口(14)とを接続する給湯管(7)を備え、この給湯
    管(7)を溶湯出口(14)側から射出スリーブ(6)
    に向けて配置された本体部(21)と、該本体部(2
    1)の端部から給湯口(19)に向けて立ち上がるマウ
    スピース部(22)とを備えて構成し、給湯炉(5)か
    ら給湯管(7)を通して射出スリーブ(6)内に溶湯を
    供給すると共に、射出スリーブ(6)からキャビティ
    (C)内に溶湯を供給するようにした鋳造機の給湯装置
    において、 前記給湯管(7)のマウスピース部(22)を、本体部
    (21)の端部から給湯口(19)に向かうにしたがっ
    て上方傾斜状に配置したことを特徴とする鋳造機の給湯
    装置。
  2. 【請求項2】 金型(2)のキャビティ(C)内に連通
    する射出スリーブ(6)の給湯口(19)と、この給湯
    口(19)より下位に位置された給湯炉(5)の溶湯出
    口(14)とを接続する給湯管(7)を備え、給湯炉
    (5)から給湯管(7)を通して射出スリーブ(6)内
    に溶湯を供給すると共に、射出スリーブ(6)からキャ
    ビティ(C)内に溶湯を供給するようにした鋳造機の給
    湯装置において、 前記給湯管(7)を溶湯出口(14)側から給湯口(1
    9)に向かうにしたがって上方傾斜状に配置したことを
    特徴とする鋳造機の給湯装置。
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Cited By (2)

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WO2020235330A1 (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 芝浦機械株式会社 ダイカストマシン
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US11925975B2 (en) 2019-05-17 2024-03-12 Shibaura Machine Co., Ltd. Die casting machine

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